Part2 午前の重点整理・徹底演習 [ ネットワーク ] 下図は , ダイレクトマッピングのイメージ図である。 処理装置 (CPU) キャッシュメモリが 1 6 プロックある 場合の主記憶装置のプロック番号 25 キャッシュメモリ の書き込み先キャッシュメモリ 25 十 1 6 = 1 ・ よって , プロック番号 9 へ書き込み プロック番・号 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 01 11 21 31 41 5 置 憶 主 IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII ↑ プロック番号 25 ウ : ライトスルーとは , キャッシュメモリへのアクセス方式の 1 つである。 CPU での処理結果をキャッシュメモリと主記憶装置の両方に書き込む方式であ る。キャッシュメモリと主記憶装置の整合性は保たれるが , 書き込み時は , 主記 憶装置への書き込み時間がそのままかかるため , キャッシュメモリによる高速化 は読み込み時のみとなる。 下図は , ライトスル一方式のイメージ図である。 キャッシュに対象データがある場合 キャッシュに対象データがない場合 処理装置 (CPU) 処理装置 (CPU) 0 12345 67 8 91 01 1 1 21 31 41 5 1 6 ・・ プロック番号 ( 2 ) 書き込み キャッシュメモリ ①読み込み ①読み込み ②書き込み キャッシュメモリ 主記憶装置 主記憶装置 工 : ライトバックとは , キャッシュメモリへのアクセス方式の 1 つである。 CPU での処理結果はキャッシュメモリにのみ書き込まれ , すぐに主記憶装置を更 新せず , キャッシュメモリのプロック切り替えのときにまとめて主記憶に戻す方 式である。ライトスル一方式と違い , 書き込み時もアクセス速度が向上する。 [ 解答 -10 ]

Part2 午前の重点整理・徹底演習 [ ネットワーク ] 下図はその例である。 システム A データベース ⑤テーブル a のロックを解除 ④残高を 15 , 000 円に更新する 十 5 , 000 円を実行する ③振り込みのため , 1 0 , 000 円 読み取る 口座の残高 ( 10 , 000 円 ) を ②テーブル a から鈴木さんの ①テーブル a をロック トランザクション 1 トランザクション 2 ① ' テーブル a をロック ② ' テーブル a から鈴木さんの 口座の残高 ( 15 , 000 円 ) を 読み取る ③ ' 引き落としのため , 1 5 , 000 円一 10 , 000 円を実行する ④ ' 残高を 5 , 000 円に更新する 時⑤ ' テーブル a のロックを解除 もし上記の例で , ロックをかけずに処理を行った場合 , トランザクション 1 の④の 前にトランザクション 2 の② ' が実行された場合 , トランザクション 2 の結果 , 鈴木さ んの口座の残高は 0 円になってしまうという事態が起こりうることになる。 単一のトランザクションの場合は , 上記のように通常のロックでデータの整合性を 保つことができるが , 複数サーバ上で実行される複数のトランザクションの場合 , 通 常のロックでは , データの整合性を保つことができない。 [ 解答 -22 ]

著修 会武 究正 度工 年ルト 12 カ テクニカルエンジニアミーフェクト問題集 ネットワークスペシャリスト受験研究会編著 永井正武監修 ネットワークー 情報処理技術者試験 ピアソン・エデュケーション 情報処理技術者試験対策図書 200 レ 2002 年度版情報処理技者試験 テクニカルエンジニアネットワーク パー方外テキスト ネットワークスペシャリスト受験研究会編 永井正武監膠 A5 判 610 ページ ISBN4-89471-361-6 本体価格 : 2 , 500 円 試験対策に万 ? の一置 出題範囲である標準カリキュラムに完全準 ■表中蹊えた増解量テキスト 拠。単元別構成でステップバイステップのス 一口て大きな学習第製 ムーズな学習が可能。図表中心に捉えた視覚国 理解型テキスト。平成 12 年度試験問題を収録 / 詳細解説付き。 I S B N 4 ー 8 9 4 7 1 ー 5 6 2 ー 4 C 5 0 0 4 \ 2 5 0 0 E 9 7 8 4 8 9 4 71 5 6 2 8 1 9 2 3 0 0 4 0 2 5 0 0 0 株式会社ピアソン・エテュケーション 定価 ( 本体 2 , 500 円十税 ) テクニカルエンシ : ア ーバーフトテキスト ◆本書の構成◆ partl テクニカルエンジニア ( ネットワーク ) 試験合格ガイド part2 午前の重点整理・徹底演習 [ ネットワーク ] part3 午後一の重点整理・徹底演習 part4 午後の重点整理・徹底演習 part5 解答と解説 試験対策に万全明冊 テーマ別に重要問題を厳選 出題傾向 / 対策・学習の指針 / 重点整理により、 スムースな学習が可能 Pearson Education Japan Pearson Education Japan ピアソン・エデュケーション

1 フレームリレーを使用したネットワーク設計 ( その 2 ) アナログ専用線のフレームリレー網への変更計画 (H 1 0 ー 4 ) [ 重点整理 ] フレームリレー 第 1 章 WAN システム設計 ・設問の特徴 おり , フレームリレー , HDLC 手順 , TCP/IP などの基礎知識が必要となる。 ログ回線におけるポーリング処理とフレームリレーの概要について出題されて アナログ回線からフレームリレー網への変更計画に関する問題である。アナ [ 例題の解き方 ] している。 る。フレーム多重機能では , 1 本の物理回線上で , 複数の論理チャネルを設定 が付加されており , 1 本の物理回線で複数の相手にデータ転送することができ フレームリレーのフレーム多重では , フレームに DLCI という「宛先識別子」 DLC ロ宛先識別子 ) うよう設計されている。 を見つけた場合は破棄してしまうため , 再送制御は端末の上位プロトコルで行 御などを簡略化しているため , 効率よいデータ転送を実現する。網内でエラー 換方式である。 x. 25 プロトコルで規定されているバケットの順序制御や再送制 フレームリレーは , データリンク層でのデータ多重化を可能とした中継 , 交 設問 1 設問 2 設問 3 設問 4 設問 5 248 H D LC 手順 , フレームリレーの動作原理を問う穴埋め問題である。 フレームリレー網とルータの基本的な接続構成を作成する。 HDLC 手順のポーリング処理における計算問題である。 フレームリレー網への変更における構成要素について問う。 アナログ回線とフレームリレー網の通信料金の比較 , 検討する。

第 6 章 LAN システム設計 1 分散システムの設計 , 導入 , 構築 ( H10 ー 1 ) [ 重点整理 ] 分散処理システムの構成 472 て考える。 避策を考える。 ( 2 ) では , なせ 2 つの応答が発生したか代理 ARP の機能を考慮し 設問 6 ( 1 ) ではメインサーバか引 SDN 回線に流れるバケットの意味を理解し , その回 点などを考える問題である。 の 3 つが本文中に挙げられているが , それぞれの機能から適切な導入順序や注意 設問 5 運用管理システムの機能として , ソフトウェア配布 , リモート操作 , 稼動監視 設問 4 システム導入作業における作業方法と留意点などについて考察させる問題である。 MAC アドレスの違いを理解しておけばよい。 設間 3 ( 1 ) はサーバのニ重化方式についての穴埋め問題である。 ( 2 ) では旧アドレスと ブの動作について理解が必要である。 設問 2 スイッチングハプによるニ重化構成を完成させる問題である。スイッチングハ 決するシステムを考える。 設問 1 システム定義より貨物追跡ができる個所 , できない個所を読み取り , それを解 ・設問の特徴 実際に導入をイメージして考えていくとよい。 え理解していれば解答しやすい。導入作業の問題は , 技術的な内容が少なく , る出題がある。特に二重化システムに関しては技術的な設問が多いが , 動作さ チングハプの機能 , 二重化構造の原理 , ARP の動作 , SNMP の機能などに関す 理までの幅広い内容となっている。基本的なネットワーク技術として , スイツ 貨物配送管理システムにおける分散システムの設計 , 導入から構築 , 運用管 [ 例題の解き方 ] ドレスを返す機能である。 ルータやサーバがクライアントの ARP 要求に対し , 代返して自分の MAC ア プロキシ ARP 機能 える機能を持っているものが多く , システム構成の信頼性を高める装置といえる。 えたハプである。二重化構成にすると他方の障害検知を行い , 自動的に切り替 データの宛先 MAC アドレスを読み取り該当するポートのみ送出する機能を備 スイッチングハブの機能 ンシングなどがある。 二重化スタンバイ方式や , 複数のサーバを並行で動作させるサーバロードバラ 構造を取るのが一般的であり , ウォームスタンバイ , ホットスタンバイなどの 構成や性能が大きく左右される。また , サーバは信頼性を高めるために二重化 データ更新するマスターデータをどのように配置するかで , ネットワークの

1 システムの開発 / 2 システムの運用と保守 例題 27 H 1 2-69 データフローダイアグラム ロ販売管理の DFD で , 製品在庫を表すデータストアはどれか。 こで , 図中の各プ ロセスは在庫引当処理 , 受注処理 , 受注残処理 , 出荷処理 , 発注処理のいずれかを表 している。 part 2 ①②③ 午前の重点整理・徹底演習〔ネットワーク〕 顧客 受注 納品 仕入先 出荷指示 ④ 受注残 ェ④ ウ ③ イ② ア① 例題 28 オブジェクト指向開発用語 HI 2-70 ロオプジェクト指向開発において , オプジェクトのもつ振る舞いを記述したものを何 というか。 イ クラス メッセージ 工 アインスタンス ウメソッド 107 [ 解答 -43 ~ 44 ]

Part2 午前の重点整理・徹底演習 [ ネットワーク ] Part 2 午前の重点整理・徹底演習 [ ネットワーク ] 解答と解説 コンピュータシステム ハードウェア キャッシュメモリのアクセス時間 1 例題 1 ・第 1 章 ウ キャッシュメモリを使用しない場合のアクセス時間を x とする。キャッシュメモリ を使用した時の実行アクセス時間が , キャッシュメモリを使用しない時と比べて , ど れほど速くなるのかは , キャッシュのヒット率が 80 % であることにより , 次式で求め ることができる。 20 100 1 80 100 10 = 0.2x + 0.08X = 0.28X ゆえに , キャッシュメモリを使用したときの実行アクセス時間は , リを使用しないときの 28 % となることがわかる。 例題 2 主記憶装置の高速化技法 キャッシュメモ 工 情報処理関連の用語問題である。メモリインタリープは主記憶を複数のバンクに分 割し , 各バンクを並行して同時にアクセスできるようにすることによってアクセスの 下図は , メモリインタリープのイメージ図である。 高速化を図る , 主記憶装置の高速化技法である。 処理装置 (CPU) メモリ メモリ バンク 2 メモリ バンク 3 メモリ バンク 4 ア : 仮想記憶とは , コンピュータの構成要素のうち , 比較的高価な物理メモリによる 制限を緩和するために , 物理メモリとハードディスクなどで論理的に構成された アドレス空間を作り出すメモリマネジメント方式の総称である。 [ 解答 -2 ]

2 基本ソフトウェア I 要約 ] 基本ソフトウェア オペレーティングシステム OS の構成と機能 プロセス管理 排他制御 セマフォ 状態遷移 プリエンプション ラウンドロビン 実行制御 デッドロック part 2 午前の重点整理・徹底演習〔ネットワーク〕 カーネルと割り込み制御 主記憶管理 メモリプロテクション ダイナミックリンクアロケーション フラグメンテーション メモリリーク ページングアルゴリズム スラッシング DAT 仮想記憶 入出力制御 スプーリング機能 ファイル管理機能 排他制御 リカバリ処理 ティレクトリ ファイル編成 アクセスメソッド プログラム制御・システムコール ジョブ管理 ジョブスケジューリング JCL リアルタイム処理 TSS セキュリティ制御 障害管理 データ管理 多重プログラミング アクセス権管理 実行制御 単純実行時間 日本語処理 マルチメディア処理 ヒューマンインタフェース OS の種類 MVS UNIX LINUX Wi ndows MacOS フリーソフト OS 39

4 システム応用 徹底演習 HI 0-79 ロネットワーク上で処理を代行する自律的ソフトウェアが実用化され始めている。 のようなソフトウェアを何と呼ぶか。 例題 1 part 2 午前の重点整理・徹底演習〔ネットワーク〕 イ コラボレーション 工 ワークフロー ア工ージェント ウシームレス 例題 2 データマイニング ロデータマイニングに関する記述として , 適切なものはどれか。 ア大量のデータを統計的な手法で分析し , 単なる検索だけでは発見できない隠れた 規則や相関関係を導き出すことである。 イデータウェアハウスに格納されたデータの一部を , 特定の用途や部門用に切り出 して , 別のデータベースに格納することである。 ウデータ処理の対象となる現実の情報を基に規定した , データの構造 , 意味及び操 作の枠組みのことである。 工複数の属性項目をもつデータを格納し , 属性項目の組合せによるさまざまな分析 を短時間で行うことである。 H 1 1 -53 [ 解答 -27 ]

1 プロトコルと伝送制御 重点整理 [ ネットワークアーキテクチャ (PPP)J PPP (point to point protocol) は , RFC1661 で定義されているシリアル回線 上でデータを転送するための , WAN 用の汎用的なプロトコルである。 HDLC を参考にフレームフォーマットが作られており , FCS (Frame Check Sequence) による誤り検出が可能である。また , 一般的に WAN 用データリン クプロトコルでは , 誤り検出されたフレームは破棄されるが , ppp では , デー タリンクプロトコルとして損失フレームの再送信処理を行うか否かを選択する ことができるため , 損失フレームの再送信により誤り回復が可能である。 い ) 利用形態 図 3-1-2 に示すような 2 地点間での通信に使用することができる。 RFC1717 および RFC1990 で標準化された , PPP の拡張仕様であるマルチリン ク手順 (PPP Multi-link protocol) を適応することにより , 複数の ppp テータ リンクを 1 つに束ねることもできる。 ①ルータ間 part 2 午前の重点整理・徹底演習〔ネットワーク〕 PPP 0 0 0 専用線 0 0 0 図 3-1-1 PPP ②リモートアクセス ( ダイヤルアップ接続 ) PPP 0 0 0 0 TA 0 0 0 0 モデム 0 0 0 0 モデム 0 0 0 0 0 0 0 0 モデム ISDN 電話回線 リモートアクセスサーバ 電話回線 0 0 0 0 モデム 図 3-1 -2 リモートアクセス 1 15