地域 - みる会図書館


検索対象: 日本大百科全書 8
491件見つかりました。

1. 日本大百科全書 8

こうせ V 、 部では三毛作がみられ、米作を主とし、主穀作 カルスト地形が発達しており、天下の奇勝と称性の作物も多い。山地にはスギ、チークなどのあることから町名とした。町の中央部を野洲川 れいがんしようにゆうどう 付面積の八〇 % 以上 ( 収穫量の九〇 % ) を占め が横断し、川沿いに幅約二キ。の平野があるほか される桂林、南寧郊外の伊嶺岩鍾乳洞などの木材、漆、アプラギリ、漢方薬材も産出する。 ちょま は丘陵で、野洲川に沿って国鉄草津線と国道一る。商品作物は菜種、ワタ、黄麻、苧麻を産 名勝が多い。また伏流を利用した発電、用水路 北部湾は国内有数の漁場で、エビ、スルメイ わみようしよう し、南部ではサトウキビも栽培される。丘陵部 などもある。気候は、北回帰線が中部を通る低力、イトヨリダイなどの漁獲が多い。さらに真号が並走している。『倭名鈔』の夏見郷の地 ぶねい ぶげん 緯度帯にあるため、一般に亜熱帯から熱帯気候珠、カキの養殖も行われている。海岸には塩田で、奈良大仏殿建立の用材切り出し地として知では茶園が多く、武寧の紅茶、婆源の緑茶が有 しようーだいじ られる。国指定史跡に廃少替提寺石造多宝塔お名である。山地にはツバキが多く、またタケ、 に属し冬も暖かい。雨は夏に集中する。また夏も分布する。錫、マンガン、アンチモンをはじ かんきっ の台風や雷雨を伴う大風は農作物に被害を与えめ地下資源も多く、南寧、柳州を中心に機械、よび石仏、天然記念物に平松のウックシマッ自マツ、スギが繁茂する。果樹は柑橘類が主であ だいよ ることが多い る。地下資源としては、南部の大余県を中心と 精錬冶、鉄鋼、化学などの近代工業が発展し生地があり、善水寺本堂は国宝に指定されてい かっては降雨期の集中と、石灰岩地質によるている。伝統工業では麻布、紙、磁器、壮錦なる。湖南工業団地 ( 総面積約三〇〇万平方 ) するタングステンが世界的に有名だが、そのほ か萍郷の石炭をはじめ、鉄、銅、鉛、亜鉛など 水漏れが多いため、農業生産が一定しない地域どがある。 を核として、一〇〇社以上の企業が進出、人口 しようけい キ′ーれ十・い れいたん であったが、水利施設の改良により安定をみる 交通は湘桂、黔、黎湛の三鉄道が隣接す増加も著しい。人口二万四〇二四で、一九七五の鉱床も存在する。工業は解放前は製米、製 ゅうぎかん 八〇年の増加率は三五・四 % 。〈高橋誠一〉茶、紡織などの軽工業が若干存在するだけであ に至っている。北西部は畑作地帯、南東部は水る各省と通じ、湘桂鉄道は友誼関でベトナムと ったが、解放後工業化が進み、南昌をはじめ、 回『甲西町誌』 ( 一九七四・甲西町 ) 田で、作物は一般に一年二作か二年三作であ結ばれている。鉄道が通じていない地域には、 みなくち る。おもな作物は米、トウモロコシ、サツマイ道路網が発達し、鉄道にかわって長距離定期バ 二万五千分の一地形図「日野西部」「水口」九江、州などに機械、化学、紡織、製紙など の工業が発展している。また景徳鎮は磁器生産 「野洲」「三雲」 モ、冬小麦で、商品作物としてサトウキビ、ラ スが住民の足となっている。バスと並んで珠江 ッカセイ、タバコ、アサなどがある。東部と南水系の水運も重要であり、区都の南寧まで広州 江西 ( 省 ) こうせい / チャンシー中国、華中地の全国的中心地として名高い。西端の羅霄山脈 もう せいこうざん ようすこう 部には、コーヒー、コショウ、サイザル麻、ゴから定期便があり、さらに乗り換えて上流の区南東部の省。揚子江中流部南岸にあり、唐代中にある井岡山は、第二次国内革命戦争期に毛 た / 、レ」、つ ひやくしよく ム、バナナ、パイナップルなどの熱帯・亜熱帯百、色まで通じる。航空路は南寧を中心に北 には江南西道に属し、江西と略称された。これ沢東が農村革命根拠地を最初に建設した地であ しゆとくしゅうおんらい かん - 一う こんめい り、省都南昌は朱徳や周恩来などが一九二七 京、広州、昆明など国内各地およびベトナムをが省名の起源である。江が江西省最大の河川 西に交れロ景田 なんしようけいとくちんひょう 結んでいる。また桂林にも空港があり観光の便なので、頼と略称される。南昌、景徳鎮、萍年八月一日に紅軍を編成して決起した所であ 台。岸陸らキ風が ずいきん きようしんよきゅう - ) うようたん ′街沿水知村ち となっている。 市のらて方農 〈青木千枝子〉郷、新余、九江、鷹潭各地級市のほか五地区る。この両者が統一され、南東部の瑞金に中国 寧江かし の娘 に分かれ、地区のなかには吉安市をはじめ五県最初のソビエト政権が樹立され、四回にわたる 甲西 ( 町 ) こうせい ( ちょう ) 滋賀県南部、甲 南鬱くとの鳴のう しようかいせき みくも 都流古衝寧武族か 介石軍の包囲攻撃を撃破した古戦場である ( 区支 , 要南るン向賀郡にある町。一九五五年 ( 昭和三〇 ) 三雲、級市、八〇県がある。省都は南昌市。 面積一六万六六〇〇平方キ。、人口三三一八万だけに、革命史跡が各地に残っている。省内に 岩根の一一村が合併して町制施行。甲賀郡西部に 西のりの せつかん ようか 広〔江あ通るぼにチ植 は浙頼鉄道が東西に走り、鷹厦、向九などの鉄 四八二七 ( 一九八一 I) 。漢族以外に 〈河野通博〉 回族、ミヤオ族、ショオ族、ヤ道を分岐している。 こうせい / チャンチン ( 一九一三ー ) 中 ~ = き一オ族などの民族が居住する。 江青 も・つたくとう 東、南、西の三方を山地に囲国の婦人政治家。毛沢東の妻。山東省諸城県出 まれ、北部の陽湖に向かって身。幼時、離婚した母とともに出郷、一九二三 せいなん てんしん 傾斜し、山地と丘陵が省内の六年天津の紙たばこ工場で働く。二九年済南の実 チンタオ ベキン 〇 % 以上を占める。鄙陽湖平原験劇院に入り、三〇年北京、三一年青島や農村 は鄙陽盆地ともいい、面積約一一で新劇を巡演。三三年青島で中国共産党に入 シャンハイ 党。同年上海に移る。三四年一時逮捕される。 万平方キ。、大部分が標高五〇 以下の低地で、江、撫河、信藍蘋の芸名で女優として活躍。三七年日本軍占 領下の上海を脱出し、延安に入る。マルクス・ 江その他多くの河川が鄙陽湖に 流入し、湖の周辺は縦横に水路レーニン学院で毛沢東の教えを受け、三九年毛 ろじん と結婚。魯迅芸術学校教授となる。五〇年北京 ド一、、、→の走る水郷地帯をなす。東部に は武夷山、南部には南嶺、西に新政府文化省の映画指導員。六三年京劇の現代 らしよう ゞは羅霄山脈があって、それそれ カントン 福建、広東、湖南各省との省境 ばくふ をなし、北西に幕阜山がある。 中部も大部分は赤色土の丘陵で イある。気候は温暖で年降水量は 一三〇〇 ~ 二〇〇〇ミリ、春の梅 雨と夏の豪雨がその大部分を占 める。 大部分の地区では二毛作、一 なんれい ランビン 765

2. 日本大百科全書 8

こうきよ ^ 0 L.n -0 LO -8 0 率 0 -8 -0- っ 0 0 -0 11 -0 ばならない産業である。一度操業を中止する % 人足幻 1 ーム、ー人 11 11 11 1 よ、ー亠、ー一 と、ふたたび稼動する際に膨大な経費がかかる 6 求充 ( ため、変動する金属市況にかかわらす、操業を -4 1 よ 1 人尸 0 -8- 、 1 0 0 求率 , 続けなければならない 。また鉱産物の生産費 効立ロ立ロ 第ィー・ 1 -0 1 △ ^ 0 0 -0 -0 -0 0 有人 ( は、地下資源の存在状態によって著しく異なる が、国民経済上あるいは軍事上、一定量の鉱産 る 率 あ 物の生産は不可欠である。こうした特徴から、 除職 - 迩・ー 00 「ー 8 ワ】 1 よ 0 を就 合 世界的にみて、鉱業に対して生産保護政策をと 卒 1 人っ 0 -4 ー -4 -8 0 Ⅷ吻 0- ・ 1 -0 - は - 1 人 学 っている国が多い 職数 大 就牛 〔国内資源の開発〕わが国には、「国内探鉱長 -8 -4 ・、 1 0 0 「以 ^ 0 11 -8 「 / 14 ワ 0 一 -0 期計画」 ( 一九六六年度策定 ) がある。これは、 る カ 状 国内鉱山は、もっとも安定した資源の供給源で -0 -4 っ 3 0- 一 -0 ^. 0 (. 0 - ・八つー 0 11 11 -0- 11 ワ朝 CO 1 人 -0 ワ】 11 《 0 ロ効人千 の 、・よ、ー人 1 ・人 11 、ーよ あり、さらに減耗資源であるという特殊性か 状 年 -8 -. 0 CO 尸 0 紹有求 ( 0 11 11 1 人 職 一三ロ 11 11 ら、今後も長期的かっ積極的に国内鉱物資源の レ」 、 1 -0 ワ編 11 00 -8 入 0 ワ「 / 尸 0 《 0 -9 》 一三卩 開発を続けなければならないという趣旨から設 C•O ワ 0 っ 0 っ 0 00 っ 0 っ 0 -8 11 0 11 -. 0 CO 11 、 1 00 8 ムロしみ の在ム 2 般規人秘 -8 -8 8 一 .0 0 ) ワ】 LO っ 0 けられたものである。具体的には、鉱業審議会 一新求 ( 統者現イ阡 / 1 亠 t—— Ln 1 人 -0- 「 / 戸 0 戸 0 -0 11 ワ】 め ハ 0 、 1 4- 4 門 0 8 一 -8 00 -8 業働日夕数 の答申に基づき、二八地域について第一期国内 11 1 人ー画 11 11 11 1 ーート . る 定 数 表求数 ) 探鉱長期計画が策定され、一九六六年度 ( 昭和 効者 て 均 = 人職数業ム月一働 千 有職 ( し覧 四一 ) から計画的な調査・探鉱が続けられてい 小数者娜人イ 業入要 五計 間件職有化娜局 る。第一期計画策定後の探鉱技術の進歩、デー ワ】 L.n -0 -4 ・ -9 ~ ・ 4 ー L.n 年職求 = 京有定ト 戸 0 ワ】戸 0 《 0 -8 -0- 0- 1 人 定職数 捨嫩 3 3 3 3 3 4 4 4 て就効率 = 安 タの蓄積などにより、数多くの有望地域が出て 訳 安求件 べ有倍率業一 業業業水業 規込千 す = 人足職 内業売険業信スス満「 きたので、大規模・高品位鉱床賦存の可能性の 業新申 ( は率求充省 業 年業工業小保産通ガビ未省 値職効人働 人働 産 高い二五地域について第二期国内探鉱長期計画 工学工売融動輸気一 数就有求労 2 千労 L-n O LO O つ」っ 0 ー 共 (. 0 「 / フー 00 8 8 7 7 7 7 8 8 8 8 四軽化重卸金不運電サ 表 を策定し、第一期計画と並行して一九七三年度 公 年 年 から調査・探鉱が実施されている。 その方法としては、地質構造を解明するため より、第二次世界大戦の長期間にわたる技術的業所有権保護同盟条約または単にバリ条約とよ は特許を取り消すとい , っ制度を設けようとする 途上国側の強い意見 ( 南北問題 ) やら、ソ連やの広い地域を対象とする調査から、狭い地域の 空白を理める数多くの優れた外国技術の導入がぶことがある。 この条約はその後一九〇〇年に。フリュッセル東ヨーロッパ諸国における発明者証の制度を特探鉱までの過程を、「広域調査ー精密調査ー企 円滑に進められ、自主技術の開発が促進され た。このように、技術の交流、およびそれを支 ( ベルギー ) で、一一年にワシントンで、三四許制度と同等に認めるようにという意見 ( 東西業探鉱」の三段階に分け実施している。これに えづり 年にロンドンで、五八年にリスポン ( ポルトガ える工業所有権制度は、国内産業の発展、ひい 問題 ) が提案され、改正討議がなされている。 より、秋田県の餌釣鉱床 ( 黒鉱 ) の発見 ( 一九 ル ) で、六七年にストックホルム ( スウェーデしかし、各国の利害が対立し、条約の改正は困七七年開発開始、七九年末出鉱 ) 、鹿児島県菱 ては国民の福祉の向上に大きく寄与している。 ン ) で改正され、加盟国は日本を含めて約九〇難であり、そのため最近は、パリ条約とは別の刈鉱山 ( 高品位の金銀脈 ) の発見 ( 一九八一年 法律的には工業所有権法という単一の法典は めるかわ 国際条約、たとえばヨーロッパ共同体加盟国間 に発見、八五年開業予定 ) 、秋田県の温川地区 なく、特許法、実用新案法、意匠法、商標法、か国である。 くどお この条約は、工業所有権の国際的保護のための特許条約 (=-æo) とか、わが国も加盟して ( 黒鉱 ) 、北海道の久遠地区 ( 金・銀・鉛・亜 不正競争防止法および条約がある。条約として いる特許協力条約というような新し 鉛 ) 、広島県の玖珂地区 ( スズ・タングステン ) はいわゆるパリ条約のほか、通称とよば に加入国が同盟を形成し、特許発明、実用新 はや い条約がつくられる傾向がある。〈瀧野秀雄〉の有望鉱の発見 ( 一九八二年 ) ほか、岩手県早 れる特許協力条約などがある。↓工業所有権保案、意匠、商標、サービスマーク、商号、原産 〈瀧野秀雄〉地表示または原産地名称、および不正競争の防回土井輝生著『知的工業所有権法』 ( 一九八一一・青池峰地区、佐渡、伊豆地方の金銀鉱山の再調査 護同盟条約 や探鉱も行われている。 林書院新社 ) ▽中山信弘著『注解特許法 回瀧野文三著『最新エ業所有権法』 ( 一九七五・中止を、その保護の対象としている ( 第一条 ) 。 上巻』 ( 一九全・青林書院新社 ) 深海底鉱物資源 ( ①熱水鉱床Ⅱ銅・鉛・亜 央大学出版部 ) ▽特許庁編『進展する工業そのために同盟国民の内外人平等の原則、優先 こうぎようせいさく 0 産業政策 鉛・金・銀を含有、②マンガン団塊Ⅱマンガ 所有権制度』 ( 一九七五・財団法人日本特許情報権、周知商標の保護、国際博覧会出品物の仮保工業政策 ン・ニッケル・コバルト・モリ。フデン・チタ こうぎようせいさく鉱業に対する センター ) 護、不正競争防止等に関する規定を設けてい鉱業政策 ヤ」、つギ、よ , っしょ る。ソ連や東ヨーロッパ諸国の発明者証に基づ国家の政策。鉱業は地下資源を対象とする基礎ン・銅・鉄を含有 ) の開発も現実化が急がれて 工業所有権保護同盟条約 ゅうけんほごどうめいじようやく国内産業の発展のく優先権主張も、ストックホルムにおける改正産業であるため、製造工業と異なった特徴があ いるが、とくに熱水鉱床の存在が推定される太 おがさわら ため各国はそれそれ独自の工業所有権制度をもで可能となった。条約の管理事務はスイスにある。たとえば、探査には多くの資本が必要であ平洋の伊豆・小笠原海域、沖縄海域の海底二〇 り、また資本投入をしたからといってかならず〇〇地帯は、マンガン団塊 ( 海底四〇〇〇 ~ っているが、それらの調整を図る必要から締結る世界知的所有権機関が行っている。 条約加盟国のなかには発展途上国も数多くあ発見されるとは限らない、きわめてリスクの多六〇〇〇に存在 ) よりも早く資源開発の対象 されたのが「工業所有権の保護に関する一 い産業である。また継続して採掘を続けなけれとなるものと資源エネルギー庁等の期待が高ま 三年三月二〇日のパリ条約」であり、略してエり、特許発明の強制実施、それに反する場合に ( 千件 ) ( 9 / ) 148 158 122 119 120 118 127 -8 -8 0 / 、 .0 、 1 11 1 人 ートタイム入職者数 ( 千人 ) 全入職者に占める割合 ( % ) 男女 ノ 女 男 51.4 45 . 7 56 . 0 74 . 2 84 . 4 86 . 4 85 . 3 83 . 5 290 . 1 359.4 346.5 473.4 540 . 3 520.4 537.6 540.6 14 . 2 18 . 2 17 . 8 21 . 2 23 . 3 22 . 8 23 . 2 24 . 7 1 よ行ー戸 0 11 LO 、 .0 っーー 10 . 6 10 . 8 12 . 8 14 . 2 13 . 8 14 . 4 14 . 9 238.7 313.7 290.5 399 . 3 455 . 9 434 . 0 452 . 3 457 . 1 ワ編 1 人 0 ー 0 ワ】 00 ワ】ワ 3 11 -0 0 -4 ・ 20 . 2 11 . 8 18 . 2 19 . 8 10 . 0 30 . 9 25 . 5 36 . 8 29 . 1 17 . 2 14 . 9 さんぎようせいさく

3. 日本大百科全書 8

こうどけ 高度計こうどけい地表面あと用いられなくなり、中間のものも特定の研究ており、甘粛省東部から陜西省北部にかけて は、一五〇に達する所もある。多孔質が雨に るいは海面からの高度を測る計者以外は参考としなくなって現在に至ってい る。なお、これらの指準鉱物の絶対硬度 ( ビッあうと崩れやすいこと、集中豪雨のおこりやす 器。気圧高度計は高さとともに い半乾燥気候地域であることに加えて、長年に 気圧が減少することを利用したカース ) の測定結果は、モース硬度との間に わたる乱伐で植被が破壊されているため、土壌 もので、携帯に便利なアネロイ ミⅡ 0.7 ←、ま げんりよ、つばう ト気圧計に高度の目盛りをつけの関数関係が成り立っことを示した。はモー 侵食が激しく塚、梁、嶄などと書く特異な黄土 地形を生じ、流し出された泥土は黄河の含泥率 てある。明治の初年に富士山頂ス硬度、 / はビッカース硬度であるが、このビ の高さを測った際にも、気圧計 ッカース硬度とは一種の押し込み硬度で、研摩のきわめて高い原因になっている。解放後は、 せいほうすい が使われた。気圧の違いは高さ した表面に正方錐状のダイヤモンド針を重量を土壌の流失による生産力破壊を防止するため、 こんせき ばかりでなく、気温にもよる。 かけて押し付け、生じた痕跡の大きさを換算表水土保持の工事が広大な地域にわたって実施さ る 気圧高度計の目盛りは、標準大で数値化したもので、加圧重量から得られた数れている。 と 〈加藤昭〉 形気とよぶ気温分布にあわせてあ字に kg/mm2 をつけて表す。 なお、黄土と同様な風成の更新世 ( 洪積世 ) の陸上堆積物は、ヨーロッパや北米の大陸氷河 なるが、実際の気温と異なるにつ高度整 = 報装置こうどけいほうそうち a 三・ れて誤差を生じる。飛行機に取 tude alarting system 飛行機、ことに旅客周辺 ( 周氷河 ) 地域にも広く分布しており、レ ス loess とよばれる。 〈河野通博〉 り付けた気圧高度計は、地上気機が、予定した高度から外れて飛行しないよう め 圧を補正しても、気温が低いほ に注意を促す装置。飛行機が <+0 ( 航空交通狡兎死して良狗烹らるこうとししてりよう の ・一うかっ 用ど実際よりも低い高度を示す。管制 ) や飛行計画によって、あらかじめ選択し くにらる狡猾ですばやいウサ、キが死んでしま 食鉛直下方に向けて発射した電波ておいた高度に近づきつつあるとき、また遠ざ えば、猟のじようずなイヌも不要になり、煮て が、反射して戻る時間で高度をかりつつあるときに警報音を発するとともに、 食べられてしまうとの意。転じて、敵国が滅び し 求める電波高度計は、このよう 警報灯を点灯あるいは点滅させて操縦士に知られば、もはや忠臣は用いられず、かえって禄っ な誤差がない。 〈篠原武次〉せる。高度を警報する装置としてはこのほか、 ぶしとして殺されてしまうということ。中国の ーし ことわざ 古くからの諺で、項羽を破って漢の統一に大 = ~ ~ 〉、 ~ 一硬度計 = うどけ」鉱物など低高度警報装置や客室高度警報装置がある。前 がの硬度を相対段階的に表一小する者は計器飛行状態で着陸進入する際、デシジョ 功のあった韓信は、のちに皇帝高祖に憎まれて ンハイト ( 着陸決心高度 ) に達すると警報音を捕らえられ殺されたが、そのおり、この諺を引 黄ため、指準鉱物を用いる場合、 ′一と その鉱物を一括して組にしたも発するとともに、デシジョンハイト灯が点灯し いて、「信日、果たして人言の如し、狡兎死し れ ら の。「モースの硬度計」がもって、操縦士が着陸の続行または断念を決定するて良狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵る。敵国破れ もと まろ すで きとも有名である。指準鉱物は、 データを与える。後者は、与圧中の客室圧力がて謀臣亡ぶと。天下已に定まる。我固より当に ら最初に・モースが設定した段急激に低下して、高度に換算して三〇〇〇以烹らるべし」と嘆いたと、『史記』「淮陰列伝」 にみえる。 〈田所義行〉 階では、①淡緑色葉片状の滑上に上昇すると警報音を発し、操縦士 ( または こうどじゅんか人体の環境適応機 蠅石、②結晶状の岩塩または透明機関士 ) に注意を促す。↓↓客室与圧高度順化 乾な石膏の結品、③無色透明の方装置 〈落合一夫〉能の一つ。馴化とも書く。高度が高くなると、 こうどこうげん / ホワントウーカオュワ気圧の低下に伴う酸素分圧の減少により、呼吸 方解石、というように、限定条件黄土高原 をつけた鉱物になっていたが、 ン大部分が黄土層に厚く被覆されている中国 による酸素の吸収が少なくなり、頭痛、めま しんれい けんたいどうき 北部の高原。その範囲は秦嶺山脈および渭河平 い、倦怠、動悸、息切れ、睡眠障害、さらにチ 取り扱いやすいという理由で、 たい・ごっ っ い 岩塩のかわりに石膏がより用い 原以北、万里の長城以南、太行山脈以西、烏アノーゼ、呼吸困難などいわゆる高山病の状態 よ しょ・つれし かんしゆく られるようになり、まもなく限 鞘嶺および河以東にあたり、甘粛省の中 になる。このような症状のおこり方は人によっ 風 ねいか せんせい 節定条件が取り除かれた。その部・東部、寧夏回族自治区南東部、陜西省の北 て差はあるが、高度二〇〇〇を超えると軽く 、プライトハウブト Breit- 半、山西省全域、河南省西部の広大な地域が含おこり始め、三〇〇〇を超えると強くなる。 強 haupt により、細分の必要のまれ、面積は約四〇万平方キ。に達する。標高八 しかし、高所に二週間以上滞在していると、症 原 ある部分が補充され、滑石 ( 硬〇〇 ~ 二〇〇〇で、二五〇〇に達する山嶺状はしだいに消えてくる。これは、低酸素環境 高 ろうちゅう 土度 1 ) 、石膏 ( または岩塩 2 ) 、もある。地域的には隴中高原、陜北高原、山 に対する体の適応機能が働くことによる。すな しろうんも 上せい 西高原、豫西山地に区別され、それそれ地形的わち、骨髄の造血機能が高まり、ヘモグロビ の白雲母 ( ) 、方解石 ( 3 ) 、 りんかいせき 外ほたる 郊蛍石 ( 4 ) 、燐灰石 ( 5 ) 、柱特色を異にする。 ン、赤血球が増加し、また循環機能、呼吸機能 黄土の来源は北西方の乾燥地域とされ、強い の向上により体の酸素運搬能力がよくなる。組 石 ( ) 、長石 ( 6 ) 、石英 ( 7 ) 、トバーズ ( 8 ) 、コラン季節風によって砂漠から吹き送られてきた微細織の細胞でも酸化還元に関係する酵素の活性が 原 たいせき 高ダム ( 9 ) 、ダイヤモンド ( 川 ) な砂、粘土が堆積した風成層と考えられてい 高まり、酸素の利用効率がよくなる。高所滞在 黄となったが、岩塩はその後自然る。黄土被覆は平均五〇 ~ 八〇の厚さを示し による、このような低酸素に対する生活の適応 せつこう

4. 日本大百科全書 8

けんたう イ博 が保護コロイドの役割を果たしている。↓コロ く生育し、石灰岩地域を流れてくる水が家畜の % 戦よ古 〈山崎昶〉骨格をじようぶにするという理由でサラ。フレッ の棺末考 スス石紀ル ドの飼育が盛んである。またタバコの生産も多 縣獨重△ロけんだくじゅうごう suspension ロロの世一 ウウ人 5 プ polymerization 高重合法の一つ。単量体をく、その他の作物としてはトウモロコシ、飼料 タタア前ン ンンキ元タ館不溶性の分散媒 ( 一般に水素イオン濃度を調節用干し草、大豆、小麦があり、トウモロコシは ケケリ紀ス物 か / 、は・れ した水が使われる ) 中に、単量体を激しく攪拌飼料としてだけではなくバーポン・ウイスキー して小さな粒状に分散させる。その中でラジカの原料となる。 ル重合させると、生成した重合体粒子は相当に ケンタッキーはアパラチア山脈の西側では最 大きな径をもち、重合終了後攪拌を中止すると 初にアメリカ人による開拓が行われた所であ 器底に沈殿してくる。濾過または遠心分離で簡る。最初の定住地は一七七四年に建設されたハ 単に分離して取り出される。真珠重合ともいわロッズバーグであった。一七七五年ダニエル・ れ美しい重合体も得られる。分散を安定させるプーンがテネシーからカンバーランド峠を越え ために安定剤としてポリビニルアルコール、・ セるウイルダーネス・ロードを開いてから開拓者 ラチンや硫酸バリウムなどを加えておくことが が流入し、七六年の独立当時にはバージニア州 多い。↓乳化重合 〈垣内弘〉の一つの郡であったが、一七九二年合衆国一五 ケンタッキー Kentucky アメリカ合衆番目の州となった。マンモス・ケープ国立公園 国、中央東部の州。面積一〇万四六二三平方のほか、歴史的な名所も多く、エプラハム・ 。人口三六六万一四三三 ( 一九ハ 0) 。北はオハ ンカーン公園や南部連邦の大統領・デービス イオ川が境となりオハイオ、インディアナ、イの生誕地などが有名である。またルイビルで リノイ州、西はミシシッピ川が境となりミズー は毎年ケンタッキー・ダービーが催される。州 南はテネシー州、東はバージニア州とウ歌はフォスターの『マイ・オールド・ケンタッ ォメガ る。上半身の部分にはの星団という肉眼でも見 いった。なかでもネッソスはエウェノス川の渡エスト・バ。 ーシニア州にそれそれ接する内陸州キー・ホーム』。 〈菅野峰明〉 える明るい球状星団があり、明るさはおよそ四し人夫となったが、英雄ヘラクレスの妻ディアである。州都フランクフォート。気候は湿潤温ケンタッキー ージニア決議 等星ほどである。昔は一個の星とみなされてい ネイラを対岸へ運ぶときに彼女を犯そうとした暖で大陸性、ルイビルの年降水量は一〇九〇 けつぎ一八世紀末、アメリカ合衆国で連邦派 たため、巨星につけられるギリシア文字がつけ ため、英雄に射殺された。しかし、野蛮なケン 一月の平均気温は一度 0 、七月の平均気温 によって制定された外人法、治安法への反対を られていたが、実体は距離一万七〇〇〇光年のタウロス族のなかにはフォロスやケイロンとい は二五度 0 である。 直接の契機として、ケンタッキーおよびバージ ところにある星の大集団だった。の星団は東京 ったきわめて文化的な存在もあった。とくにケ 東部はアパラチア山脈西縁のカンバーランド ニアの州議会で可決された三つの決議。ケンタ では真南に昇りつめても地平線上わずか七度程イロンは、イクシオンの血統ではなくテイタン 台地で、中央北部は西洋シバの一種であるプル ッキー決議 ( 一七九八年一一月一六日、九九年 ひょく 度にしかならないので、みつけにくい。ケンタ神のクロノスの子とされ、不死身なうえに医 ーグラスの肥沃な草原地域、中央南部は丘陵性一一月二二日 ) はジェフアソン、 ージニア決 ウロスの足元部分には、太陽にいちばん近い恒術、狩猟、武術、予言術などの達人として、アのペニーロイヤル地域といわれる石灰岩地帯で議 ( 九八年一二月二四日 ) はマデイソンによっ アルファ 星として有名な〇・一等の星がある。距離スクレピオスやアクタイオン、イアソン、アキある。この地域にはカルスト地形がみられ、そて起草された。米仏関係の悪化を背景に、連邦 しようにゆうどう は四・三光年で、グアム島やハワイでは春に見レウスら英雄の師となった。 の代表が奥行約二四〇キ。の鍾乳洞マンモス・ 派は、外国人の帰化に要する年限を延長し、彼 やすくなる。 〈藤井旭〉 ャグルマギク ( キク科 ) などの属名 Ce ミ・ケープである。北西部は石炭が埋蔵されているらの取締りに関する大統領の権限を強化した外 ケンタウロス Kentauros ギリシア神話 、きは、ケイロンが誤って客人へラクレスの矢丘陵地帯で、ウエスタン・コールフィールド 人法、政府や大統領に対する悪意ある批判を取 の半人半馬族。ヘラ女神に情欲を抱いたイクシで自分の足を傷つけたとき、この草で治療した ( 西部炭田 ) とよばれる。テネシー、オハイオ、 り締まる治安法を制定した。反連邦派はこれを オンが、雲からっくられたヘラの似姿と交わっ という伝承に由来する。 〈中務哲郎〉 ミシシッピの三河川に囲まれた最西端の部分は言論・出版の自由への圧迫とみなし、憲法違反 てもうけた一族とも、あるいはその結合から生源太勘当げんたかんどう 0 ひらかな盛衰記 ーチェス地域 ( チカソー・インディアンからであると宣言したが、他州の同調は得られなか めすうま はん まれたケンタウロス ( 個人名 ) が、牝馬と交わ懸濁液けんだくえき suspension 固相のコ購入した土地 ) であり、東側の台地と西側の氾 った。両決議の内容はこれにとどまらず、とく らんげん って生ませた一族ともいわれる。テッサリアの ロイド粒子が液相の分散媒中に分散している系濫原からなる。 にケンタッキー決議は、連邦政府の権力行使の 山に住む乱暴者たちで、ラピタイ族の王ペイリ である。サスペンジョンともいう。粘土を含ん 一九七〇年代前半までは農業所得が工業所得合憲・違憲を判断する権利は州にあるとし、さ トオスの結婚式に招かれたおり、酒に酔って花だ濁水などは身近な懸濁液の好例である。懸濁を上回っていたが、七〇年代後半には逆転してらに連邦法の無効を宣言できるとした。これは ろうぜき 嫁や侍女たちに狼藉をはたらこうとしたことか粒子は、コロイド粒子よりもかなり大きい径の 工業が第一の産業となった。主要工業は機械、後の南部の州権論の主張につながるものであっ ら、ケンタウロス族とラ。ヒタイ族の間に ものをも含む。金属粒子を含むゾル ( たとえば電気器具、化学製品、食品加工、農業用機械、た。 〈竹本友子〉 ばつばっ 争が勃発する。その模様は、オリンピアのゼウ金のコロイドであるカシウス紫など ) は、みな たばこなどであり、これらの活動はオハイオ川ケンタッキー・プルーグラス Ken- ス神殿の西の破風に描かれ、よく知られてい 懸濁液である。これらの安定な懸濁液をつくる沿岸の都市に集中している。東部のアパラチア tucky bluegrass/ Poa ミ s L. イ る。この戦いに敗れたケンタウロスたちは、テ には、通常は保護コロイドが必要である。たとでは石炭の採掘が行われ、合衆国第一位の生産ネ科の多年草。和名はナガハグサ ( 長葉草 ) 。 ばくじゅう にャわ ッサリアを追われてギリシア各地に散らばってえば、墨汁などは、炭素のコロイド粒子に膠量をあげている。プルーグラス地域は牧草がよ葉は細長く、長さ五 ~ 三〇、幅二 ~ 四、リで先 ケンタウルス座 レはリ、星団 ・・みなみじゅうし座 = ・人 せいすいき

5. 日本大百科全書 8

こうげん フ フ もっためには、通常異種で、 は約一〇万平方キ。メートルであるこの高原は、河高原などがあり、これらは山麓高原に分類さ ン フ ンフフ 分子量がある程度以上大であ東西のコルディエラ山系の間にあるウュニ、アれるが、これまで述べてきた外国の地形と比較 6 ン ランン フ ム 銀ララ る必要があり、タンバク質やタカマなどの諸盆地とアタカマ高地とを含んですると、標高は低く傾斜が急で、面積が小さい ・田 ンラ ウブ水ドムフ などの諸点で特異な形態といえる。〈有井琢磨〉 多糖体は免疫原性が強い。小 石 ン型イウン 一イ 球 リラ銀ロブオラ , 球電プトフラ蔵ラ ③山麓高原は山地の山麓部にあるもので、コロ 〔高原の生物〕高原の植生にはいくつかの類型 分子量 ( 通常一〇〇〇以下 ) さんろく 委く電球ンンナン銀内 トン灯水グ管ンイル一 そ光電ゲラ があるが、日本では主として火山の山麓部に発 ラ水器ルナノク圧ンンラダカザ・のものは反応原はあるが、 ラド高原 ( アメリカ ) 、バタゴニア高原 ( チリ のうん熱ロ光ー銀光定タ圧セ一高オオ光ミ一 達するものと、山ほど高くはなく地形面が比較 高分子物質と結合しないと免アルゼンチンの南部国境付近 ) などがある。 源ろせ白 ( 蛍 ( 水蛍安メ高キア超ネネ発ケレ へいたん 的平坦なテープル状のものとがある。日本の場 〔成因〕高原の形成過程は、これを下刻してい 疫原性はなく、ハプテン hap- ten とよばれる。 る峡谷の谷壁にみられる地質構造から推定され合には冷温帯から亜高山帯下部の高度に相当す ププ たいせき ン ン 免疫原となりうる基本構造る。高原の地層は、堆積岩と溶岩からなる場合るが、基質の状態に応じて植生は異なり、溶岩 されぎ を抗原決定基といい、多くのがある。前者の場合には、谷壁の下部から上部流上ではアカマッ林、砂礫質の立地ではススキ 放放 ス 抗原は数多くの異なる抗原決 に向かって順次新しい地層で覆われている露頭草原、ササ草原、カラマッ林、ミズナラ、カエ 圧一 ン しゅうきよく ~ 〕回ロ 定基をもっ複合体で、ハプテが観察され、その一部に小さい褶曲構造や断デ類などの落葉広葉樹林になっていることが多 超グ 、不 。これらの植生はいずれも、火入れ、刈り取 ンはそれ自体抗原決定基とな層変位、不整合などが認められることもある。 り 4 つつつ 〈高橋昭三〉 しかし全体として、地層はほば水平に横たわっ り、放牧などの人為の影響によるものである。 ロ ている。このような事実は、高原を含む広い範火入れが頻繁になるとカシワ林のように耐火性 こうげん plateau, 高原 ク レ 光 tableland 高い標高にあり、囲の地殻が、長い地質時代にわたって造陸運動のある群落に、放牧が進むとレンゲッツジ群落 へいたん 工 発連続的に広がる平坦面、ト / 起を受け、一様に隆起して高原面が残留し、継続のように家畜の食べない群落となる。冷涼で平 光光一 発発サ伏面または小階段状地形面か的下刻によって深い峡谷が形成されたことを物坦な地形なので排水が悪く、湿性草原になって 界学一 〈大沢雅彦〉 らなる平坦な地形をいう。世語っている。不整合面の存在から、隆起の停滞 いつつ ~ 明」も ) 多一い せきつい 高原にすむ動物はいろいろあるが、脊椎動物 界的にみると、この地形が分期が推定されることもある。コロラド高原やこ ほにゆ・つ 布している所は一般に標高がれを下刻しているコロラド峡谷は、この例であは概して森林帯にすむものが多い。哺乳類とし 二〇〇〇以上にあり、これる。後者の溶岩からなる高原の例として、アメてはノウサギ、シカ、キツネ、ネズミ、リス、 度 リカのコロンビア高原 ( 約一六万平方キ。メートモグラなど。鳥類ではウグイス、ヤマガラ、カ を下刻している深い峡谷が発 はちゅう ッコウ、ノビタキ、ヤマドリなど。爬虫類では ル ) やインドのデカン高原 ( 約四〇万平方キ。メ 達している所が多い。したが シマヘビ、ヤマカガシなど。両生類ではアカガ ートル ) などがあげられる。コロンビア高原の って高原の交通は、この峡谷 分 によって制約される場合が多最初の溶岩流は約五〇〇〇万年前に流出し、現エル、アオガエル、ヒキガエルの仲間ぐらい 源 在のスネーク川はこの高原を約一六〇〇の深で、湖沼にはサンショウウオがいることもあ 光 世界の高原は、それらの形 さまで刻んでいる。新生代更新世の氷期の氷床る。昆虫類は、花に集まるヒョウモンチョウや は、コロンビア川の流れを現在の流路よりも南セセリチョウなどの仲間、カミキリムシやタマ 通、光源という場合は、人工的につくられたも態上の特色や周囲の地形との位置的関係から、 さんろく のをいうことが多い。発光の原理現象によって卓状高原、山間高原、山麓高原の三つに分けら方または東方へ押しやった。このときの流れムシなどの仲間が目だち、湿原にはトンポ類が 〈今泉吉典〉 は、現在ドライ・フォール Dry FaII としてすむ。 分類すると、物体が高温度に加熱されて発光すれている。 こうげん / ホワンユアン中国、青海省北 ①卓状高原は大陸高原ともよばれ、周りの地域有名なれ谷の崩の付近まで南下していた。 る熱放射と、熱や温度に関係なく、原子や分子 湟源 とう 世界の大高原の多くは、標高が高くて隔絶性東部の県。黄河の支流湟水の上流部、日月山東 の地表よりも相対的に高い標高にあり、テープ のエネルギー状態の変換によって発光するルミ 麓にある。省直轄行政単位であったが、文化大 ネセンスとの二つに大別することができる。そル状に広がるものをさしている。アビシニアが強く、気候や水資源に恵まれた所が少ない ( エチオピア ) 、アラビア、プラジル、イベリア高原の土地利用はさまざまである。アメリカの革命終了後、民和県などとともに海東地区に編 れそれの現象をさらに細かく分類すると、表の せいわいきようわ せいぞう ようになって、最終の「光源の種類」に示した ( ヨーロッパ南西端 ) 、ラ。フラドル ( カナダ ) なグランド・キャニオン国立公園 ( コロラド高入された。青蔵鉄道に沿い、西寧や共和へ青蔵 ・ダム ( コロラド川 ) 自動車道が通じる。日月山を境に東の農耕、西 原 ) は観光地、フー どの諸高原がそれである。 各行の光源名と結び付く。たとえば、高圧ナト の牧畜地域に分かれるが、河谷地域では小麦や ②山間高原はその周縁を山脈で囲まれたものやグランド・クーリー・ダム ( コロンビア川 ) リウムランプは高圧放電ランプの一種である は多目的ダムとして利用されている。イベリア菜種を中、いに、エンドウ、ジャガイモなどを生 が、その発光原理は放電発光 ( 電気ルミネセンで、モンゴル、チ・ヘット、イランなどの高原が チンコー この典型であり、コロンビア ( アメリカ ) 、メ高原のように、農業的土地利用や鉱物資源の採産、高原では青裸 ( ハダカエンバク ) を栽培 ス ) というルミネセンスに基づくものであり、 〈駒井正一〉 し、牧畜業も盛んである。 白熱電球の光は白熱発光の一種で熱放射に基づキシコ、アナワク ( メキシコ ) 、アルテイプラ掘が行われている所もある。一方においては、 ^ 小原章男〉 ノ ( ポリビア ) などもその例である。アルティ ラ・フラドル高原のように土地利用が進んでいな甲源一刀流こうげんい「とうりゅう近世剣 くものである。 てんめい かんせい い所、モンゴル高原のように粗放的な牧畜、チ術の一流派。天明・寛政のころ ( 一七九 0 前後 ) 武 抗原こうげん antigen 生体に免疫応答プラノの標高は四〇〇〇 ~ 五〇〇〇、その延 り上うがみ ちちぶすすきおざわぐち じゃっき 州秩父郡薄村小沢ロ ( 埼玉県秩父郡両神村 ) の 。ット高原のように標高三〇〇〇以高の土地 を惹起し ( 免疫原性 ) 、その結果生じた特異的長は約八〇〇キ。メートルで、ベルーの南東部かへ へんみたしろうよしとし 郷士逸見太四郎義年が、甲斐源氏の系譜を引く 抗体または特異的リンパ球と反応しうる性質らポリビア、アルゼンチンの国境近くに及んででヤクの放牧が行われている所もある。 きび みぞぐち 日本には、中国地方の吉備高原や愛知県の一一一逸見家伝の刀法に加えて、一刀流溝ロ派の江戸 いる。その幅は最大約一八〇キ。メートル、面積 ( 反応原性 ) をもったものをいう。免疫原性を ( 発光の原理 ) 燃焼発光 白熱発光 蛍光発光 ( ホトルミネセンス ) 光源 低圧放電ランプ 咼圧放電ランフ 放電発光 ルミネセンス ( 電気ルミネセンス ) が

6. 日本大百科全書 8

を第一種地域、後者を第一一種地域として、それして、地域指定および暴露要件を導入すること学そのはか公害健康被害の補償に関する学識経速かっ適正な解決を図ることを目的として一九 それ政令により指定地域と指定疾病を決めてい とし、これらの要件は、大気汚染調査、疫学調験を有する一五名以内の委員によって構成され七〇年に制定された法律。昭和四五年法律第一 る。この法律によって認定されている疾病、地査、医学的所見を基礎として定めるものとする公害健康被害認定審査会が設置され、知事ま〇八号。同法により中央に公害等調整委員会 ( 「中央委員会」などとよぶ ) が設置され ( 三 たは市長がこの審査会の意見を聞いて認定を行 域、患者数は表に一小した。第一種地域では慢性る。特異的疾患については、原則的には疾病と 気管支炎、気管支ぜん息、ぜん息性気管支炎、原因物質との関係を個々の患者について判断すう。審査会は、患者から、指定疾病にかかって条 ) 、都道府県は条例で定めるところにより都 みなまた いることを一小す主治医の診断書を添えた認定申道府県公害審査会 ( 「審査会」などとよぶ ) を 肺気しゅなど、第二種地域では水俣病 ( 水俣湾ることが望ましい。つまり、非特異的な大気汚 あがの じんづう 沿岸、阿賀野川下流 ) 、イタイイタイ病 ( 神通染にかかわる疾患では、多くの場合個々に厳密請を受けて審査を行う。認定には、指定疾病で置くことができる ( 一三条 ) 。中央委員会は、 川下流 ) 、慢性ヒ素中毒症 ( 島根県津和野町笹な因果関係の証明を行うことはまず不可能なのあるか否かという医学的認定と、被害補償給付人の健康または生活環境に著しい公害被害が生 とろく ヶ谷、宮崎県高千穂町土呂久 ) などである。 で、疫学調査結果に基づき、人口集団についてや遺族補償給付など補償給付の受給資格に関すじ、その被害が相当多数の者に及ぶような紛 争、および二以上の都道府県にわたり広域的な 公害病でもっともむずかしいのは認定問題で因果関係があると法的に判断される第一種の大る認定の二つがある。認定に関連して暴露期間 ある。すなわち、汚染物質や汚染現象と病気や気汚染地域については、暴露期間についての要などについての条件を適正に確認することのほ見地から解決する必要があるような紛争などを その症状および所見の間にはっきりした因果関件を満たしていれば法的に因果関係があるとみかに、所要の機能検査や臨床検査を行う場合が管轄し ( 二四条一項 ) 、審査会はそれ以外の紛 〈淡路剛久〉 。↓公害健康被害補償↓公害〈重田定義〉争を管轄する ( 同一一項 ) 。 係が証明されれば問題ないが、実際には多くのなすという取決めをしている。すなわち、指定多い こうがいへんとうひだい 0 扁 複雑な要素が加わるために、立証することがき地域、暴露要件、指定疾病の三つの条件を満た回城戸謙次編『公害健康被害補償法』 ( 一九七五・ ロ蓋扁桃肥大 と・つえん わめて困難である。このため専門家の間にも判せば、個々の患者について大気汚染と法的因果 ぎようせい ) ▽環境庁企画調整局環境保健桃炎 断の相違がみられたり、とくに関係者の利害や関係があるというわけである。 ゝ、まう Navigation Acts 航 部保健業務課編『公害医療ハンドブック』航海法こう力し。 海条例ともいわれる。イギリス海運業の発達と 関心が異なるとまったく相反する意見となるこ 地域の指定に際しては、一定以上の大気汚染 ( 一九七六・週刊日本医事新報社 ) へんけい ともあり、社会的にさまざまな紛争を生じる原が生じており、かっその影響による疾病が多発コウカイヒル〔笄蛭〕 Bipalium 扁形動貿易の保護ならびに王室収入の確保をねらいと 因となる。この問題について環境庁の中央公害していることが必要であり、長年月にわたる大物門渦虫綱コウガイビル科 Bipalidae の動物する制定法の俗称。この趣旨の法律は一四世紀 ヒューリタン革命 対策審議会では、公害損害賠償保証制度諮問委気汚染データの評価と慢性気管支炎の有症率調の総称。陸上生活をするウズムシ類で、コウガ以降しばしば制定されたが、。 ・っ ~ し 員会医療分科会の「主として医学の立場からみ査結果を基礎としている。特異的疾患についてイの名は、頭部の形が日本髪の笄の形に似て期の共和国政府の出した一六五一年のものがも いることから生じている。東南アジアなど、熱っとも有名である。ヨーロッパ以外の地域の産 た公害損害賠償保証制度の基本問題について」 は、一般にその物質がなければその疾病はおこ と題する中間報告で見解を発表している。そのりえないという考え方にたっている。そこで、帯、亜熱帯の森林に多いが、一部は温帯にも分物をイギリスおよび植民地に運ぶ場合には、乗 汚染物質と、それと特異的な関係にある疾病を布する。体長五 ~ 一二拜一、幅二 ~ 四 : リで、細長組員の大多数がイギリス人であるイギリス船も 要旨の抜粋を次にまとめた。 だいだい し。背面は黒色か、黒みがかった橙色で、種しくは植民地船に限ること、またヨーロッパの 〔因果関係についての基本的な考え方〕①法的科学的な調査研究に基づいて指定しており、そ な因果関係の判断は、実験医学、基礎医学 ( 病の疾病の多発している地域を第二種地域として類によっては一本または三本の黒線がある。頭産物をイギリスあるいは植民地に輸入する場合 指定している。特異的疾患の認定にあたっては扁平で横に半月形に伸び ( いわゆる笄の形は、イギリス船、産地国船もしくは最初の積出 理など ) 、臨床医学、疫学の各分野の知見をも がいぜん は、特定の汚染物質に対する暴露の事実の証明で ) 、筑部は細い。多数の眼点が頭部や頸部のし国の船に限ることを規定した。これは、当 ととするが、確率の概念の導入により蓋然性が と、その特定の疾患にかかっている個人につい 縁に沿って並んでいるが、肉眼ではわからな時、北欧・バルト海を中心にヨーロッパの海運 あれば法的に因果関係があるものとして扱うこ ロは腹面の中央にある。おもに夜間に活動を支配していたオランダの中継貿易を排除する ととするのが最近の判例、学説で定着しつつあての医学的診断に基づいて行われている。 〔認定と補償給付について〕指定地域のある都するが、比較的高温高湿の時期には、昼間でも ことをねらったもので、制定直後に第一次イギ る考え方であり、妥当である。 リス・オランダ戦争を引き起こした。王政復古 道府県または政令で定める市には、医学や法律地上や石の下、温室内などをゆっくりはってい ②ある人口集団の特定の疾病とその人口集団が るのをみかける。はった跡には粘液がっき、体後の一六六〇年に再制定され、また六三年には 暴露されたか、また暴露されている環境汚染と レ レ に触れると数片に切れて ( 自切 ) 扱いしし カリ。フ海域の物産の独占を図るためにさらに補 の間に疫学的手法によって関連性が証明され、 ・ヒ イ イ イ 日本の普通種は、クロイロコウガイビル , 強された。このように航海法はイギリス重商主 これにさらに他の医学的知見を加えていちおう ガ ガ ガ ウ ウ ウ ををき s きききで、体長一〇拜一ぐらい。雨上義体制の基軸としての地位を占め続け、イギリ 因果関係があると判断された場合、その人口集 コ コ コ がりの路上や庭、台所などでみられ、頭部の前 スの植民地帝国の建設に多大の寄与をしたが、 団のなかの当該特定疾病にかかっている個人に ジ ロ ス ス イ 縁を波状に動かしてはう。ミスジコウガイビル 一八二〇年代に入って自由貿易の主張の高まり ついては、その個人の疾病と環境汚染との関係 ロ ロ B. こ守ききミは、体長四 ~ 五垰 ' 、背面は濃い とともにその規制は緩和され、ついに一八四九 ク を否定する特別の事情がない限り、因果関係が ク ン」、つ - につ 〈今井宏〉 橙黄色で三条の黒線が縦走する。最近は温室な年に廃止された。 あるものとみなすことを制度上の取決めとする ヤ」 , っ - 力しー 、ま , っしき、んギ、よ , っ / ム ことが不可欠である。 どでもみかけられるが、山野の湿気のある地上公害防止産業 や石の下などにすむ。コウガイビルはその名を害を除去、軽減、防止するための装置を製造す 〔疾病の認定〕非特異的疾患といわれる大気汚 しゅうじん 「公害ビル」と誤認されることがあるが、無害る産業。集塵、重油脱硫、排煙脱硫、排煙脱 染系疾病については、疾病と大気汚染物質との レ である。 〈峯岸秀雄〉硝、排ガス処理をはじめとする大気汚染防止装 因果関係を個々の患者について明らかにするこ しによう 力とはきわめて困難であるので、個々の指定疾病イ 公害紛争処理法こうがいふんそうしよりほう置、工業廃水、下水汚水、屎尿、汚泥を処理す ガ 公害紛争について、あっせん、調停、仲裁およる水質汚濁防止装置、都市ごみ、産業廃棄物を にかかわる健康被害者について、大気汚染との ウ コ 間に因果関係があるとみなす制度上の取決めと び裁定の制度を設けること等により、紛争の迅対象とするごみ処理装置、そして騒音振動防止 かちゅう

7. 日本大百科全書 8

, っ要因により異常をきたし、人命の死傷、物の損昼夜の別なく往来している。車は各人の便利快扱う学問体系。一九世紀中葉、ドイツの地理学れて今日に至っている。 建物延べ面積約八〇〇〇平方のうち、展示 8 っ害を発生する現象をいう。交通事故は、交通手適な足の延長であると同時に、走る密室、走る者・ (-) ・コールによ 0 て、交通路の形態を集 落、地形との関連で論じたのが交通地理学の始室、資料室、図書室をあわせて約五六〇〇平方 、つ段別に道路交通事故、鉄軌道交通事故、海上交凶器でもあり、各種の公害の源泉でもあって、 通事故 ( 海難 ) 、航空交通事故に大別される。 いわば近代社会の必要悪の一つとなっている。 まりとされている。一九三〇年代までの交通地 あり、保管資料は約二〇万点。展示されてい 一九八四年 ( 昭和五九 ) の交通事故による死傷 このような車社会を交通心理学というごく狭理学には、一つの地域における交通網や交通施るものは鉄道部門を中心として約二三〇〇点。 者は、道路交通事故六五万三五八三人、鉄軌道 い視野から考察すると、大別して次のような四設の立地を環境との関連で説明するモノグラフ国鉄が指定する鉄道記念物三五件のうち、一号 の運転事故一五三八人、海上交通事故二五二 つの問題領域が区別される。①車の使用者に関が多く、交通形態の分布や交通集落の構造など機関車、一号御料車など一一件を保管してお 人、航空交通事故四六人となっている。死傷者する心理学的問題、②車の構造や機能に関するの研究も行われていた。第二次世界大戦後は、 り、これら実物資料の展示のほか、パノラマ式 数において九九 % までが道路交通事故によるも 心理工学的問題、③道路環境に関する心理工学都市化や、地域開発における交通の重要性が論模型鉄道の運転、その他文献、図面、写真など のである。交通事故の増加は、高度経済成長期的問題、④車を媒介にした社会心理学的問題。じられ、地域結合の強さを測る指標として、交の公開活用、さらに鉄道をおもな内容とする映 における急激なモータリゼーションの発達によ 以下それぞれの問題項目について、具体的な例通流の方向、量、密度などの分析が行われて、 画の上映、図書室の公開などが行われている。 るところが大きい。近年、他の交通手段も大型を列挙する。 交通圏 ( 交通流を指標として設定された都市や年間入館者は約五三万人強 ( 一九会 ) で、八割が 化、多様化、高速化が強まり、 いったん事故が ①についてーー車の使用者は圧倒的多数で、し市場などの勢力圏 ) や、交通の型の類型化など 個人客であり、団体客では修学旅行をはじめと 発生すると一挙に大量の人命や財産を奪う大型かもそれそれが運転者であり、使用の目的もさ がなされてきた。現代の交通地理学には大別しする児童・生徒が多い 事故になりやすい。交通手段の技術的発展が人まざまである。交通心理学の問題としては、運て次の二つの研究傾向が含まれる。 この交通博物館と同様の交通資料の公開施設 なみよけ 間社会に恩恵を与える反面、交通事故が国民生転免許の与えられる条件 ( 年齢、身体的条件、 ①交通現象を具体的な地域の自然的、社会的環としては、大阪市港区波除に交通科学館 ( 一九 活の根底を脅かすという矛盾を生み、現代の操縦技能、車や道路標識や交通法規に関する知境との関連で総合的に分析する立場。とくに地六二年開館 ) がある。高度経済成長による技術 「社会不安」の一つとなっている。↓海難 識など ) 、事故の心理的要因 ( 注意、意志決定、域の変容のなかで、経済、制度、政策、技術な革新以降の交通の現状と将来のあり方を一小す資 航空事故↓自動車事故↓鉄道事故〈松尾光芳〉情緒的興奮、疲労、飲酒、薬物の摂取、居眠どの機能を評価しつつ、交通の果たす役割を分料を中心として、歴史価値が高い機関車 ( 二三 り、生活背景、 ーソナリティーなど ) 、安全析する研究が多くなりつつあり、交通経済学、〇形蒸気機関車など ) が多数展示されている。 交通事故被害者問題らつうじこひがいし じどうしやじこひがいしやもんだい やもんだい自動車事故被害者問題 教育、性差、年齢差、国民性などがある。 交通政策学、交通工学、交通史などの分野と共同館も国鉄管理により交通文化振興財団に経営 しん′ ) うき こうつうしんごう 0 一一 = ロ号機 についてーーー扱いやすい車 ( ハンドル、・フレ 通する研究基盤や共同研究が成立しつつある。 が委託されている。 交通信号 ーキ、クラッチ、計器類その他の運転環境に 具体的な地域における交通流動を因子分析な このほか部門や地域ないし企業を特定して交 こうつうしんりがく psycholo- 交通心理学 gy of traffc 一九世紀以来、蒸気機関や電は、使用者の心理行動的特性が十分に配慮されどの計量的手法によって分析し、主として交通通資料を展示する施設も多く、北海道鉄道記念 おたる おうめ 動モーターの開発、また内燃機関の発明によっ る必要がある ) 、身障者にも扱いやすい車の開流動の型や地域間の結合、交通量予測などの研館 ( 小樽市 ) 、青梅鉄道公園 ( 東京都青梅市 ) 、 て、旅客や貨物を輸送する陸海空の交通手段は発など。 究を行う立場。研究方法の点では計量地理学に梅小路蒸気機関車館 ( 京都市 ) 、船の科学館 ・つ : っ 急速な発達を遂げ、やがては宇宙ロケットの時 ③についてーー道路の勾配、カープ、幅員、舗分類される。 〈青木栄一〉 ( 東京都江東区 ) などがある。また海外では、 代に入ろうとしている。しかしこれらの交通現装、中央分離帯、交差点、信号その他の交通標回有末武夫・柾幸雄・青木栄一編『交通地理総合博物館の一部が交通の展示となるロンドン 象を総合的に扱う交通心理学はまだない。現識、案内標示、照明、天候気象、住宅地区の特 学』 ( 一九天・大明堂 ) の科学博物館やミュンヘンのドイツ博物館など こうつうはくぶつかん東京都千があり、交通専門の総合博物館としては東ドイ 在、交通心理学とよばれているものの実態は、 性、広告、騒音、振動などに対する心理工学的交通博物館 もつばら自動車の急速な普及によって発生した 対策。 代田区神田須田町にある交通専門の総合博物ツのドレスデンとスイスのルツェルンの交通博 雑多な問題を心理学的見地から取り上げようと のについてーー歩行者・バイク・自転車との関館。日本の鉄道開業五〇周年にあたる一九二一物館が有名である。さらにイギリスのヨークに 係、トラックと乗用車との関係、車間距離、他年 ( 大正一〇 ) 一〇月一四日、鉄道省の直営にある国立鉄道博物館のように、部門を特定した する一種の応用心理学であり、そのなかには、 〈佐藤豊彦〉 博物館もみられる。 かって産業心理学とよばれていたものの一部も車の行動の予測、追越し、追突、競争意識、同より公開された鉄道博物館がその前身である。 調行動、自分の車に対する同一視傾向、交通取当初東京駅北ロのガード下に設けられ、一九三 含まれている。 交通反則通告制度こうつうはんそくつうこく まんせいばし 〈宇津木保〉六年 ( 昭和一一 ) に中央線の万世橋駅 ( 一九四せいど交通違反の処理方式。道路交通法 ( 昭 現代の先進諸国は車使用者の急増と大都市内締りに対する態度などである。 部の道路網、および諸都市を結ぶ道路網の飛躍回宇留野藤雄著『改訂交通心理学』 ( 一九七一一・技三年廃駅 ) 敷地へ移転し、この施設が今日の交和三五年法律一〇五号 ) 違反行為のうち、強度 術書院 ) 通博物館本館として引き継がれた。太平洋戦争の違法性をもたない一定の種類のものについ 的な発達によって革命的な車社会に突入した。 こうつうず道路、鉄道などの交通網中は一時閉館されていたが、終戦直後の一九四て、刑事手続に先行して、違反者に対し反則金 路面電車は撤去されて地下に追いやられ、ロー 交通図 カル線は廃止され、鉄道と道路は立体交差を余や関連施設を表した地図。道路の場合は、高速五年 ( 昭和二〇 ) 一〇月に財団法人日本交通公通告を行い、その通告に従って任意に反則金を 儀なくされている。また、巨大都市は重層の高自動車道、一般国道、有料道路などの管理区分社が当時の管理者である運輸省から経営を委託納付した者については、当該違反行為につき公 され、四六年一月交通文化博物館として再興訴を提起しないこととする制度である。一九六 速道路網によって囲まれ、人間の交通は陸橋やや幅員などの区分のほか、インターチェンジ、 し、四八年交通博物館と改称した。その趣旨七年 ( 昭和四一 l) の道路交通法一部改正によっ 地下道に頼らざるをえす、諸都市を帯状に結ぶサービスエリアなどの施設も表され、また、自 は、鉄道部門に限らず、交通全般にわたる資料て新設され、六八年七月一日から施行された。 動車交通量などを示す地図もある。〈五條英司〉 幹線道路は各所にインターチェンジをもち、 - につつう の収集・保存と知識の普及にある。四九年同館新設当時は少年には適用されなかったが、七〇 こうつうせいさく 0 交通 イバスや支線につながる。これらの道路網は人交通政策 こうつうちりがく地理学の一部の管理者は日本国有鉄道となり、その後七一年年の道路交通法一部改正により少年にも適用さ 間や物資の交流にもっとも貢献する巨大な人工交通地理学 に財団法人交通文化振興財団に経営が引き継がれることとなった。この制度がつくられたの 門で、交通現象を具体的な地域との関連で取り の構築物であり、その上には大小無数の車両が

8. 日本大百科全書 8

、次の四つが考えられよう。①所有権。これには 日中連の脱退により、現在の業種別団体の連合計量経済学の援用を受けて、地域の計量的分析る地位を保障するための人権で、民主的政治の 単に生産手段の法的所有権だけでなく、経営に体となった。 〈森本三男〉 もなされるに至った。なお、これまで一般に ための前提とされた。これに対し後者は、資本 けいざいちりがく economic ge ・経済学および経営学においては、時間的概念に 対する実質的支配が含まれる。②意思決定の組経済地理学 主義経済を支えるための柱として、不可侵の人 ナ . 織構造。いわゆる集権・分権の問題がこれにあ ography geographie écononuque ン 比べて空間的・地域的概念の導入による研究が権と考えられたのである。たとえば一七八九年 地理学の一分野著しく遅れていた。 たる。③情報と調整のメカニズム。「市場」と Wirtschaftsgeographie 響 のフランス人権宣一言第一七条は「所有権は神聖 「計画」の問題がここでの中心をなす。④誘因。 で、広義の人文地理学のなかの大きな分野を占 経済現象や経済活動が展開されている経済地で不可侵である : : : 」と規定する。近代憲法 物質的刺激か、精神的刺激か、という問題がこめているが、また、経済学の一部門でもある。 域を対象にするからには、地理学の一分野とし は、産業資本が資本制生産様式を確立し、国家 れにあたる。 経済地理学の研究対象は、時代の推移に伴っての経済地理学であっても、経済知識の取得が による保育の必要から解放されて、それを担う 以上のような指標に照らして純粋型としてのて変わってきているが、現在では、通常には経必要不可欠であることはいうまでもない。しか市民がその自立性を担保するために制定された 資本主義 ( 古典的資本主義 ) と社会主義 ( 集権済地域ないしは経済地域性であるとみなされても経済地域の形成には、経済の発達段階の差異ものであるから、政治参加の手段を確保する人 的社会主義 ) をみるならば、前者では、①は私 いる。扱う地域は、一市町村内の細部から世界や経済体制・生産様式の違いを通して、経済諸権とともに、経済的自由を不可侵の権利と考え 的所有、②は分権、③は市場、④は物質的誘因全体に及び、各種の地図・統計・文献を利用す原則の作用が反映しているのである。また、産たのである。ちなみに参政権は、人権としてで となり、後者では、①は主として国有、②は集るほかに、現地の実態調査を重視して進めるこ業の分布や工場・商店などの事業所の立地の状はなく、限られた市民のための「市民の権利」 権、③は計画、④は物質的および精神的刺激と とが多い。すなわち、経済地域を構成する各種況を通して地域の様相を理解するのであるが、 として観念され、制限選挙制をとることが通例 いうことになる。現代資本主義と分権的 ( 市の産業をはじめ、広く経済現象・経済活動の空その経営主体は企業であり、企業の背後には資とされていた。しかしながら、二〇世紀に入 場 ) 社会主義で、これらの指標がどのように、 間利用・地域的展開を考察し、それらを取り巻本がある。それゆえ、資本・企業・経営の論理り、資本主義の進行に伴い、資本の集中・独 かつどの程度変化しているかは、現代経済体制 く自然環境・社会環境を分析し、因果関係を調を心得ておくことが必要であり、他方、労働者占、貧富の格差の拡大などの現象が生すると、 論の中心的論争問題の一つである。〈佐藤経明〉べて、対象地域の成立・変容・機能・構造を解や住民生活の論理、それに経済行政の論理も踏経済的自由に制限を加え、社会権を保障しよう 回尾上久雄編『経済体制論』 ( 一九七三・有斐閣 ) 明する。また、他の地域との共通・相異・関連まえねばならない したがって、経営学を含むという主張が声高に叫ばれるようになった。そ ▽正村公宏著『経済体制論』 ( 一九天・筑摩書の度合いやかかわり方を通して地域の特性を把経済学における分析手法や方法論に基づくことの主張をいち早く憲法に取り入れたものとして 房 ) ▽・コルナイ著、岩城博司・岩城淳握し、新たな地域区分を行ったりする。経済地 は、ワイマール憲法 ( 一九一九 ) が有名であり、こ によってのみ、経済地域の解明・把握が達成さ 子訳『反均衡の経済学』 ( 一九七五・日本経済新域の現状を知るためには、その歴史的背景をみれるのであり、経済地理学が経済学とくにいわの潮流は、とくに第二次世界大戦後に制定され 聞社 ) ることが必要とされるが、研究の成果を踏まえゆる応用経済学・部門経済学の一分野でもある た資本主義国の新しい憲法に大きな影響を及ば けいさいだんたいれんごうか て、経済地域の今後の動向や将来予測を行い、 ことは当然である。 〈柾幸雄〉した。フランス、イタリア、日本などがその例 経済団体連合会 経団連と略称される。日本財界の総本山と政策面での提言をすることも可能である。 回矢田俊文著『産業配置と地域構造』 ( 一九公一・ である。政治参加のための権利は、普通選挙制 か、経団連会長は財界総理などといわれるよう 経済地理学は、取り扱う対象によって、農業 大明堂 ) ▽除野信道著『改稿新体系経済の採用を前提として、すでに参政権は人権の一 に、日本の財界を指導する経済諸団体の連合地理学、工業地理学、商業地理学、交通地理 地理学』 ( 一九会・古今書院 ) ▽西岡久雄著種と考えられており、したがって、集会結社・ 体。部門別・業種別の経済団体および会社のよ学、観光地理学、資源地理学、それに経済地誌 『経済地理分析』 ( 一九大・大明堂 ) ▽奥田義一一一一口論の自由などは精神的自由の概念でとらえら うな法人からなる普通会員と、学識経験者など学などに分けられる。また、都市経済地理学、 雄著『社会経済地理学論攷』 ( 一九六九・大明堂 ) れた。そして現在は、精神的自由の優位との対 けいギ、いてきしやかいこ、つ 推薦会員を内容とする若干の個人会員とから構国際経済地理学、生活経済地理学などのような 比で、制限付きの経済的自由が対置される。日 経済的社会構成体 しやかい、 : っせいたい せいたい 成されている。活動内容は、経済諸団体相互間 分野もあり、近年はマーケティング地理学や消 <> 社会構成体 本国憲法において職業選択の自由 ( 二二条一 の連絡、重要な問題に対する財界の意見の、政費地理学などが確立されつつある。 経済的、社会的及び文化的権利に関項 ) 、財産権の保障 ( 二九条二項 ) が、「公共の 府や国会への建議、声明の発表、専門委員会に ネ祉」による制約に服することを定めているの 経済地理学の起源は、近世に入って、ヨーロする国際規約けいざいてき、しやかいてきおよ りゅうしよう よる研究、調査、広報などである。そこで取り がそれである。 ッパ先進諸国の海外進出、貿易隆昌の時期に、 〈池田政章〉 びぶんかてきけんりにかんするこくさいきやく一九六 けいざいてきじゅうしゅぎ 上げる問題は、経済問題に限定されることな海外の植民地や貿易商品や航路港湾などの知識六年第一一一国連総会で採択された、経済的、社 経済的自由主義 、外交、防衛、教育、福祉にまで及び、影響が要請されて発達した商人地理学に求めること会的、文化的諸権利の保護を定めた国際条約。個人が自らの意志のみに基づいて経済活動を行 力はきわめて大きい。経済同友会 ( 同友会 ) 、 ができる。これがしだいに集成され体系化されわが国は一九七九年 ( 昭和五四 ) に批准。↓国 いうる自由 ( 経済的自由 ) が保障されるなら 日本経営者団体連盟 ( 日経連 ) 、日本商工会議て、当時の商業地理学に発展していった。地理際人権規約 〈宮崎繁樹〉 ば、経済社会は自然に調和のとれた発展を遂げ けいざいてきじゅう経済活動に ることができる、という考え方をいう。経済的 所 ( 日商 ) とともに、経済四団体と称される。学とくに人文地理学全般の発達に伴って、経済経済的自由 経団連の歴史は、一九四六年 ( 昭和一一一 ) に始地理学の分野も進展するのであるが、他方、経関する個人の自由。契約の自由、職業選択の自 自由には、職業選択の自由、財産私有の自由、 まるが、その前身は、第二次世界大戦直後の混済学の側からは、主として「産業の立地に関す由、営業の自由、財産の自由などの総称で、政営業の自由 ( 私的利潤追求、取引の自由 ) など 乱期に、日本経済連盟会、重要産業協議会 ( 後る研究」として進められてきた。・・フォ 治的自由、もしくは精神的自由に対する。市民が含まれる。 の日本産業協議会Ⅱ日産協 ) 、全国商工経済会 ン・チューネンの農業立地やアルフレッド・ウ革命ののち成立した近代憲法において、保障さ 経済的自由主義の思想は、絶対主義体制を批 ( 現日本商工会議所 ) 、貿易団体協議会 ( 現日本エーバ ーの工業立地を扱った立地論は、その後れるべき市民的自由として二種類の人権があっ 判したアダム・スミスの経済学のなかにその典 貿易会 ) 、商工組合中央会 ( 現日本中小企業連経済学における一般理論を取り入れて成長し、 た。政治的自由と経済的自由がそれである。前型をみることができる。絶対主義体制の成立 盟Ⅱ日中連 ) からなる連合体であった。一九五 これを理論的支柱にして、経済活動、とくに企者は、思想の自由、集会結社の自由、言論の自 は、資本主義経済の前提の一つである国家的に 二年 ( 昭和二七 ) 、日産協の解体吸収、日商と業立地や産業配置の分析が行われた。さらに、 由、請願の自由などの、国民が政治に参与しう統一された国民経済を実現したとはいえ、そこ

9. 日本大百科全書 8

ちちぶ さんばうざん 。日本の例では秩父帯と三宝山帯の間の黒瀬失業の形態をいい、失業の大量化、慢性化を特 8 , フ胞子となる、②受精卵は分裂して多数の細胞かであるから、安全性の中身は、力学的合理性の きたかみ はやち 川構造帯、北部北上帯と南部北上帯の間の早池徴とする。景気変動による失業 ( 景気的失業 ) 8 らなる造胞糸を形成し、造胞糸が果胞子を形成追求の過程で、経済性と手を結ぶことになる。 ぞ ひだ する、という二つの様式があり、この様式によ したがって、社会が容認しうる妥当な安全率で峰構造帯、飛騨変成帯と三郡・山口帯の間の飛の場合は好況期には失業は減少するが、構造的 って紅藻植物は次の二つに大別される。 建物を設計することが、構造設計技術者の責務騨外縁構造帯などがあげられる。欧米では、日失業の場合には好・不況にかかわらす存在す こ 本のように「〇〇構造帯」と称することはほとる。それは、独占資本主義においては、資本と ①の様式がウシケノリ類 ( 原始紅藻類 ) であである。 り、②の様式が真正紅藻類 ( ウミゾウメン類 ) 具体的な設計は以下の手順で行われる。 んどなく単に「〇〇帯」と称する。〈吉田鎮男〉労働力の構造的過剰化傾向が貫いているためで である。 こうそうちけい広義には、地盤運ある。第二次世界大戦後の高度成長期には、国 ①敷地地盤や荷重・外カ ( 台風や地震力など ) 構造地形 ちかく ウシケノリ類は、体制と生殖方法によって、 の条件を適切に評価し、これに対し建物の機能動 ( 地形をつくる地殻運動 ) と火山作用によっ家が経済過程に全面的に介入することによって チノリモ目、べニミドロ目、ウシケノリ目、オ に適合し、かっ経済性を考慮して、構造体の形てできた地形を総称し、狭義には地盤運動でで独占資本の高蓄積が持続化し停滞傾向をしのい だ結果、資本と労働力の慢性的過剰は顕在化せ きた地形をいう。テクトニック地形ともいう。 オイシソウ目に分けられ、真正紅藻類は助細胞状・形式・材料や壁体・プレースなどのような の有無と、助細胞の位置によって、ウミゾウメ耐震要素の配置、基礎構造の方式を力学的な面わが国では、慣用的に広義の意味の構造地形のず、逆に「労働力不足」「完全雇用」現象すら ン目、テングサ目、カクレイト目、スギノリ 分類が使用されてきた。しかし火山地形は、火みられた。しかし一九七〇年代に高度成長が破 から選択する。 たん 目、、ダルス目、イギス目に分けられる。助細胞 ②ついで、荷重・外力に対する応力、変形を求山作用によって噴出された物質の化学的性質に綻して以降、今日では構造的失業が再現してい されき 〈伍賀一道〉 とは、真正紅藻類の果胞子体発生の際に特殊なめる構造解析を実施し、構造各部の安全性をチよる違いや、風の方向による火山砂礫や火山灰る。↓失業 たいせき 機能をもっ細胞構造をいう。カクレイト目、ダェックする。 などの堆積状態、火山の侵食地形を含める場合構造的プログラミングこうそうてきーー ルス目、イギス目では、受精後、受精卵より連 ③最終的にはそれに基づいて施工ができる図面もあるので、これを構造地形から除き変動地形 0 ストラクチャードプログラミング 絡糸が生じて受精卵の近くにある助細胞に複相を作成する。 とよぶ学者もある。 一局僧伝こうそうでん中国、朝鮮、日本など の核を移入し、助細胞から造胞糸が形成され わが国ではこの設計手順において、とりわけ 狭義の構造地形は、大地形 ( 大陸の全体的なで行われた仏教の高僧たちの伝記集をいう。中 かいれし 地震によって生じる外力に対する配慮が重要で形や弧状列島、海嶺や海底大山脈、大陸棚、海国では、仏教が伝入してから約五〇〇年後、儒 る。紅藻植物の配偶体の核相は単相であるが、 しゅうきよく 受精してから果胞子を生ずるまでの時期は雌のある。とくに力の流れが明快で、投入した材料溝、海盆など ) 、台地や高原地形、褶曲地形、教倫理を中心とした漢民族社会に仏教が定着し りよう とうきよく まうしようせん た梁代に、宝唱撰「名僧伝』三〇巻 ( 散逸。 配偶体上に寄生的に生じた複相 ( ) 体であが効率よく抵抗する仕組みをつくる基本となる断層地形、曲隆地形、撓曲地形などの対象に り、これを果胞子体とよぶ。この果胞子体から構造計画と、部材断面および接合ディテールの分けて研究されている。構造地形は、地質時代その抄出が鎌倉期古写本として東大寺図書館に え - 一う 果胞子が発芽すると複相の胞子体が生する。 設定によって、適切な強度と十分な変形能力をと地域的に異なる気候因子に制約された外的侵蔵 ) 、ついで慧鮫撰『高僧伝が著された。後 構造体に付与する仕方の差異が、構造設計の適食営力を受けるので、各気候帯ごとに異なる営者は、訳経、義解、神異、習禅、明律、亡身、 紅藻植物の生活史は多様である。ウシケノリ じゅきよう 誦経、興福、経師、唱導の一〇科に分類され 類の代表的なものはアサクサノリ型で、果胞子否を左右するといっても過言ではない。そのたカで修飾的に変形された地形であるから、気候 せんこう は放出されたあと、貝殻中に穿孔して生活すめに、地震外カ想定のもととなる地震動や地盤地形学と関連的に研究されている。〈有井琢磨〉ており、序録ともあわせた一四巻に、本伝のあ しぶん こうそうちしつがく地質学の一る者二五七人のはか附見の者二四三人の高僧の る。真正紅藻類の果胞子は発芽して四分胞子体の性質、構造物の変形が弾性範囲のみならず塑 構造地質学 しゅうきよく ( 断層、褶曲など岩石や地層の変形形伝記が集録されている。五一九年 ( 天監一八 ) となる。ウミゾウメンの四分胞子体は配偶体に性域に至る抵抗の仕方など、多方面にわたる研分科。 に成った本書は、世間的にその名は高くはない 究が蓄積され、より合理的・経済的設計の実現態や機構を研究したり、造山運動、プレー 比べて小さく、顕微鏡的な大きさであるが、テ に寄与している。 ト・テクトニクスなど地殻の構造とその発展をが、徳高く、後世に伝うべき行実のある僧を高 ングサやイトグサの四分胞子体は配偶体と同形 しかし、このよ , つに、、 僧として取り上げており、現存最古の中国高僧 しままでは地震という研究する学問。英語では①を structural ge ・ 同大である。 どうせん 紅藻植物には産業上有用なものが多い。アサ自然の物理的な現象に由来する問題だけに限定 ology 、を geotectonics 、また両者をあわ伝である。ついで唐の道宣の「続高僧伝』三〇 そうさんねい じよせい 巻、宋の賛寧の『宋高僧伝』三〇巻、如惺の クサノリは水産物のトップクラスを占め、テンして、力学の土俵の上でのみ構造設計のあり方せて structural geology とよぶことが多い みん ①の研究には、自然の観察による研究法、岩石『明高僧伝』八巻が成立。それらは現存してお グサ、オゴノリなどからは寒天を製し、食用と が論議されてきたが、し。こ、に、より広い社会 しちょ、つ するほかに、医用細菌の培養や電気泳動の基質的次元にもたった構造設計思想の確立が望まれをさまざまな条件下で実際に変形させる実験的り、江戸時代に『四朝高僧伝』として和刻本が じよしようじ しん 〈小堀鐸二〉 〈吉崎誠〉る段階に立ち至っている。 研究法、弾性論、粘性論などを用いる理論的研刊行された。さらに清朝では徐昌治の「高僧 とする。 ゆけん こうそうそ 0 フィコエリスリン 究法などがある。一方、②の研究には、たとえ摘要』四巻、中華民国では道階・喩謙らの「新 構造設計らそうせ「けい structu 「 al de ・紅 i! 素 しゅんこう こうそうたい tectonic belt(zone) ば日本列島の形成史、アバラチア山脈の形成史続高僧伝四集』六五巻があり、中国近世仏教史 sign 建築物は竣工してからその使命を果た 構造帯 すまでの期間、建築物に働くと予想される荷重地層の種類や時代が異なっている二つの地質単などの研究が例としてあげられる。このような研究の貴重な資料となっている。これらの高僧 たん 伝は主として護法的、霊験譚的な要素も多く、 元の境界域に形成された、特異な地質構造を備研究には力学的視点のみならず、古生物学、岩 や外力に対して、構造的に安全に設計されてい たいせき また編者の住んだ地域的な制約もあって、かな なければならない。 こうした構造設計が万全でえた狭長な地帯。一般に幅数キ。 ~ 数十キ。メート石学、堆積学など地質学の全分野を総動員しな ければならない。プレート・テクトニクスの研らずしも当代を代表する全高僧を網羅したわけ ないと、 いくら外観が美しく、また機能が優れル、長さ一〇〇キ。メートル以上の規模のものに ていても、その建物は危険な存在になってしまついていう。この狭長な地帯には、その延びの究には、地質学のみならず地震学、古地磁気学ではないが、社会史的な考察のもとにこれらを 読むことによって、中国社会においては夷狄の う。この意味で、構造設計が建築物の設計の重方向にほば平行な走向をもっ断層が多数並走など地球物理学的手法を用いる必要がある。↓ し、蛇紋岩のレンズ状岩体が断層に平行に随所地質学↓プレート・テクトニクス〈吉田鎮男〉宗教でありながら漢民族のなかに融合した仏教 要なかなめであり、安全性が構造設計の主要な め ~ 第ごっ こうそうてきしつぎよう資本主の実態を知ることができる 目標に据えられるのである。 に産出する。花崗岩や変成岩、および変成して構造的失業 ・ : つらい たいせき いない堆積岩など多様な岩石からなることが多義が独占段階に進んだ二〇世紀に入ってからの 朝鮮には高麗の覚訓撰『海東高僧伝』一一巻が 一方、設計には経済性が付きまとうのが現実 0 てき

10. 日本大百科全書 8

こうせき の鉱石鉱物から二種以上の物質が抽出されるこ 造の受信機で、検波器に黄銅鉱や方鉛鉱などの ともある。↓鉱物 〈加藤昭〉鉱石を用いたことからこの名がある。この受信 機は、コイルと可変コンデンサーからなる同調 洪積世らせきせい 0 更新世 回路で電波を捕捉し、鉱石に金属針または金属 供積層こうせきそ , っ 0 更新世 洪積台地こうせきだいち更新統 ( 新生代更のスプリングを接触させ、その整流作用を利用 たいせき 新世に形成された、火山堆積物を含む地層 ) でして音声信号に復調し、イヤホンを働かせてい 構成されているか、あるいは、更新統の表層でる。この受信機は安価であるが、機械的、電気 覆われ完新統からなる地形面よりも高位置にあ的に不安定なこと、増幅作用をもたないため、 る状地形をいう。日本では隆起した扇状スピーカーを駆動するほどの出力が得られない 地、三角州、海岸平野などを洪積台地とよぶ場などの理由から、真空管式ラジオにとってかわ じトっそう むさしの 合が多い。関東地方の常総、武蔵野、相模野られた。さらにラジオ受信機は、半導体技術の なす こんせん ( 相模原 ) 、那須野原の諸台地、根釧台地 ( 北海発達により、他のエレクトロ機器とともにトラ ンジスタ化、集積回路化へと進み、回路形式も 道 ) 、三本木原台地 ( 青森県 ) 、東海地方の牧ノ いわた みかた たかし てんばく ーへテロダイン方式に 原、盤田原、三方原、高師原、各務ヶ原、天伯直接検波方式からスー などの諸台地、シラス台地 ( 九州 ) などが知ら と発展し、今日に至っている。しかし鉱石ラジ れている。しかし諸外国における台地の定義オは、放送電波の受信から音声信号が得られる は、高い標高にある平坦状の地表面が広範囲に過程を理解しやすいため、中学校における理 ズ ズ ン ン 広がっている地形を意味し、その構成岩石や地 科、職業の実習などで現在でも利用されてい レ レ 〈木村敏・金木利之〉 層も新生代第三紀以前に形成されている。マる。↓ラジオ 眼野 ズ 対視 ン ト・グロッソ ( プラジル ) 、アレゲニ ( アメリ航跡舌気流こうせきらんきりゅう wake tur- レ ズ カ ) 、ローレンシア ( カナダ ) 、アハガル ( アル bulence 大型機の翼の後方に流れる、互いに 微 ン 絞タン 顕 ジェリア ) 、中央シベリア ( ソ連 ) などの諸台反対の向きに回転する二つの円筒形の気流の 子絞さクラ 艮ロ員 石 光野るレ明 渦。飛行中の航空機の揚力は翼面の空気圧の差 地はその例である。 偏視明コ照 鉱 かって使用されていた新生代の洪積世、沖積によって生じるが、この気圧の差が、翼の両端 ロム、ニッケル、銅、タングステン、モリプデたもの ( これを研摩片という ) に上から光を当世の呼称が更新世、完新世にとってかえられたの後ろで周りの空気を巻き込んで、航跡乱気流 そうえん ン、スズ、蒼鉛、鉛、亜鉛、鉄、金、銀、水て、その反射光によって観察する。鉱石顕微鏡現在、この用語の国際的使用、教育上の視点かをつくる。小型機が大型ジェット機の直後の航 ら、日本独特の洪積台地の用語の再検討が望ま跡乱気流に入ると、横揺れのため非常に危険な 銀、ウラン、マンガン、長石、硫黄、重晶石なでは光を横から鏡筒内に導き、プリズムによっ 〈有井琢磨〉状態になることがある。乱気流の強さは航空機 どのほとんどすべての鉱石、そして変成鉱床かて直角に曲げ試料上に落射させる。反射光は普れる。 たいせき らは銅、マンガン、黒鉛、石綿、滑石、硫 儿化通の顕微鏡と同じように鏡筒内を上方に通過し供積土こうせきど更新世 ( 洪積世 ) に堆積の翼の形、重量および速度によって異なる。渦 けいせき ↓て観察される。また、この顕微鏡には次の三つした地層に発達した土壌をいう。地球の創成以の幅は翼幅の二倍程度の範囲で、一分間に約一 鉄、珪石などの鉱石が採掘される。↓鉱床 〈佐藤寿一〉の特殊装置が付属している。一つは十字線を張来の地質系統を年代別に並べると、現在に至る五〇の割で降下し、飛行面の下方約三〇〇 鉱物↓法定鉱物 った接眼鏡、もう一つは光源から試料の研摩面までのもっとも新しい約一七〇万年の時代を新あたりに残存し、時間の経過とともに消滅す 一局積雲こうせきうん高度二 ~ 七キ。メートル この第四紀は古い更新世とる。地表近くの渦は時速約九キロメートルで横方 までの光路に一個と、試料面から目までの間に生代第四紀といい、 に発生する中層雲。記号。水滴でできてい へんこうし る。空一面または半面を覆う雄大な広がりをも一個の計二個一対の偏光子 ( ポーラー ) であ新しい完新世 ( 沖積世 ) に分けられる。洪積土向に移動する。離着陸時、斜め後方より弱い追 けんせき い風があるときはもっとも注意しなければなら は一般に沖積土より高い位置にあり、段丘、台 ち、巻積雲に似た規則的な模様が見られる。模り、第三のものは顕微鏡の軸を中心として三六 〈青木享起〉 地、丘陵地を形成している。この地層は更新世ない。 〇度回転できる載物台である。二つの偏光子は 様は、小さな積雲の集団からなる場合と、ロー , うび ル状の雲塊が岸に打ち寄せる波のように並んで振動の方向を互いに直角にしておく。第一の偏に一度水没したあとでふたたび隆起したもの交接らせつ 0 交尾 あかゆき へいたん いる場合がある。模様のすきまから青空が見え光子のみを用いて試料を回転しながら観察するで、地形的にはほば平坦または緩い波状をな紅雪らせつ 0 赤雪 ばんど と、落射光に対する多色性がみられ、さらに第す。洪積土は酸性が強く礬土質で、リン酸が土一栄雪らせつ比較的短い時間に多量に降 ることが多い。巻積雲に比べて、模様の間隔が おおゆき 二の偏光子を加えると、消光現象などの異方性壌に吸収固定され、作物に対して不可給化するる雪。「大雪」よりもさらに多量のものをいう 広く、雲が厚いので灰色に見えることがある。 が観察できる。鉱石顕微鏡はこのほかにも鉱石場合が多い。わが国では、洪積土は表層に火山ことが多い。多雪地帯では、一夜に一以上の 雲海は、山頂から高積雲を斜めに見下ろしたも 降雪がだいたい豪雪の目安といえる。雪国の人 のである。まだら雲、ひつじ雲、大河原雲などの組織、鉱物の反射能、内部反射などの観察や灰が被覆して厚い層をなしていることが多く、 は、これを「ドカ雪」という。また積雪の多い とよばれることがある。図膨雲〈木村龍治〉硬度の測定にも用いられる。なお、金属顕微鏡全耕地面積のおよそ一二 % がこの土壌で占めら 〈小山雄生〉 地帯を豪雪地帯という。これは豪雪地域対策特 鉱石顕微鏡」うせきけんびきよう岩石や鉱も反射顕微鏡の一種であるが、これは偏光子やれる。 ラジオ放送開始別措置法 ( 一九六二年制定 ) によると、五〇 〈橋本光男〉鉱石ラジオこうせきーー 石中の不透明な鉱物を観察するための顕微鏡。回転載物台を備えていない。 こうせきこうぶつ有用物質を抽出の一九二五年 ( 大正一四 ) から三〇年代にかけの積雪が一〇〇日以上に相当する地帯をいう 反射顕微鏡の一種。不透明鉱物は透過光では観鉱石鉱物 察できないため、試料を鏡面のように磨き上げする対象となる鉱石を構成する有用鉱物。一種て用いられたラジオ受信機。もっとも簡単な構が、だいたい毎年二以上の積雪のある地帯に 検光子 アーム ( 鏡柱 ) 一フ フ 光学照明系 リレーレンズ ステージ ( 載物台 ) 対物レンズ コンテ。ンガ・ - ー 反射鏡 べース ( 鏡脚 ) こうしんせ、 こうしんせい かかみ さがみの ほそく