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検索対象: 日本大百科全書 8
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1. 日本大百科全書 8

っている。 工業立地の集積が過度になり、企業にとっ 現行法上認められている公共団体には、次の 六〇年代の高度成長期に造成が盛んになり、地 また一九七八年度からは「金属鉱業緊急融資ようなものがある。①地方公共団体 ( 普通地方方自治体の工場誘致政策の中核になった。団地て、かえって生産費がかさんだり、公害発生な 制度」が発足した。これは、オイル・ショック どのために法規制が強化されたり、不利な条件 は地価上昇防止、都市計画連携、企業合理化・ 公共団体である都道府県、市町村のほか、特 が増大すれば、かなり離れた地域に立地移動す ( 一九七三 ) 後の世界的な不況による銅・亜鉛の国地方公共団体である特別区、地方公共団体の組近代化などに大きな効果をもたらしている。な 際相場の急速な低下、国内地金価格の低迷によ合、財産区、地方開発事業団 ) ②公共組合 ( 土お、企業が立地点を選定後、団地造成を地方公る工場が数多く出現して、衰退傾向を一小すこと って、多くの鉱山の休閉山が相次いだため、国地改良区、土地区画整理組合、健康保険組合な共団体に委託する場合もある。臨海石油化学コもある。しかし外延部に移るなどして、より広 い工業地帯になることもある。わが国の場合に 内鉱山の経営の安定化を目ざし、超低利の融資ど ) ③営造物法人 ( 日本国有鉄道 ) の三種であンビナートなどもまた工業団地である。↓産業 を行うことにより、金属鉱物資源の安定供給のる。公共団体には、その設立が国の意思に基づ 立地↓コンビナート↓工業地帯〈柾幸雄〉 は、京浜、阪神、中京、北九州の四大工業地帯 するが 確保を図ることを目的とするものであった。 こうぎようちいき生産額、従業者、をはじめ、瀬戸内、駿河湾沿岸そのほか第二次 き、課税権、経費の徴収権などが賦与されるこ工業地域 〔海外資源の輸入と開発〕一九七六年度から とが多いかわりに、国家目的遂行の義務が課せ投下資本、土地利用、景観などにおいて工業世界大戦以前から形成されているものや、新興 「非鉄金属輸入安定化備蓄制度」が発足した。 られて、解散の自由がなく、国の特別の監督に ( 製造業 ) が優位を占めている地域。一般には工業地帯が数多い。京浜と京葉をあわせて大東 これは、銅、鉛、亜鉛、アルミがわが国産業の服するなどの特色がみられる。しかし、その具工業活動が盛んな所で、工業地帯よりは規模が京工業地帯とよんだりして、範囲の決め方は多 基礎物資であり、その安定輸入の確保の重要性体的内容は個々の法律の定めにより異なり、か 小さい場合をいう。広義の工業地域では「集様である。工業地帯を細分化して、「工業地区」 ↓公共組合↓地 industrial district と称する場合もある。ま を反映するものである。実施については財団法ならずしも統一的ではない。 積」の利益によって工業の立地条件のよい所に 人金属鉱産物備蓄協会 ( 銅・鉛・亜鉛 ) および方公共団体 〈阿部泰隆〉多くの工場が立地集積することが一般的で、エた、工業地帯と工業地域とを集積の度合いや区 社団法人軽金属備蓄協会 ( アルミニウム ) が実工業団地こうぎようだんち industrial es ・業地域を形成する。この工業地域は生産規模や域の広さなどで区別することなく、混同し同義 施主体となり、備蓄に必要な資金を、金属鉱業 tate,industrial park 工業立地を促進させ大きさによって工業地帯や、狭義の工業地域、的に用いられることも少なくない。 事業団が政府保証の下に市中銀行から調達し、 るとともに、無秩序な立地に伴う地域の乱開発工業地区に分類される。工業地帯は、総合的に 世界の代表的工業地帯は、動力源に石炭を使 これを上記協会に低利融資を行っている。このや公害の発生を防ぐために、あらかじめ地方公工業が発達し、多大の工業生産額をあげ、その用した一九世紀には、まずおもな炭田地帯に成 ほか、八二年から希少金属の備蓄制度が発足し共団体や政府関係機関などが、工場やその関連範囲も広いのに比べて、狭義の工業地域は、エ 立、ついで政治・経済活動の活発な大都市地域 た。ニッケル、コバルト、クロムなど七鉱種を建物の立地を目途に造成した工業用地。現在わ業の発達段階が成熟せず、特定の業種を主としの工業化が進んだ。二〇世紀になってからは、 対象に、国家備蓄二五日分、共同備蓄二五日 が国での造成実施の開発主体は、特殊法人のていて、総合的ではない。一方、工業地区は、原燃料としての電源地帯、次には商品輸送の結 分、民間備蓄一〇日分を備蓄目標にしている。 「地域振興整備公団」や「住宅・都市整備公団」、 工業地帯または工業地域の一部を形成する。↓ 節点になる大商港や鉄道網の中心に進出し、原 〈沢田清〉燃料の海外依存度が高まると、臨海部に確立さ 資源小国日本は、戦後、大規模な海外資源の県や市による「開発公社」が多く、小規模のも工業地帯 探鉱・開発とその輸入に官民一体で取り組んでのには純民間の場合も少なくない。団地には通工業地帯こうぎようちたい industrial zone れて工業港群が出現した。社会主義諸国では地 フラ イギ zone industrielle lndustriezone きたが、たとえば、一九八三年には。フラジル、 常複数企業の工場が立地するが、「中小企業団 下資源と結び付いたコンビナート中心の例が多 く、近年になり、旧植民地であった新興国でも ベルー、カナダ、オーストラリア、中国 ( 安慶地」として設定される場合には、多数企業の同 各種産業のなかで、工業の生産額・出荷 鉱山 ) などに新鉱床を、カナダのドーン・レー 種類の工場が集団立地することが多い。団地の額・投下資本・雇用労働力などが卓越してお工業地帯が形成されつつある。↓工業地域 コンビナート↓産業立地↓立地論〈柾幸雄〉 ク地区でも高品位鉱床を発見しているものの、敷地は、広域的包括的な計画により、選定地域り、土地利用の面で多数の工場やその関連施設 に用地をつくり、区画割りをする。分割供用以 資源ナショナリズムの定着した現在、開発を進 が立地し集積して、しかも、とくに地域的に連工業統計こうぎようとうけい industrial sta ・ めるためには、資本出資面での協調、現地製錬前に、道路、上下水道、電力などの工業用関連続し集中して、その密度の高い区域をいう。 tistics 工業の生産活動の実態を把握するた 等加工度の上昇のほか、道路・港湾などインフ施設が整備される。また立地企業の工業投資を 一般に工業地帯では、一つまたは若干の中核め、その生産力、生産実績、経営内容などにつ ラストラクチュアの整備等の要請にこたえる必守る見地から、土地利用の指示、地域割りによ的役割を果たす基幹業種 ( 製鉄など ) の大工場 いて調査した統計の総称。それらの諸統計は、 る土地・建物の規制、売却・賃貸行為への法的と、それに関連する二次・三次加工の工場、同工業のもっ生産能力などの基本的内容をいわば 要があり、場合によっては、現地政府の国有化 様に中心的な組立て集成製造業種 ( 自動車・電静態的に把握するもの、経営内容を中心に把握 政策に応じて、採鉱経営から撤退し、精鉱だけ規制や税制上の優遇措置が確立されている。地 は日本で行うというようなケース ( ザイールの方自治体やそのはか団地外との交渉の多くは開機など ) の大工場と関連の部品工場・素材工するもの、生産段階における経済動向を動態的 ムソシ、キンセンダ両鉱山の場合など ) も考慮発主体が行う。近年は団地内の緑化にも留意し場、などが一定の区域に空間的関連性をもって に把握しようとするもの、に大別される。 立地する近代工業の場合、あるいは、特産品工 わが国の製造業の基本的生産構造を一小すもの に入れておかねばならないのが現実である。↓て環境美化も整備条件に加えられている。 〈黒岩俊郎〉 鉱業↓鉱物資源 工業団地の始まりは、マンチェスター郊外で業として類似か同業種の中小企業の工場が多数としてもっとも重要な統計は、毎年一二月三一 かくばん 実現し ( 天九六 ) 、シカゴのセントラル・マニュ集団的に立地する場合の両者があり、また両者日現在で行われる工業統計調査に基づく「工業 興教大師こうきようだいし <> 覚鑁 ファクチュアリング団地 ( 一九 0 五 ) も早い。第一一が併存して形成されていることもある。 糸言表」である。工業統計といえば、これをさ ム共団体こうきようだんたい国のもとに、 国からその存立の目的を与えられた法人。公法次世界大戦後に、工業拡大、工場規模増大、用 京浜工業地帯は総合工業地帯の好例であり、すことも多い。この調査の歴史は、明治初年に 業種があまり多岐にわたらない場合は複合工業民部省によって開始された「府県物産表」調査 人ないし公法上の法人に同じ。国からその存立地不足、基盤整備充実、協業化などから団地に 地帯である。代表的製造業種名を付して繊維工 にまでさかのばるが、独立の調査としては一九 よの目的を与えられた法人である点で、単に国の対する需要が激増し、各国の工業立地政策に組 キ、機関にすぎない行政官庁と異なり、公の法人でみ込まれて著しく発展した。新規造成のみでな業地帯、化学工業地帯などのような区分があ〇九年 ( 明治四一 I) から開始された「工場統計 く既成工業地域での再開発による団地もあり、 、フある点で、私の目的のために存する私法人と区 り、また臨海工業地帯、内陸工業地帯のような調査」がその始まりである。当初は五年ごとの 7 発展途上国でも活発である。わが国では、一九位置による分け方もする。 調査であったが、二〇年 ( 大正九 ) 以降、毎年 6 XJ 別される。

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けいひん 進めることとした。かっての桑畑が工業用地に 電気鉄道が一九三〇年 ( 昭和五 ) 以降建設した義には、京葉工業地域も包含してよばれ、県単和一五 ) 阪神を追い越し第一位となった。 第二次世界大戦後、首都東京の発展は著し変化した相模原市は、その工業衛星都市の最初 もので、両社はやがて直通を実現し四一年に合位では東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県を く、巨大な市場を形成、阪神の相対的地位の低である。一方、素材 ( 鉄鋼・石油化学 ) の供給 併、翌年東京急行電鉄に統合されたが、四八年含み、南関東を範囲とする。 〔歴史〕江戸時代、人口一〇〇万を超える江一尸下により、京浜工業地帯の復興、発展はとくに地として京葉工業地域が形成され、現在にみる ( 昭和一一三 ) に分離して京浜急行電鉄となった。 ような広範囲の工業地帯となった。 は、この巨大な消費人口を背景として、手工業目覚ましくなった。そして工業の過集中に伴う 関東地方最古の電車で、東海道本線、横須賀線 と競争している。近年は横浜市南部から三浦半による日用雑貨的な消費財が生産された。これ公害の発生や立地条件の悪化に対し、政府は首〔工業の特色〕①京浜工業地帯を東京都、神奈 川県の範囲とした場合、全国における工業出荷 島にかけて住宅地の発展が著しく、列車の長編らの生産技術をもっ労働者と問屋による資本蓄都圏整備計画をたて、工業地帯周辺の工業化を 成化を進めて通勤輸送に対処している。久里浜積、巨大な市場などが近代工業発展の素地とな 学 った。明治になり政府は富国強兵、殖産興業の 線沿線の三浦海岸は海水浴場として知られる。 合 浜神京州 % なお、都営地下鉄浅草線との間に相互乗入れをもとに、移植された近代工業の先駆として、多 圭ロ億 九円業 京阪中 北合億 〈和久田康雄〉 くの官営工場を設立した。機械製作を目的とし 行っている。 京浜工業地帯けいひんこうぎようちたい東た赤羽工作分局、窯業の深川工作分局 ( セメン の 帯荷 せんじゅ 丗市一省る トと白れんが製造 ) 、品川の硝子製造所、千住地出 京、川崎、横浜を中心として東京湾西岸の臨海 業産に 地域から内陸部に広がる四大工業地帯の一つ製絨所、王子の抄紙部などの近代工業が、水陸 大額業 で、日本最大の工業地帯。一般には東京湾西岸の便がよく、地価の安い所に立地した。その浜業 あき かしわ あげお 4 総注締 後、私的企業の育成のため、一八八〇年 ( 明治京工 ~ から東は松戸、柏、北は大宮、上尾、西は昭 さがみはら はだの 一三 ) 官営工場の多くを民間に払い下げる方針 島、八王子、相模原、南は藤沢、平塚、秦野に 及ぶ範囲をいう。しかし、第二次世界大戦後はをとった。一方、日用雑貨の生産は従来の繊維 製品や金属製品に加え、マッチ、せつけん、ゴ 経済の高度成長に伴い、工場の分散が著しく、 また新しく東京湾北東岸の京葉工業地域が成ム製品、セルロイドなどが近代工場として城東 立、発展することによって、範囲は拡大し、広地区を中心に発展していった。 につしん 日清、日露の戦争を 機として需要は増大 し、工業の集中によっ 電群 て工業地域が形成され るに至った。東京から 動タ 自油る新しい用地を求め、明 , 石れ 船のま治末、浅野総一郎の計 造町望 画、大正初期の着工に , 善が 鋼安島 よる川崎ー横浜間の臨 鉄は扇 。前て海工業地域の造成が始 部手て 心、。隔められた。埋立地造成 のし河は昭和初期まで続く 帯著運 地が浜が、巨大工場群の立地 一業積京 が相次いだ。満州事変 浜の所を契機として軍需関係 京業電 たエ発の機械工業が城南地区 ら化火および城北地区にとく か重の 空ど力に発展した。さらに集 上な電 中による危険を避け 区学京 見化東て、疎開の形をとって =. 飄 ~ - 鶴油は 市石右内陸部へと拡大してい 浜 , 央 横機中っこ。 オこうして阪神工 業地帯に比して明治末 期には約二分の一の生 産額にすぎなかった京 京 浜は、一九四〇年 ( 昭 せいじゅう ガラス 、、 . - 岩井 ④・春日部、を、 岩槻 野田、ゝ . 取手 東松山 埼玉第県尾蓮田 坂戸⑩ 狭山 茨城県 ④ー秩父 10.8 与野 三芳浦和 東久米・◎・・ - ・和、・ 小平 千葉県 武蔵村山 45.0 市川 戸 東京都 八千代 船橋 習志野 八子 化学 食料品 繊維 その他 ー川崎 19.9 愛月間和 ←老名 ・市原 神奈 : - 川県 伊勢原厚 京浜工業地帯 京葉工業地域 0 注・イ荷額 1000 億円以上の市町を図示 12.8 兆円 5.8 ~ 6.6 兆円 3.4 兆円 1 ~ 1.9 兆円 その他 53.9 ・君津 7000 999 億円 5 0 四 9 30 4999 ~ 2999 1 圓 ~ 1999 田・ 20km 123

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やしま 、国屋島 ( 高松市 ) に後退した。しかし源氏の軍 ここに源平の合戦は終止符を打ったが、頼朝 このほか防火地域に建築される耐火建築物回ケンベル著、斎藤信訳『江戸参府旅行日記』 ひょうろうまい は、兵糧米や兵船の不足から、ただちに追撃 による平氏の残党狩りは過酷を極めたし、やが などには緩和措置がある。 ( 平凡社・東洋文庫 ) ペ できず、翌八五年 ( 元暦一 l) 二月、ようやく義ては義経の離反にあった。頼朝は容易に臨戦体 けんべん病気の診断の目的で行われ 地価が高く狭少な敷地しか入手できない市街検便 地内での建築工事では、できるだけ広い床面積る糞便の検査をいし 一定の順序で画一的に行 ナ . 経が渡海に成功、屋島の陣営を背後から急襲制を解除できず、公・武両政権の間に「平和」 し、平氏を海上に追い落とした。瀬戸内の制海の到来が公一 = 口されるようになったのは、一一 を確保しようとする建築主にとって、容積率とわれるもの ( ルーチンの検査 ) と特殊なものに ひこしま 権を失った平氏は、長門彦島に拠って劣勢を支九年の奥州征討完了後である。翌年末、頼朝は並んで建坪率規制が大きな制約となっている。 大別される。特殊検査は、糞便中の脂肪定量の えようとしたが、内海水車の協力を得た義経軍初めて上洛し、後白河法皇と対面した。それ違反建築の主要な理由の一つに建坪率違反があ場合のように、ヾ ノランススタディといった特定 しつよう の追尾は執拗だった。かくして三月、壇ノ浦に は、平和と新時代の到来を内外に誇示する式典げられている。 〈秋山哲一〉の検査名でよばれるのが普通であり、検便とい ほ - っ 1 , れ の意味をもったのである。保元の乱 ( 二五六 ) か えば一般にルーチンの糞便検査をさすと考えて ゲンペシュ Gömbös Gyula ( 天 源坪一大決戦のときを迎えた。結局、安徳天皇 けんれいもんいんむねもり は入水・死亡、その生母建礼門院、宗盛らは捕ら三〇余年、治承の動乱からははば一〇年の歳三六 ) ハンガリーの軍人、ファシスト政治家。よい。したがって、検体となる糞便は日常排出 らえられ、平氏一門はことごとく滅亡した。 月を経過していた。これから以後、約一〇年を一九一九年の革命・反革命の時代にハンガリ される新鮮なものでよく、特別に条件をつける 要して、鎌倉幕府の支配機構は全国的に整備、全国防衛連盟議長につき、車人から政治家への ことはない。 浸潤してゆくことになる。 一歩を踏み出す。ホルティの下で白色テロを指 ルーチンの検便で行われる検査項目は、検査 普通「源平の合戦」という場合の起結時期は揮。その後一時。へトレン内閣とたもとを分かの手法によって、肉眼的検査、顕微鏡的検査、 冒頭に記したとおりだが、保元以来を乱世とすち、人種主義的なハンガリー民族独立党を結生化学的検査に分けることができる。肉眼的検 ぐかんしょ・つ る見方は当時からあった。『愚管抄』がそうし成。しかし、二八年には統一党に復帰し、べ ト査では、形状、硬度、量、色、臭気、場合によ た論を唱えているのは有名だし、頼朝自身も晩レンおよびカーロイ内閣の国防相を務めた。深 ってはリトマス試験紙によるなどから、消化 年、諸国の有力御家人をして保元以来の叛亡者まる政治危機のなかで三一一年に大地主と軍部の吸収、腸管運動、胆汁排出、炎症や出血性病変 めい , 6 ノ、 の冥福を祈らせている。保元の乱から奥州征討支持を得て首相に就任。親独・親伊を外交基調 についての情報が得られる。ときに寄生虫体が ぎん に及ぶ内乱期の、もっとも激化した表現形態が とし、国内的にもさまざまなデマゴギーでファ 認められることもある。顕微鏡検査では食物残 「源平の合戦」であったといえよう。〈杉橋隆夫〉 シスト体制樹立を目ざした。三四年にイタリ 渣、消化管上皮細胞などの細胞成分、あるいは 回石母田正著『古代末期政治史序説』 ( 一九六四・ ア、オーストリアとローマ議定書に調印。三五染色などにより腸内細菌叢などの所見のほか、 じんぞう 末来社 ) ▽石井進著『日本の歴史 7 鎌倉年選挙でベトレン派を抑え込むが、翌年腎臓病病的には粘液、血液、寄生虫およびその卵、結 幕府』 ( 一九六五・中央公論社 ) ▽安田元久著で死亡した。 〈家田修〉石などの異物がみられる。とくに消化吸収障害 の発見には、もっとも頻度の高い脂肪便を念頭 「国民の歴史 7 源平の相剋』 ( 一九穴・文英ケンベル Engelbert Kämpfer ( 一六五一ー 堂 ) ▽上横手雅敬著『日本歴史全集 6 源一七一六 ) ドイツの医者、博物学者。レムゴーに において、アゾ色素のズダンⅢ (Sudan III ) 平の盛衰』 ( 一九六九・講談社 ) ▽大山喬平著牧師の子として生まれ、ダンツイヒ、クラク染色により顕微鏡下に脂肪滴を観察することが 「日本の歴史 9 鎌倉幕府』 ( 一九七四・小学館 ) フ、ケーニヒスペルク、ウブサラなどの大学で有用である。虫卵の検査には通常の顕微鏡検査 けんべいりつ建蔽率とも書く。建築医学、博物学を修めた。スウェーデンのベルシ のほか、特定の種類が想定される場合には、そ 建坪率 物の建築面積 ( 同一敷地内に複数の建築物があア派遣使節の書記として一六八三年から八五年れぞれの特性を考慮に入れて浮遊法や沈殿法に る場合は、その建築面積の合計 ) の敷地面積に までベルシアに滞在、その国情を観察。さらに よる集卵を試みる必要がある。生化学的検査と 対する割合をいう。建築基凖法では、建築物の東洋研究を志し、オランダ東インド会社の船医しては潜血反応がもっとも普及しており、そ 敷地内に安全上、防火上、衛生上支障のないよ となり、八九年バタビア ( ジャカルタ ) に赴のほかにウロビリン検出法としてシュミット くうち しよう・一う うに最低限必要な空地を確保するため、都市計 き、九〇年 ( 元禄三 ) 日本商館長オートホール Adolf Schmidt ( 一会五ー一九一 0 の昇汞 ( 塩化 画区域内では、用途地域の種別、防火地域、そン付き医師として来日、九二年一〇月まで滞在水銀囲 ) 試験は胆管閉塞の程度を知るのに用い の他都市計画の指定に応じて建坪率の限度が定した。この間、九一年と九二年の二回、商館長られる。↓潜血反応 〈石森章〉 められている。↓建築面積 の江戸参府に随行し、日本の歴史、社会、政ケンペン Paul van Kempen ( 天九三ー 第一種住居専用地域、第二種住居専用地域、治、宗教、動植物などを総合的に観察し、記録五五 ) オランダの指揮者。ライデン生まれ。ア 工業専用地域内では一〇分の三 ~ 一〇分の六のした。得意な絵筆をとって挿絵も準備した。帰ムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団のコ うち当該地域に関する都市計画に定められたも国後、故郷レムゴーの領主の侍医となり、かた ンサートマスター時代、メンゲルベルクに指揮 2 用工 区 第専 の、住居地域、準工業地域、工業地域内では一わら著述に励み、晩年はその完成と出版に没頭を学ぶ。一九三二年ドイツで指揮者に転じ、三 , 業域地 力い・」くきかん 域工地業な 〇分の六、近隣商業地域、商業地域内では一〇した。一七一二年に出版された『廻国奇観』は四 ~ 四二年ドレスデン・フィルハーモニーの指 業商の 定分の八、用途地域の指定のない区域内では一〇西洋思想界に好評を博し、故郷に近いスティン揮者、四二 ~ 四四年アーヘン歌劇場音楽監督。 域工 専地準域指 分の七を超えてはならないとされている。制限 ホフでその生涯を閉じた。著書『日本誌』は外第二次世界大戦後、オランダに帰国、ナチス協 はくび 居用 地の 域住専域業域 の異なる複数の地域にまたがる場合は、それそ国人による日本研究の白眉とされ、そのなかの力者として活動を一時禁止されたが、晩年はオ 地種居地域商地 れの地域に属する面積にそれぞれの地域の建坪「鎖国論」などは早くから紹介され、日本の思 ランダと西ドイツで活躍した。器用に演奏をま 途 1 住域居地隣途 用第種地住業近用 率を掛けたものの合計以下でなければならな 想界に大きな影響を与えた。 〈片桐一男〉 とめるのでなく、作品の本質を訴えかけるのを 建坪率 0 0 4 建坪率 = 防火地域内で特定行政庁の (A) および ( B ) : 敷地面積 耐火建築物の指定するかど条件を同時に満〃 : 建築面積 敷地等の場合たす場合 一般の 場合 2 階 階 30 , 40 , 50 , 60 50 , 60 , 70 , 80 40 , 50 , 60 , 70 40 , 50 , 60 , 70 100 80 100 90 ふんべん 494

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の展開とともに各種の希少金属が資源として注にも及ぶ場合は、この超過利潤が差額地代とし よでの巨額に達している国が増えている。プラジ ルギーの三つに大きく分けられる。金属鉱業卩 ル、メキシコ、アルゼンチン、ベネズエラ、チ目され新たな鉱業が成立しつつある。 て土地所有者に帰属するが、ヨーロッパ大陸諸は、さらに鉄鉱業と非鉄金属鉱業に分けられ 6 韓国、フィリピン、インドネシアなどがそ 鉱業は、鉱物の賦存を探査する探鉱、鉱物を国や日本などのように土地所有権と鉱物所有権る。後者の代表的なものに金・銀・銅・プラチ すず れである。ラテンアメリカの場合、工業は、機採掘し地上に運搬する採鉱、採掘したものから ロ・易・ポーキサイト鉱業がある。 が分離している場合は、鉱業経営者の手に帰すナ・亜鉛・鈴金 械工業の比率は低く、自動車組立て部門を含む有用鉱物を選別する選鉱の三つの部門からなっ る。とくに後者の場合、企業間の競争はなによ また、非金属鉱業のおもなものとしては、硫 食品・繊維・木材加工など消費財生産部門の比ている。そのはか、金属鉱業などの場合、採掘りもます優良鉱区の占有競争として現れる。前黄・石灰石・石・砂・耐火粘土・ドロマイ 重が大きい。鉱産物の一次加工、金属加工、鉄され、選別された鉱石から含有金属を分離、抽者の場合もこうした傾向がある。国際石油資本 ト鉱業があげられる。エネルギー産業は、石 鋼業など素材産業も輸出向け部門としてかなり出して精製する製錬過程が加わるが、一般の産およびその背景にある欧米資本主義国家間の中炭・亜炭・石油・天然ガス・ウラン鉱業から成 発展しているが、いずれの分野においてもアメ業分類では製錬業は製造業 ( 工業 ) に属するも東油田をめぐる激しい確執、日本における財閥り立っている。世界の生産額でみると、石油・ リカ系外国資本と一部土着資本の独占度がきわのとされている。しかし、製錬過程が採鉱・選系企業や地方有力企業間の優良鉱区をめぐる競天然ガス・石炭などのエネルギー関連の鉱業が めて高いのが特徴である。韓国、台湾、タイ、鉱過程と結合して立地している場合、製錬過程争などに典型的にみられる。 圧倒的地位を誇っている。これを除いた鉱業の マレーシア、シンガポールでは、外国の民間資を含めて鉱業としてとらえることもある。 〔減耗性・枯渇性〕天然に賦存する鉱物資源をなかでは、銅・鉄・金などの生産額が多く、亜 本の導入が積極的に進められ、組立て部門を中〔投機性〕このうち、探鉱過程は一般にリスク労働対象とするため、労働対象自体が再生産さ 鉛・マンガン・ニッケル・錫・鉛・ポーキサイ 心に、欧米・日本などの多国籍企業の「分工場が大きい。探鉱に多大の投資をしても、それをれず減耗していく ( 鉱業の第四の特徴Ⅱ減耗 トなどが続いている。近年の宇宙産業や軍事産 的性格」を強めている。↓工場↓手工業 十分に回収できる鉱物資源を発見する確率がか性・枯渇性 ) 。そのため、特定の鉱山のなかで業を中心とする先端技術化のなかで、モリブデ 農村工業↓マニュファクチュア↓機械制大工ならすしも高いわけではない ( 鉱業の第二の特 も、つねに新たな労働対象を求めて採掘地点が ン・コバルト・クロム・チタンなど希少金属と きりま 業 〈殿村晋一〉徴Ⅱ投機性 ) 。近年における地質学の発展によ移動し、絶えす坑道、切などの万働手段に対 よばれる鉱物の重要性が急速に高まっている。 回篠原三代平著司産業構造論』 ( 一九七 0 ・筑摩書る地質調査の有効性の増大や、地震探査法、電する投資を継続しなければならず原料費が皆 このように、鉱業は重化学工業に必要な燃料 房 ) ▽中村静治著「産業構造論』 ( 一九七三・汐気探査法、重力探査法、磁気探査法、放射能探無に近いとはいっても膨大な設備投資が必要とや原料を供給するとともに、軍事力に不可欠な 文社 ) ▽宮沢健一・竹内宏編『日本産業教査法など各種の物理探査法の開発利用などによ なり、同じく自然を対象とする農林漁業に比較核物質や希少金属をも提供し、現代の先進工業 ひっす 室』 ( 一九七六・有斐閣 ) ▽鈴木圭介編著『アメ って、鉱床発見の成功率は上昇しているものして一般に資本の有機的構成は著しく高くな国にとって戦略的に必須の産業となっている。 リカ経済史』 ( 一九七一一・東京大学出版会 ) ▽ の、依然として多大のリスクを伴うことは避け る。また、資源の急速な減耗によって鉱山自体このことと、先に指摘した鉱業の五つの特徴が ・・チェンバース著、宮崎犀一・米川伸 カたい状況にある。 の継続が不可能となり閉鎖に追い込まれる。こ 相互に絡み合って、鉱物資源の確保をめぐっ 一訳『世界の工場』 ( 一九六六・岩波書店 ) ▽林 鉱業の中核部分を構成するのは採鉱である。 の場合、鉱山に頼って成立していた地域経済のて、資源多国籍企業間、先進資本主義国間、資 雄二郎編「フランス経済の現実と展望』 ( 一九天然ガスや原油などの気体や液体を採掘するの疲弊をもたらすことになる。さらに、資源の減源多国籍企業・先進資本主義国と発展途上国 六七・東洋経済新報社 ) ▽大野英一一・住谷一を別にすれば、一般に採鉱は、鉱床まで坑道を耗が国民経済ないし世界経済的規模にまで拡大 間、さらには資本主義国と社会主義国間の競争 彦・諸田実編『ドイツ資本主義の史的構造』掘削する掘進、鉱床から鉱物を削離する採掘、すると、「枯渇」という深刻な資源問題にまでと対立が複雑に交錯し、しばしば深刻な国際紛 ゅうすい ( 一九七一一・有斐閣 ) ▽中村孝俊著『日本の巨大採掘された鉱物を地上に運ぶ運搬、坑内の湧水発展する。 争を引き起こしている。 企業』 ( 岩波新書 ) ▽アンドレ・・フランを排出する排水、入気や排気の調節を行う通〔危険性〕最後に、地下に賦存する鉱物を採掘〔資源獲得競争〕先進資本主義国では、産業革 ク著、西川潤訳『世界資本主義とラテンアメ気、坑道の維持を行う仕繰などの労働過程に分することから、鉱業特有の危険性を有している命による工業の発展と引き続く重化学工業化の リカ』 ( 一九天・岩波書店 ) ▽鶴見良行著『アかれており、これに選鉱が加わって単一の事業 ( 鉱業の第五の特徴Ⅱ危険性 ) 。地下労働が中心 なかで、その原・燃料基盤となる国内の鉱物資 ジアはなぜ貧しいか』 ( 一九全・朝日新聞社 ) 体たる鉱山が形成される。 であるために、落盤・ガス爆発・出水などの労源の開発が急速に進み、その減耗が深刻化する ▽篠田豊著『苦悶するアフリカ』 ( 岩波新書 ) 〔地域性〕このように、天然の鉱物資源を採掘働災害が多く、また作業現場における日光不とともに、より良質・低コストの鉱物資源を海 ふんじん こうぎよう鉱業は有用な鉱物資源をする鉱業は、労働対象そのもの、つまり鉱物資足、おびただしい粉塵・高温・高湿など一般に外に求めていった。その中心的役割を担ったの 鉱業 採掘する産業である。 源の賦存状況が第一次的に生産力を規定し、賦労働条件が悪く、他の産業に比べて労働者の死が、資源多国籍企業とよばれる、先進資本主義 りびよう 〔鉱業の五つの特徴〕〔歴史性〕人類にとって存状況が地域的に多様であるから生産性に著し 傷率や罹病率が高くなっている。こうした労働国に本拠をもち地球的規模で経営を展開する巨 有用な鉱物資源とは歴史的なものである ( 鉱業 い地域格差が生じる ( 鉱業の第三の特徴日地域条件と関連して、囚人や捕虜などの強制労働や大企業であり、資源の安定的確保を図る先進資 の第一の特徴日歴史性 ) 。すなわち、鉱物を利 性 ) 。具体的には、鉱床中に含まれる有用鉱物たこ部屋の発生などの非人間的な労働形態が、本主義国政府が多くの場合これを積極的に支援 用する技術の発展、地下にある鉱物を採掘するの量および品質、鉱床の深度・傾斜・断層・ かってわが国で広く存在した。いまでも南アフしてきた。鉱物資源の発見と開発自体が「投機 しゅうきよく 技術の確立によって、初めて特定の鉱物が人類褶曲の程度などの賦存状況が同一の生産方 リカ共和国などでは白人の経営する鉱山での黒性」が強く、しかもその分布に著しい「地域 にとって有用な資源となり、それを採掘する産法、同一の投資を前提にしても著しい生産性の人の強制労働が行われている。また、地下での ( 的偏在 ) 性」があることから、特定の地域の 業が成立する。産業革命当時の蒸気機関の発明格差をもたらすのである。この場合、鉱物の価鉱物の採掘は、陥没などの形で地上の土地利用資源をめぐる企業間・国家間の競争は激烈を極 によって石炭の有用性が増し、石炭産業が本格格は、社会的に必要とされる需要に対応した供 に深刻な影響を与え、鉱害をもたらす。また、 め、その占有と開発に成功した企業が資源多国 的に確立し、二〇世紀初頭の自動車の普及によ給のなかで、もっとも劣等な鉱山での採掘コス露天掘りは、地表面を相当な厚さではぎ取るた籍企業として巨大化していった。 って、ガソリンを供給する石油産業が急速に発トによって規定されるために、優良鉱床を占有め大規模な自然破壊をもたらす場合が多い。 中東、北アフリカ、ベネズエラ、インドネシ 展した。また、電気の利用とともに銅の生産がする鉱山においては膨大な超過利潤が発生す〔鉱業の種類〕ところで鉱業は、採掘の対象とアなどに偏在する石油資源の掌握を通じて、エ 増加し、最近の宇宙産業やエレクトロニクス化る。イギリスのように土地所有権が地下の鉱物なる鉱物の種類によって、金属、非金属、エネクソン、シェル、モービル、カリフォルニア・ おう ナいせきナい )

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- 」うとう 圷か額に占める比率は約二〇 % で全国第一位を占め的地位を決定する大きな要因とされた。わが国喉頭、鼻腔、副鼻腔、 る。最近、二〇 % 以下となったが、それは東京でも「貴種尊重」ということばが生まれるほど顔面、頭部などの化膿 ナ . からの工場の分散のためで、範囲を広く ( 南関であった。また世襲相続制により、血統は財産性疾患をはじめとした 築さ楼 移変会 東 ) とれば二五 % 以上を占める。②業種別には継承権や王位継承権などにも強く影響するとこ 炎症性疾患に続発する に改慶 宮 , の 機械工業が四五 % (l*<l) を占め、とくに自動ろからも、重要な研究対象となった。系譜・系もので、痛くなること 徳ど真 昌な写 車、カメラ、時計、電機製品など耐久消費財の図は利害関係が絡むところから偽系図がつくら が多い。幼小児ではき , るた 生産が多い。なかでも精密機械は全国の三分のれることも多く、その真偽鑑定が法廷で争われわめて大きな腫瘤とな もれつ ~ 後さ ( 何 一以上の生産を占める。③首都東京を反映し、 ることも多くなり、したがって系譜学は法律学ることもあるが、多く 建築を 再建宴 出版・印刷と流行品の皮革製品の全国に占める に付随するものでもあった。封建時代には社会は母指頭大以下の大き るかと よ府臣 比率 ( おのおの五二 % 、三六 % ) が高く、首都的地位を有利にするため「系図買い」もおこ さである。ついで多い だえき に督群 工業の特色を示す。④繊維工業の占める比率は り、そのために系図づくりが現れた。 , 君総 彼らは偽のは唾液腺の疾患で、ご′ . , 第 - 院鮮や 二 % 以下で、四大工業地帯でもっとも低い 大朝殿い 系図を 0 くるため、系譜・古文書を調べるなど耳の前下方にある耳下 . 、み。 , - 、、、、 宣に政な ⑤臨海の巨大工場を除けば、耐久消費財を生産して系譜学者と称した。ついで近代に入ると、腺、下顎の横下方にあ 興内勤い 。宮るて する親工場資本か、日用消費財を生産する問屋歴史学の発達とともに、系譜学は歴史研究上かる顎下腺の炎症、腫ルツ っ , あっ 一はで残 資本のもとで、下請け、部品、関連の中小工場らも対象となった。それは、前近代における政瘍、ときに唾石などが の後殿か の地域集団を形成している。 宮合本し 治・社会の諸事件では、関係者の血縁的つながある。炎症や唾石では 王併は物 〔各工業地区の特色〕東京は出版・印刷を主と りが大きな要素をもっところから、人物の血統食事のときに腫瘤が増 の韓在造 朝日現建 する中央部、機械工業の比率の高い城北と城を明らかにすることが必要となったためであ大することがある。結 る余 南、各種工業の江東の四地区に分かれる。川崎る。このことから科学的な方法が取り入れら核性リンパ節炎は昔ほ 宮たい十 福れてど は全国第三位、横浜は第四位の工業生産額を誇れ、ようやく正確さを期することができるよう ど多くはないが、数個 景されな になった。↓系図 る工業都市で、臨海の鉄鋼、石油化学、造船な 〈飯倉晴武〉のリンバ節が癒合して りちょう けいふくきゅう朝鮮、李朝の正宮。大きな比較的軟らかい腫瘤となる。また、大き ど巨大工場地区と内陸の機械工業を主とする地景福宮 鶏糞けいふんニワトリの糞を乾燥させた がん 区に分かれる。素材工業の臨海の京葉工業地域別称を北闕ともいう。一三九五年ソウルに創建さが一一以上の無痛性の腫瘤の場合には、癌の肥料で、魚肥、油かすなどと同じように有機質 しんら を除く周辺の地域も機械工業を主としている。 された。総面積は約四二万平方。新羅、高 リンパ節転移や悪性腫瘍の可能性がある。な 肥料である。市販されているものには、単に火 の・つほ・つ 〔公害問題〕工業の集中する既成工業地域で麗、李氏朝鮮王朝のほかの王宮がすべて丘陵上お、先天的な嚢胞もまれではない。 〈河村正三〉カ乾燥し包装した乾燥鶏糞と、硫酸あるいは硫 みつ 酸に廃糖蜜のアルコール発酵濃縮廃液を混合し は、工業の過集中によって大気汚染、水質汚に造営されたのに対し、この王宮は当時流行し頸部リンバ節結核けいぶーーせつけ。かく かきん 濁、地盤沈下、騒音など公害を引き起こして生た風水地理説に基づく吉地に創建され、南に広頸部の結核性リンパ節炎のことで、結核性頸部て火力乾燥した加工家禽糞肥料の二種類があ けいせん 活環境が破壊されている。とくに臨海地域では大な平地と清流を有し、北の背後には北岳山が リンパ節炎あるいは頸腺結核ともいし 、古来る。硫酸は窒素成分の揮散と悪臭を防止し、ま ナいちょう ぶんろく 「川崎ぜんそく」「千葉ぜんそく」など気管支の迫っている。一五九二年 ( 文禄・長の役 ) 「るいれき」ともよばれてきた。肺外結核のう た土壌中での急激な発酵分解を抑える働きもあ 障害を引き起こした。一九七〇年代からの経済に兵火にあって全焼し、王宮として不吉であるちで、もっとも頻度の高い疾患である。男女比る。乾燥鶏糞の成分は窒素四 % 、リン酸四 % 、 の安定成長期において生産第一主義の反省がな とされ、放置されていたが、一八六五年に至はほば一対三で女性に多い。二次結核症の一型カリ二 % 程度であり、加工家禽糞肥料では窒素 され、公害に対して積極的な対策を講じてい り、高宗の実父興宣大院君によって再建され、 で、陳旧性微小リンバ節病変が非特異性リンバ 三 % 、リン酸三 % 、カリ一 % 程度である。その る。石油化学コンビナートの脱硫装置、川崎でふたたび正宮となった。しかし一八九五年、明節炎などで再燃してくるものと思われる。初期ほかカルシウム、マグネシウム、マンガンなど びんひ の新鋭製鉄所建設による沖合いへの移転、地下成皇后閔妃が日本人暴徒に殺害されて以後、王 には一ないし数個のリン。ハ節が孤立性に腫れてが含まれている。鶏糞は野菜、果樹、花卉など しゅちょう 〈平木實〉 水の過剰くみ上げ禁止、下水道整備による排水宮としての運命を終えた。 くる ( 初期腫脹型 ) 。やがてリンパ節周囲炎が に適した肥料であり、また養分の流亡しやすい せんかい 規制、東京での大工場の移転とその跡地の再開頸部腫瘤 けいぶしゆりゅう頸部にこぶ様のおこると、周囲と癒着して腺塊を形成し、自発砂地にも適している。しかし乾燥鶏糞を一時に 発などは、その対策の例である。〈沢田清〉物体ができた状態をいう。このような病状をお痛や圧痛を伴うようになる ( 浸潤型 ) 。その後多量に施すと急激に発酵分解し、作物が植えい 回隅谷三喜男編『京浜工業地帯』 ( 一九六四・東洋こす病気はいろいろあるが、もっとも多いのは縮小して弾性を失い硬くなる ( 硬化型 ) が、リ たみなどの生育障害をおこすことがあるので、 せん えし のうよう 〈小山雄生〉 経済新報社 ) ▽神奈川県立川崎図書館編甲状腺疾患と関係するもので、その頻度は頸部ンパ節の中心壊死がおこって膿瘍化する ( 膿瘍注意する必要がある。 ろうこう 『京浜工業地帯』全四巻 ( 一九六一 ~ 六四・川崎市 ) 腫瘤の五〇 ~ 六〇 % である。甲状腺疾患として型 ) こともある。膿瘍が自潰して瘻孔を形成す桂平けいへい / コイビン中国南部、広西チ しゅ、一う ▽「京浜工業地帯』 ( 一九七一一・神奈川新聞社 ) はバセドウ病がもっとも多い。この場合には、 る ( 潰瘍瘻孔型 ) と、難治となる。 ワン族自治区南東部の県。珠江水系の黔江と郁 ▽二日市壮編『京浜工業地帯』 ( 一九耄・泰流頸部の正中部で、やや下方に存在する甲状腺が 確定診断はリンパ節の組織診断と結核菌の証江の合流点に位置する。珠江水系の主要河港の じんしゅう 社 ) 全体に大きくなり、息切れなどの全身症状がみ明によるが、非定型抗酸菌による頸部リン。ハ節一つとして開け、清代以前。を こま潯州と称した。 さんしようりくぶ りゅうしゅうなんねい 刑部けいぶ 0 三省六部 られる。ついで亜急性あるいは慢性甲状腺炎、 炎がみられるので抗酸菌の同定も必要である。現在も柳州、南寧へ向かう小型汽船の基地と しゅよう 系譜学けいふがく系譜・系図について、そ良性甲状腺腫、甲状腺の悪性腫瘍などの順とな 組織所見は九〇 % に特異所見が認められる。治なっている。付近は米 ( 二期作 ) とサトウキビ の真偽・正邪を明らかにするための学問。洋のる。甲状腺疾患以外のものでもっとも多いのは療は肺結核に準ずるが、膿瘍型および潰瘍瘻孔の産地で、製糖工場のほか県東部の木圭にマン いんとう きんでん 東西を問わす人の血統は古代より社会的・政治単純性リンバ節炎である。これはロ腔、咽頭、型では外科療法が必要である。 〈山口智道〉ガン鉱山がある。県北部の金田村は太平天国挙 ・エ′、けっ 、一うくう しん 124

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は、せつけん、食用脂、皮革、塗料、印刷イン恵陽 けいよう / ホイヤン中国南東部、広東津市の一部が住宅用 〈福住一雄〉省南部の県。県政府所在地は恵州市。↓恵州 地、緑地、農業地とし ゅ . キおよび潤滑油に用いられる。 かんしゆく 〔利用の歴史〕有史以前からクジラが海岸に接慶陽けいよう / チンヤン中国、甘粛省東部て残されているはか 湾真 京写ジ ナ . 近する地方では、これを多勢で捕らえて食用やの県。慶陽地区の中心となる県であるが、地区は、鉄鋼、石油化学、 せいほう 灯用に供した。鯨油が盛んに利用されるように政府は南西の西峰鎮にある。河の支流である機械を中心とした重化 るたエ ばれん 至しチ なったのは、捕鯨業が成立するようになってか馬蓮河の中流、黄土高原地帯に位置し、畑作と学工業が連続する工業 ぎんせん 市集タ らで、ヨーロッパでは一〇世紀にフランスのバ 牧畜が行われる。北西は銀川平原に通じ、関中地域となっている。地 津がン 富群イ スク地方において、日本では一七世紀の初めに 盆地と西北地区をつなぐ要地である。早く漢代域的特色をみると、浦 ばっこう きようど ら場浦 紀州で勃興した古代捕鯨時代からである。 か工ケ に郁郵県が置かれ、匈奴に対する重要な防衛基安市では埋立地の一部 ききん 市大袖 日本では、一七三二年 ( 享保一七 ) の大飢饉 地であった。その後、分水県、安化県などと改が鉄鋼倉庫団地となっ 安のは そう 浦ど前 後、稲作の害虫駆除に利用されだして各地に広名され、宋以後は慶陽府が置かれ、一九一四年ており、市川、船橋市 な手 降械 がっていった。これは水田に鯨油を注いでその慶陽県となった。 〈秋山元秀〉 には金属、機械工業、 以機ト 上に害虫を落として駆除したもので、明治に入京葉工業地域 けいようこうぎようちいき千千葉市にはー崎製鉄の うらやす ふつつ 年鋼ナ り石油その他の化学薬品が使用されるに及んで葉県北西部の浦安市から中西部の富津市に至るほかに自動車団地や食 鉄ビ しだいに減少していった。 〈大村秀雄〉東京湾東岸の工業地域。 品コンビナートなどが 昭宀子コ 化学 軽油機関けいゆきかん石油燃料のうち軽油〔発達過程〕第一次世界大戦後、東京から横浜ある。市原市には日本 或由化 地石油 を燃料とする内燃機関。在来、小型の農耕用機 にかけての京浜工業地帯はすでに形成されてい の代表的企業の工場群 業に石 関などには灯油を用いる火花点火機関が、漁船 たが、千葉県の東京湾岸にはいまだノリ養殖と が集中していて、とく 葉こ続 などの小型船舶には重油を使う焼玉機関が使用貝の半農半漁村が続いていた。昭和に入って軍 京 , と に紅白の集合煙突や銀 たれへ されていた。しかし、ディーゼルエンジンの小 需産業が盛んになるにつれ、一九三五年 ( 昭和色に輝く石油プラン 見ら井 らて五 型軽量化が進んだ現在では、ト」、 / 型船舶、農業機一〇 ) に商工省は東京の工場分散を計画し、東ト、タンクが続き、石 か立ら 空めか 関、建設機械などの大半が軽油燃料の高速回転京に近い市川や船橋に機械工業の立地をみた。油化学工業景観を呈し 上埋「崎 町・にい亠印 ディーゼル機関となり、トラック、バスをはじその後、四〇年に内務省が東京湾臨海工業地帯ている。こうして千葉 浦速市 ケ急原 め乗用車にも使われている。ディーゼル機関の形成の構想を打ち出し、市川市から市原市の五県の工業出荷額は一〇 袖は市 うち大型船舶や発電に用いられる大型のものは井に至る東京湾岸を埋め立てることとなった。 兆四六六〇億円、全国 重油を燃料とする。↓ディーゼルエンジン↓ しかし、この時期には、千葉市今井地先三〇〇 比四・五 % ( 一九全 ) と 内燃機関 〈吉田正武〉 〕タが埋め立てられ、海軍航空機製造の日立航 なり、千葉港の貨物取 軽油引取税けいゅひきとりぜい都道府県お空機工場が完成したにすぎなかった。 扱量は神戸港と首位を 京 よび指定都市の道路に関する費用にあてるた 第二次大戦後、千葉県当局は航空機工場跡地争うほどになった。そ め、都道府県が課する目的税。一九五四年度に大工場を誘致するために奔走し、一九五〇年の一方、漁民は陸へあがって進出工場へ勤めた haplology の現象をおこして、「正し」となっ ( 昭和二九 ) から揮発油税が道路財源にあてる ( 昭和二五 ) に川崎製鉄の進出決定 ( 五三年操り自営業を営むようになり、工業労働者の住宅たものと考えられる。一般の学校文法などで ための税とされたことに伴い、揮発油を使用す業開始 ) をみた。そして新たな埋立地に東京電団地が台地上に開発されたり、工業用水のためは、語幹を「ただ」とし、「し」を語尾に回し る自動車との間の税負担の均衡を図るため、五カも操業を開始し ( 一九五四 ) 、 ここに新しい京葉のダムが建設されて地域の変容が著しい。またて「しく」「しから」「しく」「しかり」「し」 六年度に都道府県税として創設された。課税客工業地域形成の基礎が築かれた。高度経済成長市原市では石油化学コンビナートの大気汚染が 「ー ) キ、」「 1 レか「 0 」「 1 しけ・、れ」「 1 レか、れ」と「し、蛙旧 きさらづ 体は元売業者または特約業者からの軽油の引き期に展開した市原市五井から本更津市南部地区激しくなったため、公害防止協定によって硫黄果として、「寒く」などの「ク活用」と、「正し 取りであり、課税標準は引き取った軽油の容量 に至る東京湾岸の理立ては千葉方式とよばれ、酸化物の濃度は低下したが、窒素酸化物やオキく」などの「シク活用」の二種類の活用を認め である。納税義務者はその引き取りを行う者で進出企業がまえもって造成費、漁業補償費を負シ、ダントの濃度では十分な成果があがっておらることになっている。これはいつに終止形でゼ あるが、実質的な税負担は最終的には消費者に 担し、県が造成工事を行うというものである。ず、その対策が図られている。 〈山村順次〉 ロ語尾になることを避けたためであるが、体系 転嫁されることを予定している。 この方式によって多数の有力企業が立地し、こ回千葉県開発局編・刊『京葉臨海工業地帯』的に考えるなら次ページ表のようにゼロ語尾を また指定都市の市長はその区域内の国道およ こに一大臨海石油化学コンビナートが形成され ( 一九六六 ) 認めるほうがよい。英語の sheep などの複数 び道府県道を管理するものとされているので、 た。さらに君津市と木更津市南部にかけての海形容詞けいようし品詞の一つ。日本語の形形にゼロ語尾を認めるのと同じ考え方である。 指定都市の所在する道府県は、その収入額の九面地先に、新日本製鉄の大規模製鉄所が操業を容詞はその活用語尾によって明確に認定でき ロ語、文語を通じて、語幹末に「し」をもっ形 割に、道府県内の一般国道および道府県道の面始め ( 一九六五 ) 、同時に湾岸に近い台地上でも、 る。活用の体系は動詞と同じであるが、ロ語で容詞には「うれしい」「たのしい」「かなしい」 かしわながれやま ならしの やちょ 積に対する指定都市内の一般国道および道府県松戸、柏、流山、野田、習志野、八千代市な は命令形を欠く。 「こいしい」「なっかしい」「さびしい」「 , つらめ 道の面積の比率を乗じて得た額を指定都市に交どに内陸工業団地が造成されて、金属、機械、 文語の「正し」は終止形では表面上語尾を欠し い」「 , つらやましい」「おそろしい」「 , っとま 付することになっている。これを軽油引取税交食品工業なども盛んとなっている。 いている。これは本来ならば「正しし」となるし い」などの情緒を表す語が比較的に多い 付金とい , つ。 〈大川武〉 〔地域構成〕東京湾東岸は、千葉、浦安、木更ところであるが、「し」が重なるので重音脱落「うつくし、 し」は、現在は客観的状態を表すが、 いくしつ きみつ カントン いおう 134

7. 日本大百科全書 8

めいりよう 気候は湿潤温暖で四李の区分が明瞭である。 の闘争関係は、国際法上の戦争となり、戦時国拠資料による嫌疑の存在を必要とする。公訴のければならない。現行法は起訴便宜主義がとら 一月の平均気温は大部分の地区で〇 ~ 三度 O 際法が適用される。その結果、国内法上の内乱提起に必要とされる嫌疑の程度に関して、判例れているので、第一審の判決があるまで公訴の で、北の徐州地区は零下一 ~ 零下二度 O と低 罪や殺人罪に関する法規は適用を排除され、闘は「起訴時あるいは公訴追行時における検察官取消しが認められている ( 変更主義という ) 。 い。七月の平均気温は北東から南西にいくにつ 争関係は対等のルールにのることとなる。まの心証は、その性質上、判決時における裁判官第三に、起訴状一本主義がとられ、起訴状に た、本国政府または正統政府は、交戦団体の支の心証と異なり、起訴時あるいは公訴追行時に は、裁判官に事件につき予断を生じさせるおそれて二六度 0 から二九度 0 以上と高くなる。年 配する地域における外国や外国人の権利を保護おける各種の証拠資料を総合勘案して合理的なれのある書類その他の物を添付し、またはその降水量は北西から南東に進むにつれて八〇〇・、リ すべき義務を免れることができる。他方で、外判断過程により有罪と認められる嫌疑があれば内容を引用してはならないことになっている。 から一二〇〇ミリへと変化する。夏の降水量は年 国が交戦団体を承認したときは、交戦団体は、足りる」としている。この程度の嫌疑もないの 公訴事実につき裁判官の予断を生じさせないた 間の約四〇 ~ 六〇 % を占めている。初夏には梅 その支配する地域で、その外国または外国人の かりに検察官が故意または過失によって違めである。 雨があり、夏から秋にかけては台風による雨が 権利を保護すべき義務を負うとともに、承認し法に公訴を提起し、被告人に損害を加えたとす なお、不当な公訴の提起に対する抑制策とし多い。解放前は、水利の整備が行われす、河道 た外国は闘争に対して国際法上の中立の地位にれば、国家賠償の責任が生じる ( 国家賠償法一 て、判例は、検察官の訴追裁量権の逸脱が公訴は泥でふさがり、水害、干害が頻発し、淮河流 たち、中立法規の適用を受ける。このように交条一項 ) 。このような嫌疑が公訴提起の有効要の提起を無効ならしめる場合がありうるとし、域がもっとも被害が深刻であった。解放後、沂 戦団体承認の制度は、内乱がある程度以上に大件であるか否かについては、学説上争いがあそれは、たとえば公訴の提起自体が職務犯罪を河、沫河を改修する工事が進み、蘇北灌漑総渠 規模化すると、これに国際法的規制をする必要る。積極説は、い わゆる「公訴権の濫用」の理構成するような極限的な場合に限られるとしてを建設し、さらに三河閘 ( 水門 ) 、江都水利セ いる。↓起訴↓検察審査会 〈内田一郎〉 が生じるため、一八世紀末以来成立してきたも論が適用される場合の一つであるとして、嫌疑 ンターにより淮河の水を揚子江に排出させ、水 ようす ので、アメリカの南北戦争のときの南軍がもっ なき公訴の提起に対しては、公訴棄却の裁判ま江蘇 ( 省 ) こうそ / チャンスー中国東部、揚子利を整えた。耕地が大部分を占め農業が発達し - 」う 、一うねい とも有名な例である。しかし最近では交戦団体たは免訴の判決を下すべきであるとする。これ江 ( 長江 ) の下流域にある省。江寧および蘇ている。北部は二年三作の所が多く、南部は一 しゅう 〈石本泰雄〉 承認の例は跡を絶っている。 に対して消極説は、同一訴訟手続で実体審理と 川の頭文字をとって名づけられた。面積一〇年二作または一年三作である。主穀作物は水稲 こうぜんのき人間内部から沸き起は別に嫌疑の有無を審査するのは、訴訟手続の万平方キ。、人口六〇五二万一一一四 (IR<II)O と小麦で、大麦、トウモロコシ、コウリャン、 浩然の気 こる道徳的エネルギー。これは自然に発生して動的性格からも、また起訴状一本主義からくる一一地級市、二県級市、六二県よりなる。省都サツマイモも重要である。経済作物では綿花、 ナンキン くるもので、無理に助長させず正しくはぐくみ予断排除の原則からしても無理があり、この問 は南京市。 ラッカセイ、菜種があり、太湖周辺は中国の三 拡大していけば、天地に充満するほどの力をも題については無罪の判決で対処することができ 地勢は低平で川やクリークが縦横に走り、湖大養蚕地区の一つである。寧鎮山地ではモウソ もうし ねいちん っとされる。中国、戦国時代の儒者である孟子るとする。一般に後者を妥当とする説が有力で沼が無数に存在する。南西部にわずかに寧鎮山ウチク、茶や薬材などの生産が多い。揚子江三 こうそんちゅう ばうぎん じよしゅうとうかい が説いたもので、『孟子』の「公孫丑」上篇にある。 地と茅山丘陵があり、北部の徐州、東海一帯角州は淡水漁業の中心で、淡水養殖業が盛んな みえる。気とは、もと人間のもっ生命力、ある 公訴の提起に関しては、第一に、国家機関で にも低い丘陵地帯があるほかは、大部分の地域ほか、太湖のシラウオ、揚子江のヒラコノシ よ、っちょう いは生理作用をおこすエネルギーのようなものある検察官だけが公訴を提起することができる が標高五〇以下の平野である。平野はおもに ロ、エッや陽澄湖のカニが有名である。 を意味するが、孟子はこれに道徳的能力をみい とする検察官の起訴独占主義 ( 国家訴追主義 ) 北部の黄淮平原と長江三角州からなる。黄淮平 工業は、解放前は紡績、食品など軽工業が主 じんぎ わい だした。仁義に代表される徳目は人間の内部に が採用されている。第二に、検察官は、犯罪が原は揚子江と淮河の沖積作用により形成され、 であったが、解放後には、化学、機械、鉄鋼、 自動車、電機などの重工業が急速に発展した。 根源的に備わっているものとし、それが生命力成立し、しかも訴訟条件も完備していると認め周囲は標高五 ~ 一〇とやや高いが、中央部は はん・一うてい じようじゅく によって拡大されることを「浩然の気」と表現た場合でも、公益上、訴追を必要としないとき 二 ~ 四しかない。大運河以東と范公堤以西、 また蘇州の刺しゅう、南京の錦織、常熟のレ そまくかんがいそうきよっうよう ようしゅう したのである。 〈土田健次郎〉 は、適法に公訴を提起しないことができるとすそれに蘇北灌漑総渠と通揚運河の間の平原を里 ース、宜興の陶器、揚州の漆器など伝統工芸 たん ・」ねい しんまろうかい 回小林勝人訳注『孟子』上下 ( 岩波文庫 ) る起訴便宜主義がとられている。そこで、場合下河地区とよび、解放前は排水施設が不備で湛品も有名である。省内には滬寧、津浦、隴海な し すい 公然、すによっては、公訴権の行使が検察官の恣意ない 水しやすかった。長江三角州の標高は、三 ~ 五どの鉄道が通っており、内陸河川の運輸量は中 公然猥褻罪らぜんわいせつざい / なわち不特定または多数人の目に触れるような し独善に流れる可能性も考えられ、あるいは政 にで、多くの湖沼が分布し、その間を縫ってク国第一である。主要都市には、南京、蘇州、無 ところで猥褻な行為を行う罪 ( 刑法一七四条 ) 。治的事情によって左右されるおそれもある。こ リークが網の目のように走り、「水郷の地」と錫、徐州、常州、南通、鎮江、揚州、泰州な そなん 〈林和生〉 「猥褻な行為」とは、性器の露出や性行為のよれを抑制する制度として、検察官の不起訴処分よばれる。揚子江以南は普通、蘇南平原といわどがある。 しゅうち でんこ でんのう うに、通常人に対し性的な羞恥心や嫌悪感を抱に対する裁判所による審査制度 ( 裁判上の準起れる。省の南西に寧鎮山地があり、標高は二〇抗租こうそ佃戸、佃農などと称される旧 しきん せいか かせる行為をいう。↓猥褻罪 訴手続の制度ともいう。刑事訴訟法一一六二条以〇 ~ 四〇〇である。紫金山、湯山、棲霞山な中国の小作農が、租、すなわち小作料の納入を でんしゅぎようしゅ こうそ刑事事件について、検察官が下 ) 、および検察審査会制度がある。検察審査どの山々は比較的よく知られている。蘇北丘陵めぐって行った、田主、業主などといわれる 公訴 地主への抵抗運動。八世紀なかば唐代後半の資 客観的証拠資料に基づいて犯罪があると考えた会は、検察審査法 ( 昭和二三年法律一四七号 ) は、山東半島の低い山地と丘陵地が南に伸びた な〕 ) り ときに、裁判を求める意思表示をいう ( 刑事訴により、公訴権の実行に関し民意を反映させて名残で、標高一一〇〇前後である。黄海に臨む料にすでに記録があるが、華中の江南デルタを そう 訟法二四七条以下 ) 。公訴権は、検察官が犯罪その適正を図るため、政令で定める地方裁判所雲台山は標高六一一一で江蘇省の最高峰であ中心に小作制度としての佃戸制が普及した宋代 ぎじゅっ る。省内を揚子江、淮河、沂・沫河の三大水系 があると考えたときに行使することのできる裁および地方裁判所支部の所在地に置かれること には、一一世紀後半、一二世紀後半、一三世紀 になった。検察審査会は、検察官の公訴を提起が流れる。揚子江が省内を流れるのは約五〇〇後半と、地域ぐるみの抗租の記事が散見される 判請求権であり、その主要な内容は実体的審判 、 ) ういん みん しない処分 ( 不起訴処分 ) の当否の審査をも行 キ。で、江陰より下流の川幅は広く、南通から海ようになる。明初一四世紀後半にも江南デルタ 」請求権である。公訴権を検察官が具体的事件に 、ごっ , フついて行使するためには、その事件について訴う。検事正はその議決を参考にし、公訴を提起上へ出るあたりでは一八キ。以上となる。また洪で小作料をめぐる抗争が行われたが、一五世紀 たく とうもしち なかばに福建全域で展開された鄧茂七の反乱で 7 AJ 訟条件が完備していることのほかに、客観的証すべきものと考えるときは、起訴の手続をしな沢湖、太湖など大小二〇〇余りの湖沼がある。 - 一うわし なんつう しやく

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いじめを含む生徒間暴力などの指導では、日常を反映してさまざまであるが、これを大別すれ 、古都蘇州のほか多くの工業都市が発達し、 ′」独自であろうと思うが、末然に防止するための よ主要なこととして、教師と生徒・保護者との信の健全育成を基盤にして、学校、家庭、地域社 ば、「生徒尊重路線」と「厳罰主義路線」とが中国最大の機業地域でもある。 会が密接に連携して行われることがたいせつである。前者は、生徒を信頼し、興味と関心をも 歴史的には江南は揚子江以南全般をいい、 、フ頼関係を高めること、親が子供のしつけをしつ かりすること、過度の受験競争を改め、すべてある。↓体罰 〈坂本昇一〉 って学習させ、学校運営に積極的に参加させ、 秋から漢代にかけては湖北省南部と湖南、江西 しせん の子供が人生の目標をもてる教育をすること、 〔世界の校内暴力〕校内暴力はわが国だけに発自主的に責任のある行動をとるように指導すれ両省一帯をさしていた。唐代の江南道は四川省 きぜん そして、教師が一体となって暴力に毅然とした生している問題ではなく、世界の各国が共通に ば、校内暴力は克服できるとする考え方であ以東福建省までの揚子江南方地域全体をさし、 そう しん 姿勢で対処すること、などがあげられている。 悩んでいる教育の荒廃現象の一つである。校内る。これに対し後者は、無秩序な学校よりも秩宋代の江南は江西省以東を称した。清代初期に あんき それとともに、学校はひとりひとりの子供を暴力は、まず一九六〇年代のアメリカで多発し序の維持された学校において学校教育の目的は はいまの江蘇、安徽両省をあわせた地域を江南 たいせつにする価値観にたち、生徒が存在感、始め、七〇年代から八〇年代にかけて世界の多よりよく達成できるという観点から、校則と規省とよび、その後二省に分かれたあとも江南と 充実感をもって学校生活を送ることができるよ 〈河野通博〉 くの国々でも発生し、大きな社会問題となって律を重視し、その違反者にはカによる厳罰もや総称する慣習が残った。 うに、学級や学校生活全体の活性化を図って、 こうなん愛知県北西部、犬山扇状 むをえないとする考え方である。一般に、軽症江南 ( 市 ) きそ 集団のもっ活力により、校内暴力やいじめを追 世界の校内暴力には、四つの類型が認められ国ほど前者の路線がとられ、カウンセリングや地上、木曽川に臨む市。一九五四年 ( 昭和二 こちの 放する。このためには、生徒の自主的、自立的る。第一は、対教師暴力、器物破壊暴力、生徒ガイダンスが重視され、重症国ほど後者の路線九 ) 古知野、市袋、宮田の三町と草井村が合併 な活動を促進するとともに、学校教育のなかに 間暴力の三つが顕著に認められる「重症国」でがとられ、校則や規律が重視される傾向がみら して市制施行。江南の江は木曽川をさす。名古 かかみがはら 奉仕活動や社会参加活動を取り入れて、生徒にあり、アメリカ、イギリス、日本などがこれにれる。そのほか、反暴力教育、学校規模の縮屋鉄道犬山線が通じ、木曽川を挟んで各務原市 幅の広い生活体験を与えて社会性を育て、豊か属する。第二は、器物破壊暴力と生徒間暴力が 、教師に対する傷害保険など、各国では多様 ( 岐阜県 ) との間に愛岐大橋がある。商店街は な情操を養う。さらに、学校全体の雰囲気を思中心で、対教師暴力がきわめて少ない「中症な対策が実施されている。 〈沖原豊〉まだ育たず、従来の古知野、布袋、宮田に分散 いやりや助け合いの精神で満たし、正義をゆき国」であり、これに属する国としてはフラン回沖原豊著『校内暴力ーーー日本教育への提言』 している。 めいさつまんだら わたらせることもたいせつである。とくに、、 ス、西ドイツ、イタリア、カナダ、オーストラ ( 一九盒・小学館 ) 名刹曼陀羅寺は国指定の重要文化財が四件 じめる子供はもとより、いじめを見てそれをは リア、インド、イスラエル、ガーナなどがあコウナゴ 0 イカナゴ ( 正堂、書院、銅鐘、浄土五祖像 ) あり、藤祭 やすら しま、ちば こうなん ( ちょう ) 滋賀県南部、甲りで有名。郷土芸能は安良の棒の手、今市場の やしたり、見て見ぬふりをする観衆や傍観的存る。第三は、生徒間暴力が中心で、対教師暴力甲南 ( 町 ) てらしよう 在をなくし、彼らが正義と勇気に目覚めるようや器物破壊暴力のほとんど発生していない「軽賀郡にある町。一九四三年 ( 昭和一八 ) 寺庄獅子芝居で、いずれも県指定無形民俗文化財。 たついけみなみそま な学級会活動や学級指導などで指導する。校内症国」であり、韓国、インドネシア、メキシ町と宮、竜池、南杣の三村が合併して成立。甲農業は明治・大正時代は養蚕業中心、第二次世 暴力やいじめの当の生徒に対する指導においてコ、エジプトなどがこれに属する。第四は、対賀郡の南部にあることから新町名とした。関西界大戦後は都市近郊のアスパラガス、果樹 ( モ しっせき は、一方的な説諭や叱責などによるのでなく、 教師暴力、器物破壊暴力、生徒間暴力のいずれ線の一つ国鉄草津線が通じる。野洲川支流の杣モ、ナシ ) 、な華へと推移。工業も絹から化繊、 受容的な態度で接して、生徒が自分の心を開い も、ほとんど起こっていない「無症国」であ 川流域に集落が発達する。重粘土地帯で農業に 室内装飾品織物、さらに機械工業へと変わって て教師と接する関係を結ぶことが必要な条件でる。これには、ソ連、中国をはじめとする社会は不利であったが、用水改良事業によって改善 いる。岩倉市と同様に名古屋市のべッドタウン ある。 主義諸国、スペイン、ポルトガル、バラグアイ されつつある。また売薬業も盛んであったが、 化は激しく、飛保には三八〇〇戸余の江南団地 なぜならば校内暴力やいじめの加害者になるなどのカトリックの優勢な国々、トルコ、アル中心は甲賀町に移った。近年、ゴルフ場や住宅が建設され、住宅地造成はさらに進む傾向にあ 生徒たちは、そのおもな動機として「欲求不満ゼンチン、チリなどの軍事政権下にある諸国が 〈伊藤郷平〉 地の造成が著しい。甲賀流忍術の発祥地といわる。人口九万二一四一。 のうつぶん晴らし」「気がすっとする」「おもし属している。 れ、忍者屋敷 ( 望月家 ) がある。新宮神社表回『江南市史』四冊 ( 一九七五 ~ ・江南市 ) ろいから」などをあげる。生徒のなかにある欲 以上のように、世界の校内暴力は主として先 、正福寺や伊勢廻寺の十一面観音像は国指定囮二万五千分の一地形図「犬山」「小牧」「岐 いちのみや 求不満を解消することが、指導において必要な進自由主義諸国を中心として発生しており、発重要文化財。人口一万二七二七。〈高橋誠一〉 おおさと 条件になる。他方、家庭においては、日ごろか展途上国や社会主義諸国には少ない。それは、 回『甲南町史』 ( 一九六七・甲南町 ) こうなん ( まち ) 埼玉県北部、大里 江南 ( 町 ) みなくち ら子供の生活に十分な目配りをする。とくに、 加盟国の八五 % が重症国または中症国囮二万五千分の一地形図「水口」「甲賀」「一一一郡にある町。一九八五年 ( 昭和六〇 ) 町制施 しがらき に属していることでも明らかである。したがっ 雲」「信楽」 子供の生活上のちょっとした変化を見逃さず、 行。町名は荒川の南にあることによる。北部は ようす - 」う また、日ごろから子供との対話を重視して、子て、校内暴力を世界的視野からみると、それは江南こうなん / チャンナン中国、揚子江下荒川の沖積低地、南部は洪積台地にあり、東部 - 」うそ せつこう くまがや 供が悩みを打ち明けやすい雰囲気づくりに努め自由主義社会の一種の病理現象であるといって流部の南方にある江蘇省南部から浙江省にかけを熊谷東松山有料道路が通っている。台地は古 おうか る。校内暴力やいじめの一つの背景として、親よい。自由を謳歌するあまり、とかく規律の重ての地域をいう。その主要部分は太湖周辺のデくから開発された土地で、考古遺跡が多く、塩 が子供に学力についての過重な期待をかけてい 要性を忘れ、子供に対してあまりにも許容的、 ルタ地帯で、江南デルタとよばれる。きわめて古墳群をはじめ多数の古墳群がある。米、養蚕 ひん る面があげられる。このため、本来、友達との黙認的、放任的であるところに、校内暴力を生低平で、揚子江岸の自然堤防および海岸部の浜を主とした純農村であるが、県畜産試験所をは 間で生き生きとした交流をもって社会性を養 , つみ出す大きな根源があるといってよい 堤よりも低く、無数の水路が縦横に走る水郷地 じめ県施設が多い。北部の樋春には、国指定重 時期にそれがもてす、加えて勉強に追い立てら 校内暴力の原因としては、一般に、家庭のし帯をなす。米の生産性も非常に高く、古来「蘇要文化財の平山家住宅がある。人口一万〇一、 〈中山正民〉 れてさまざまな欲求不満に子供が陥るという面つけの喪失、学校規律の欠如、マスコミの過度常熟すれば天下足る」と称せられた穀倉地帯で がある。親は、子供に対して、単一の尺度ではの暴力描写、地域社会の連帯感の欠如、攻撃的あるが、中国でもっとも早くワタ作の行われた回柴田玄史郎著『江南村史』 ( 一九六 0 ・関東新報 なく、その子の個性・特性を十分に伸長させる性格などの生徒の特性、などがあげられてい 地域であり、また養蚕業も盛んである。現在は 社 ) ナンキン よう配慮することが必要である。対教師暴力やる。各国の校内暴力の対策は、その状況や国柄中国第一の大都市上海、江蘇省省都の南京、杭囮二万五千分の一地形図「熊谷」「三ケ尻」 シャンハイ しゅう あいぎ みじり 886

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き。こ s なども市場でみられ、これら大形種に 〈経塚作太郎〉 進むおそれもあるので、それらに対する適切な代表が署名した記録をさす。 たり運動障害をきたすもの、交通外傷その他の そうびやくしよういっき こういきとうそう惣百姓一揆が、頭部外傷ののちにおこる外傷性てんかんなど、 もモンゴウイカの市場名が流用されている。ま対策が必要である。↓リージョナリズム↓道広域闘争 た市場では、海外種でも小・中形種はコウイカ州制 〈田口富久治〉藩や国の境界を越えて拡大したもの。幕藩領惣 さまざまな後遺症がみられる。身体的に変形や と総称される。コウイカ類は肉が厚く柔らかい こういきけいざい数か国の経済を百姓一揆ともよばれる。↓百姓一揆 欠損などが残ったために、精神的に悪影響を及 広域経済 こういきとしけん中心都市の規ばし、心理的変化をおこす場合もある。また、 ので、生食するほか、てんぶら、焼き物、煮物結合して一つの経済圏とするもの。第二次世界広域都市圏 などの材料にされる。外套膜だけにして皮をむ大戦前には強大国を核とするプロック経済が形模が大で、その政治的、経済的、社会的などの急性一酸化炭素中毒で、意識障害が長時間にわ いたものや、腕だけにした冷凍品なども出回っ成されたが、戦後は地域的経済統合が進められ機能の支配地域が広大である場合、その都市圏たった場合には、健忘症候群や情意障害を主と ている。 〈奥谷喬司〉ている。↓プロック経済↓経済統合 を広域都市圏または大都市地域 ( 圏 ) という。 した多彩な神経精神症状を示し、後遺症として こういきしちょうそんけん一東京、ニューヨーク、ロンドン、パリなどの広の人格的変化は、社会復帰を著しく困難にする 広域行政 こういきぎようせい既存の地方自広域市町村圏 こともある。 〈井上義朗〉 治体や州などの境界を越えて広がる、共通の行九六九年 ( 昭和四四 ) 五月の新全国総合開発計域都市圏は半径五〇 ~ 一〇〇キロにも及ぶが、札 政課題を処理するために、広域の行政単位を設画において、地域的な過密・過疎や地域格差の幌、仙台、福岡クラスでは二〇 ~ 三〇キ。程度で国府遺跡らいせき大阪府藤井寺市にあ はびきの けて行政を行うこと。わが国の場合に即してい 問題を解決するため、地方に広域生活圏を設定ある。内部には多くの自治体が含まれ、上下水る遺跡。羽曳野丘陵から北に延びる低い台地上 えば、従来の固定的な市町村や都府県の行政区して、地域開発の基礎単位とすることが構想さ 道、交通、警察、消防など各種広域行政が連合 にある。一九一七年 ( 大正六 ) 、浜田耕作が 域を越えて、より広域的に行われるべき行政とれた。これを受けて自治省では同年一〇月そのして行われることがある。↓広域行政〈高野史男〉 「旧石器」を求めて発掘し縄文時代の墓に遭遇 へん こういきへんせいさよう 0 変して以来、縄文人骨が遺存する遺跡として名高 いうことになろう。広域行政への要請は、経済具体的方策として広域市町村圏の振興整備計画広域変成作用 せい寺、よう あ、 の発展に伴って、経済活動の範囲や人々の社会を打ち出した。「広域市町村圏」はつまり地方成作用 。字「骨地」を中心としてみいだされている けつじよう こういけいしよう皇嗣 ( 皇位継承数十体の人骨は、瑰状耳飾をつけるなど縄文 的活動が既存の行政区域を越えて広がっていく中核都市およびその周辺の農山漁村地域を一体皇位継承 ことに対する行政の対応の一つとして生じる。 として形成されている日常社会生活圏を行政のの第一順位にあるもの ) が皇位につくこと。皇時代前期に属するものが多くを占める。しか 寺、じよう 日本の場合には、第二次世界大戦中に、戦時行場として設定したもので、これを単位として地位継承の原因 ( 天皇が崩じたときで、生前の退し、抜歯や叉状研歯をとどめる晩期の人骨や、 政の必要に対応するため、府県を廃止して全国域社会の総合的振興整備を推進しようというも位はない ) が発生すると、その瞬間に皇嗣が天長身で弥生時代前期に属するとみられるものを よしまさ をプロック単位に再編する道州制が主張されたのである。同年から大都市圏を除く地域に設定皇の地位を取得する ( 皇室典範四条 ) 。天皇の含む。一九五八年 ( 昭和三三 ) 、鎌本義昌らの ことがある。 され、一九八五年現在三三六圏域となり、地方地位は世襲で、皇室典範の定めにより継承され発掘によって先土器時代の石器 ( 国府形ナイ 第二次大戦後になると、知事が公選となった全域に及んでいる。広域市町村圏は、県知事がる ( 憲法二条 ) 。その定めは次のとおりである。 フ ) がみいだされた。遺跡内には七世紀の寺院 府県の制度改革の方向として、府県の廃止、全市町村と協議して、はば人口一〇万以上を基準皇位継承の資格は、皇統に属する男系の男子に跡がある。また国府の一画を占めたとみられ 〈佐原眞〉 国を七 ~ 九の。フロックに分けての「地方」の設として適切な範囲をとって設定するが、圏内で限られ ( 皇室典範一条 ) 、その順序は、長子継る。 ヤ , ついの , っーり・よイ、 置、その長の国による任命案が提案された ( 一 単独で確定的に は全市町村が一部事務組合または協議会など広承の順序に従い、皇長子、皇長孫、その他の皇行為能力 九五七年の地方制度調査会の提案 ) 。一九六〇域行政機構を設置して広域市町村計画を策定長子の子孫、皇次子およびその子孫、その他の有効な法律行為 ( 法律上権利を取得し義務を負 はくしゆくふ 年代になると、地域開発政策を進めるうえで、 し、圏内の道路、消防救急、上下水道、ごみ処皇子孫、皇兄弟およびその子孫、皇伯叔父お担する行為 ) をすることのできる能力。このよ うな能力を有しない者を行為無能力者という。 自治体の財政能力の強化、関係自治体間の利害理、公園、病院、福祉施設、体育施設、図書よびその子孫となる。これらの皇族がないとき 対立の解消をねらいとして、都市合併の実施、館、農業倉庫、集出荷所など遅れている事業やは、皇位は、それ以上で、最近親の系統の皇族自然人はすべて権利能力を有するから、原則と 近畿・東海などでの府県合併などが財界筋から 公共施設を共同で整備するが、これには国の補 に伝えられる ( 同二条 ) 。皇嗣に、精神もしく して、単独で確定的に有効な法律行為ができて 提唱された。その後、経済の高度成長がもたら助金が交付されることとなっている。この計画は身体の不治の重患があり、または重大な事故もよさそうである。しかし、法律行為という制 した過密・過疎問題に対処するため自治体を広 に対して建設省にはほば同様の目的で「地方生のあるときは、皇室会議の議により、前述の順度は自由な意思に基づく法律関係の形成を保護 域的に再編成する動きが現れ、過疎地域では、活圏」計画があり、その地域割りもほとんど類序に従って、皇位継承の順序を変えることがでする制度であるから、自ら有効な法律行為を行 地方中小都市とその生活圏内の市町村が共同し 似している。一九七七年 ( 昭和五一 l) の三全総きる ( 同三条 ) 。皇統に属する男系の男子であうためには、自分の意思を外部に発表してその て計画的に公共施設を整備するため広域市町村 ( 第三次全国総合開発計画 ) にうたわれている っても、皇族の身分をもたない者は、皇位継承結果を判断・予測する知的能力が必要である。 圏の構想が打ち出され、一九六九 ~ 七二年 ( 昭「定住圏」構想も類似のものである。 ^ 高野史男〉 の資格はない。庶子は皇族の身分も取得できな このような知的能力を意思能力といい、幼児と 和四四 ~ 四七 ) の四年間に全国で三二九の圏域回自治省行政局編『広域市町村圏要覧』 ( 一九 ( 同六条 ) から、皇位継承の資格はない。 か重い精神的疾患の者のように意思能力を欠い 皇室↓天皇 〈池田政章〉 ハ 0 ・第一法規出版 ) 全部 ( 全国市町村の約九〇 % ) が指定を受け た者 ( 意思無能力者 ) の行為は無効とされる。 こういしよう疾病が完全に治癒してしかし、意思能力の有無は個別具体的に判断さ た。法律的には地方公共団体の組合 ( 地方自治合意議事録ごういぎじろく procés ・ verbal 後遺症 フラ minutes Of conference 条約締結の いれば、ふたたび健全な日常生活を送ることがれるので、民法は、知的能力を欠いている、あ 法二八四条一 ~ 三項・二八五条 ) および地方開 ための国際会議で、ある条約を修正したり補完できるが、病的現象は停止したが、病的状態がるいは不十分な者を定型的に行為無能力者とし 発事業団 ( 同二九八条 ~ 三一九条 ) の形態をと っている。外国の例としては、アメリカのする国際会議の記録。その合意内容は、会議参残っている不完全治癒の場合には、形態的あるて保護を図り、取引の相手方にもわかるように いは機能的に欠陥を残して、種々の障害を現した。これが行為無能力者制度であり、未成年 の < 、イギリスでの経済計画のための広域単位の加国を法的に拘束する。議定書 p 「 0 ( 0 。。一とほ 者 ( 民法四条以下 ) 、禁治産者 ( 同法七条以 ば同様であるが、議定書がある条約の修正またす。このような障害を後遺症とよぶ。 、新設 ( 一九六五 ) 、フランスにおけるレジオンの設 , フ置 ( 一九六四 ) などが有名。広域行政は住民の自治は補完文書をさすのに対し、合意議事録は、会 脳卒中のあとに、運動障害や一一 = ロ語障害を残す下 ) 、準禁治産者 ( 同法一一条以下 ) の三種類 はんこん 議での議事記録を、会議の代表が正式に認め、もの、熱傷のあとにできた瘢痕のため、変形し がある。末成年者、準禁治産者が法律行為をす 5 」や参加を困難にし、より中央集権的官僚体制に やよい 、一くふ

10. 日本大百科全書 8

こうかい ↓クロノメーター を十分に考慮して、小学校・中学校・高等学校第一四代宣祖の第二子。一五九二年に王世子と式のものが多い。 種地域に係る健康被害者として認定されると、 じんしんわらんとよとみ での一貫した指導計画をたて学習させる必要が なり、壬辰倭乱 ( 豊臣秀吉の朝鮮侵略 ) 期の国 ⑦気象測定用計器とくに船専用のものはなく 補償給付がなされるが、その内容は、療養の給 じん要く あろう。 政を分担して功があった。宣祖晩年に仁穆王后陸上で一般に使用されるものと同じである。 付および療養費、障害補償費、遺族補償費、遺 この一貫した指導計画や世界的視野を考慮し金氏に永昌大君礒が生まれ、光海君即位に反対 ⑧制御用機器もっとも重要なのはオートバイ族補償一時金、児童補償手当、療養手当、およ そうだ た教育として「環境教育」が提唱されている。する動きが起きたが、即位後、反対派大臣、永 ロット ( 自動操舵装置 ) である。コンパスからび葬祭料となっている。他方、「第二種地域」 たいひ 公害教育をこの「環境教育」に組み込むときには昌大君らを除き、大妃金氏を廃した。大同法の方位信号を受けて船の針路を制御するもので、 は、事業活動その他の人の活動に伴って相当範 「環境教育」は世界的視野重視の傾向があるの 一部実施など戦後復興を図るとともに、対外的自動的に保針する有効な省人化装置である。 囲にわたる著しい大気の汚染または水質の汚濁 - 一うきん で、身近な問題と世界的問題との結合の仕方が には北方に興起した後金との戦争を避ける政策自動操舵装置 が生じ、その影響により、当該大気の汚染また 課題として残されている。 〈池野範男〉をとった。しかし一六一一三年、大妃廃位を非と このほかにも航海計器といわれるものは多い は水質の汚濁の原因である物質との関係が一般 みん 回川合章編『産業と公害の学習』 ( 一九七一一・明治し向明排金を唱える一派の西人のクーデターに が、とくに最近のように船舶の自動化が進む的に明らかであり、かっ、当該物質によらなけ 図書出版 ) ▽梶哲夫・加藤章・寺沢正己編よって廃され、長く配所に置かれ、済州島で没と、計測器や制御機器の種類が多くなり、航海ればかかることがない疾病が多発している地域 「公害問題と環境教育にどう取り組むか』 ( 一九・した。 〈糟谷憲一〉 計器の範囲も広がってきている。〈飯島幸人〉として政令で定める地域をいう。簡単にいえ こ、つがいけんこ , つひがいほ こうかいけいき船の航行に必要な ば、原因者が明らかになっている場合であり、 七三・明治図書出版 ) ▽国民教育研究所編航海計器 公害健康被害補償 みなまた 「公害学習の展開』 ( 一九七五・草土文化 ) 情報を得るための計測器具。次のように分類さ しよう大気汚染によるぜん息とか水俣病やイ 水俣病につき、新潟県の一部区域、熊本県およ タイイタイ病など公害によって引き起こされたび鹿児島県の一部区域、イタイイタイ病につ こうかいぎよぎよう high sea fish- れる。 公海漁業 eries 公海において営む漁業をいう。近世か ①角度測定用計器天体の水平線からの高度角健康被害に対して支払われる医療費や生活費な き、富山県の一部区域、慢性ヒ素中毒症につ ら一九七〇年代なかばまで、領海外の海域は、 や、陸上の物標の水平角を測定するもので、六 どの金銭補償をいう。公害健康被害の救済につ き、島根県の一部区域 ( 笹ヶ谷鉱山周辺 ) 、宮 いかなる国の主権にも属さない公海であって、分儀がある。また方位測定用計器としては、磁 いては、かって、医療救済を定める特別措置法崎県の一部区域 ( 土呂久鉱山周辺 ) の五地域が そこでは、だれでも自由に漁業を営むことがで気コンパス ( 羅針盤 ) 、ジャイロコン。ハス、電 ( 「公害に係る健康被害の救済に関する特別措指定されている。第二種地域に係る公害健康被 きる海洋利用秩序が基本的に支配していた。こ波の到来方向を知るための電波方位測定機があ置法」一九六九 ) があったが、これは救済措置の内害者の認定は、都道府県知事が、指定疾病にか の秩序のもとで先進諸国は、公海における優良る。↓コンパス 容が医療面に限られていたため被害者救済とし かっていると認められる者の申請に基づき、公 漁場を開発し、漁獲技術を発展させて、漁業生 に速カ測定用計器一般にログ log とよばれてまったく不十分であった。そこで、一九七三 害健康被害認定審査会の意見を聞いて行う。し 産力を大幅に上昇させてきたが、他面では水産る。水中にある回転体の回転数から速力を計算年 ( 昭和四八 ) に、救済措置の内容を、医療関 かし、水俣病などでは認定作業が大幅に遅れて 資源をめぐる国際紛争と乱獲を引き起こし、そする回転翼式ログ、ピトーの原理 ( 水圧は流水係費のみならず障害補償費や遺族補償費など生 いる。認定がなされると補償給付が支払われる の調整と資源保存の立場から、関係国間で、一 の速力の二乗に比例 ) を応用した圧力式ログ、活補償的給付に拡充した「公害健康被害補償 が、実際には、ほとんどの場合に、公害の原因 定海域の特定魚種の漁獲を規制する漁業条約がファラデーの法則を応用して電磁極間の電圧に法」 ( 昭和四八年法律一一一号 ) が制定された。者と被害者との協定に基づき、公害原因者から 締結されてきた。この規制が広まるのは第二次よって速力を知る電磁ログ、船の前進によって同法に基づく公害被害者の救済制度を公害健康直接、補償が被害者に支払われている。その内 世界大戦後のことであって、その基本原則は、生するドップラー効果を利用したドップラーロ被害救済制度とか公害健康被害補償制度などと容は、おおむね、判決によって命じられた一時 一九五八年の国連海洋法国際会議で成立したグなどがある。↓ログ よんでいる。同制度による救済の仕組みは次の金と補償制度による給付とをあわせたものを基 「漁業及び公海の生物資源の保存に関する条約」 〈淡路剛久〉 ③水深測定用計器超音波を利用する音響測深ようになっている。すなわち、まず、公害によ礎としている。↓公害病 で与えられた。その後、資源ナショナリズムの機がおもなものである。古典的な計器として、 る健康被害 ( 「疾病」 ) が多発している地域が こうがいこ / シンカイフー中国の黒竜 興凱湖 高揚と相まって、公海漁業に対する規制が強化 ロープの先におもりを吊るした形式の測深機「指定地域」として指定される。この指定地域江省東部とソ連の沿海地方にまたがる中ソ国境 される経過をたどってきたが、一九七〇年代後や、同じ形式のレッド lead ( 測鉛 ) とよばれ には、「第一種地域」と「第二種地域」の二種の湖。ソ連名はハンカ XaHKa/Hanka 湖。も 半に二〇〇海里経済水域が世界的に設定されるるものもある。↓音響測深機 類がある。まず、「第一種地域」は、事業活動と中国領だが、一八六〇年の北京条約で南部の に至り、公海の海域で開発されてきた優良国際 ④距離測定用計器代表的なものはレーダーでその他の人の活動に伴って相当範囲にわたる著約四分の三をロシアに割譲し、北部の約四分の 漁場は、各国の経済水域内に、ほば囲い込まれある。レーダーは物標方位も測定でき、船など しい大気の汚染が生じ、その影響による疾病が 一が中国に属する。ほば円形の構造湖で、 ることになった。これにより公海漁業は実質的の探知にも威力を発揮している。レーダーはま多発している地域として政令で定める地域をい 小興凱湖があり、その水位があがるときには両 しゅうえん に終焉を迎えるに至ったのである。加えて、 た衝突予防装置のセンサーとしても重要であ 、これまで、四日市市など四一地域が指定さ湖はつながる。面積三八〇〇平方キ。、標高六九 公海であっても、サケ・マスのような遡河性魚る。現在ではあまり使用されていないが、光学れている ( 一九会現在 ) 。この指定地域内に住所 、最大深度一〇、平均深度四・一一 スンガ 種に関しては、産卵河川を有する国に管理・管的測距儀もある。↓レーダー を有し一定期間 ( 疾病ごとに定められる ) 以上 ~ 四月は結氷する。湖水は東側の国境河川松阿 轄権があるとする母川国主義によって、母川国⑤位置測定用計器電波航法計器が多く、ロ一フ居住した者が、あらかじめ指定されている疾病察河を経てウスリー に注ぐ。淡水の中ー富栄 はサケ・マス公海漁業への規制を強化してきてン、デッカ、オメガなどの双曲線航法装置や衛 ( 「指定疾病」 ) にかかったときには、その者の養湖で、白魚、フナ、コイ、ナマズなどを産す 星航法装置がある。↓電波航法 おり、この種の公海漁業の存続を困難にしてい 申請に基づき、都道府県知事が公害健康被害認 る。沿岸には水田も多い 〈浅井辰郎〉 〈高山隆三〉 る。↓二〇〇海里経済水域 ⑥時間測定用計器日常用いる時刻のほかに、 : っ・かいギ、い / 公害により人の健康や 定審査会の意見を聞いて、認定を行う。第一種公害罪 天測による位置決定に時計が必要であり、クロ 回小田滋著『海洋法研究』 ( 一九七五・有斐閣 ) 地域に係る指定疾病としては、慢性気管支炎、生活環境などに被害を与え、あるいは被害を与 こうかいくん ( 一五七五ー一六四 D 朝鮮、ノメーター chronometer がある。最近では、気管支ぜん息、ぜん息性気管支炎、肺気しゅ、 える危険を生じさせた場合に刑罰を科される各 海君 いみなこん 李朝第一五代の王 ( 在位一六只 ~ 一一一 (l) 。諱は琿。ぜんまい式の手巻きクロノメーターよりも電子およびそれらの続発症が指定されている。第一種の犯罪を一般に公害罪とよぶが、広義の公害 っ ハイユー 580