システム運用 - みる会図書館


検索対象: Running Linux : 導入からネットワーク構築まで
791件見つかりました。

1. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

260 ・ 4 章システム運用の基本 たときは、 /etc/fstab にあるデバイスまたはマウントボイントが参照され、そこに 与えられているパラメータを使用してデバイスがマウントされる点に注意してくださ い。これによって、 /etc/fstab にリストされたデバイスを楽にマウントすることが できます。 defaults オプションは、ほとんどのファイルシステムに対して使用すべきです。 これはその他の多くのオプションを使用可能にします。たとえば、 rw ( 読み書きア クセス ) 、 async ( メモリ中のファイルシステムへの非同期的なバッファ I/O) など です。これらのパラメータ 1 つを変更する特別の必要性がないかぎり、ほとんどのフ ァイルシステムに対しては defaults 、 CD-ROM のような読み取り専用デバイスに 対しては ro を使用してください。 mount -a コマンドは、 /etc/fstab にリストされたすべてのファイルシステムを マウントします。このコマンドは、 /etc/rc. d の中にあるスクリプトの 1 っ ( 通常 rc. S) によって、プート時に実行されます。このようにして、システムが稼働したとき、 /etc/fstab にリストされたすべてのファイルシステムが利用できるようになるので す。ハードドライプパーティション、 CD-ROM ドライプ、そのほかすべてがマウン トされます。 でもこれには例外があります。それはルートファイルシステムです。 / にマウント されたルートファイルシステムは、通常 /etc/rc. d 中のスクリプトだけでなく、ファ イル /etc/fstab も含みます。これらが利用できるためには、カーネル自身がプート 時に直接ルートファイルシステムをマウントしなければいけません。ルートファイル システムを含んでいるデバイスは、カーネルイメージの中にコード化され、 rdev コ マンドを使用して変更することができます ( 「 4.2.1 プートフロッピーを使用する」 を参照してください ) 。プートしている間に、カーネルは、まず Minix 、次に拡張な どというように連続していくつかのファイルシステムのタイプを試しながら、このデ バイスをルートファイルシステムとしてマウントしようとします。プート時の場合 カーネルは次のようなエラーメッセージを表示します。 VFS : Unable to mount root fs カーネルの中にコード化されているルートデバイスが不正である。 これは、以下のいずれかが起こったことを意味します。

2. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

418 ・ 5 章 5. 5. 1 / ヾワーツール 外部のファイルとディレクトリ 外部のファイルシステムにアクセスできる Linux の能力は、 PC 上で 1 つ以上の os を実際に運用するための重要な因子となります。 Linux は、私たちが知っているどの OS よりも、多くの異なるファイルシステムを読み書きすることができます。この能 力には、 Minix や Coherent といった UNIX 風のファイルシステムだけでなく、さ まざまな DOS と OS/2 ファイルシステム、カーネギーメロン大学の afs (Andrew FiIe System) のような学術的に開発された研究用ファイルシステムが含まれます。 また Linux は、長いファイル名をサポートする Rock Ridge 拡張を含む、 ISO 9660 の CD-ROM ファイルシステムにもアクセスすることができます。 外部のファイルシステムをサポートする機能は、 Linux のインストール 時、または Linux カーネルを再構築するときに追加することができます。 これらの作業については、「 2 章 Linux の入手とインストール」の「 2.3.5 ファイルシステムを作成する」、および「 4 章システム運用の基本」の「 4.10.2 カ ーネルを構築する」で解説してあります。非 Linux パーティションはマウントされ ると、アクセス可能なディレクトリのように見えます。 C : ドライプといった DOS パーティションは、 Linux からは /dosc のように見えるでしよう。 明らかに、 Linux が現在読み書きできるもっとも重要な外部のファイルシステムは、 MS-DOS の 16 ビット FAT (File Allocation Table) ファイルシステムです。これ はまさに実用的な機能です。これによって、あなたが必要とする特別な DOS アプリ ケーションを使用して、 Linux のパワーとスピードを楽しむことができます。たとえ ば、 DOS 上でグラフィックス編集ソフトウェアを使用し、次に Linux 上で ( おそら く pbmplus のようなグラフィックス変換フィルタを通して ) それらのグラフィック スファイルにアクセスし、 Mosaic やほかのマルチメディアプラウザでアクセスする World Wide Web ドキュメントに組み込むことができます。あるいは、 Linux 上で 使用するファイルを検索するために、好みの DOS 通信パッケージが利用できるかも しれません。 また、 Linux だけでなくほかの多くの OS でも、 DOS FAT-16 フォーマットのフ ロッピーディスク ( 特に 3.5 インチの 1.44MB フォーマット ) にアクセスすることが できるので、 Linux は、 DOS 、 Macintosh 、 Amiga 、さらにはさまざまな種類の UNIX までも含んだ OS との間で、簡単にファイルをやり取りすることができます。 FAT 2 章 / 4 章

3. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

172 ・ 4 章 append システム運用の基本 hd = 685 , 16 , 58 ' これによって、システムは、 LILO プートプロンプトで hd = 685 , 16 , 58 が入力さ れたかのようにふるまいます。複数のプートオプションを 1 行で指定したいときには、 になります。 hd = 685 , 16 , 58 hd= 64 , 52 , 20 append 次のようにします。 この場合、 1 番目と 2 番目のハードドライプに対してそれぞれ構成を指定したこと ョンを指定しなければならない場合にだけ、 append 行の 1i10. conf の中に行を追加 には、最初に Linux のインストール媒体をプートする時に、これらのプートオプシ うかは、 Linux をインストールした経験から、すでにわかっているはずです。一般的 プションを使用する必要があるということを覚えておいてください。これが必要かど カーネルがプート時にハードウェアを検出しない場合にだけ、このようなプートオ しなければいけません。 そのほかにも、利用できる多くのプート時オプションがあります。 どは、 2 章ですでに議論したハードウェアの検出に関するものです。 付加的オプションは役に立つかもしれません。 ・ single それらのほとん しかし、以下の システムをシングルューザモードでプートします。つまり、システム構成のすべて をスキップして、コンソール上でルートシェルを開始します。この使用方法のヒント に関しては、「 4.18 緊急時になすべきこと」を参照してください。 ・ root=partition Linux ルートファイルシステムとして、 partition という名前のノヾーティションを マウントしようとします。これは、 / etc / 1i10. conf の中で与えられた値を上書きしま す。 ・ ro ルートファイルシステムを読取り専用としてマウントします。これは、通常 fsck を実行するために指定されます。「 4.12.4 ファイルシステムの検査と修復」を参照し てください。

4. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

4.1 システムを走らせる・ 157 なツール類が含まれていることを覚えておいてください。これらのツールを利用すれ ば、ユーザアカウントの管理からファイルシステムの生成に至るまでのあらゆること ができます。これらのユーティリティの使い方次第で、仕事が楽になったり、難しく なったりします。本章では、 Linux システム ( 実際はほとんどすべての UNIX シス テム ) の上で利用できるツール類を紹介することによって、システム運用の中身をお 見せします。これらのツールは、システム管理者の道具箱に入れておくべき必需品で す。つまり、仕事をするのに不可欠なハンマー、ドライバ、ソケットレンチのような ものです。 40 馬力の丸ノコを使用したいなら、それもよいでしよう。しかし、電源 が切れた場合に備えて、手動の道具の使い方を知っておくのが賢明でしよう。 UNIX システム運用に関してもっと多くの話題を調べたければ、次に 挙げたような良書を参照してください。 Nemeth 、 Snyder 、 Seebass 共著 文献目録 [ 55 ] [ 56 ] 「 Unix system Administration Handbook 」、 Frisch 著「 Essential Sys- tem Administration 」。 4.1 システムを走らせる UNIX システムのシステム管理者になるには、ある程度の責任と労力が要求され ます。たとえあなたがそのシステムの唯一のユーザであったとしても、このことは Linux にも等しく当てはまります。 システム管理者の仕事の多くは、 root アカウントヘログインして行います。この アカウントは、 UNIX システム上で特別な属性を持っています。特に、通常のファ イル使用許可とそのほかのセキュリテイメカニズムは、 root には全く通用しません。 すなわち、たとえそのファイルが誰に属していたとしても、 root はシステム上のど のファイルにもアクセスし、修正することができます。一般ューザがシステムに損害 を与える ( たとえば、ファイルシステムを壊したり、ほかのユーザのファイルに触っ たりして ) 危険性はないのに対して、 root にはそのような制限がありません。 そもそも、 UNIX システムに安全対策が用意されているのはなぜでしようか。 れに対するもっとも明らかな理由は、ユーザが自分のファイルに対するアクセス許可 を選択できるようにするためです。ファイルの許可ビットを (chmod コマンドで ) 変更することによって、あるファイルをほかのユーザのグループが読み出したり、書

5. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

266 ・ 4 章システム運用の基本 一丁正されたとき、そのファイルシステムがマウントされているなら、システムをリプ ートしなければならないでしよう。これは、 fsck が行った変更はファイルシステム のレイアウトに関するシステムの内部情報に反映されないからです。一般に、マウン トされたファイルシステムをチェックするのは、よいことでありません。 見ればわかるように、いくつかの問題がみつかって、訂正されています。このファ イルシステムはマウントされているので、システムはマシンをリプートするよう知ら せています。 アンマウントされているときに、どのようにしたらファイルシステムをチェックす ることができるのでしようか。ルートファイルシステムを除いては、 fsck を走らせ る前であればどのファイルシステムも簡単にアンマウントすることができます。しか し、ルートファイルシステムはアンマウントすることができません。アンマウントさ れているルートファイルシステムをチェックする 1 つの方法は、 Linux パッケージで 使用されているインストールディスクのようなプート / ルートディスクの組合せを使 用することです。このやり方でやれば、ルートファイルシステムはフロッピーの中に 含まれ、 ( ハードドライプ上の ) ルートファイルシステムはアンマウントされたまま 残ります。そこで、それをチェックすることができます。これについてさらに詳細に 知りたければ、「 4.18 緊急時になすべきこと」を参照してください。 ルートファイルシステムをチェックするもう 1 つの方法は、それを読出し専用でマ ウントすることです。これは、 LILO のプートプロンプトでオプション ro を使用す ればできます ( 「 4.2.2 ( 3 ) プート時オプションを指定する」を参照してください ) 。 しかし、システム構成のそのほかの部分 ( たとえば、プート時に / etc / init によって 実行されるプログラム ) は、ルートファイルシステムに対する書込みアクセスを必要 とするかもしれません。そのため、システムを正常にプートすることができないか、 あるいはこれらのプログラムがうまく動かなくなるでしよう。同様に読出し専用でマ ウントされたルートファイルシステムを使ってシステムをプートするために、シング ルューザモードでシステムをプートしたいかもしれません ( プートオプション single を使用する ) 。こうすれば、プート時に追加のシステム構成をしなくてすむので、ル ートファイルシステムをチェックし、正常にシステムをリプートすることができます。 ルートファイルシステムを読出し専用でマウントするには、 ro プートオプション を使用するか、カーネルイメージの内部にある読出し専用フラグをセットするために 三ロ

6. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

システム運用の基本 mkswap -c /swap 8192 272 ・ 4 章 ですから、 / etc / fstab が次のようなエントリーを含むならば、 のエントリーは、 swapon によって使用可能になります。 が含まれています。 options フィールドに sw がセットされた /etc/fstab のすべて トする」で解説したように、 ここにファイルシステムとスワップエリアに関する情報 マンドはファイル /etc/fstab を覗き込みます。「 4.12.2 ファイルシステムをマウン /etc/rc. d/rc. S の中にある ) の 1 つから実行することによってなされます。このコ ります。これは、 swapon -a コマンドをシステムスタートアップファイル ( 通常、 ファイルシステムと同じように、スワップ領域はプート時に自動的に利用可能にな こで、 /dev/hda はスワップノヾーティションの名前です。 swapon /dev/hda3 用可能な状態にすることができます。 いスワップパーティションを使用している場合には、次のようなコマンドでそれを利 本当にそうなるかを検証するために、 free コマンドを実行してみてください。新し これによって、新しいスワップエリアが利用可能なスワップの全量に追加されます。 swapon /swap 行したあと、次のコマンドを使用することができます。 ればいけません。たとえば、上でスワップファイルを作成し mkswap と sync を実 新しいスワップ領域を利用するには、 swapon コマンドでそれを利用可能にしなけ 4.13.2 スワップ領域を利用可能にする 要はありません。 けません。スワップパーティションをフォーマットしたときは、 sync を実行する必 スワップファイルに物理的に書き込まれるように sync コマンドを使用しなければい スワップファイルに対して mkswap を実行したあと、フォーマット情報が新しい /dev/hda3) とパーティションのサイズ ( やはり、プロック単位 ) を使用します。 スワップエリアがパーティションの場合には、パーティションの名前 ( たとえば、

7. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

270 ・ 4 章システム運用の基本 システムが 19308 プロック ( 約 19MB) の物理 RAM を持ち、その内の 17672 プロ ック ( 約 17MB) が現在使用されていることがわかります。システムは、実際には to- tal 欄に示されているよりも大きな物理 RAM を持っているという点に注意してくだ さい。この数字には、カーネル自身の雑多な用途に使用されるメモリが含まれていま せん。 shared 欄には、複数のプロセスの間で共有されている実メモリの量がリストされ ています。これを見ると、約 8MB のページが共有されていることがわかります。 れは、メモリが非常にうまく利用されていることを意味しています。 buffers 欄は、 カーネルのバッフアキャッシュが使用しているメモリ量を示しています。バッフアキ ャッシュは ( 前節で簡単に解説したように ) 、ディスクの読み書きを直接メモリから サービスすることによって、ディスク操作をスピードアップするために使用されます。 バッフアキャッシュのサイズは、システムのメモリ使用が変化するのに応じて増減し ます。つまり、アプリケーションが要求すれば、このメモリは返還されます。ですか ら、 17MB のシステムメモリが使用中であることはわかりますが、そのすべてがアプ リケーションプログラムによって使用されているわけではありません。 物理 RAM に対する数値の下に、全スワップ量が表示されており、それが 16408 プロック ( 約 16MB) であることがわかります。この場合、スワップは使用されてお らず、多量の物理 RAM が利用可能な状態にあります。アプリケーションが起動さ れると、バッフアキャッシュメモリのある部分が、それらのために使用されます。シ ステムがほかの方法で実メモリの返還を要求することができないとき、一般にスワッ プ領域が最後の手段として使用されます。 スワップパーティションとスワップファイルの全サイズよりも報告されたスワップ の空き量がいくぶん少ないことに注意してください。これは、各スワップエリアの数 プロックが、そのスワップエリアの各ページの利用状況を示すマップを格納するため に使用されるからです。このオーバーヘッドは、それほど大きくはないはずです。 1 スワップエリアにつき数 KB くらいです。 スワップファイルを作成しようと考えている場合、 df コマンドを使用すると、さ まざまな種類のファイルシステム上に残っている空き領域量に関する情報を得ること ができます。このコマンドはファイルシステムのリストを、それぞれのサイズと現在 どのぐらい占有されているかという割合とともに表示します。

8. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

92 ・ 2 章 Linux の入手とインストール 2.4.3 /etc/fstab を編集する システムをリプートしたときに、 Linux ファイルシステムのすべてを利用できるよ うにしておくために、ファイルシステムを記述するファイル /etc/fstab を編集しな くてはならない場合があります。多くのパッケージは、インストール中に自動的に / etc / fstab ファイルを作成します。これで大概の場合はうまくいきます。しかし、 そのインストール作業中には使用されなかった付加的なファイルシステムがあるな ら、それを有効にするために / etc / fstab に加える必要があります。同様にスワップ パーティションも、 /etc/fstab に含めなくてはなりません。 ファイルシステムにアクセスするために、それはマウントされていなくてはならな いのです。ファイルシステムをマウントするには、そのファイルシステムをある特定 のディレクトリに関連付けなくてはなりません。たとえば、ルートファイルシステム は / にマウントされ、 /usr ファイルシステムは /usr にマウントされる、などです ( / usr に対して独立したファイルシステムを作成しなかったとしたら、 /usr の下のす べてのファイルはルートファイルシステムに格納されるでしよう ) 。 こでは、あまり技術的な詳細に立ち入りたくはありません。しかし、 システムをいじる前に、どのようにすればファイルシステムが利用できる 4 章 ようになるかを理解することは重要です。ファイルシステムのマウントに 関してもっと詳しく知りたい方は、「 4.12.2 ファイルシステムをマウントする」、ま たは UNIX システム運用に関する本を参照してください。 Linux をプートしたとき、ルートファイルシステムは、自動的に / にマウントされ ます。しかし、そのほかのファイルシステムは個々にマウントしなければなりません。 通常これは、システムスタートアップファイル /etc/rc の中に、次のコマンドを書い ておくことで達成されます。 mount ¯av この mount コマンドによって、ファイル /etc/fstab にリストアップされたすべて のファイルシステムがマウントされます。ですから、プート時にファイルシステムを 自動的にマウントするには、 /etc/fstab の中にそれらを書いておく必要があります ( もちろん、プート後にマウントコマンドを使用して、手動でファイルシステムをマ ウントすることもできますが、そのようなことをしないでもよいようにしておくべき

9. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

2.4 インストル後の手続き・ 89 2.4 インストール後の手続き Linux ソフトウェアのインストールが完了したあと、システムをリプートし、 root でログインして、システムを探索しましよう ( 探索の方法はパッケージによって違い ます。そのパッケージが用意している指示にしたがってください ) 。 しかし、自分で一歩を踏み出す前に、あとで泣きを見ることがないように この時 点でやっておくべきことがいくつかあります。適切なハードウェアと Linux パッケ ージを持っているなら、これらの作業のいくっかは、取るに足らないものですが、自 分で少し研究しなければならないものもあります。それは後回しにしてもかまいませ ん。 2.4.1 ユーサアカウントを作成する システムを使用し始めるには、まずューザアカウントを作成する必要があります。 最終的には、システムにほかのユーザを登録するつもりでいるなら、彼らのためにユ ーザアカウントを作成することもあるでしよう。しかし、システムの探索を始める前 に、少なくとも 1 個のアカウントが必要です。 これはなぜでしようか。あらゆる Linux システムは、たとえば root のような前も ってインストールされたアカウントをいくつか持っています。しかし、 root アカウ ントは管理目的のためだけに使用されるものです。 root はあらゆる種類の特権を持 ち、システム上のすべてのファイルにアクセスすることができます。 しかし、 root を使用するのは危険です。特に Linux 初心者にとっては なおさらです。なぜなら root には何も制約がないので、コマンドをタイ プミスして、不注意にファイルを削除したり、ファイルシステムを壊した りすることがよくあるからです。システム運用の作業をする必要があるときは、 root でログインしなければなりません。たとえば、システム構成ファイルを修正したり、 新しいソフトウェアをインストールすることなどです。詳細は、「 4.1 システムを走 らせる」を参照してください。 一般的利用のためには、標準のユーザアカウントを作成しなければなりません。 UNIX システムには、セキュリティ機能が組み込まれています。それによって、ユ 4 章

10. Running Linux : 導入からネットワーク構築まで

94 ・ 2 章 Linux の入手とインストール # /etc/mount -a あるいは、その変更を有効にするために、リプートしてもかまいません。 何のことかよくわからないかもしれませんが、驚かないでください。 UNIX の初 心者である方は、基本的な UN Ⅸの使用方法とシステム運用について、少し調べて みることをお勧めします。本書の残りの大部分では、これらの基礎的な事項について は精通していることを前提として解説します。したがって、以下ではこのような警告 は発しませんので、ご了解ください。 2.4.4 システムをシャットダウンする Linux システムをリセットスイッチや Ctrl-Alt-Del を押すことによって リプートしたりシャットダウンしたりしてはいけません。また、安易に電源 を切ってはいけません。ほとんどの UNIX システムは、ディスクのキャッシュをメ モリ上に持っています。ですから、きちんとシャットダウンしないで突然システムを リプートすると、ドライプ上のデータが破壊されることがあります。 システムをシャットダウンするもっとも簡単な方法は、シャットダウンコマンドを 使用することです。一例として、シャットダウンしてシステムを直ちにリプートする には、 root として次のコマンドを使用します。 # shutdown ーて now これによって、システムはきれいにリプートされます。 shutdown についてのマニ ュアルページには、利用できるほかのコマンド行引数が記述されています。 2.5 トラブルに巻き込まれたとき Linux を最初にインストールしようとしたとき、ほとんどの人は何らかの障害やハ ングアップに巻き込まれます。問題の大半は、単純な誤解から生じます。しかし、時 として、もっと重大な何かが起きることがあります。たとえば、それは開発者の見落 としやバグによるものです。 本節では、もっとも一般的なインストール時の問題のいくつかと、その解決方法を 0