はじめに 第 1 章 1.1 この本の内容 この本では、 UN Ⅸと Windows を相互接続する方法について解説して ゆきます。 ' こでは「ファイル共 相互接続の方法はいろいろと考えられますが、 用」と「プリンタ共用」、つまり UNIX 上のファイルとプリンタ、 Windows 上のファイルとプリンタを相互に利用する方法を中心に考えることにしま す。 1.2 UNIX と Windows の相互接続方法 UNIX と Windows とのファイル共用には、通常 NFS (Network File System) が使われることが多いのですが、 Windows では NFS が標準機能 になっていないので、 NFS を Windows で使用するためには、高価なソフ トウェアを購入しなければなりません。 そこでこの本では、 NFS についてももちろん触れますが、 SAMBA と いうソフトウェアについて詳しく解説したいと思います。
32 ÄWindows 95 から LPR を使用する方法 NT と違って、 Windows95 には標準で LPR はサポートされていない ので、直接 LPR プリンタに出力することはできません。 そこで方法としては、以下の 2 つが考えられます。 定します。 以下のように、プリンタの追加時に出力ポートとしてファイルを指 いといけません。 す。しかし、この方法は、いったんプリント出力をファイルに出さな には、 LPR クライアントがついていますので、これらを使う方法で NetManage 社の ChameIeon や NoveIl 社の LAN WorkPlace など ② Windows 95 用の LPR クライアントを使用する。 いと思われますが、当然のことながら WindowsNT が必要です。 NT に LPR の橋渡しをしてもらうのです。この方法が一番使いやす 95 から通常のプリンタ共有でアクセスできます。つまり、 Windows のプリンタを共用 ( 上記 ( 10 ) を参照 ) とします。そうすると、 Windows ①前節で書いたように、 WindowsNT に LPR プリンタを定義し、そ 科用できる朴 - ト : 第で使用するホトを選んで、し欠を押してくだ 1 ツウ世、 デ卩切コを作戍 LPTI: く戻る ( そして、 Word などからの出力時に ます。 ホ、トの設定 0 ~ 次のようにファイルに出力し
IV ・ SOSS-NFS の使用方法 .. 3.2.2 UNIX から Windows のファイルを SAMBA で利用する・ 第 4 章 UN Ⅸと Windows でプリンタを共用する・ 4.1 Windows から UNIX のプリンタを利用する・ 4.1.1 Windows から UNIX へ LPR でプリントする・・ ■ Windows NT で LPR を使用する方法 .. ■ Windows 95 から LPR を使用する方法 .. 4.1.2 Windows から UNIX へ SAMBA でプリントする・ 4.2 UNIX から Windows のプリンタを利用する・ 4.2.1 UNIX から Windows へ LPR でプリントする・・ ■、 Mindows NT での LPD 使用例 . ・ Windows 95 で動作する LPD .. ・ UNIX からの LPR 使用例 . 4.2.2 UNIX から Windows へ SAMBA でプリントする・ 第 5 章 SAMBA の入手方法とインストール・ 5.1 SAMBA の入手方法・・・ ■ SAMBA のホームページ .. ■ SAMBA ソース・コードの FTP による入手先 .. ■ SAMBA ソース・コードとバイナリ・ファイルの FTP による 入手先 .. 5.1.1 WWW プラウザを利用した入手例・・ 5.2 SAMBA が動作する OS プラットフォーム・・ 5.3 SAMBA のインストール・・・ 5.3.1 ソース・コードまたはバイナリ・ファイルの展開・・ 5.3.2 ソース・コードのコンパイル・・ 5.3.3 設定ファイル smb . conf の設定・・ 5.3.4 testparm の実行・・ 5.3.5 デーモン起動設定・・ ■ xnetd からの起動 .. ・デーモンとして、マシン起動時に起動 .. 5.5.6 smbclient による確認・ ... 22 7 7 7 7 2 3 4 5 一 0 8 8 2 2 2 っ 3 3 3 3 3 3 イ 3 9 9 9 0 イ 3 イ ) 4 0 0 2 4 4 5 4 5 6 6 7 7 4 4 4 4 4 4 6 -0 -0 -6 -6 -0
6 まず、 Windows が UNIX に合わせる方法ですが、一般的なのは、 ・ NFS ( ネットワーク・ファイル・システム : Network File System) ・ LPR ( ライン・プリンタ・デーモン・プロトコル :LinePrinterDaemon Pr0tocoI) です。これらはほとんどの UNIX が標準で持っている機能ですから、 UN Ⅸ側にはソフトウェアを組み込む必要はありません。 Windows にこ れらの機能を組み込むソフトウェアをインストールすればいいわけです。 NFS や LPR を使う方法は、一般的なもので、よく使われており、実績 もあります。ソフトウェアもいろいろとそろっているのですが、問題はす べてのクライアントにこれらのソフトウェアをインストールしなければな らないことです。 1 つのソフトウェアは数万円から 10 万円近くするので、 クライアントの台数が多いと、システム全体にかかる費用は相当なものに なります。 そして、一番の問題は Windows クライアントにあります。 ご存知の通り、 Windows は約 1 年に一度はバージョンアップが行われ、 Windows NT のバージョンやサービスパックを考えると、数カ月に一度 は新しい OS が出ていることになります。そのたびに NFS などの対応ソ フトウェアが動かなくなったり、バージョンアップが必要になることもあ り、長い目で見るとコストは相当なものになります。 もう 1 つの方法として、 UNIX が Windows に合わせる方法ですが、 れには SAMBA というフリーソフトウェアがあります。 UNIX に SAMBA をインストールすれば、 UNIX を Windows のファ イル・サーバ / プリント・サーバにすることができます。この場合、 Windows 側にはソフトウェアをインストールする必要はありません。 通信プロトコルとしては、 TCP/IP のマイクロソフト・ネットワークを 使用しているので、 OS のバージョンアップなどによってシステムが動か なくなることはほとんどありません。 問題が出た場合は、フリーソフトウェアで構成されたサーバ側をメンテ ナンスすればいいので、コストを抑えることもできます。 と
UNIX と Windows で ファイルを共用する 第 3 章 ロ 3.1 . 1 Windows から UN Ⅸのファイルを NFS で利用 する Windows から UNIX ファイルを共用 ( 利用 ) するには、 NFS を利用す る方法と SAMBA を利用する方法の 2 つがあります。 まず、 NFS を使用する方法から述べたいと思います。 Windows95/ WindowsNT 上で動作する NFS クライアント製品には、以下のものがあ ります。 ・ ChameIeonNFS : 価格 79 , 800 円 (NetManage J 叩 an 、 http : / /www. netmanage . CO . jp/) ・ LAN WorkPlace Pro J for Windows 95 爪 T : 価格 29 , 800 円より ( 日 本 Novell 、 h しし p : / / Ⅷ . novell . co. jp / ) Chameleon は日本語ファイル名に対応し、 WindowsNT/95 の両方を、 NFS サーバと共にサポートしていますが、 Novell の LANWorkPlace は 日本語ファイル名に対応していませんし、 NFS サーバもサポートしてい ません。 3.1 Windows から UNIX のファイルを利用する。言 = 。
目 次 第 1 章はじめに 1.1 この本の内容・・ 1.2 UNIX と Windows の相互接続方法・・ 1.3 SAMBA ってなあに ? ・・ 1.4 イントラネットとグループウェアを取り巻く環境・・ 1.5 SAMBA を使ってみよう ! 第 2 章 UNIX と Windows を相互接続する 2.1 接続のための 2 つの方法・・ 2.2 Windows の設定の基本・ ■ Windows 95 の場合 . ■ Window NT の場合 ■ホスト名と IP アドレスの対応方法 . 第 3 章 UN Ⅸと Windows でファイルを共用する・ 3.1 Windows から UN Ⅸのファイルを利用する・ 3.1.1 Windows から UNIX のファイルを NFS で利用する・・ ANFS を使用するときの UN Ⅸサーバの設定 .. ・ NFS を使用するときの Windows クライアントの設定 .. 3.1.2 Windows から UNIX のファイルを SAMBA で利用する・ 3.2 UNIX から Windows のファイルを利用する・ 3.2.1 UNIX から Windows のファイルを NFS で利用する・・ 0 ChameleonNFS の設定例 . ノノノつんっ ~ 3 5 7 7 8 8 3 3 3 4 7 0 0 7 7 ノノノノ 7 っ ~ っ 4 っ 4
722 8.12 Windows NT でプリンタの用紙設定ができない IPX/SPX 互アロトコルの 1 ロ、ティ インドー詳細設定日 0 引 ロ Microsoft ネウトワゆ乃行ント 、 NetWare ネウトワゆイアント OK Windows NT につながっているプリンタで、ネットワークを介して Wind 。 wsNT から印刷する場合、プリンタの接続方法には以下の 2 通り があります。 0 ネットーワーク・プリンタとしてつなぐ方法 接続が RDR ( リダイレクタ ) 経由で行われ、印刷データはプリンタ・ サーバ側のスプールに直接投入されます。 プリンタの設定を変更しようとすると、 RDR によって直接サーバの操 作になるため、一般ユーザはプリンタ設定を変更できません。 0 ローカル・プリンタとしてつなぐ方法 一度ローカル・スプールに蓄えられた後、プリント・プロセッサやプリ ンタ・モニタを経由して、プリンタ・サーバ側のスプールに送られます。 データはローカルのプリンタ・ドライバで処理されてから送られるので、 通信量は増えますが、ローカル・プリンタの設定はサーパ・プリンタに影
第 2 章 UNIX と Windows を相互接続する ・ HOSTS ファイルによる対応 各マシンにテキスト・ファイルで対応表を持つ方法です。 10.74.50.26 10.74 . 50 .27 10.74 . 50 .28 10.74 . 50 .29 1 0 . 74 .50.30 10.74 .50.31 10.74 .50.32 10.74.50.33 10.74.50.34 9 Windows でも UNIX マシンでも使える方法で、 HOSTS ファイルも同 じ形式のものが使えます。 内容は、「 IP アドレスホスト名」という行を、ホストの分だけ記述 します。 一見簡単そうですが、コンピュータの数が多くなると、管理が面倒に なります。 フ , イ D 以下に、 HOSTS ファイルの例を示します。 謇—ジゴラウザ キ毫国回 編 0 表示 ) わ 3 、 ) ー、ルア (H) 10.74.51 . 1 01 10.74.51 . 102 10.74.51 . 103 Ⅱ「 go cancer germrll CEOS 「 ew 引 zezosuta microft kanegon S ト旧「「 a ト e # 十 9000 / 832S # PC/AT # PC/AT # PC/AT # SPARCstat i81 # 7250 # PC/AT # 覊 X17 # Mac Ät 「 iS650 # MÅXY-DT3H # 0pt i 円 ex / MT5133 第示す簽にはい 1 ルて、第姦第物第第 要になります。 しかし、次に述べる WINS に比べると、管理に UN Ⅸの知識が少し必 理できるので、 UNIX と Windows が混在した環境では大変便利です。 この方法は、 UN Ⅸでも Windows でも利用でき、ホスト名を一括管 ンや Windows95 は DNS サーバにできません。 ) 使うことができます。 ( 標準構成では、 Windows NT ワークステーショ なります。 DNS サーバは、 UNIX マシンでも WindowsNT サーバでも ホスト名と IP アドレスを管理する、 DNS サーバというものが必須に DNS (Domain Name Service) を使う方法です。 ・ DNS による管理 asahi-net. or. jp/æTC7Y-SSGW/pgbr. htm を参照してください。 ) できる、ページ・プラウザというソフトウェアです。 (http : / / Ⅷ . ここに示したのは、 UNIX ファイルでも Windows ファイルでも表示
7.4 7.5 7.6 WINS の使用・・ SAMBA クライアント ( smbcl 土 ent ) の使い方・・ SAMBA (smbtar) を使って Windows ファイルを UNIX の テープ装置などにバックアップ… 7.6.1 UNIX のファイルを Windows マシンにつながっている バックアップ装置でバックアップする・・ ■ Windows NT からのバックアップの例 1 . ■ Windows NT からのバックアップの例 2 . 7.6.2 Windows のファイルを UNIX マシンにつながっている バックアップ装置でバックアップする・ ・ smbtar の使い方 . ー UNIX からのバックアップの例 .. 7.7 WindowsNT4.0 サービスパック 3 での注意事項・ 7.7.1 方法 1 : 、 T 側でパスワードを暗号化せずに送信するようにする・・川 4 7.7.2 方法 2 : SAMBA 側で暗号化されたパスワードを扱うことが できるようにする・・ 第 8 章トラブルシューティングと FAQ ・・・ 98 ・・ 708 ・・ノ 07 ・・ノ 04 .. 702 .. ノ 02 ・・ノ 02 ・・ノ 07 ・・ノ 03 .. ノ 03 .. ノ 03 ・・ノ 02 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 8.6 8.7 8.8 8.9 (Frequently Asked Questions) ・・ Windows から UNIX のファイルを共有できない ネットワーク・コンピューター覧にマシンが表示されない・ WindowsNT4.0 にサービスパック 3 を適用したら、 SAMBA が UNIX から Windows のファイルを共有できない 使用できなくなった・ Windows の性能が悪い Windows がクラッシュする ( ハングする ) ・ マシン再起動時にファイル共用の再接続ができない UNIX から Windows のプリンタに出力できない Windows から UNIX のプリンタに出力できない 8.10 UNIX がクラッシュする ( ハングする ) ・ 8.11 SAMBA と NetWare の混在環境について・・ 8.12 WindowsNT でプリンタの用紙設定ができない ・ネットーワーク・プリンタとしてつなぐ方法 .. ・・ノ 75 ・・月 6 ・・月 9 ・・ノ 20 ・・ノ 20 ・・ 722 .. ノ 22
UNIX と Windows で プリンタを共用する 第 4 章 4.1 Windows から UNIX のプリンタを利用す歹第第 : ロ 4.1.1 Windows から UNIX へ LPR でプリントする UNIX マシンにつながったプリンタを Windows から使う一般的な方法 は、 LPR を使うことでしよう。この場合、 UNIX マシン上で LPD (Line PrinterDaemon) が動作している必要があります。これは、通常 UN Ⅸに 標準でついているものです。 WindowsNT には標準で LPR が添付されて いるので、簡単に利用することができます。 これから、 WindowsNT4.0 での使用例について解説します。 ■ Windows NT で LPR を使用する方法 ( 1) コントロール・パネルの「ネットワークの設定」で、「サービス」に 「 Microsoft TCP/IP 印刷」が設定されているかを確認します。 もしなければ、 [ 追加 ] ボタンを押してサービスを追加します。