8.1 ュースを読むためのプログラム ー送信者のネットワークアドレス ・その記事が属する一 ■サプジェクト ■ Usenet のメッセージ id ーユースグノレーフ。 8.1 ユオプションについて一 ・テキスト本体の行数 ■記事が送られてきた組織名 ■自分のサイトで受信した日付 ■作者が送信した日付 —n 怩 sg 川ゆ s 川ゆ s 内の記事だけを読む。ニュースグループを 1 つ以上指定 である。オプションにはつぎのものがある。 このオプションを使えば、 . newsrc で行うよりも、読みたい記事を扱やすくなるはす しかし、 readnews と vnews の両方で共通に使える便利なオプションが一式ある。 になるだろう。試してみたいオプションについて書かれているはずである。 既に示したように、結局は、それぞれのプログラムについてのマニュアルを読むこと ニュースを扱う 3 つのプログラムは、かなり異なるコマンド行オプションをとる。 —t ル s -a [ 衂 する場合は、カンマではなくスペースで区切る。 s というタイトルの記事だけを読む。タイトルは正確に指定し なくてもよい。には、タイトルに含まれる文字列を指定すれば よい。必要であれば、 1 つか 2 つのキーワードで検索することがで きる。 以降の記事だけを表示する。の形式は襯川 / である。 . newsrc 内の、既に読まれた記事のリストを無視する。つまり、既 に読まれた記事があっても、すべてのニュースを表示する。このオ プションは、通常、他のオプションのいすれかと一緒に使われる。 まだ読んでいなくても、すべての記事を読んだものとしてマークす る。このオプションはニュースの購読を始める場合に便利である。 141

2 章 ファイルを転送する ファイルシステムセキュリティ ー預けておけば安心 ! 銀行の貸し金庫に何かを預けたリ、逆に何かを持ち出す時のことを考えてみよ う。警備員と面識があリ金庫室に入る許可をもらえる自分のメインバンクてあれ ば、すべてはうまくいく。金庫室に入れば、数字の組み合わせや鍵を使って、自 分に割リ当てられている貸し金庫を開ける ( そして、金庫を空にしたければ空に する ) ことがてきる。 ては、自分のアクセサリーと腕輪を友人に渡し、それを他の銀行にある友人の 貸し金庫に預ける場合を考えてみよう。特に、自分も友人も都合がつかす、一緒 に行動てきない場合はどうしたらいいたろう ? 友人が銀行に行っただけては、貸し金庫からアクセサリーと腕輪を持ち出すこ とはてきない。同しように、友人の貸し金庫に自分が預けることもてきない。ア クセサリーと腕輪について彼に任せようというのなら、自分の貸し金庫の鍵を友 人に預けることはてきるだろう。任せられるだろうか ? しかし、友人が銀行に 出かけたとしても、彼が金庫室に入れてもらえるとは思えない。警備員は自分と は面識があっても友人とは面識がなく、銀行としてはそういった人間に金庫室を うろうろされるのを好まない。セキュリティというものは、すべての貸し金庫に ついて保護する責任があるのてある。 このジレンマを解決するうまい方法がある。品物を自分て持ち出して、友人の 銀行へ行くのだ。案内書て銀行の窓口が開いている時間を確認するように。さて、 そこて金庫室に入る代わリに、友人が来て持っていくまて、窓口の係に品物を預 けるのてある。これて友人は大切な宝石を彼の貸し金庫に入れることがてきるだ ろう。 これが、ファイル転送の中間段階としてバブリックディレクトリを使用するこ との原理てある。ファイルをリモートシステムに送る際に、通常は問題は起こら ない。しかし、保護されたディレクトリにファイルを置こうとすれば、拒否され るだろう。 40

2 章ファイルを転送する トシステムであっても ) 、 other に対して、読み出し、書き込み、かっ検索可能 であること たとえば、 /usr/fred/plans というローカルファイルを、 newton から calif にコピー するには、ディレクトリ /usr と /usr/fred に、すべてに対する読み出し / 書き込み許 可が必要である。 ローカルファイルやリモートファイルをコピーしたり、修正したりするたびに、パー ミッションを確認するというのは、 UUCP のきびしい制限のように見える。ローカル ューザーはローカルファイルのパーミッションだけでなく、リモートファイルのアクセ ス権にも注意しなくてはならないのである。実際にコピーしてみて、コピーに失敗し たというメッセージを受け取らなければ、ファイル転送に成功するために適切なパー ニッションがリモートディレクトリにあるかどうかを知ることができない。この理由 ッションを知ら から、ネットワーク上のシステム間のファイルアクセス制限とパー ない場合は、 PUBDIR を使うのがより簡単であることが多い。実際、多くのシステ ムでは厳しい制限を設け、 PUBDIR を使ったファイル転送しか許さないようになって いる。 ファイル転送を簡単にするために、ファイルとディレクトリを保護されていない状 態のままにしておけば、このファイルが上書きされる可能性がある。また、 " すべてに 対する " オープンなアクセスというものは、後悔の種になりがちであることも忘れな いようにしてはしい。 ■保護されたファイルを送る Version 2 でソースファイルがすべてに対して読み出し許可が必喫な理由は、 UUCP がオリジナルファイルへのポインタのみを管理するためである。実際に転送を行うと きに、 UUCP は立ち戻ってファイルを取ってくることになる。ファイルバー ツンヨ ンがオーナーのみになっていると、 uucp はファイルを読み出してコピーを作成するこ とができない。 ッションを変えた ファイルが保護された状態で、またオリジナルファイルのパー くない場合は、—C オプションを使うと、スプールディレクトリにファイルをコピーで きる。 58

1 章 UUCP について になる。 メール機能を使ってファイルを送ることはできるが、一般的に使うには不便がある。 かなり大きなファイルで作られた長いメッセージは、相手を驚かすだろう。メッセー ジはスクロールしてしまうので、ヘッダ情報を読むのは難しい。また、ファイルを保 存するには、 mail が付けたヘッダ情報を削除しなくてはならない。ファイル転送であ れば、次章で説明する uucp や uuto を使うことが望ましい。 1.52 メールを転送する 転送という機能によって、ローカルメールネットワークの使い道を広げることができ る。たとえば、自分が newton 上にいる場合、 newton に繋がっていないが newyork には繋がっている japan 宛にメールを送ることができるのだ。 % mail nevyork\!japan\ ! anne l'm using the UNIX mail facility t0 send you a message via UUCP. If you get this message , please reply tO me at the newyork ! newton ! fred following address : このメッセージは newyork に送られる。そして newyork がメッセージを japan に 転送する。 さらに、 japan に繋がっているシステム上のユーザーにもメールを送ることができ る。メールやファイルの転送を、リンク上のシステムが許してくれる限りは、最終的 な送り先までの転送リンクを指定することができる。 他の転送の機能の詳細については、「 6 章 UUCP ネットワークの拡張」の「 6 ユ ローカルネットワークを越えて」という節で説明することにしよう 。ここで示してお きたいポイントは、転送機能によって、ローカルネットワークの境界を広げることが できるということと、このおかげで、直接接続されていないシステムにもたどり着く ことができる * 5 ということである。 現在、 UUCP ネットワークは全世界で数千の UNIX システムから構成されており、 目的のシステムまでのネットワークパスが分かれば、そこまでたどり着けるようになっ * 5 訳注 : よくバケツリレーにたとえられる。 32

6.4 NOTE ファイルを転送する 間接的な UUCP リンク経由でファイルやメールを転送する際に、重要 な制約がある。 Usenet を使うときはいつでも、自分のことを知らない 人々の資源を使うということである。 たとえば、大きなファイル ( 仮に 300K バイト ) を Usenet 経由で転送しようとする と、転送しようとするそれぞれのシステムが電話回線を 1 時間半 ( 1200BPS = 120 バ イト / 秒。スタートビットとストップビットを含む ) も専有することになってしまう。 これは 1 分に 7K バイトになり、 300K バイトのファイルを受信するために 45 分、転 送するために 45 分が、最終的なデスティネーションまでのパスに含まれる「各」サイ トで必要となる。モデムのようなシステム資源を長時間専有する迷惑を別にしても、 リンクによっては長距離電話をかけるので、他人にこちらの勘定を払ってもらうこと になってしまう。 限度として、多くのシステムの転送ソフトウェアでは、 100K バイトより大きなメー ルメッセージを受け付けないようになっている。メール転送時の一般的なファイルサイ ズの限度は、 64K バイトであると考えた方がよいだろう。もし、大量のデータを送り たいのであれば、そのサイトとの間に電話回線による直接リンクを張れるかどうかを 確認してみよう。この方法をとれば、自分のサイトだけが電話料金を払うことになる。 大きなファイルの転送が許されている場合であっても、大きなメッセージ、あるい は沢山のメッセージについては、長距離電話料金が安くなる夜遅くにポストするよう に考えよう。 正しい、あるいは誤った Usenet の使い方に関しては、ネットエチケット (NetEti quette) の本文を発展させて考えることができる。メールを送ったり、ファイルを転 送する前に、本章に加えて、「 7 章 Netnews を使う」と「 8 章 ニュースを読む」を 読んでほしい。 123

2.7 自分自身で使いやすいようにする newyork にファイル apple を送り、パプリックディレクトリのサプディレクトリ john にファイルを置く。 % sendit apple このコマンドを一度設定すれば、おそらく、 も、このコマンドを実行できるようになる。 こうしておけば、 トリに移したくなるだろう。 このファイルをサーチパスのディレク システム上のどのディレクトリからで SystemV でも BerkeIeyUNIX でも、 UUCP プログラムとのインターフェイスと なる沢山のシェルスクリプトが出荷されている。本章の始めで見た uuto と uupick は この例である。 UUCP を使うのが簡単になるのであれば、これらのプログラムを修正 して自分自身のローカル版を作ることも可能である。 他のシェルスクリプトを考えてみよう。複数のリモートシステムを含むリストを使っ て、同しファイルを送るシェルスクリプトである。 for x in waltham newyork calif do uucp -m $ * $x ! -/$LOGNAME/ このシェルスクリプトは、コマンドラインに指定されたファイルを、 3 つの異なる リモートシステム、 waltham 、 newyork 、 calif に送る。シェルスクリプトは、ユー ザー id を与えるために環境変数 LOGNAME を使う。パプリックディレクトリの自 分のユーサー名のサプディレクトリにファイルを置くためにユーザー id は使われる。 Appendix A に、シェルスクリプトをいくつかあげてある。そのコマンドを入力し て、自分のシステム上で試すとよい。たとえば、 uuget を使うと、パプリックディレ クトリからファイルを取り出すのが簡単になる。引数を指定しないと、 uuget はパプ リックディレクトリの特定のサプディレクトリのファイルの一覧を表示して、つぎの 動作について聞いてくる。すべてのファイルか、一部のファイルをカレントワーキン グディレクトリに移すこともできるし、何もしないことも選択できる。 % uuget /usr/spool/uucppublic/fred : status takeme takeme . t00 65

1 章 UUCP について ネットワークのもとでは、異なるコンピュータシステムのユーザー同士が、あたか も同じシステムのユーザー同士のように情報を共有することが可能になる。システム 間でファイルを転送したり、各システム固有の資源を利用したりすることもできる。 通信リンクは接続のためのハードウェアとソフトウェアプログラムによって成り立っ ている。データを送信するシステムと受信するシステムとの間は物理的に接続される。 双方のシステムが同じ場所にあれば、ケープルによって接続されるだろう。電話回線 の向こうであれば、通信するためにモデムが必要である。物理接続ができれば、それ ぞれのシステムでネットワークを操作するためのソフトウェアが必要になってくるが、 こで UUCP の登場となる訳である。 UUCP は UNIX オペレーティングシステムのネットワーク機能である。 UUCP は、 設定や管理を行うためのファイルやプログラムと、ユーサーが UUCP を使用するた めの数々のプログラムから構成される。本書では、 UUCP ューザーのためのプログラ ムに的を絞って説明する ( UUCP はこの機能を指す。 uucp プログラムはこの機能の 一部であり、 Unix—to—Unix Copy を表す ) 。 UUCP で行える操作はつぎのとおりで ある。 ・リモートシステムのユーザーにメールを送る。 ・ UNIX システム間でファイルを転送する。 ■リモートコンピュータシステムの資源を利用する。 UUCP を利用するにはさまざまな方法がある。異なる 3 つの場合を挙げてみよう。 1. 小さな会社で、数台のミニコンピュータがあるが、レーザープリンタは 1 台しかな い。プリンタが接続されているシステムにファイルを送るために UUCP を使う。 2. チェーンストアで、電子式キャッシュレジスタからのデータを集めるために、各店 舗に UNIX システムを置いている。その日の売り上げについての情報を含むファ イルを、センターオフィスで稼働している大きな UNIX システムに、夜の間に送 るために UUCP を使う。 3. 大きなプロジェクトに参加しているプログラマが別の場所で働いている。プロジェ クトの方針についてのあらゆるメッセージをお互いに送るとともに、ソースファイ ルをアップデートするために、プロジェクトチームのメンバーが UUCP を使う。 22

2 章ファイルを転送する ("copy") コマンドに形式や使い方を似せて作られている。 uucp ではシステム間の ファイル転送が行える点を除けば、事実上、この 2 つは同し構文を持っているという ことができる ( システムに接続されているリモートシステム名を知るには、 uuname コマンドを入力すればよい ) 。リモートシステム名は、ソース ( 転送元ファイル ) 、デ スティネーション ( 転送先ファイル ) のいずれにも含めることができる。 2.3.1 バブリックディレクトリに送る uucp を使って、リモートシステムのパプリックディレクトリにファイルを送る場合 は、フルバス名を指定しなくてはならない。 ューサー fred が、彼のワーキングディレクトリにある plans というファイルを、シ ステム calif の PUBDIR に送りたいとしよう。彼はつぎのように入力する。 % uucp plans cal 土土 \ ! / s て / SP001 / Ⅱ cpp bl 土 c / plans. 土て ed バブリックディレクトリのフルバス名 ファイル plans はローカルシステムからリモートシステムにコピーされて、パプリッ クディレクトリに置かれる。新しいファイルの名前は plans. fred になる。 /usr/spool/uucppublic というパス名は入力するには長すぎるので、 uucp コマン ドで PUBDIR を参照するための特別な表記法がある。スラッシュが続くチルド記号 ( ~ / ) は、 /usr/spool/uucppublic と翻訳される。この表記法を使うと上記の例はつぎ のように短くなる。 % uucp plans calif\ ! -/plans. 土て ed チルドースラッシュは PUBD 旧を表す -/plans. fred は、 /usr/spool/uucppublic/plans. fred に、システム calif 上で展開 される。 C シェルを使用する場合は、後で出てくる「 2.4 ファイル名メタキャラクタ とパス名」の節を参照してほしい。というのも、チルド記号は C シェルでは特別の意 味を持っており、 uucp コマンドで使用するにはクオーテーションで囲むか、エスケー プしなくてはならないからである。 44

2.6 ファイル転送の状態を決定する uustay. m(version ? ) = ー 引数を付けない uustat は、カレントユーザーによるすべての UUCP 要求の状態を 表示する。ジョブの状態には、 "JOB DELETED" と "JOB IS QUEUED" の 2 つが ある。ジョブが完了すると、 uustat は "COPY FINISHED" といった短いメッセー ジを送ってきて、そして "JOBDELETED" となる。ジョブがスプールされて、完了 を待っている状態では "JOB IS QUEUED" と報告される。 報告内容はジョブごとに 1 行となっており、最新のジョブが先頭にくる。 % uustat 5616 fred waltham 5441 fred waltham JOB IS QUEUED COPY FINISHED , JOB DELETED 各フィールドの意味については 4 章で説明しよう。 こでは最後のフィールドのみ が意味を持つ。これが状態メッセージであり、ジョブがキ、ユーで待ち状態になってい るのか、処理されたのかを教えてくれる。 uustat (BNU) 引数を付けない uustat は、キューにあるユーザーの現在の要求の一覧を表示する。 報告内容はジョブごとに 1 行となっており、最新のジョブが先頭にくる。 newtonN5f76 05 / 20 ー 23 : 38 S newton bud 187 /ul/bud/chapl 各フィールドの意味については 4 章で説明しよう。こでは、 uustat が何かを表示 すれば要求はまだキューの中にある、ということが分かれば十分だ。要求が処理され れば、報告の中には現れなくなる。 uulog (BerkeIey) Berkeley UNIX には uustat コマンド、 8 がない。要求の状態を知るには、 uulog コ マンドを使うことができる。しかし、この場合はジョブごとに 1 行というのではなく、 * 8 訳注 : その代わり uuq がある。 61

UUCP について 本章では、 UNIX システムで UUCP ネットワークを使うための、重要かっ基本的 な概念をいくつか紹介する。まず初めに、 UUCP を構成するプログラムについて、そ して使用できる機能について説明する。また、どのリモートシステムと通信できるの かを見つける方法と、そのシステムのユーザー宛にメールを送信する方法についても 説明する。 1.1 ネットワーク はとんどの人にとって、ネットワークを使うということは、とても有意義である。 ネットワークを使えば、別の場所にいる人と情報を交換することができる。電話が内 線電話としてしか使えないとしたらどうなるだろう ? また、手紙が社内便だけで送ら れて、郵便局から送れないとしたら ? こう考えてみると、手紙や電話は手が届くとこ ろにある世界規模のネットワークである。 いくっかのリモートシステムとの間に確立された「接続」を一般にコンピュータネッ トワークと呼ぶ。「接続」とは、 3 フィートや、あるいは 3000 マイルといった距離を 繋ぐものである。 21