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検索対象: V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器
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1. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

施しなかった。 第一次大戦にイスは、これがイベリット・ガスだとい 。ヘリット 一八六二年、アメリカの南北戦争で 登場うことを知った。 も、おなじようなことがおこった。北 それからほんの十数年たって、第一 舞台は第一一次世界大戦にうつる。ド 軍で塩素をつめた弾丸をつかったらど次大戦がはじまり、毒ガスが公然と使ィッは連合国にたいして、将来使用す うかという話がでたが、これも実行さ用されると、世界各国で、化学兵器にるかもしれないという想定のもとに、 れなかった。 たいする関心が急にたかまった。 この致命的な戦争兵器の開発に熱心に 毒ガスの使用間題は、一八九九年〔明毒ガスを実戦に使用する最初の先例とりくんだ。 治三十二年〕のハーグの国際平和会議をつくったのはドイツ軍で、一九一五 しかし、どちらかというと、ドイツ で公式議題となった。英国は、もし各年〔大正四年〕ポーランド戦線でロシは毒ガス防御の研究に熱心だった。と 国代表が全員一致するなら、毒ガス使ア軍にたいして塩素ガスをつかった。 いうのは、ドイツは連合国側が、すで 用に反対投票するという態度をとっ ドイツ軍は一九一七年にはマスタードに生物化学兵器を準備しているとかん た。ところが、米国がじゃまをした。 ・ガスー・ーからしガスのことで「黄十がえていた ( まったくそのとおりだ ) 米代表は、戦争に化学を利用すること字」とよばれたーーを使用した。 からで、ドイツも有事にそなえて、そ は、かならずしも非人道的なことだと ある資料によると、ドイツ軍は終戦の防御を研究して、連合軍の攻撃に対 はかんがえられないという意見をのべまでに使用した砲弾の約五〇。ハーセン抗しようと決めたのだった。 た。そして米国は、化学兵器の全面的 トに毒ガスを仕こんでいたのではない毒ガスについて語るとき、そのすべ 恒久禁止案には反対投票した。英国も かと推定される。英国は一九一八年まてが、かならずしもほんとうの意味で 米国が同意することを条件にしていたでに、同様の毒ガス弾を全砲弾の約一一の「ガス」でなかったことを知ってお ので反対投票した。けつきよく、全世〇。ハーセント準備していたようだ。 く必要がある。むしろそのおおくは、 界の一致した意見で毒ガス使用を禁止 マスタード・ガスは、イープル〔ベル固型物質で、使用されるとき霧のよう するという案は、期待はずれにおわっギー北西部の都市〕ではじめてつかわな状態になり、事実上、ガスの役割り てしまった。 れた。その後しばらくたって、フランをした。たしかに、それはきわめてこ 136

2. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

7 も本式に使用されたことはなかった をうけいれることができず、じきに死 んでしまうのだ。 このガスが、ヘモグロビン分子と結 合すると、たいていのばあい、もう一一 度と分離することはできない。だか ら、このガスにちょっとでもやられた ものは、ガスからすぐはなれ、一刻もは やく新鮮な空気のなかにはいらないか ぎり、命をおとしてしまうのである。 「緑十字」の窒息性ガスとちがって、 「青十字」のガスにやられたものは、 不健康な青ざめた顔はしていない。あ かるい、赤い顔色になる。これは、ヘ モグロビン分子の結合のためだ。 戦場では、ガスの持続性はひくく、 すぐに散ってしまう。これは、おもに 濃度がひくいからである。この「青十 字」グル 1 プの毒ガスのなかでは、ア ルシンの作用と他のガスとは、ちがい がある。アルシンは血管に障害をおこ すほか肝臓や腎臓をもおかすが、その 他のガスは、中枢神経組織をダメにす

3. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

をつかって、この問題を解決した。 なければならなかったーーー静止状態かセンチだった。総重量は約二〇〇キロ まず第一に、エンジンの大きさや重らフル回転まで二秒以内だった で、最大出力は四三六〇回転 ( 毎分 ) さからみて馬力と経済性の面で、このまたエンジンは、発射直前の点検に便のとき、四二五馬力だった。これにポ 内燃エンジン方式はすぐれているので利な構造でなければならない。いつぼッシュのマグネット発電機 N — 8 がっ はないかとかんがえられた。 う、各構成部品は一回の使用に耐えるいていた。これは各シリンダーのポッ しかし、魚雷は水中をはしるので、 だけの耐用限度があればじゅうぶんでシュ・ス。ハ 1 ク・プラグ〔点火栓〕と 内燃エンジンの燃焼に空気を利用するあった。 対〔つい〕になっていたものだ。この わけにはいかない。爆薬を満載して、 このようなやっかいな問題にこたえプラグは標準型のⅧ航空機用プラグ 最短時間に最大の出力をださなければることができたのが、ユンカ 1 スで、これと単一ジェット式キャプレタ ならない。しかも完全に自動的にコン E 0 8 エンジンだった。これは燃 〔気化器〕がついていた。ク一フンク トロールして、巨大な魚雷を時速約七料を燃焼させるのに空気のかわりにエ ・ケースは進歩した軽合金、おもにア 〇キロあるいはそれ以上のス。ヒードでンジン自体の排気ガスを使用し、これルミニウムとこれに少量のシリコン、 進ませなければならないのである。そに酸素とガソリンをまぜて燃やした。 マンガン、マグネシウム、銅、亜鉛、 のうえ、大きさに制限があったので、 そして、ふつうの吸排気装置のかわりチタニウムなどがふくまれた金属で、器 兵 ふつうのロータリー ハルプでは、うに、シリンダー・ヘッドのなかに平らできていた。 中 まくいかなかったのである。 な板をいれ、回転が開始されたときに このエンジンは、地上の耐用試験で水 クランクシャフト〔曲軸〕、べアリ 吸排気の出人り口となる穴とむかいあ五〇時間以上、まったく故障なくうごせ ング、トランスミッション・ギア〔変わせになるようにした。 いた。このため、これは期待していた悩 速装置〕その他、すべて軽くて、がんじ 政府の気まぐ以上に成功だったことは、いうまでも軍 合 ようなものをつくらなければならなか れで廃棄さるない。 ったし、静止状態から急速にスタート エンジンは水冷式 > 8 型で、圧縮比 これは、工学上の適切な設計で成功 するさいの急加速に耐えることができ率は六・六対一、排気量四三四〇立方したいい見本だった。そして、もしこ

4. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

まかいチリのようなものだった。こう うに、皮膚に危険な外傷をおこさせる肺組織をおかしてしまう。 したガスは、ほんとうのガスとはちがガスである。 この器官の細胞の生理学的反応はす って、防毒マスクの必要はなかった。 最後に、いつも最高機密兵器とさればやい。この部分は分泌液でまもられ 毒ガス今日でも極秘にされている「神経ガス」ており、肺組織から有害物を洗いなが の種類がある。これは神経の伝達器官そのもすために、この分泌液はすぐふえる。 実戦に使用される毒ガスには、おおのに障害をあたえるものである。これふつう、これが体内での最初の反応で ドイツ軍ではこれを最初に発見したのはドイツ人で、 ある。だが「緑十字」ガスが体内には くの種類があるが、 をつぎの四つに分類した。 「タブン」と名づけられた。しかし戦いりこむと、つよい刺激をうけて、分 泌液が急に、おおくですぎて、肺をだ 「白十字」Ⅱ臭素系のもので、クロー 争には一度もっかわれなかった。 ルアセオフェノンや、プロミン・アセ それでは、この破壊兵器を、もうすめにしてしまう。つまり、第一には分 ティック・エステルのようなガス。刺 こしくわしく調べてみよう。まず第一泌液がたまりすぎること、第二には、 激性はつよいが、致死性はたかくなに、どうしてこういうガスが、人体に分泌液不足のために細胞が破壊される のである。 い。 有害に作用するのかを見てみよう。 窒息性の 刺激性のガスは、このようにして、 「緑十字」Ⅱこれは窒息性のガスで塩 「緑十字」細胞障害をおこさせる。しばしば呼吸 素やホスゲン〔酸化クロール炭素〕の ようなものがあり、肺をおかし肺水腫「緑十字」の窒息性ガスのグループ器全体がなおらないほど、ひどい障害 ス 〔はいすいしゅ〕をおこして死亡させは、もっとも一般的で、他のガスよりをうけてしまうのだ。 る。 手にはいりやすかった。これはただ刺 そうなると、すぐにセキがではじ毒 「青十字」Ⅱこのグループの毒ガス激性がつよいだけだったので、身体のめ、肺が充血してくる。肺胞がはれあの は、呼吸器に障害をおこさせる。 敏感な部分に作用した。このガスを吸がり、水でふくれあがる。その結果、戦 いこむと、呼吸器官のやわらかい粘膜窒息と〃細胞の水びたし〃という奇妙 「黄十字」 = これはマスタード・ガス やルイサイト〔びらん性毒ガス〕のよにガスがとけこんだり、デリケートなな組みあわせで死んでしまう。

5. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

フォッケ・アハゲリス F A 230 「バッハシュテルゲ」 リポート用の偵察用回転翼式タコて、 2 機以上っ くられ実戦に使用された 自重 : 81 ギロ回転翼直径 : 8 メートル

6. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

「ゼーフント」特殊潜航艇 排水量 : 15 トン、最高速度 : 7.8 / ット 航続距離 : ( 艇側上部にふくらんだ外側燃料タンク を使用して ) 800 キロ 乗組員 : 2 武装 : 魚雷 2 個

7. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

戦争後半の時期に開発された三つの実験用対 空砲弾【左から右へ一 0 五ミリ弾 ( 弾底板を 切り捨てることがてきる ) 、一 0 五ミリ・ラ ミリ・スクイーズボア ム・ジェット弾、八八 〔しぼり型〕弾。これらはどれも実戦には使用 されなかった

8. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

いうものすごいスビ 1 ドがでた。 は、改良された燃料システムのじつに単純なアイデアで、砲身内のラ この大砲は全部で二門つくられ、ア かわりに、その飛行距離をのばす目的センによって回転をつけて発射するふ ントワ 1 プとルクセンプルクに一門ず で、翼がつけられていた。これで射程つうの砲弾のかわりに、安定ヒレのつ 距離は号の二倍にのびることにないたロケットを使用するもので、弾道つおかれた。だが、この変わった大砲 っていた。 の安定と射程距離の延長をねらったのを操作するうえに、一つの欠点があっ た。それは発射するたびに、砲身の一 は、ぜんぜん製作されなかつである。 この発想を利用してつくられた長距部に亀裂が生ずることであった。 た。、加は、終戦時にともに試 1 ガン〃作戦は、 作段階にはいっていた。この最後の二離砲が「ホッホドルックプンべ」〔高このため " スー。ハ これを操作するものにとっては、きわ つは、大きな二段式ロケットで、長さ圧ポンプ〕、あるいは「タウゼントフ スラー」〔むかで〕とよばれる砲であめて危険だった。しかし、写真でわか が号の二倍あり、巨大な新型プ 1 るように、砲身はべつべつになってい スタ 1 をもっていた。これは高度一八つた。 るので、破裂しても、あたらしい部品 これは写真〔一八六頁〕のように、 〇〇メートルのところで、第一段ロケ ットが切りはなされ、つづいて目標に五〇メートルというひじように長い砲とかえることは簡単だった。 機 やがて、いちばん大型の「ホッホド むかって、ほぼ四八〇〇キロほど遠く身に数メートルごとに枝がついてい ルックプン。へ」砲がカレ 1 の近郊につ までとどくはずだった。これは米国本て、ちょうど魚の骨のようなかっこう 工 ジ 土攻撃用のもので、戦後のいわゆる大をしていた。これらの枝の。ハイプにくられた。ロンドンーーすくなくとも て は、それぞれ爆薬がつめてあり、ロケロンドンツ子のきもったまーー・をたたけ 陸間弾道ミサイルである。 大砲にもット弾が発射されると、つぎつぎに爆きのめす目的でつくられたのだが、イき ロケット発して弾丸にスピ 1 ドをつけていくとギリスの諜報専門家は、フランスのレに いつぼう、「ビッグ・ ーサ」のばいう仕かけであった。この増速装置にジスタンス運動の組織から、ドイツ軍世 あいのように、ドイツは大砲にもロケより、発射初速〔砲口をでるときの弾のこの計画についての情報を入手し た。この結果、この大砲がすえつけら ットの技術をとりいれていた。これは丸の速度〕は毎秒一五〇〇メ 1 トルと

9. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

つくられた。その大半は試作実験用で歩前進した兵器となった。これと似た性にとぼしく、ふつう、スピ 1 ドが時 あったが、一部は作戦用にもっかわれ「マルダー」〔てん・貂〕という艇も、速約一二キロくらいまでしかなかった たようだ。「へヒト」は切りはなしがおなじ方式でつくられた。動力には、 が、「ハイ」は約四〇キロの高速力で、 できる弾頭をつけた魚雷で、性能はあネーガーーモルヒ型の内燃機関ではな二時間も潜航できたのである。 まりよくなかったが、電動モータ 1 でく電動モーターを使用した。 この潜航艇は、水底に六〇時間ほど うごいた。またすでに説明したような シュノーケルっじっととまっていることができた。こ 空気浄化装置が、まだ開発されていな きの小型潜航艇んなに長時間潜水できるのは、一種の かったので、乗員は酸素ポンべとマス これらの小型人間魚雷の成功で、設 シュノーケル〔吸気装置〕がついてい クを手ばなせなかった。 計技師たちは、ミニチア〔小型〕潜たからであった。もし初期の研究がな つぎにつくられたのは「ネーガー」水艦にちかいものがつくれるという自かったら、この最初の小型潜航艇の実 〔黒人〕 ( 親子魚雷計画 ) だった。こ信をもった。最初に設計されたのが験は不成功におわったかもしれない。 れは二つの魚雷をくみあわせたもの 「ハイ」〔さめ・鮫〕で、これはおどあるいは、すくなくとも、長時間の潜 で、ガソリン・エンジンをつけた上のろくべき進歩だった。 航などおもいもよらず、したがって、 魚雷に人間がのり、下にはふつうの魚「ハイ」は量産までいかなかったが、 こうした実験をする必要もなかったの 雷をとりつけていた。この「ネーガ 小型潜航艇というものが、実用面でどであろう。 ー」も乗員は酸素マスクを使用しなけれだけすぐれたものであるかを証明 その後、小型潜航艇は急速に進歩し ればならなかったので、行動は不自由した。両側が平らで、ちょうど金属でた。「ビ ー・ハー」〔かいり・海狸〕がそ だった。このため「ネーガ 1 」は改良できた魚のようなこの潜航艇は、内燃れだ。最初は一人のり用に設計された され、空気を供給する注人装置がつけ機関 ( ある種のディーゼル・エンジン が、のちになってリュ 1 べックのドレ られた。 で、りつばに成功した ) を動力とし、 ーガーウエルケ工場で二人のりのもの この「ネーガー」 2 型は「モルヒ」水中で時速四〇キロのスピードをだすが開発された。船の底のくぼみに二本 〔いもり〕という名前がつけられ、一 ことができた。この種の潜航艇は機動の電動式魚雷がとりつけられるように 152

10. V1号V2号 恐怖のドイツ秘密兵器

合部は、きわめて精巧に設計されておと、回転翼全体が切りはなされる。回あがることができた。この " 回転タコ〃 、格納時にはこの結合部で折りたた転翼支柱についているケースから、。ハ が高度をあげるにしたがって、ケープ むようになっている。また、この部分ラシュートが引きだされ、自動的にひルがだんだんとくりだされる。いつぼ には着艦と緊急時に使用するプレーキらく。。ハイロットは、座席ベルトをほう、。ハイロットは電話で報告をおくっ がついている。 どき、機体につかまって海上へ降下すてくる。ふつう、このタコは任務がお 回転翼支柱の下部には、ロープのつるという仕かけだった。 わると、ゆっくりケープルをまきとり いた始動用のハズミ車がとりつけられ この″ジャイロ・カイト″〔回転翼艦上にひきおろされる。そしてプレー ていたが、通常、始動のときは。ハイロ式タコ〕をあげるときには、ポートキをつかって、翼の回転をとめ着艦 トが手で始動していた。ハズミ車はは水面に浮上し、艦首を風にむけて航し、いそいでしまいこまれる。 風のよわいときだけ使用されたようで行する。そしていそいで格納筒から、 このタコは「・ハッハシュテルゲ」〔い ある。回転翼は、木製の骨組、布ばり折りたたまれたタコをだして、組みたそしぎ〕というニックネームをもって で、今日のヘリコプターの回転翼にく てる。回転翼と尾翼を正しい位置にといたが、正式にはとよばれた。 らべて、すこしもおとらない優秀なも りつけ、こ . れに折りたたみ式の椅子、全部で二〇〇機ほどっくられ、 のであった。 電話機がとりつけられる。そして、曳 トの乗員たちに愛用されて大成功だっ 胴体主軸後端には、水平尾翼と、方き綱 ( 電話線を人れてある ) がタコにた。乗員たちは、このかわいらしい偵 向舵のついた垂直尾翼がついていた。 とりつけられる。タコはすこしばか察機を、どうやって操縦するか、すぐ機 小 におぼえた。 ニ百機り機首を上むけにして揚げられる。 超 を生産このとき、回転翼を始動するのであ この機械は一九四五年になるまで、 またこのタコは、潜水艦が突然潜水る。 連合軍には完全に秘密にされていた。大 しなければならないばあいにそなえて このタコを安全に浮揚できる最低時しかし、この年のはじめに目撃者があ超 ″緊急〃脱出装置があった。パイロッ速は三六キロ、翼の回転速度は毎分一一らわれて英国の新聞に発表されこの秘 トが頭の上の小さなレ・ハーを引っぱる〇〇回転、これでタコは甲板から浮き密も暴露されてしまった。