ゲーム分析 F に E. 6 2010 年 4 月 20 日 欧州チャンビオンズリーグ 準決勝第一戦 ジョゼッペ・メアツツア ( ミラノ ) [ 主審 ] べンケレンサ インテル 1 2 32 9 工トー偂判 2 分 ) 、スタンコビッチ ( 後半 37 分 ) ( 後半 3 分 ) 、ミリート ( 後半 16 分 ) スナイデル ( 前半 30 分 ) 、マイコン 3 ー 1 CK ファウル シュート ボール支配率 ( % ) オフサイド 彳暑占者・ ( 後半 ) ( 前半 ) バルセロナ 1 0 ペドロ ( 前半 19 分 ) プスケッ ( 前半 45 分 ) 、プジョル ( 後半 6 分 ) 、 ピケ ( 後判 5 分 ) 、ケイタ ( 後半 23 分 ) 、アウベス ( 後半 39 分 ) 68 2 0 0 ・・ [ 試合のダイジェスト ] で最低 2 点を取らなければいけなくなった。 が先勝する。結果は 3-1 でインテルが勝利。バルサはカンプ・ノウ リートがシュートを叩き込みダメ押し点をあげてホームのインテル ルネットを揺らし追加点を上げる。さらに、後半 16 分にディエゴ・ ルを奪われてインテルにカウンターを食らう。 3 分、マイコンがゴー ルはスナイデルが同点ゴールを決める。後半早々、バルサはポー 良くボール回しを見せることができない。すると前半 30 分にインテ がペドロのゴールで先制する。しかし、バルサは、なかなかリズム ル。そうした展開から、先制点はバルサが奪う。前半 19 分、バルサ るバルサ。一方、前線から激しいプレッシャーをかけ続けるインテ ポールポゼッションでいつものように試合の主導権を握ろうとす 220
201 〇 FIFA < < 〇「一 d Cu S 〇 uth Af 「 ica ゲーム分析 F に E. 3 2010 年 6 月 24 日 ワールドカップ南アフリカ大会 グレープ E 第 3 節 ロイヤル・パフォケン ( ルステンプレク ) [ 主審 ] デーモン 日本 3 ー 1 デンマーク ( 前半 ) ( 後半 ) 0 1 2 1 オフサイド 本田圭佑 ( 前判 7 分 ) 、遠藤保仁 ( 前半 30 分 ) 、 トマソン ( 後半 36 分 ) 岡崎慎司 ( 後半 42 分 ) クロルドルップ ( 前半 29 分 ) 、 C ・ボウルセン 遠藤保仁 ( 前判 2 分 ) 、長友佑都偂半 26 分 ) ( 後半 3 分 ) 、べントナー ( 後半 21 分 ) 0 5 56 [ 試合のダイジェスト ] 日本は試合開始から劣勢になるが、長谷部などのシュートで次第に ペースをつかんでいく。 17 分、本田が FK を直接決めて先制する。さ らに 30 分、今度は遠藤が直接 FK を決めて 2 点差となる。デンマーク は前半からロングボールを入れてゴールを狙う。しかし、日本はゴー ル前でポールを跳ね返しリードを守ったまま前半を終える。後半に 入ると、デンマークは長身 FW のラルセンを投入してパワープレー に出る。日本は、後半 35 分に PK からトマソンにゴールを許す。しか し、後半 42 分には岡崎が 3 点目を決めてデンマークを突き放す。そ の後も、デンマークの攻撃を抑えて 3-1 で勝利した。これによって、 日本は勝ち点を 6 にする。 2 位でグループリーグを突破した。 得占者 讐告 シュート ファウル CK 178
マママ観戦メモから試合のポイントを読む ( 後半 ) チェックポイント インテルの最終ラインが高くなった。そして、後半 3 分の得点はカウンターのお手本のような やり方たった。 この局面に注目する 工前半の攻防を見てからインテルが修正してきたところは何か ? 図インテルの最終ラインの高さを見る 3 後半開始早々、インテルのカウンター攻撃はどのように行なわれたのかを見る。 これは想像だカノ丿 。 : ヾレサの前半の戦い方を見たモウリーニョは、バルサが前に進みあぐんでいる ことを認識したと思われる。つまり、インテルの r-æとのあいだを利用してそのスペースに人 ろうと何度もチャレンジをしたが上手くいかなかったことを前半で確証した。なせなら、後半か らインテルのプレスの位置が高くなったので、との距離がよりいっそう狭まったからだ。 それによって、バルサは余計にインテルのとのあいだに入れなくなってしまった。 230
FinaL 、 02 日本は、完全に崩されているわけではないが、危険な状況だった。ォルテイゴサがフリーにな れる状況を改善した方がベストだろう。 マ▽観戦メモから試合のポイントを読む ( 後半 ) チェックポイント 意前半にポイントとなったところが、後半開始から変化が見られるのかどうか ? の 分この局面に注目する 一工ォルテイゴサがフリーでボールをもらえて、基点になられているところを日本はどのように ゲ後半開始からケアするかをチェックする ②遠藤がマンツ】マン気味にオルテイゴサをケアするようになる。 「見 で - 基 後半のポイントは、前半で間題視したオルテイゴサがフリーになれる状況に対して、日本は何 ロ プか対策を練ってきたのかを見ることだ。 201
ゲーム分析 FILE.7 2010 年 4 月 28 日 欧州チャンビオンズリーグ 準決勝第ニ戦 カンプノウ ( バルセロナ ) [ 主審 ] ブリーカー バルセロナ 0 1 ピケ ( 後半 39 分 ) ペドロ ( 前半 27 分 ) 4 1 ー 0 ( 前半 ) ( 後半 ) 得占者 警告 シュート ファウル CK オフサイド ボール支配率 ( % ) インテル 0 0 4 25 モッタ ( 前判 0 分 ) 、モッタ ( 前半 28 分 / 退場 ) 、ジュリオ・セ ザール偂半 34 分 ) 、キプ ( 前半 43 分 ) 、ルシオ ( 後半 37 分 ) 0 0 [ 試合のダイジェスト ] ファースト・レグを 1 - 3 で落とし、背水の陣のバルセロナ。ホーム 開催となったセカンド・レグは、圧倒的にポールを支配する。しか し、インテルが敷いた鉄壁のディフェンスを破ることができない。 バルサは、後半 39 分、パワープレーからピケがようやく 1 点を奪う。 あと 1 点で決勝進出というところまでこぎつけるが、無情にもホイツ スルが鳴らされる。セカンド・レグに勝利し 1 勝 1 敗としたものの、総 得点数でインテルを下回り、姿を消すことになった。一方、インテル は 38 年ぶりの CL 決勝進出となる。 234
の選手を同じサイドに並べて置くという。その意図はどこにあるのか ? 僕は、一一一口葉に詰まってしまう。今から思えば、僕が選んだ選手は、まるでレアル・マ、、 銀河系軍団だったのだが、 サッカ】が上手い選手だけを集めても常に試合に勝てるとは限らない ことは、現実のレアル・マド丿 ーの戦歴で証明済みだろう。 完璧な選手選考と完璧なシステムと戦術。そんなものはこの世の中には存在しない。なぜなら、 人間が思考して選択しているのだからミスマッチも出てくるからだ。それでも指導者 ( コーチ ) は、 勝っために次への一手を打ち出してくる。その一手が、チームにフィットしているのか、いないの かを見られるようになれれば、試合分析 ( あるいは試合観戦 ) の醍醐味を知れることになるに違 さて、実際に試合を分析していくと、味方に流れを呼び寄せる場面、逆に相手の流れを断ち切っ た場面などに気付くことがあるかもしれない こうした場面を「鍵となる局面」と呼ぶ。それは 試合の前半部分に見られたりするものだ。もちろん、試合後半にも「鍵となる局面」は訪れる。 しかし、前半をしつかりと分析していなければ、後半の鍵になる部分も見えてこなかったりする だから前半をきちんと観察することが大切であるのだ。そうすれば、試合後半に訪れる様々な試 合の展開にも対応できるはず。また、前半に問題と思えた局面が、後半になって改善されている のかど , つかもわかってくる 次に、試合を分析する際に注意しなければいけないのは、試合の展開全部を記億に留める必要 0 0 2
ゲーム分析 F に E. 4 2010 年 6 月 29 日 ワールドカップ南アフリカ大会 決勝トーナメント 1 回戦 ロフタス・バースフェルド ( プレトリア ) [ 主審 ] デブレーケレ 日本 0 ー 0 バラグアイ ( 前半 ) ( 後半 ) ( 延長戦前半 ) ( 延長戦後半 ) (PK) 201 〇 FIFA 一 ~ 〇「一 d Cu S 〇 uth Af 「 ica 彳暑占者・ 警告 シュート ファウル CK オフサイド ボール支配率 ( % ) 0 0 0 0 3 0 0 0 0 5 松井大輔 ( 後半 13 分 ) 、長友佑都 ( 後半 27 分 ) 、 本田圭佑 ( 後半 48 分 ) 、遠藤保仁 ( 延長後半 8 分 ) リべロス ( 1 1 [ 試合のダイジェスト ] パラグアイがポールをキープしながら日本のゴールに迫るが、日本 はプロックを敷いてゴール前を守る。 / ヾラグアイのバリオスとサン タクルスに与えた決定機も、 GK 川島のファインセーブで無失点に 抑える。日本もカウンターから、松井や本田の惜しいシュートがあっ た。後半に入っても試合は拮抗して、日本は中村憲剛を投入してダ 力いセンターハーフに変更する。しかし、日本もパラグアイも決め 手を欠いて試合は延長戦に突入し、決着は PK 戦にもつれ込む。 PK 戦は、 5-3 でバラグアイが勝利する。日本のベスト 8 進出は叶わ なかった。 192
ゲーム分析 FILE.2 2010 年 6 月 19 日 ワールドカップ南アフリカ大会 グループ E 第 2 節 モーゼス・マビダ ( ダーバン ) [ 主審 ] バルダッシ オランダ 日本 0 ー 1 201 〇 FIFA 一〇「一 d Cu S 〇 uth Af 「 ica シュート ファウル CK オフサイド ボール支配率 ( % ) ( 前半 ) ( 後半 ) 0 1 0 0 スナイデル ( 後半 8 分 ) ーフンデルビール ( 前半 36 分 ) 2 1 39 [ 試合のダイジェスト ] 前半の日本は、自陣に引いてからプレスをかけるやり方をする。そ れに対してオランダは、ポールをキープしながら攻撃を仕掛ける。 15 分を経過したところで、オランダのポール支配率は 75 % を超え ようとしていた。日本は、防戦一方になりながらも、ゴール前に人 数をかけてオランダの攻撃を防ぐ。しかし、日本は時間が経つにつ れて何度か攻撃の形が見え始める。後半にオランダは、攻撃のス イッチを入れてくる。日本は、ゴール前でポールをクリアするのが 精一杯の状態になる。そして、後半 8 分、スナイデルの強烈なミドル シュートが日本のゴールに突き刺さる。試合終了間際に、岡崎が G K と 1 対 1 になる場面があったが、シュートは惜しくもゴールの枠を 越えていく。結局、日本は 0-1 で敗れる。 得占者 156
ゲーム分析 F に E. 5 2010 年 7 月 7 日 ワールドカップ南アフリカ大会 準決勝 モーゼス・マビダ ( ダーバン ) [ 主審 ] カッシャイ ドイツ 0 ー 1 スペイン 0 0 201 〇 FIFA ~ 〇「一 d Cu S 〇 uth Af 「 ica 彳暑占者・ 警告 シュート ファウル CK オフサイド 0 ボール支配率 ( % ) ( 前半 ) ( 後半 ) 0 1 プジョル ( 後半 28 分 ) 1 5 9 6 2 49 [ 試合のダイジェスト ] スペインは、先発にペドロを起用し、前線でポールが回り選手間 に流動的な動きが出る。シャビやイニエスタらのバス交換から何 度もゴール前に迫る。しかし、ドイツの守備陣は、最後のところで シュートを許さず、両チーム、前半を無得点で終える。後半も前半 同様、スペインがポールをキープしてゴールを脅かす。 28 分、プ ジョルが CK からへディングを決めてスペインが待望の先制点を奪 う。終盤はドイツがパワープレーを仕掛けるが、スペインがしのぎ 切って 1 - 0 のまま試合終了。スペインは初の決勝進出。ドイツは 2 大会連続、準決勝で敗れる。 206
FinaL 、蓄ヨ プロ基準で見るゲーム分析の極意 デンマーク 1 - 4 - 4 - 2 ポックス型、 FW 縦並び ヤコプセン ロンメダール 松井大輔 ( 後 29 分→岡崎慎司 ) 長友佑都 クロルドルップ ( 後半 11 分→ラルセン ) C ・ボウルセン アッゲル ヨルケンセン ( 前半 34 分→ J ・ボウルセン ) S ・ボウルセ、 トマソン 本田圭佑 大久保嘉人 ( 後半 43 分→今野泰幸 ) 遠藤保仁 ( 後半 46 分→稲本潤一 田中マルクス聞 川島永嗣 阿部勇樹 中澤佑ニ 日本 カーレンベルク ( 後半 18 分→工リクセ、 ) 1 - 4 - 2 - 3 - 1 駒野友ー 長谷部誠 ※システムは試合開始時のもの。 179