本田 - みる会図書館


検索対象: サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意
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1. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FinaL 、膏己 0 た。このシーンは、本田のプルアウェイの動きと周りの選手の動きがマッチしたものだ。 本田の動きは、プルアウェイというもの。これは、自分をマークしている相手選手の視界から 消える動きのことを指す。 守備のマークの基本として、守備をする選手はマークする選手とポールを同じ視界に捉とらえ ておく必要がある。なぜなら、マークする選手だけを見みているとポールを見失なってしまうから。 また、、 ポ 1 ルだけを見みていると今度はマークする選手を見失なってしまうことになる。 こうしたマークの性質を利用し、マークしにきている選手が、ポールと一緒に捉えられない位置 意に動いて相手の視界から消え、フリーでポ 1 ルを受けようとする動きが大切になる。 本田が見せたように、一度ある一定方向に行く振りをして逆に進もうとするやり方で、それは の 前から後ろ、後ろから前であっても、右から左、左から右であってもかまわない【図 2 】 ム本田が得点する場面までの流れを見てみよう。 遠藤から松井にポールが渡った瞬間に、大久保はカメルーンの 2 人ののあいだに飛び込も うとする。本田は大久保の 2 メートル右後方にいる。エムビアが本田をマークする。ゴールエリア - る 一見 前にいる大久保は、カメルーンのとのあいだにポジションをとるというとても面白い動き で 準に入る。この大久保のプレーは、攻撃の際の中間ポジションと言う。本田をマークするエムビアは、 - 基 本田が前に動いた時点で、大久保のポジションに本田が人ってくるのではと思った。しかし、本田は、 ロ プ松井が切り返した瞬間にプルアウェイという動きで後ろに下がる。これで、本田はエムビアのマー 149

2. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FiruaL 、ョ の守備の差がある。 の分過ぎ。本田はトップに張っているだけではなく、ボールをもらいに引いてくる場面も出 てきた。 6 本田が引いた時に大久保嘉人が本田の位置に入ることで、バランスを保ち流動的な動きが なされている。 大久保が中に入ることによりカメルーンの右ステファン・エムビアは少し大久保の動き ーラップするなどの動きが見られる につられて中に入る。長友佑都がその隙を見てオー 意 ⑦分。ロングボ】ルが本田に渡りキープ。試合開始の展開から見られた日本のの誰かが フリ】になれる状况。この場面ではフリーの遠藤↓松井↓〈センタリング〉↓本田という流れ の の中での展開から得点が生まれた。 分 ⑩カメル】ンは失点後にスピ 1 ドアップ。速くボールを前に運び、前線の動きも出てきた。そ ム のため日本のラインは下がり気味になる。 0 本田十大久保 (ä ) がカウンタ】を狙う。日本のがそのカウンターについて行けるか - る 見 がキーポイントになるのだが。本田へのサポートが遅い場面が見られた。 で - 基 ロ プ 141

3. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FinaL 、膏 チェックポイント 本田が、相手陣内にあるセンターサークルの先端からプレスをスタートさせている点がポイン トになる。 この局面に注目する 工本田がどの位置からにプレスを開始するのか ? ②本田のプレスの位置によって、日本にはどんな影響があるのか ? 意 の 析 チーム全体のディフェンスの基準は、が相手のにどこからプレスに行くのかで決められ 分 ム 本田は、カメルーン陣内のセンターラインの先端からプレスを開始する。本田は、あまりディフェ ンスをしていないが、たまに相手のにプレスに行っても、センターサ】クルの先端から 5 メー - る 一見 トルほどしか相手を追わない。杯前の日本と大会中の日本では、がプレスを開始して戻っ で 準てくる位置がまったく違う。昨年のオランダとの親善試合と比べて、メートルは前に鷆いかけ - 基 なくなった。そのことで、日本のプレーフィールドがコンパクトになる ロ プ日本のの最終ラインの高さが変わらないとすれば、が跚メートル先まで相手のを る 147

4. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FinaL 、蓄 02 6 分鬨秒のシーンを見てもらいたい。最初に本田がオルテイゴサにプレスに行く。本田が交わ されると、次に遠藤と阿部の 2 人がプレスをかける。ポールは一度クサビの選手を経由して右サ イドにいるサンタクルスに渡る。そしてサンタクルスがゴ】ル則にセンタリングを上げる。パラグ アイの 2 人の選手がポールに頭から飛び込み得点チャンスを作る。 1 トップで張る本田が相手のアンカーを ます、本田がフレスに行くのは利にかなっていない 下がってケアすれば、カウンター攻撃の際に前線のトップでポールを受ける選手がいなくなってし まってカウンターを活用できない。次に、阿部がプレスに行くことも難しい中盤の底にいるアン 意カーの阿部が、相手のアンカーまでプレスに行って自分のポジションまで戻ってくるには距離があ り過ぎる。しかし、前半は、阿部がオルテイゴサのいるところまでプレスに行くという場面が何 の 析度も見られる。パラグアイは、オルテイゴサへのはっきりしない日本のマークの助けも借りて、オ 分 ルテイゴサを基点にゲ 1 ムを組み立てて試合を有利に進めている ム 一方、日本はどうか ? 阿部がオルテイゴサにプレスに行くので、阿部を基点にした組み立て - るができない。阿部は、プレスに行かないで自分のポジションにステイしていれば基点になれるのだ 一見 が、それができないので後方から本田を直接狙うようなパスが多くなる。その結果、本田が相手 で ハラグアイはオルテイゴサを基点にポ 1 ルを真ん中から左右に 準に囲まれてポ 1 ルを奪われると、 - 基 送るので、日本のラインは下がってプロックを敷いて守ることになる。 ロ プ理想の守備のやり方を一一一口えば、本田と阿部はプレスに行かないで、遠藤か長谷部が行くのが理 199

5. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

本田がプレスで体力を失われることはなくなった。 0 日本は、しつかりとプロックを敷いて、デンマークの高さに闘莉王や中澤が体を張る ⑨分頃。日本の堅守から本田へボールが渡る。しつかりとキープをすることにより後ろから 上がってくる選手に時間を与えられる。 ⑩遠藤十大久保が攻撃へパワ】をかけて、大きなサイドチェンジからの展開が見られる。長友 のシュートでフィニッシュする。これが、日本の堅守速攻の形と言って良いだろう。 ママ観戦メモから試合のポイントを読む ( 前半 ) チェックポイント < 本田が相手のに交わされて、センターライン付近までドリブルされ、デンマークにビルド アップを許す。 この局面に注目する エデンマークの 2 枚のに対して、日本のは本田の 1 枚になっている。 ② 2 対 1 という日本の数的不利を、日本はどのようにケアしようとしたのか ?

6. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

ママ観戦メモから試合のポイントを読む ( 前半 ) チェックポイント < 両チームのがマンツーマンになっているので、誰かのマークがズレると、誰かがフリーに なれるところがポイントになる。 この局面に注目する 田本田がオランダのと 1 対 2 の数的不利になっている。 ②その状况に対してオランダのはドリプルで本田を抜き去り、ポールを前に進めてファン ポメルにパスを出し、ポールは折り返してハイティンガに戻る。 3 遠藤がファンポメルにプレスに行って、ボールがハイティンガに再び戻されると、遠藤はハ イティンガにプレスに冖何く。 ④そこで、どのような状況の変化が起こったのか ? ポイントは、両チームの v-æがマンツーマンになっているところにある。 オランダは本田のところで 2 対 1 の数的優位になっている。 6 分過ぎに、、 ノイティンガは、本田 164

7. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FiruaL 己ロ住 0 % 分頃。カメルーンは本田に対して枚対本田 1 枚という数的優位を利用して、を 経由し攻撃を仕掛ける。 ②日本はカウンターで空いたスペースを使う。松井と交代で入った岡崎慎司が連動量を上げて 裏のスペースへ飛び込むシーンも見られる。 0 四分頃。ペナルティエリア付近で守る日本は、本田も引いてきてしまう状態になる。その際 に長友が真ん中でボールを奪って遠藤に預けて、さらにそのリターンをもらうが、本田が前線 にいないために前にポ】ルが運べない。 結局、横パスになってしまいポールをカットされ、逆に 意攻撃を受ける場面が の⑨カメルーンは選手交代でエトーがとして真ん中に入る形になり、 3 トップに。 1 , 4 ・ 3 ー 3 の形になる ム⑩分過ぎからカメルーンはパワープレーをする - る 一見 で 準 - 基 ロ プ 143

8. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

クから外れる。エムビアの視界から本田はいなくなり、目の前には大久保がいた 松井がセンタリングを上げた時、エムビアは、大久保がゴールエリア前の真ん中にいるので危 ないと見て大久保をケアしようとする。ポールはエムビアの横にいる完全にフリーになった本田の 足元に落ちる。本田は、落ち着いてポールをゴ 1 ルに入れるだけとなった。 マ▽観戦メモから試合のポイントを読む ( 後半 ) チェックポイント カメルーンのシステム変更から日本のがフリーになれなくなる。 この局面に注目する 田カメルーンの選手交代でシステムがどう変わったのか ? ②システムが変わったことで日本にはどんな影響があったのか ? 「半分になって、カメルーンは、それまでアンカーを務めていたマティップに代えてアシル・ 150

9. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FiruaL 蓄 いう意図があまり見られない 本田が前に動き出すような場面があるが、本田へのパスコースはない。 ・分頃。守攻の切り替えから松井が中央付近へ移動してボールを受けた時に、ファンプロン クホルストがマークへ向かったために、その裏にスペースができる。駒野がそのスペースへ飛 び込みチャンスに。こうしたオランダの前からプレスをするスタイルを逆に利用すれば非常に 大きな可能性になるかもしれない 3 貶分にも同じような場面がある。再び松井が中に入ってくる。ファンプロンクホルストが松 意 井をマークしてついていく。本田がそのスペースへ入る。結局、本田にはポールが渡らなかっ 極 こが、且いとしては良かった。 の 析 ムママ▽観戦メモ ( 後半 ) ①後半 6 分。オランダはから組み立てをする。引いてポールをもらいにきたデョングに蘰 - る 「見 る。長谷部がプレスに行うとした時に、阿部のところにいたファンデルファ 1 ルトが大きくサ で 準イドに移動してフリーでポールをもらう。阿部にとって 1 人で横のスペースをディフェンスす - 基 るのは難しい状態ではないか。この場面では、松井が中に絞っていないためにパスコースが生 ロ プまれている。 161

10. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

ら、自分の近くにきたボールに行くというプレスなので、相手は前を向いてポ 1 ルを持てるから ラインは上げられない必然的にラインを下げる手段しかなくなる デンマークにポールを回させないで横パスだけをされているならば、この守りでもいい。 デンマークに得点チャンスを作られているのだから、日本のラインはもっと上げてフィ】ルド をコンパクトにするやり方をしてもいいと思う。 ただし、デンマークの選手がポジションチェンジなど流動的に動くので、日本のマークがはっき りデンマ】クをつかめないという側面があるのは確か。だから、守備の出発点であるの本田が、 どこからどこまでプレスに行くのかという基準が出しにくい局面である。そこで、本田が積極的 ににプレスに行かずにスティをさせて、本田の周りの選手がデンマークの選手にプレスに行っ たなら、すぐに自分のポジションに戻ってそれぞれのラインでプロックを敷く ( ラインごとに人数 が整っている状態 ) 守備をしているのだろう。それに、日本がこの時点で 1 点リ】ドしているから、 ラインを上げないで低くしていたのかもしれない しかし、 186