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検索対象: サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意
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1. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

4 枚のの前にアンカーがポジショニングするので、日本はカメルーンの裏にポールを人 れにくい状况にある。しかし、カメルーンのマティップが前に出て守備をしないので、遠藤、長 谷部、阿部の誰か 1 人がフリーなれる。つまり、日本がポールを持っている時には、マティップの 目にいるカメルーンの 2 人が日本の遠藤、長谷部、阿部の 3 人を見なければいけないことに マママ観戦メモから試合のポイントを読む ( 前半 ) チェックポイント < カメルーンのアンカーが、日本の選手に対して特定のマークを持たない点がポイントになる。 この局面に注目する 工阿部、長谷部、遠藤の誰かがフリーになるということが見られるか ? ②さらに、そのフリーになれる選手を日本が使っているのか ? 3 フリ】になれる選手を使ったら、その後に周りにはどういう影響が起こるのかを予測できる カ ? ・ 144

2. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FinaL 、 02 ⑩トマソンが日本の十のあいだのスペースに入ってきてチャンスを作る。 の松井が右サイドに入り長谷部が真ん中寄りになる。 の阿部十長谷部十遠藤の 3 枚で真ん中を形成する。システムを 1 ・ 4 , 1 , 4 ・ 1 に変史する。 がマッチアップする状態になる。 ママ▽観戦メモ ( 後半 ) 意 ①デンマ 1 クのがフリーになる状况を日本は打開したい。そこから自由にポールが出過ぎ るため日本はマークをつけにくく、流動的に動くデンマークの選手を捕まえづらそうに見える の ②べントナー十トマソンのところにロングボ】ルが人る。 分 3 日本のラインが下がり堅守速攻の状態に。 ム ④真ん中の数的優位を生かしを使って中央突破を図ろうとするデンマーク。それに対し て、日本は中に絞って真ん中に人数を集めて防ごうとする - る 見⑤しかし、中央に人を集めたことで、デンマ 1 クのが高い位置でフリーになってしまう 0 6 分から 8 分。サイドからのセンタリングなど、デンマークのチャンスの場面が連続する 準 - 基 ②分頃。デンマークがに代えてを投人。システムを 1 , 3 ・ 5 , 2 に変更。ロング ロ プポール主体の攻撃スタイルになる。デンマ 1 クの ron は、日本への数的優位を失う。したがって、 183

3. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FinaL 膏己 長谷部誠が前にズレてポジションをとる。阿部勇樹が長谷部のマークを受け渡す形で真ん中に プレスをかける。 ②しかしカメルーンは、マティップがフリーになる可能性を利用できていない。なぜなら、マ ティップにポールを預けてビルドアップせずに、ポールを持ったカメルーンのがへ早 くボールを当てようとするので、フリーでボールを持てるマティップが使われていないことが わかる 37 分過ぎ ( 7 分鬨秒 ) 。カメルーンの右サイドが基点となりサミュエル・エトーがピエ】 意 ル・アシル・ウェポへスルーパス。可能性の 1 つに挙げていたことが問題化する。ウェボのポ 極 ジションが、田中マルクス闘莉王 ( 以下、闘莉王 ) と中澤佑一一の 2 人のの間にいるために の 析 浮きやすい状况になる。 分 ④中澤の方にウェポがいたためにマークは中澤が受け持っている。しかし、ウェポが右に動く ム 時には闘莉王にマークを受け渡すのかどうか、という対処の仕方が曖味になって、その一瞬の 隙を突かれて裏のスペースへ抜けられる。 - る 見⑤カメル 1 ンはマティップがラインの前に位置して守備を行なうため、日本のにプ レッシャーがかからないので、フリ 1 になれる可能性がある。つまり、カメルーンが日本の 準 - 基 にこのままプレッシャーをかけなければ、阿部十長谷部十遠藤保仁のうち誰かがフリーにな ロ プれるだろう。 139

4. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

0 右の松井大輔が、オー ーラップしてくる駒野友一にボールを渡す。松井のドリプル、駒野 の速いセンタリング。さらにそこに長谷部が加わる形で右サイドからの攻撃の可能性が広がっ た。試合開始分までに 3 回この形でチャンスがある ②ディフェンス時、日本は本田圭佑がセンターサークルの相手陣内の先端付近からディフェン スをスタートさせる。 0 跚分のプレー。ポールを奪われてからすばやい日本の切り替え十プレス。ボールを奪い返し てから右サイドにいるフリーの長谷部に渡り、そこから早い段階でセンタリングという意図が 見られる ⑨分頃。カメルーンの左エリック・シュボ・モーティングは中へ動いたり、あるいは外 へ出たりしているが、他の選手が動かないので連携がないそのために日本の陣は動かず にゾ 1 ンでマークを受け渡すだけで簡単に対応できる ⑩ % 分過ぎ ( % 分秒 ) 。日本は前線でポールを奪われた時に、すばやいプレスでカメルーン にロングボールを蹴らせる。 ⑩阿部がフリーになれるので、やはりそこが試合のキーポイントになりそうだ。 の両チームともに守備を固めている展開が続く。 日本は中央のエリアでカメルーンのに対してマークがズレる時があったのだがしつかり と対応する。逆に、カメルーンは日本のの動きに対応しきれないでいる。そこに両チーム 140

5. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

これは想像だが、ハ ーフタイムで遠藤にオルテイゴサを「見る」ように指示があったのではないか。 そう思われるほど、遠藤はマンツ】マン気味にオルテイゴサをケアする。しかし、オルテイゴサを 追い越して少し前にポジションを取るので、本田と 2 トップのようになってしまう場面も見られ る。遠藤のポジションが高すぎると、日本のサイドを使われて崩される可能性が出てきてしまう。 そうしない だからここは、もっと厳しくオルテイゴサについていって動きを潰しておく方がい ( と、②で述べたように長谷部と阿部のエリアが数的不利になってしまう。 遠藤がオルテイゴサにつくことで、何が起こったのかを象徴する場面がある。分秒からの 展開を見れば、試合の流れが日本に寄ってきたことがよくわかる。 川島から組み立てが始まって、その後日本のパス交換が川本続いて駒野がフリーでペナルティ エリアに切り込む局面がある。 1 ・ 月島が手でポールを長友に預ける↓ 2 ・長友がドリプルで前 進する。ステイしていた阿部にボールが戻される↓ 3 ・闘莉王を経由して↓ 4 ・長谷部に渡る↓ 5 ・オルテイゴサをケアするために高いポジションにいる遠藤にパスが出される↓ 6 ・様子を見 ながら上がっていた長友にポールが出る↓ 7 ・左サイドのタッチラインに張っていた大久保にパス ↓ 8 ・本田とポジションチェンジして真ん中にいた松井にポールが送られる↓ 9 ・右サイドにいた 本田がパスをもらって駒野に出す↓ 0 ・ハラグアイは日本の左サイドに全員寄せていたのでフリー の駒野が日本の右サイドからオー ーラップを仕掛ける こうした展開は前半に見られなかった。川本のパス交換でゴールまで展開できたのは、阿部が 202

6. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FinaL 蓄 02 前半の⑩で指摘した 9 分頃のシーンは、どちらが試合の主導権を握るのかに関してのポイント になるところ。日本は 1 対 2 の数的不利になっている。デンマークは、本田との数的優位を利用 して後方から自由にボールを持てる状態にある。枚対枚という数的不利な場面。結 諞から言えば、日本は本田が相手のにプレスに行くということしかやっていない日本は本 田のところでデンマークにポールを持たせても、 ーいと考えて、このエリアを捨てていたと見られる 結果を見れば日本にあまり、 、犬兄とは言えないがデンマークの攻撃の基点になっていて、 ポールが中盤を経由して攻めの形を作られているので、何らかの対策が取られてもい ( 意 カメルーン戦、オランダ戦からの繰り返しになるが、組織的な守備とは「ボールをどこに追い 込むのか」という意図が見られる守備のことを言う。それにならえば、日本の守備は組織的とは の 言えない もしも、組織的であったなら、幻分川秒からの場面ではそれぞれの選手たちが違うポ 分 ジションに立っているはずなのだ。 ム 幻分秒頃にシモン・ボウルセンがポ】ルを持った場面に注目してもらいたい。 日本が意図的 ゲ にデンマークのポールを左サイドに追い込もうと考えていたならば、大久保はもっと中にいなけ - る 一見 ればいけない。そして長谷部と阿部ももっと前でポジションを取る。この時に、長谷部と阿部が で 準並んでいる位置に、理想とすれば中澤と闘莉王がラインを上げていて欲しい。【図川】 - 基 日本が行なっている守り方は、ポールを持った相手選手にただプレスに行くというもの。つまり、 ロ プポールに反応するディフェンスしかできていない。その結果、は下がるしかなくなる。なぜな 185

7. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

①本田とオランダの 1 対 2 の数的不利に対してどう対処するのか ? ②オランダが前にプレスにくることで、とのあいだに生まれた真ん中のフリ 1 スペース に日本の選手は人っているのか ? ③ファンベルシにボールが集まることに対処しているのか ? 後半の日本は、①と③に関して修正しようとしてこなかった。オランダにビルドアップされて もいいと割り切っているように見えた。 前半に比べれば、日本の最終ラインが下がっている。そして、簡単にスナイデルにボールを人 れられる。それは、ラインが下がり過ぎているからだろう。そうしたラインの下がり過ぎが、失 点の場面を生んだと見ていいだろう。 スローインになって、オランダは一度ポールを下げる。その瞬間に日本はラインを上げるべきだっ た。ポールを下げたら、ラインを上げるのが原理原則でも、日本の選手はステイしていた。中 澤と闘莉王が、ファンベルシに気を取られている。遠藤、大久保、長谷部など日本の選手全員がポー ルウォッチャ 1 になっている。 後半は、前半で間題点となっている点が、どのように変化するのかを見る。主な点は次のものだっ 174

8. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

FiruaL 蓄 0 ② 3 分頃。デンマークの両のヨルゲンセンとロンメダールがフィ】ルドの中に入ってきて、 トップ下のトマソンと流動的にポジションを交代する。 3 トマソンが浮く状態を阿部がケアすることが多い ④長谷部が左ボウルセンを見る形。 3 ボウルセンがオー ーラップしてくる。彼が高いポジショニングをとっているため、駒野と 長谷部の受け渡しが上手くいかない場合、もしくは長谷部がワン・ツーで抜かれた後にチャン スが生まれてしまうかもしれない 意 0 阿部がの前に立つアンカーというポジションではなく、阿部十遠藤という 2 人のが 極 横に並ぶ状態になっているので、日本の ro= との間にスペースができる可能性がある。 の ② 5 分頃。ボウルセンの高い位置に駒野が早く反応する場面。デンマークのサイドの裏のスペー 分 スが空く。 ム 0 右サイドのロンメダールが引いてポジションを取ると、長友は彼にポールを渡さないように 前にポジションを取るが、逆に日本のサイドの裏のスペースを使われる可能性が高くなる - る 見⑨ 8 分頃。べントナーがそのサイドの裏のスペースに流れる 準⑩ 9 分頃。日本の守備の場面。本田がデンマークの 0 アッゲルとクロルドルップに 2 対 1 の - 基 数的不利になっているので、がビルドアップする時に、本田が交わされてポールを前に連 ロ プばれる場面がある。 181

9. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

遠藤、長谷部、阿部のうち阿部がフリ 1 になる機会が多い。阿部を見ようとしても、カメルー ンのアンカーから阿部のアンカーまでの距離が長いので、プレスに間に合わない時がある。そこで、 阿部の近くにいる誰かをプレスに行かせる。 2 トップではないので、が下がって阿部を「見 る」と中澤と闘莉王ののあいだにが「浮いている」というメリットがなくなる。その場合、 他のやり方としては、をのすぐ下に置いて縦並びの関係にして阿部を見るなどができる。 カメルーンは、阿部がフリーになることに何も対策を立ててこなかった。阿部にポールが渡って からプレスに行くと、今度は遠藤か長谷部のどちらかがフリ 1 になれる。日本の選手は、前を向 いてポ】ルを受けて余裕を持って本田にパスを出せる。カメルーンは本田にポールが集まるのを 嫌がって中に絞ろうとした。そうすると、必然的に日本のサイドが空くことになる 146

10. サッカープロフェッショナル超観戦術 : プロ基準で見るゲーム分析の極意

201 〇 FIFA < < 〇「一 d Cu S 〇 uth Af 「 ica ゲーム分析 F に E. 3 2010 年 6 月 24 日 ワールドカップ南アフリカ大会 グレープ E 第 3 節 ロイヤル・パフォケン ( ルステンプレク ) [ 主審 ] デーモン 日本 3 ー 1 デンマーク ( 前半 ) ( 後半 ) 0 1 2 1 オフサイド 本田圭佑 ( 前判 7 分 ) 、遠藤保仁 ( 前半 30 分 ) 、 トマソン ( 後半 36 分 ) 岡崎慎司 ( 後半 42 分 ) クロルドルップ ( 前半 29 分 ) 、 C ・ボウルセン 遠藤保仁 ( 前判 2 分 ) 、長友佑都偂半 26 分 ) ( 後半 3 分 ) 、べントナー ( 後半 21 分 ) 0 5 56 [ 試合のダイジェスト ] 日本は試合開始から劣勢になるが、長谷部などのシュートで次第に ペースをつかんでいく。 17 分、本田が FK を直接決めて先制する。さ らに 30 分、今度は遠藤が直接 FK を決めて 2 点差となる。デンマーク は前半からロングボールを入れてゴールを狙う。しかし、日本はゴー ル前でポールを跳ね返しリードを守ったまま前半を終える。後半に 入ると、デンマークは長身 FW のラルセンを投入してパワープレー に出る。日本は、後半 35 分に PK からトマソンにゴールを許す。しか し、後半 42 分には岡崎が 3 点目を決めてデンマークを突き放す。そ の後も、デンマークの攻撃を抑えて 3-1 で勝利した。これによって、 日本は勝ち点を 6 にする。 2 位でグループリーグを突破した。 得占者 讐告 シュート ファウル CK 178