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検索対象: 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由
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1. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

かなかノイローゼが治らない。 大人になってみれば自分の周囲にいる人は決して非現実的な基準で自分を裁いてなどい ない。そう頭でわかっても感情では自分を憎み続けるからノイロ 1 ゼは治らないのである。 ノイロ 1 ゼ的傾向の強い子どもの周りには、「リンゴよりミカンかいい」という価値観 丿ンゴだ」と言ったら の人が集まっていることが多い。そして彼が「私はミカンでない、 蔑む人が多い。 だからノイロ 1 ゼを治したいと思ったら今の人間関係を変えることである。既存の人間 関係を変えることができない人はノイロ 1 ゼを治すことが難しい 才能を枯れさせる親、伸ばす親 人間関係にしろ何にしろ、新しい考えで新天地を開くことが伸びることであり、それが 幸せになる方法である。 伸びることは、発想を変えるということである。発想を変えるとはものを見る視点を変 えることである。それで心の位置が変わってくる。 ものを見る視点が変わってくれば周囲のものはみな違って見える。そこに安らぎがあれ ば、もう元には戻らない。、 しや元に戻れない。自分の人間性に気がつけば元に戻る人はい

2. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

観を子どもに教え込む。しかし子どもはリンゴである。しかし子どもは自分がリンゴだっ間 たら価値がないから周囲の人々に受け入れられないと思い込む。 そこで子どもは「もっと頑張ればミカンになれる、もう少し頑張ればミカンになれる と頑張るのである。その子どもは自分の行く先はミカンでなければならないと信じている。 そのような歪んだ価値観を信じなければ、今のままの状態でも悩みなどなくなる。 周囲の人も「もっと頑張れ、もっと頑張れ」と励ます。そして「もっと頑張れ、もっと 頑張れ」と励ますことを愛と錯覚している。そう錯覚して激励する大人達のなんとたくさ んいることか 中でも最も間違った励まし方は「あの子にだけは負けないで」である。このような励ま とくれい し方は鬱病者を生みだしやすい家族の特徴である競争心の督励である。 たいたい大学生くらいまできて無気力になってしまう人とか、ビジネスマンまでエリー トコースに乗って頑張ってきたが、最後には鬱病になってしまう人は、親子共々劣等感が 深刻で、「あの子にだけは負けるな。頑張れ、頑張れーと生きてきたのである。 こういう人達は真面目である。仕事熱心でもある。しかし私的なっき合いでは真面目よ り誠実が大切なことを教わってこなかった。だから消耗しきって倒れたときには周りに親 しい人かいない。 ゆが

3. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

「あなたのためにしてあげた」という感情こそ人間関係を悪くする最大の要素である。恋 愛関係であろうと、親子関係であろうと、仕事の上司と部下との関係であろうと、この感 情があると関係はこじれる。 「あなたのために」はまず嘘である。自分が嫌われたくないからというのがたいていの場 合は真実である。 本当に「あなたのために」している人は「あなたのために」とは言わない 自分を持っていない人は無理をして相手に尽くす。そして感謝を要求する。 子どもに不満を持っ親の共通点 高齢化社会になった今、歳をとってから孤独になって周囲の人を恨んでいる人がたくさ んいる。そのような人の中に「自分は人のために尽くして生きてきた」と信じている人が 「俺は自分勝手に生きてきた。と思っている人は孤独になっても人を恨まないだろう。 「勝手に生きてきた」のだから 、別に周囲の人々の態度が冷たくても、それに不満はない だろ、つ。 しかし、「人のために生きてきた」と思い込んでいる人が、周囲の人が冷たかったら恨

4. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

にかかって、息をするのも辛くて : ・ : ・」、「私など生まれてこなければよかった」、「あー 辛い人生だった。もう明日死んでもいい」等々である。 こうして周囲にいつもみじめさを訴える人は、私に言わせれば周囲の人が嫌いなのであ る。しかし、たいてい周囲の人を「好きなふりをしている。自分にさえ本当の感清を隠 している。 町工場の経営者の父親が、家族に向かって「経営者がどのくらい辛いか、わかってくれ 勁ないから、おまえたちはそんなことを一言うのだ」といつも自分の苦労を訴える。 衄そういう父親は実は家族が嫌いなのである。しかし「家族が嫌い」と意識するのが怖い。 る す「おまえたちは嫌いだ」と言、つのが怖い。そうした父親は「自分が嫌いな家族」にさえ好 かれたい。 既そこで家族が好きなふりを自分にも家族にもする。その矛盾の解決が、みじめさの訴え し ひそ かとなって表れる。みじめさを訴えていれば、「おまえたちを嫌いだ」と言わずに、密かに す 憎しみを晴らせる。 伸 を ろ こういう親たちは、実は「自分は家族が嫌いだ」、「自分は子どもが嫌いだ」と認識する ことが自分と家族を救う出発点なのである。 123

5. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

から「ありがと、つ」とい、つ気持ちになる。 上の空で聞いていたのでは「ありがとう」という気持ちにはならない。 「私はあなたが大好きですーは日本人の感覚としては親に言う必要がない言葉であるが、 これを言うのがアメリカ人なのであろう。 子どもたちは周囲の人に関心を持ってもらうためにいろいろなことをする。 多くの場合、子どもが万引きをするのは、淋しいから。母親の関心が欲しいから。 でも、子どもが万引きをしたことを知って多くの母親は子どもを叱るだけ。 子どもが泣くときにもいろいろな動機がある。でも多くは周囲の関心が欲しいから。 「嘘泣きをする子は、同情が欲しいから悲しくなくても泣く。自信がなくて、嫌われる のを恐れているときである。 「わめいて泣く」のは非抑制型の子で、とにかく関心を持ってほしいとき。 ただこのようにわかってほしくて泣ける子どもはいい。 親に気に入られなかったら生き ていけないほど内面を拘東されている子どもは、親に見えないところで泣く。一人でトイ レで亠世く。 子どもが「大泣きするときには母親は怒らないで黙って見ていればいい。 そのうち子 220

6. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

む。あるいは歳をとって気がついたら誰も自分の周囲には人がいなかったという場合は、 今まで周囲にいた人を限むに違いない。 「あんなに子どものために働いて生きてきたのに」と成長した子どもの態度を嘆いている 母親が今の日本には何と多いことか。あるいは退職して「部下のために頑張ってきたのに、 冷たい」と昔の部下の態度を恨んでいる年寄りの何と多いことか それらの人たちも実は自分の世界があれば、嘆き悲しんだり、人を恨んだりすることは なかったのである。 言 たち ひ もし質の悪い人にしか出会えなかったとしても「自分が今この人達をこうして助けてい す ても、自分が歳をとったときにこの人達が自分を助けることはできない」とわかるからで 気ある。 やそして「自分の世界」を持てばよかったのである。そうしたら自分を取り巻く人間関係 言は変わっていた。 ひ る 「自分の世界」を持って生きれば人に対する恨みはずっと少なくなる。自分も「自分の世 界」で生きてきたのだから人を許せる。 気 る 実は「あんなに子どものために働いて生きてきたのに」と成長した子どもの態度を嘆い や ている母親は、「自分の世界」を持てない女性だったのである。

7. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

いアヒルの子」は周囲の反応を疑うこともできないし、周囲の反応を無視することもでき祐 ない。そして自分は「醜いアヒルの子ーという自己イメージを作る。 実際は白鳥である、この「醜いアヒルの子」が、親から「美しいアヒルの子」になれと 言われているのが、今まで説明してきた「頑張れ ! 」である。 「頑張れ ! が効果を持っためには、第一に母親に心の葛藤がないことが必要であり、第 二に子どもの側にも深刻な劣等感がないことである。 子どもは親に「見捨てられる」という不安を持つから、親に気に入られようと努力する。 そして自分の本性を犠牲にして親に従順になることで心の中に親への敵意が生じる。し かし親に向けられた怒りを抑圧する。怒りを意識から排除するという抑圧をしないまでも、 子どもは怒りを表現することはできない 子どもは親に実際の自分では拒否されるかもしれないという不安を持つ。だから自分に 対してさえ自分が劣っていることを隠そうとする。自分は優れていると思い込もうとする。 そこで、自分の劣等性の感じ方を自分の意識から追放しようとする。 自分が劣等であることを不安で意識できない。自分の劣等性を意識することは、そのま ま見捨てられるのではないかと激しい不安になるからである。自分に対してさえ自分が優

8. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

間違った自己イメージを持ってしまうのは相手を見る目がないからである。 「おいしくない」と言いながら夢中で食べるサルの姿の意味を正しく判断できるかできな いかが、正しい自己イメージ形成を決める。 当然小さい頃は相手を見る目がない。そこで人は間違った自己イメ 1 ジを持ち、それに 苦しむ。 次の文章は例のアンデルセンの『みにくいアヒルの子』である。「美しい白鳥の子ーも ひ周囲のアヒルの評価を疑う理由などない。 す 「このようにして、さいしょの日はすぎました。それからは、日がたつにつれてわるくな 気るばかりでした。かわいそうに、アヒルの子は、みんなから追いかけられ、しまいに ( る や にいさんやねえさんたちからさえ、いじわるをされました。そして、いつも『おまえなん か、ネコにつかまってしまえばいいんだ ! 気もちのわるいやつだ』と言われました。と るうと、つ、おかあさんも『いっそどこか遠いところへいってくれたら』と、言、つよ、つになり ました。こうして、ほかのアヒルたちにはかみつかれるし、ニワトリたちにはこづかれる 気 、んさ るし、餌をやりにくる娘にはけとばされました。」 美しい白鳥も周囲の反応次第では自分を「醜いアヒルの子」と思ってしまう。この「醜 言 みに′、

9. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

母がどうすれば父親が情緒的に成熟できたのかを考えてみたりしたことがある。 私の父親は周囲の女達をみんな殺したいほど女を憎んで死んでいった。「女をみんな殺 したいーと書き残して死んでいった。 私は、祖母がどうすれば父親はもっと幸せな人生を送れたかと考えてみた。 私の祖父は政治家であった。私の祖母はいつも選挙民に顔を向けていた。しかし息子に は顔を向けていなかった。そこで祖母は選挙民には絶大な信頼があったようである。 だから祖父は政治家でも選挙を心配していなかったようである。そして祖父は息子たち のことはほとんど愛していなかったかもしれない。末の息子のことを「この子は末はホー ムレスか」と言っていたとい、つ 「この子を何とかしよう」という気持ちは祖父にはなかった。 しかし「この日本を何とかしなければ」という気持ちはあったようである。日中戦争の 不拡大を首相に進言しながら死んでいったという。 私の祖母は息子である私の父親にはほとんど関心がなかった。自分が産んだ子どもは十 四人であるが、一人もらったので子どもは十五人いた。 祖母がどうすれば、父親はもっと周囲の人々と共感しながら生きられたかを私は考えて みた。 216

10. 子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉 : 毎日の何気ないひと言が大切な理由

おかあさんが笑っている。 眠いけれど「おはよう」って言っちゃった。 おかあさんの笑顔を見ると元気がでるよ。 方 え ランドセルを背負ってばくはバス停に走った。 途中でおじさんにあった。 方 ばくは大きな声で「おはよう」って言った。 る するとおじさんが驚いた顔して言った。「おはよう」って。 て おじさんきっとばくの笑顔がうれしかったんだ。 カそれから「おはよう」って言うときは、お母さんの笑顔を思い出す。 生 この子はやがて周囲の人々の気持ちを明るくする子に育っていくだろう。近しい人と楽 「おはよう」 「おはよう」とおかあさんの声。 「良い顔している」とおかあさん。 211