しようひ か 6 る 解 物の 0 で れ 解型 0 十 0 ク とら 、つ 解 の殊 そ れ得 特は る て 分工 宀は 十の と よ 精 ( って 分 あくを以 る異 日哥 で置れ一 あ特 置 法 4 形 AJ 、」 を 工 = 十力と を 十去 、のい十 工辺 ー - 消 十、のげ一 = つつけ・め / 両 カ十 工十を 式 = の = 変な 十ぎす = 解 = ロ王 皮 と「市 ~ 広 カ 上 式方彡癶癶 置に型は 十型 置 一と③チ求れ ) る一 単 方微 力はれ ( すロは ) レ りツにら着レ解 分常数 0 亠 6 次 0 す形 = 〆 微階 0 洞 = 着線のと = 解等 2 = な別般知 = 帰レ般 皮 皮 且皮 常 1 は 糸上 上 上 方 柱 どり 円 立 鳥」とよばれることがある。明るい林の樹洞なある。を独立変数、Ⅱ暑 ) を末知関数とす ると〃階常微分方程式は 皮が吸収機能を発揮する場合に吸収上皮とよ異なる。消費貸借は、目的物を受け取ることにどに巣をつくり、五 ~ 七個の卵を産む。冬も、 ( 3 ) f( ここい ぶ。④感覚上皮上皮が特殊な分化を遂げ、外よってその効力を生ずる要物契約であるのが民明るい林や公園などにすみ、一羽ずつ縄張りを 界の刺激を受けると興奮し、その興奮を神経系法の原則である ( 民法五八七条 ) が、合意だけ もち、ヒッヒッとよくとおる声で鳴き、また低と書くことができる。の関数日 0 ) に対 によって成立する諾成的消費貸借も可能である い木の枝に胸を張って止まり、尾を振って頭をしその階までの導関数が定まり③が恒等的に に伝えるようになったもの。たとえば、網膜、 満たされるとき、この関数を③の解という。解 鼻粘膜などの感覚上皮がある。⑤呼吸上皮肺と一般に解されている。消費貸借の効力は、借下げる独特の動作をする。昆虫食。ヨーロッパ り主が品等および数量の同じ物を返還する義務からバイカル湖西岸までは、翼の白斑がないほをすべて求めることを微分方程式を解くとい 胞上皮はガス交換にあずかるため、呼吸上皮と , つ。し 6 CI, C2, : , 3 をパラメーターとす よばれる。 を負うことである。利息は、別段の合意がなけ かはよく似たシロビタイジョウビタキ P. 、ミ・ 、が分布している。 そのほか、毛、つめ、水品体などは特異的なればこれを支払う義務はない ( 無償契約 ) のが 〈竹下信雄〉る関数族Ⅱ又 CI, : , 3 ) が、関係式 : , 0 ) Ⅱ 0 物理学的性質を獲得した一種の被蓋上皮であ法律上の原則であるが、実際上は利息付きが多消費都市しようひとし鉱工業などの生産活 る。なお、上皮の下には一般に結合組織があく、この利息の約定に対しては、利息制限法が動が少なく、第三次産業部門や無職の人々が大で与えられているとする。このとき④をにつ り、境界に基底膜が介在する。〈川島誠一郎〉適用される。なお、商人間の場合には、合意が部分を占めている都市。生産都市に対する語。 いて次々と回微分すると、き ン ) CI, C2, しようひたいしやく金銭その他のなくても年六分の利息を支払わなければならな「都市」の語源が政治を行う「みやこ」と商品 : , 0 に関する個の関係式を得 消費貸借 ( 商法五一三条 ) 。目的物の返還の時期は契の取引を行う「市」にあるように、産業革命以る。これらの関係式と④から 0 , 代替物 ( 米、麦、酒など ) を借りてこれを消費 前の都市の多くは、生産活動でなく消費都市のを消去すれば③の形の常微分方程式を得る。た し、同種・同等・同量の物を返還することを約約によって定まるが、その定めがないときに する、要物・片務・不要式の契約。賃貸借、使は、貸し主は相当の期間を定めて、返還の催告傾向が強かった。産業革命以後、工業化が急激とえばー 0 ー c ) 『 0 からこの方法でを消 に進み、生産都市が多く成立したのに対し、政去すれば①が得られる。このことかられ階常微 用貸借とともに広義の貸借契約に属するが、目をすることができる。預金のように、法律上の 的物の所有権を移転し、のちに同種・同等・同性質は寄託であっても、受寄者が契約により寄治の中心地や市場町、港町などを消費都市とよ分方程式の解は、任意の値をとる定数 〈沢田清〉を含みうることがわかる。この任意の値を 量の別の物を返還すればよい点で、それらとは託物 ( 金銭など ) を消費することができる場合ぶに至った。 とる定数を任意定数といし 〃階方程式③に対 ( 消費寄託 ) には、消費貸借の規定が準用され常微分方程式じようびぶんほうていしき一 る ( 民法六六六条 ) 。↓寄託 〈淡路剛久〉個の独立変数をもっ未知関数とその導関数およ し、〃個の任意定数を含む解を③の一般解とい ジョウヒタキ〔常鶲〕 Daurian redstart び独立変数の間に成り立っ関係式を常微分方程う。一般解が含む任意定数に特定の値を与えて \ P e こミ s き、 s 鳥綱スズメ目ヒ式という。たとえばを独立変数、Ⅱ暑 ) を得られる解を特殊解という。方程式によっては タキ科ッグミ亜科の鳥。いわゆる小形ッグミの未知関数として、関係式 一般解が含む任意定数にどのような値を与えて も得られないような解をもっことがある。この 0 、 ) 『 27 一種で、日本ではおもに冬鳥であるが、ごく少 、十日 2COS ような解を特異解という。方程式①の一般解は 数が北海道で繁殖している。ウスリー地方から 中国南部にかけて、またバイカル湖周辺に繁殖は常微分方程式である。方程式に含まれる末知Ⅱ 0 ー c ソであり、Ⅱをは一つの特殊解であ 分布し、冬は南下し、インド北部、インドシナ関数の導関数の最高階数をその方程式の階数とる。またⅡ 0 はこの方程式の特異解である。方 いう。方程式が末知関数とその導関数について程式②の一般解はⅱ c 】 cos + 一 n 暑 + プ一 n 暑 キ半島まで渡るものがある。全長約一四拜一。雌雄 タ 異型で、雄は頭部が銀灰色、背は黒褐色、下面一次式のとき、方程式は線形であると、 しし、そで特異解をもたない。 ウ にはそ と尾は赤褐色。雌は上面が淡褐色で下面は淡 うでないとき非線形であるというい 不定積分を有限回行うことにより一般解を求 ョ もんっき 雌雄ともに翼に白い斑紋があるので「紋付れそれ一階非線形、二階線形の常微分方程式でめる方法を求積法という。特別な形の方程式に 9 0 0 上皮細胞 基底膜 結合組織 ーー毛細血管 0 0 0 0 0 0 9 0 0 上皮細胞 基底膜 結合組織 毛細血管 上皮細胞 はんもん 基底膜 結合組織 毛細血管 ( 2 )
への就職 ( 人規一四ー四 ) 、政治的行為 ( 人規 た芯地が使われ、生地だけで表現できない面を等の事務をつかさどる中央人事行政機関。国家公限、禁止された代償措置として設けられたもの 〈阿部泰隆〉 一四ー七 ) などがある。 補い合っている。帯芯地、衿芯地には主として務員法 ( 昭和一三年法律一二〇号 ) により設置である。しかし、勧告にはなんらの拘束力もな いことから、同年の第一回勧告からその完全実親子関係不存在確認しんしかんけいふそん 綿芯地が使われ、洋服芯地には多く麻、綿麻交 ( 当初、臨時人事委員会、一九四八年の同法改 施が金額および実施時期の面でなおざりにされざいかくにん親子関係は、単なる事実関係では 織のものが使われる。またフェルト、ネルなど正により人事院となる ) 。 なく、一つの法律関係であるから、その存否い 人事官の身分保障およびその会計についててきた。そしてそのことが公務員労働者のスト も、増し芯するときに用いられる。〈角山幸洋〉 かんが、審判ないし判決の目的となりうること ライキ権回復要求闘争の大きな要因の一つとな 宍道 ( 町 ) しんじ ( まち ) 島根県北東部、は、人事院の独立性の保障を目的とする規定が は、特別な規定がなくても当然のことである。 った。それゆえ公務員労働者の労働基本権保障 郡、宍道湖南岸に位置する町。一九二七年 ( 昭あり、その権限においては、行政的権限のみで きまち なく、準立法的権限および準司法的権限を与えとの関連で、このような勧告制度が争議権禁止したがって、たとえば、他人夫婦の子として届 和一 l) 町制施行。五五年 ( 昭和三〇 ) 来待村と いずも 合併。奥出雲を控え、また山陰道の宿場としてられ、これらの権限事項についての人事院の決の真の代償制度たりうるか、強い疑問が出され出されているとか、妻の生んだ子であるが夫の 栄えた。現在も山陰本線、国道九号、五四号が定・処分は人事院によってのみ審査される。現てきた。ことに、一九八二年度の人事院勧告が子ではないとか ( ただし、夫の推定された嫡出 通じる交通の要地である。宍道湖岸の干拓によ行法制によれば、人事院の内部機構は人事院の国家財政の危機を理由に、政府によって三三年子の場合を除く ) 、妻の非嫡出子となっている うように、一尸籍上あ が妻の子ではないとか、い る水田造成と古くからの養蚕を中心とする農管理するところであり、国家行政組織法の適用ぶりに凍結されたことから、「行政改革」によ はなく、組織・定員についても法律によって拘る人勧制度見直しの論議と相まって、人勧制度るいは法律上親子関係があるとされていても、 業、宍道湖漁業、一九三三年創立の製作所 を中心とする紡織機械などの工業、来待石を加束されず、予算の範囲内において人事院が自らそのものの存在意義が問われかねない状況が生その実、親子関係がない場合には、利害関係人 とうろう はだれでも、またいつでも、当該親子関係不存 じている。また、例年八月に行われる勧告は、 工した灯籠などの地場産業がある。松江、出雲自由に定めることができる。その準立法的権限 についていえば、現行の人事院の権限が広範でその年の公務員全体の賃上げ幅に決定的影響を在確認の審判、さらには判決を受けることがで 両市の・ヘッドタウン化も進んでいる。一八世紀 こわた き、さらにそれをもとに戸籍を訂正することが 初めの本陣建築である木幡家住宅は国の重要文あることの批判は早くから存在し、とりわけ、与えるだけでなく、翌年の公労委の仲裁裁定に しみ 化財、伊志見一里塚は国の史跡である。人口九人事院規則が、公務員の政治的行為の禁止を定も影響を与え、それの公社・公団などの政府機できる。当事者については規定がないが、判例 は、父母双方と子がともに生存しておればこれ 〈小松聰〉めていることの違憲性、公務員の労働条件が広関、その他民間労働者の賃金などへの跳ね返り 九八七。 ら三者が当事者となり、父母の一方が死亡して 範に人事院規則によって詳細に定められているを含めると、日本の賃金の標準を決定する役割 回「宍道町誌』 ( 一九六三・宍道町 ) いるときは生存する親と子との間でこの訴えが ことなどが問題となる。準司法的権限としてをもつものといわれる。 囮二万五千分の一地形図「秋鹿」「宍道」 じんじいいんかい 給与以外では、一九八〇年に週休二日制が勧許され、父母の両者または子のいずれか一方が 地方公務員法は、公務員に対する不利益処分の審査と勤務条 人事委員会 に基づき地方公共団体に置かれる人事行政に関件に関する措置要求の判定がある。行政的権限告され、八一年度から四週五休制 ( 四週間のう死亡した場合でも、生存している一方は検察官 する独立行政委員会。議会の同意を得て長が選としては、とりわけ人事行政改善のための勧告ちいずれか一週を週休二日として合計五日間のを被告として、死者との間の親子関係不存在の 任する三人の委員で構成される。国における人が特徴的である。人事院勧告制度は、公務員の休みとする ) が実施されている。また八五年一一一確認を求めることができ、また第三者が死者と 月末から六〇歳定年制が実施されている。な生存者間の親子関係の存否確認を求めるには、 事院にあたる。都道府県および指定都市にはか労働基本権の代償措置としての位置づけをめぐ お、地方公務員については人事委員会が勧告を生存者のみを被告とすれば足りるとしている。 り、議論の対象となっている。↓人事院規則 ならず設置される。人口一五万人以上の市およ 〈寺田博〉推定された嫡出子の場合は、この方法によるこ 〈平田和一〉 ↓人事院勧告 行う。↓人事委員会 び東京都の特別区には条例で人事委員会または じんじいんきそく独立行政委員とができす、嫡出否認の訴えによらなければな じんじいんかんこく人事院が法人事院規則 公平委員会を設置しなければならないが、人事人事院勧土ロ おやこ らない ↓嫡出否認の訴え↓親子 ^ 山本正憲〉 委員会を置くのは、実際には仙台市だけで、そ律に定めるところに従い、国会、内閣、関係大会である人事院がその所掌事務について法律を じんじかんり personnel manage- れ以外の市はすべて公平委員会を置いている臣その他の機関の長に対して行う勧告。①勤務実施するため、または法律の委任に基づいて発人事管理 する行政立法 ( 国家公務員法一六条 ) 。人事院 ment 組織体が、自己の保有する人的資源の ( 人口一五万人未満の市町村と地方公共団体の条件の変更に関する勧告 ( 国家公務員法二八 組合には公平委員会が置かれる ) 。専門技術的条 ) 、②給与に関する勧告 ( 同条 ) 、③人事行政規則の法的根拠は国家公務員法に限らない。一効率的利用を図るために行う一連の計画的・体 な人事行政の円滑な連営を確保し、人事の公正改善の勧告 ( 同一三条 ) 、④職務分類改正の勧般職の職員の給与に関する法律、国家公務員の系的施策。類似する語として労務管理がある を期するため、任命権者から独立の権限を有す告 ( 同二九条 ) 、⑤休暇制度に関する勧告 ( 一職階制に関する法律、国家公務員災害補償法、が、両者の区分および関係について、絶対的に ーゾかーし多一 般職の職員の給与等に関する法律二条 ) 、があ大学の運営に関する臨時措置法、国立及び公立支配力をもっ説があるわけではない。 る。おもな権限として、職員の給与、勤務時間 くの説は、両者を包括するものとして広義の労 の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関す その他の勤務条件に関する措置要求の審査、不る。 このうち、とくに重要なのが給与勧告制度る特別措置法、いわゆる育児休業法等の法律も務管理とし、人事管理を人的資源管理ないし労 利益処分の審査などの準司法的権限、法律また 細目を人事院規則に委任している ( 人事院規則働力管理とするとともに、これと並立する狭義 は条例に基づきその権限に属せしめられた事項で、人事院は毎年、少なくとも一回、俸給表が の労務管理においては、人的資源以外の人間的 一ー〇 ) 。白紙委任に近いものが少なくないが、 につき委員会規則を制定する準立法的権限、人適当であるかどうかについて国会および内閣に 事行政に関する調査研究・企画立案のほか、給同時に報告しなければならない。また給与を決目下のところ適法とされている。人事院規則の諸側面 ( 生活者・社会的存在・主体的存在とし ての人間 ) を問題にし、この意味の人間に関す うちとくに重要なものは、職員の任免 ( 人規八 料表改訂の勧告などの行政的権限がある。いわ定する諸条件の変化により、俸給表に定める一 る諸施策 ( 福利厚生、人間関係、各種行事の参 ー一一 l) 、勤務評定の根本基準 ( 人規一〇ー ゆる人事委員会勧告は地方公務員の労働基本権〇〇分の五以上増減するときは、人事院は、そ の報告とあわせて、国会および内閣に適当な勧一 D 、職員の身分保障 ( 人規一一ー四 ) 、職員の加など ) を取り扱うとしている。 カ制限の代償措置とされている。↓人事院↓公 人事管理の具体的内容は、採用、配置、教育 〈阿部泰隆〉告をしなければならない 。この人勧制度は、一懲戒 ( 人規一二ー〇 ) 、不利益処分についての じ平委員会 ー一 ) 、勤務条件に関す訓練、昇進、退職、賃金、安全、衛生、労働時 7 じんじいん内閣の統轄のもとに、一九四八年 ( 昭和二三 ) の国家公務員法改正に伴不服申立て ( 人規一三 ん人事院 間等の諸分野に及ぶ。 ー一 l) 、営利企業 、国家公務員の団体交渉権および争議権が制る行政措置の要求 ( 人規一三 じ般職国家公務員の給与その他の勤務条件の改善 あいか
の支払い不履行を避けうる ( 決済上の危険回した。アメリカの O ・・フィリップスはその手する、販売先・仕入れ先などから間接的に入信用販売しんようはんばい credit sale 商 避 ) 。さらに輸出品の船積み後に商品代金をた『銀行信用論』 ( 一九一二 ) において、こうした諸説手する、興信所に依頼する、などの方法があ品の売り手が買い手に信用を与え、代金後払い だちに回収でき、輸入者は商品代金を前払いすを整理し、本源的預金と派生的預金の区別を明る。金融機関は与信行為の基礎としてこの信用で販売すること。現金販売に対置され、商品の 引き渡しと代金支払いの間に一定の時間的すれ 調査を重視し、取引開始時はもちろん、取引後 ることが不要となる ( 輸出入者への金融上の便確にするとともに両者の関係を代数式で示し た。彼に従えば、 いまを貸出限度、を現も随時必要に応じて行っている。信用調査の体が生じる。種類としては、一般商品取引におけ 宜 ) 。信用状が発行される場合、輸入者のこと しし、そして金、およびを支払準備率、を派生的預金系としては、①人的調査 ( 経営者、従業員、労る掛売り、メーカーや販売店が消費者を対象と を発行依頼人、銀行を発行銀行と、 輸出者は、振り出した手形が信用状により銀行歩留り率とすると、ただ一つの銀行しか社会に使関係などに関する調査 ) 、②物的調査 ( 外部して行う各種の割賦販売、チケット販売、クレ ・ンツト・カードによる販売などがある。掛売り の買取りを約束されているという利益を受ける存在しない場合 ( 一つの金融組織をなす銀行群要素としての所属業界調査および内部要素とし は、月末など特定日にまとめて支払う方法であ ての企業の沿革、資本、設備、生産・仕入れ・ から、受益者という。これらを信用状に関与す全体を銀行システムとしてみた場合 ) には、 販売状況などの調査 ) 、③経理面の分析 ( 収益り、慣習的に処理されるため、特定の文書を用 る基本的な当事者という。信用状には、その発 C(I—R) いることはなく、金利もっかないのが普通であ 状態、財政状態、資金繰りなどの財務分析 ) よ 行を受益者に通知した以上は、関係当事者全員 る。割賦販売は、代金を一定期間中に分割して りなる。ただし、銀行などが行う信用調査は、 また、銀行組織中の一つの銀行についてみた の同意がない限り、発行の取消しゃ条件変更の 外から企業をみる「外部調査」であるから、資支払う条件で行われる販売であり、支払い時期 できない取消不能信用状 irrevocable credit 場合には、 によって週賦、月賦、年賦などがある。日本で 料・情報入手上の制約、財務諸表の信頼性の問 や、受益者になんらの予告なしに一方的に発行 C ( 1 ーこ X= Kr 十 1 ー K 題など、いろいろな限界のあることに留意すべは賃金支払い制度との関係で、月賦が圧倒的に の取消しゃ条件変更ができる取消可能信用状 きである。 〈井上裕〉多い。チケット販売は、クーポン制ともよば となる。これをフィリップスの公式という。 revocable credit などがある。信用状につし ては、それをめぐる紛争をなくすため信用状統 フィリップスによる定式化は、その後の研究信用取引しんようとりひき証券取引所におれ、発行会社のチケット ( 小切手式、切り取り 一規則 ( 「荷為替信用状に関する統一規則およの出発点となった。一九三〇年代になると、資ける取引方法の一つ。証券取引法では、証券会式、通帳式、切符式など ) を特約店に持参して び慣例」 ) が国際商業会議所において制定され本主義経済の自動回復力に疑念が生じ、人々の社が顧客に信用を供与して行う有価証券の売買商品を購入する。購入者は代金を発行会社に割 であると規定されている。現在、株式の売買に 賦で払い込み、販売店は発行会社より一括して ている。 関心は産出高と雇用水準の決定要因に向かい、 なお、信用状には、このような貿易取引の決投資乗数の理論が登場した。それによって信用は当月決済取引、普通取引、特約日取引、発行代金を受け取る。クレジット・カード販売は、 日決済取引の四種があり、普通取引がその中心チケット販売におけるチケットをカードに置き 済手段として使用される商業信用状のほかに旅拡張高に関する、 となっているが、信用取引は、普通取引の決済換えたものとみればよい。近年はクレジット・ 行信用状があるが、単に信用状という場合には K=C ・ ↓チケット販 方法の一つである。顧客は一定の委託保証金をカード販売の普及が目覚ましい 一般に商業信用状のことを意味している。↓外 ^ 森本三男〉 〈田中喜助〉 国為替↓旅行信用状 なる公式は信用拡張高、は本源的預金、積んで信用供与を受け、信用売り・信用買いを売↓クレジット・カード / は貸付率、したがって 1 ー、は現金準備率 ) 行い、受渡日に証券会社から買い代金または売 しんようぶんせき credit analysis 信用分析 信用〈圓出しんようそうぞう credit creation, creation Of credit り株券を借りて、普通取引として決済をすませ銀行などの金融機関が企業に対して融資する際 Kreditschöpfung, に、当該企業の債務返済能力 ( 支払い能力 ) の る。証券会社との貸借関係は、定められた期間 Kreditschaffung, Kreditkreation 響無準 1 ー 内 ( 決済期限は最長六か月 ) に反対売買によっ有無を知るために行う諸分析のこと。通常は、 備の債務を負いつつ銀行が信用貨幣を造出し貸 し付けることをいう。発券銀行・預金銀行のい なる投資乗数の理論 ( 」は所得増加、は限界て売買差金を決済するか、あるいは信用買いの企業が作成した最近年度の決算財務諸表および 消費性向、は新投資 ) と重ね合わせて理解さ場合は買付け代金を支払い、現株を引き取る見積資金繰表などの提出を受け、それに基づい ずれにも等しく妥当する。 信用創造論の古典的主張者は、一九世紀後半れるようになった。独特の時代関心の下に、信 ( 現引き ) か、信用売りの場合は売り株式を引きて経営比率 ( たとえば流動比率や当座比率、負 用創造論は国民経済的観点から改めて意味づけ渡す ( 現渡し ) かの方法で決済する。信用取引は債比率など ) を算定することにより、企業の財 のスコットランドの経済学者・・マクロー ドである。彼は銀行の本質は要求払いの信用をられたが、ここにおいて現金的信用創造と振替アメリカの証拠金取引に倣ったもので、関西で務状況が健全かどうかを判定する。健全となれ ば、資金を貸し付けることになる。こうした分 はマージン取引ともよばれている。信用取引は 創造し発行することであるとして、「銀行は貨的信用創造の区別が相対化されるようになった から のである。 〈鈴木芳徳〉実物取引とはいっても、実際には空売り・空買析は、一九二〇年代にアメリカの銀行が与信に 幣を『貸し』『借り』するための店舗ではなく、 あたって用いたものであり、企業外部者 ( なか いができるので投機性をもった取引といえる。 ークレイ僧正の述回高木暢哉著『銀行信用論』 ( 一九五一一・春秋社 ) 信用の製造所なのである。 ▽麓健一著『信用創造理論の研究』 ( 一九五三・ 第二次世界大戦前の清算取引にかわって、一九んすく債権者 ) の立場から行われる外部分析の べたように銀行は金鉱なのである」と主張し 東洋経済新報社 ) ▽天利長三著『信用創造五一年 ( 昭和一一六 ) 六月から実施された。証券代表的なものである。流動比率は流動資産と流 た。この信用創造に経済発展の起動因としての 、これが二〇〇 % 以上あ 論を顧みて』 ( 『伊藤俊夫教授還暦記念論文集市場に仮需給をおこさせることによって、流通動負債との比率をいし 意義と役割をみいだしたのが・・シュンペ 金融と経済の諸問題』所収・一九六九・中央公論面での円滑化や拡大を図ったものである。信用れば健全であるとされ、銀行家によって重視さ ーターであって、彼は「循環」を「発展」へと れた。 事業出版 ) 取引は証券業者の信用供与が前提であるが、 導くものは生産手段の「新結合」であり、企業 個々の証券業者は顧客のすべての需要に応する 信用分析は、その後、投資家の立場からの収 家にそれを遂行する力を与えるのが信用創造だ信用調査しんようちょうさ credit investi ・ 、フとした。これを受けて *_; ・・ ーンの『銀行 gation 一般的には、取引方針を決めるためことができないから、信用供与に必要な融資ま益性分析にとってかわられたが、現在でも、他 企業の財務評価や貸付にあたっての判別の際に に、取引の相手方について営業状況、財務内容たは貸し株を行う金融機関として、証券金融会 よ信用の国民経済的理論』 ( 一九一一 0 ) が登場した。 は不可欠の指標を提供してくれる。また、単な など信用状態を調べることをいう。信用に関す社が設けられている。↓普通取引↓空売り・ ん彼は「銀行の授信業務は受信業務に先行する」 すうせい 〈桶田篤〉る比率分析のみならす、指数法、趨勢法などを 7 しという命題を掲げ、無現金経済なるものを想定る情報の入手手段としては、相手方から直接入空買い 1 1
しんぞく 親族 / 記号を用いた表示例 △一〇 F M 親族関係を表示する記号 △男 〇女 ロ性を区別せす M MZ MB △死者 △自分 ロ MBC 性関係 結婚 学離婚 親子関係 兄弟姉妺関係 擬制的親子関係 ( 養子など ) ( 直系 ) ( 傍系 ) 親族 / 親族と親等 F 父 M 母 B 兄弟 Z 姉妺 S 息子 D 娘 H 夫 W 妻 C 子供 ( 性を区別せす ) ego 自分 高祖父母曽祖父母ーー祖父母父母配偶者 六世の祖ーー五世の祖高祖父母曽祖父母祖父母父母 ) 自己 配偶者 配偶者配偶者 兄弟姉妹甥姪ーーー姪孫ーー曽姪孫ー玄姪孫五世の姪孫ー六世の姪孫 △ FBD ego B Z 高祖父母 兄弟姉妺高祖父母の子ー高祖父母の孫 尊属 伯叔祖父母ー伯叔従父母またいとこ 〔血族・姻族〕血族とは、血のつながりのあるる。 〔法律上の親族〕親族は親類・親戚などとよば れるものと同じものであるが、法律上は、①六者同士をいう。養子と養親との間には、本来血 〔直系親・傍系親〕直系親とは、自分からみ 6 のつながりはないが、法律上は養子縁組の日かて、父・祖父や、子・孫などのように、直通す 親等内の血族、②配偶者、③三親等内の姻族に る系列にある親族を、 しし、傍系親とは、兄弟姉 限定される ( 民法七二五条 ) 。このように、法ら血族として取り扱われる ( 法定血族という ) 。 おいめい 尸いとこ同士の 律的に親族の範囲を規定することは、旧民法時それだけでなく、養子は養親の血族との間にも妺の間、伯叔父母と甥姪の司 代の「家」の外郭団体としての「親族」の存在血族関係があるものとして取り扱われる ( そのように、共同の祖先によってつながる関係にあ 逆、すなわち養親と養子の血族との間には親族る者同士をさす。どちらも、血族のほか姻族も を明らかにする意味があったし、また、実際に 親族が果たす役割も大きかったが、夫婦とその関係を生じない ) 。養子縁組による血族関係は含む ( 息子の妻と父とは直系姻族、妹の夫と兄 未成熟の子を中心とする現行民法のもとでは、離縁によって消滅する。養親が死亡したのちでとは傍系姻族の関係にある ) 。 〔尊属・卑属〕ある人を基準として、親族関係 あまり大きな意味をもたない。というのは、あも、養子は家庭裁判所の許可を得て離縁するこ において、その人より先の世代にある者を尊属 る者の近親であることによってある法律上の効とによって、養親の血族との親族関係を切るこ 果が与えられるというような場合には、個別 とができる。なお、養子縁組によって養子が養と、 しし、その人より後の世代にある者を卑属と 的・具体的にその親族の範囲が定められる場合親の血族と親族になっても、本来の血族との間 いう。直系親・傍系親の分類と結び付いて、直 が多い。たとえば、扶養義務を負う親族、相続の親族関係はそのまま存続するのは、もちろん系卑属・傍系尊属などと用いられる。自分の親 する権利のある親族、近親婚として結婚が禁止である。 や祖父母は直系尊属、子や孫は直系卑属、伯叔 される親族など、重要な場合は、すべてその目 姻族とは、配偶者の一方と他方の血族との間父母は傍系尊属となる。なお、普通、直系尊 的に応じて具体的にその範囲が定められているをいう。妻からみて夫の親や兄弟は姻族であ属・直系卑属などという場合には、血族だけで から、右の親族の定義はそれらの場合には、ま り、親からみれば息子の妻は姻族である。ま姻族は含まれない。 ったく不要となるわけである。現在でも右の親 た、子からみて父の後妻や、夫からみて妻の連〔親等の数え方〕親等とは、親族関係の遠い近 族の範囲が役にたつのは、結婚などの取消し、れ子なども姻族である。姻族関係は、離婚によ いを計る尺度である。直系親の場合には、世代 親権喪失などの請求、後見人や後見監督人の選って消滅する。夫婦の一方が死亡しただけではの数がそのまま親等となる ( 親と子とは一親 任・解任などの請求の場合に限られる。また、姻族関係は当然には消滅しないが ( 夫が死んで等、孫と祖父母とは二親等 ) 。傍系親の場合は、 いずれの場合にせよ、実際の親類づきあいをし も妻はしゅうと・しゅうとめとの姻族関係は切その一方から共同の始祖にまでさかのばり、他 ているかどうかが法律上の親族であるかどうかれない ) 、生存配偶者が姻族関係終了の意思表の一方に下るまでの世代の数を数えて、これを に全然関係がないことは、もちろんである。 示 ( 戸籍の届け出による ) をすれば、消滅す定める ( 民法七二六条 ) 。たとえば、兄弟の間 では、その共同の始祖は父母であるから、兄か ら父まで一世代、さらに父から下って弟まで一 世代で、結局兄弟は二親等の親族である。同様 に、伯叔父母と甥姪の間は三親等、い とこ同士 は四親等である ( どちらも共同の始祖は祖父 母 ) 。姻族の場合も、血族の場合と同様の計算 による ( 息子の妻と父とは一親等の直系姻族、 甥の妻と伯叔父とは三親等の傍系姻族 ) 。なお、 〈高橋康之〉 配偶者には親等はない。 一九四七年 ( 昭和二 親族会しんぞくかい 一 l) の改正前の民法で設けられていた親族の合 議体。親族会員は三人以上で、親族または縁故 者のなかから裁判所が選任した。親族団体の身 分上の重要事項で民法に定められた特定のもの について決定権をもっていた。たとえば、家督 相続が開始したときに、法定・指定の相続人が いない場合に家督相続人を選定したり、母が親 権者の場合や、親権者がなくて後見人が置かれ ている場合に、母または後見人の代理行為に同 意を与えたりするのが、その役目であった。第 二次世界大戦後の民法改正によって廃止され 〈高橋康之〉 配偶者 伯叔父母いとこ 伯叔父母いとこ 兄弟姉妺甥姪 ・ 4 配偶者配偶者配偶者配偶者 子 しんせき 従 5 け疋至系 曽孫ーーー玄孫ーー五世の孫ーーー六世の孫 従 7 数字は親等を示す 枠内は親族を示す
しんりし が好まれた。幌は胴に取り付けられ、乗客の雨信者数二九万三五七〇人、教師数一七七八人、 H. Cla 「 k によると、①言語理解にあたって働コンスタンの『アドルフ』 ( 天一六 ) 、フロマンタ く心理過程、②一言語産出にあたって働く心理過ンの『ドミ一一ック』 ( 一会三 ) といった、この傾 よけ・日よけ用に不可欠なものとされた。胴の教会・布教所数一一〇 ( 『宗教年鑑』一九会 ) 。 くろじゅす 〈井上順孝〉程、③言語獲得の過程とその機制、の三つであ向を代表する一連の作品が生まれた。いずれも ↓佐野経彦 両側と前後および屋根に黒繻子を張った。雨降 る。また、そこから、言語と認識、言語と思考恋愛心理の綾を力学的に分析した主知的な小説 しんりげき 0 サイコドラマ りには、これら全部を張り回したが、晴天時に 心理劇 の関係、一一一一口語と他の人間行動との関係、言語構で、その系譜はジッドの『狭き門』 ( 一九 0 九 ) や しんりげんごがく psycholin- は横幌と前幌とを取り外せるようにしてある。 心理言語学 車夫は、梶棒を地面につけた状態で人力車に乗 guistics 一 = 〔語に関連した心理現象を研究対象造の由来、動物の言語などの諸問題が派生する『田園交響楽』 ( 一九一九 ) 、ラディゲの『ドルジェ ル伯の舞踏会』 ( 一九一一四 ) からソレルスの『奇妙 客をのせ、梶棒を地面に水平になるようあげてとする心理学の分野は、早くから言語心理学という。とくに言語獲得はチョムスキー以来の な孤独』 ( 一九五 0 にまで及び、とりわけ両次世 から引く。この操作によって、車輪の心棒より psychology 0f language とよばれ、さまざま中心課題をなし、この分野を発達心理一 = ロ語学と 〈藤永保〉界大戦間に流行した。スタンダールの『赤と も前にあった重心が、心棒よりもやや後方に移に進められてきた。たとえば、実験心理学の開よぶこともある。 祖ドイツのプントは、高次の思考過程は実験的回チョムスキー著、川本茂雄訳『言語と精神』黒』 ( 一会 0 ) や『パルムの僧院』 ( 天三九 ) にも分 動するわけで、いわゆるウシロニ ( 後荷 ) の軽 ( 一九七六・河出書房新社 ) ▽村田孝次著『一 = ロ語析的傾向が著しいが、彼は『谷間の百合』 ( 天 い状態で引けるようくふうされていた。引き方研究は不可能で、ただその言語的表出を手掛り やりもち 三六 ) のバルザックと同様、人間心理を社会環境 発達研究』 ( 一一・培風館 ) ▽フォーダー にしてだけ解明されるとした。また、同じくド には、抱え走り ( ひっさげ走り ) 、槍持走りの ビーヴァー、ギャレット著、岡部慶三他訳との相関関係においてとらえ、社会観察の写実 ィッの心理学者のエビングハウスは、無意味綴 別があり、車夫の装いは、ズン胴 ( 鯉ロ ) また かさ ももひき はらあて 主義と人物内面の心理分析とを総合した、いっ 『心理言語学』 ( 一九全・誠信書房 ) りを考案して記憶実験の材料に用いた。このよ は腹当を着け、股引をはき、まんじゅう笠をか かっ はだしたび わらじ そう全体的な視野にたっ長編形式を創造し、以 しんりしゅぎ psychologism 材ス うに、一一一一〕語と心理学とのかかわりは当初から深心理主義 ぶり、草鞋または跣足袋を履いた。雨天には合 てつこう 後、それが近代小説の主流となった。そのもっ psychologisme Psychologismus ハイ 羽を、雪中には手甲をつけた。駕籠にかわってかった。 一般に心理学的なものの見方、つまり、世界内ともっきつめた形が、記憶の間欠という現象を しかし初期の言語心理学は、心理学的な関心 明治期以降、幅広く各層の人々に親しまれ、乗 り物の主流を占めてきたが、乗用自動車の普及の限度内でだけ一一 = 〔語を対象とし、また言語の本の事実的できごとの一種としてみられた心的プ追求して、一人の人間の内面を徴に入り細をう ロセスや心的機能を考察・研究する学問であるがって分析すると同時に、退廃的な上流社会の に伴ってその地位を譲るに至った。〈天野武〉質をなす構造について考慮することはなかっ 心理学の方法を、他のあらゆる学問の基礎に据風俗を鮮やかに再現した、プルーストの大長編 しんりきよう神道教団。旧教派神道た。一方、スイスの一一一口語学者ソシュール以来の 神理教 つねひこ 一一七 ) である。そ 神道十三派の一。佐野経彦を教祖とする。医者言語学は、客観的体系としての言語だけを扱え、それらに拡張・適用しようとする立場をさ『失われた時を求めて』 ( 一九一三 ~ のほか、人間の心の非論理的あいまいさを暴き 個人が言語を運用する側面にはほとんど関していう。 でもあった経彦が、家伝の神道の再興を図って とくに哲学で心理主義とよばれるのは、右の出したロシアのドストエフスキー、イギリスで 心を払わなかった。こうして、双方それそれの 活動したのに始まる。一八八〇年 ( 明治一三 ) 心理学的な見方を認識論や論理学の領域に適用は、「意識の流れ」を定着する「内的独白」を に神理教会が結成されたが、一派独立を許可さ事情から、心理学と言語学との間には真の交流 おんたけ はほとんど欠けていた。この伝統に対して、一し、知識や思考の心理的、事実的な成立過程を駆使して、画期的な大作『ュリシーズ』 れす、初め神道本局、ついで御嶽教に所属。一 八九四年に神理教として一派独立した。教会は九五〇年代以降アメリカにおいて急速に言語に観察し確定することによって、認識や思考の客を書いたジョイス、意識の拡散的不連続性を明 しいかえれば、認識や思考らかにした > ・ウルフらが、それぞれに新しい 対する学際的関心が高まってきた。情報理論、観性や普遍妥当性、 福岡県に集中しているが、そのほか北九州から 彼らに共通する タイプの心理小説を創始した。 , の本質をなす法則性や論理性を解明し基礎づけ 近畿地方にかけても散在する。教義上および組言語翻訳、バターン認識などの問題をめぐっ のは、フランス的心理分析小説を否定し、無意 織上においては教団としてのまとまりはあまりて、心理学、一一日語学、人類学、数学などの諸分うると主張する立場である。この意味での「心 強くない。本部は北九州市小倉南区徳力。公称野が一一 = 〔語に共通の関心を抱くようになった。こ理主義」は、今日では、認識論や論理学に固有識の領域にまでその探索の範囲を広げて、フロ の問題を心理学上の事実問題に解消し、それゆイトらの精神分析学の成果と呼応していること の情勢に際して、アメリカの一一一口語学者チョムス キーは生成変形文法という新しい一 = 〔語理論を提えカント的にいえば、権利問題と事実問題の区である。 ふたばていしめい 日本では、すでに二葉亭四迷の浮雲』に精 3 : 別を忘失した主張として、ほとんど非難の形容 唱し、子供は不完全な一一 = ロ語資料から完全な言語 そうせき 妙な心理分析がみられ、夏目漱石の諸作品も深 法則を抽出しうる、言語習得は均質であるなど詞となってしまった。 えん 車 一時期、心理主義の鋭い批判家でもあったフ淵を目ざす心理主義とみなすことができるが、 の根拠から、人間には生得的な一 = ロ語獲得装置が やすなり カ に新感覚派の横光利一、川端康成らに続いて、 ッサールの『論理学的諸研究』 ( 一九 00 ~ 0D 人備わっていると論じた。したがって、言語理論 まち たつお よれば、論理学の基礎は心理学にありとした哲『聖家族』 ( 一九三 0 ) の堀辰雄、『幽鬼の街』 ( 一九 は人間の生得的理性の構造を探究するものとな 行 を 三七 ) の伊藤整が、プルースト、ジョイス、ラデ り、心理学の一部門を開くものだとチョムスキ学者として、たとえば・ ()O ・ミル、リップス 寮 イゲの影響下に本格的心理小説を試みた。第二 〈山崎庸佑〉 ーはいう。こうして、心理学と言語学は相即不があげられる。 学 兵離な関係にたっこととなり、この点で古いニュ 心理小説しんりしようせつ人間内部の心理次大戦後、大岡昇平、三島由紀夫、中村真一 たけひこ 郎、福永武彦らがこの系譜を受け継いでいる。 海アンスをもっ言語、い理学ということばはしだい の動きに焦点をあて、その分析、観察を主眼と の ドストエフスキーまで心理小説に含めると、 に勢いを失っていった。しかし、なお現在も両する小説。社会の成員としての人間を外側から 地 ひろし はにやゆたか たいじゅん 者は混用されているので、その差は実質的研究描写する写実小説と対比される。騎士道恋愛物埴谷雄高、武田泰淳、野間宏をはじめ、範囲 京 を画定することが不可能なくらいその影響が大 語と宮廷文化のもっとも発達したフランスで、 内容にあるというよりは、むしろ理念の違いに 東 きく、ある意味では、スタンダール以来のすべ ラファイエット夫人の『クレー・フの奥方』 ( 一六 よると解したほ , つがよい 年 七 0 に端を発し、プレポーの『マノン・レスコての小説は心理小説としての側面を備えてい 心理一一 = ロ語学の主要問題は、アメリカのクラー カ治 〈平岡篤頼〉 7 ー』 ( 一七三 I) 、ラクロの『危険な関係』 ( 一大一 D 、る。 ク夫妻 Mrs. Eve C. Clark and Mr. Hervert 人明 、 1 磑 あや ゆきお
が、肺へ血液を送る右心室よりも仕事量が多別な治療を必要としない。心不全の徴候があれ深い所を流れる海流。どの深さからを深層とす利・義務や行動様式が伴っているのが普通であ る。これらも、社会ごとに、けっして一様では ば、ジギタリスなどの強心剤や種々の利尿剤をるかは海洋学的に明確な定義はない。理論的に く、また弁の負担も大きいので、左心室のほう ない。たとえば、母系のトロプリアンド島民の にある僧帽弁と大動脈弁に故障のおこることが投与する。弁の障害が著しく心不全を繰り返すは、エクマンが一九〇五年、均質な海での定常 ふうせし 間では、父は血縁者というよりも、母の夫とし ときは、外科的治療が必要である。可動性の保風成海流 ( 吹走流 ) を扱った際、深層流を論じ 多い はん たれている僧帽弁狭窄に対しては、弁の接合部たのが初めである。現在では、汎地球的な深層て、姻縁関係者に近いとらえられ方をしてい 〔原因〕原因としては、リウマチ性、梅毒性、 細菌性、動脈硬化性や先天性のものなどがあや移行部 ( 交連部という ) を切開 ( 交連切開大循環の一部として把握されており、一方、深る。そこでは、父系社会で父がもっているよう る。このうち、リウマチ性心臟弁膜症がもっと術 ) して弁口を拡大する。可動性の失われた僧海に定置して長時間そこにおける流向、流速をな権威を行使するのは、母方のおじである。 特定の親族に対して、制度化された態度や行 も多い。部位としては僧帽弁、ついで大動脈弁帽弁狭窄や逆流の著しい僧帽弁閉鎖不全、大動自動記録する装置測器も著しく進歩しているの が冒される。しかし最近は、リウマチ性のもの脈閉鎖不全、三尖弁閉鎖不全および大動脈弁狭で、深層流についての知見は急速に蓄積されつ動の様式がしばしばみられる。義理の母親に対 〈半澤正男〉 して広くみられる忌避の関係も、その一例であ は小児期リウマチ熱の治療が進歩して減少しつ窄に対しては、人工弁または生体弁による弁置つある。 る。たとえば、アフリカのガンダ族の間では、 しんそく kins and affnes 出生と つある。梅毒性では大動脈弁が冒されて閉鎖不換術が行われる。弁輪縫縮術や弁形成術の手術親族 ちゅうたい 全となるが、近年やはり減少傾向にある。動脈法もある。近年、弁膜症に対する外科的治療の婚姻により生ずる系譜的紐帯、およびそれに男は義理の母親を直視したり、面と向かって口 〈竹内慶治〉類する擬制的関係によって結ばれた人々をさをきいたりしてはならない。シベリアの一部の 硬化性も同様に主として大動脈弁が冒される。向上には著しいものがある。 ほうせき す。親子関係の連続としてたどることができる部族のように、義理の両親の名前を口に出すこ 細菌性心内膜炎 ( 敗血症 ) の場合は既存の大動人造宝石じんそうほうせき 0 宝石 しんぞうつう 血縁者 kins や、配偶者、配偶者の血縁者、血とすら禁じている社会もある。アフリカの父系 脈弁や僧帽弁の弁膜症に合併しておこり、さら 心臓発作しんそうほっさ 0 心臟痛 社会の多くでは、また、母方のおじとおいの間 に悪化させることがはとんどである。そのほ人造米じんそうまい米の代替として考えら縁者の配偶者などの姻縁関係者 affines が含ま に一種特殊な関係がみられることがある。南ア か、弁の粘液変性や外傷による弁膜症が最近報れた合成米。米は古くから日本人の主食であれる。ただし、出生といい婚姻といっても、そ り、明治・大正期においても国内生産は需要 にれはけっして生物学的な事実をさしているわけフリカのバトンガ族にみられる、おいがおじの 告されている。また先天性では大動脈弁のほ 所有物や食事をからかい半分に盗んでも、しか ではなく、社会的に認められた事実をさしてい 追い付けなかったので、米の形をした食品を、 か、肺動脈弁、三尖弁の障害が多い。なお、心 られもしない、といった例がそれである。この 臓弁膜症のなかに機能的弁膜症とよばれるものたとえばトウモロコシを削ったり、あるいは穀ることに注意せねばならない。 〔親族と非親族〕親族と認定される範囲は社会ように、ある種の親族との間に冷たい忌避の関 がある。たとえば、三尖弁閉鎖不全の多くは弁粉を固めてつくろうとする試みがかなり古くか ごとにかならずしも一様ではない。単系出自を係がある反面、別の親族との間に、会えばかな 膜そのものには病変がなくて、重症な僧帽弁のら多数なされてきた。一九五三年 ( 昭和二八 ) 、 認めている社会、たとえば父系社会では、系譜らずふざけあったり、悪口を言い合ったり、性 弁膜症のために右心室の機能不全をきたし、二国内の余剰デンプンと輸入小麦粉をこねたう 次的に三尖弁輪が拡大して逆流するようになえ、米粒の形に整形したものが人造米あるいは的紐帯のうち男性のみを通じての関係に重点が的な冗談をおおっぴらに行う「冗談関係」とよ ばれる制度がみいだされることもある。 る。これを機能的または二次的三尖弁閉鎖不全合成米として市場に現れた。しかし食味のうえ置かれ、何世代にもさかのばって親族関係が認 個々の親族関係に伴う諸権利・義務、行動様 で問題があり、またその後、米の増産によって知される。共通の出自の信仰のみで実際には正 とよぶ。 〔症状〕心臓の弁膜が障害されると、弁の機能姿を消した。ただしビタミン類、無機質やアミ確な系譜がたどれない氏族成員までもが親族と式や態度は、けっしてでたらめに配置されてい を代償するために心臓の仕事量が増大する。そノ酸の添加が容易にできる利点があり、強化人みなされる。これに対し、女性を通じての紐帯るわけではなく、しばしば互いに体系的に関係 造米をつくるのに適している。事実タイで試験がたどられる範囲は、はるかに小さい。日本でづけられている。このような親族体系の研究 の結果、心臓は肥大、拡張してくる。初めのう は、従来、人類学のもっとも実り多い分野の一 的に学童に投与されたリジン強化米は人造米では、法的には①六親等内の血族、②配偶者、 ちはなんとか血液循環に支障をきたすことなく つである。 〈不破英次〉③三親等内の姻族、が親族と認められている。 やっていられるが、多くの場合、ついには代償あった。 しん 個々人にとっての親族は、集団ではなく、む〔親族関係の記号〕人類学においては、親族関 作用もできなくなり、心不全の症状が現れるよ心臓マッサージしんそラー・ 0 心マッサ はんちゅう しろ境界のばやけた範疇であることが普通で、係を表示するのに記号を用いるのが通例であ うになる。すなわち症状としては、代償作用が しんそうまひ一般に心臟に起因すその範囲は、実際の社会的つきあいの有無、権る。また、父や母を表す記号は、組み合わせる 完全である間は無症状であるが、進行するにつ心臓麻痺 どうき 利の主張や義務の履行などの要因によっても大ことによって、他の親族を表すことができる。 れて運動時の息切れ、動悸、さらに悪化すればると考えられる突然死をいうが、明確に定義さ きざ たとえば、母方のおじ日 M B (Mother's broth- 安静時の呼吸困難、心臓痛、チアノーゼ、起坐れた概念ではない。突然死であるためその実態きく影響を受ける。 ふしゅ ぜんそく 親族関係が日常生活で重要な社会では、親族 (r) といったぐあいである ( 図 ) 。 呼吸、心臟性喘息、浮腫、肝腫大、腹水、静脈の究明は困難であるが、直接の死因は心室細 怒張などの心不全症状を現してくる。一方、軽動、心停止であると考えられている。原因疾患関係が終わるところは、またア・プリオリな友〔親族集団〕親族関係をもとにして構成された ・一うそく としては、心筋梗塞をはじめ、川崎病などの冠好関係が終わるところでもあり、非親族は極端親族集団には、さまざまなものがある。家族、 症のまま天寿を全うするものもあり、何十年も にいえば潜在的な敵ともみなされている。一つとりわけ夫婦と子供からなる核家族は、ほとん かかって徐々に悪化するものもある。また弁膜動脈病変や冠動脈奇形に基づくもの、心筋症や 心筋炎などの心筋病変によるもの、洞結節不全の共同体の成員が全員なんらかの形で互いに親ど普遍的といってよいほど広くみられる双系的 破壊の高度なものは、すぐに心不全に陥る。 な親族集団である。家族には、ほかに直系家 に代表される刺激伝導系の異常に基づくものな族であるような社会も多く、非親族成員が、か 〔診断〕冒された弁膜部位は心雑音の聴取、胸 どが考えられている。なお、このほか、大動脈りにいたとしても、結婚や擬制的紐帯を通じ族、拡大家族、合同家族などさまざまな形態が 部 x 線検査、心電図所見などで容易に診断でき ぎようさく 知られている。特定の祖先を共有する人々の集 2 、る。さらに左右の心臓カテーテル検査、心臟血弁狭窄症、肺高血圧症、ロマノーワード症候て、急速に同化されてゆく。 そ管造影法、超音波診断法などによって診断を確群、症候群でも、まれに突然死をおこす〔親族関係〕親族を一般に特徴づけるのは、協まりである出自集団や、個人を中心に広がる双 ことがある。 〈井上通敏〉力と友好の関係であるが、詳しくみると、特定系的なキンドレッドなども、多くの社会にみら 9 ん定し、病状の進行程度を知ることができる。 の親族紐帯に固有の意味が与えられ、特定の権れる親族集団である。↓親族名称〈浜本満〉 6 し〔治療〕弁の機能が十分に代償されていれば特深層充しんそうりゅう deep current 海の
至っては、物理学が新しい数学をつくりだし、 た数学を一つの原理で統一しようとする企てが ば、、 + 1 ) である、が成立すれば、すべてのよって組み立てられ、構造をなしているか、ま それによって物理学は飛躍した。このときかおこったが、まだ成功していない。たとえば、 自然数〃について、 3 ) である」が成り立った、それらの差異や類似性がどのようになって いるかの仕組みを明らかにしようとするもので ことが知られている。このことを用いた証明あ ら、数学は物理学によって新しい道を開拓する。フルパキという仮名の集団を組織しているフラ ようになった。二〇世紀初頭にアインシュタイ ンスの若い数学者の一群は、多様体という概念るいは定義が、数学的帰納法による証明であある。 ここでは整数の全体を例にとり、ます順序 ンは四次元幾何学の力を借りて、特殊相対性理を基礎として、数学の全体を立て直すことを企り、数学的帰納法による定義 ( 帰納的定義 ) で 構造について説明しよう。の上には 3 橋 5 と 論を樹立、さらにリ ーマン幾何学の導入とテンて、一九三五年以来「集合論」「代数学」「一般ある。 たとえば、 いうような大小関係 V = がある。そして、すべて ソルの利用によって、これを「一般相対性理位相学」「実関数論」「線形位相空間論」「積分 のの元について次のような性質が満足されて 論」へと拡張した ( 一九一六 ) 。またイギリスの物論」を書き上げ、最終的には『数学原論』 Elé- ミミ + 1 ) 1 十 2 十 : 2 いる。すなわち、①橋 ( 反射律 ) 、②抓 b, 理学者デイラックが量子力学の研究において導ミミ s トミミミミ、ミという名でまとめあ b$a ならば a=b ( 反対称律 ) 、③。於 c 入したデルタ関数が引き金となって、フランスげるとして、いまなお進行中である。 が成立することの証明には、「ミⅡ 1 のときに ならば a$c ( 推移律 ) および a$b または また、ノイマンは高速度計算機を発明し、そは、左辺、右辺とも 1 となって成立する」。さ のシュワルツは「超関数」の理論を樹立して、 b 橋が成立する。この順序関係に対して集合 らに、Ⅱのとき成立すると仮定すると、 「微分法」の概念を拡張した。 の後、電子工学の発展によって性能が高めら ( 0 , も橋を考えれば、これはの順序対 このような発展の原動力となったのは、二〇れ、人間頭脳の代用を目ざして、コンピュータ 1 十 2 十 : : 十十 ( 十 1 ) の集まり、すなわちの直積 ZxZ の部分集 〈小堀憲〉 世紀の前期に出版された『ケンプリッジ全書』という名で発展の途上にある。 ( + 1 ) ( + 2 ) そうしょ + + 1 ) 日 2 2 合を定める。これを関係 V = のグラフとよぶ。ま きミ、き、『ポレル叢書』 C 。ミを s 回カジョリ著、石井省吾訳『数学史』 ( 一九七 0 た関係 V = をから真偽値への写像と考えること 津軽書房 ) ▽高木貞治著『近世数学史談』となって、Ⅱ + 1 の場合も成立する」こと BO 、ミ、『科学ノート』 Cahiers scientifiques お もできる。すなわち真を 1 、偽を 0 で記し、そ ( 一九七 0 ・共立出版 ) ▽伊東俊太郎他編『数学で十分である。 よび『数学の成果』 E 、 e 、ミミ、ミ , の歴史』全川巻 ( 一九七九 ~ 次に、ある数列を数学的帰納法によって定の集まり 2 日 1 ) を考えれば、 V = は写像とし の出版である。なお、カントルの集合論が ・共立出版 ) ▽ 出現して以来、数学における概念の形成につい 小堀憲著「大数学者』 ( 一九穴・新潮社 ) ▽同義してみよう。ミⅡ 1 のとき、を 1 、すなわて、【 ZxZ ↓ 2 である。このように一つの て反省し検討を加えようとする機運が生まれ 著『物語数学史』 ( 一九会・新潮社 ) ▽近藤洋ち、。 1 と定義し、日のとき俶が定義さ集合と、その上の二項関係の組 ( ゝ】 ) について性質 逸著『数学の誕生』 ( 一九七七・現代数学社 ) ▽れていると仮定して、Ⅱ + 1 のとき、 + 7 た。オランダのプローエル Luitzen Egbertus Jan Brouwer ( 天 ー一九六六 ) は、数学の論理的 彌永昌吉著『現代数学の基礎概念』 ( 一九四四・ ・ ( + 1 ) と定義する。このような帰納法によ aRb, bRa ↓Ⅱ 基礎にも一種の直観が潜んでいる、という直観 弘文堂 ) ▽プルパキ著、村田全・清水達雄る定義は、 4 b , bRc ↓ aRc 訳『数学史』 ( 一九会・東京図書 ) 主義の立場で数学をとらえた。これに対してド + 】Ⅱ・ ( 十 1 ) がスのすべての元について成立するとき、この ィッのヒルベルトは、数学は公理群から命題を嵩岳寺すうがくじ中国、河南省登封県太室 えんえき と書くのが普通である。この定義による数列組 ( ゝ【 ) を部分順序構造、またさらに、 純粋に形式論理的に演繹することだけで組み立山西麓、嵩山の南麓にある寺。北魏の宣武帝が aRb または bRa が成立するときに線形順序構 てられると考えて、直観主義と対立した形式主五〇九年 ( 永平一 l) 離宮を造営し、孝武帝が五は、 かんきょ せんとう 造とよばれる。の場合はさらに 5 + ( ー 2 ) Ⅱ 3 Ⅱ 1 ・ 2 Ⅱド Ⅱ 2 ・ 3 日 6, 二〇年 ( 正光一 ) 寺に改め閑居寺とし、墫塔を 義をとっていた。 ぶつだ のように 0 および算法一、 + があって次のよう 04 日 6 ・ 4 Ⅱ 24 , 。Ⅱ 24 ・ 5 日 12P 他方、イギリスの・ラッセルは、数学は論建造したことに始まる。少林寺仏陀禅師の弟子 そうちょう Ⅱ 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ な性質が満足されている。すなわち 理学の一分科である、という立場を研究の基礎僧稠が住するや、僧徒七〇〇、堂舎一〇〇〇 + 0 日 0 + 。Ⅱ ( 単位元 ) 間を超えたといわれ、胡太后も修道した。北周となる。この方法によって数列が定義されて とした。そして記号論理学を手段として研究 いることは、「数列の第れ項が定義される」 し、その成果をホワイトヘッドと共同で『数学の破仏 ( 五七四、五七七 ) で一時道観 ( 道教寺院 ) と ずい 。 + (b + c) Ⅱ + + c ( 結合法則 ) 原理』 P 斗ミミ ~ き、ぎ ( 一九一 0 ~ 一三 ) に集なったが、隋の六〇一年 ( 仁寿一 ) 元に復し嵩という命題、 ( こを考えてみればよい じんしゅう , かド ) や′、 。 + Ⅱ b + ( 交換法則 ) 数学的帰納法には、「任意の自然数々につい 大成した。このような方法で数学を研究するこ岳寺と改称した。唐代には神秀、普寂らが住 まくしゅうぜん いちよう して北宗禅の拠点となり、一行、惟政らもこて、ミ於なるすべての自然数川に対し、 ( ミ ) が成立している。このように集合と、その元 とを「数学基礎論」という。 一変数の写像 ( / ) 、二変数の写像 ( ) 国際数学者会議が四年ごとに開催されるようの寺で業を受けた。また高宗、則天武后の嵩岳ならば、 + 1 ) である、が成立すれば、すべ あんぐう 参拝行宮所となり、中宗の重修など王室の尊崇ての自然数〃について、 ( こが成立する」なすなわちム↓ゝと * ゝ x ゝ↓ゝの組 になったことも見逃してはならないであろう。 ( ゝ、 * ) について性質 第一回会議 ( 天九七 ) はチューリヒで開催され、を得た。現在は荒廃しているが、北魏建造の一ど、いろいろな形式のものがある。なお、数学 続いて。ハリで開かれた第二回会議 ( 一九 00 ) でヒ五層一二角の墫塔が現存しており、重点文物保的帰納法は、その形式が「帰納」にきわめて似 〈里道徳雄〉通っていることからきた名称で、内容は、対象 ルベルトは講演し、二三個の「問題」を提示し護単位に指定されている。 えんえき がスのすべての元について成立するとき、この のすべてを調べるのであるから、「演繹」の一 て数学界に旋風を巻き起こした。この問題のう 数当ナ的ョ市納法すうがくてききのうほ、つ math- ematical induction 自然数上の変数を含む種である。このため、完全帰納法ともよばれ組を、群構造を有する、または単に群であると ち一九五八年までに解決されたのは一一問だけ 〈広瀬健〉 い , つ。さらに * b Ⅱ * が成立するときアー 命題に対し、自然数のある性質に着目して、そる。↓自然数 である。一九三二年の国際数学者会議で「フィ ベル群または可換群という。この場合には、通 ールズ賞」が設置され、三六年の国際数学者会の命題を証明、あるいは定義するための手法を数学的構造すうがくてきこうそう mathe- のかわりに 0 、一、 + か用いられ カ いう。ト 0 ) を自然数工についての述語とする matical structure 数学でよく用いられる重常に、 / 、 議で、フィンランドのアールフォルスが最初の とき、自然数の性質として、、 ( 1 ) が成り立要な概念で、たとえば順序、群、環、体、位相ている。さらに、 / では、 1 と乗法 x があって , フ受賞者となった。 ( 2 十 3 ) x 5 Ⅱ 2 x 5 十 3 x 5 のように、 す・一方、数学者でさえもとまどうほどに分化しち、かっ、任意の自然数々についてト ( こなら空間とか測度などが、どのような関係や算法に せいろく ミ + 1 ) ・十ミⅡ 885
証はどこにもない。色覚異常者のことを考えれり、それを解明することこそ心理学の課題であ により柔軟性のある生き生きとした資料が得ら 一九 0 = パプロフ ( ) 、条件反射の研究発表 ば、このことは容易に推測できるであろう。結る。自体に変化がなくても生活体条件の変化 れ、臨床心理学や社会調査によく用いられる。 一九 0 = 一松本亦太郎、東京大学心理学実験室設立 によって行動が触発されることはよく観察され 面接には特別の訓練や準備を必要とすることも局、心理学は心の存在を否定するものではない 一九 0 四エンジェル ( ) 、「機能主義」心理学提唱 一〈 0 = ビネー ( ) 、医師のシモンらと知能検多く、また面接自体が矯正効果をもっこともあが、科学が客観性をもつものである以上、客観るところであるし、さらに実験的にも確認され る。 的に観察することのできない心を直接の研究対ている。そこでわれわれはその生活体内の過程 査を発表 したがって心理学を、意識的なものとして考えるか、無意識的な 〔事例研究法〕前記の諸方法はいずれも、特定象とすることはできない。 一九 0 〈マクドウーガル ( 曻 ) 『社会心理学』 一九 = カツツ (t&) 「色彩の現れ方』 の問題について、特定の時期における資料を得は、一一 = ロ語その他、広い意味での行動の法則を確ものをも含めて考えるか、これを心と表現する 一九一 = ウエルトハイマー ( 響 ) 『運動視の実験的 るための方法であるが、ときにより長期にわた立することにより、心の科学的研究を目ざす学か、生理的なものとして考えるか、それは各研 研究』。ワトソン ( ) 「行動主義」宣一一一一口 問であるということができる。またその意味で究者によってかならずしも一致しないが、いず る多方面の資料を得る必要のある場合がある。 一九一六ターマン ( 影 ) 『知能の測定』 心の科学である。他の科学のことを考えてみよれにしてもいままでのところ十分に説明しうる このような研究を特定の個人について行うとき 一九 = 0 ケーラー ( 響 ) 「物理的ゲシュタルト』。 う。たとえば物理学において電気やカの実在を理論はない。 事例研究という。 ュング ( 弩 ) 『心理学的類型』 レビンは B=f(). E) という方程式を示し これらおよびその他のさまざまな研究法を目疑う人はいないが、これらは直接に観察するこ 一九 = 一クレッチマー ( 響 ) 『体型と性格』。ロー た。は行動、は人、は環境である。この とはできない。物理学が直接、研究の対象とし 的に応じて適用することにより、実際の研究が ルシャッハ ( スイ ) 『精神診断学』。アメリ ているのは、その作用の結果として客観的に観式は、行動は人と環境との関数であるというわ 行われるのであるが、それらの研究法を精密化 カ陸軍式団体知能検査実施 かりよい形であるが、実のところ彼の示した し、資料を記述し、処理するために、数学的手察することのできる光や熱や運動である。しか 一九 = = モレノ ( 「 ) 、ウィーンに「即興劇場」 、は心理的人、心理的環境をさしていて、 段が広く取り入れられ、またそれらの方法を開も客観的であるとされるこの物理学も直接人間 開設 発するための分野が重要性をもっていることの体験しうる意識を通じてできたものであるの仲介変数としての意味をもっているもので、そ 一九毛メイヨー ( 影 ) 、ホーソン実験。プリ れと独立変数としての人や環境との関係を明ら 、意識を取り扱おうとする心理学において、 が、現代心理学を特徴づけている。 ジマン ( ) 、操作主義の提唱。日本心 かにしなければ、この関数式は解けない。われ 理学会第一回大会 〔心理学の課題〕すでにみてきたように心理学なぜこのような厳密な考慮が必要であるかとい 一九 = 九サーストン ( 影 ) 「態度の測定』。ベルガ う理由は、とかく自分自身の意識の状態を他のわれが行動をおこす環境は、かならずしも物理 の対象は、実体としての霊魂から意識へ、さら トイ ) 、脳波の発見 に外部から観察することのできる行動へと変化人に、またときには動物にさえ簡単に類推、拡的なものではなく、物理的な環境をいかに認知 一九 = 三トールマン ( 影 ) 「目的的行動心理学』。 してきた。つまり心理学ということばができた大して、学問としての客観性を失うことを歴史したかということを含めて、その人のパーソナ っギ ) 『記』 リティー特性によって行動の様式が決まるので 当時と同じではない。また研究方法も、哲学的に教えられたためである。科学の客観性につい 一九 = 一三ュクスキュル ( 響 ) 『環境論』 ある。むしろ行動によって、やの状態と物 な思弁から自然科学的なものへと変化してきては、さらにあとで述べる。 ーソナリティーの力学 一九 = 五レピン ( 影 ) 『パ 行動生起の機序をウッドワース R. S. Wood ・理環境との関係が明確になる。彼は前式を別に た。古来の霊魂説をはじめとして、心に関する = こ。コフカ介イ ) 『ゲシュタルトむ理学 理論には実証不可能なものが多かった。人間行 worth ( 天六九ー一九六一 l) はー O ーという簡明 B=f(L) とも書いている。ここにとは生活 ちよくせつ の原理』 空間のことである。したがって、究極的にはや 直截な形で示した。この図式をもとにしてい 動の因果関係については、神話にもまた、民間 一九一宅・・オールポート ( 影 ) 『人格心理学』 ままでの学説を説明すれば非常に理解しやすはり行動を通じての解明がなされなければな 伝承においても述べられていることは周知のと 一九 = 〈スキナー ( 影 ) 『有機体の行動』 らない。 トールマンやハルその他は、種々の仲 。は刺激で本来感覚器官に作用する物理・ おりである。これに反し現代の心理学は形而 一九四ニロジャーズ ( 影 ) 『カウンセリングと心 じよう 上学ではなく、科学として実証可能な範囲内化学的エネルギーをさす概念であるが、心理学介変数や構成概念を措定してそれと独立変数と 理療法』 での理論体系を構築し、その範囲内での説明をでは一般に行動を喚起する対象や事態をもさすの関係を解明しようと試みたが、やはり十分な 一九四一 = マスロー ( ) 『人間の動機づけ』。ハル ( アメ ) 『行動の原理』 目ざすものである。科学的認識はすべて限定さ ものと考えられている。は反応すなわち行動ものとはいえない。 一九四五メルロ・ポンチ ( ) 『知覚の現象学』 そこでワトソンとはまったく発想は異なる れたものであるが、その限定内で明確な法則性であり、それは腺や筋肉の活動ばかりでなく表 一九四六 ミショット ( ) 『因果の知覚』。・・ が、 O にはいちおう直接には触れないで、と を確立しようとするものである。 情や言語表現なども含め、他者により観察可能 キャッテル ( ) 『人格の記述と測定』 との関係をまず確立しようとする研究が多 われわれが心というべきものをもっているこ な生活体の変化である。さらに文章や絵画など 一九哭ウィーナー ( ) 『サイバネティックス』。 い。たとえばフェヒナーの法則も、彼の意図は もその内に含めることができる。 O は生活体、 とは、デカルトのことばを引用するまでもなく ピアジェ ( ) 『知能の誕生』 すなわち人や動物である。系統発生的な連続性ともかくとして、結果としてはそうであり、精 事実であり、少なくとも自分自身の意識につい ーソナリティーの 一九四九アイゼンク ( ) 『パ ては、ある程度直接に観察することができる。 を前提として動物の研究も人間理解のためには神物理学的測定法で求められた法則の多くはそ 次元』。ヘップのナ ) 『行動の機構』 しかし自分の意識についていくら詳しく述べて有力な分野である。ところで、を独立変数、れに属する。さらに全体的 ( マクロ ) な環境と 一九五 0 エリクソン ( 影 ) 『幼児期と社会』 行動との関係は、社会心理学や生態学的心理 みても、それは一人だけの主観的な記述であっ を従属変数とすれば、 O は仲介変数となる。 ティンバーゲン ( ) 「本能の研究』 学、また応用心理学の各分野では一般に行われ て、他人によって確認することはできない。そあるいはこれを仮説構成体と考えてもよいし、 一会三カートライト、サンダー ( 影 ) 『集団力学』 れでは他人の心についてはどうであろうか。も生活体条件または変数といってもよい。このよているところである。いすれにしても客観的に 一九五七フェスティンガー ( ) 『認知的不協和 理』 うにととが観察可能な変数であるのに対し観察可能な環境と行動を通じて、行動の法則、 ちろん他人も自分と同じように心をもっている 一九犬ハイダー ( ) 『対人関係の心理』 と考えることは当然のこととされている。しかて、生活体変数は直接観察できないものであさらにそれを生ずる心の法則を解明しようとす 一九六 = チョムスキー ( ) 『統辞論の諸問題』 し、われわれは他人の意識について直接にはなる。ワトソン流の考え方の ()D ーの機械的な結るのである。そして心理学が究極的に目ざすも にも知ることはできない。自分が赤という意識び付きですべての行動が理解できないことは当のは人間一般に通じる法則性とともに、おのお 3 ん一突→ナイサー ( 影 ) 『認知心理学』 し一九七 = 国際心理学会第一一〇回大会 ( 東京 ) と他人が赤ということとが同じであるという保然であって、その間に生活体自体の活動があのバーソナリティーその他が異なる個々の人の 7 せん
ック ( 一九七三 ) まで、消費支出を決定するものは しようひかんすう consumption 消費される。 消費関数 いま経済を循環として、すなわち、生産↓分所得水準であり、所得水準の上昇につれて平均 function 消費量とそれを決定する要因との 間に存在する関数関係のこと。国民総生産 配↓消費 ( および貯蓄 ) としてとらえると、消 消費性向 ( 所得から消費支出される割合 ) が低 b C 費および消費支出は二つの意味で生産に還流す下していた。しかし、石油ショック後には、実 Z2«) を支出面からみた国民総支出 (CZQ) は、消費、投資、政府支出、純輸出 ( 輸出マイ る。第一に、消費は労働力の再生産過程であ質所得が低下しても、そのわりには消費支出が る。人は労働によって使い果たした労働力を、減らないという現象が何度か現れた ( 勤労者家ナス輸入 ) の四つからなっている。そのなかのが成立するので、所得が増加すると、平均消費 食べる、飲む、着る、眠るという消費過程を通計においては、一九七六年、八〇年および八一最大の構成要素が消費であり、全体のほば六割性向は低下することになる。ケインズの消費関 じて再生産する。さらには次代の労働力の再生年 ) 。これは、過去に慣れてしまった生活様式近くを占めている。したがって、政府が総需要数は、ある一定期間内の消費パターンを示すも のであり、「短期」の消費関数といわれる。 産のために、結婚し、子供を生み、扶養する。 は、所得が減少しても維持しようとするデモン管理政策によって経済の安定化を図る場合に 〔消費関数論争〕第二次世界大戦後の経済学研 は、消費支出がどのような要因により決定され こうして消費は生産に還流する。第二は、消費ストレーション効果の現れにほかならない。さ 支出は貨幣の支出であり、貨幣は消費財需要と らに最近になると、財産とくに金融資産の保有るかを詳しく知ることが重要となるが、それを究における大きな成果の一つが消費関数論争で して生産者に還流する。 量の増大が消費支出にプラスに働く効果が認め示すのが消費関数である。消費の決定要素としある。この論争のきっかけは、・ TJ ・クズネ ツツの一九三七年の消費性向の研究である。ク られている。 ては、所得、利子率、物価水準およびその上昇 〔消費水準〕一国の消費支出がどれほどの高さ ズネッツは、アメリカの一八六九年から一九三 にあるかは、このようにその国の消費財産業に 〔消費様式〕依存効果ないしデモンストレーシ率などがあげられるが、もっとも基本的なもの 八年にかけてのデータをもとに、このような長 は所得である。いま所得を、消費をとする 対する需要にかかわるし、また、その国民の経ョン効果の問題は、消費支出水準と区別された 消費水準に大きな影響を与える。すなわち、先と、一般的には消費関数は、次の式で示され期においては、消費と所得との間には 済的厚生の高さを左右する重要な要因である。 C # 0.91 、 消費水準には国民全体に関する国民消費水準と進国の消費様式は、大きくヨーロッパ型とアメる。 という関係があることを発見した。つまり、平 リカ型に分けられる。前者は、古い家具・食器 C=f(Y) 個人の個人消費水準とがある。統計的には、前 ここで / はの増加関数であるが、これが消費均消費性向は、長期で考えるとほば一定の〇 あるいは長く維持された家屋などに象徴される 者は国民総支出における民間最終消費支出で、 後者はその一人当りで示される。 豊かな耐久消費財と比較的低い消費性向とを特関数である。所得に占める消費の割合、つまり九になるということである。ケインズ型の消費 消費水準を決定する要因には、大きく分けて色とし、自主的な消費選択を行う型である。後 C/Y を平均消費性向という。また、所得があ関数では、定数わは正であり、クズネッツの定 二つある。一つは個人の欲望、心理、習慣など者は、流行の自動車・モーターポートなどに象る水準から一単位増えたときに、それに誘発さ数項が長期ではほばゼロである発見とは食い違 っている。消費関数論争は、ケインズ型の短期 の主観的な要因であり、一つは所得、財産状徴される豊かな耐久消費財と高い消費性向をもれて消費がどれくらい増えるかを示すものを限 これは消費関数の傾きによ 消費関数とクズネッツ型の長期消費関数をいか 態、利子率、物価、政府の政策などといった客ち、高所得・高消費型である。しかしそこで界消費性向といし り示される。 に矛盾なく説明するかをめぐってなされたので 観的要因である。しかし現代社会では、主観的は、テレビや新聞などによる宣伝広告がつねに ある。これらの論争の結果、人々の消費は、現 〔ケインズの消費関数〕・・ケインズは、 要因といっても、外的な刺激がこれを支配規制新しい消費財に対する欲望を喚起しており、高 在の所得水準のみならず、過去の最高所得水準 してしまうことが大きい。その第一はデモンス所得でありながら欲求不満が慢的に持続す一次式で示される消費関数 C=cY 十 b, 0 △ c ^ 1 , b>0 にも依存して決定されること ( 相対所得仮説 ) 、 トレーション効果である。それは、ある人の消る。そして日本の消費様式は明らかにアメリカ を考えた。ここで定数は限界消費性向を一小また、所得のうち変動所得を除いた恒常所得に 費水準が、つきあう人々 ( 隣近所、会社の同僚型である。 強く依存すること ( 恒常所得仮説 ) 、個人の消 し、また正数わは基礎消費であり、所得はゼロ また、絶対的所得水準があるレベルを超える など ) の消費生活の様式によって左右された 費行動は単にそのときの所得により決定される と、消費支出の五〇 % 以上がサービス支出に向 り、過去につくりあげてしまった生活様式は、 のではなく、その個人が一生の間に稼得する所 所得が減少しても維持されがちであることを意けられるという法則性も認められている。これ 得、つまり「生涯所得」により決定されること は所得水準が上昇すると、衣・食・住という物 味する。第二には・・ガルプレイスのいう ( ライフ・サイクル仮説 ) などが明らかにされ 依存効果がある。それは、消費者の欲望が、そ質的欲求が満たされ、高い質のサービスを欲求 た。↓相対所得仮説↓恒常所得仮説↓ライ の自主的、合理的な判断によってではなく、消するようになるためであり、わが国でも一九八 フ・サイクル仮説 〈内島敏之〉 費財を生産する企業の強力な宣伝広告や販売網二年 ( 昭和五七 ) に五〇 % を超した。消費のサ 回篠原三代平著『消費函数』 ( 一九大・勁草書房 ) によってつくりだされてしまうことを示すもの ービス化である。これに対応して、産業構造の数 関 ▽・・デューゼン・ヘリー著、大熊一郎訳 である。これらの要因は、かって日本では都市サービス化も進展する。 『所得・貯蓄・消費者行為の理論』 ( 一九六四・巌 さらに、所得水準の上昇につれて消費様式の においてだけ顕著であるとみられていたが、産 松堂 ) ▽・フリードマン著、宮川公男・ 多様化も進む。これは一方では価値観の多様化 業化と人口移動に伴う地域的所得格差の縮小 型 今井賢一訳『消費の経済理論』 ( 一九六 0 ・巌松 に対応し、依存効果に対する反逆ともみられるス 大型小売店やマスコミの普及によって、はとん ン 堂 ) ▽中谷巌著入門マクロ経済学』 ( 一九 が、反面、エレクトロニクス化による多種小量 ど全国的な現象となりつつある。 イ 八一・日本評論社 ) なお、どのような客観的要因によって、ある生産化という生産面の変化にも依存している。 ケ しようひくみあいうんどう生 このように、消費様式の変化は生産面のそれ ひ時期の消費支出が決定されるかを、関数の形で 消費組合運動 数 産者や問屋から日用品などを購入して組合員に 、フ示したのが消費関数であり、その形がどの国でと照応しつつ形成されるのである。〈一杉哲也〉 関 廉価で供給する、消費者の協同組織の運動。一 よもきわめて安定しているため、経済分析上有力 E)•・・ガルプレイス著、鈴木哲太郎訳『ゅ費 消消費 八七九年 ( 明治一二 ) に上層士族らによって組 8 たかな社会』 ( 一九六 0 ・岩波書店 ) しな武器となっている。わが国の場合、石油ショ C= け - ' 十わ 0 であっても消費者に欠くべからざる消費の大き さを示す。このようなケインズ型消費関数で
流入し、国際収支を不均衡にしたばかりか、日す、ために政府は保安条例を発布して秩序の回 ( 国際連合憲章一〇二条一項 ) することとされ王の大権に属することがコモン・ローで確立し た。条約の作成にあたり、国家としての同意のている。ただし、国民の権利義務を保障する議本の産業発達を著しく阻害した。このように日復を図った。 井上の後任に推された自由民権派立憲改進党 重要な基礎に錯誤があったこと、交渉相手国の会優位の原則から、イギリスで実施されている本の独立と国益とを損なう不平等条約の改正 おおくましげのぶ 詐欺的行為によって締結したこと、自国の代表法律に変更または追加を必要とする条約、国王は、民族主義を国家政策の基本理念に掲げて成系の外相大隈重信は、列強と個別交渉を行う方 の買収の結果結ばれたこと、自国の憲法上の手 ( 行政府 ) が権限を有しない内容の条約、イギ立した明治政府にとって、最大の悲願ともい , っ法に切り替え、井上時代の改正案を基調としな がら、一方では現行条約を遵守することによっ リスに直接または継続的に財政的負担を及ばすべきものであった。 続の重要な規定に明白に違反したことがのちに 一八七一年 ( 明治四 ) 政府は岩倉使節を欧米て、居留地外に進出するための外国人側の脱法 条約は、すべて立法 ( 議会法 ) を制定して国内 発見された場合、その同意を無効とする旨を相 行為を厳しく取り締まり、現行条約の不便さを に実施される ( 非自動執行型 ) 。イギリス連邦各国に派遣して列国の意向を打診したが失敗に 手に主張できる。また全権代表個人に加えられ きよう むわのり 終わり、七六年から外務卿寺島宗則の下で、ま外国人に痛感させ、そのことによってより有利 た強制、武力の威嚇や行使による国家自体に加諸国の多くもこの型に入る。 える強制、および条約内容が「強行規範」に抵〔条約の終了〕条約の終了とは、違法な手続にず関税自主権の回復を目ざす外交交渉が、列国な条件をかちとろうと試みた。まずメキシコと 触する場合には、その条約が無効となって消滅よる無効や、条約義務に違反する不履行とは異代表との間に個別に始められた。殖産興業政策の間に相互平等条約 ( 一公 0 が、ついで一 する。 なり、条約が定める方法および条約の実施が客を強力に展開し、産業保護、歳入増大を図る観九年アメリカとの間に、①西洋人関係の裁判に 〔条約内容と条約の実施〕条約文は、二国間 観的に不能であることを原因とする条約の消滅点から、とくに税権の回復が切実に要望された西洋人法官が多数を占める混成裁判所を大審院 のみに限り、②成文法体系は整備するが、西洋 からである。ところがイギリス公使パークスの ( 特別 ) 条約も多数国間 ( 一般 ) 条約も、①条である。条約の終了は、①条約中に規定される ぎせつ 約の一般的目的、全権代表の名前と条約の正式終了方法に基づく終了と、②条約の実施が客観強い反対でこの交渉は挫折し、日本側提案を認法原理にはとらわれない、との条件で日本の法 的に不能となることによる終了とがある。①のめたアメリカとの改定約書も、他の列強の同意権回復を認め、引き換えに日本内地を開放する の呼称、国連憲章との関連などを声明する前 単独条約が締結された。しかるにイギリスはあ が発効の要件となっていたので、死文に等しい 文、②合意した内容を条文にした本文、③署場合は、期間の設定のある条約の期限の満了、 くまでこの内容に反対し、しかもその内容がタ 名、批准条項、ときには廃棄、脱退、留保条処分条約 ( 領域の割譲や租借条約 ) の完全履ものとなった。七九年かわって外務卿に就任し かおる イムズ紙上を通じて日本国内に伝わるに及ん た井上馨は、方針を転換して税権、法権をとも 行、廃棄および脱退条項の実施、同一当事国間 項、効力発生のための要件、持続期間、条約の の新しい条約の締結による旧条約の交替 ( 更に漸進的に回復しようと試みたが、その背景にで、自由民権派自由党系や国家主義者らは、憲 正文を定めた最終条項、により構成される。 法違反、内地雑居の危険を叫んで政府攻撃を展 は領事裁判に隠れた外国人犯罪事件が国内人心 条約が対象とする内容は、①社会、人道に関新 ) などである。②の場合は、条約当事国の消 するもの ( 学術交流、労働条件の向上に関する滅 ( ただし、国内の革命やクーデターの継続はを刺激したこともあって、とりわけ法権回復に開した。大隈は刺客の爆弾によって負傷し、改 条約、世界人権宣一一 = ロ、国際人権規約など ) 、②国家の消滅とみない。国家の消滅は、国家の合専念することになった。井上案に対しても依然正交渉はまたも挫折し、単独条約も取消しとな 政治的なもの ( 講和、同盟、軍縮条約、紛争の併、併合、分裂、分割による消滅の場合が該当強硬なイギリス側の提案で、八二年より東京でった。 このように条約改正は、列国の圧力と国内自 平和的解決に関する条約など ) 、③商事に関すする ) 、条約の目的物の永久的消失、事情変更条約改正予議会が開かれた。この会議ではとく に法権回復に難色が示され、西洋人関係の裁判由民権派の反対で板挟みのなかに難航を重ね るもの ( 関税、漁業、通商、貿易に関する条約の原則 ( その項参照 ) の適用、一一国間条約の一 こ。しかるに、シ・ヘリア鉄道の起工を計画する など ) 、④その他技術的なもの ( 工業所有権、方当事国による重大な条項の違反、外交関係まを日本の司法権下に置くにあたり、①とくに西オ 著作権の保護、運輸・通信・交通・気象に関すたは領事関係の断絶による条約の履行不能、戦洋人法官採用の特例を認め、西洋人法官が多数ロシアの極東進出政策に、イギリスは警戒を深 ばつばっ め、そのため日英間の友好関係を重視するよう 争の勃発による二国間の政治的条約の終了 ( たを占める日本人法官との混成裁判で運用する、 る条約など ) である。 効力を有するすべての条約は当事国を拘束だし、停止で戦後に復活もありうる ) 、締結後②西洋法制の原理に基づく日本の成文法規を速になったので、この難境も打開されていくこと に出現する強行規範に違反する条約 ( 無効となやかに制定する、③内地の居住権、営業権をすとなった。 し、当事国はこれらの条約を誠実に履行しなけ やまがたありとも 第一次山県有朋内閣の外相青木周蔵 ( 前外務 べて外国人に開放する、などを条件とすること って終了 ) である。条約は原則として第三国に ればならない。「合意は守られなければならな 〈経塚作太郎〉でようやくまとまった。八六年からの改正本会次官 ) が、大隈案の失敗にかんがみ、西洋人法 は拘束力が及ばない。 し」 pacta sunt servanda の原則は、条約は もちろん国際法の根本規範でもある。日本国憲回経塚作太郎著『条約法の研究』 ( 一九六七・中央議もこの案で妥結し、加えて関税率も五 % から官を採用せず、成文法体系の整備も公約しない で領事裁判権を撤廃しようとする案を提一小した 大学出版部 ) ▽同著『続条約法の研究』 ( 一九 一一 % に引き上げることに列国側は同意した。 法第九八条二項も、わが国が締結した条約の誠 七七・中央大学出版部 ) この間、井上外相は交渉を有利に展開するたのに対し、イギリスは意外にも妥協を示し始め 実な遵守を定めている。条約の国内実施は、条 えのもとたけあき た。大津事件で辞任した青木の後任、榎本武揚 じようやくかいせい幕末、列国とめ、日本が急速に西洋化したとの外観をつくり 約当事国の憲法に基づいて行われる。アメリカ条約改正 ろくめいかん だそうとした。ここに鹿鳴館時代とよばれる欧も青木の路線を受けて列国と交渉、ますポルト の間に締結された不平等条約を改正するため、 合衆国憲法第六条二項では、条約がアメリカの 最高法規で、別段の国内立法を必要とせず国内明治時代に行われた政治交渉。アメリカをはじ米の風俗を模倣する風潮が、上流社会に一時流ガルとの間で領事裁判権撤廃に成功した。つい むつむわみつ め、西洋列強の圧力に幕府が屈して締結される行することとなった。しかるに政府顧問ボアソで第二次伊藤内閣の外相陸奥宗光は、イギリ 裁判所および国民を拘束する旨が定められてい る ( 自動執行型 ) 。フランス憲法および日本国に至った、いわゆる安政五か国条約 ( 一会 0 ナードは、この改正案の内容が日本の法権独立ス、ドイツ、アメリカ三国に対する各国別の交 きそん 憲法もこの型に入る。ただし、アメリカでも例は、①片務的領事裁判規定があり、外人犯罪にを毀損するものであるとして反対意見を唱え渉を開始、青木駐独公使 ( 元外相 ) の尽力によ り、成文法規制定後の法治化を理由に、一八九 外的に、国家に財政負担を及ばす条約、関税や日本の法律、裁判は適用されず、②関税自主権た。政府内にはほかにも有力な反対意見があっ たうえ、内容を漏れ知った自由民権派が国辱で四年七月まずイギリスとの間に治外法権の撤 や税率の変更を伴う条約は、下院の立法が必要でも日本側のみに与えられず、税権の独立を欠く 一つあるし、刑事法の変更を必要とする条約は、議典型的な不平等条約であった。改税約書が結ばあると非難して対外硬論を掲げ、反政府運動が廃、税率引上げの交渉に成功した。このときの よ会が立法するまでは国内実施が行われない。イれてからは、関税率が五 % の低率に固定された高まりをみせた。八七年井上外相は辞職し、条条件は、内地開放 ( 雑居 ) であったが、対外硬 約改正交渉は延期となったが、政情は沈静せ派はこの点をとらえて政府反対の気勢をあげ、 じギリスでは条約の締結は、その批准を含めて国ままとなり、安い外国商品が大量に日本市場に ( 以ド劇ページに続く ) あんせい 161