三 ~ 五年程度を計画期間とし、経済・需要予測費財の区分は、財の属性による区分ではないの訳したものであるが、最古の伝承によれば、平 八年にドイツの陸水生物学者ティーネマン A. 卩 ん F. Thienemann が初めて使用した。対吾に消 にたった既存製品の生産予定、新製品の導入時で、たとえば石油や電力などは、工場で消費財民が立てこもったのは、ローマ市内のアウエン 、期と生産予定、設備や労働力など主要生産能力の生産に使用されれば生産財となり、家庭で使ティーヌス丘だったといわれ、「聖山」に退出費者、分解者がある 自然界では光合成を行う緑色植物が圧倒的に の所要見通しなどを主内容とする。既存製品の用されれば消費財となる。生産財には土地と資したという伝えは、護民官の身の安全を保証す る法 lex sacrata と関連づけて編み出された多く、これが生産者の大部分を占めるのが普通 生産予定は、競争戦略や市場浸透戦略の展開で本財とが含まれているが、土地は労働とともに と考えられる。貴族は、この「離反」により口であるが、一部の湖などでは、種々の化学合成 あり、新製品の導入は、製品開発計画と連動した本源的生産財として区別されることがある。し ーマの防衛力が激減することを憂慮し、平民側を行う生物が多く、これが生産者の主要な部分 製品戦略ないし多角化戦略の展開である。主要たがって狭義に考えた場合には、生産財と資本 に代表を派遣して説得し、結局平民は自らのなを占めることもある。また、有機栄養生物 ( 従 生産能力の所要見通しは、設備投資計画や雇用財とは同義となる。資本財と同様に、耐久性に 計画の基礎となる。生産計画の中心は、一年をよって、工場・機械などの耐久生産財と、原かから護民官を選ぶことで和解に応じたと伝え属栄養生物ともいう ) を消費者あるいは分解者 とよぶのは、その機能から適当でないという主 られる。護民官は当初二人で、その身は不可侵 単位にした製品ごとの生産予定である年度生産料・燃料などの単用生産財とに区別される。↓ 〈鈴木博夫〉とされ、コンスルの命令に対し拒否権を発動で張があり、これに従うと、ここでいう生産者は 計画である。それは、基本的短期計画であるが、財・サービス 必要に応じて半期・四半期・月次などのより短 制酸剤せいさんざい胃腸薬の一種で、胃酸き、これによって平民を守る役目をもった。そ第一次生産者とよぶ。↓栄養段階〈牧岩男〉 期の計画に細分される。短期生産計画の内容を中和し、または吸着してその作用を減じ、あの後、前四四九年にも平民の「聖山」への離反生産者価格表示せいさんしやかかくひょうじ ルいレっ 〈平田隆一〉 るいはゲル状を呈して胃の粘膜に付着し、潰瘍があったと伝えられる。 figures at producer ・ s price 産業連関表に を、いっ・どこで・だれが ( どの機械設備が ) 何を・どれだけ生産するかという形で具体化し面を覆って保護し、酸刺激を緩和する医薬品を生産指数せいさんしすう production index おける財貨・サービスの取引金額についての評 いう。胃酸過多症、胃・十二指腸潰瘍、胃炎の個々の生産活動あるいは総合的な生産活動の動価方式であり、生産者の生産段階で評価して計 たものを作業計画という。それは暦日時で作業 治療に用いる。またジアスターゼなどの消化酵きを、時間的あるいは地域的な差異を比較しや上するもの。すなわち、その数値には、それら を規定するために、日程ともよばれる。生産計 画の内容は生産形態 ( 見込み生産か受注生産か ) 素の効果を高めるために併用される。中和剤とすいように、基準となる数値を設け、それに基の流通段階で付け加えられる商業および運輸サ ービスに対するマージンは含まれない この評 〈森本三男〉 づいて指数として表したもの。生産金額の動き しておもにアルカリ剤が利用されるが、ナトリ によって異なる。↓作業計画 ウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウを指数化する場合もあるが、一般には生産数量価方式は、商業・運輸マージンをも含んで評価 生産形態せいさんけいたい type ミ produc- される購入者価格表示に対して、各産業の生産 tion 企業における生産の様式。生産形態は生ムの無機化合物が多い。そのほか陰イオン交換の動きを対象として作成されるため、生産数量 指数を意味するものと考えられている。この場技術面での特性を、より安定的に把握し、表示 産の特色を示すのみでなく、生産管理の原理と樹脂も用いられたことがある。古くから用いら 方法を決定的に左右する。その分類にはいくつれているものに、炭酸水素ナトリウムがある。合には、経済諸指標のなかで物価指数に対応すするものであるため、各産業の生産構造の分析 や産業間の生産技術的連関を考えるうえで利点 しかし、これは胃酸の中和をするが、逆に胃液るものとなる。 かの基準がある。 生産 ( 数量 ) 指数には、個々の品目についてをもつものとなっている。↓産業連関表↓購 第一に、販売方法の相違により、受注生産との分泌を促し、ふたたび酸が出てくる二次的酸 〈高島忠〉 入者価格表一小 見込み生産に区別できる。製品の仕様が前者で分泌がみられ、また水溶性で消化管から吸収さの生産動向を指数として示す個別生産指数と、 せいさんしゃよじよう producer S はオーダーメイド、後者ではレディーメイドにれるので、過量に用いるとナトリウムの吸収にそれらを産業別、用途別、あるいは地域別など 生産者余剰 に集計して作成される総合生産指数とがある surplus ある商品一単位について、生産者が より体液のアルカローシスをおこすなどの副作 なり、受注と生産の時間的順序が両者では逆に なる。第二に、品種と生産量の観点から、少品用があるため、水に難溶の非吸収性 ( 局所性 ) 後者は個々の異なった品目の相対的な変化を合実際に販売する価格 ( 市場価格 ) から、その製 品一単位を生産するに必要な費用 ( 限界費用 ) の制酸剤が主流を占めるに至っている。非吸収成したものであるが、その作成方法としては、 種多量生産と多品種少量生産とに区別できる。 品目ごとの付加価値あるいは生産金額をウェイを差し引いたのちに残る金額のこと。たとえ 品種、生産量とも、多と少に絶対的基準はな性のものには、乾燥水酸化アルミニウムゲル、 ば、テレビの販売価格が二〇万円であるとす トとした加重平均によるのが普通である。 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒド そのため、中間に中品種中量生産を設ける わが国では、通商産業省によって「鉱工業生る。最初の一台目の生産費用が一五万円である ロタルサイト、水酸化アルミニウム、水酸化マ こともある。第三に、生産設備の稼動態様によ 産指数」が、おもに生産動態統計に基づいて業と、そのときの生産者余剰は五万円となる。二 って、断続生産と連続生産に区分される。断続グネシウム、炭酸水素ナトリウムなどの共沈化 台目のテレビを生産すると追加的に一八万円の 生産はさらに、仕事の流し方によって、個別生合物、それに吸着作用をもったケイ酸マグネシ種別、用途別、地域別に作成され、毎月公表さ 産 ( 一つすっ異なる仕事を流す ) とロット生産ウムやケイ酸アルミニウム、あるいは炭酸カルれている。作成方式は、付加価値ウェイトのラ費用がかかるとする。限界費用は一五万円から 一八万円へと増加する。通常はテレビの生産台 シウムなどがある。アルミニウム、カルシウム スパイレス算式によっている。農林水産業に関 ( 一定数をまとめた単位にして流す ) とに分け は便秘を引き起こし、マグネシウムは下痢を生する生産指数は、農林水産省によって作成さ数が増えるとその限界費用もまた増大すると考 られる。 ていぞう えてよく、これを限界費用逓増の法則とよぶ。 じさせるが、腸管への作用を少なくするためれ、こちらは生産金額ウェイトのラスパイレス ロット生産は、ロットの大小により、小口ッ 一一台目のテレビの生産者余剰は二万円である ト生産、中ロット生産、大口ット生産に三分すに、これらの化合物あるいは混合物が用いられ算式が用いられている。↓ラスパイレス指数 る。 〈高島忠〉 企業は生産者余剰がマイナスでない限りテレビ 〈幸保文治〉 ↓数量指数↓鉱工業生産指数 ることもある。実際の生産形態は、これらの諸 区分によるタイプが混合・折衷している例が普聖山事件せいざんじけん紀元前四九四年、生産者せいさんしや生態系内でのエネルギを生産する。したがって図に示されるように、 ーの流れと物質循環において、外界のエネルギちょうど生産者余剰がゼロとなる三台目までテ 〈森本三男〉 ローマの平民 ( プレ。フス ) が貴族 ( 。ハトリキ ) 通である。↓生産管理 レビを生産する。生産者余剰の総額は 5 当正 せいさんざい ーを化学工ネルギーとして取り込み、無機化合 に対抗すべく、ローマ市から武装して退去し、 production goods 生産財 人間の欲望を直接に満足させる消費財の生産過市の北東約五キ。にある丘 ( 聖山 ) に立てこも物から有機化合物をつくる役割を果たす生物を + 2 当正 + 0 当正Ⅱ 7 当正となる。生産者余 剰は固定費用と利潤との合計に等しい。このこ いう。無機栄養生物 ( 独立栄養生物あるいは自 程において使用される財であり、消費財に対すり、貴族の譲歩をかちとった事件。「聖山」は とをみてみよう。利潤は定義により、販売収入 ラテン語のモンス・サケル mons sacer を直家栄養生物ともいう ) がこれにあたる。一九一 るものとして規定されている。この生産財と消
せきたん 石炭産業 / 日本の石炭産業の推移 1980 年 1981 1983 生産 ( T ・ t ) 16 694 18 095 17 472 操業日数 301 . 0 295 . 8 297.8 常用労務者 18 285 15 396 17 781 能率 ( t / 月 ) 87 . 9 80 . 3 81.8 請負労務者 5 944 5 722 5 957 臨時労務者 1 089 831 921 稼動炭鉱数 31 32 29 注 : 通商産業大臣官房調査統計部編「エネルギー生産・需給統計年報ー 1985 ー」による 機械 ) の発展を促し、とくに鉄工業では・ダくの可能性を残している。八四年の世界の石炭度、飯場制度などが労務管理体制として一般に鉱数三一、生産量一六四五万トン、常用労働者一 ービーによるコークス製鉄法 ( 一七 0 九こしと・ 生産量二一億六七五〇万トンのシェアは、アメリ 採用された。一九二〇年代、採炭用機械が導入万四二九八人という実績は、戦後の最高水準 コートのパドル法 (l?<lll) によって銑鉄と鍛鉄カ ( 二二・九 % ) 、中国 ( 二一・八 % ) 、ソ連され、長壁式採炭法が大手鉱山に採用される ーー稼動炭鉱数九四九 ( 一九五一 l) 、生産量五五四 が製造され ( 石炭の工業用原料化の展開 ) 、そ ( 一六・四 % ) 、ポーランド ( 六・四 % ) 、インと、二〇万人に及ぶ人員整理 ( 三二年には一四 一万トン ( 一九六一 ) 、常用労働者数四五万四五〇〇 の総決算としての鉄道・艦船の出現は石炭生産 ド ( 四・五 % ) の順で、南アフリカ共和国、オ万人に減少 ) が行われ、三三年 ( 昭和八 ) には人 ( 一九四七 ) に比べて、日本の石炭産業がい 量を飛躍的に増加させ、石炭産業を工業国の基 ーストラリアも生産量を伸ばしている。これに 坑内運搬の女子労働も廃止された。準戦時体制 かに大幅な縮小を余儀なくされたかを示すもの 幹産業に押し上げた。 対し、日本のシェアは〇・五 % にすぎず、イギから第二次大戦にかけて、石炭配給統制法 ( 一九である。 一九世紀中葉、西ドイツのルールに確立され リス、西ドイツ、フランスを加えても世界の総四 0 ) が敷かれ、戦時統制下での増産連動には朝 国内石炭産業の衰退とは裏腹に、粗鋼生産を た石炭産業は、揚水立坑 ( 天四一 ) による深部開生産の一〇 % に満たないのが実情で、これらの鮮人・中国人の強制連行のほか、勤労報国隊も急上昇させた鉄鋼業界では原料炭の輸入が一九 発の途と副産物回収式コークス炉 ( 一公一 ) によ国々の生産量は年々減少している。炭層の深部組織されたが、四三年の五五〇〇万トンをピーク六〇年の六一七万トンから八四年の六一一六七万トン って、「鉄と石炭の時代」に化学工業 ( 無機化 化・奥部化に加えて、とくに人件費の高騰が、 に生産は激減し、終戦を迎えた。 と急増し、輸入依存度も六〇年の五一・〇 % か 学 ) を付け加え、これらが生産過程で有機的に石油との競争力を失わせ、減産ないし閉山を強〔戦後〕戦後、石炭産業は傾斜生産方式によるら八四年の九五・〇 % へと上昇した。石油危機 けんいん 結合する重化学工業の巨大コンツェルンを登場 いられている原因である。アメリカ合衆国で育成策により経済復興の牽引力の役割を果た 以後、都市ガスでも原料の脱石油化が進み、電 させた。二〇世紀に入るとドイツはイギリスのは、露天掘りの安価な石炭が大量に存在し、原し、朝鮮戦争 ( 一九五〇年開始 ) による石炭プカ、セメントなどエネルギー多消費型産業でも りようが 産炭量を凌駕し、ついで、アパラチア、イリノ料炭が多いため、石油と直接競合する市場も少 ームに沸いた。しかし、一九五二年 ( 昭和二石油から石炭への燃料転換が漸進しており、原 イの大炭田を有するアメリカ合衆国とドネッ、 なく、国内石油産業保護を目的に中東石油の輸七 ) に始まる安価な流体工ネルギーへの転換の料炭だけでなく一般炭の輸入も増加し ( 八八六 クズネック、カラガンダを有するソ連が産炭量入を抑制しているため、石炭生産が着実に増加急展開により、深刻な不況にみまわれ、石炭危九万トン、一九会 ) 、石炭全体の輸入依存度は七〇 を伸ばし、石炭火力による電力生産を伴う重化 している。オーストラリアでは日本への輸出を機は五八年以後大手炭鉱にも及び、六〇年の一一一年の五七・一 % から八四年には八四・〇 % に達 学工業地帯 ( コンビナート ) を発展させた。一 軸に鉄鋼用原料炭の生産が伸びており、社会主池争議に代表される長期争議も、大量の人員整している。また、世界的な石炭需給の過剰基調 九四〇年代に入ると、競合資源として有機合成義圏では資源の計画的利用を目標に、石油と石理と炭労の石炭産業保護政策を要求する政策転を反映して、輸入炭価格は低下傾向にあり、国 化学を伴う石油が登場し、先進工業国を中心炭の増産が並行して進行している。石炭産業の換闘争への方針転換をもって終息した。六二年内炭と輸入炭 ( 原料炭トン当り一万五一七二 に、石炭産業の「斜陽化」が発生してきた。 「斜陽化」は西欧や日本など先進資本主義諸国の石炭鉱業調査団の答申に基づき、政府の第一円、一般炭一万一七八七円 ) の価格差は原料炭 〔世界の石炭産業〕一九八四年の世界の石炭の の一部の特異な現象にすぎない。とくに一九七次石炭対策は、石炭が石油に対抗できないことでトン当り約九〇〇〇円、一般炭で八八〇〇円 可採埋蔵量は五兆四六一五億トン ( 世界平均可採三年の石油危機を契機に石炭産業に対する見直を前提としながらも、石炭産業の自立化の必要 に拡大 ( 一九〈四 ) した。八六年の円高はこの価格 年数一八九年 ) で、同年の石油確認埋蔵量九六 し気運が国際的に高まっている。↓資源 を認め、スクラップ・アンド・ビルド政策によ差を決定的なまでに押し広げ、国内炭価は国際 一億トン ( 可採年数三四年 ) に比べ、はるかに多〔日本の石炭産業〕〔戦前〕一八世紀末 ( 寛政る合理化を推進した。ビルド鉱では、坑内構造価格の約三倍に達している ( 国内原料炭価格一 年間 ) 、瀬戸内一〇州の塩田の製塩用燃料の需の改善、新鋭採炭機械の導入など徹底した合理トン当り二万四一三〇円に対し豪州炭は八四〇 -4 8 0 8 11 っっ 0 要増により、藩専売ないし藩直営の重要産業と 化が遂行されたが、スクラップ鉱の「なだれ閉〇円 ) 。このため、第八次石炭対策 ( 一九八七 0 ・ ) 《 0 ワ】 -4 して出発した日本の石炭産業は、維新とともに山」により、炭鉱数は六一年の五七四から六四 ~ 九一年度 ) では、石炭鉱業審議会検討小委員 高島、三池の両炭鉱が官営となり、また「日本年の一一六三、生産は五五四一万トンから五〇七七会が八六年五月に中間報告で示した年産一〇〇 坑法」 ( 天七三 ) により鉱物資源はすべて官有に万トンに減少した。六四年の第二次対策、六六年〇万トン体制がさらに下方修正される見通しが強 移され、鉱山業者は国から鉱区を借りて経営すの第三次対策は五〇〇〇万トン体制による炭鉱経まっている。 石炭各社は、①海外炭の開発、②石炭液化、 ることとなった。官営鉱山は、排水機関や巻上営の安定化を目ざし、累積赤字の肩代りまで行 げ機を外人技術者の指導により導入し、その後 ったが、効果なく、六八年の第四次対策では閉③石炭火力、④新技術開発などでこの苦況の打 ^ 殿村晋一〉 三井・三菱など政商に払い下げられた。一八九山交付金の単価引上げ等によるスクラップ化を開を図っている。 シャンハイホンコン 〇年代末にかけて、極東市場 ( 上海、香港、シ余儀なくされ、なだれ閉山によって生産も三一回隅谷三喜男著『日本石炭産業分析』 ( 一九穴 ンガポール ) への船舶用燃料炭の輸出の急増〇〇万トンに激減し、七二年の第五次対策では年 岩波書店 ) ▽水沢周著石炭ー・・・昨日・今 ( 生産量の約四割 ) により民間資本の参入も進産二〇〇〇万トンを目標としたが、七五年にはこ 日・明日』 ( 一九 0 ・築地書館 ) か under ・ み、石炭産業の確立をみた。日露戦争直前の一れをも下回る ( 三五鉱一八六〇万トン ) というぐ 石炭地下カス化せきたんちかー 九〇三年 ( 明治三六 ) に一〇〇〇万トン、一三年あいに、石炭産業は大幅に整理・縮小された。 ground gasification of coal 石炭を採炭し ( 大正一 l) には二〇〇〇万トン、第一次世界大戦七三年の石油危機以降、石炭の見直しが始まて地上に取り出すことなく、地下の炭層にある 期の一九年には三〇〇〇万トンを超え、三井・三り、七五年の第六次対策では一次エネルギーに ままでガス化することをいう。一 、八八年に周 菱など財閥系資本の優位が確立した。幕末期のおける石炭の重要性が強調され、国内炭の生産期表で有名なロシアのメンデレーエフが構想を 採炭、仕繰り、排水、運搬を分業するマ一一ユフ維持、海外炭の開発輸入、石炭利用技術の研究発表して以来、多くの国で研究開発が進められ アクチュアから、仕繰り、排水など一部工程の推進がうたわれ、八一年の第七次対策は政府のてきたが、実用化したのはソ連だけである。一 機械化が行われたが、採炭・坑内連搬過程はな助成と鉱山の経営努力を要請し、国内炭二〇〇九五六年には、一立方当り平均七六〇キ。カロ 7 ーのガスを三〇億立方も生産したが、最近 5 お手労働のままで、先山・後山制を軸に納屋制〇万トン体制を目ざしたが、八五年現在、稼動炭 1984 16 831 300.3 14 910 92 . 2 5 787 644 33 1982 17 408 299.6 16 162 85 . 7 5 798 919 みつびし かんせい
は北海油田の開発で自給・輸出国に転じた ) 。現在、自国産 震探鉱は、陸上では火薬または機械等で地殻に震動を与え、比 ) の値により、軽質油 ( 〇・八三〇以下 ) 、重質油 ( 〇 地下の地層面からの反射波を受信記録して、油田構造 ( ト一フ九〇五以上 ) 、この中間の中質油などに分類され、軽質油は石油で需要を完全に満たし共産圏に石油を供給するソ連も、 将来は完全自給を続行できるか否かは疑問とされている。と ハラフィン系が多く、重質油はナフテン系が多い。輸入原油 ソプ ) の存在を探す。海域では震源として圧縮空気の発破を に対してはアメリカ石油協会が制定した度が使われもかく、ソ連、アメリカは最大の石油産出国であるのに対し 用いている。これらの調査を総合的に解釈して、試掘位置を て、世界第三位の石油消費国である日本は、新潟・秋田・山 決定し、油田構造上に掘削する。試掘の深度は三〇〇〇 ~ 四る。この値は、比重 ( D60 一 60 。 F 【六〇度の水に対する六 形各県の油田地帯に産する石油資源はきわめて乏しく ( 年間 〇〇〇が多く、ときには五〇〇〇にも達することがあ〇度における密度比 ) から、次式によって求められる。 四五万キ。リットル程度 ) 、需要の約九九・八 % を中東地域そ 141.5 る。一坑井当りの費用は、陸上で五 ~ 一〇億円、海上では三 ー 131.5 API Ⅱ ( 60 、、 60 。 F ) の他から輸入している ( 図 〇 ~ 五〇億円かかる。試掘の結果から、油田の採算性を検討 し、生産・開発に移行するか、鉱業権を放棄するかを判断す度は通常の比重とは逆に、軽質のものほど大きい値と〔可採年数〕原油年産量に対する確認埋蔵量の比 (R/P) る。試掘によって石油を発見する確率は一〇本に一本の割合なり、比重一・〇では <ta-•—度一〇となる。パラフィン基原を可採年数とよび、油田の寿命、石油資源の寿命を推定する で、さらにその石油が規模の点で十分生産の対象となりうる油は軽質でパラフィン系炭化水素に富み、ガソリン留分の得目安としており、一九八四年におけるこの値は全世界で約三 場合は四分の一に減少する。すなわち、一〇〇本の井戸を掘率が多く、直留ガソリンのオクタン価は低いが、良質の軽五年である。しかし一九五〇年当時の可採年数は約二〇年、 ったとしても商業規模の油田を発見できるのは、二 ~ 三本と油、潤滑油原料となり、残油にはパラフィンろうが多く含ま一九六〇年のそれは約三五年であったことからみても、この これ 値からただちに石油の寿命を判断することはできない。 いうことになる。石油の探鉱は、他のどのような事業よりもれている。一方、ナフテン基原油は重質でナフテン系炭化水 素に富み、ガソリン留分の得率は少ないが、直留ガソリンのは、従来世界の原油生産量および石油消費量は逐年増大して リスクの高い事業である。↓化学探査↓物理探査↓採油 〔原油〕地下から産出、採取されたままの末精製の石油を原オクタン価は比較的高く、残油にはアスファルト分を多く含きた反面、一方では生産量を上回る新油田が開発され、確認 ねんちゅう 油 crude 0 = という。一般に黒褐色または黒緑色の粘稠なむ。中間基原油はこれらの中間的性質を示す。このほか硫黄埋蔵量も年々更新されて、可採年数は大きい変動がなく、ほ ば平衡状態を保ってきたからである。図 0 ( 膨弸 ) は一九七 分の多い原油をサワー原油、硫黄分の少ない原油をスイート 油状物質で、多少の泥水分を含む。 六年にアメリカの・・ムーディーが発表した、一九二〇 化原油という。 〔組成〕主成分は炭素原子数五 ~ 四〇程度の複雑な各種炭 主要な日本の輸入原油の性状は表 2 のとおりで、主力の中 水素混合物であるが、このほかにガス状炭化水素 ( 湿性天然 首邦 いおう ブ連 ガス ) も溶存し、また非炭化水素成分として若干の硫黄、酸東系原油は、一般にパラフィン基でサワー原油が多い。 ラ国ア ア長巧シ 素、窒素化合物や少量の金属化合物を含有する。これらの非〔原油埋蔵量・生産量・石油消費量〕最近における原油の確 ネ 認埋蔵量、生産量および石油消費量を表 3 ~ 5 に示す。これ 炭化水素成分は、とくに高沸点留分ほど多い。原油の元素組 ン らの石油の容量は石油専用の単位バレル barrel ( 一バレル 成例を表 1 に示す。 イ 石油炭化水素を大別すると、。ハラフィン、オレフィン、ナは約〇・一五九キ。リットル ) で示されることが多いが、表で フテン ( シクロバラフィン ) 、芳香族炭化水素の四種に分類はキロリットル、あるいはトンに換算してある。 地球上の石油の分布は著しく偏在しており、原油の確認埋 され、原油中にはパラフィンおよびナフテン炭化水素がもっ 蔵量約一一一一億キ。リットル ( 一九会 ) のうち約五七 % は中東 とも多く、芳香族炭化水素は比較的少ない。オレフィン炭化 水素は石油が熱分解すると容易に生成するが、原油中にはほ諸国が占め、これに北アメリカ、ソ連、北アフリカを加える と、世界の原油の八〇 % 以上はこれら四大地域に集中してい これら四種の炭化水素組成はガソリ とんど含まれていない ン、灯油などの低沸点留分では明確であるが、重油、潤滑油る。一方、世界の原油年産量約三一・五億キ。リットル ( 一九 会 ) のうち五〇 % 近くはソ連、アメリカ、サウジアラビアの などの高沸点留分では、一分子が一個のナフテン環に長いア ルキル側鎖が結合した「パラフィン性の高い成分」や、数個三国だけで占められている。近年このほかに北海油田を開発 他 のナフテン環のほかに芳香族環も結合した「ナフテン性の高したイギリス、急速な石油増産を進めたメキシコが有力な産 3 9 の 先 っ 0 っ亡っ 0 挈、 い成分」などの複雑な混合物よりなり、炭化水素種族の区別油国として加わっている。この原油生産量の大部分は石油消 入 イン乙 輸 ネ一ク 費量に相当するとみなせるが、アメリカは年間約九億キ。リッ は不明確となる。 由 ルマラ 〔性状〕炭化水素の比重は一般にナフテン系よりもパラフィ トルの石油を消費し、これに次ぐソ連、日本を加えると、世原フォイ の ン系が低く、また同一種族では高沸点成分よりも低沸点成分界石油の約五〇 % はこれら三国だけで消費されている。第二 ゅ - が低いため、原油の比重はその組成と相関関係があり、原油次大戦前アメリカは石油輸出国であったが、現在では消費量日 の激増により、自国産の石油で需要の約六五 % を満たしてい キ、は比重の大小により分類されることが多い。国産原油では比 図 せ重 ( D こ一 4 。 c 】四度 o の水に対する一五度 o における密度るにすぎず、世界最大の石油輸入国となっている ( イギリス メキシコ 5 クウェート 3 マレーシア 3 その他 4 サウジ アラビア 213201 千幻 1 984 年 サウジ アラビア 合計 262 785 千幻 1 975 年 27.2 イラン 22.3 イラン 7 カタール 6 中国 6 オマーン 6 インドネシア 1 1 . 2 アラブ首長国連邦 10.2 クウェート 8.3 中国 3.6 注 : 大蔵省「貿易統計」による 567
せいさん 生産費の法則 〔図 A 〕 ている。企業はのの生産を行うと利潤が最大とめの月次損益計算を行う場合や本支店合併会計四つの異なった生産様式をもっ歴史段階を経過生産の筋骨系統は生産力の一要因としても、容 〈佐藤宗弥〉 してきたと述べている。それは「アジア的・古器や管など生産に対する役割が間接的・消極的 なる。・なぜならば、よりも小さいでは生産などに広く利用される。 量を一単位増加させれば々。だけ利潤が増加生産様式せいさんようしき mode of pro- 代的・封建的・近代プルジョア的生産様式」でな生産の脈管系統は生産力に含めない。また、 duction 材ス produktionsweise 人間はある。これら一連の歴史段階は、生産力と生産生産にとって直接的なかかわりはなくとも、社 し、よりも大きいでは生産量を一単位減少 させればにだけ利潤が増加するからである。 その生存に必要な財貨を社会発展のそれそれの関係が相互に規定しあいながら、社会が新たな会的生産を支える諸条件をなす道路・運河・港 段階にふさわしい仕方で生産する。生産様式と生産力を獲得することによってそれに照応する湾などは生産力の一要因と考えられる。しか 企業の総収入は 40 おで、総費用は / 0 し、労働手段は労働力と結び付くことによって いうのはこのような財貨を獲得する仕方をさす新たな生産関係が形づくられることを示してい であるから、利潤は〃 / となる。通常は、 初めて社会的生産力となるものであって、両者 経済全体の平均的な利潤あるいは資本に対するものであって、マルクス経済学の基本的カテゴる。ここでは生産力がより規定的役割を果た ーの一つである。 す。一定の生産関係のなかで一定程度まで発展が結合しない限り、それらは潜在的生産力では 利子支払いなどは正常利潤として総費用に含め て考えるので、この利潤 4 / は超過利潤で 生産様式はより狭い意味では、労働過程の技する生産力はやがて既存の生産関係と衝突するあっても現実的生産力とよぶことはできない。 ある。したがって、長期を仮定したならば、こ術的・社会的諸条件によって規定された生産のようになると、発展した生産力にふさわしい生しかし両者のうち労働力はこの結合に際し能動 の産業へ超過利潤を目ざして他企業が参入する仕方をさすものである。たとえば、マニュフア産関係が形づくられる。それは現実の歴史過程的な役割を果たすものであって、その意味で労 働力こそ生産力の第一の要因であるとしなけれ であろう。この参入によって価格カは下落し、 クチュアや機械制大工業は社会のそれぞれの発では敵対的な階級の闘争として現れる。 生産様式は下部構造としての社会の経済的基ばならない。 生産要素価格は上昇するので、最終的には図展段階における技術的・社会的諸条件のもとで こうして生産力は労働力と労働手段の結合に 成立した生産の仕方であったし、その意味でそ礎をなし、その上に社会の上部構造をなす政治 のような産業均衡が成立する。ここでは価格Ⅱ 的・法律的・文化的諸制度やさまざまな意識諸よって形づくられるが、この有機的結合を規定 長期限界費用Ⅱ長期平均費用 ( の最低点 ) が成れらを生産様式とよびうる。 〈畑中康一〉 形態が形づくられ、両者は相互に規定しあいなするものが生産関係である。生産関係は財貨の 立し、利潤はゼロとなる。 しかし一方、生産様式を人類史的展望のもと がらも究極的には生産様式の発展が上部構造を生産において人間が相互に取り結ぶ社会的関係 でみるならば、それはいっそう広い意味をも 精算表せいさんひょう work sheet, work- ing sheet 決算では元帳の各勘定に決算整理つ。それは生産力と生産関係の歴史的・社会的規定し、発展させることになる。↓生産力・生であって、それは生産のみでなく分配・交換・ 〈藤田勝次郎〉 消費の全経済過程における人間の諸関係を規定 すなわち修正が加えられて損益計算書および貸結合の様式を意味する。人間の自然に対する意産関係 借対照表が作成されるが、その過程の種々の記識的活動としての生産活動において、生産力は生産力・生産関係せいさんりよく・せいさんする。生産力が人間の自然的対象に対する諸カ という内容であるならば、生産関係はこの内容 入を一覧しうるように表にまとめたものを精算労働力と生産手段とが社会的に結合して形づく かんけい productive force, relations Of pro ・ Produktivkraft, Produktions ・ に一定の形式を与えるものである。このように 表という。精算表のもっとも基本的な構成は残られるが、この二つがどのように結び付き生産 duction 高試算表、損益計算書および貸借対照表からな力として現実に作用するのかを決定するのは生 verhältnisse 響生産力は、一般に労働生産して生産力と生産関係の統一は生産様式とよば り、貸借あわせて六欄になることから六欄式精産関係である。生産関係は生産に際して人間がカとして考える場合は、一人の労働者が一定時れる。生産関係はなによりも生産手段の所有関 間内に生産する財貨の分量で示されるものであ係である。人類史的にみれば、生産手段は初め 算表または六桁精算表という。この精算表に決相互に取り結ぶ関係であり、労働力の所有者と は社会の全構成員が共同で所有した ( 共同所 算整理記入 ( 修正記入 ) の欄を加えると八欄式生産手段の所有者の社会的結合関係である。生るが、マルクス経済学の基本的用語の一つとし ( 八桁 ) 精算表に、さらに整理後試算表欄を加産様式はこの生産力と生産関係の統一的概念でての社会的生産諸力に限っていうならば、それ有 ) 。しかし、生産力の発展によってそれはし 。こ、に私的に所有されるようになった ( 私的所 は労働主体が労働手段を用いて労働の自然的対 えると一〇欄式 ( 一〇桁 ) 精算表となる。実務あって、両者がどのように統一されているのか 自然そのものをつくりか有 ) 。この過程は、さらに生産力の発展の程度 上一般に用いられるのはこの一〇間式精算表で によって人類社会の発展はさまざまな段階に区象に働きかけを行い、 にしたがって、アジア的・古代的・封建的・近 えると同時に、人間と社会をもっくりかえなが ある。精算表は、年度決算の際に決算連算表と 別されるのである。マルクスは『経済学批判』 して利用されるほかに、利益管理計算目的のた ( 天五九 ) の序言で、いままでの人類社会が次のら財貨と人間を絶えず再生産してゆく諸力を現代・フルジョア的な生産関係に区別される。この す。人間と社会が存在するためには財貨の再生経過はまた、生産手段の所有関係が直接的な人 ひっす 産産が必須の条件となる。人間は生産過程で生産格的関係として示される段階から商品という物 格 格 価 生手段 ( 労働手段・労働対象 ) を用いて人間の労的関係を通して現れる段階への移行として示さ 価 働能力、つまり労働力を行使して財貨を生産すれる。資本主義社会では、生産手段の所有者で る。生産力とはこの労働力と生産手段によってある資本家と非所有者である労働者の関係は商 構成される。社会的生産力とはこのうちの労働品の所有と交換を通して現れる。 社会の発展は生産力と生産関係の弁証法的関 力と労働手段とからなると考えられる。労働対 係のうちに行われる。一定程度発展した生産力 象には、まだ人間の労働によってつくりかえら にはそれに対応する生産関係が取り結ばれる れていない自然 ( 土地・水や地下に埋蔵された 資源など ) のはか、すでに人間の労働によってが、生産力の発展につれて生産関係がやがて維 つくりかえられた原料などがあり、それらは自持されえなくなると、発展した生産力にふさわ 然的生産力となるものではあるが、狭義の生産しい生産関係が新たに形成されることになる。 ↓生産様式 ( ( 藤田勝次郎 ) ) カ概念としての社会的生産力には含めないのが 通例である。労働手段についても、機械や道具回林直道著〕。史的唯物論と経済学』全二巻 ( 一九 7 七一・大月書店 ) など生産に際して直接的・積極的役割を果たす 価格・費用 平均費用 C 14 限界費用財 C 0 Qo Q* QI 生産量 〔図 B 〕 価格・費用 長期平均費用 長期限界費用 0
これにこたえるものが作業研究である。それはする争議戦術。業務の内容によって業務管理闘し、ストライキがこれにかわるようになった。 生産関数で、・・アロー、・ 22 ・チェネ ↓読売新聞争議↓東宝争議 〈松尾洋〉 リ、・・ミンハス、・・ソローの四人時間研究と動作研究を中心にしている。時間研争ともいう。一九一七年のロシア二月革命時に によって提案されたものである。彼らは現実の究は、作業の標準時間を科学的に設定する手続おける労働者の工場と生産の統制、第一次世界生産教育せいさんきよういく広義には、平 データから労働生産性 ( 労働の平均生産力 ) はであり、動作研究は、作業の標準動作を科学的大戦後のイタリア、フランスなどの工場占拠に 和と独立を目ざし、人権と科学 ( 社会科学およ 賃金率と高い相関関係をもっことを知り、この に設定する方法である。これらに基づいて標準よる生産の続行などがその起源である。二〇年び自然科学 ) と生産的労働を尊重する国民教育 関係から生産関数を導出した。この生産作業が設定される。標準作業と生産計画を前提七月の共産主義インターナショナル ( コミンテ計画の全体を意味する。それは全教育課程を生 関数は、 にした具体的な実施計画が、作業計画である。 ルン ) 第二回大会や、二一年七月の赤色労働組産との関連において編成しようとするものであ Ⅱ K ー。 + 3 トー 0 こき それは、各作業を遂行する作業者や設備・機械合インターナショナル ( プロフィンテルン ) 第り、ある特定の職業教育としてではなく、生産 と表される。〃、象日は正の定数であり、 の負荷状況 ( すでに与えられている作業量、そ一回大会でも有用な闘争方法として採択され技術に関する一般的・基礎的知識と能力を身に + 3 Ⅱ 1 のときには一次同次である。は代の反面が余力 ) を確認しながら、各作業が暦日 つけた「科学的な生産人」を育成する人間教育 替パラメーターであり、代替の弾力性は 1 + で時に対応して、いっ・どこで・だれによって実 第二次大戦後の日本では、急激に進行するイ として位置づけられる。また狭義には、そうし の逆数に等しい 〃がゼロのときには代替の弾施されるべきかを定めるものである。それは単ンフレで物価が騰貴したが、資本家は生産サポ た教育の一環としての生産技術教育を意味し、 力性は 1 となり、生産関数はコプーダグラス型 に日程とよばれることもある。 タージュを行って資材を隠匿し、その値上りに 通常、生産教育という用語は広義における生産 となる。また、が無限大のときには代替の弾 生産計画、作業研究、作業計画によって生産よって利得を図ろうとしたので、労働者は単なのための教育とは切り離されて、この意味で用 いられることが多い 力性はゼロであり、生産量の対要素投入量比率管理の計画段階は終了し、実施段階に移る。そるストライキでは大量解雇や工場閉鎖に対抗し を示す生産係数は固定的となる。このような生の中心は工程管理である。それは、工程ごとのたり、物価に見合う賃金引上げを得て生活を防 生産教育に関する主張を第一一次世界大戦後い きどまんたろう 産関数はレオンチェフ ーハロッド型とよばれ作業の進行が計画どおりに行われるよう処置衛することができず、一般市民の生活必需物資ち早く提唱したのは教育学者城戸幡太郎 ( 一瓮三 る。↓限界生産力↓代替の弾力性〈内島敏之〉し、遅延を生じた場合には原因を除去し、対策 に対する欲求を背景に、主として産別会議 ( 全 ー一九会 ) で、敗戦後の日本の政治的・経済的独 しんちよく 回荒憲治郎著『経済成長論』 ( 一九六九・岩波書店 ) を講じることで、進度管理または進捗管理と 日本産業別労働組合会議 ) の指導により生産管 立を達成するために、生産人の育成が必要であ ▽佐藤和夫著「生産関数の理論島 ( 一九七五・創 もいう。工程管理の管理基準は時間であるが、 理闘争が行われた。一九四五年 ( 昭和二〇 ) 一ることを「生産教育論」において主張した。さ 文社 ) ) は、城戸の「生産教 それと同時に、品質やコストも重要な基準とな〇 ~ 一二月の第一次読売新聞争議で採用された らに宮原誠一 ( 一九 0 九ー る。これらに特化した管理分野が、品質管理と業務管理闘争が勝利を得た結果、同年一二月に育論」を理論的に組織づけ、「生産主義教育論」 生産目理せいさんかんり production man ・ agement 経営管理上と法律上の二つの意義原価管理である。品質管理は、望ましい品質基は京成電鉄労働組合によって無賃輸送闘争・経として発展させた。とくに宮原の「生産主義教 があるが、後者は近年ほとんど現実性をもっこ準内に製品が納まるよう、製品を検査し、生産営管理闘争として引き継がれ、同じく勝利し、育論」は、総合技術教育 ( ポリテクニズム ) の みつびしびばい とはなくなっている。 方法を改善し、人間を訓練する。原価管理は、 翌四六年二月の三菱美唄炭鉱争議、同年二 ~ 四主張に相通じる部分を含んでいる。 経営管理としての生産管理は、経営における所定の原価標準と実際原価を対比し、差異の解月の東宝争議をはじめ各産業、各地域に広が 生産教育の主張は、アメリカ占領軍の教育管 生産活動を効率化し、生産的諸資源の有効性を消に努める。生産の円滑な進行と需要への敏速り、同年五 ~ 六月にはストライキをしのぐ数に 理政策およびそれに関連した教育界の支配的風 最高に発揮させるための体系的施策をいう。具な対応のためには、原材料や製品の在庫が必要上った。 潮、すなわちアメリカ的で消費生活中心的な新 であるが、それが過大になると収益を圧迫す 体的にいえば、需要に適合した良質の製品ない 日本共産党、産別会議は、労働者の生産管理教育思想に対する抵抗として提起されたもので し財を、安価にしかも適時に生産するための体る。適正在庫の算定と実現が、在庫管理の目的闘争と農民の自主供出闘争、市民の食糧管理闘あり、提起された当初はごく少数の人たちによ 系的努力である。その主要な内容は、生産計である。運搬業務の複雑化と運搬手段の専門・ 争とを結合し、人民協議会に発展させて、人民って受け止められただけであった。その後、一 画、作業研究、作業計画、工程管理、品質管多様化は、独立した連搬管理を必要とするよう の権力を確立するという指導方針をとった。し九五〇年 ( 昭和二五 ) の朝鮮戦争の突発に際す になる。↓生産計画↓作業研究↓工程管理 理、原価管理、在庫管理、運搬管理などであ かし、資本の所有権に触れる生産管理闘争は、 る特需景気をきっかけとして、産業教育の必要 ↓品質管理 る。以下、これらについて順次説明する。 経営者の強い反撃を受けた。政府も一九四六年性が叫ばれ、五一年に「産業教育振興法」が制 生産計画は、生産すべき製品の種類、数量、 法律上の生産管理は、争議行為の一種とし 二月の内務・司法・商工・厚生の「四相声明」、定されるに及んで、生産教育という用語が産業 品質、生産時期を予定することである。三 ~ 五て、労働者団体 ( 労働組合 ) が使用者の指揮・ 同年六月の社会秩序保持に関する政府声明など教育という用語とともに盛んに用いられるよう 年程度の長期生産計画と、年度内に用いる短期命令を排除し、自主的に生産・業務を管理するで、生産管理闘争を違法・不当な行為として、 になった。現在、生産教育は、用語上、産業教 生産計画とに大別される。前者は、経済・需要ことをいう。第二次世界大戦後の経済混乱期争議に伴う暴行・脅迫などとともに取り締まる育、あるいは職業教育とほとんど同義に用いら 予測にたった既存製品の生産見通し、新製品の に、この戦術が一時的に多用されたことがあことを明らかにした。その後、生産管理闘争にれている。↓産業教育↓職業教育〈寺川智祐〉 導入予定、設備や労働力など主要生産能力の所る。しかし、経済状態の回復や政府による規制 はしだいに所有権の侵害、業務執行の妨害など回宮原誠一編『生産教育』 (r 国土社教育全書 要見通しをおもな内容とする。生産計画の中心 の強化により、しだいに下火になった。この戦の理由で弾圧が加えられ、設備・資材の差押 2 』所収・一九五六・国土社 ) 術が経営権との関係で合法か違法かについてはえ、代金の不払いなどの妨害も行われるように は年度生産計画であるが、それは一年を単位に 生産計画せいさんけいかく production plan した製品ごとの生産予定である。年度生産計画学説上対立があるが、最高裁判所の判決は違法なった。このため、四六年には一七〇件を数え生産管理の一環として策定される生産活動の計 〈森本三男〉 んは、必要に応じて半期・四半期・月次などの短としている。↓生産管理闘争 たこの争議戦術も、資本がようやく生産を通じ画。生産すべき製品の種類、数量、品質、生産 せいさんかんりとうそう労働て利潤を得ようとする方向に動き出したことと時期を予定することであり、すべての経営計画 六、期生産計画に細分される。生産計画を能率的に生産管理闘争 も重なって下火に転じ、四七年には九三件、四がそうであるように、生産計画もまた長期計画 > 遂行するために、作業の方法・用具・設備・環者が使用者の指揮・監督を拒否し、工場施設・ 八年には五四件、四九年には二五件へと減少と短期計画から構成される。長期生産計画は、 せ境について科学的検討を加える必要が生じる。資材などを把握して生産を管理し、経営を続行 313
四年一月に原油公示価格の一方的引上げを行っ 万キ。カロリーもあり、熱量の価値は高い。しかののみが課税対象となる。納税義務者は、国産石油べンジンせきゅー・ 0 ・ヘンジン せキ、ゆ・ゅ・しゆっこノ、キ : : っ たため、原油価格は短期間のうちに四倍近くの しガソリンのようにそのままでエンジンを可動の場合は採取者、輸入の場合は保税地域からの石油輸出国機構 高騰を一小し、第一次石油危機をもたらした。そ することは不可能である。石油化学の原料や医引取者であり、いずれの場合も申告納付であ Organization 0f Petr01eum Exporting れは「狂乱物価」となって日本をはじめ石油輸 Countries 略称一九六〇年九月バ 薬品などの合成原料としての可能性もある。しる。課税標準は、国産原油および石油ガスにつ いては採取場からの移出価格、輸入原油およびグダードで開かれたイラン、イラク、サウジア入国の経済を揺さぶったのである。また、これ たがって、これら植物の活用はすべて今後の研 石油ガスについては保税地域からの引取価格ラビア、クウェート、ベネズエラの五大石油輸以降、加盟国による石油会社への事業 究妊果によるとい , っことになろ , っ 植物界には切り口から乳状の樹液 ( ラテック ( 輸入価格に関税相当額を加算した金額 ) であ出国会議で、国際石油資本に対する発一一一一〔権を拡参加や国有化が急テンボで実施され、その結果 としてこれまでの公示価格はしだいに意義を失 大するために結成した機構。その後、六一年に る。輸入石油製品については、その製品価格に ス ) の出る植物 ( ゴム植物 ) は多く、それらは うに至った。さらに七八年末からのイランの国 すべて石油植物ともみなすことができる。トウ含まれている加工費などの付加価値を除き原油カタール、六二年にインドネシア、リビア、六 七年にア・フ・ダビ ( 七一年にアラ・フ首長国連邦内紛争 ( イラン革命 ) による生産減少に端を発 ダイグサ科のみでなく、クワ科、キク科、アカ価格部分についてのみ課税するために、その引 、ガガイモ科など多くの科にまたが 0 て取価格に政令で定める割合を乗じて算出した額を結成 ) 、九年にアルジリア、七一年にナして第二次石油危機が起こり、原油価格はふた 存在する。トウダイグサ科には六〇〇〇種、ユを課税標準とする。税率は原油および輸入石油イジェリア七三年にエクアドル、七五年にガたび三倍近くも値上げされ、八一年一〇月の ポンが加盟し、現在の加盟国は一三か国であ臨時総会では、基準原油 ( アラビアン・ ーホルビア属だけで二〇〇〇種を数える。した製品は四・七 % 、石油ガスは一・二 % である。 ライト ) 価格を一バレル三四トルとし、八二年末 る。本部はウィーンに置かれ、総会、理事会、 がって石汕植物の研究は、単にホルトソウやア石油税の収入額は、毎年度の予算の定めるとこ まで凍結することが決定された オサンゴに限定することなく、広く探索研究をろにより、「石炭並びに石油及び石油代替エネ事務局からなる。 しかし、一九八〇年代に入ると、先進工業国 02-;;-20 結成の直接的な契機は、一九五九年 ルギー対策特別会計」に繰り入れられて、石油 行う必要がある さらに油脂植物も当然高エネルギー植物であ対策および石油代替エネルギー対策の財源にあ二月と六〇年八月に国際石油資本が行った原油では、二度にわたる石油危機の経験から、 地域以外での石油開発や代替エネルギーの 〈林正寿〉 公示価格 ( 利権料と課税の基準となる価格 ) の り、石油植物とも称することができる。すでにてられている。 引下げにある。したがってのもっとも開発、省エネルギー政策の実施が急速に進めら ューカリ油で発動機を動かしたり、ひまわり油石油タンバクせきゅ・・ - ・・・石油を水中に分 や菜種油などでディーゼルエンジンを動かすな散させた乳濁液中で微生物を培養し、これから大きな目的は、国際石油資本に対して原油公示れ、また世界的な不況となったこともあって、 得られるタン。ハク質をいう。↓徴生物タンバク価格の回復、引上げを求め、それによって収入石油需要は減退を続けた。このような状況のな どの実験が行われた。それらのうち、モノテル かで、は八二年八月の臨時総会で、生 petroleum pitch を増やすことにあったが、その基礎には、天然 ペン類を多く含むューカリノキや、セスキテル石由ピッチせきゅ・ - ・・ - ・ - ぎんさ ペンを含むマメ科植物であるコ。ハイフェラ属原油の高温蒸留の残渣で、アスファルトに類似資源に対しては資源保有国が恒久主権をもっと産上限日量一七五〇万バレルの生産枠を設け、 いう考えが国際的に確立し始め、資源ナショナ減産方針を打ち出した。ついで八三年三月の臨 した黒色の物質。燃料、電気絶縁材料などに用 C 。をミミ植物などは、今後の研究の進展いか リズムが高揚してきていたことがあり、結成当時総会では、基準原油価格を一・ハレル二九ドルに いられる。↓ピッチ んで石油植物として興味がもたれる。現在ュー カリノキからはユーカリ油、コパイフェラから 石油ファンヒーターせきゅーー室内を時さらに次のことを取り決めている。①国際石改めた。結成後初めての価格引下げで 油資本に対し、原油価格を安定した水準で維持ある。さらに八四年一〇月には生産枠を一六〇 はコバイ パ・バルサム ( 天然樹脂の一種 ) が生暖房する灯油燃焼器具。室内の空気によって灯 し、もし原油価格の引下げを必要とする事情が〇万バレルに削減、八五年一月には基準原油価 油を燃焼させ、高温の燃焼ガスに送風機で送っ 産利用されている。 た空気を混合し、適当な温度の温風にして吹き生じた場合には、十分な説明資料をもとに産油格を一バレル二八ド、に引き下げ、八六年七月に 現在、人類社会は莫大なエネルギーを消費し ているが、それらの九〇 % 以上を占めているの出す暖房機。灯油を気化し燃焼させるガス化燃国と協議するよう要請する、②原油価格の安定はいっそうの減産政策を打ち出すなど、値下 が石油をはじめとする化石燃料であって、これ焼式が主流となっている。ガス化の方法は、空を保証する方式を、生産制限を含めて検討すげ、減産を続けている。 が世界市場で占めるシェアは一九七 る、③消費国への有効かっ安定した原油供給、 らの埋蔵量には限界がある。しかし、石油植物気流や回転板などで灯油を微粒化させ電熱ヒー ターで予熱した気化室でのガス化と、灯油の通石油会社との公平な利益配分に関する六年には五三・一 % であったのが、八〇年には は再生産が可能であるばかりでなく、食糧をは 一 % と、年々低 じめとする植物資源の生産を目的とした主要農路を電熱ヒーターで直接加熱してガス化する方としての研究を行う、④産油国の共通政策を立四四・九 % 、八四年には三一一・ 作物の栽培ができない自然の生物相の非常に貧式がある。ガス化した灯油は、送風機で吹き込案し、その共通利益を擁護するため、定期協議下している。は、この状態を打開する ために、八五年一二月の定例総会では、加盟国 制度を設ける、などの内容である。 弱な地域で生育可能な種類であることから、乾まれた燃焼用空気と適当な割合で混合され、点 〔活動〕こうした原則のもとには結成の原油販売収入の確保を目ざして、世界市場で 燥地ひいては地球の緑化、二酸化炭素の活用、火によりほば完全燃焼に近い状態で燃焼する。 されたが、一九六〇年代は、石油市場は需給緩のシェアを取り戻すための原油販売政策を採用 酸素の生産に役だっことにつながり、環境保全燃焼効率が高く、また有害な一酸化炭素ガスの 和状態にあったため、も原油公示価格することで合意に達した。これは、価格維持を 〈近藤典生〉発生も少ない。 の立場からも興味がもたれる。 石油ファンヒーターは温風式なので、自然対のいっそうの引下げを阻止するにとどまった。最優先の目標に掲げてきた従来の原油政策の方 せきゅぜい国税の間接税の一つで、 石油税 しかし、七〇年代に入り、先進工業国において向転換を示すものである。 将来における石油対策の重要性を考慮して、一流式あるいは熱放射式と比較して部屋が均一「 このように一九八〇年代に入り、価格引下 九七八年 ( 昭和五三 ) の石油税法に基づき同年速く暖まる。また、室温調節器・タイマーなど石炭から石油への転換が進められ、需要が急増 ひつばく し、原油需給が逼迫してくると、は資げ、減産体制に追い込まれると、加盟 と連動した自動点火装置、耐震自動消火装置な 六月一日から施行された税である。課税物件 ゅ どが組み込まれている。使用するときに注意す源主権を行使し、国際石油資本に対抗して産油国間の利害や意見の対立が目だつようになって は、原油、石油ガス (==cö) および輸入石油 きている。今後、世界市場でのシェアの回復を ゅ・製品であり、したがって、原油および石油ガスることは、水の混じった灯油、変色した灯油を量と価格の決定権をもつようになった。とくに キ」は国産であれ輸入であれすべて課税対象となる使用しないこと、使用中はときどき換気をする七三年一〇月の第四次中東戦争を契機とした石目ざす動きが具体化するにつれて、非 〈根岸宣匡〉油戦略によって、は七三年一〇月と七諸国を巻き込んだ産油国間の競争・対立はいっ ことが必要である。 せが、揮発油、灯油などの石油製品は輸入したも ばくだい 577
取っておらす、また世界の資産の一 % 以下しかを目的とする特別な措置をとることは差別とみ生産段階でそれを利用することによって、直接社に認められる。物的会社 ( 株式・有限会社 ) 所有していない」 ( 「国連婦人の一〇年後半期なしてはならない」に明らかである。↓男女雇的な消費物資がより能率的に生産できる。こうでは法定清算だけが認められ ( 商法四一七条以 行動プログラム」一九ハ 0 ) という状況にある。そ用機会均等法↓男女平等↓同一労働同一賃金した回り道的な生産の有利さが「迂回生産の利下、有限会社法七二条以下 ) 、そのうち特別清 ↓女性差別撤廃条約↓母性保護〈布施晶子〉益」である。↓迂回生産 算は株式会社だけしか認められていない ( 商法 して国際婦人年「メキシコ宣言」 ( 一九七五 ) には、 性差別は、人種差別、民族差別、植民地差別、回日本婦人団体連合会編『婦人白書』各年版〔生産要素〕生産に本源的に必要とされる財あ四三一条以下 ) 。法定清算は清算人によってな 発展途上国差別などの諸差別とその根源を同じ ( 草土文化 ) ▽亜紀書房編集部編・刊『性差るいは用役は生産要素とよばれ、伝統的な古典され、清算事務の内容は、現務を結了したう くする事実が明記されている。 別への告発』 ( 一九七一 ) ▽嶋津千利世編『働く 派経済学の区分に従えば労働・土地・資本の三 え、債権の取り立て、各種財産の換価、債務の 先の定義は、第二に、長い歴史をもっ性差別 婦人と母性保護』 ( 労働旬報社・労旬新書 ) つに分類される。この分け方は、生産要素が生弁済、残余財産の分配などである ( 通常清算 ) 。 の撤廃を求める運動が世界的な広がりをもっ運 ▽ Z ・チョドロウ著、大塚光子・大内菅子訳産過程で協働する点ではなく、むしろ労働に賃特別清算は、株式会社の清算の遂行に著しい支 動に発展し、国連総会において性差別撤廃の決 『母親業の再生産ーー性差別の心理・社会的金、土地に地代、資本に利子および利潤という 障をきたすような事情があるか、債務超過の疑 議がなされるに至る歴史的経過の積み上げを教 基盤』 ( 一一・新曜社 ) ように、当時のイギリスの三大階級に階級所得 いがあるときに、裁判所の命令によって開始さ える。一九八〇年七月「国連婦人の一〇年」中 生産せいさん production 人間生活に必が分配される点にその視点を置いていた。しかれる清算手続である。いすれにしても清算が結 間年世界会議 ( コペンハーゲン ) において、七要な物資・用役をつくりだす経済的行為のこ し現在では生産に視点を置いて、労働力・土了し、その登記によって会社は消滅する。公益 五か国の署名がなされた女性差別撤廃条約は、 と。用役 ( サービス ) の提供をも生産とみるか 地・資本財を生産の三要素とする考え方がとら法人の場合には通常、理事が清算人となり、清 れるようになった。・ 八一年九月、二〇か国の批准をもって発効し、 どうかで、経済学の見方は二つに分かれる。 労働力は労働が提供する用算事務を遂行し、清算が結了すれば届出をして 〈戸田修三〉 役であり、土地は大地の広がりとしての土地だ 法人は消滅する。 八五年六月、日本も批准した。 〔物的生産・用役生産〕主として投下労働価値 せいさん 0 聖体 〔日本の場合〕一九四六年 ( 昭和二一 ) 公布の説にたつ人々は、物的生産のみを生産とみるのけでなく、生産に必要なすべての自然資源・気聖餐 日本国憲法第一四条は「すべて国民は、法の下で、農林水産業・鉱業・工業・建設業などの物候・風土などを含み、資本財は道具・機械・設西山せいざん / シーシャン中国、北京市の ぐんと に平等であって、 : 性別 : : により、政治的生産部門と、それに直結する運輸業・倉庫備・原材料・燃料・動力などをさしている。ま西郊一帯の山地。北西は車都山に連なり、緑の じびよう 的、経済的又は社会的関係において、差別され業・通信業などの物的流通部門が生産部門であた、労働と土地はその性格上、本源的生産要素樹林に寺廟、仏塔のみられる景勝の地である。 ない」とうたい、また改正民法 ( 一九四七 ) 第一条るとしている。これらの生産物を生み出す労働とよばれ、資本財は生産された生産手段とよば百花山、霊山、妙峰山、香山、翠徴山、盧師 山、玉泉山などの山地を含む。香山の西に長安 ノ二において「本法ハ個人ノ尊厳ト両性ノ本質が生産的労働であり、これ以外の主として人がれる。 これ 的平等トヲ旨トシテ之ヲ解釈スへシ」と宣言し人にサービスを提供する労働は不生産的労働と 一方、このような区分に対して、企業者能力寺、霊光寺、三山庵、大悲寺、龍王堂、香界 はうしゅどうひまかい た。第二次世界大戦後、性差別の撤廃、男女平よばれる。 を生産要素の一つに数える考え方がある。そこ寺、宝珠洞、秘魔崖など、西山八大処といわれ 等の実現を目ざす学習や連動は、戦前の運動を この見方は、経済とは人間が労働力を発揮しでは企業者能力に対する報酬は企業利潤とされる古寺があり、なかには隋・唐時代に開基され 継承しつつも、格段の展開を遂げた。しかし、 て、機械・道具などの生産手段を用いて自然に る。しかし、もし企業者能力をもっ企業者に希たものもある。付近には門頭溝炭田など西山の 性差別は、現在なお国民生活のあらゆる分野に働きかけ、人間生活に必要な物資を獲得する行 少性があるならば、革新と競争が行き着いた静煤炭として北京市民に親しまれた石炭の産地が ( ( 船越昭生〉 おいて把握される。女性差別撤廃条約の批准を動であるとする経済観に基づいている。ついで態的・単純再生産的状態でも企業利潤は消滅しある。 前に、国籍法における父系優先血統主義、家庭経済を生産↓分配↓消費・蓄積↓生産という、 せいざんかいぎ一九二五年一一月 ないが、そのとき企業利潤は企業者賃金ともよ西山会議 科教育の女子のみ必修が撤廃され、男女雇用機無限に繰り返される循環過程としてみるとき、 ばれるべきものとなる。また私有財産制を否定二三日、中国国民党の右派が党中央に対抗して すうろ 会均等法は、募集・採用・配置・昇進における生産に人々がどう関係しているかによって分配する社会主義社会においては、企業利潤は存在 北京の西山で開いた会議。鄒魯、謝持、居正、 ちょうけい たいてんきゅう 男女の均等な機会を努力義務とし、教育訓練・ のルールが決まるし、分配分を得て初めて人々 しても、それは企業者には帰属しないから、企張継、林森、戴天仇ら有力な政客を含み、西 定年・退職における性差別を禁止事項とする規は消費・蓄積できるのだから、生産は経済の本業者能力を生産要素の一つとすることはできな山会議派 ( 西山派 ) として国民党内に一定の勢 いとされている。 〈一杉哲也〉力を占めた。国共合作のもとで広東に本拠を置 定を打ち出したが、職場でも家庭でも社会通念源的・基礎的行為であることになる。 かすいそさん や慣習などにおいても、性差別に基づく男女不 これに対して、主として主観価値説にたっ せいさん 0 シアン化水素酸 く国民党が革命運動を進めているとき、孫文の 青酸 へきうんじ 平等は山積している。 せいさん会社その他の法人が解散に 遺体を安置した西山の碧雲寺で右派の一部が会 人々は、用役 ( サービス ) の提供も生産とみ清算 る。これは、生産が人間の欲求充足のために行よって本来の活動を停止したのち、その法律関議を開き、連ソ・容共・エ農扶助の三大政策に また、近年における、世界的な性差別撤廃・ 男女平等実現に向けての運動の展開のなかで、 われるのであり、経済循環を消費・蓄積↓生産係の後始末のためになされる手続。会社の場合反対を表明し、やがて党中央を名のったが、広 ↓分配↓消費・蓄積の繰り返しとみて、人間が に清算手続が行われるのは、合併または破産以東の党中央は彼らの処分を決定した。しかし、 母性の「保護」と「平等」の要求の問題が改め しようかいせき て浮かび上がり、平等の実現のためには保護を直接・間接に欲求する物資・用役だけが生産さ外の原因で解散したときである。その手続は清国民党の主流を握る介石らが、二七年四月 れるとみているのである。 に反共に転じてからは、西山会議派はそれと合 算会社として行われ、それは従前の会社と同一 返上すべきであるという主張もなされている。 この場合、直接、欲求充足に用いられない生の法人格を有するが、清算の目的の範囲内にお流し、戴天仇などは孫文思想の右派的解釈の主 しかし、母性という特殊な社会的機能をもった 〈安藤彦太郎〉 唱者になった。 いてのみ存在するにすぎない。清算の方法には 女性が、経済的、政治的、社会的、文化的諸領産手段そのものの生産、すなわち蓄積がなぜ行 せい、んかいキ、ゆ ん域において、男性と同じく活動するには、母性われるかが問題となろう。これに対する答えが任意清算と法定清算とがあり、後者はさらに通生産階級・不生産階級 六、の保護が前提条件となる。母性保護の権利の行迂回生産である。ある期間において生産可能な常清算と特別清算に分かれる。任意清算は人的 う・ふせいさんかいきゅう productive class, un ・ イギ 生産物すべてを消費してしまわないで、その一 会社 ( 合名・合資会社 ) だけに認められ ( 商法 productive class produktive Klasse, > 使をもって差別の根拠とすることが許されない 一一七条・一四七条 ) 、法定清算はすべての会 ことは、女性差別撤廃条約第四条「母性の保護部を間接的な生産手段として蓄積すれば、次の unproduktive KlasseÜ classe productive, せ ばいたん せいたい ずい そんふん 引 1
働法 本来は物的な財貨さまざまな商品の生産部門についてみると、そと同時に、労働生産物はすべて資本家の所有物 ん classe nonp 「 oductive 労方き となる。ここでは、使用価値はそれ自身のため を生産する労働を生産的労働として、このようれそれの生産部門で投下されている資本の有機 的構成 ( 不変資本・可変資本の価値比率 ) は異に生産されるのではなく、商品交換を目的とし な物的財貨を生産する階級を生産階級といし 的量 て交換価値の担い手としてのみ生産される。し 約産 それ以外の階級を不生産階級という。資本主義なるのが常であって、もしそれそれの生産部門 せ 集吽 かも、単に価値を形成するだけではなく、資本 以前の社会では、生産階級は奴隷社会の奴隷やでの剰余価値率 ( 可変資本・剰余価値の価値比 働か 労う 封建社会の農奴であった。このような生産階級率 ) が一定であるとすれば、同一量の投下資本価値を増殖することが目的で生産される。この に対して異なった剰余価値が生産されることに価値増殖は労働力商品の独自な使用価値、すな としての奴隷や農奴は、自らが消費する財貨を おの 生産するだけでなく、奴隷所有者や封建領主、なる。この場合も各生産部門間で競争が完全にわち価値の源泉であり、しかもそれ自身の有す 法線 方曲 さらには直接物的生産に従事していない家臣・ 行われ、資本と労働より大きな剰余価値を求めるよりも大きな価値の源泉であるという独自な そうりよ 産量 僧侶・商人など不生産階級の消費する財貨をもて部門間を移動しうるとすれば、各生産部門に使用価値の消費によって達成される。資本制的 生等 的り 生産した。資本主義社会では、生産階級は資本おいて投下資本量に対する均一の比率での利潤生産過程は、このような労働過程と価値増殖過 数 約よ 集 のもとで農業・工業・運輸など直接生産に携わが生み出されることになる。これが一般的・平程との統一である。なお、資本制的生産過程関 産 り利潤を生み出す労働者である ( 管理労働など均的利潤率である。こうして平均利潤率が成立は、流通過程と区別して直接的生産過程という 資曲 生 . 量 〈二瓶敏〉 間接的・補助的労働に従事する労働者も含む ) 。すると、諸商品は各生産部門の市場価値から離言い方をする場合もある。 資本 0 員等 ケネーは、剰余を農業のみに発生するものと考れて、費用価格に平均利潤を加えた生産価格に 主月酸カリせいさんー・・・ 0 シアン化カリウム せいさんりよくせいさん せいさんかんけい 0 生産力・生産投入する方法 ( 資本集約的生産方法 ) や、反対 え、農民階級を生産階級とし、工業・商業その 転化することになる。しかし、社会の全商品の生産関係 に相対的に労働を多く投入する方法 ( 労働集約 他サービス部門に従事する人々を不生産階級と生産価格の総和はそれらの価値総量に一致する関係 せいさんかんすう production func- 的生産方法 ) がある。このように一方の生産要 した。それに対してスミスは、生産的労働を農ことから明らかなように、生産価格は個別的価生産関数 フ一フ イギ tion Pro- 素を他の生産要素に代替して投入できる場合、 fonction de production 業労働だけでなく広く物的生産に携わり利潤を値や市場価値と無関係に成立するものではな 。このようなマルクスの生産価格概念は、そ duktions funktion 響生産要素の投入量その生産要素間の代替の程度の測度を代替の弾 生み出す労働であると考え、農業だけでなくエ 業の生産者も生産階級であるとした。ところでの先駆的形態をスミスやリカードの自然価格概と、それにより達成可能な最大産出量との間に力性とよび、労働・資本間の代替の弾力性は、 〈藤田勝次郎〉定まる技術的関係を示すもの。生産物 / の生労働の資本集約度の変化率を技術的限界代替率 資本主義社会では、資本に利潤をもたらす限念にみることができる。 り、物的生産部門だけでなく商業・金融その他生産過程せいさんかてい p 「 oduktionsp 「 9 産には、労働んや資本などの生産要素を必の変化率で割った比率と定義される。その値が ゼロであると資本と労働の代替可能性はまった どのような社会においても人間は自要とする。このとき生産関数は、 のすべてのサービスを含めた非物的生産部門の zess くなく、それらはつねに一定比率で投入され Y=f(K,L) 労働をも生産的労働であると考えるところか然に働きかけて自然を合目的的に変化させ、人 と表される。生産関数の満たすべき基本的仮定る。その値が大きければ大きいほど、資本と労 間が生きていくのに必要な物質的財貨を生産し ら、生産階級の概念は物的生産に従事する労働 なければならない 。こうした社会生活の基礎をは、①資本と労働とのそれそれの限界生産力は働との代替可能性は大きいのである。 者という本来の意味を失い、すべての労働者に 資本と労働との投入を同時に二倍 ( 川倍 ) に 拡大して考えられるようになった。↓生産的労なす物質的財貨の生産が生産過程である。資本正であり、②資本と労働との技術的限界代替率 〈藤田勝次郎〉主義社会においては労働生産物は商品の形態をは逓する、の二つである。基本的仮定①は、すると、生産量もまた二倍 ( 襯倍 ) になると 働・不生産的労働 とる。商品は使用価値と価値という二要因の統資本 ( 労働 ) 投入が不変のとき、労働 ( 資本 ) き、この生産関数は一次同次である、あるいは せいさんかかく price Of produc ・ 生産価格 tion 矚ス 一であり、商品を生産する労働は使用価値をつを増やすとそれだけ生産量も増加する、という規模に関して収穫不変である、という。 Produktionspreis 響平均利潤の 〔生産関数の型〕生産関数の具体的な形状につ くる具体的・有用的労働と価値をつくる抽象常識的なものである。基本的仮定②の資本と労 成立に伴い商品はその価値どおりに販売され いては種々の考え方があるが、もっとも代表的 す、その生産に要した費用価格に平均利潤を加的・人間的労働の統一である。これに対応し働との技術的限界代替率とは、生産量を一定量 な具体例としては、コプーダグラス生産関数と 労働を追加的に一単位増加 えた価格で販売される。この価格が生産価格でて、生産過程は労働過程と価値形成・増殖過程に保っときに、・ あり、マルクス経済学の基本的用語の一つであの統一として現れる。労働過程は、人間が労働 ( 減少 ) させると資本が何単位減少 ( 増加 ) す生産関数とがあげられる。 コ・フーダグラス生産関数は O ・・コプと るかを測るものである。ある一定の生産量を生 る。現実に商品は、それに含まれた抽象的・人手段を媒介として労働対象に働きかけて必要な 間的労働の分量としての個別的価値で価値が決財貨をつくりだす過程であり、生産過程の技術産する場合、労働が増えるにつれて技術的限界・・ダグラスとによって提案されたもの 定されるわけではない。それそれの商品を生産的・超歴史的な側面をなすものである。労働そ代替率はしだいに減少する、というのが基本的で、 Y= aICQ トひ する生産部門において、同一生産部門に属するのものと労働手段および労働対象が労働過程の仮定②の内容である。これは、労働が増加する 三要素であり、全過程をその成果たる生産物のと、相対的に資本が希少となり、資本一単位ので示される。 4 、象日は正の定数であり、 生産者の生産条件は異なり、優位の生産条件の + 3 Ⅱ 1 であると、生産関数は一次同次であ 立場から考察すれば、労働手段と労働対象は生減少を埋め合わせるのに必要な労働の増加分が もとで生産された商品はそれより劣った生産条 。し産手段として現象し、労働そのものは生産的労大きくなることを意味する。また、この基本的り、 ( 日 ) が 1 より小さいと、資本 ( 労働 ) 件の商品に比べて個別的価値はより小さい かし、同一部門内での競争が完全に行われれ働として現象する。資本主義社会においては、仮定②は、等 ( 生産 ) 量曲線 ( ある一定の生産の限界生産力は逓減的である。 ( 日 ) は資本 量を生産するのに必要な労働と資本との組合せ ( 労働 ) 分配率、つまり所得に占める利潤 ( 賃 こうした労働過程は資本の運動によって包摂さ ば、同じ商品には同じ価値が成立する ( 一物一 価の原則 ) 。それは社会的・平均的生産条件のれている。そのため、労働過程は生産手段を所を示す曲線 ) が原点に対して凸であることを示金総額 ) の割合を示している。 O TJ (constant elasticity Of substitu ・ もとで生産された商品の個別的価値に一致す有する資本家による労働力の消費過程として行している ( 図参照 ) 。 tion) 生産関数は、代替の弾力性が一定である 一定量を生産する場合、相対的に資本を多く る。それを市場価値という。ところが、さらにわれ、労働者は資本家の統制のもとで労働する かんけい 召Ⅱ 等量曲線 引 2
数するものは財貨の性質ではなく、財貨が消費される。なおこの式の労働量には、従業員数、労高いといわれる熱帯降雨林での一次総生産速度 れる仕方である。生産手段は労働対象と労働手働時間などが用いられる。物的生産性としてのと純生産速度は、乾物量に換算してそれそれ一 産 生段とからなるものであって、労働対象は労働主総合生産性の一般式は、次のように示される。 年当り・一タ当り約一二〇トンおよび三〇トンに 達し、日本の照葉樹林では、それそれ七三トンお ビ体が労働する対象であり、土地・森林・自然的 レ 資源などまだ人間の労働によって加工されてい ー可ー一きい泌 C 汁洋 A まよび一一一一トンぐらいである。消費者および分解者 ないものだけでなく、すでに労働によって加工 これには、全投入生産要素を何に換算するか にあっては、任意の時間当りの有機物吸収量を された原材料を含む。労働手段はこの労働対象によって、総労働生産性と総コスト生産性とが総同化速度といし 、生物体として再合成された に対して行われる人間労働を媒介するものであある。総労働生産性は次式で一小される。 量を純同化速度という。また、これらをまとめ り、労働の伝達体として役だっ。この労働手段 て二次生産速度とよぶ。栄養段階があがるにつ のうち道具や機械などは生産の筋骨体系とよば れて、二次生産速度は小さくなっていく。さら かごおけ れ、管・籠・桶など労働対象の容器となる生産 に、一次純生産速度のうち、一一次生産速度によ の脈管系統と区別される。また、生産に使われ って利用されすに蓄積される有機物量を群集純 る工場、倉庫、道路、運河なども労働手段のう 生産速度 ( 生態系純生産速度ともいう ) とよ ちに含まれる。生産手段のうち労働手段は労働 び、これは若い群集 ( 生態的遷移の初期にある 価格 ( 万円 ) 対象とは違って生産過程で積極的な役割を果た 〔価値的生産性〕物的生産性と対照される価値群集 ) のほうが大きく、極相林では 0 に近い から固定費用と可変費用との合計を差し引いたすところから、近年生産手段とは別に生産用具的生産性は、物的生産性の測定が困難な異種の この語の定義で重要なのは速度の概念が入って ものである。したがって利潤。フラス固定費用は と名づけられ、それと労働力が生産力の構成要製品・事業を総合的に包括し、経営活動の成果 いることで、ある時間断面に存在するバイオマ 販売収入マイナス可変費用に等しい。可変費用素であるといわれている。階級社会において階を統合的に示す。その典型的指標は付加価値生ス ( 生物体量 ) と混同してはならない は各テレビの限界費用の総計に等しいので、先級を区別するものは生産手段の所有関係であ産性であり、次の式で示される。 生産性あるいは生産力という語は混乱と論議 の命題が成立する。 る。資本主義社会で生産手段を所有するのは地 をよんできた用語で、現在までにおおよそ前述 企業の目的は利潤の最大化である。テレビの主・資本家階級であり、労働者階級は労働力を の四つの意味に用いられてきた。潜在的生産能 台数にかかわらず企業はつねに固定費用を負担所有するが生産手段を所有しない。 ↓生産力・ 力とは、ある生態系の自然構造がどれくらいの Ⅱ ( 8 一一 + A 夲 + 溿 + 第一ヰ しなければならない。 したがって企業は生産者生産関係 〈藤田勝次郎〉 生物生産を発揮できるかという可能性を含んだ 余剰が最大になるように、つまり価格イコール 生産とくに付加価値生産性を向上させるに意味で、生産効率とは各栄養段階におけるエネ 生産性せいさんせい productivity 生産の 限界費用が成立する台数までテレビを生産する効率を示す指標。「一定の財貨量の生産と、一 は、付加価値を大にする、従業員数を小にすルギーの転換効率、そして回転率とは純生産速 のである。 ないしそれ以上の投入要素量との間の比」 ( アる、のいずれか、または双方を実現すればよ度とバイオマスの比率をそれぞれ表す。↓生物 生産者余剰の概念は、消費者余剰とともに、 メリカ労働統計局 ) 、「産出物を生産要素の一つ 〈牧岩男〉 し付加価値を大にするには、売上高を増大す生産 せい六、んせいこ、つじよ、つ、つん < ・マーシャルや・・ヒックスによって示 によって割り算して得られた商」 (OQOQ) る、原材料費を節減する、付加価値率の高い製生産性向上運動 されたもので、生産技術の差異や立地条件、販などと定義される。これらの基本となる算式品を開発する、などが必要である。全体としてどう productivity movement 生産性連動 売条件などの差異に基づく利潤格差の説明に用は、 もっとも重要なことは、労働装備率 ( 新鋭設 ともいう。第二次世界大戦後、直接的にはヨー いられた。しかしながらこれらの議論では、産 Ⅱ洋 A + 三 備、省力化、合理化 ) を高めることと、資本生ロッパの復興を目ざすアメリカの長期経済援助 業間の依存関係を見落としており、経済体系全として示される。 産性 ( 設備・機械等の稼動率 ) を向上させるこ 計画 ( マーシャル・プラン ) と経済協力法の制 とである。 体を考慮した場合には、消費者余剰や生産者余 生産性の具体的測定指標には、さまざまなも 〈森本三男〉定を契機として、間接的には失業防止、雇用増 せいさんせい生物群集の生物生産大、労使協調、生産成果の公正な分配という思 剰の測定は一般に著しく困難になる。↓消費者のがある。それはます、物的生産性と価値的生生産性 余剰 〈内島敏之〉産性に大別される。前者は産出に物量を用い ( 生産過程 ) における生産速度、潜在的生産能 想の普及を契機として、世界的に展開された生 E)—. ・・ヒックス著、早坂忠・村上泰亮訳後者は価値量を用いる。 力、生産効率あるいは回転率など、生態系内で産性向上を目ざす連動をいう。それはます、ア 『需要理論』 ( 一九夭・岩波書店 ) ▽・マー 〔物的生産性〕生産の技術的効率を測定する指 のエネルギーの流れと物質循環の速度に関係し メリカの援助を受け入れるヨーロッパ経済協力 シャル著、馬場啓之助訳『経済学原理』全四標である。それはさらに、投入に個別生産要素たすべての諸側面を概括する用語。これら諸側 機構 ( O ) のなかで始められ、一九五〇 巻 ( 一九六五 ~ 六七・東洋経済新報社 ) を用いる要素生産性と、生産要素全体を用いる面のうち、生産速度の意味に用いられることが年にはこの連動を推進するためにパリにヨーロ ハ生産性センターが組織された。また、それ 生産手段せいさんしゆだん means of pro ・総合生産性に分けられる。要素生産性の代表的もっとも多いようである。すなわち、生物群集 duction Produktionsmittel 響人間のなものは労働生産性と資本生産性であり、それの任意の時間当りの生物生産量を表す。 とともに ( 国際労働機関 ) や 生活に必要な財貨の生産に役だち、生産的消費それ次式で示される。 生物群集の生産者にあっては、光合成あるい ( 国際自由労連 ) などの国際組織も、生産性運 の対象となるものをいう。消費資料が人間の個 は化学合成速度を一次総生産速度 ( 粗生産速度動を展開するようになった。とくには、 ん人的消費の対象となるのに対して、生産手段は ともいう ) 、同時に呼吸によって使われた有機発展途上国の生産性向上について熱心な取り組 六、生産過程で生産的に消費される。生産手段は労 労働生産性は、測定が容易である、比較可能物量を差し引いた量を一次純生産速度とよんでみを行った。しかし、世界的にみて、生産性運 > 働力とともに労働過程にとって不可欠な要素と性が大である、技術進歩を反映する、などの理区別する。後者は成長速度、死亡速度および被動にもっとも熱心でしかも成果をあげたのは日 なる。ところで、生産手段と消費資料とを区別由により、もっとも重要な要素生産性指標とさ食速度を加えた量でもある。もっとも生産性が本であった。 せ 生産者余剰 テレビの限界費用 スギ ーテレビの市場価格 生産者余剰 台 315
すへいん が栽培され、山麓緩斜面に開かれた灌漑耕地 一目 ( 万ル 0 ・ ) かんきっ ( ウエルタ hue 「 ta とよばれる ) で柑橘類や促総百米 7 成野菜が、低地で稲が栽培される。ほかにサト ウキビ、クワもみられ、養蚕が行われる。南部 ひょく アンダルシアではグアダルキビル河谷の肥沃な 黒土にフィンカ finca とよばれる大農場で粗 放的農業が営まれ、トウモロコシおよび綿花と る 小麦との輪作、オリープ、ブドウの栽培が、人 口一万 ~ 五万人の村落に住む日雇い農業労働者 により行われている。近年はトラクターなどの 機械の導入も進められている。 〔林業・水産業〕森林面積は二六〇〇万ーし 4 ヒス 国土の約五〇 % を占め、生産額は四九九〇万ハセ 4 入 アラ 9 であるが、林業の国内総生産に占める割合は五出ノフ ウ サ % にすぎす、経済面での重要性は低い ( 一九含 ) 。 オウシュウウバメガシ、カイガンマツ、ユーカ 類 リ、セイヨウハコャナギなどが、木材、パルプ品西瓰 カ 用材として生産される。南部ではコルクガシが国 手 メ 多く生産・加工される。 ア 相 水産業も主要産業の一つである。イワシ、マ 年 ( 0 つ」 グロ、タラなどの年間漁獲高は一二四万トン ( 一九 ン 6 4 「 / CO 全 ) で、世界でも十指に入る水産国である。ビ イ 9 9 出類入 ーゴ、ラ・コルニヤの漁港を中心とした北西 ス相輸 部、南部大西洋岸、北部ビスケー湾岸がその中 心で、北西部のビーゴではスペインにおける缶 工業部門は多様であるが、伝統を受け継いだ ハスク、アストウリアス、カタルーニヤ、およ 詰製造の約半分を生産する。 〔工業〕近代工業は一八世紀末、バルセロナ地び近年大工業都市に発達したマドリードの四地 域におこった紡績業から始まり、セメント、ガ域に集中している。アビレス、ヒホン、ビルバ ラス、製紙の諸工業に発展した。一九世紀後半オは製鉄業の中心であり、—Z—の設立による には石炭と鉄鉱の資源を基礎に、、、 ヒスカーヤ製国営製鉄株式会社を通し 鉄の発足など、バスク、アストウリアスに重工て政府が直接参入、ドイツ、アメリカの技術援 業が立地した。しかし、自給自足経済体制下の助により発展している。機械工業では、手厚い 一九四一年に国家資本による持株会社「産業公保護を受けている造船 ( カディス、エル・フェ ロル、セビーリヤ、ビルバオ、サンタンデル、 ネ」 lnstituto Nacional de lndustria ( 略称 (—) が創立されて以来本格的な工業化が始ま ビーゴの各地に—Z—や民間の企業が多い ) は り、基幹産業の援助が図られ、国家に重要なエ別として、外国資本の力が強い。とくに自動車 業がおこされた。一九五九年の経済安定計画では、フィアットと提携するセアト、 布 スペイン乗用車工業会社 ) を筆頭にルノー、シ は施設、機械、特許の輸入自由化が行われ、さ 分 業 らに六四年からの三次にわたる開発計画では外トロエン、フォードなど全企業が外資系で、外 工 国資本の流入が図られ、ダム建設および建築用国の特許を受けて製造している。工場はバルセ 鉱 ・、ヾ丿ャドリード、ヒーゴ セメント、化学、肥料、造船、自動車など特定ロナ、マドリート び ン よ ハレンシアなどに立地する。繊維工業はカタル の工業に対して特別の発展措置がとられた。一 ガン お ンラ鉛銀 ーニヤ地方に発生し、現在もその三分の二が同 方では離農者、女性の就労による豊富な労働 用 錬属 炭マウ亜水鉛 造所電所 地方に集中している。 製 製電発電力、観光客および海外出稼ぎ労働者からもたら 製金 由月 地 ク発力発される資本の蓄積があり、急速に工業化が進ん 〔貿易〕一九六〇年まではオリープ油、缶詰、 盖鉄ル械動船空学ム油維材糸刷革品ルカ子力 業工石鉄金銀銅錫製ア機自造航化ゴ石繊製製印皮食コ火原水で、国内総生産は世界的にみてかなり高い成長ワインなどの食料品が輸出総額の七五 % を占 農鉱を 3 ◎ 0 第谷、日、率を示している。 め、鉄鉱石などの鉱物原料一五 % 、製造品一〇 サンタンデル ヒホンダ、 Pb Zn アビレス オビエド・ : ビルバオ 工ル・フェロル ラ・コ丿レニヤ サンティアコ・デ・コン、ステラ ( つ 0 0 ポンテペドラ ビーゴ サン・ / ヾスーイアン 、ンフロナ - 、 - Fe を・ビトリア ・プレゴス ン レ ノ、レンシ丿 . 「 1 0 サ、 ゴ レ ソリア タラゴナ バルセロナ奈 0 : 第一の 0 サラマンカ 農業土地利用 匚こ ] 耕地 匚二 ] 灌漑耕地 匚こ」牧場および放牧地 匚こ」森林および不毛地 オリープの北限 ステリョン・デ・ラ・プラナ 0 カセレス バレンシア 0 丿アルバセテ バダホス プエルトリャーノこっ ・リナレこ : : フ ・ノ、エン Pb スコンプレラスを カルタへナしをを ラナダ アルマン コル・ノ・ 丿リカンテ、を 1 Cu リオティント セビリヤ をウェルバ ヘレス・デ・ラ・フロンテフ カディス ルリア マラガ言 ジプラルタル 2()0km 川 0 さんろく ヘクタ、 イラン イタリア イギリス 4.4 日本 3.9 その他 39.3 47.2 リビア 3.7 ベルギー・ルクセンプルク 3.3 43.0 41.5 メキシコ 4.2 オランタ 8 71 2 23 502 有機薬品 3.6 トウモロコシ 2.6 大豆 2.5 精密機械 2.2 2.4 2.8 2.4 自動車 2.8 その他 原 機械類 1 7 288 31 537 39.4 石油製品 3.6 船舶 果実履き物 野 8 712 20 284 輸出 1976 1982 51.3 47.4 金属製品 4.1 142