が、マグネシアカーポンれんがなど、高品位化 ーによる投光を用いるもの、ガス放電を利用し を熔融する高周波誘導炉、二三一五度 0 までの当り壁に用いる。銅、錫、鉛、アンチモンの熔 融炉および精澄炉の内張り、セメント回転炉、たプラズマテレビも開発されている。屋外広している。 窒素固定装置などに使用される。 耐火れんがのおもな用途は鉄鋼関係の炉材 告、屋外競技場などの超大画面のカラーディス 〔ジルコン〕結晶の変態はなく、均一な熱膨張ガラス熔融窯、均熱炉の下部側壁に使用する。 を示す。強酸化状態でない限り熔融金属に対す〔ドロマイト耐火物〕マグネシアよりも安価プレーでは、カラー電球、カラー高輝度発光で、全体の七〇 % 以上を占めているが、スチー ルトン当りの耐火れんがの原単位は年々低下 で、低気孔率、高耐圧強度、荷重軟化温度が高管、あるいはカラー単画素プラウン管を多数マ る抵抗性は良好。ホウケイ ( 硼珪 ) 酸ガラス、 し、一九七〇年 ( 昭和四五 ) の二三・五キ。グラ トリックス状に配置し、点滅させて画像をつく メタリン酸塩、塩化ソーダ、塩化ソーダー塩化 、軟化温度範囲および容積安定範囲は広い ^ 岩田倫典〉 ムに対して、八〇年には八・八キ。グラムと約三 が、熱衝撃抵抗性は非常に劣る塩基性耐火物でっている。↓・フラウン管 亜鉛融剤、焦性リン酸カリ、五酸化リンに対し ある。平炉などに用いる。 たいかれんが firebrick, refrac ・分の一に減っている。八一年の耐火れんがの生 て抵抗性をもつ。炭酸ソーダとフッ化ソーダ、 耐火れんが 蛍石、氷晶石、熔融硫酸バリウム、および焦性〔クロムーマグネシアおよびマグネシアークロ tory 高温度のもとで溶融しにくい非金属材産量は一五三万トンであり、高品位化による使用 ヒーク時の約半分に激減してい リン酸四ソーダに侵食される。熱衝撃抵抗性はム耐火物〕高温における機械的強度と安定性が料のうち、使用に便利なように一定の形に成形量低下の結果、。 〈工藤矩弘〉 良好。アルミニウム再熔融用炉、リン酸石灰肥大きく、耐スポーリング抵抗性に卓越、塩基性 したもの。まず第一に高温に耐えることが条件る。 よこやまたいかん 料用炉、。 カラス槽窯などに用いる。 たいかん 0 横山大観 鉱滓による侵食には大きな抵抗性をもつ。高温であるが、化学的耐食性があること、常温・高大観 〔セルジアン〕高密度、低膨張、高衝撃強度、 たいかん ( ? ー九七一 ) 朝鮮高麗出身の におけるねじりおよび引張りに対する抵抗性は温ともに強度が大きいこと、耐摩耗性があるこ諦観 熔融アルミニウムおよびアルカリ蒸気に対しき マグネシアよりも強い。 酸化鉄と接触するとバ と、熱的変形が少ないこと、温度の急変による天台宗の僧。唐末五代の戦乱で中国の仏教典籍 やきん ごえっせんこうしゆく わめて抵抗性の大きな高塩基性耐火物である。 ースティングの傾向をもつ。非鉄金属冶金炉、破壊作用に耐えることなどの性質が要求されは散逸したが、江南の呉越王銭弘俶の請いに 〔炭素〕高耐火性で容積安定性が良好、広範囲転炉および反射熔融炉、全塩基性平炉などに使る。日本工業規格による耐火度測定より、九六一年高麗王は天台典籍を諦観に持た にわたって化学薬品に対して抵抗性があり、高用される。 方法で、一六 ( ゼーゲル・コーン溶倒温度せて呉越に派遣した。その地で諦観は中国天台 ぎじゃく 温でも強度が大きく、熔融鉱滓または鉄に濡れ〔クロム耐火物〕塩基性および中程度の酸性鉱一五八〇度 O ) 以上の耐火度をもつ。 宗復興の基を築いた天台十二祖義寂の弟子とな ず、熱伝導度は比較的高い。空気中では三五〇滓および融剤に対する耐侵食抵抗性が大きい。 わが国における耐火れんがの工業的製造の歴り、天台教判の要略書として著名な『天台四 きようぎ にらやま 度 O 以上で酸化し、水とは五九〇度 0 以上、炭一般的にみて塩基性鉱滓はクロムれんがに粘着史は、江戸時代末期に幕府が伊豆韮山に建設し教儀』を著したとされるが、詳伝は不明。こ あまぎ なんろくなしもと 酸ガスとは七〇〇度 0 以上で反応する。熔鉱炉しない。荷重軟化温度は比較的低く、熱衝撃抵た反射炉用として、天城山南麓梨本村の良質なの書は、天台教学の入門書として中国でも多く からのアルカリ性残渣は八一五度 0 で炭素れん抗性は小さい。塩基性平炉やマグネシアれんが白土産地に登窯をつくり、耐火れんがを焼かの注釈書が編述されたばかりでなく、江戸中期 づみ がを侵食し始める。炭素はプロックでは高炉炉と珪石れんがの中間積に用い、製紙工業におけせたことに始まる。 以後の日本仏教でも盛んに講述され、「四教儀 床および朝顔に、れんがは熔鉱炉のスタックに るソーダ塩回収炉に使用する。 〈素木洋一〉 耐火れんがの原料は天然産鉱物をそのまま使流伝して台宗昧し」とされても、江戸末期以後 使用される。槽につくったものは湯道に、また回素木洋一著『築炉用セラミック材料』 ( 一九用することもあるが、原料を単味または配合し現在に至るまで各宗で用いられる。〈塩入良道〉 合金鉄炉に用いられる。そのはか、炭素管炉内 七三・技報堂出版 ) て一次焼成し ( シャモット ) 、 だいかべんさいたとえば、甲の乙これを枌砕したものを原料とす で炭化タングステン焼結用のポートなどの用途代価弁済 がある。 に対する債権の担保のために乙所有の不動産に ることが多い。製造方法による 〔炭化ケイ素〕室温および高温における耐荷重抵当権が設定されている場合で、その不動産を分類としては、原料を加圧成形 生に著しく優れ、耐スポーリング性が大きく、 丙が乙から買ったときに、甲が丙に対して売買しただけの不焼成れんが、焼成 熱伝達性がよく、還元、酸性鉱滓、鉱滓の粘着代金を自分に支払うよう請求し、その請求に応してつくった焼成れんが、原料 および浸透、機械的摩耗に対して抵抗性があじて丙が甲に代金を支払うと、甲の抵当権は丙を電気炉で高温溶融して型に鋳 る。耐火度が高く、八〇〇 ~ 一二〇〇度 0 の温のために消滅する ( 民法三七七条 ) 。すなわち、込んでつくる電鋳れんがに分け 度範囲以外でま酸ヒしこく 。イしい。高温における電甲は自分が抵当権者であることを丙に対して主られる。種類は非常に多いが、 気抵抗は非常に小さい。そのうえ価格も適当で張できなくなる。これを代価弁済という。代金もっとも一般的なものは、シャ あるため、各種窯炉材料のほかスラリー・ノズ額が甲の債権額に足りない場合でもそうであるモットれんが、高アルミナれん ル、スプレー・ノズル、保護管、ワイヤー・ガ点に特色がある。 〈高橋康之〉 が、珪石れんが、クロムマグネ イドなど多くの用途がある。 シアれんが、ドロマイトれん だいがめんーー large 大画面ディスプレー 〔マグネシア耐火物〕耐侵食性で、ときに非常 screen display 四〇インチ ( 。フラウン管のが、マグネシアれんが、フォル ちみつ に緻密な組織の代表的な塩基性耐火物で、耐火対角線が約一 ) 程度以上の大きな画像を表示 ステライトれんがなどがある。 度がきわめて高く、また熱伝導度が大きい。塩するためのディスプレーのこと。四〇 ~ 一二〇最近では寿命の長い耐久性の大 基性鉱滓に対しては抵抗性が非常に大きいが、 インチの比較的小形なものは投写型テレビ、五きいれんがが開発され、鉄鋼用 シリカ含有量の多い鉱滓に対しては抵抗性は小 〇〇インチまでの劇場または大会議場用にはア にはれんがの色が白から黒へ変 ん さい標準れんがはスポーリング抵抗性は悪い イドホールなどライトバルプ型のものが用いらわりつつある。従来の粘土質れ 力が、特殊な型で化学結合あるいはメタルケースれる。二〇〇インチクラスには、液晶にカラー んがから、カーポン系れんが、 にしたものは良好である。塩基性アーク炉と平フィルターをつけ、背面から特殊蛍光ランプでたとえば、シリコンカーバイド た炉の炉床および天井、製鋼炉の後壁、前壁、突 照明するものもある。このほか、三色のレーザれんが、アルミナカーポンれん ざんさ すず けいせき のばりがま 1 OTH AS IAN GAMES SEOIJL 18BB SEP. 2ローロ CT. 5 3 60 旧 0 「 TIME dio & eo 大画面ディスプレー 1986 年 9 月から 1 0 月にかけて開催された , 第 1 0 回 アジア競技大会の開会式会場オリンビック・スタジアムの大画面ディス プレー。韓国選手団の入場風景を映している。韓国 , ソウル 357
また素粒子を場によって記述する基礎をも与えた。こうして によって光の速度がどう異なるかの実験を行っている。↓工は座標系によって異なる相対的な概念なのである。 同時刻の相対性は必然的に長さの相対性をも引き起こす。質量をもっ素粒子も質量ゼロの光も同等に扱うことが可能に なり、量子力学の確立とあわせて、今日における素粒子像の 〔アインシュタインの特殊相対性理論〕もしも光の現象を通ある棒の長さは、両端が同時にある空間座標の差で決まる。 じてエーテル静止系が観測されたとすれば、それは光の現ところが、両端の同時性は、それを観測する座標系によって形成をもたらした。↓エネルギー 象、さらにその基礎である電磁気現象について、相対性原理異なる。したがって、棒が運動してみえる座標系で測った長〔ミンコフスキー空間〕ローレンツ変換式より が成立しなくなることを意味する。なぜなら、エーテル静止さは、速度によって変化することになる。速度で運動して ー第、心十心十三、 ~ 十 2 、 ー十、十 y ~ 十 2 ~ の座標系は一つの絶対的な意味をもち、すべての座標系が対 いる棒の長さ / は、静止している場合の長さ % に比べてを確かめることができる。これは、時間と空間をいっしょに 等でなくなるからである。しかし、エーテル静止系は発見で、Ⅱ、。 ~ 、、 1 ー ( ミ 0 ~ のように短くなる。これをローレンツ収した四次元空間における「長さ」が、ローレンツ変換によっ て不変であることを示している。ただし、ここで「長さ」は きなかった。相対性原理は依然として成立しているのであ縮という。 また、 ) る。ところが、マクスウエルの電磁気学は、ガリレイ変換に に式でわかるように、系に静止している物体ュークリッド空間の場合と異なり、二点間の座標差をに ( 、「 0, 1 , 2 , 3 ) とすれば「長さ」の二乗 ~ は 対する相対性原理を満たしていないのである。このような、 で、経過する時間とに系における時間との間には、 ニュートンカ学と、当時は新興の理論であった電磁気学との T Ⅱ T 、 ~ 、、 1 ー ( ミ c の関係がある。に系からみれば、この物 間の矛盾は、ローレンツやボアンカレによっても指摘されて体は動いているので、動いている物体のうえではできごとがで表される。ここで添字 4 、ンは 0 から 3 までの和をとる。 ゆっくり進行することを表している。たとえば、ある寿命で計量テンソルざては ー 1 , ニⅡにⅡ こうした状況のなかで、アインシュタインは、この矛盾の崩壊する素粒子の寿命は運動していると長くなる。↓時間 解決法を時間・空間の新しい概念に求め、①新しい相対性原〔速度の合成則〕ある物体の系における速度とに系におで、その他はゼロである。「長さ」がこのような計量テンソ ルで与えられる空間を、ミンコフスキー空間とよぶ。ローレ 理が力学と電磁気学をも含むすべての物理法則に対して成立ける速度雇の間には ンツ変換は、この空間における一種の回転として理解され する、②光の速さは慣性系で一定である、の二つを基礎に特 ミー ( 3 ) る。特殊相対性理論は、一九〇七年のミンコフスキーによる 殊相対性理論を築いた。ここで慣性系とは、カが働かなけれ このような認識によって完成されたといえる。 ば一定速度で運動するような座標系をいう。 という速度の合成則が成り立つ。特別な場合として、 w=c とすればミ「 c となり、どの座標系でも光速は一定である〔ローレンツ群と素粒子〕ミンコフスキー空間における回転 特殊相対性理論では、座標変換は①のガリレイ変換ではな ことが確かめられる。これは、光が静止してみえる慣性系は変換のローレンツ群に対して不変な表式が物理法則であると ーミ いうのが、この理論の到達点である。そこで、このローレン 存在しないことを意味する。すべての慣性系では光速は一定 ッ群と等価な群に従うスピノルという量が、デイラックによ であるという法則が成立するのである。このことは、光速に ( 2 ) Ⅱト 2 、Ⅱ 2 り導入され、このスピノルは反物質の存在を明らかにし、電 近い速度で運動する素粒子が崩壊して光を発する場合もけっ というローレンツ変換式に変更しなければならない。そうすして速度の加算になるのではなく、光速のままであることで子などの素粒子を記述する場であることがわかった。このよ うに、ローレンツ群に対する不変性の要請は、単に法則が従 れば電磁気学はこの座標変換に対して不変であり、力学法則実験により検証されている。 えんえき うべき規範であるだけでなく、物質存在そのものを演繹する はこれに対して不変であるように変更された。は速度霍が 〔質量エネルギー〕力学法則は特殊相対性理論に適合するよ 光速に対して十分に小さければ、近似的に①に一致するこ うに修正されたが、その結果、明らかになった重要な概念に法則として活躍したのである。さらに相対性原理から出発し た法則の規定の仕方である、変換群に対する不変性の要請 とになる。このことからもわかるように、変更された相対論質量エネルギーがある。これは質量襯とエネルギーは等価 は、その後、時間・空間座標の変換を離れて広く用いられる 的な力学は、速度が光速に比べて十分小さければ、ニュートであって、 E Ⅱ、ミ ~ のエネルギーを含むということである。 よ , つになった。 ンカ学の法則と近似的に一致する。しかし、電磁気学にはっ運動量力の粒子の全エネルギーは この考えは対称性の理論とよばれる。現在では、特殊相対 ねに光速が関与しているので、ニュートンカ学のような非相 性理論もこうした自然に存在する対称性の一つの発見であっ 対論的な近似理論は存在しない。 たと認識されている。その変換群は抽象的なローレンツ群で 〔同時刻の相対性〕ローレンツ変換式の特徴は、時間も座で表される。光は質量がゼロの粒子として扱われる。 標変換によって変換されることである。このため、離れた場 アインシュタインの関係式④は、原子核からの放射能エネあり、この群の座標という量についての特殊な表現が、運動 所における二つのできごとの同時性が相対的になる。たとえルギーや素粒子の生成・消滅を理解する基礎を与えた。原子座標系間の変換であるという見方になっている。 ば、系の < 点 ( 夛 0 , 0 ) と点 ()B , 0 , 0 ) で同時刻 tA=tB カエネルギーは、質量のわすかな部分がエネルギーに転化す〔一般相対性理論〕ニュートンの重力理論は相対性原理を満 ガンマ たしていないので、新しい重力理論が必要となった。アイン に、あるできごとがおこったとする。ところが、式によれるものとして理解できる。また、線により電子・陽電子対 が生成される過程は、線のエネルギーが電子の質量エネル シュタインは、慣力と重力とは等価であるという実験事実 , フば、 A 、北、 B 、になる。すなわち、系ではこれらのできごと に基づく等価原理を基礎として理論を組み立てた。等価原理 」は同時におこっていないことになる。同時刻であるかどうかギーに転化したものとして理解される。特殊相対性理論は、 ( 4 ) 00 Ⅱ
そうせい 走性 / 転向走性による負の走光性 〔図 A 〕 光 いうことを集団的に確認することによって再調 喇激によって方向転 いると、片側に当たる光の強度に応じて前端部 sis とよぶ。これに対し、」 て用いるべきであるとする考えがある。このよ 、、ゝ反対側に大きく振れることによると考えられ換ではなく前進運動の速度に変化が生じるキネ整の作業が始まる。また葬儀が生者に対しても うな走性は、狭義の走性、または指向走性 ( ト シスはオルトキネシス orthokinesis とよばれつ機能には、別の側面もある。たとえば、親し ボタキシス topotaxis) ともよばれ、その定位ている。この場合、左右に体を振ることが前進 い者が死んだとき、そこには深い悲しみがある 方向を決定する機構のなかで重要であり、転向る。ワラジムシは、乾燥した所では速く、湿っ 機構によって次のように分けられる。 が、この悲しみを無制限に放置しておくこと た所では遅く前進する。これは湿度によるオル 転向走性 ( トロボタキシス tropotaxis) 感走性のような感覚器の対称的配置はかならすし トキネシスの例で、ワラジムシが乾いた場所をは、社会生活にとって好ましいことではない 覚器官、神経系、運動器官が、左右対称に配置も必要でない。 どの民族、どの文化にも、喪に服する仕方や哀 ③目標走性 ( テロタキシス telotaxis) 走光性避け湿った場所に集まるのを助けている。 された動物にみられる走性で、左右の感覚器官 広義の走性は、生物の個体ばかりでなく、多悼の表し方にはルールがある。この決まった形 において、転向走性や屈曲走性のように感覚器 が受ける刺激の強さに差があると、感覚器官と 細胞生物の個体を構成する細胞や生殖細胞にお式を踏むことで、遺族など生者の情緒がある程 運動器官とを結び付けている神経系の作用によ官に対する左右の刺激強度のバランスを必要と いても認められ、生物が生きていくうえで重要度規制される。また葬儀の宴がもっ社会的機能 って左右の運動器官の活動に差が生じ、両側のせず、一方の目だけでも目標に向かって進むも な意味をもっている。白血球は走化性によっても重要である。身内や近隣、友人などが集ま 感覚器官が均等な刺激を受けるようになるまでのをいう。明暗だけでなく、対象物の像を見る 体軸が回転する。左右の感覚器官が受ける刺激ことのできる目 ( カメラ眼 ) をもっ動物にみら炎症部や体内の異物に集まる。精子には走化性り、この機会に共同で食事をすることによっ によって卵細胞に到達するものがある。細胞粘て、これらの人たちの間における連帯感が確認 が均等になると、体軸の回転は止まり、動物はれる。目標走性では、同時に複数の刺激源があ され、また強められるのである。そして末開農 っても、転向走性のようにその作用は合成され菌類に属するタマホコリカビでは、走化性によ その方向に直進する。転向走性は、光や重力の ようにはっきりとした方向性をもっ刺激に対すず、中枢神経系の働きによって、一つの刺激源って多数のアメーバ細胞が集合し偽変形体を形耕民などの伝統的な社会においては、このよう 成する過程が詳しく研究されている。高等生物な葬宴は、富の再分配という機能ももってい にを除いて他はすべて無視される。 る反応としてみられるもので、単一の刺激源 1 一ちそう 以上のような狭義の走性は、比較的単純な体の形態形成にも細胞の走性が重要な役割を果たる。蓄積された食料を来客に御馳走して消費す 対しては直進し、二つまたはそれ以上の刺激源 〈高橋景一〉ることによって、特定の家族における富の集中 していると考えられる。 がある場合には、それぞれの強度と方向とを合制をもっ動物や、単細胞生物において明確に認 そうせい人が死んだあと、その死体がある程度阻止され、また、この消費によっ 成した経路に沿って進む。光に対する転向走性められるもので、その生物に遺伝的に備わった葬制 を処理する方法や、それに関連した儀礼、習て、遺族と死者は社会における威信を保つこと を示す動物の片目を黒く塗りつぶすなどして機定型的行動とみなすことができる。 能を失わせ、一様な散光照明の下に置くと、正〔広義の走性〕狭義の走性とは違って、刺激源慣、観念の総称。死は単なる個人のできごとでができるのである。これらは多くの社会でみら に対する個体の定位がなくても、刺激源に近づはなく、社会の一員としての個人の死であるかれる葬儀の社会的機能であるが、そのほか、 の転向走性を示すものでは失明した側から遠ざ ・一くキ一ゅう ら、葬儀は社会的な制度であり、葬制は一つの『魏志』倭人伝にも「喪主哭泣し、他人就て歌 いたり刺激源から遠ざかったりする反応がおこ かる方向に、負の転向走性を示すものでは失明 した側に向かう方向に、ぐるぐると円を描いてる場合がある。このように、刺激によって、生社会が死者に対してとる行動全体ということが舞飲酒す」とあるように、娯楽の機会でもあ る。また葬儀に参加することは、結局は生者に 物の移動連動に体軸の定位を含まない変化が生できる。 運動し続ける。 一個人は一生の間に、出生、結婚などいくっ対して、いすれ自分も死ぬのだという、死への じる現象はキネシス kinesis とよばれる。広 に屈曲走性 ( クリノタキシス klinotaxis) さなぎ もの関門を通るが、最後の関門が死である。こ教育という機能ももっている。 こ、はっきりとした負義の走にはキネシスによるものが多い 工のウジは、蛹になる前し 一般的にいって、葬制は漂泊生活から定住生 大腸菌やサルモネラ菌などのバクテリアは、 れら関門の通過にあたって行われる儀礼は通過 の走光性を示し、暗い所へ向かって進む。この らせん ペんもう とき、ウジは前端部を左右に振り、後方からの螺旋状の鞭毛を回転させて水中を泳ぐ。水中に儀礼とよばれるが、葬儀もその一つである。通活に移行し、また社会が複雑になるにつれて盛 光が左右の側面に交互に当たるようにする。左糖やアミノ酸のような物質があると、その濃度過儀礼を行うことによって、個人はいままで属んになる傾向がある。つまり、漂泊的な採集狩 していた状態や集団から離脱して、新しい状態猟民と違って、農耕を行い定住的な村落生活を 右に当たる光の強度が等しければ光源からまつ上昇を感じる方向には滑らかに泳ぎ続けるが、 すぐに遠ざかっていく。これは、体軸が傾いて泳いでいて濃度下降を感じると、鞭毛運動の一や集団に入るが、葬儀によって、個人は生の状送るようになると、死体を葬った墓と村との間 に安定した関係ができ、死体の処理の仕方も入 時的な乱れによる方向態から死の状態へ移り、生者の集団から死者の をえ受反がな 色 胞 念になる。また定住生活に基づく社会関係、組 る 光変光のととる転換が頻繁におこるよ集団に入ったことが社会的に確認される。 胞 のをの体こ小す 細容 〔葬儀におけるニつの関心〕一般的にいって、織の発達によって一個人の葬儀にかかわる人の うになる。この方向転 をか ら向数びる最位 素受 光素色光 か方少よしも定換自体は無定位的なも葬儀には二つの関心の対象がある。一つは死者範囲と数も拡大し、葬儀における役割分担も複 向行お感か 方進方をし向のであるが、このよう自身であり、もう一つは生者、ことに遺族にで雑になる。また、一般的にいって、葬儀は、死 んだ人がどのような社会的地位を占めていた に ) 後向 , 方な反応の結果、バクテある。葬儀が死者に対してもっ機能としては、 , 方で逆 か、どのような社会的機能を果たしていたカに はよがの等とリアは糖やアミノ酸の身体からの霊魂の離脱を確実にし、他界に赴く シる目層光均源 が光濃度の高い場所にしだのを助け、また死者が他界において幸福になるよって規模が違う。一般に成人に対しては葬儀 ムかの胞 ズざシ細め光 いに集まってくる。すのを確保することである。これに対して、生は盛んに行われるが、幼児や小児に対しては簡 ウ遠ム素たるて ミらズ色るけえなわち、正の走化性を者、ことに遺族のための機能としては、たとえ単なのが普通であり、また成人でも、王族や しゅうちょう ナかウむ遮受変 リーダーに対しては大規模に行われて 示す。この例のよう ば、社会的な再調整の機能がある。つまり、集酋長、 種原ミ囲阜のん 光ナり光眼 , ー も、普通の人には簡単に行うのが通例である。 に、刺激によって方向団の成員の一人が死んでいなくなれば、それま 。取の両方 物と 2 をら。に転換の頻度や程度が変での人間関係の網の目の結節点が一つ欠けるこそして葬制は、古代王国において、しばしばそ 動る、」胞かる、つ とになるし、また集団の均衡状態も崩れてしまの規模と記念碑性において頂点に達した。エジ 化するキネシスをクリ リ彡ナ - いー田聞 ~ 医、ト小 おうじん こんだやま 扁受る容対でるノキネシス klinokine ・ う。ます葬儀を営み、あの人は死んだのだ、とプトのピラミッド、日本の応神陵古墳 ( 誉田山 7 〔図 B 〕目の構造 0 0 0 神経繊維
じゅうもう はこれでわかる。大腸 >< 線検査、大腸内視鏡検などを訴えたり、約半数に便通異常を訴えるも い下痢になると体力の消耗をきたし、小児では 月腸と異なり、絨毛がない 粘膜上皮細胞は、、 さかずき のがあり、便秘よりも下痢が多い。合併症とし 粘液を分泌する杯細胞が大腸の下部粘膜ほど死亡することもあるので注意を要する。↓小腸査、腸生検などにより診断が確定する。治療に きようイ一く せんこう ↓消化↓ヒルシュスプルング病〈市河三太〉は診断を兼ねる内視鏡的切除 ( ポリペクトミー ) ては憩室出血のほか、腸管穿孔や腸管狭窄が 多くなるのは、内容物の輸送を滑らかにするた だいちょうえん colitis 大腸の炎症が主であり、進行癌には開腹手術を行う。外科おもなものである。日本では欧米より少なく、 めと思われる。大腸の粘膜組織内にある多数の大腸炎 リンパ節は孤立リンバ小節である。〈嶋井和世〉性疾患の総称で、多種多様の疾患を含み、いろ療法の補助として放射線療法や化学療法も併用欧米とは逆に半数以上が右側型で、若年者の大 されている。↓結腸癌↓直腸癌〈安富正幸〉部分にみられ、女性より男性に多い。合併症が いろな分類法がある。①発病期間によって急性 〔生理作用〕大腸の運動には、膨起往復運動、 ぜんどう 〈岡島邦雄〉 だいちょうきん Es e ュ c ミき = なければ対症療法を行う。 分節運動、多膨起推進運動、蠕動運動の四種類と慢性に分けられるが、区別はかならすしも明大腸菌 りつりよう だいちょうし律令時代、地方政治の があるが、本質的には小腸と同じく、蠕動連動確でない。普通、数か月に及ぶものは急性大腸 (Migula) cast. et Chalm. 狭義には、腸大帳使 よどの 実態を中央政府に報告するため上京した四度 ( 輪走筋が収縮して、その内容物を移送する運炎とはよばない。急性大腸炎の多くは感染性大内細菌科ェッシェリキア属に属する細菌をい 者 ~ いしム - っ 広義には、シトロバクター 0 、きミ e 、、使の一つ。計帳使ともよばれる。毎年八月三 動 ) と分節運動 ( とびとびに強いくびれが生ず腸炎であり、慢性大腸炎は潰瘍性大腸炎やクロ だぎいふ 〇日以前 ( 陸奥・出羽両国と大宰府は九月三〇 ーン病など非特異性大腸炎の場合が多い。⑦部クレ・フシェラき 3 、エンテロバクター る運動 ) である。小腸から内容物が盲腸に送ら れてくると、上行結腸に逆蠕動がおこり、盲腸位や広がりによって、びまん性と限局性に分け E ミ e きミ、などを含めた大腸菌群をさす。日以前 ) に上京して、大 ( 計 ) 帳とその関連公 もんえだふみ 文 ( 枝文 ) を中央政府に提出して監査を受け のほうに移っていく。このほか、上行結腸でる。びまん性大腸炎は潰瘍性大腸炎、限局性大狭義の大腸菌は、幅〇・五 ~ 〇・七メート かんきん 〈福岡猛志〉 は、回盲部からおこる蠕動もみられるため、内腸炎はクローン病や腸結核がそれそれ代表例でル、長さ二 ~ 三メートルのグラム陰性の桿菌る。↓四度使 べんもう たいちょうーー。 0 タラス 容物の移動は遅くなり、水その他の物質の吸収ある。③感染の有無からは、感染性と非感染性で周毛性であるが、菌株によっては鞭毛のない 隊長プーリバ や消化が行われる。一方、横行結腸以下の蠕動 に分ける。感染性大腸炎は細菌生赤痢、腸チフものもある。通常の培養基によく発育し、平滑プーリバ ・こ、十つよ、つ 大腸の粘膜 は通常は少ないが、食事をとると、胃ー大腸反ス、サルモネラ腸炎など、細菌感染による急性型、不透明で白色の集落をつくる。大腸菌はプ大腸ポリープ ドウ糖、乳糖、マンニットを分解し ( ときには面にみられる限局性の隆起物をいう。普通は単 射によって、とくに強い蠕動がおこる。この蠕大腸炎がはとんどであるが、腸結核やアメーバ 動は下行結腸と co 状結腸に著しくみられるもの症などでは慢性の経過をとる。④病因が明確でショ糖やサリシンも分解する ) 、酸とガスを産発ないし散在性で個数が一〇〇以下のものを大 で、これによって内容物は直腸にまで運ばれ、あるかどうかによっては、特異性と非特異性に生する。しかし、硫化水素は産生せす、尿素の腸ポリープ、びまん性で個数がそれ以上のもの をポリポーシスとよぶ。肉眼的には有茎ないし 排便と深くかかわっている。下行結腸、状結分けられる。特異性大腸炎は病因の明確なもの分解も行わない せんしゅ 大腸菌は、血清学的には O 抗原により多くの亜有茎のものが多く、病理組織学的には腺腫性 腸の段階では、内容物の固形化が主体となっての総称で、腸結核、細菌性赤痢、サルモネラ腸 炎などが含まれる。非特異性大腸炎は病因が不型に分類される。このうち、病原大腸菌 ( 主とや過誤腫性などに大別される。胃ポリープとは いる。なお、大腸は自律神経系によって支配さ れ、副交感神経は腸管運動や分泌の促進に働明で、特発性大腸炎ともよばれ、潰瘍性大腸炎して乳幼児の下痢症の原因となる一群の菌 ) と違って大部分が腺腫で、その一〇 ~ 一五 % くら いに局在癌がみられ、家族性大腸ポリポーシス き、交感神経はその抑制をつかさどる。 やクローン病が代表例である。⑤このほか、子しては、 0 ー 55 、 O ー 111 、 0 ー 124 などが報告さ ー・にゆ、つ がん せん 大腸粘膜に分布する腺からは粘性に富む分泌宮癌の放射線治療後にみられる難治性の放射線れている。一般に大腸菌は、哺乳動物の腸管内では成人の場合約八〇 % に肉眼的にも癌化がみ られる。多くは無症状で、大腸 X 線検査や大腸 液が出るが、消化酵素をほとんど含まないた性大腸炎、抗生物質投与による菌交代現象で生での常在菌で、宿主に対しては有意義な存在価 ファイバースコープによって容易に診断される め、消化には直接関与はしないが、大腸の壁をずる大腸炎、動脈硬化症や糖尿病などに併発す値をもっている。すなわち、前述した大腸菌の 内容物移送による障害から保護するという役をる虚血性大腸炎、食中毒による感染性大腸炎な分解力は腸管内で行われるし、ビタミンの産生が、質的診断には生検が必要となる。一般に、 ふん などともかかわっている。また、大腸菌群は糞内視鏡的ポリープ切除 ( ポリペクトミー ) によ もっている。また、大腸内には腸内細菌としてどがある。↓潰瘍性大腸炎↓クローン病 って診断と同時に治療が行われる。家族性大腸 主症状は下痢で、腹痛や発熱を伴うことが多便汚染の指標として、飲料水や食品、さらには 大腸菌など一〇〇種類以上の細菌が常在してい 。糞便の細菌学的検査、大腸内視鏡検査、注海水浴場や公衆浴場などの衛生検査によく使わポリポーシスでは、癌巣が認められなくても予 る。これらの細菌は線維の分解などを行うわけ ふんべん 〈吉田豊〉れる。これは糞便汚染があれば、消化器系伝染防的意味から大腸全摘出が望まれる。なお、類 であるが、その数は糞便一当り数千億個とも腸 X 線検査などで診断される。 だいちょうがん大腸に原発する上皮病菌である赤痢菌や腸チフス菌のほか、食中毒似した家族性大腸ポリポーシスとガードナー症 いわれ、容積にすると糞便のほば三分の一を占大腸癌 しゅよう 候群を一括して家族性大腸腺腫症といい、病変 めているという。このほか、大腸では糖質の発性の悪性腫瘍で、臨床的には直腸癌と結腸癌に菌であるサルモネラ菌や病原大腸菌の存在、も は全消化管および他臓器にも及ぶ。〈岡島邦雄〉 酵、タンパク質の分解などによって腸内ガスが大別される。普通、癌の深達度が粘膜内およびしくはその疑いがもたれるからである。しか たいちゅう できる。 粘膜下層までのものを早期大腸癌とよぶ。食品 し、大腸菌群自体は有害菌ではなく、腸管内以タイチョン 0 台中 だいつうが / タートンホー中国、青海 大腸壁の神経叢が先天的に欠如しているもの中の繊維が減少し脂肪摂取量が増加すると大腸外の自然界では増殖しないことから汚染指標と大通河 かんしゆく りかん ^ 曽根田正己〉省北東部、甘粛省との省境付近を南東へ流れ をヒルシュスプルング病、または先天性巨大結癌の罹患率が高くなると考えられており、日本して使われているわけである。 きれん 腸と、 しし、小児にみられる先天性疾患である。 では年々増加の傾向がはっきりみられる。 大腸憩室疾患だいちょうけいしっし。かん大る川。全長約五〇〇。祁連山脈の東支脈、青 ーし製画、つま・′、 の・つー ! っ せんしゅ 原因は不明であるが、大腸腺腫、家族性大腸腸の粘膜が漿膜側に嚢胞状に突出した状態を海湖の北西方トウライ南山と大通山脈の間に発 これは結腸の一部が狭くなり、その上方が大き れいりゅうれい め」いトでつ 、憩室が多数存在していて炎症源地があり、冷龍嶺とダバン山の山間を流れ、 く膨れる疾患であるため、手術して治療するよポリポーシス、潰瘍性大腸炎などは大腸癌を共大腸憩室といし を伴わない憩室症と、炎症を伴う憩室炎に区別海東地区の民和県城付近で、黄河の支流湟水と りほかに方法がない。大腸内に異常にガスがた存しているか、あるいは癌化する場合がある。 ・一ちょう とうつう 〈駒井正一〉 合流する。 症状としては出血、便通異常、疼痛が三主徴されるが、厳密に区別するのはむずかしく、一 、フまる状態を鼓腸という。軽いものでは便秘が強 まひ だいつうさんみやく / タートンシャン いときにみられるが、腸閉塞や腸麻痺によってとされるが、病巣が小さい場合は無症状で、進括して大腸憩室疾患 ( 大腸憩室病 ) とよぶ。 大通山脈 きれん 合併症を伴わない限り特有の症状というもの中国、青海省北東部にある山脈。祁連山脈を構 おこることもある。大腸運動が盛んになったり行すると食欲不振や体重減少などもみられる。 た低下しておこるのが、下痢と便秘である。ひど診断には直腸指診が不可欠で、直腸癌の大部分はないと考えられているが、腹痛や腹部膨満感成する一支山脈であり、湟水の支流大通河の渓 ふんべん つかい ・一うすい
そうたい とは、慣性力と重力とが等価だという実験事実である。重力は、一九一九年の日食の際に初めて観測され、この理論の真 相対性理論 / 略年表 は万有引力とよばれるように、すべての物体に平等に働き、価を広く世界に知らしめた。七〇年代に入って、クエーサー 二世紀プトレマイオス『アルマゲスト』 ( 運動の相対性否定同様に、加速度に質量を掛けた置性力もやはりすべてに平等からの電波についてもこの効果が測られている。またクエー 地球と天体 ) に働く。この事実を用いれば、慣性系に対して加速度運動をサーが手前にあるプラック・ホールのレンズ効果で二つに見 一四世紀オレーム、連動の相対性に気づき、地球の自転の可 える現象もこの効果の一つである。 3 は、一九世紀の天体力 する座標系をとれば、つねに重力を打ち消して無重力にでき 能性を主張 る。そして、無重力系での物理法則をそれに対して加速度運学が指摘していた問題に解決を与えたものであった。近年で 一丘四一二コペルニクス『天球の回転について』 ( 天体の日周運 動だけでなく惑星の公転運動も運動の相対性の考 バイキングなどの人工天体を用いて、この効果 動する座標系で記述するのが、一般相対性理論の数学的構造はマリナー えをもとに研究、地動説を樹立する ) である。 が測られている。 一五八四プルーノ、無限宇宙論を唱える 一九六〇年代に入って新しく加わった実験に このように、慣性系でない一般座標系まで拡張して物理法 一六三二ガリレイ『天文対話』 ( 運動の相対性原理ーーガリレ レーダー・エコーの時間の遅れ 則を表現するには、ミンコフスキー空間をリーマン空間に拡 イ変換 ) 一六七六レーマー、木星の衛星イオの食により光速度を測 。リーマン空間の二点間の距離の二乗 人工衛星上のジャイロスコープの歳差運動 張しなければならない 定。光の速度の有限性が明らかになる がある。は、太陽近傍の空間が曲がっているため、そこを 一六八七ニュートン『プリンキピア』 ( 万有引力の法則、空 光が通過する時間が長くなる効果を測ったものである。 ds2 Ⅱをに ) 一ミ 間・時間を運動から切り離す ) となる。ここでは計量テンソル 9 ミは場所と時間の関数では、地球の自転に伴う新しい重力効果をみるものであるが、 ーシェル、連星を発見 一八一八フレネル、光の伝播の媒質として静止エーテル説提示 ある。座標系を変換すれば他の物理量もをも変換されるまだ検出に成功していない 一八四六ル・プリエ、水星の近日点移動をデータの解析で指摘 これらは、すべて太陽系内の実験であったが、一九七四年 が、変換された新しい量の間には同じ関係が成立する。重力 一八四九フィゾー、高速回転歯車を利用し、光速度を測定 の効果 に発見されたパルサーの二重星のシステムは、 の作用は計量テンソルに表現されている。弱い重力の近似で 一八五〇フーコー 、高速回転鏡を利用し、光速度を測定 は、水星では一〇〇年 はニュートンの重力ポテンシャルこは計量テンソルとの他の天体での観測を可能にした。 3 一八厖四 ーマン、一般相対性理論の基礎となる幾何学をつ / 、る 、、ヾレサー二重星では一年に四度角と go 。Ⅱ 1 ー 2 具一のように関連している。このため重力があに四三秒角と小さしカノノ マクスウエル、光と電磁気の媒質の同一性を主張 る場合には、このリーマン空間は一般には曲がった空間とな三万倍も大きい 一八六四マクスウエル『電磁場の動力学』 ( 電磁場概念の数学 る。 〔重力波〕一般相対性理論では、重力の強さも電磁波のよう 化完成 ) でんば 計量テンソルを決める法則は、重力ポテンシャルを決めるに光速で伝播する。これは重力波とよばれる。重力波は星の 、光の速度が地球の運動に 一八八七マイケルソン、モー 影響されないことを実験により確かめる ボアソン方程式を一般化したアインシュタインの重力場方程重力崩壊や近接一一重星などの宇宙現象で発生すると考えられ 一八八八ヘルツ、電磁波の存在を実験的に確かめる 式である。 ている。そしてこの波が地上に達したときに振動子に振動を 一八九〇工 ートペシュ、等価原理の実験 引き起こす。一九六〇年代末から、この検出のための装置が 1 一八九二ローレンツ「電子論」を発表。フィッツジェラルド、 guvR 2 つくられているが、まだ検出には成功していない。 ローレンツ、ローレンツ収縮を提案 一八九六マッハ『カ学の批判的発展史』 ( マッハ原理 ) 。べック 重力崩壊で放出される重力波の振動数はキロへルツ程度と ここで Ruv はをにの二階微分を含むリッチ・テンソル、 レル、放射能発見 ご = はエネルギー・テンソルである。 e はニュートン重力推定される。また一年に一回ぐらいの頻度で発生する重力波 一九〇〇プランク、量子仮説を唱え、エネルギーの不連続性 ーストを期待するなら、数メートルの物体におこるメ 定数で、この方程式は、エネルギーの分布によって四次元空 を主張 ートルの振幅の振動を測定しなければならない これは、現 間の計量テンソルが決まることを表している。時間・空間の 一九〇五カウフマン、電子の質量が速度とともに増大するこ とを発見。アインシュタイン、光量子仮説ーーー光の 構造は不動のものでなく物質の存在によって影響を受ける。代の精密測定技術の進歩によって可能になろうとしている。 粒子性と波動性の統一、特殊相対性理論 このような地上における直接測定とは別に、。ハルサーの二 このことはニュートンの絶対慣性系の考えを突き崩すもので 一九〇七ミンコフスキー、時間と三次元空間を統一した空間論 あり、一九世紀末にマッハがニュートンカ学の批判を通じて重星の公転周期が重力波の放出で短くなりつつある事実が発 ラサフォード、 原子模型 予一言していたことであった。↓空間 見されている。理論との比較から、これも間接的に重力波放 一九一六アインシュタイン、一般相対性理論。シュワルッシ ルト、シュワルッシルトの解、シュワルッシルトの 〔実験的検証〕一般相対性理論が提唱された当時、その実験出を観測しているとみなすことができる。 球面 〔重力崩壊〕一般相対性理論は、宇宙現象についても、 的検証とされたものは、次の三つであった。 一九一八アインシュタイン、重力波予一言 つかの新しいできごとを予一言している。その一つは、星の進 9 スペクトル線の重力赤方偏移 一九一九エディントン、皆既日食の観測により、太陽の近く 回太陽重力での光径路の湾曲 化の最終状態に現れる重力崩壊と、その結果として生する。フ を通る光の進路が重力によって曲げられることを証明 ラック・ホールの形成である。相対性理論の要請は、無限に 3 水星軌道の近日点の移動 一九二一カルツア、多次元統一理論提案 一九二四ド・プローイ、物質波ーーーすべての物質粒子は波動 9 は、初め太陽や白色矮星で測られたが、一九六〇年になっ固い物体の存在を否定する。このため、十分に重い天体はか ほそく 性を示すと仮定 て地上重力での線に対する効果としても測られている。 ならず取縮する。重力が強くなると、光でも捕捉されるよう 8 G わいせい 4 ト、に ( 6 ) ( 7 )
そうるい 藻類 / 生活環 〔アオサ〕 衣植物をつくる。 陸上植物の繁殖法では、有性生殖が優勢、雌性であっても、その生殖胞子の形状には鞭毛を ら、栄養繁殖 vegetative propagation 、また めいりよう 〔藻類の繁殖法〕藻類には無性胞子と有性胞子は無性生殖 asexual reproduction 、あるいは雄配偶子の相違が明瞭、体部中の分化が明瞭、もって泳ぎ回る遊走胞子 swarmer planospore はんちゅう をもって世代交代を行う属種が多い。しかし、 クローン clone 繁殖と同じ範疇にあることと栄養部の一部に生殖部が生じ、生殖終了後は生と鞭毛をもたない不動胞子 aplanospore の別 藻類には進化段階の違う多くのグループが含ま なる。これに対し、同一個体、あるいは別々の殖部は消失するが、栄養部は生き残って多年生がある。また、有性の配偶子では、合一する両 れるため、世代交代だけではなく、原始型から 個体から出た二つの胞子が合一してつくる合一 の寿命を保っというのが普通である。しかし、者に形状の差がない ( いわゆる雌雄の区別がっ しだいに進化を示す多くの繁殖段階が認められ体が、さらに発芽して新個体を生ずる繁殖法を藻類にあっては、前述のように有性生殖と栄養かない ) 同型配偶子 isogamete と、大小の差 る。一般に、植物体の一生涯は、栄養段階 ( 無有性生殖 sexual reproduction という。この繁殖・無性生殖とがあり、有性生殖の場合でが明確である異型配偶子 heterogamete とが 性世代 ) と生殖段階 ( 有性世代 ) に分ける生育場合、合一する個体や胞子はともに配偶子も、配偶子の形状や接合子の形成過程にはさまある。この差がさらに大きくなり、雌性が不動 ざまな変化がある。藻類の繁殖を大まかにみる になったのが卵である。生殖胞子の形成は、一 区分法 ( 生活環 ) がよく使われるが、単細胞体 gamete とよび、合一の結果できるものを接合 生物にあっても、こうした区分法は適用しうる子 zygote とよぶ。有性生殖にあっては、そと、単細胞藻群では栄養繁殖・無性生殖が優勢時期におこるものと、一定の間を置いておこる と考えられる。たとえば、単細胞藻体に細胞分れぞれの配偶子がもっ遺伝因子は同一ではない で、有性生殖はまれにおこるだけである。これものとがある。生殖を終了したあと個体が消失 裂がおこって複数個体になるのも、単なる分裂場合もあるため、接合子、あるいは新個体がも に対して多細胞藻群では、無性と有性の生殖が していくものを一年生 annual とよび、栄養 とみるよりも、むしろ生殖の原始型とみるべき っ遺伝因子も、その両親のとは多少違うことと同頻度でみられ、規則正しい世代交代が行われ部と生殖部の分化がやや明瞭になり、生殖終了 であろう。こうした細胞分裂によって生ずる子なる。これが、いわゆる雑種強勢 hybrid vig- る場合が多い ( なかには有性生殖だけがみられ後も栄養部が生き残るものを多年生 perennial 孫は、同じ遺伝因子をもつものだけであるか or, heterosis とよばれる現象である。 るグループもある ) 。なお、無性であっても有とよんでいる。しかし、藻類の場合、多年生と す胞ののる毛配か眼り偶のに胞緑が鞭。芽なとをぶのコ , 子ち岩るら長か遊りぎ生のいす子体異形 テる果く受が受返果を体精で果胞四胞偶体 , る をる体こな鞭の嚢い取配負岩て黄子のす発う殖殖よプたと走もやすか成体 , お泳が嚢泳精胞偶も異 るあ造長。子 織偶受 ) と果が分配子がす 殖す偶ことのん子赤しのはやしが走本示とよ生生とンしる遊を石芽わに 偶はてて卵子が受て配さを れでをがる情と繰る組配 ' 2 るのの四。る胞る代 生を , 嚢本さ偶 , 感子石長縁遊 4 をるの性性弋 イコ熟し。毛の発は体配子しつは胞子。しきと すこも。るす果す交よ とサと端いのるをすく あ 性殖のと子 2 く配はを合の成のには性すこ有孵交る成生る鞭底がれ偶性精をもらと精る長大こ のクこ一てられ裂成巻ぶ たるなをる在 - くよ す。がきの海子け配 有生雄る偶 た。子光。接底芽体こ子行着。るる 生。形をかるでい成、つもる 大マののつかわ分形りよ複成るしあに殖す存しと 世 性雌わ配はるる偶です , 海発子こ走走付るよよ とる嚢で本て走なな , るた毛体すこて , よ形す 寒が胞器な体行胞を取と〃 はがし長で体生をが正代 は無。変がに回れ配れ示とてて胞 , 遊のになに 二科あ子が 2 「遊見さですし鞭偶熟こ「めの , 代ぶの種細果と偶が細体を果 ( 相体生成偶性殖と則交 にるにて・甲ぎらたこをるしが 。と。負物と体体 食で胞子に回。で 状生くの配成 , 待始こが交よ質一 有生体規代 卵造毛配精に子れ嚢相核子がて幻内 体に走面ぎる鏡の糸がさ本性はしをを。と代と良のは 精性受ん胞そ , 単た胞 ) え ( ては性子が世 体とあ色べの泳くし , 性す示やるるる , 基体偶子こか は子小 2 の体が緑す嚢 0 つ出ち行合を , なわれちま禺 ---) 包 黽卵出の割る体世代も属でび受 , 盛果とてはし果幻生体がに無胞れ三 : イ酉月すれ子体遊側詠す微ど 。突る分な子て交とサ類よてにしは , 体せ相生 ( 芽子やサ , 分ぞ オ偶と黄の子つがぎも走接性しに変らも子配のの返わ胞のののを着顕は体精を れはプ数体中付 サ配体が胞偶も子泳をのが行着体にくを走て相相 る偶は子はるるにくとと胞し代っグ藻とび毛着卵て子わ核てる子が胞はクと四れめ アる子縁細配を偶ら点正子走付子色っ毛遊し単複繰わ体ン多は海にとなす配ら走や回す外でる体とに世もン紅器伸精付精し胞あのしあ胞子分子マ体とそた 托 面 体 子断 分子 胞 の嚢 四胞 分 托子 子胞 子 分 四 をここコ複相 ( 2 〃 ) を = 二 ] 単相 ( 〃 ) 接合 静止した 眼点 接合子の 発芽体 0 葉緑体 雄性配偶子 雌性配偶子 雄性 配偶子形 0 0 若い 胞子体 胞子体 遊走子嚢 遊走子 形成 無性世代 有性世代 性配偶子形成 0 0 遊走子 静止した遊走子 雄性配偶体雌性配偶体若い配偶体遊走子の発芽体 〔コンプ〕 受精卵 胞子体 遊走子嚢 精子 0000 000 受 若い胞子体 卵細胞 無性世代 精子 形成 こ 00000 : 0000 : 00. 物 - 00 有性世代 遊走子形成 雌性配偶体 0 0 00 遊走子 雄性配偶体 遊走子の発芽静止した遊走子 〔マクサ ( テングサ ) 〕 嚢果 嚢果の断面 0 果胞子 果胞体世代 果胞子の発芽 精子 受精 精毛 無性 世代 分胞子体 世代 成 子 有性世代 / / ノ 、果器 ( 卵細胞 ) 雄性配偶体雌性配偶体 四分胞子の発芽 125
によって、慣性の法則を発見したのである。地球が秒速三〇 象、とくに膨張宇宙論や。フラック・ホールなどの解明に大き 目対圧一里ム刪そうたいせいりろん relativity theories キ。メートルの高速で動いているにもかかわらす、その運動を く寄与している。また、素粒子物理学における力の統一理論 容易に感知することができないことの説明は、この相対性原 ガリレイの相対性原理 / 光とエーテル / アインシュタイの試みのなかでも重要な理論になっている。 〔ガリレイの相対性原理〕ニュートンカ学にも相対性理論が理によって初めて可能なのである。ガリレイは『天文対話 ンの特殊相対性理論 / 同時刻の相対性 / 速度の合成則 プトレマイオスとコペルニクスの二つのもっとも主要な 質量エネルギー / ミンコフスキー空間 / ローレンツ群と存在するが、この理論の基礎の一つは、ガリレイによって最 素粒子 / 一般相対性理論 / 実験的検証 / 重力波 / 重力崩初にみいだされた慣性の法則である。すなわち、カが働かな宇宙体系に関する対話』 ( 一六三一 l) という著書の第二日目の討 ければ運動量 ( 質量と速度の積 ) は一定にとどまるという法論で、この問題を取り上げている。そのなかで、ガリレイ 壊 / 。フラック・ホール / 宇宙の時空構造 / 量子重力・統 は、大地の運動と船の運動を対比させて、いかにこれらの等 則である。この法則が成り立つ一つの座標系があったとし 一理論 て、このに対して等速運動をしている座標系ににおいても速連動を感知するのが不可能であるかを説いている。↓運動 アインシュタインにより提唱された特殊相対性理論と一般慣性の法則が成立する。運動の方向をズ座標方向に選ぶとすの法則 〔光とエーテル〕光は干渉や回折をするので振動であること 相対性理論の総称。特殊相対性理論は、ニュートンカ学と光れば、系の座標 ( 、こ , 2 ) とに系の座標 ( ) をこ、 , 2 、 ) され、光の電磁気理論は、これを電場、磁場の振動と が認識 の電磁気理論との矛盾を時間・空間の考え方に新概念を導入との間には一定速度をとして して記述することに成功した。初め、この振動は空間に充満 Ⅱ、 , をⅡーミ , Ⅱ 2 、Ⅱ 2 して解決したもので、一九〇五年に発表された。この理論は している媒質の力学的運動の結果として生するものと考えら 電磁気の理論の基礎を明らかにしたばかりでなく、その後にの関係がある。 ニュートンカ学の第二法則は、カと加速度 ( 。 ) のれ、このような仮想的な振動媒質にエーテルという呼び名が 発展した原子核・素粒子の研究の手段として活躍した。一般 間にミⅡ F の関係があるというものである。ここで襯は質与えられた。光は他の星からもやってくるので、このエーテ 相対性理論は、一九一六年に完成された理論で、重力の相対 論的理論の一つであり、特殊相対性理論と異なり、まだ完全量。系とに系では加速度は変化しないから、、Ⅱであルは宇宙空間にも充満しているはすであると考えられた。 一方、地球も他の天体も、このエーテルに対して一般には り、この法則はこのような座標変換に対して不変にとどま に実証された理論ではない 物理法則がそれを表現する座標系の変換に対して不変である。このことを、①式のようなガリレイ変換に対して、ニュ運動をしている。したがって、エーテルにおこっている振動 ートンカ学は相対性原理を満たすという。また、このようなを、それに対して異なった運動をして観測すれば、一般に振 るところから、どの座標系も対等の資格をもち、互いに相対 動は異なってみえる。この原理を用いて、エーテルという電 相対性原理はガリレイの相対性原理ともよばれる。 的であるというのが相対性理論の意味である。「特殊」とは、 カリレイの地動説とも関連している。磁波の媒質の静止系をみいだそうという試みが、一九世紀後 この問題の発山而は、・ この座標系の変換を等速運動という特殊なものに限っている にいくつも行われたが、これらはすべて失敗に帰した。こ たという意味であり、「一般」とは、加速度をも含む一般連動コペルニクス説は、その後の宇宙論と物理学にさまざまの影半 ' とえばフィゾーは、流れる水にエーテルが引きすられるかど 響をもたらしたが、その一つが地動説である。ガリレイはこ 、フの変換に一般化されているという意味である。 リーは、地球の連動方向 8 うかを実験し、マイケルソンとモー そ 一般相対性理論は、重力が支配的な役割を演する宇宙現の問題を地上における連動学の問題と同一次元で論すること いう絶対所得仮説 absolute income hypothe- 長 ) のような成長に関する相対的な関係のこれと同じ場合Ⅱ→で等成長という。不等成 場合は意外に多いし、またそういう場合にその と。非比例的成長ともよばれる。成長は生物の長には。、 >1 の優成長とデハ 1 の劣成長が区 sis を基礎としていたが、相対所得仮説におい 指摘はしばしば有効である。議会制度のよう 別される。 に、多数の対立意見に平等な発一言権を認めよ , っては、消費性向は絶対所得水準だけでなく、過大きさだけでなく形をも規定する。すなわち、 この式の適用には種々の問題があるが、普 とする制度は、この有効性の経験のうえにたっ去の最高所得にも依存すると主張する。これある部分の成長速度がほかの部分より速いと、 ものであろう。このような実際的な相対主義は、消費者が過去に達成した所得の最高時にお体のプロポーションが変わり、形が変化する。通、両辺対数のグラフで表され、近似的には多 くの場合に当てはまるので広く用いられる。こ この問題はイギリスの生物学者トムソン W. ける生活習慣を急に変えることができす、絶対 は、独断的に一つの立場の絶対的な正しさを前 提し、これを他に強制するやり方に比べ、流血所得が低下した場合にもそれに比例して消費水 D'Arcy Thompson の著書『成長とかたち』のグラフにおける直線の屈折や変曲点は、個体 9 ~ G き ~ ( ) 斗ミミ Fo 、当 ( 一九一七 ) に始まり、一 の成長の様相に変化が生じていることを示す。 の惨を招くことが少ないとして、これを支持す準を下げようとしないことに着目し、このよう イギリスの生化学者ニーダム J. Needham 〈吉田夏彦〉 な消費慣習の惰性が消費性向の決定要因として九二〇年代よりイギリスの生物学者ハクスリー る者も多い。↓絶対主義 対所得仮説そうたいしよとくかせつ rela- 重要であるというものである。とくに景気後退 J. S. Huxley やフランスの動物学者テシェよって、化学物質の重量の体重に対する増加な どにもこの式が適用できることが示された ( 一九 tive income hypothesis ・モディリア一一期には、過去の最高所得は消費水準の低下に歯 G. Teissier がそれぞれ独自に発展させ、アロ および・・デューゼンべリーが長期および止めをかける「歯止め効果」の働きをもっとい メトリーの式」「 b を提唱した。 , は部分三四 ) 。さらに相対成長は異種間の進化に伴う形 〈畑中康一〉の大きさ、エはほかの部分またはその部分を除態変化の研究にも適用され、個体発生的アロメ 短期の消費関数について統一的な説明を行ったわれる。↓消費関数 そうたいせいちょう relative いた残り全部、あるいは全体を表す場合もあトリーと区別して、系統発生的アロメトリーま 際に用いた仮説。 相対成長 たはアロモルフォシス aromorphosis とよば ケインズによって経済学に導入された消費関 growth, allometry 生物体の全体の成長とる。わとは定数で、わは初成長定数、伐は相 〈東幹夫〉 数は、消費性向は所得の絶対水準に依存すると部分 ( 器官 ) の成長、あるいは体重と体長 ( 身対成長定数。ある部分の成長速度が体全体のそれる。 ( 1 )
だっくす タック / おもな種類 クラスター・タック しみず たっくし高知県南西部、土佐清水市 服装は、上衣が白色以外で反射しないもの。後に軽微な外力で容易に脱臼を繰り返すものがる。流域には、台湾第一の渓谷景観で有名な太竜串 ちひろ あしずり にある景勝地。足摺岬の西方約一五キ。、千尋岬 さらに、相手・観衆に不利または不快な感じを習慣性脱臼で、自己の意思で脱臼をおこしたり魯閣峡谷のほか、立霧ダム、文山温泉などがあ みのこし 〈劉進慶〉 の基部にある。対岸の見残とともに、単斜構造 る。↓太魯閣峡谷 整復もできる随意性脱臼も含む。↓習慣性脱臼 与える異様な服装をしてはいけな、。 脱臼頻度は、骨折に比べるとはるかに低い タック tuck 洋裁用語では、折り込み、揚をなす砂岩泥岩層が波食・風食を受けて形成さ しい、いろいろな戦術と技 〔戦型〕戦術型とも、 術の型があるが、大きく三種類に分けられる。全脱臼の約八五 % が上肢にみられ、また約半数げ、つまみ、縫いひだなどを意味する。布の表れた大竹小竹や千畳敷などの奇勝が連続する。 ①前陣攻守型といって、台から一前後に位置は肩関節脱臼である。肩関節は関節可動域が広面を装飾する、丈や幅を縮める、運動量をと一九七〇年 ( 昭和四五 ) 全国最初の海中公園の 一つに指定され、冲合いに設けられた足摺海底 く、しかも上腕骨骨頭の大きさに比べ、関節窩る、体に沿わせるなどのために、平面的な布の し、ショート守備と頂点強打による攻撃とを併 一部をつまんで、装飾的に立体化する技法の一館では造礁サンゴの間を群泳する亜熱帯魚の姿 が非常に小さくて浅いために脱臼しやすく、習 用して戦う型、②ドライプ主戦型といって、台 つ。布端から布端まで縫うもの、途中で縫い離を楽しむことができる。足摺宇和海国立公園の 慣性脱臼もおこしやすい。↓肩 から一・五 ~ 二の中陣に位置し、ドライプに 〈正木久仁〉 中核地の一つ。 3 し朧 なお、近年は交通事故による股関節脱臼が増すもの、つまんで縫い留めるものなどがある。 よる攻撃とロビングによる守備を併用して戦う えている。これは、衝突事故でドライバーが膝タックを数本とる場合には、あらかじめ布の必地三万五千分の一地形図「土佐清水」「下川口」 型、③カット主戦型といって、台から二 ~ 三督 ほにゆ - っ の後陣に位置し、カットによる守備を中心にプ関節部をダッシュポード ( 計器盤 ) に激しくぶ要量に ( x 2 + lmm)x*üを加えダックスフント Dachshund 哺乳綱食 だいたい レーする型である。 〈荻村伊智朗〉つけ、大腿骨骨頭が寛骨臼後縁に衝撃を与えてて粗裁ちし、縫い終わってから裁ち直しをして肉目イヌ科の動物。家畜イヌの一品種で、ドイ ッ原産。小形の獣猟犬で、地中の穴に潜むアナ 寛骨臼を骨折し、骨頭が後方に脱臼する股関節縫製する。。フラウスの胸元、婦人服・子供服の 回荻村伊智朗著『卓球教室』 ( 一九ハ三・大修館 ) トイツ語で ワンピースに使われることが多い。〈岡田浩海〉グマを狩り出すのに用いられた。・ ▽藤井基男・木村興治・山中教子共著『卓球脱臼である。↓股関節脱臼 OZ<J ( 一九会・大修館 ) ▽荻村伊智朗著〔病的脱臼〕関節炎をはじめ関節の種々な病変ダック duck 木綿糸を使った目の詰んだ Dachs はアナグマ、 Hund はイヌを意味する。 あま しん しかん によって骨の破壊、関節包の拡張や弛緩、関節重めの綿織物。亜麻糸で織ったものをダック芯体型もその用途に適した特異なもので、著しく 『卓球・勉強・卓球』 ( 一九会・岩波書店 ) ▽ まひ じんたい 日本卓球協会編・刊『卓球ハンドブック』を固定する靱帯や筋の弛緩あるいは麻痺などをとよぶ。糊をつけて生織りのまま仕上げたもの四肢が短くて長胴、体高と体長の比は一〇対一一 しし、それそがよい。帆布、運動靴の生地、洋服地などに用〇である。体格によりスタンダードとミニチュ ( 一九会 ) ▽同編『八〇年代の卓球』おこし、二次的に脱臼するものを、 〈角山幸洋〉アに分けられる。スタンダード型のものは、体 れ破壊性、変形性、麻痺性などに分けられる。 ( 一久三・日本卓球協会 ) かいはっえんじよいいんかい ミニチュア型 高二〇 ~ 二七、体重約一一キ 脱日た。きゅう dislocation 関節を構成〔脱日の治療〕受傷後できるだけ早く全身麻酔ダック 0 開発援助委員会 タックアンダー tuck する骨頭と関節窩が正常な生理的位置関係にな下で非観血的に整復 ( 徒手整復 ) する。一般に 一るる に水てか under 航空機が音速の八 いものをいう。原因により先天性と後天性に大は整復後約一週間は安静にし、断裂した関節包 っ角 しで ろカ 〇 ~ 九〇 % ( マッハ数〇・ 別され、後天性脱臼には外傷性脱臼と病的脱臼が癒合修復される約三週間を目安に、なるべく 下のる がカ ~ 〇・九程度 ) の速度で が含まれる。一般に脱臼という場合は、外傷性早くから機能訓練を始める。また、腿や筋肉、 ききせ大下 しの 吹向さ増き 関節包、骨折片などが介在したり、脱臼したま飛行しているとき、ある速 脱日をさしており、骨折を伴うものもある。 ろき はんこん の下行の吹 下向 翼る飛度 , 角 ま放置されていた陳旧例で瘢痕や癒着を生じて度を超えると、それまでと 〔先天性脱臼〕関節を構成する骨の発育欠陥に き下 主よ平速りし よるもので、一次性 ( 内因性 ) と二次性 ( 外因徒手整復が困難な場合には、手術による観血的は逆に機首下げの状態に入 はなろ 吹と 下 性 ) に分けられる。代表的なものが先天性股関整復が行われる。早期に整復して合併損傷も少る現象をいう。翼の上面に まさき 生小吹 ない場合の機能的予後は良好であるが、開放性生じている衝撃波が強くな 節脱臼である。↓先天性股関節脱日 発が って翼の風圧中心が後方へ 〔外傷性脱臼〕外力によって関節が生理的運動損傷があったり陳旧例の場合は関節拘縮をおこ の数 範囲 ( 関節可動域 ) 以上の動きを強制され、関し、運動制限が残ることがある。〈永井隆〉移動することや、衝撃波に 撃力る たっきりけ、 / リーウーシー中国、台 よって翼上面の気流が剥離 働揚咸 節端の一方が関節包を破って関節面の正常な相立霧渓 したり、揚カ係数の減少に 対関係を失ったものをいう。関節面の一部が互湾省東部の渓谷。台湾山脈北部の東斜面を東流 かれん よって、水平尾翼へ向かっ いにまだ接触しているものを不全脱臼または亜し、大沙渓をあわせ、花蓮北方で太平洋に注 。全長四九キ。、流域面積五九七平方キ。。勾配て吹き下ろしている気流の 脱臼と、 しし、関節面がまったく接触していない ものを完全脱臼とよぶ。また、初回の脱臼整復は急で、約四〇キ。にわたって深い峡谷をえぐ角度が急激に変化すること によって発生する。対策と 理 しては自動操縦装置や専用 の矯正装置を働かせること 生 や、設計の際にあらかじめ発 水平尾翼を吹き下ろしの影 響を受けない位置におく、 あるいは高速飛行でも衝撃ン前 波が強くならないような翼ア発 ク皮 型を採用する、などの方法ツ がある。 〈落合一夫〉タ衝 ファンシー・タック ヒン・タック フルネス・タック 揚力の発生によって , 気流が 水平尾翼に向かって吹き下ろす 吹き下ろし角 カ 揚 揚力による機首下げのカ 重量 衝撃波発生後 やや強い衝撃波 揚カ 水平尾翼の下向きの力が弱まった 結果 , 機首下げの傾向が強まる 量 重 771
そうぞう ーンは、ミクロネシアのギルバート諸島で語らあたかも他者が頭のなかに吹き込んだような感な方向づけは漠然としている解答の方向にあえは意識は「麻痺」し、動物では創造力は「停滞」 4 して再生力にとどまり、人間のみが創造力を保 て見当をつけるのであるから、これを冒険的思 じで解決が訪れる。第三の啓示 ( インスピレー れるナアレアウ神の創造活動にも当てはまる。 日本神話の場合も構造が複雑だが、伊弉諾・伊ション ) の時期である。答えは即座に正しさが考とよぶこともある。これに続いて問題状況や持しているが、しかし物質の限定を超えて始原 ざなみのみこと 弉冉尊の国生み神話はこの仲間に入れてもよ確信され、その論理的証明が第四の検証期の仕条件を種々の視点から多角度的に分析し、解決の純粋創造力に合一するには至らない。個々の に必要な情報の収集および整理などの準備が進生命体との共感に生きる「芸術家的直観」がせい 事となる。 さそうである。 + ′いド ) しレ・つ したがって、第一に、創造性は突然真空から行する。それらの準備とともに長時間にわたるぜいで、「形而上学的直観」には「超人的」な 次に人類起源神話における創造神の役割をみ てみよう。宇宙起源の一部として語られること出現するものではなく、やはり長年月を要する熟慮が始まるが、そこで一気に解答が得られる認識力が不可欠であるとされる。〈中田光雄〉 が多いため、先の分類を利用すると、創造神の基礎的学習という努力のうえに築かれる。それことは少なく、ある程度まで思考が進行した段回真方敬道訳『創造的進化』 ( 岩波文庫 ) そうそうにんしん更年期に近い女 は単なる思い付きではなく、まして無知と両立階で、一時、問題解決の努力が休止されたり、 単独行為は、ジャワ島民、ベトナム南部のプル 想像妊娠 問題とは関係のないほかの活動が行われたりす性あるいは若い女性が異常と思えるほど妊娠を 族、アフリカのビグミー、東南オーストラリアするものではない。第二に、啓示の正しさを確 渇望したり恐れて避けたいと思っているときに 原住民の神話にみられ、この場合、なんらかの信させるのは、ボアンカレによると美的感受性ることがある。そのような休止期間ののちに、 いわゆるインスピレーションまたはひらめきがみられるもので、実際には妊娠していないのに であるという。答えの均衡のとれた簡潔性が、 物質 ( 海、土、泥 ) から人類をつくりだしてい 突如として思いがけなく現れる。しかし、この妊娠時に現れる諸症状を訴え、本人が妊娠を信 まず感受性のふるいにかけられる。創造性は、 る。ただし物質を用いず、至高神グダトリガク じるようになっている場合をいう。 ウィットが考えただけでつくられたという北力だから、ただ知的な仕事ではなく、もっと別のときに出現した着想から問題の実際的な解決に かっては偽妊娠ともよばれ、産婦人科領域に リフォルニアのウイオット族のような例もあ情意的要素を必要とする。第三に、強い先入見までいくには、さらに細部の仕上げと修正を必 おける心身症の代表例のように考えられていた る。人類起源の神話でも創造神が協力者とともや固定観念は創造性を妨げる。フロイトが、コ要とされることが多い。↓創造性 〔その原動力〕創造的思考の過程を支えている が、現在では妊娠判定の検査法が進歩して妊娠 に行動する形式はあり、北西タイのカレン族でカインの眼科的麻酔剤としての効用を発見しな がら、鎮静剤としてのその役割に固執しすぎ原動力は、基本的には新しいことに対する好奇六 ~ 八週という早期段階に適確な判定ができる も創造神が関与するのは第一段階であり、残り 心と、持続的な思考に対する集中力である。未ようになり、また妊娠八週では超音波心音計に は彼が生み出した原人に任せている。一方、チて、眼科の外科手術に適用するという着想を発 ュクチ族の創造神とその敵対者タンゲンの関係展させ損なったのは有名である。第四に、創造知の領域に思考を進めていくことへの不安に打よって胎児心音を証明できるため、想像妊娠は にみられるように、内陸アジア西部から東欧に性と学業成績とはかならずしも一致しない。アち勝っ冒険心と、既成の枠組みから外れることすでに過去のものとなっている。すなわち、妊 かっと・つ かけては、創造神が犬や悪魔らの対立者と葛藤インシュタインやエジソンが劣等生扱いされたを楽しむ遊び心、および他の考えに簡単に同調娠していないことが確認されれば、症状はすべ のはよく知られているし、創造性テストと知能 せず自分の考えを展開させていく自信などが必て消失する。なお、これとはまったく別に を演じながら人類を創造するモチーフが広がっ テストともあまり関係がない。創造性は、要とされる。そのはか個人の特性としては、豊巣機能不全などにより偽妊娠症状を呈したり、 ている。文化起源神話になると、すでに世界が りゅうちょう 治療などのために薬剤 ( ピルなど ) を投与して 創造されたことを前提にして語られ、文化英雄や学業成績とは別種の知的能力と考えられるかな想像力、連想の流暢さ、思考の柔軟さ、 偽妊娠状態をおこすことがある。〈新井正夫〉 の活躍に焦点があてられるため、創造神の登場が、おそらく全人格のあり方に依存するところ綿密さなどがあげられる。 〈藤永保〉 そうぞうめい彫像の制作に際して像 が大きい このような創造性を測定するためのテストに はまれだが、中国の盤古神話、インドのプルシ 造像銘 ャ神話で語られる、創造神の身体から動物、植回ケストラー著、吉村鎮夫訳『創造活動の理は、言語や表現の流暢性検査、既成の観念にと身や付属するもの ( 光背、台座など ) の一部に だんよ らわれないで新しい用途を考案する柔軟性検造立の由来、願文、発願者、檀卅 ( スポンサ 論』上下 ( 一九六七・ラティス ) 物、思想、階級などが生まれたという例には注 けちえん ー ) 、結縁者、銘の執筆者、仏師の名、年紀な 〈関雄二〉 そうそうてきしこう問題に直面査、独創性検査、計画の綿密性検査、再定義検 目すべきであろう。 創造的思考 〈梅本堯夫〉どを記したもの。造像の直接的な資料として重 回大林太良著『神話学入門』 ( 中公新書 ) ▽同したときに、新しくて有意義な着想を生み出す査などが含まれている。 思考をいう。これに対して、過去に考えた着想 回梅本堯夫著『創造的思考』 ( 『児童心理学講座要である。その形式はさまざまで、造像経過の 著『神話と神話学』 ( 一九七五・大和書房 ) 知能と創造性 4 』所収・一九六九・金子書詳細や経文などまで記すものもあれば、ごく簡 創造性そうそうせい新奇で独創的な発想をを、ふたたび想起して考えることを再生的思考 という。創造的思考は芸術家、科学者、技術者 房 ) ▽恩田彰著『創造性開発の研究』 ( 一九単に年紀だけの場合もある。記入の場所は像の 考え出すこと、またはその能力。創造性につい 含・恒星社厚生閣 ) だけに現れるものではなく、価値の程度に大小 材質により異なり、金属像や石像では仏身や光 てはさまざまな研究が行われているが、いまだ にその本態について明快な結論は得られていな があるものの、一般の人や児童においてもみら創造的進化そうそうてきしんか L'Evolution 背の裏、台座などの外面に陰刻もしくは陽刻す ・つ↓つだ、り フラベルクソンの第三主要著作。一る。木像では胎内内刳部の表面、台座内部 ( 蓮 しかし、いくつかの注目すべき特徴はみられる。その意味において創造的思考の能力を養 créatrice ンス あしほそ れる。高次の創造性ーー発明・発見の過程は比成することは、教育の一つの重要な課題である九〇七年刊。発生論的見地からの知性論である弁裏などの場合もある ) 、光背裏、足柄などに と同時に生命論的宇宙論。知生は生の一所産に 墨書、朱書することが多い。また胎内などに納 校的型にはまった位相を追って進行する。イギとされる。創造的思考の特徴としては、与えら めた木札や願文、経巻、紙片などに記した場合 リスの心理学者ワラス G. Wallas はこれを、れた条件から多くの可能な解答を出す発散的思すぎず、生の全体を解明することはできない しやか 目的論、機械論はともに偽りの包括的説明であもある。日本最古の造像銘は法隆寺金堂の釈迦 ①準備、②孵化、③啓示、④検証の四段階に分考であることがあげられる。これとは逆に知能 三尊像 ( 六三二年銘 ) 、あるいは旧法隆寺四十 り、宇宙は「生成の大洋」にして「予見不能」 けた。第一の準備は、創造者が解決すべき問題検査の問題で解答を考える場合のように、多く ばさつはんか 八体仏中の丙寅年 ( 六 0 六 ) 銘菩薩半跏像 ( 東京 についての論点や資料を探索して懸命に努力すの条件から一つの解答を導き出す思考を収束的の「創造的進化力」に満ちている。中心、始原 エラン・ビタ 〈佐藤昭夫〉 には「巨大な花火が炸裂するように」「生の活国立博物館 ) と思われる。 る時期であるが、多くは熱心な追究にもかかわ思考という。 そうそく 0 チワン族 らず行き詰まりを感じ、一時努力は放棄され、 〔思考の過程〕創造的思考の過程は、ます問題力」が「絶えざる噴出を続け」ているはずで、壮族 なんらかの気晴らしゃ別の活動に携わる。これ意識の喚起から始まり、その問題を解決すべき 地球上の諸生命体はその噴出力に対して物質の宗族そうそく中国の父系親族集団。中国 ふしゅ なしたもろもろの限定の所産にすぎず、植物ででは「異姓不養、同姓不娶」というように同姓 が孵化期であるが、その一見無為の最中に突然方向への探索がそれに次いでおこる。そのよう いぎなぎ さくれつ まひ れん
対象に身体部分の一七か所の測定値と身長の比ての意識がこのような水準に達したとき、労働 0 っ 者は対自的階級としての自己形成を遂げたとさ から統計分析を行い以下の三類型を示した。 し ないはいよう る ①内胚葉型内胚葉起源の消化器官がよく発達れる。そして、それ以前の、自分たちの利害を 感覚的に、また断片的に主張しているにすぎな して、柔らかく肥満体。 型を い水準にあるとき、労働者は即自的階級をなし ②中胚葉型中胚葉起源の筋、骨がよく発達し 士Ⅲ の 日明レ」 ているにすぎないとされる。マルクスによれ て、角張った、がっちりした体格。 格 ③外胚葉型外胚葉起源の皮膚組織、感覚器ば、近代資本主義のもとでは、労働者の即自的 体 階級から対自的階級への歩みは不可避な過程な 官、神経組織が発達して、弱々しい体格。 学 チ 内胚葉型はクレッチマーの太り型、中胚葉型のであって、それゆえに資本主義社会の変革は 理 レ は筋骨型、外胚葉型はやせ型に該当する。そし歴史的に必然なこととされるのである。↓階級 ク 質 〈元島邦夫〉 ↓階級意識 て、この体型分類に対応する性格特性は以下の 体 とおりである。 回・マルクス著、高木佑一郎訳『哲学の貧 ぎろくきゅう へんべい じん ひょうどう 困』 ( 大月書店・国民文庫 ) 秤動点にある惑星間塵の雲であるとか、地球良。胸部長扁平。李肋弓鋭角。腹部脂肪蓄積〔性格特性〕①内臟型性格 ( 内臟緊張型気 だいよんかべ どんよく けん - ごっ・一つ だいしのかべ 0 第四の壁 が少ない。腹囲、胸囲小。繊細な肩甲骨。 質 ) 安楽、緩慢、貪欲、社交的、寛容、自己第四の壁 大気が太陽光圧で吹き流された地球の尾である かべしんぶん ずがい だいじほう 0 壁新街 ②太り型 ( 肥満型 ) 頭蓋、腹腔、胸腔の周囲満足など。 大字報 とか考えられたこともあったが、一九七三年に だいじましよくぶつぐん秋田県 身体型性格 ( 身体緊張型気質 ) 粗い動作姿台島植物群 アメリカの探査体パイオニア一〇号が木星に向が大。体驅の脂肪蓄積が豊富。運動器官は比較 ずんぐりしていて首は短大。柔軟な広勢、精力的、運動好き、権力欲、大胆率直、荒男鹿半島の台島層から産する植物 ( 化石 ) 群。 的号、。 かう途中の観測で、太陽系空間に分布する徴小 新生代新第三紀中新世中期初めの温暖期の植物 い攻撃性、苦痛に強、 い顔。四肢は丸みを帯びる。皮膚は柔らかい な惑星間塵による太陽光の後方散乱であること ③頭脳型性格 ( 頭脳緊張型気質 ) 堅い動作姿群で、常緑および落葉広葉樹の多い、暖帯ない ③筋骨型 ( 闘士型 ) 骨格、筋、皮膚の強度の がわかった。惑星間塵は光を後方に散乱する能 率がよいので、反太陽方向が明るく見えるので発達。身長は平均または大。広く厚い肩と胸。勢、尚早反応、引っ込み思案、過敏心配性、表し一部亜熱帯の森林組成を示す。おもな構成種 はア。フラスギ、コンプトニア、クリ、カシ、ケ ある。 〈田鍋浩義〉充実した驅幹腹部。長・大・強・直な首。手足出抑制、社交嫌い、苦痛に弱い。 たいしっしんりがく constitu- このように、内胚葉型は内臓型性格と、中胚ヤキ、クスノキ、フウの類である。同様な植物 は大きく、。 体質心理学 からふと また、内因性精神病と体型との関係では、精葉型は身体型性格と、さらに外胚葉型は頭脳型群は日本各地にみられるほか、樺太 ( サハ tional psychology 個人が生まれながらにし 性格とそれそれ高い相関を有している。また体ン ) や朝鮮半島からも知られており、台島型植 てもっている形態的・機能的な身体的要因を研神分裂病とやせ型、そううつ病と太り型の親和 〈植村和彦〉 究する心理学の一分野。一九四〇年にアメリカ性の強さが指摘されている。彼は患者の病前性型を介してクレッチマーの気質との対応関係も物群とよばれている。 だいしみずーー上越新幹 格や近親者の性格を調べ、患者の遺伝圏内にあ指摘されている。 の心理学者であるシェルドンが体質心理学とい 〈山崎勝男〉大清水トンネル 、スち・こ る性格傾向を、それそれ分裂性気質、循環性気 E)Q ・クレッチマー著、相場均訳『体格と性線上毛高原ー越後湯沢間の長さ二万二一三 う用語を主題にした本 rThe きュミ s 、、 格』 ( 一九六 0 ・文光堂 ) の複線鉄道トンネル。一九七一年 ( 昭和四六 ) きミ、をミ』を著しているが、現在では素質、粘着性気質と名づけて正常者への適用も試 みなかみ たいじてきかいきゅう Klasse 着工、八一年工事完了。群馬県水上町に東坑 質、気質、形質などを包括する性格との関連でみている。気質の主要な特徴は以下のとおりで 対自的階級 für SiCh イ マルクスの用語。即自的階級ロ、新潟県湯沢町に西坑口があり、スイスーイ 言及されることが多い。すなわち、体質とは身ある。 タリア間のシンプロン・トンネル ( 延長一一〇 ドイに対比して使われる。マル 体の資質であり、この資質には形態的資質ー体〔気質の主要な特徴〕①分裂性気質①非社交 Klasse an sich ッ 型 ( 形質 ) 、機能的資質ー生理的・病的反応特的、もの静か、内気、きまじめ、変わり者。②クスによれば、近代社会の階級は労働者階級と〇キ。 ) を抜いて世界最長の山岳トンネルである おくびよう 資本家階級とからなり、両者は相互に敵対しあ ( 八六年現在 ) 。工事用斜坑五本、横坑一本を設 臆病、恥ずかしがり、敏感、傷つきやすい 徴 ( 素質 ) 、精神的資質ー気質・性格・知能 け、六工区に分割して施工した。堅硬な地質に ( 気質 ) が分類される。その意味では、体質は神経質、興奮しやすい、自然あるいは書物を友う関係にあるとされている。労働者階級は当初 めいりよう とする。③従順、お人よし、温和、無関心、鈍はこの敵対的な関係を明瞭に意識せす、自己恵まれ、六六 % の区間は、全断面掘削、上部半 「すべての精神的・身体的な人間の資質の総和 の利害を感覚的につかみとり、主張するにとど断面掘削工法によって施工した。〈藤井浩〉 感、愚鈍。 である」と定義できよう。 しん たいしみつけんほう中国、清朝 〔クレッチマーの学説〕ドイツの精神医学者の 循環性気質①社交的、善良、親切、温厚。まる。だが近代資本主義におけるさまざまな生太子密建法 ようせい 活経験と、自己の利害に基づく多様な活動を通で、第五代皇帝雍正帝によって定められた次期 ・クレッチマー ( 主著『体格と性格』 Kör ・ ②明朗、ユーモアに富む、活発、激しやすい じて、労働者階級は自分たちの仲間としての類皇帝の指名方法。満州族出身の清朝では、皇帝 perbau und Charakter 一九一一一 ) は、内因性精③ロ数が少ない、平静、陰気、気が弱し きちょうめん 位は皇族間の同意を得る必要があり、後嗣指名 ③粘着性気質①固執性、熱中性、几帳面、似性を認識し、自分たちの目標を達成するに 神病の各病型と体型の関係から、さらに性格の 領域まで広範な研究を行った。彼の体質診断基秩序を好む。②ものの考え方の回りくどさ、テは、階級全体として団結することが必要であるは行いがたく、第三代皇帝順治帝は死の直前に ′ : っキ一 こと、資本家階級とは非和解的に闘争せざるをようやく康熙帝を指名した。康熙帝は早く皇太 準である、やせ型 ( 細長型 ) 、太り型 ( 肥満ンポが遅い、融通が効かない、人にていねい 子を指名したが、康熙帝の在位期間が六〇年と えないことを、認めるようになる。 型 ) 、筋骨型 ( 闘士型 ) の特徴は以下のとおり③爆発的に怒る、かたくなに意見を主張する。 こうして労働者階級は、近代社会における自長かったこともあり、皇太子をめぐる党派争い である。 この三気質は体型と親和性があり、分裂性気 が激しく、ついに廃太子 ( のちにふたたび皇太 ①やせ型 ( 細長型 ) 縦の長さの発育に対して、質はやせ型、循環性気質は太り型、粘着性気質分たちの階級としての位置と役割、歴史発展に おける自分たちの階級に課されている運命を、子になり、また廃された ) とした。このような 横の厚みの発育が劣る。体重、太さ、幅がそれは筋骨型と対応する。 なかから雍正帝が即位したが、帝は即位する それ少ない。皮膚乾燥。貧血性。筋の発達不〔シェルドンの学説〕シェルドンは、正常人を全体的、客観的に自覚するに至る。労働者とし やせ型 ( 細長型 ) 太り型 ( 肥満型 ) 気イき 4