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検索対象: 日本大百科全書 19
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1. 日本大百科全書 19

はんどう る に、出力側は内部電界が大きくなる向きに電圧三五気圧となるので、ガリウムリン結晶を溶液 2 からっくるには、このような高温・高圧の下で を加えると、入力側の小さな電圧で注入された 接 文シ タ 電子が、大きな電圧をかけた出力側に流れて電成長を行わねばならない。しかし、ガリウム溶 ス 0 図 液上に酸化ホウ素を浮かべると、結晶成長のと 力の増幅ができる ( 図 Q)O 帯域 ン きにこれが溶液全体を包み、リンの飛散が防止 〔半導体結晶の製造方法〕集積回路や一般のト ラ ギ彡 ランジスタ、ダイオードには、良質で大形の結できる。これを液体力プセル法とよんでいる。 幵導一電。し ラ帯 ネ 高揮発性成分の蒸気圧を制御しながら溶液か 晶がつくりやすい引上げ法 ( チョクラルスキー 工 ボギ、 ら成長させる方法に、水平プリッジマン法があ 法あるいは O N 法ともいう ) によりつくった結 の イ 近 る。この方法は、おもにガリウムヒ素の単結晶 晶が用いられる。一方、電力用トランジスタ、 ネ のエ 整流器、サイリスタなどの高耐圧を必要とする製造に用いられている。石英アンプルにガリウ 接 作近 . 素子には、高純度、高比抵抗の単結晶がつくりムヒ素、ガリウムヒ素種結晶、過剌ヒ素を封入 やすい浮遊帯溶融法 ( フローティングゾーン法し、ガリウムヒ素の融点におけるヒ素圧を過剰 電 . 子 あるいは =N 法ともいう ) による結晶が用いら ヒ素の温度を調節して供給し、ガリウムヒ素の 分解を防ぎながら成長を行う。 れる。引上げ法はゲルマニウム単結晶の量産に 以上の方法でつくられた単結晶は、切断、研 も用いられている。引上げ法でシリコン単結晶 る導電性が増す。これを形半導体という。ま う。禁止帯のエネルギー幅は物質によって異な をつくる場合は、高純度石英るつばの中に入れ摩のうえ薄板として用いられる。この工程で切 た、価電子帯近くの準位をアクセプタ準位とい り、伝導帯に電子がなく、禁止帯の幅が大きい た高純度シリコン多結晶を、るつばホルダー外代として失われる結晶や、工程に必要な労力を 、価電子帯の電子はアクセプタ準位に上が ときは絶縁物、禁止帯幅が小さい場合には半導 り、価電子帯に正孔を生じ、この正孔によって周に設けたカーポンヒーターにより加熱して溶節約し、経済的に薄板状結晶 ( リポン結晶 ) を 体となる。また、伝導帯に十分電子と空準位が つくる方法が注目されている。この方法には、 かし、この溶液に単結晶を接触させ、これを毎 ある場合や、伝導帯と価電子帯が重なって禁止導電性が増す。これを形半導体という。さら 過冷却溶液表面から樹枝状結晶を引き上げる方 にイオン性の強い化合物半導体では、金属イオ分一〇回程度回転しながら毎分一 ~ 二ミリメート 帯がない場合には金属となる ( 図 <)0 ンの過不足や欠陥による新しい準位ができ、金ルの割合で引き上げる。石英るつばも結晶と逆法と、薄片状の穴のあいた鋳型の一端を溶液に 温度が室温より十分低い場合、禁止帯幅の小 さい半導体においても、伝導帯の電子が禁止帯属イオンが過剰の場合は形半導体、金属イオ方向に回転させることで、均質で大直径の単結接触させ、穴を通して帯状結晶を成長させる方 法がある。 晶がつくられる。直径は、初期の二〇ミリメート ンが不足の場合は形半導体となる ( 図 を飛び越えて伝導帯に上がることができす、伝 薄板状の単結晶基板上に、同一単結晶の薄層 ルから現在の一二〇ミリメートルと、平均年六 〔接合〕同一の半導体単結晶中に形と 導帯には電子がないので電気伝導はおきない を成長させることはエピタキシーといわれ、優 したがって、半導体は絶縁体となる。しかし室形の領域を接してつくった場合の両領域の接し七 : リ - メートルの割合で大きくなっている。 浮遊帯溶融法は、ゲルマニウム多結晶などのれたダイオード、トランジスタや集積回路をつ たところを接合という。接合は、ダイ 温では、価電子帯電子の一部が伝導帯に上が くるには不可欠の技術である。エピタキシーに り、価電子帯に空準位を残す。伝導帯の電子、オード、トランジスタ、集積回路などで重要な物理精製を行っていた帯精製技術を発展させた 価電子帯の空準位 ( これを正孔という ) は、と働きをする基本構造である。接合は同一単もので、シリコンに応用しているが、溶液に接は、液相からのものと気相からのものがある。 しているるつばがないため、不純物の混入がな 液相エピタキシーはガリウム、インジウムなど もに電気伝導に寄与するため、半導体は導電性結晶中にあるため、外観はとくに変わりはない を示すようになる。温度が高いほど伝導帯に上が、接合付近のエネルギー帯構造は熱平衡状態く高純度の単結晶が得られる。この方法は、装の低融点金属を用い、化合物半導体の薄層を成 がる電子の数が増すため、半導体の導電性はよで内部電界が発生する。形領域では、正孔密置の中で初めに浮遊溶融帯を多結晶と単結晶と長するのに用いられ、発光ダイオードやレーザ ーダイオードの製法として実用化されている。 くなる。半導体の種類が決まれば、このような度が形領域より高いので、正孔が一部拡散での中間につくる。浮遊溶融帯は高周波 ( 周波数 ~ 三メガヘルツ ) の一巻きコイルを用い、結晶 この方法では、金属溶液の中に化合物半導体を 電子や正孔の数はフェルミ分布関数から求める移動して正孔のほとんど存在しない形領域二 ( 空乏層という ) ができる。同様に形領域のを部分的に溶かしてつくり、多結晶と単結晶と溶かして飽和させ、温度を下げて過飽和の溶質 ことができる。なお、半導体内において、電気 一部にも電子のほとんど存在しない空乏層がでを互いに逆方向に回転させながら下方に移動すを基板上に付着させる。基板上に種類の異なる 伝導に寄与する電子と正孔をキャリアあるいは ため き、ここに内部電界ができる。内部電界は正ることで、浮遊帯下の単結晶を成長させる。浮半導体層を成長させるには、数種の溶液溜を移 電荷担体という。 〔形・形〕以上のような半導体の性質は、孔、電子の拡散を妨げる作用をして平衡状態と遊帯は溶液の付着力と凝集力によって単結晶上動させ、基板に次々と接触させるようにしたグ 単体半導体の場合では不純物がない場合であなっている。形領域が負電位となる向きに外に保たれ、力学的に不安定であるが、制御技術ラファイト ( 黒鉛 ) 製のスライド式ポードが使 り、また化合物半導体では、化学量論的組成か部電圧を加えると、内部電界はさらに強くなるの進歩で、引上げ法による単結晶に近い大きさわれる。 のものができる。 気相エピタキシーには、化学反応によって反 らのすれや欠陥のない理想に近い半導体 ( 固有ので、拡散は抑えられて電流は流れないが、こ たいせき シリコンやゲルマニウムなどの単体半導体で応ガスから半導体を基板上に堆積させるもの 半導体という ) についてのものである。単体半れと逆の電圧を加えると、内部電界は小さくな は、融点における蒸気圧はきわめて低いので、 と、高真空中で蒸発させて基板上に蒸着させる 導体や一部の化合物半導体では、特定の不純物り拡散電流が流れる。これが接合の整流作 結晶成長は真空または高純度アルゴン雰囲気でものとがある。前者では、四塩化ケイ素の水素 を加えることにより、禁止帯中の伝導帯、また用である ( 図 0)0 行うことができる。しかし、化合物半導体で揮還元で得られるシリコンを一二〇〇度 0 程度に 同一の結晶中にまたはと三つの は価電子帯の近くに新しい準位をつくることが 加熱したシリコン基板上に堆積させ、単結晶を 領域を接してつくったものをバイボーラトラン発性の高い成分がある場合、揮発を防ぐ手段が できる。伝導帯近くの準位をドナー準位とい 必要となる。たとえば、ガリウムリンの場合、成長させている。この場合、ジボランやホスフ ジスタとい , つ。バイボーラトランジスタでは、 、ドナー準位の電子は、わずかなエネルギー インをわずか混合することで、形や形半導 で伝導帯に上がることができるので、電子によ入力側の接合は内部電界が小さくなる向き融点 ( 一四六七度 0 ) におけるリンの蒸気圧は 価電子帯 空乏層 、ろ立 一立ロ・イー ~ 内電 伝導帯 電子に対する ホテンシャ丿レ 価電子帯ー 彡或 Z. ル 一り形領域 しろ きり

2. 日本大百科全書 19

によるのではなく、それ以外の手段、つまり生 4 し被害者ひがいしや不法行為または犯罪によのにとどまっていた。ところが、一九四八年、薄型のほかに強欲型があること、尊属殺人の場 合は非難に値する態度はむしろ被害者に多いこ産物の差別化によりなされる企業間競争のこと って侵害または侵害の危険を受けた者。民事上へンティッヒ H. v. Hentig がその著『犯罪 と、また、窃盗罪にあたる万引では被害者であで、寡占市場で典型的にみられる。寡占企業 の不法行為の被害者は損害賠償を請求でき、犯者とその被害者』において、被害を受けやすい る店舗の側に問題のある例が少なくないこと、 は、マーケット・シェアの拡張のために、価格 ひ罪の被害者は告訴権を有する。外国には、犯罪タイプという観点から犯罪の一要素として働く 少年事件における恐喝・傷害はしばし「、ゝ 被害者による訴追を認める制度 ( 被害者訴追主被害者を類型的に把握することを試み、五四 。しカ切下げによるライバル企業との価格競争を行う 義 ) も存在するが、わが国のとるところではな年、エレンベルガー H. Ellenberger の論文れた少年」たちの間で発生することなどが指摘ことはまれである。それは、価格競争が製品そ のものの同質化傾向やライバル企業の対抗策な 民事、刑事いずれの場合も、「同意は違法「犯罪者とその被害者との心理学的関係」は被される。 をつくらす」 VOIenti non fit 一三 uria とい , っ 〔意義〕被害者学は生成途上の学問領域であどによって効果の少ないものとなり、ひいては 害原因なるものを尋ねて潜在的被害者の存在に る。その現状が犯罪学の補助学的地位を離脱し 法諺があるように、被害者の同意ないし承諾説き及び、五六年、メンデルソーン B. Men ・ 利潤減少のおそれがあるからである。そして価 は、一般に違法性を阻却するとされる。自己に delsohn が「被害者学」の標題を付した論文たといいうるかどうか、むしろ、犯罪学の一分格競争のかわりに行われるのが非価格競争、つ 処分権限のある法益に対する侵害の許容は、法において被害性 ( 被害者性 ) の観念を掲げて被野にとどめる見解も有力である。確かに、犯罪 まり生産物の差別化である。代表的な手段とし 益侵害性を失わせるからである。それゆえ、刑害者の被害受容性について論じ、また被害者の学の発展は著しく、犯罪を社会的相互作用の視ては、宣伝広告 ( 自社製品の他社製品との差異 事の場合には、個人的法益に対する罪の場合に 挑発の有無、加害者の動機、加害者と被害者の野でとらえることの認識が深められているのを周知させる ) 、品質・デザインの差異化 ( 自 限られる。民事、刑事いずれにあっても同意人間関係などを基準にして犯罪における被害者で、ここで、被害者による犯罪誘発のメカニズ家用車のモデル・チェンジなど ) 、販売条件 ( ないし承諾 ) が有効とされるためには、以下の責任を五段階に分類して検討し、さらに、犯ムや加害者と被害者の人間関係を研究すること ( アフター・サービスや割賦販売など ) がある。 ↓寡占↓競争↓製品差別化 〈内島敏之〉 の点などが要件とされる。①被害者が同意能力罪学と表裏の関係にあってしかもそれとは別個の重要性を強調したり、各罪種における被害者 gallium arse ・ を備えていること。②同意が真意と自由な判断独立の学問領域をなす被害者学を構築すべき旨の特徴を指摘したり、その研究成果が犯罪対策ヒ化ガリウム せん に役だっことを力説したりするだけでは、被害 に基づくものであること。③同意が事前に行わの主張を展開した。わが国では、一九六〇年代 nide Ⅲー族化合物半導体の一種。閃亜鉛 れたものであること。④同意が公序良俗に反しの前半から中田修、宮沢浩一らによるメンデル者学の独自性が生かされることにはならない。 鉱型の結晶で格子定数は五・六五三オングスト ないものであること。なお、刑法上は、同意が ソーンの所説の紹介と被害者学的研究の推進が形式上、犯罪とされる行為のすべてに被害者の ローム、比重五・三〇七、融点は一二三八度 1 一うかん 0 、禁制帯幅は一・四エレクトロンポルト、電 違法性阻却事由としてではなく、強姦罪 ( 刑法あり、その後、被害者学の名が広く知られるよ存在が予定されているわけでもない ( たとえば , つになった。 賄賂罪。行政犯にはその種のものが多い ) 。し子の移動度はシリコンの四 ~ 六倍と速く、強い 一七七条前段 ) のように構成要件該当性そのも かし、自然災害による被害、その被害者などの のを失わせることになる場合や、承諾殺人 ( 同〔被害者の分類〕被害者学は、ともすれば感傷 電場では負生抵抗を示す。記号 GaAs0 ガリ ことばがあるところからも明らかなように、被ウムヒ素ともいう。 法二〇二条 ) のように承諾が違法性を減弱する的なものになりがちな被害者のイメージをより かんいん 場合、それに一三歳未満の婦女に対する姦淫現実的なものにした。犯罪における被害者の責害・被害者の観念は犯罪という枠組みを超えて 物質としてのヒ化ガリウムは一九二六年に初 ( 同法一七七条後段 ) のように構成要件上、承任 ( 被害者の有罪性 ) の修正された五段階説に現実的である。加害・加害者の観念にしても同めて学術論文に登場した。その後ゲルマニウム えいじさっ 諾の有無が問題にならない場合などがある。ま にかわるトランジスタ材料として、化合物半導 よれば、①完全に責任のない被害者 ( 嬰児殺や様である。被害者学が加害・被害関係における た、犯罪の被害者に焦点をあて経験科学的にそ嬰児誘拐における嬰児、無差別爆破事件の巻き人間の姿をたまたま犯罪というフィルターを通体の研究が一九五〇年代初めに西ドイツのジー の問題性を究明しようという新しい学問領域と添えなど ) 、②責任の少ない被害者 ( 犯罪場面して眺めている現状にあるとしても、加害・被メンス社のウエルカー Heinrich J. Welker しての被害者学も生まれている。↓犯罪被害者 に消極的に参加している。侮辱し心理的苦痛を害の観念の現実的射程は広く、その意味すべき ) によってなされ、その成果に刺激 補償制度↓被害者学 〈大出良知〉与えて加害者の害意を誘発した被害者、危険をところは深い。自殺は同一人が加害者であり被されて結晶化の研究が進められた。大形単結晶 がつくられるようになったのは、ヒ化ガリウム 被害者学ひがいしやがく victimology 人容易に察知して逃げられたはずであるにもかか害者であるとされ、また、同一人が状況のいか ごうかん んにより加害者にも被害者にもなりうる例があの組成と蒸気圧、温度の関係が明らかにされた 間的・社会的事象としての犯罪 ( 加害・被害関わらず犯行地に赴いた強姦の被害者など ) 、③ 係の一場面 ) における被害者に関する事実学。加害者と同程度に責任のある被害者 ( 自発的に るとされる。被害受容性、潜在的被害者の観念五七年以降である。五〇年代末にはヒ化ガリウ 被害者の特性や被害を受けやすい状態・状況、 犯罪場面に参加している。嘱託・承諾殺人におは重要である。被害原因論の充実が期待されてムのもっ電気特性からトンネルダイオードがっ けんか 〈須々木主一〉 犯罪行為 ( 加害行為の一態様 ) にかかわる加害ける被殺者、喧嘩口論で互いに挑発しあった結 くられ、その後、電子の高速性を利用してマイ 者と被害者との相互関係などを事実学的に解明果の殺傷事件の被害者など ) 、④加害者よりも回宮沢浩一著『被害者学』 ( 紀伊國屋新書 ) ▽クロ波用にミクサーダイオード、電界効果トラ することを通して、犯罪の予防および犯罪に対責任のある被害者 ( 被害者の挑発が加害の主た 同編『犯罪と被害者第一、二巻』 ( 一九七 0 、 ンジスタ、イン。ハットダイオードがつくられ、 七一一・成文堂 ) する善後措置の形成に資する。 る要因と認められる。相手方の家族を殺すなど 〔研究史〕被害者の問題を体系的に把握するた と脅したために攻撃された殺傷事件の被害者な被害妄想ひがいもうそう臨床的にもっとも 構 めの研究が積極的に進められるようになったのど。メンデルソーンは無謀運転で自らが死傷し多くみられる妄想で、さまざまな精神病に出現晶 は第二次世界大戦後のことである。それ以前に た場合をこれに数える ) 、⑤もっとも責任のあするが、代表的なものが精神分裂病の妄想型で結 も、被害者に関する犯罪学的問題意識がなかっ る被害者 ( 不法な攻撃を加えたため正当防衛にある。自分の生命や財産などが何者かに脅かさ ム たわけではないが、関心は犯罪 ( 加害行為 ) ・ あって殺傷されたものなど。メンデルソーンはれているといった被害を主題とする妄想で、迫ウ しゅうれん 犯罪者に収斂し、被害者に関する研究は、被害妄想による想像的被害者などもこれに加え 害妄想とほとんど同義である。↓妄想 ガ 個々の犯罪または罪種、たとえば殺人や傷害、 る ) というぐあいである。また、罪種別では、 ひかかくきょ , っそ , っ non-pnce 非価格競争 性犯罪や窃盗・詐欺など、部分的・断片的なも たとえば、詐欺罪の被害者には軽信型や知慮浅 competition 価格切下げといった価格の差異ヒ わいろ 5.653 オング ストローム 0 ) ガリウム原子 0 ) ヒ素原子

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( 「恕谷後集六巻』所収 ) ▽方苞著『万李与させた判事補は参与判事補という。↓裁判官境界面に入射する場合は、図の紙面内で振動す異なる次の反射をおこすこともある。これを反叫 ↓判事 〈内田一郎〉る波と、紙面に垂直に振動する波とではようす射の連鎖という。反射の連鎖によって、歩行や 2 じ野墓表』 ( 『望溪先生文集一二巻』所収 ) が異なり、反射波の振幅の大きさに相違が生じ産卵行動など、より複雑な行動が形成される。 バンジム 0 パナジー ん▽銭大昕著『万先生伝』 ( 『潜研堂文集三八 巻』所収 ) 判じ物はんじもの文字や絵にある意味をある。自然光を入射した場合、反射光は部分的に動物の体には、関節の開角や筋肉の長さ・張カ 、ま なぞと 磐次磐三郎ばんじばんざぶろう狩猟民の一兀てつけて判じさせる謎解き。絵のものを「判じ偏光する。音波のような縦波では、そのまま反など、自己の体の状態を知るための自己受容器 じなぞ まんじまんぎぶろう があるが、多くの運動は、その入力による反射 祖とされる神の名で、万次万三郎ともよばれ、絵」、字のものを「字謎」などともいった。江射する波については反射の法則が成立する。し げ寺 ) くしゃ 東北から北関東にかけて分布している。岩手県戸の町人社会で戯作者中心に流行し、その類のかし、入射波が横波や表面波に変換する場合は ( 自己受容反射 ) を介した調節を受けている。 ひしよう ぜんし 上閉伊郡宮守村の『山立由来記』によれば、万版本もっくられた。その余流はなお今日のクイ反射の法則が成立しない。粒子では、境界面でのしかし、バッタの飛翔においては、前翅と後翅 ごんげん 三郎という弓の名人が、日光の権現に味方しズものにも残っている。「人在 = 草木間一目有 = 竹反射が完全に弾的に行われるとき反射の法則の運動の協調は、はねの実際の動きとは関係な あかぎ が成立する。光が色紙で反射する場合のように く中枢神経系でつくられ、自己受容器からの入 て、赤城明神の化身である大ムカデを射た。こ木傍一 ( 茶箱 ) 」「春夏冬二升五合 ( 商いますま ちぎよう はんじよう の手柄によって山々を知行する特権を与えられす繁盛 ) 」などはいわゆる「字謎」のありふれ反射率が波長によって異なる反射を選択反射と力は、はねを打っ頻度の調節に関係していると りつしやくじ いわれている。 〈村上彰〉 いう。金属のように吸収が大きい面で電磁波が たとある。山形市立石寺の『山立根元之巻』た例で、幕末期江戸にはこうした考え物 ( 字 がんにん 〔ヒトにおける反射〕ヒト生理学における反射 では、磐司と磐三郎は猿王と山姫の間に生まれ謎 ) で物乞いする願人坊主のたぐいもあったと反射する場合は、一般に反射率が大きい。また いう。判じ絵には複雑な図柄を配してくふうを結晶のように周期的な構造をもっ面でこの構造とは、感覚受容器から求心性神経によって伝え た兄弟である。父の猿王は日光の神を助けて赤 うちわ 城の神を攻めた功によって狩りの特権を得た。凝らしたものも多く、「団扇絵」や「大小暦」と同程度の波長をもつ、たとえば X 線が反射すられた神経インバルス ( インバルス。伝導性の じようがん しわゆるプラッグの反射がおこり、電気的興奮 ) が、中枢神経内のどこかで意志と ハ七七 ) に慈覚大師などの図案として、毎年各自創案を競う傾向もる場合は、、 清和天皇の貞観年中 ( 会九 ~ がこの地を訪れて山寺を開いたとき、兄弟はそ生じたらしい。また岩手県地方にみられる「南やはり反射波の強度が強くなる。↓屈折↓プは無関係に切り替えられて遠心性神経に伝えら めくらごよみ 〈田中俊一〉れ、効果器にその応答が現れる現象をいう。イ の教化を受けて仏法に帰依し、狩りをやめた。部盲暦」の節季表示なども一種の判じ絵であラッグ反射 ンパルスの通過する経路を反射弓、切り替えの それから毎年七月七日の山寺の祭りには華やか はんしゃ reflex 生体に加えられた った ( 入梅Ⅱ盗人Ⅱ荷うばい等 ) 。〈竹内利美〉反射 な鹿子舞が行われ、ます磐司の祠の前で踊った反射はんしゃ reflection 波動または粒子刺激が、一定の伝導経路を介して、特定の応答場所を反射中枢とよぶ。切り替え ( シナプス接 をおこす現象をいう。とくに、神経系を介して続 ) が一回だけ行われる反射を「単シナプス反 あと大師堂に奉納するという。兄弟の名は、地 が性質の異なる二つの媒質の境界面に入射し、 おおなんじこなんじ 射」、介在ニューロンがかかわって二回以上シ 方によっては、大汝小汝とか大満小満とよば向きを変えて元の媒質に戻る現象。境界面の凹一定の反応が意志など高度の統合作用と関係な くおこる場合をさし、その経路を反射弓とい ナプスを変える場合を「多シナプス反射」とい れ、どちらか一人が山の神のお産を助けてその凸が波動の波長に比べて十分小さい場合の反射 う。反射においては、シナプスの数が多くなる 恩恵を得る話になっている。本来、磐次の名はを正反射または鏡面反射、波長と同程度または ばんじん 動物の場合、反射の起源は単細胞生物の運動はど、反射の抑制や反射の拡延などといった複 磐神から出たといわれ、磐司岩や万事岩と称すそれ以上の場合の反射を乱反射または拡散反射 る岩が示すように、山中の巨石や珍しい岩に山という。 制御機構にみることができる。たとえば、ゾウ雑な性質が認められる。なお、シナプスとは、 かんげき まっ リムシが異物に衝突すると、その場所に受容器二個以上のニューロン ( 神経細胞 ) が間隙を隔 の神を祀る信仰にその源を発している。磐次の 電波、光波、 X 線などの電磁波が正反射する たん ロ拍子から磐三郎の名が生まれ、兄弟譚になっ場合、反射波の進行方向 0 キは、境界面の法線電位に相当する膜電位変化が生じ、それが細胞てて接触し、その間に情報伝達が行われる部位 たとの説もある。これらの伝説は、マタギとよ と入射波の進行方向を含む面 ( 入射全体に広がり、細胞全面に分布する繊毛の打つをいう。 反射は、反射中枢がどこにあるかによって、 ばれ狩りを生業とする人々の間で管理されてい 面 ) 内にあり、 <O と kO はの反対側で、方向を逆転させ後退する。このいわゆる逃避反 せきずい たわらとうた かっ ZAOH ( 入射角 ) と ZA'OH ( 反射角 ) 応は、多くの動物が危険を知らせる刺激に対し脊髄反射、延髄反射、中脳反射などに区別され たもので、『日光山縁起』や「俵藤太」伝説と 〈野村純一〉 は等しい ( 図参照 ) 。この関係を反射の法則とて示す逃避反射の原型と考えられる。危険からる。また、効果器が骨格筋である場合には体性 も類似している。 いう。乱反射の場合は正反射せす、いろいろな逃げるためには、瞬間的に統制のとれた行動を反射とよばれ、効果器が心臟、血管、胃腸など 判事補はんじほ裁判官の官名の一種で、司 の内臓臓器である場合には内臓反射とよばれ 法修習生の修習を終えた者のなかから任命され方向に反射する。電磁波のように波の振動方向とる必要があり、多くの動物が速い伝導経路に る。地方裁判所、家庭裁判所に配属される。職が伝搬方向に垂直な横波が〇度以外の入射角でよる逃避反射をもっている。とくに伝導速度のる。反射の機構がもっとも詳しく研究されてい 大きい有髄神経をもたない無脊椎動物では、特るのは脊髄反射であり、その代表的なものとし 務の制限を受け、原則として、一人で裁判をし 面 別に径の太い巨大繊維を介して逃避反射がおこて伸張反射と屈曲反射がある。 たり、同時に二人以上合議体に加わり、または 界 境 るものが多い。穴から半分出ているミミズが、 〔伸張反射〕伸張反射とは、骨格筋が急速に引 裁判長となることができない ( 裁判所法二七 頭部を刺激されるとすばやく穴に潜る反射は、 き伸ばされると、筋紡錘がただちに興奮して、 ) 。た。こし、「判事補の職権の特例等に関する ミミズがもっ三本の巨大神経繊維のもっとも太引き伸ばされた筋が収縮する反射である。この 法律」は、当分の間、五年以上判事補の職にあ 一本が興奮したときにおこる。このように、 伸張反射は、受容器が効果器である筋の中にあ った者で最高裁判所の指名する者は、判事補と 特定の行動をおこす運動ニューロン群の協調しるため、自己受容反射または固有反射ともよば 半事の権限を有す しての職権の制限を受けず、 れる。また、臨床医学では、伸張反射をおこさ た活動の引き金を引くニューロンを司令ニュー るものとし ( 特例判事補という ) 、また、とく ロンという。いろいろの動物の多くの反射が特せるために腱をたたく方法が用いられることか に必要のあるときは、この者に高等裁判所の判 しつがい ら、腱反射の名でよばれることもある ( 膝蓋腱 定の司令ニューロンの活動を介しておこること 事の職務を一定の限度内で代行させることがで が知られている。一つの反射が、それだけで終反射、アキレス腱反射など ) 。しかし、腱反射 きるとしている。なお、地方裁判所における審射 わる一回の応答で完了することも多いが、また においても、その受容器は腱にはなく、筋紡錘 理に判事補の参与を認める規則により審理に参反 かみへ きえ 第 1 媒質 入射波 反射波 A' 反射角 入射角 , 0 第 2 媒質 せきつい

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はろげん ハロゲン化 / 有機化合物のハロケン化 〔図 A 〕塩素化 ( 1 ) 付加反応 H2C=CH2 十 C12 ーー - ー - ClCH2CH2Cl 工チレン 1 , 2 ージクロロエタン HC 三 CH 十 HCI ----ーー→ H2C=CHCl アセチレン ( 2 ) 置換反応 CH4 十 C12 - ーーーナ CH3Cl + HCI メタン クロロメタン —>CH2C12 十 2HCl ジクロロメタン CH3COOH 十 SOC12- ・ーー+ CH3COCl 十 S02 十 HCI 酢酸 塩化チオニル塩化アセチル 〔図 B 〕フッ素化 CH2=CHCH3 十 HF—>CH3CHFCH3 プロヒ。レン 2 ーフルオロプロバン 〔図 C 〕臭素化 一般に電気陰性が強く、非金属性を示すが、こ 〔ハロゲン化の種類〕有機化学では、主としてウ素化も同様であるが、反応性が低いのでくふフッ化アルキル↓ョウ化アルキル↓有機ハロ 〈加治有恒〉の傾向は原子番号増大の順に減少して、アスタ 炭素原子とハロゲン原子の結合を生成する工程うを要する。↓臭素化↓ョウ素化↓有機ハロゲン化物 〈加治有直〉 をハロゲン化とよぶ。工業的には塩素化がもっゲン化物 ロケン化水素ーーかすいそ hydrogen チンではかなり金属的になっている。化合物の alkyl とも重要で、フッ素化、臭素化、ヨウ素化がこ ハロゲン化アルキル halide 水素とハロゲン ( 周期表第Ⅷ族元素、酸化数は、フッ素はつねに一であるが、そのほ —、Ⅲ、、Ⅶ 0 れに次ぐ halide アルカン ( 脂肪族鎖式飽和炭化水素 ) すなわち、フッ素、塩素 0 、臭素翫、ヨウ素かの元素は一のほかに、 十十十十なども 〈中原勝儼〉 — ) との化合物。一般式 HX ( X はハロゲン ) ある。 〔塩素化〕塩素原子を導入する工程をいう。反の水素原子一個をハロゲン原子で置換した化合 でんきゅう白熱電球の で表される。水に溶けてハロゲン化水素酸の溶 応の形式として、付加反応と置換反応の二種が物の総称。ハロアルカン haloalkane ともい ハロゲン電球 液となる。↓フッ化水素↓塩化水素↓臭化水一種で、窒素、アルゴンなどの不活性ガスのほ ある。付加は不飽和結合に塩素または塩化水素う。一般式】 X (x は、 0 、、—) 〈守永健一〉 かに微量のハロゲン物質 ( ョウ素、臭素、塩素 を付加するもので、エチレンと塩素からエチレで表される。また、アルキル基をで示し素↓ョウ化水素 かぶつ halogenide などの単体またはその化合物 ) を封入したも ンジクロリド ( 1 ・ 2 ージクロロエタン ) 、アセ X の略号で表されることが多い ハロゲン化物 チレンと塩化水素から塩化ビニル ( 図 < の① ) 、 塩化アルキルは、対応する炭化水素に光照射 ロゲンと、それより電気陰性度の小さい元素との。一九五九年アメリカのツブラー E. G. Zub- べンゼンと塩素からべンゼンへキサクロリド ( または高温 ) 下で塩素と反応させると得られの二元化合物 AX の総称。 < が基 ( とくに有 ler らによって、石英ガラス管内にタングステ ンフィラメントを装着し、不活性ガスとともに 離基 ) の場合もある。塩化物、臭化物、フッ化 が得られ、それそれ、溶剤、可塑剤、 るが、多塩化物を副生する。対応するアルコー ↓ハロゲン化 微量のヨウ素を封入して、両ロ金付きのヨウ素 殺虫剤に用いられる。の場合は光照射をルとハロゲン化水素酸との反応によれば単一に物、ヨウ化物などがある。 要する。 得られる。 ハロケン族元素ーーそくげんそ halogens 電球が発明された。日本では翌年から実用され ている。タングステンコイルのフィラメントに 置換では、メタンの塩素化 ( 図 < の ) やエ 周期表第Ⅷ族元素のフッ素、塩素、臭素、ヨ C H OH + HX ーー↓ CnH2n IX タノール ( エチルアルコール ) から塩化エチル ウ素、アスタチンの五元素の総称。単にハロゲ通電して、高温による熱放射による光を利用す を得る例がある。 臭化アルキルは、アルケン ( 一般式 CnH2n) ンともいう。一価の陰イオンとなりやすく、金る。ハロゲン電球は、点灯中に蒸発したタング ステンがフィラメントに戻るというハロゲン再 に臭化水素を付加させても得られる。 塩素以外に塩化チオニルや次亜塩素酸塩など 属元素と典型的な塩をつくるので、古く造塩元 の塩素化剤を用いることも多い。↓塩素化 素とよばれた。すなわちギリシア語の「塩」を生サイクルを利用しているので、ガラス球の黒 CH3CH2CH Ⅱ CH2 + HBr ーー 意味する alos と、「生ずる」を意味する gen ・ 化が少なく、一般電球より光束低下が少なくて 〔フッ素化〕フッ素原子を導入する工程をいう 1 ー、印、 ( 図 n)0 炭化水素に対するフッ素ガスまたは電 nan に由来して halogens とよばれるように効率が高い CH3CH2CH2CH2Br ハロゲン再生サイクルとは、以下のような繰 解によるフッ素化および、塩素化炭化水素の塩 なった ( スウェーデンのベルツェリウスの命 り返しのことをいう。①点灯中の高温のフィラ 素原子を、触媒とフッ化水素を用いてフッ素原 塩化アルキルにフッ化水素 ( 触媒下 ) を反応名 ) 。地球上では塩素の存在量がもっとも多く、 子に置換する方法が主である。後者の場合も俗させるとフッ化アルキルが得られ、極性溶媒中ついでフッ素、臭素、ヨウ素の順である。いずメントからタングステンが蒸発してガラス壁へ かんすい にフッ素化とよぶ。↓フッ素化 でヨウ化カリウムとの反応でヨウ化アルキルがれも海水や鹹水、あるいは岩塩、チリ硝石など拡散する。②ハロゲンガスもフィラメント付近 〔臭素化、ヨウ素化〕臭素原子、ヨウ素原子を得られる。ハロゲン化アルキルはフッ化物以外の鉱床に集まっているので、採取しやすい。まで熱分解して一部原子状態になっているので、 これとタングステンが反応して、ハロゲン化タ 導入する工程を、それそれ臭素化 ( 図 0 ) 、ヨ はアルキル化剤として用いられる。揮発しやすた単体あるいは化合物として有用なものが多い ので、よく知られている。アスタチンは放射性ングステンの化合物をつくる。③ガラス壁が二 ウ素化 ( 図 2) という。塩素化と同様に、付日 く快香をもち、徐々に加水分解してアルコール または置換により達成できる。一一臭化エチレン を生ずる。一般に有毒であり、取扱いには注意元素で、存在量はきわめて徴量である。常温で五〇度 0 ( ョウ素の場合。臭素の場合は一七〇 は前者、プロモべンゼンは後者の例である。ョ を要する。↓塩化アルキル↓臭化アルキル↓フッ素、塩素は気体、ヨウ素は固体であるが、度 O) 以上であると、ハロゲン化タングステン は蒸気となり、対流、拡散によってフィラメン 臭素は常温で液体の唯一の非金属単体である。 ト近くへ移動し、フィラメントの高温でハロゲ ンとタングステンが分解し、タングステンはフ イラメントに戻る。これを繰り返しているの で、フィラメントが細くなることや、ガラス球 のタングステンによる黒化が防止され、光束低 下が少なく、しかも寿命も長くなる。また、一 般電球に比べ、フィラメント温度を高くして、 効率をあげることもできる。 ハロゲン電球のガラス球は、高温に耐えるよ うに石英ガラスを使用するが、硬質ガラスのも のもある。一般照明用などの片ロ金の小型のも の ( 反射鏡付きもある ) は、点灯方向が自由で あるが、投光用などの細長い管形の両ロ金のも のは、水平点灯のみに限られる。 一フ朝ア ハロゲン電球は、小型のうえ高輝度である。 A ℃し 日 g02 塩化ヒ・ニル 450 ℃ あるいは ( 3 ) 2 十 1 ′、くン・セ。ン 〔図 D 〕ョウ素化 N H , 十 N a NO ゞ・・ -- 旦旦 -- - + 十 プロモべンゼン 2K N 三 HCI 塩化べンゼンジアゾニウム I 十 N2 十 KCI ヨードベンゼン ハロゲン族元素 ハロゲン族元素 211

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ひょうし で、日本では一九一七年 ( 大正産に変更が生じたときには、その所有者あるい , るし込むザる染流々残を蛍なは 一りれ通し込ガな光放徐がの , 石 六 ) に北海道水産試験場が石狩川 は登記名義人は登記の申請をしなければならな あさを差ち , と蛍てで色もで耳し 部しが慮線に打ピ象をしの赤しの。存 でサケについて行ったのが最初で 表示登記は、他の登記と同じように申請に 着記類考属質にエ対ギをもは同もる残 ある。現在ではカツオ・マグロ基づいてなされるのが原則である ( 同法二五 を種が金肉中マがナ色たではたなは ひ号な形 は背ル類ウ染しま ) しと剤 類、プリ、カレイ類をはじめ、カ条 ) が、登記官の職権によってなされることも は符ろ体り型でク貝ス体過 し ( 識 やた矢器 , 魚ラ生経ら真照標染る ニ類、エビ類、イカ類、海獣類、ある ( 同法二五条ノ一 l) 。 ↓登記〈高橋康之〉 票剽ろさしゃ着ロのシて日く写邑れ窈れ クジラ類などに応用され、資源研病弱虚弱教育びようじゃくきよじゃくきよういく , るいき通型装グ れ日。プ現こさ 標はれは大で冊はマ多例入はるンがも用 究の推進に貢献している。標識の慢性疾患または身体虚弱のため、通常の指導で なラ光に応 の去さにの糸短型 , どの 方法は次のとおりである。 は十分な効果をあげることができない児童・生 剽着票体針。一イな法時れと線残部も タ識装識魚はるカダビ色定真る識外の一に ①体部分標識法マーキング法徒を対象として行われる特別な教育。 マ標に標は型すンマワ着一写す標紫剤の類 の表のに札接ア , アのに。色でに色体魚 marking ともいし 、動物の体の 病弱虚弱教育を行うために特別に設置された せんこう 類体類着子結。 , 類液る退の間染のの 適当な部分の切断、穿孔、焼付教育施設に、病弱養護学校と病弱または虚弱特 魚に魚装迷てむプミ魚色すにる夜光どか せんもう 2 け、剪毛などで標識する。魚類で殊学級がある。一九八七年 ( 昭和六一 l) 現在全 えら あぶら 寺」いし は脂びれ、鰓蓋 ( 鰓ぶた ) 、尾び国に、病弱養護学校は八〇校 ( 就学者数六二五 れなどの一部を切断したり、海獣四人 ) 、病弱・虚弱特殊学級は小学校では五〇 らくいん 類では剪毛、烙印または水かきを 八学級 ( 二五五三人 ) 、中学校では一〇六学級 部 穿孔する。 ( 三四四人 ) 設置されている。 着 ⑦着色法ペンキ、エナメルや諸〔沿革〕病弱児・虚弱児のための特別な教育の び E E o 種の色素などで動物の体を着色し歴史は、休暇集落から始まる。休暇集落とは休 よ 水岡 お立 て標識として用いる。 日や長期休暇を利用して郊外の外気や日光に浴 ぶんしん 識 3 文身法魚類の白色部に記号な させ、健康の回復を図ることを目ざして行われ 標ろ 色 どをいれすみする。 た教育活動のことで、外国では一九世紀中ごろ 染 ろ ④標識票法タッキング法 tag ・ デンマークなどで実施された。施設では一九〇 コ 体 ャ 生 gmg ともいし 、もっとも広く用四年、ドイツのシャロッテンプルクに虚弱児を の型 式 票 型 型 モ いられ、金属、セルロイド、ゴ対象として設立された林間学校 Wald schule 研 型 型 子 冊 ム、合成樹脂などでつくった標識が有名である。 型着 一昱 矢釣 プ②ア 具を、動物の行動に支障をきたさ 日本の休暇集落は明治末期から実施され、一 たいーしト ` く こあやだけ ないような部分に固着あるいは封入する。 九〇七年 ( 明治四〇 ) 東京・精華学校小学部児 子、綾竹、チャッキラコなども、拍子木の一種標識色ひょうしきしよく 0 体色 みようぎ 近年、イソ酵素系の集団による相違を応用し童によって妙義山で実施されたものがよく知ら として注意される。一方、同様のものは、タ標識放充ひょうしきほうりゅう水生動物を イ、ビルマなど東南アジア各地でも行われてい 生かしたまま捕獲し、その体の適当な部位に諸た標識法、および動物に超音波発振器を付してれている。また林間学校は一九一七年 ( 大正 ちさき る。 〈宮本瑞夫〉種の目印 ( 標識 ) をつけて元の環境に戻し、そ放流し、船で追跡してその行動を解析する方法六 ) 白十字会によって神奈川県茅ヶ崎に設置さ の動物がふたたび捕獲 ( 再捕 ) されたときの情も開発されている。標識放流から、偏りのない れた。特殊学級は大正末期からしだいに設置さ 標識化△ロ物ひょうしきかごうぶつ label(l)ed compound 化学構造や化学反応機構、代謝報をもとに、水産資源の調査研究に役だたせよ推定値を得るには、標識を付すことによる死亡れるようになったが、養護学校が発展したのは 機構などの研究のため、化合物中の特定の原子うとする方法。標識再捕法ともいうが、この場や標識の脱落がないこと、標識個体と末標識個第二次世界大戦後である。 ・エにゆ・つ における同位体組成を天然のものとは変えて合 合は哺乳類や鳥類などにも適用される語であ体とがよく混合し捕獲されやすさに差がないこ 〔障害の程度〕病弱養護学校の対象となる児 成される化合物。ラベル付化合物ともいう。置る。放流時の年月日、体の大きさ、年齢、数と、実験期間中に非標識動物が加入しないこと、 童・生徒の障害は次のとおりである。①慢性の じんぞう 換あるいは濃縮された同位体はトレーサーとよ量、位置などを記録しておき、再捕された位再捕個体はすべて報告される、などの前提条件胸部疾患、心臓疾患、腎臓疾患の状態が六か月 ばれ、安定同位体のこともあり、放射性同位体置、年月日、数量、大きさ、年齢などを比較し が必要となる。再捕結果から資源量を推定する以上の医療または生活規制を必要とする程度の のこともある。前者の場合には各種分光法、後て、その動物の系群、回遊経路、回遊速度、分方法にはピーターセン法、ジョリーシバー法、もの、②身体虚弱の状態が六か月以上の生活規 者の場合は放射能測定によってトレーサーの挙布範囲、成長度、生き残りの割合、漁獲および標識率法、ケッチン法などがある。〈吉原喜好〉制を必要とする程度のもの。これらの程度に達 動が観測される。↓トレーサー 〈岩本振武〉自然の死亡割合、漁獲率などの資源特性値およ表示登記ひょうじとうき不動産登記の表題しない軽度の障害児は、病弱または虚弱特殊学 標識再捕法ひょうしきさいほほう自然界にび資源量の推定、あるいは放流効果の判定、放部にされる登記。不動産の特定を目的とする。級、あるいは小・中学校の通常の学級において おける動物の情報を得るために、動物を捕獲し 流時期の決定、産卵回数などを推測する目的で土地については、その所在、地番、地目、地積指導される。 て体に標識 ( 目印 ) をつけて元の場所に放し、再実施される。標識放流は古くから行われておなどが登記事項である ( 不動産登記法七八条 ) 。 〔指導の重点〕病弱虚弱教育では、一般の教育 捕によって調査研究に役だてる方法。陸生動物り、一六世紀にはすでにサケに標識を付して放建物については、その所在、家屋番号、種類、目標のほかに、病弱や虚弱に由来する種々の困 のほか水生動物で実施され、水生動物の場合は 流した記録があるが、これを生物学的研究に利構造、床面積などが登記事項である ( 同法九一難を克服するために必要な知識、技能、態度お とくに標識放流という。↓標識放流〈吉原喜好〉用するようになったのは一九世紀に入ってから条 ) 。不動産が新たに生じたとき、および不動よび習慣を養うことが目標とされる。 短冊型 ( 矢型もほほ同様 ) 迷子札型 アンカー型 6 ノ つき 西水研 7 当 120 、 A NANKAJSUIKEN NOB}X)KA JAPAN 、 A 保加 130 西 78 762

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化周波数とよび、ムで表す ) に相当する繰返し 留める。次に触角などを形よく整える。展翅が いと保存液がなくなってしまうことがある。ホェビは乾燥標本にしてもよい。カニ類の固定・ 済んだら、防虫剤などを入れた大きな箱に展翅ルマリンに比べ値段も高い。ホルマリンはあま保存もエビ類と同様である。五 ~ 一〇 % 中性ホ周期 ( 1 、ト ) で標本値を求めれば、もとの信号 ルマリン液に二 ~ 三か月保存してから七〇 % ア波形を完全に表すことができるという定理。こ 板ごと昆虫を入れて乾燥させる。二週間ほどた り脱色を促進せず、生物組織を固定する能力も って乾燥したあと、展翅板から外して、昆虫を大きい。しかし、標本を固くもろくする欠点があルコール液に移すと、原色がよく保たれる。クれは周波数成分が限られている ( 帯域制限を受 けている ) 信号に対しての、時間領域における る。さらに、蒸発しやすく有毒なガス ( ギ酸 ) をモ形類 ( サソリ類、ムチサソリ類、カニムシ 標本箱に移す。展翅は採集したその日にするこ 標本化定理である。この定理はまた、限られた とが望ましい 。日がたって固くなった昆虫は、発生する。ギ酸は石灰質を溶かすので、石灰質類、メクラグモ類、クモ類 ) は七〇 % アルコー ル液で固定・保存する。アルコールは蒸発して時間 (8) 内しか存在しない信号に対しては、 シャーレなどに水をしませた綿を敷き、その上をもっ動物の保存には向かない。アルコールも 1 、、 T の間隔で抽出した周波数成分標本値によ ホルマリンも蒸発するのでときどき点検し、減干上がることがあるので、二重液漬けするとよ に三角紙に包んだ昆虫を置いて、蓋をして二 ~ って、全体が決定されるという周波数領域にお 三日放置して柔らかくする。カビが生えないよ っていれば液を補給する。また、標本を入れて数 うにクレゾールなどを少量入れておく。 日すると液が濁ってくる場合には、液を取り替 6 軟体動物貝類は二五 % アルコール液で固定ける標本化定理にも拡張できる。この定理は、 ~ 二日後に五〇 % アルコール液に移し、 アメリカの数学者であるシャノンやウィーナー バッタ類は腹部が腐りやすいので、腹部を切える。標本瓶はガラスの広ロ瓶がよい 液漬標本は、まずその生物を固定し、次に固数日たってから七五 % アルコール液に入れて保などにより電気通信の分野に導入された。たと 開して内臟を取り出し、綿を詰めて形を整え えば電話の音声信号をバルス符号変調 る。トンポ類は消化管を抜き取り、マツの葉な定された生物を保存液に漬けてつくられる。生存する。頭足類は五 % ホルマリン液で固定し、 一 ~ 二日後に七〇 % アルコール液に移して保存 >) により送信する場合には、通常音声は四キ。 どを差し込んでからだが折れないようにする。物によっては固定液がそのまま保存液 ( アルコ ヘルツ以下に帯域制限されているので、これを カプトムシやバッタは展足板に昆虫針で留め、 ールまたはホルマリン ) になるが、無脊椎動物する。 きよくひ 八キ。ヘルツのパルスで標本化すればよいことに 足や触角を伸ばす。ごく小さい虫は台紙 ( 名刺の多くでは固定液は異なる。固定液には、フレ 9 棘皮動物ウミュリ類、ヒトデ類は八五 % ア なる。 〈若井登〉 ↓パルス符号変調 ミング氏固定液、シャウディン氏固定液、ギル ルコール液で固定・保存する。ゥニ類は体内に のような白く厚手のものがよい ) に張り付け、 ひょうはんちょうさ sample sur ・ その台紙を針で留める。非常に細い針で昆虫をソン氏固定液、プアン氏固定液、カルノア氏固大量の水分を含むので、初め九五 % アルコール 標本調査 vey サンプリング調査ともいう。統計的調査 定液などがある。 留め、それを台紙に刺す方法もある。 液に漬けてから八〇 % アルコール液に移し替え る。ナマコ類は興奮すると内臓を吐き出したり には全数調査と標本調査とがある。調査対象全 トンポなどは大きくて場所をとるので、展翅 各動物の固定・保存の方法を以下に述べる。 せず、三角紙に包んだまま保存する場合もあ ①海綿動物標本全体を八〇 % アルコール液でするので、メントールなどで十分麻酔してから体について一つ一つ調査するのが全数調査であ る。これに対して、調査対象の一部を抜き出し 八〇 % アルコール液で固定する。 る。この場合、採集したトンボの糞を出し、か固定・保存するのがよいが、コストが高いの らだに芯を入れて三角紙に包んで保存する。 で、一部をアルコール標本、残りを乾燥標本に 〔プレバラート標本〕小形の動物は液漬標本やて調査し、その結果から調査対象全体の性質を 推測するのが標本調査である。全数調査が簡単 甲殻類は固い殻に包まれているので標本はっするのが簡単である。変生アルコールやホルマ乾燥標本では観察しにくいので、プレバラート に実行できればそれでよいが、全数調査が不可 くりやすい。まずピンセットで内臓を取り出 リンは海綿の石灰質を溶かすので不適である。 標本にすることが多い。まず固定液で固定し、 - : フちょ - っ 能なこともある。また不可能でないにしても、 し、水洗いして形を整える。次に、板の上に標 に腔腸動物からだが縮んだ状態で標本にす力ーミンなどで染色してプレバラートにする。 本を針で留めて固定する。そして一〇 % のホルるのはよくない。四〇 % ホルマリン液または飽〔標本の保存〕標本は分類学には欠くことがで費用、労力、時間などの面で現実問題として不 しよう - ごっ きない。種や亜種を命名するために使う標本は適当なことが多い。このような場合に標本調査 マリン液に二 ~ 三日漬け、陰干しにする。 和昇汞液を急に注いで固定する。メントール 貝類の場合には、まず肉を除く。鍋に水を入などで麻酔するのも一つの方法である。こうす「模式標本」 ( タイプ標本 ) とよばれ、完模式標が利用される。 れて貝を入れ、短時間火にかけ、温かいうちに ると、からだの伸びた標本ができる。昇汞で固本は種または亜種を同定する基準となる唯一の 標本調査の場合に、もとの調査対象全体を母 針やピンセットで肉を取り出す。小さな巻き貝定したものはよく水洗いし、五 ~ 一〇 % ホルマ 標本である。研究用の標本にはラベルをつけ、集団とよび、もとの調査対象から抜き出された はこの方法では肉を取り出すのがむすかしく、 リン液または七〇 % アルコール液に保存する。 採集者、採集地、学名、和名、採集年月日、標一部分 ( それについて調査する ) を標本とよ ぶ。母集団の大きさとは母集団の構成要素の個 腐らせてから取り出すこともある。カメノテ、 ③環形動物多毛類はメントールなどで麻酔し本番号などを記入しておかなければならない。 乾燥標本は標本たんすに、液漬標本は標本戸数であり、標本の大きさとは標本の構成要素の ヒトデ、ウニ、カイメンなども乾燥標本にしたてから八〇 % アルコール液または五 % ホルマリ 一は , っ【かレし ン液で固定・保存する。ミミズなどの貧毛類は棚や標本棚に収納するのが普通である。収納す個数である。 標本調査では、母集団から抜き出した標本だ 水に入れ、七〇 % アルコール液をすこしずつ注る順序は、自然分類に従い、まず科に分け、そ 〔液漬標本〕アルコール漬けとホルマリン漬けが ある。アルコール漬けは普通七〇 ~ 八〇 % のア いで麻酔する。麻酔された標本を一〇 % ホルマれそれの科で順に属や種を並べる。標本けについて調べるのであるから、標本が偏った ものであってはならない。母集団の性格がよく ルコール液を用い、ホルマリン漬けは普通五 ~ リン液で固定してから五 % ホルマリン液または台帳をつくり、標本の収納順序がひと目でわか 一〇 % のホルマリン液を用いる。いずれの方法七〇 % アルコール液で保存する。 るようにしておく必要がある。保存する部屋反映されるように標本を選ばなくてはならな この場合、母集団に関する知識はできるだ にも一長一短があるので、標本のタイプに応じ は節足動物ミジンコ類は五 % のホルマリン液 は、低温・低湿度で、温度・湿度の変化が少な て適当なほうを選択する必要がある。アルコー で一昼夜固定してから、よく水洗いして七〇 % け効果的に活用する必要がある。調査を企画す い場所でなければならない。標本箱には殺虫・ る人が、自分の知識や経験を生かしてもっとも ルは中性であるから、石灰質の表皮や骨格をもアルコール液で保存する。ホルマリンに由来す防虫剤を入れ、また標本の変色・脱色を防ぐた っ動物の保存に適している。またホルマリンのるギ酸はミジンコの殻を溶かすので、重炭酸ソめに陽光の当たらないケースに入れることが重代表的と思われる標本を選ぶ方法がある。この ーし ように、標本を固くもろくすることはない。 〈吉田真〉方法を有意抽出法という。この方法で選ばれた ーダで中性にしておく必要がある。カメノテ、要である。 かし、溶媒としての能力に優れているために、 ひょうほんかていり連続波形を標本が母集団の生質をよく反映しているという フジッポは七〇 % アルコール液または三 ~ 五 % 標本化定理 よ標本の色素を溶かし、著しい脱色をもたらすこ中性ホルマリン液で固定・保存する。ェビ類は 一定時間間隔の標本値で表す場合、信号に含ま客観的保証がある場合はよいが、そうでない場 ひとがある。また揮発しやすい。気をつけていな七〇 % アルコール液で固定・保存する。大形のれる最高周波数成分の二倍以上の周波数 ( 標本合は偏った標本が得られる危険性がある。 ふた 781

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ド ) 、 ハントテン酸、ビオチン、葉酸などが含タミンではなくホルモン様作用、すなわち遠隔の値をすこしでも下回るとすぐ欠乏症がおこる 0 んビタミン vitamin まれる。すなわち、ビタミン 22 群というのは、 の標的器官である腸管や骨で作用を発揮し、血というものではない。また、この値は経ロ的に 5 めか み 名称 / 種類 / 作用機序 / 吸収および排泄 / 水溶性ビタミンのうち、米糠 ( 騰 ) や酵母、中あるいは細胞内での輸送様式および作用機序摂取する時点における量であり、ビタ = 、ンの種 がステロイドホルモンとまったく同様であると類によっては調理による損失があることに注意 所要量 / 関連疾患 / 主要ビタミン / 発見と肝臟などに濃厚に存在するところから一群にま び とめられたものであり、ビタミンやがない ころから、むしろホルモン様物質と考えられるする必要がある。 研究史 ようになってきた。 なお、ビタミン所要量を含む日本人に対する のは、発見して報告されたのちに、それそれ 〔吸収および排泄〕ビタミンは普通、食事とし栄養所要量は、第三巻「栄養」の項目解説中に 微量で生体内の物質代謝を支配ないしは調節はバントテン酸と同じであり、はアミノ酸の 〔表 1 〕として示されているが、そのなかに含 する働きをするが、それ自体はエネルギー源や混合したものらしいといったようなことがわかて経ロ的に摂取され消化管に入ると、おもに小 って除外されているためであり、そのかわりに腸から吸収されて血液とともに体内の細胞に達まれていないビタミンがあるのは、実用的意義 生体構成成分とはならない有機化合物であり、 に乏しいためか、またはその所要量を示すに足 ビタミンと名づけられていない化合物名のも し、酵素などの作用物質となって代謝に関与し しかも生体内では生合成されず、食事などによ たのち、尿に排泄されていくが、脂溶性ビタミるデータがまだ十分にないためである。また、 のが含まれている。 って外界から摂取しなければならない不可欠栄 ビタミンとして発見・報告されたもの ンと水溶性ビタミンとではかなり相違点がみら この表に示されたビタミン 22 群については体内 養素の一つ。ただし、ニコチン酸のように肝臓 ビタミン飽和量をとり、これに個体差の標準偏 で一部生合成されるが必要量まで達しないもの のなかには、その後の研究で不適当とされるよれる。 うなものもあり、そのうち生理的意義の明確な 脂溶性ビタミンは消化管から脂肪とともに吸差の二倍を加えて算定されており、ビタミン 0 も、ビタミンに含まれる。また、動物によって については飽和量と最低必要量との中間値をと 収される。すなわち、一定量の脂肪がないとそ 代謝系に相違があり、たとえばビタミン O ( アものはビタミン様作用因子として扱われてい ひっす っている。 スコルビン酸 ) のように、多くの動物では・フドる。これにはビタミン ( 必須脂肪酸 ) 、ユビの吸収が悪くなるわけで、動物性食品中のビタ 〔関連疾患〕ビタミンは不可欠栄養素であり、 ミンなどはよく吸収されるが、植物性食品に ウ糖から体内で生合成されるが、ヒトやサルなキノン ( 補酵素 ) 、リポ酸 ( チオクト酸 ) 、ビ 含まれているプロビタミンはそのままでは吸食物の形で摂取されないと欠乏症状を引き起こ どにはこの生合成経路がないため生成されない タミン ( カルニチン ) 、ビタミン ( オロト ものもある。したがって、ビタミン O は多くの酸 ) 、パラアミノ安息香酸、ビタミン、ビタ取がきわめて悪い。したがって、後者の場合はす。これがビタミン欠乏症であり、ビタミン かつけ 動物ではビタミンでないが、ヒトやサルなどに ミンなどが含まれる。 油脂を使った調理が必要となる。また、脂肪の欠乏による脚気、ビタミン 0 欠乏による壊血病 すいえき とってはビタミンである。 なお、食品中にビタミンの母体 ( 前段階物吸収には膵液や胆汁が必要であり、膵臟疾患やは古くから知られている。このほか、食物摂取 へいそくおうだん なお、無機質 ( ミネラル ) はビタミンと同様質 ) が含まれていて体内でビタミンに転換さ肝疾患 ( とくに閉塞性黄疸 ) の場合には脂肪吸上の欠陥から欠乏症をおこすビタミンとして は、ビタミン・ Q ・とニコチン酸がある。 に微量栄養素であるが有機化合物ではなく、ホれ、その作用を現すものがあり、プロビタミン取障害をおこし、脂溶性ビタミンの吸収が悪く ルモンもビタミンと同様の働きをするが生体内と総称されている。プロビタミン < ( カロチなる。吸収された脂溶性ビタミンは肝臓 ( ビタまた、なんらかの原因によってビタミンが体内 せん ン ) やプロビタミン ( エルゴステロール ) が ミン・・ ) または脂肪組織 ( ビタミンでうまく利用できない場合にも欠乏症がおこ ( 内分泌腺 ) で生成されるため、それそれビタ æ) に蓄えられ、リボタンバク質または特異な り、二次性ビタミン欠之症とよばれている。↓ ミンと区別される。また、、、 ヒタミンは脂質、糖ある ビタミン欠乏症 質、タンパク質、無機質とともに五大栄養素に 〔作用機序〕ビタミンの発見当初は微量で重要結合タンバク質によって移送されるが、尿中に は排出されず、胆汁中に排泄される。また、体 一方、脂溶性ビタミンであるビタミン < ・ 含まれている。↓栄養 な働きをする神秘的な存在であったが、その後 ・・は組織蓄積性が高く、過剰症になる 〔名称〕ビタミンは最初、発見年次に従ってア多くのビタミンの化学構造が決定され、合成も内に蓄積されて過剰症をおこすことがある。 水溶性ビタミン、とくにビタミン 22 群の吸収可能性がある。ヒトの場合に明らかなビタミン ルファベット順に < ・ 22 ・ O などと命名され、可能となってこれらの作用機序が明らかにされ は能動輸送によるものが多く、所要量程度のも過剰症として報告があるのは、ビタミン < や さらに・などと数字をつけて細分されてきてきた。とくにビタミン群は補酵素の成分と たが、それそれの化学構造が明らかになると、 して、体内で触媒的な働きをしていることが明のはきわめて効率よく吸収される。しかし、薬である。↓ビタミン過剰症 剤による大量経ロ投与の場合は能動輸送の能力 なお、生理的意味でのビタミン欠乏が考えら その構造を表す厳密な化学名や物質名 ( 化合物確になった。たとえば、ピルビン酸がアセチル 名 ) が提案され、現在ではビタミン名と化合物補酵素 < となるときには、ビタミン、リポを超えるので、吸収率が低下する。また、吸収れないのに、遺伝的欠陥によって通常の数倍か された水溶性ビタミンは酵素となって作用するら数百倍に達する大量のビタミンを投与しなけ 名が併用されている。なお、最近発見されたビ酸、。ハントテン酸、ニコチン酸といったビタミ タミンはその機能から命名されるものが多く、 ンが触媒的に作用しており、脂肪酸からアセチものが多く、注射などによって一時に大量投与れば健康が維持できない疾患があり、ビタミン されても、アポ酵素と結合する以上のビタミン依存症とよばれる。これにはビタミン・・ ル補酵素への経路ではビタミン、パントテ 乳汁の分泌 lactation からとったビタミン»-2 な はそのまま尿に排泄されてしまう。したがっ ・のほか、葉酸やビオチンなどの依存症が どがその例である。 ン酸、ニコチン酸が、またアミノ酸の分解にも 含まれる。↓ビタミン依存症 〔種類〕ビタミンには多くの種類があり、そのビタミン・が、ペントースリン酸回路ではて、水溶性ビタミンは毎日、所要量程度を経ロ 〔主要ビタミン〕現在までに発見されたビタミ 化学構造や作用がそれそれ異なるため、厳密に ビタミンなどが補酵素の成分としてそれそれ的に摂取する必要がある。なお、ビタミンだ けは肝臓に蓄積される。 ンは二十数種にも及ぶが、あまり確実でないも 分類することは困難であるが、一般には脂溶性関与している。 なお、ビタミン O は補酵素にはならないが、 〔所要量〕健康上必要なビタミンの量は、欠乏のもある。以下、主要なビタミン ( 脂溶性ビタ ビタミンと水溶性ビタミンに大別されている。 その強い還元作用によって酵素の作用に影響を症の予防に必要な最小量や体内組織の酵素活性ミンと水溶性ビタミン ) を中心に簡単に述べる 脂溶性ビタミンのおもなものはビタミン・ ・・であり、水溶性ビタミンはビタミン及ばし、ビタミン < は網膜色素 ( ロドプシン ) を正常に保つのに必要な最小量として測定され ( 別表参照 ) 。 〔ビタミン < 〕レチノール retinol ( ビタミン との関係が明らかにされている。また、、、 ヒタミるが、この最低必要量に対して安全率 ( ビタミ 群 ( ビタミン複八ロ体 ) とビタミン O に分け られる。ビタミン群にはビタミン・ ca ンはそれ自体に生物学的活性はなく、体内でンによって異なるが約二倍 ) を加えたものを、 ) とデヒドロレチノール 3-dehYdroretin01 ビタミン所要量とよんでいる。したがって、こ ( ビタミンル ) およびこれらの誘導体が含まれ ・毖のはか、ニコチン酸 ( ニコチン酸アミ酸化されて活性型となり、古典的な意味でのビ はいせつ

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にクイニョンで没した。条約はフランス革命の基で、これを分子内にもっ化合物をビニル化合 8 なお、泌尿器科では内視鏡が古くから発達 しゅ 〈廣田穣〉 6 ため批准されなかったが、一八〇二年にベトナ物という。↓ビニル化合物 し、膀胱鏡や尿道鏡などが広く用いられ、腫 vinyl ester 一般式 ムを統一し阮朝を創立した阮福映 ( 世祖嘉隆ビニルエステル こ瘍、結石、異物などの診断ならびに治療に役だ 帝 ) は、その貢献を謝してフランス人を優遇 RCOOCH=CH2 で表されるようなビニルアル っている。ことに近年急激に増えてきた前立腺 し、これがのちにベトナムがフランス領植民地 コール CHz=CHOH のエステルの総称。ビニル 肥大症の治療に内視鏡を用いた経尿道的電気切 〈川本邦衛〉アルコール自体は不安定で存在しないが、その となる端緒となった。 除術が日本でも広く行われつつあり、開腹手術 エステルは安定な化合物であり、酢酸ビニルな ビ一一ヨーラ Jacopo (Giacomo) Barrozi をせずにすむので喜ばれている。なお結石も、 da Vignola ( 一五 0 七ー七一 (l) イタリアの建築家。どはビニル樹脂の原料として大量に生産されて 新しい器械がいろいろできたので、手術をしな いる。↓酢酸ビニル↓ビニル化合物〈廣田穣〉 北部イタリアのモデナに近い農村ビニョーラに いでとれるようになりつつある。ちなみに欧米 生まれる。ポローニヤで絵画と建築を学び、一 ビニルエーテル vinyl ether エーテル では、泌尿器科は外科の一部として脳外科や胸 部外科と同様に取り扱われ、いまだに泌尿器科 物 ) 五三〇年からローマに定住。教皇ュリウス三世の酸素にビニル基が結合した構造のエーテルの の御用建築家となり、バザーリやアンマナーテ総称。一般式は CH2=CH-O-R0 ここでは炭 が独立していないところもある。〈大越正秋〉 はいせつ イと協力してビラ・ジュリア ( 一五五一 ~ 五五 ) の造化水素基。↓ビニル化合物 尿器官ひにようきかん脊椎動物の排泄 か vinyl- 営にあたり、また若いほうのサンガッロとベル ビニル化 ( 排出 ) 器官の一つ。血液内の廃棄物質や不要 ation アルコール、アミ ツツイが一五二〇年代に起工し未完成のままで ゾ 物質などを尿にして体外に排出する器官系であ O じんぞう ン、フェノールなどにビニ あったビテルポ近郊カプラローラのビラ・ファ る。ヒトでは、腎臓に始まり、尿管、胼胱、尿 Z—O 勳ル基 CH2=CH- を導入す ルネーゼの建造を引き継いだ。これは。フラマン 道がこれに属する。体内の血液は腎動脈によっ る反応をいう。たとえば、 テの影響をとどめるビニョーラの傑作である。 て腎臟に送り込まれると、糸球体に達し、腎小 エタノール ( エチルアルコ 教会堂建築では、ローマのサン・タンドレア聖 体によって尿が生産される。腎盤に集められた だえん ポ ール ) に水酸化アルカリの 堂 ( 一五五四 ) が、方形のプランに楕円形のクーポ 尿は、尿管を通って膀胱にためられ、さらに膀 ほうがめい 近 荘いッれに建プな 存在下百数十度 0 の温度 ラを架した最初の事例で、バロックの萌芽が明 丿ルさラた的のう 胱の尿は尿道を通って外尿道口から排泄され ゼポ りよう の ペエ一れ表形よっ で、加圧下でアセチレンを 瞭である。また彼の代表作と目されるイル・ る。腎臓、尿管は左右一対ずつある。泌尿器官 ネテ一フ 家ロと着ョが代角のも ゼッ , てニ継の五塞を ジェズ聖堂 ( ローマ ) の平面プランにはアルべ ゾ作用させてエチルビニルエ のうち、男女に著しい差異があるのは尿道であ ロ ラア 一ガネっビきラ城 一ファラネン一よら引 ーテル C2H50CH=CH2 を ルテイやミケランジェロの影響をとどめるが、 る。男性では陰茎内を走るため、約一六 Z ー O フ年ルサハにかてヨ一でな 製造する。同様にカルバゾ ニラタカ ョイ年っニのン厚 正面の外観は八四年にジャコモ・デッラ・ポル ( 日本人の場合 ) にも達する長くて細い管で ビビイー郊 ~ フでジッよビ築ラ重 ル、 2 ーヒロリドンやフ 〈濱谷勝也〉 タによって完成されている。 あるが、女子の場合は約四垰一ときわめて短い。 エノールにアセチレンを作 卵管、子宮、上部腟が、ウォルフ管からは輸精ビニョン Laurence Binyon ( 天六九ー一九 男子の尿管の後端部 ( 前立腺部 ) には一対の射 用させて、それそれⅣービ 精管や前立腺管が開口している。男子の場合で管や前立腺ができる。一方、総排出腔から分離四三 ) イギリスの詩人、東洋美術研究家。四〇 ニルカルバゾール、Ⅳービ は、尿道が尿の通路であると同時に精液の射出した泌尿生殖洞からは膀胱、尿道、下部腟が形年間、大英博物館の版画・絵画部に勤め、東洋 ニルー 2 ーピロリドンやビニ 路ともなる。局所解剖学的にみると、男性では成される。生殖腺では、卵巣は中腎域と腸間膜美術部長となる。一九二九年 ( 昭和四 ) 来日。論 ルフェニルエーテル ( フェ 膀胱の後部には直腸が位置するが、女性の場合の間の体腔背壁から突出した生殖隆起の上皮か著『極東の絵画』 ( 一九 00 、『プレイクの素描と ノキシェチレン ) を製造 は子宮が位置し、その後ろに直腸がくる。↓腎らでき、精巣は上皮に由来する性索から分化す版画』 ( 一九 = 一 l) 、『英国水彩画』 ( 一九三五 ) のほか、 し、これらからそれそれ相 〈高杉暹〉『叙情集』 ( 一〈九四 ) 、『四年集』 ( 一九一九 ) などの詩 〈嶋井和世〉る。図し腎臟 臟↓膀胱↓尿道 当する重合体を製造する。 血液か ・ド・べーヌ Pierre Joseph 集、ダンテ『地獄篇』の英訳がある。〈早乙女忠〉 必尿生殖系ひにようせいしよくけい たとえば、Ⅳービニルカル き vinylidene group Georges Pigneau de Béhaine ( 一七四一ー究 ) ビ一一リデン基 ら尿を濾過して体外に排出する器官と、雌雄の じんぞう ハゾールの重合体、ポリ エチレン CH2=CH2 から誘導される二価の不 生殖に関与する器官の総称。泌尿系は腎臟、輸フランスの宣教師。フランス北部、エーヌ県の ま - っ - 一う ( Ⅳービニルカルバゾール ) レ 尿管、胱、尿道からなり、生殖系は卵巣、輸ティエラシュに生まれ、外国宣教会から東イン飽和原子団 CH2=C= または CH2=C ハをいう。 - ごっ ちっ は乾式複写機の一材料とし 一。田睾ドに派遣されて一七六七年からインドシナ布教たとえば塩化ビニリデン CH2=CHC12 はビニリ 卵管、子宮、腟の雌性生殖器官や、精巣、リ せいのう せん がん て利用される。〈徳丸克己〉 丸、輸精管、貯精嚢、前立腺などの雄性生殖器に従い七〇年アドラン司教となった。八三年内デン基をもっ有機化合物である。〈佐藤武雄〉 かごうぶつ vinyl com ・ vinyl ビニル化合物の略称。ビニビニル化合物 官からなっている。泌尿系と生殖系をまとめて乱のベトナムで西山 ( タイソン ) 党と抗争してビニル pound ビニル基 CH2=CH- をもっ化合物の ールともいう。一般には塩化ビニルなどの重合 いた晁福映 ( グエン・フクアイン ) に長子阮福 呼称するのは、両系が解剖学的に近い位置にあ 総称で、エチレンおよび一置換エチレンがこれ により得られるビニル樹脂をさすことが多い るとともに、発生学的にも互いに近い部域から景 ( グエン・フクカイン ) を託されてフランス せきつい ビニルシート、ビニル管などの「ビニル」は、 に含まれる。代表的なビニル化合物を表に示 、リに帰ってルイ一六世に 器官が形成されるためである。脊椎動物では中の援助を要請され、 す。これらの化合物の多くは石油化学工業によ いずれも塩化ビ一一ル樹脂を意味する。 葉由来の腎節から前・中・後腎ができるが、仏・安南攻守同盟条約を結ばせ ( 一天七 ) 、フラ 化学用語としては、エチレン CH2=CH2 のりエチレンやプロピレンから合成され、重合に 中腎からウォルフ管 ( 中腎輸管 ) 、副睾丸、貯ンス領インドで阮氏援助の義勇軍を募ってベト よりプラスチックや合成繊維を製造するのに用 精嚢、無羊膜類の腎臓が、後腎から羊膜類の腎ナムに戻り、百多禄 ( バク・ダロク ) の名で阮水素原子一個を除いた構造の原子団 CH2=CH- いられる ( 図 <)0 をビニル基という。ビニル基は一価の炭化水素 臓ができる。ミュラー管 ( 前腎輸管 ) からは輸氏の幕下に加わったが、その国内統一達成の前 せきつい 合 ピニル化 十 CH 三 CH ーーーー カル / ヾゾール

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ひょうじ 160 。 E 120 。 120 。 標準時 / 世界の標準時刻帯 160 。 W あ十 31 グリ一一ジ子午線 十 十 3 を 十 10h 3h30 0 + lO ー 5h30g 0 の 0 つ 1 1 h30 十 10h 0 十 9h C) 0 0 6h300 十 0 0 0 特別な、法をもつ地域 その地土。の標準時より 1 時問未満のずれをもつ地域 120 。 0 0 ゴ 1 2h45 世界時との差が奇数時の地域 世界時との差が偶数時の地域 1 2h 十 1 1 h 十 1 ()h 十 9h 十 h 十 7h + 6h 十 5h + 4h 十 3h 、 160 。 W 40 。 0 の事業所が複数種類の財貨・サービスの生産活もって本初子午線とする」というアメリカ案が 動を行っている場合には、過去一年間における全会一致で可決された。この本初子午線、つま り経度零度の子午線に関する平均太陽時が世界 収入額または販売額がもっとも大なる事業によ 時であり、グリニジ時ともいわれる。 って、その事業所の帰属産業が決められる。 本初子午線および経度一五度すつの二四区分 産業区分の基準としては、①生産される財貨 または提供されるサービスの種類、②財貨生産とした標準時案の採用決定により、日本では本 あかし 初子午線と経度で一三五度を隔てる兵庫県明石 またはサービス提供の方法 ( 設備、技術など ) 、 ③原材料の種類および性質、サービスの対象おを通る子午線に基づく地方平均太陽時をもって 八八八年 ( 明治二一 ) 一月一 日本標準時とし、一 よび取り扱われるもの ( 商品など ) 、が注目さ 日から標準時を施行した。九六年には東経一二 れるほか、事業所の数、従業員の数、生産額ま たは販売額などの諸点も考慮される。事業主体〇度の子午線に基づく西部標準時が施行され、 一三五度の日本標準時は日本中央標準時と改称 については、官営、民営の区別を問わず、その 事業所が同一種類の経済活動を行うものであるされることになったが、一九三七年 ( 昭和一 一 l) 一〇月一日には西部標準時が廃止され、中 限り、同じ産業として分類される。 分類の構成は、もっとも大まかな大分類か央標準時が日本標準時となった。日本標準時は ら、順次に分化した中分類、小分類、細分類の世界時に先だっこと九時間である。〈渡辺敏夫〉 normal ひょうじゅんじようたい 四段階分類となっており、大分類にはから z 標準状態 state 一般に、圧力一気圧 ( 一〇三四パスカ までのアルファベットがそれそれの産業名に付 ル ) 、温度〇度 0 ( 二七三・一五 ) における されている。中分類項目には二桁の数字が用い られ、以下、小分類、細分類の各項目について気体の状態をいう。 z (normal tempera ・ は、それそれ末尾に一桁すっ追加する形で分類 ture and pressure) と略称されることもある。 番号が付されている。このため、これらの分類この圧力、温度をそれそれ標準圧力、 一 0 区分は、二桁分類、三桁分類などとよばれるこ標準温度 (Z+) という。 〈高島忠〉 気体の状態方程式、「Ⅱ RI ・において、ト日 ともある。 ひょうじゅんじ一つの標準となる子 latm ( 気圧 ) , T Ⅱ 273.15K Ⅱ 0 。 0 Ⅱ lm 三 標準時 ( モル ) ととったとき、が二二・四になる 午線による地方時を選んで、国または地域が共 という気体の基本的性質から生まれた概念であ 通に使用する地方時をいう。地方平均太陽時は 各地の子午線に準拠するものであり、経度一五る。ここでは気体定数である。 熱力学関数の場合には、定義が異なる。この 度について一時間の割合で違うが、各地点ごと 場合、温度二五度 0 、圧力一気圧を標準状態と にそれそれの地方時を使用したのでは、交通・ 通信などの発達した現代社会では不都合であする。たとえば、化合物の標準エンタルピー〃 り、不便も生じる。標準時の制定は、一八八四は、絶対温度二九八を右下につけ、右上には 年アメリカのワシントンで開催された「本初子その成分元素のエンタルビーの仮定値 ( 一般に ならびこ 午線并。計時法万国公会」で決議された。そのはゼロ ) をつけて表す。すなわち」呈であ 結果、日本においては八六年 ( 明治一九 ) 七月る。 溶液の場合には、標準状態の定義が、測定温 一一一日勅令第五一号をもって「本初子午線経度 度のほか、対象としている圧力や温度のとり方 計算方及標準時」が公布された。 によって異なる。たとえば、溶液内の化学平衡 標準時案を初めて提出したのはサンフォー ド・フレミングで、彼の案は、世界を経度一五をいうとき、活動度 ( 補正された濃度の有効 度ずつの二四区に分け、その区分内は一つの標値 ) が入るが、このときの標準状態は、活動度 〈下沢隆〉 八三年一月一を求めた温度をとる。 準時を用いるというもので、一 ひょうじゅんしようひんぶんるい 八日からカナダ、アメリカで全土を経度一五度標準商品分類 の幅で五区に分けて五つの標準時を設定し実行 standard commodity classification 商品の されたことに始まる。この標準時設定に際して生産、出荷、輸出入などの経済諸活動に関する は、当時存在した数多くの本初子午線を廃し、統計について、その正確性、客観性を保持し、 相互比較可能性を確保するために、統計調査機 万国一定の本初子午線を選定する必要があり、 「グリニジ天文台子午儀の中点を通る子午線を関や各国の間で共通に採用されることを目的と 7 120 。

10. 日本大百科全書 19

00 びせんや 4 ・十 ) ヒ日」 応する。濃硫酸・硝酸 ・イー 4 ィッノ彡 8 時水一幵る に溶けて亜ヒ酸、濃硝 高山の 数 桃襷る・て酸に溶けてヒ酸とな 火け 子 っ 〉指前ゅ る。酸素があると塩酸 天水備 : を にも溶けて塩化ヒ素刪 3 N 4 t_D 8 年。火念でた をつくる。アルシン 当位第 E 下己品ん 固 6 ・ ( ・ 2 4 •< 7 •< 名が ′ーっ 0 山 ( ヒ化水素 ) AsH3 を たゆ 舮第 E / 壼館れに 気 2 4 7 ー 熱分解すると黒色ヒ素 し耳物京ら形 2 4 7 0 し四博東知円を生じる。 一並もだ - 楕 2 0 上国文と 方霊宙殻水 〔用途〕合金添加剤に素 2 4 7 Ⅵ 宇地海 焼東もⅥ用いられる。銅に少量ヒ芻 前 2 は器 度 備 5 高での 在 加えると耐熱性を増灰号号 系点存 記番量 し、鉛に加えると硬さ ーうしよう きゅう かずうち たばがたな タ 7 チ 素素子子点点重晶華素 おり、これらは数打物、束刀とよばれる大量むひなびた温泉で、泉質は含硝食塩泉。久を増すなどの特徴をもヒ元原原融沸比結昇元 ラ朝ア ぶんご 生産品である。江戸時代にも祐定の名跡を継い 大本線豊後中村駅からバス六五分。〈兼子俊一〉ち、主として鉛ーアン チモン系の軸受合金などに添加される。最近は だ者がいて幕末に及んでいる。〈小笠原信夫〉囮二万五千分の一地形図「湯坪」 として結晶や貯蔵物質を含む細胞、厚壁異形細 備前焼びぜんやき岡山県備前市一帯で焼かヒ素ヒそ arsenic 周期表第族に属し、高純度ヒ素の用途が開けつつある。ヒ化ガリウ胞、乳管などをもっ場合もある。 おくおさふね れた陶器。邑久郡長船町を中心に古墳時代から窒素族元素の一つ。ヒ素の化合物はギリシア時ム GaAs などの化合物半導体として、また半 種子植物の茎のほとんどには内皮がないが、 すえき けいかん ゅうおう しよう 続いた須恵器が発展したもので、一二、 一三世代から知られ、天然に産出する鶏冠石や雄黄に導体への添加剤として用いる。ヒ素の硫化物、維管束組織を取り巻いて、デンプン鞘とよばれ 紀には主流を香々戸 ( 現備前市西部一帯 ) に移っいては紀元前四〇〇年ころまでに、その薬理高純度ヒ素の単結晶は赤外線をよく通すので赤る、とくに多量のデンプン粒を含む細胞層がみ して、酸化炎焼成による焼き締め陶造りに転じ 作用などがアリストテレスによって記載されて外線写真用レンズ、フィルターなどに用いられられる場合がある。このデンプン鞘は内皮と関 た。一四世紀に入ると、東は鎌倉から西日本の いるが、ヒ素が単体として遊離されたのは一三る。 連づけて考えられている。根における皮層は、 かめつば 太平洋側を主とした商圏を確立し、甕、壺、す世紀の神学者アルベルトウス・マグヌスによ 〔毒性〕単体ヒ素には毒性がない ( あるいは弱最外層または外側の数層の細胞がコルク化した り鉢を中心とした日常雑器のほか、茶壺、花瓶る。錬金術の盛んな一六世紀にはヒ素がいろい い ) と考えられているが、ヒ素の化合物は有毒り木化して、表皮が壊れたあとの保護組織とし じゅうき などの什器も焼かれ、中央文化に密着していたろな金属と結合し、銅に塗ると銀のようにみえで農薬用に使われるが、生物への蓄積を恐れてて働く場合があり、これを外皮とよぶ。ィネ科 と思われる。今日の備前市北部一帯の山中にあることなどから、金属変換の重要な要素と考え他のものに置き換えられつつある。三酸化二ヒやカヤツリグサ科では、厚壁化した外皮を生じ った窯は、室町後期には伊部集落に集約され、 られた。名称はギリシア語の雄黄 arsenikon 素はガラスの透明度をあげたり脱色したりするる。頂端分裂組織から皮層への発生的な由来関 目的で少量添加される。↓ヒ素中毒〈守永健一〉 南、北、西の三大窯で共同生産体制を確立し に由来する。 係は、根ではかなりはっきりと追跡することが た。この大窯で桃山時代のわびの茶陶を焼造 〔存在と製法〕天然に遊離して産出することも皮層ひそう維管束植物の茎と根の表皮とできる。ほとんどのものでは皮層となる前の原 みずさし し、とくに水指、花いけなどに優作を残し、火あるが、雄黄 ( 石黄 ) AsS3' 鶏冠石 As 、 S 、、 維管束組織との間にある基本組織のうち、とく 皮層の範囲が認められ、なかには皮層の始原細 だすき ひいろ 襷とよばれる緋色の装飾法も考案された。桃硫砒鉄鉱 FeAsS など、おもに硫化鉱物として に一次組織についていう。従来は植物体の表面胞群をもっ根端分裂組織もある。〈西野栄正〉 山以前のものを古備前とよぶが、桃山後期から存在する。そのほかにヒ華、単斜ヒ華などの酸近くの組織をさして使われたが、現在では、植脾臓ひぞう脾ともいう。腹腔の左上部の じんぞう 江戸初頭にかかる一七世紀前半には、薄造りの化物やヒ化物などの鉱物が知られる。銅または物の組織を三つの組織系、すなわち表皮・皮横隔膜と左腎臟との間に位置する臟器で、第九 ろっこっ だえん 茶陶、いわゆる伊手をつく 0 て作風は新展開鉛の製錬に際し副産物として得られる。硫化鉱層・中心柱に分ける方法が定着しているため、 ~ 第一一肋骨の高さとなる。全体として楕円板 ばいしよう した。江戸時代以降のものを伊部焼という。江を焙焼して三酸化二ヒ素 A 挈 9 とし、加熱昇皮層は植物の一組織系ということができる。こ状で、日本人の場合、長さ約一〇弩、幅約七 戸後期にはさらに細工に徹して置物に秀作を残華させて精製したのち、木炭で還元すると金属の場合、表皮のすぐ下の組織から中心柱を取り 、厚さ約三、重さ八〇 ~ 一五〇である。 し、昭和に入って復興陶芸のプームに乗じてふを得る。 囲んでいる内皮までが皮層となる。皮層の組織一般に女性のほうが男性に比べて軽い。脾臟は たたび桃山茶陶が注目を集め、わびの茶陶造り〔性質〕灰色ヒ素、黄色ヒ素 ( 立方晶系、比重のほとんどは柔組織で、地上茎では葉緑体を含血管に富むため、外見上は暗紫色を呈してい きじ ゅうやく で高名を得ている。釉薬をかけずに素地の渋い 一・九七 ) および黒色ヒ素 ( 無定形、比重四・ む緑色組織となっていることが多く、周辺部にる。後面はやや凸面で横隔膜に接し、これを横 味わいを生かすのが特色で、肌は火や窯の状態七三 ) の三変態が知られる。四面体形四原子分厚角組織をもっことも多い。地下茎や根では白隔面という。前面は腹腔に面し、胃底、左腎、 でさまざまに変化するが、その変化の状態で子 AS4 を含む黄色ヒ素はヒ素の蒸気を急冷し色体を含んで養分の貯蔵場所となることが多左結腸曲などが接触していることから、これを かんげき 種々の呼称がある。 〈矢部良明〉てつくられる。しかし、すぐに金属光沢をもっ 。こうした茎や根においては細胞間隙が発達内臟面という。内臟面のほば中央部に脾動・静 普通のヒ素すなわち灰色ヒ素または金属ヒ素と し、とくに湿地の植物や水生植物では通気組織脈、神経が出入する脾門があり、この脾門の部 回伊東晃編『日本陶磁全集川備前』 ( 一九七七・ 中央公論社 ) ▽『世界陶磁全集 4 桃山 1 』 よばれる安定形に変わる。黄色ヒ素の構造は白となる。被子植物の若い茎では厚角組織が支持分を境にして前方に胃面、後方に腎面がある。 すいそう ( 一九七七・小学館 ) リンと同じで、金属ヒ素は黒リンに似た構造を組織としてまず生じ、ついで厚壁組織や維管束胃面と腎面との下端には左結腸曲や膵臓尾部 くすここのえ ーーゅ大分県西部、玖珠郡九重もち、いくらか導電性がある。空気中で熱する 組織がこの働きに加わる。裸子植物やシダ植物 ( 膵尾 ) が接触する結腸面がある。脾門の部分 ひせん湯 町湯坪にある温泉。標高九五〇、湯坪川に臨と三酸化二ヒ素を生じ、ハロゲンとも容易に反では厚壁組織がみられる。このほか、異形細胞を除いた脾臟の全面は、腹膜の続きである漿 ゆっぱ いんべ ひ ひ IIIB IVB VB VIB "IIB He しよう 558