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検索対象: 小論文これだけ! 教育深掘り編
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1. 小論文これだけ! 教育深掘り編

かる こえ こ使 かる こえ こ使 現在よく言われる「ゆとり教育」が本格的に始まったのは 2002 年からだ。 考える力だけでなく、豊かな人間性や体力なども含めた、全人的な「生きる力」を育成 することを目標として、授業時間が大きく削減され、「総合的な学習の時間」が導入された また、学校が完全週 5 日制になり、成績もいわゆる「相対評価」ではなくて「絶対評価」 で評価されるようになった。 つまり、ほかの生徒との比較ではなく、その子が学習目標をどれだけ達成できているか で評価されるようになったわけだ。 【ゆとり教育に対して指摘されるさまざまな問題点 ゆとり教育は、学力低下を招いたとして批判されることが多いが、それ以外にもさまざ まな問題点が指摘されてきた。 まず、実態として、ゆとり教育では理念が先行し、現場か対応し切れていないことも多 かった。たとえば、「総合的な学習の時間」は、学校によっては有効に活用されず、授業 の遅れを補うだけの時間になってしまった。 子どもの自主性にまかせるというやり方も、教師に適切な動機付けができなければ、勉 072

2. 小論文これだけ! 教育深掘り編

的な悪を行う しかし、だからといって断罪するべきではない。 辛抱強く言い聞かせる必要が 厳しく叱ることはあるにしても、見捨てるべきではない。 ある。投げ出してはいけない。 そうした態度を示す必要がある 朝へからす集⑤ー・ー優等生の論理を振りかざしてはならない 「教師になりたい」と思う人には、基本的に真面目な優等生だった人が多い。だから、 つい優等生の論理を振りかざしてしまう 「勉強をする気のない人は生きる資格がない」「向上心をもっからこそ、人間としての価 値がある」「低俗なテレビ番組を見る時間があったら、しつかりと勉強するべきだ」「学校 でせつかく先生が教えてくれているのに、学ぶ気がないなど、信じられない」など つまり高飛車に、劣等生を断罪するわけだ。 もちろん、こうした意見には正しい面もあるが、それを教員志望者が語るべきではない 教員になった場合、生徒の中には怠け者もいる向上心をもたない人間もいる。たとえ そうであっても、切り捨てずになんとか教育しようと努力するのが教員なのだ。 書き方 0 1 9

3. 小論文これだけ! 教育深掘り編

大災害が起こったとき、学校で生徒が逃け遅れないようにするには、授業中ばかりでな 例 く、放課後など、児童生徒がどこにいるのかをしつかりと把握できない時間帯の対策を、 確かに、授業中などの避難方法も重要だ。これについては絶対に決めておかなけれはな らない。そこで避難の誘導がうまくいかないと悲惨な結果を招く。しかし、そうした場合 には、定められたマ一一ユアルどおりに行動すれば、円滑な避難ができる。最も注意しなく てはならないのが、生徒がクラス単位の集団行動をとっていない時間帯た。 休み時間や放課後、課外活動中など、学校内のどこに誰がいるか把握しにくい時間帯こ そ、最も逃け遅れが出やすい。そうした時間帯にどのように生徒の所在を把握するか、教 職員の分担と手順を決めておく必要がある。さらに、あらかじめ決めておいた担当者が不 在にしている場合、学校内で誰が臨機応変に判断を下し、全校に指示を出すのか取り決め をしておく必要もある。また、生徒が遠足などで学校外に出ている場合にも、学外への救 援要請を行う手順も定めておくことも忘れてはならない。 以上述べたとおり、授業中ばかりでなく、さまざまな時間帯の対策を立てておくことが 必要だと私は考える。 学校内で集団行動をしていない場合の対応を重視 大災害時の学校の役割・防災教育、 2 0 1

4. 小論文これだけ! 教育深掘り編

解答例 2 学級担任制をやめ、教科担任制にするべき 近年増えている小学校での学級崩壊について、私は学級担任制をやめ、教科担任制にす ることで、ある程度解決できるのではないかと考えている。 確かに、学級担任制は、とくに小学校の教育においては、さまざまなメリットがある。 ひとりの教師か長い時間子どもたちと接することになるため、一人ひとりの子どもたちに ついて、深く理解できるようになる。また、クラスの状況に応じて、柔軟な教科指導がで きるという利点もあるたろう。しかし、学級崩壊を解決するためには、学級担任制はむし ろ改めるほうがいいと思う。 学級担任制だと、どうしてもクラスの人間関係が閉鎖的になりやすい。そのため、たと えは誰かがえこひいきされていると感じるだけで、教師はほかの児童すべての信頼を失っ てしまう。子どもたちの抱える問題も多様化して、ひとりの教師だけでは対応し切れなく なっている。また、学級担任制だと、クラスに何か問題が起こっても、ひとりの教師がす べて抱え込んでしまって、外からはわかりにくいことが多い。教科担任制にして、複数の 教師がひとつのクラスを見るようにすれは、教師と児童との関係も風通しがよくなって、 学級崩壊に至るような問題が起こりにくいのではないだろうか。 このように、私は、教科担任制にすることで、学級崩壊をある程度防けると考える。 2 学級崩壊 039

5. 小論文これだけ! 教育深掘り編

。 ( ゆとり教育の見直しと「脱ゆとり教育」 2004 年と 2007 年の国際的な学力調査 (Z„—CO<) で日本人生徒の順位が下がっ たのを受けて、政府は方針を転換し、ゆとり教育の見直しを始めた。 そして、 2008 年に学習指導要領が変わって、 2011 年以降、段階的に実施される ことになった。この改正の動きを、「脱ゆとり教育」と呼ぶことがある 具体的には、授業時間数が増え、教科書の内容も増える。とくに、数学や英語の時間が かなり増えているのが特徴的だ。一方で、「総合的な学習の時間」は大幅に削減され、選 択科目はゼロになっている。ただし、週 5 日制や絶対評価はそのままになっている ・こうした「脱ゆとり教育」の動きは、かっての「詰め込み教育」〈戻るたけで、日本の 教育の問題点の根本的な解決にはつながらない、という批判もある。 それに対して、文科省は「詰め込み」か「ゆとり」カ , オく、だランスのとれた「生 きる力」の育成こそが要たとしている。とはいえ、ゆとり教育の行き過ぎを是正すると いう狙いがあることは否定できない こうした揺り戻しがどんな結果をもたらすのか、慎重にゆくえを見定める必要がある かる こえ こ使 0 7 4

6. 小論文これだけ! 教育深掘り編

題 課 説課題は、近現代史の教育が手薄になっていることを問題にしている。 設問では、近代以前の歴史は駆け足で進んでも、近現代史は時間をかけてしつかりと教 の 題えるほつが ( ( 、という意見もあることを紹介したうえで、この問題について考えることが 課 求められている もちろん、ストレートに、近代以前の歴史よりも近現代史をもっとしつかり教えるべき かどうかを問題提起すればいー しかし、 歴史教育に手薄な部分があるというのだから、この問いにノーでは答えにくい。 すんなりイエスで答えてしまっては、論は深まらない考えにくいが、ノーの立場もしつ 歴史教育、とくに近現代史の教育が手薄になることが、いま問題になっています。 そのため、古代から中世、近世の歴史は駆け足で進んでも、近現代史は時間をかけ てしつかりと教えるほうがいし という意見もあります。 この問題について、あなたの考えを字以内でまとめなさい 0 14 6

7. 小論文これだけ! 教育深掘り編

かる こえ こ使 かる こえ こ使 ていく」ことと規定されている こうした考えにもとづいて、ゆとり教育以降、学校教育においてボランティアなどの体 験学習が重視されるようになり、学校でも計画的な取り組みが求められるようになった。 そこで、「総合的な学習の時間」を使って、地元のボランティア活動家の話を聞いたり、 実際に地域のボランティアに参加したりなど、ボランティア学習に積極的に取り組む学校 が増えている ちなみに欧米では、もともとボランティアの教育的意義が広く認められているので、学 校によるボランティアへの取り組みにも、早くから積極的な国が多かった。 たとえば、アメリカでは、高校生や大学生が一定の時間ボランティア活動に従事すると、 業種や分野によっては大学進学や就職に有利になる、というシステムがある もっとも、こうしたシステムが有効に働くのは、ボランティアが市民の生活に深く根づ いている社会だからだ。 日本では、ます一般の市民のあいたでボランティアへの抵抗をなくし、ボランティア活 動の意義を広く認識させることが先決だろう。 1 1 2

8. 小論文これだけ! 教育深掘り編

がる こえ こ使 かる こえ こ使 がる こえ こ使 ては、「仕事の忙しさ ( 時間 ) 」「費用」の 2 つが大きい これらのことから、人々が生涯学習に求めているものが、いまでは、仕事や社会的地位 の向上に役立っ知識や技術というよりも、生活を豊かにする学びに次第に変化してきてい ることがわかる そのため、今後の生涯学習には、手軽に行えることと、費用のかからないことも重要に なってくる。仕事や社会的地位の向上に役立てるためならば、多くの人が時間や費用も投 資しようとするが、生活を豊かにするためには、それほどのお金を使おうとしないからだ。 、地域も大学も企業も生涯学習を支援する社会を 人々が生涯学習に生活を豊かにするものを求めているということから、生涯学習の未来 の形が考えられるだろう。 もちろん、仕事で役立っことも生活の質の向上につながるし、高度な知的関心を満たす ことも、人々の精神を豊かにする。その意味では、大学などの高等教育機関の果たす役割 もいままでより大きなものとなるだろう しかし、社会の多くの人が、生活を豊かにするために生涯学習を求めているという事実 生涯学習 1 9 5

9. 小論文これだけ! 教育深掘り編

かる こえ こ使 がる こえ こ使 うえに、ケガを防止するための受身などの練習を十分にやる時間があるのかといった問題 もある。 それに、体育は、武道ばかりを教えるのではない。武道への少ない割り当て時間で、は たして基本を十分にこなしたあと、武道の技の意義を感じ取れるところまで教えられるの か、その点も疑問が残る 、まだ始まったはかり さまざまな間題を抱えながらスタートした中学校の武道必修化だが、現場では安全を第 一に考えて授業が行われている。教員の経験不足もスタ】ト時点でこれだけ指摘されれば、 指導の方法論が真剣に考えられ、早い段階で確立されることも期待できる まだ始まったばかりの中学校における武道教育だが、武道にとどまらす、日本人の日常 生活の中から失われかけているものに生徒たちが目を向けるきっかけとなれは、それたけ でも十分に武道教育の意義は果たせるとも考えられる 中学校の武道必修化が実際にどのような効果を生み出すのか、今後も注目していく必要 があるだろ一つ 144

10. 小論文これだけ! 教育深掘り編

題 課 ゆとり教育の見直しについては、ここ数年、大きな話題になってきた。 きっかけは、「」という国際的な学力調査 ( に加盟している国々の学習 の 題到達度調査 Programme for lnternational student Assessment の頭文字をとって z-«— と呼ぶ ) で、日本の生徒の順位が低下していることが明らかになったことだ。そのため、 日本の子どもの学力低下が問題になり、マスコミを中心に議論の的になったわけだ。 ゆとり教育の是非を考える際に重要なのは、ゆとり教育の理念と実状を分けて考えるこ とだ。ゆとり教育の実状に問題があったことは、現場に批判的な声が多かった点からいっ 年度から導入されたゆとり教育では、授業時間や学習内容を削減するな ど、子どもの自主性を尊重する教育を目指しました。しかし、学力低下を招いたなど の批判を受け、年以降、授業時間や学習内容を増やすなどの見直しが進めら れ、実施に移されています。それに対し、ゆとり教育の成否を判断するのはまだ早す ぎるとして、一部に根強い反対意見もあります。あなたはどう考えますか。 (-000 字 以内で論じなさい。 0 6 6