つねに一つの基本問題であるが、今日いわれる 第四はコンピュータ技術の発展である。シス が進み、しだいに一般家庭にも普及してきた。貫徹されていて定められた目的を論理的に遂行 テムエ学の手法を産業その他一般の問題に適用ような意味で明確に意識され、理論化されるよ 多くの部品のなかから適当なものを選んだり、するメカニズムをもっシステムが前者であり、 うになったのは 0 以来のことである。システ 設備機器の配置や仕上げ材料などを決定するこ 後者は環境適応性があり、環境によって構造そするに際し、膨大な計算が要求され、それはコ しろうと とは素人にはすこしむずかしい。また、それらのものが変わっていくようなシステムである。 ンビュータの実用化によって可能となり、現実ムエ学的にいえば、システム解析において、そ のモデルに関するシステムの目的関数を、制約 を上手に使いこなし、美しい台所を保つには、 一般に使われている機械および機械系は剛構造化されたということができる。 計画的な家事処理、掃除の徹底など使い方の技であり ( 例、電話通信システム ) 、生物および 以上の四点の分野の発展が集約され、そこか条件下で最大または最小にすることがシステム の最適化である。最適化手法は、その問題中に 術の向上も必要である。↓台所〈大森敏江〉生体系はシステムエ学的にいえば柔構造であらシステムエ学の全体像が浮かび上がる。 時間的因子を含まない静的最適化と、時間が重 〔システムエ学の手法〕〔システム・アプロー こ、つがく system en- る。ごみ処理システムのような社会システムで システムエ学 チ〕システムエ学はシステムの開発・製作・運用要な因子として含まれる動的最適化とに大別さ gineering システムエ学が一つの学問体系と は、今後とくに柔構造性が要求されよう。 して登場してきたのは一九六〇年ごろである。 〔システムエ学の源流〕システムエ学の直接のを、その目的に向けて合理的かつ効率的に遂行れる。後者は、その変数が時間的に変化する場 それはシステムという考え方に基づき、そのシ源流となったのは次の学問・技術分野である。 するための総合的な技術体系であるので、それ合であり、最適制御の概念と本質的に結び付 。前者の典型ともいうべきものが»-2 であ ステムの目的をもっとも効率よく達成するため 第一はオペレーションズ・リサーチ (O ) は一般にシステムの開発、設計・製作、運用の に諸科学・技術を総合的・体系的に適用して、 である。は第二次世界大戦中、イギリスで各段階を通じて適用される。このシステムエ学り、数理計画法の一つとして普及し、システム 複雑な問題を解析・解決する総合的な工学的方潜水艦探索問題、軍需物資輸送問題など軍事作適用の全過程の基本にある考え方が、いわばシ 工学のみならす近代経済学の手法として使われ 法の体系、といえよう。 戦研究として始められ、アメリカで作戦の技法ステムエ学の基本的方法であり、システム・アている。 システムエ学はアメリカを中心に発達してき 線形計画法 =) 数理計画問題のうちで、 として発達した。は、一般にはシステムのプローチとよばれ、それはシステムの概念・基 ・ ! についてすべての制 た。システムという考え方ないし方法を明確に各種作業の運用・計画などオペレーションに関本的構成・性質の立場から対象をとらえ、解析変数さこⅡ 1 , ド 特定の意味で最初に技術の世界に導入したのはする問題を分析して、その最適化についての情し、その結果を総合して、対象をシステムとし約条件式 gi(Xl, ・・テーラーの『科学的管理法』 ( 一九一一 ) 報をオペレーション管理者に提供するための研て総合・構成・評価し、目的を達成するうえでが線形であり、目的関数 f( であり、のちにテーラー 線形であるようなものが問題であり、その ・システムの名で知ら究である。そのための方法の一つとして線形計 もっとも効率的なシステムとして具体化する、 という思考方法である。それと関連して、シス解法をという。 f(X1, : , ) および れ、一九二〇年代アメリカ自動車工業発展の基画法 linear programming (20-:) が案出さ : ) ) の少なくとも一方が非線形関 礎となった。それから約半世紀後、一つの学問 れ、今日、広範に応用されている。 *-2 のほ テムエ学の直接の理論的基盤・基礎理論となる gi(Xl, 体系としてのシステムエ学の有効性と役割を鮮か、待合せ問題 queueing problem (O æ) 学問をシステム理論といい、 分野別には、情報数である場合が非線形計画問題である。したが 明にしたのは、アポロ計画による月着陸成功の理論、ゲームの理論 theory of games など理論、決定理論、待ち理論、オートマタ理論、 っては数理計画法のなかで、数学的には特 ( 一九六九 ) である。アポロ計画には数万の人員が が、の発展のなかでシステム解析の手段と シミュレーション理論、ネットワーク理論、制殊なケースであるが、もっとも基本的なもので 動員され、アポロ一一号には五〇〇万個の部品 してもたらされた。工場において材料を加工し御理論、最適化理論などであり、情報科学の体あり、線形代数学を用いることにより理論体系 が使われたが、そこにシステムエ学のあらゆるて製品とする作業過程で生ずる待合せの現象は系の個別分野と重なるところが大きい。 として完成されていて、今日、が圧倒的に 知識と経験が用いられ、以降、システムエ学の全体の作業能率を規定する重要な要因であり、 システムエ学適用の過程で、システム・アプロ多く用いられている。 呼称は広く知られるようになった。 その発生から解消までのメカニズムを一般化し の適用例として「割当て問題」の一つを ーチの考え方をもっとも端的な形で具体化して 〔システムとはなにか〕システムということば理論化したのがである。ゲームの理論も O いるのがシステム解析・システム設計であり、考えてみる。台のコンピュータとれ種のジ その全体のなかでとくに重要な位置を占めるの は、今日、コンピュータシステム、航空管制シの一分野として展開され、体系化された。 ョフこ , ) Ⅱ尸 2 , : 、 ~ とがあり、をに ステム、銀行オンラインシステム、ごみ処理シ 第二は、シャノンの「情報理論」とウィーナがシステム解析である。そしてそこで具体的手用いたときの出来高が 0. 、になることがわか ステムなど至る所で使われ、古くは太陽系 so- ーの提唱した「サイバネティックス」である。法として重要な役割を果たすのが、シミュレー っているとする。そのとき出来高の総額を最大 lar system という場合などがその例である。 一九四八年に発表されたこの二つはその後の情ション、最適化、評価 evaluation の三つの手 にするにはコンビュータを各ジョブにどのよ , っ ヒ↓シミュレーション システムエ学でいうシステムは特定の意味をも報科学体系成立の土台となるが、システムエ学法である。↓最適イ に割り当てたらよいか、とい , つのがこの問題で って使われており、次のように定義できよう。 においても情報伝送の問題および制御の問題が 〔システム解析〕システム解析は、目的にかなある。割当てを表現する変数こを、匕を すなわちシステムとは「複数の要素から構成さ重要な契機として存在し、かっシステムそのも う最適システムを設計・製作するために必要な に割り当てたとき 1 となり、そうでないときは れ、それらが相互に有機的関連をもって結合のが、本来、サイバネティックスの基本モデル情報を可能な限り得ることを目的として、おお 0 であるようにとる。このとき目的関数 2 は し、全体としての目的を達成すべく、特定の機として把握されるところにシステムエ学が成立よそ、目的システムの解析・選定、システムの 能を果たすように構成された諸要素の結合体」するのであるから、源流の一つにあげられて当モデル化、システムの最適化、解の評価、の四 である。静的システムの場合も含まれるが、一然であろう。 過程として進められる。モデル化、最適化段階と表現され、問題として次のように定式化 第三は基礎数学の発展である。集合論、確率がその中心となるが、最適化段階などではシミ される。すなわち「条件 般には時間の流れのなかにおいて動的にとらえ られ、またかならずしも実体システムに限定さ 論、線形代数、位相幾何学、数理論理学などの ュレーション技法が駆使されることが多い 数学分野がシステムエ学展開の不可欠の基盤と〔システムの最適化手法〕①システムエ学にお むれず、概念構成システムの場合も含まれる。 一」このシステムは、構造的な観点から「剛構造なった。とくにチューリング機械の理論は人間 ける最適化最適化問題は本来、普遍的な問題のもとで、 す・システム」と「柔構造システム」とに分類できの論理活動の分析に大きな役割を果たし、コンであり、数学的にいえば関数の最大・最小化で 2 Ⅱ区 C ここ ピュータ誕生の土台ともなった。 しる。システムにおける合目的性がきわめて剛く あり、変分法である。工学一般にとってそれは 暑こⅱ 1 , 789
しすてむ になったとき、あるいは明らかであるとき、こ 8 れをシステムとよぶ。システムは下位システム 7 sub-system からなり、下位システムはモデュ ール module からなる。モデュールがシステ ムのなかで操作可能な最小構成単位である。シ ステム、下位システム、モデュールはそれそれ 画し工先 ー宿新に 相対的な概念である。 コそチ 〔手順〕システム・アプローチの一般的な手順 レちテにる フたツ画 は、①モデルの構築、目標の明確化と目標到 , 女ポ区て が筮 , 6 れ達度の測定、 3 代替案または代替方略 strategy 面びはのわ の列挙と選択、④機能、価格、信頼性等の分 全よ面部扱 どお壁央が 析、⑤代替案の優劣を決める評価と決定の規則 ん者の中涯 と言右壁生を決めること、である。とくに⑦と③はもっと ほ預左側の のと も重要である。教育についても、自然現象や社 井面作 6 一 会現象と同様に、この手順を踏まえることが多 天場の右モ やのロ すなわち、システム・アプローチを広く教 壁記工れに の世ジか画 育事象に適用することによって、教育のもつ目 内創ン描区 堂のラて 6 的をもっとも効果的、効率的に実現しようとす た』ケっ部 し書ミよ央 る。これを「教育におけるシステム・アプロー と聖 , に中 〈篠原文陽児〉 ん約はち壁チ」という。↓教育工学 』ナ相 ( が「判ノ南回内川芳美他編『講座現代の社会とコミュ一一 でた審一の ケーション』全五巻 ( 一九七三 ~ 七四・東京大学出 大れのジ左 長か後ル 版会 ) ▽ガーラック他著、町田隆哉訳『授 毅望第急っ 2 第「第 描最ペ涯 業とメディア』 ( 一九七五・平凡社 ) ▽中野照海 ロ井のヨの 天壁イト 編『教育工学』 ( 一九全・学習研究社 ) 堂東ダス システム・エンジニアリング 0 シス 拝るのン 礼いろラキ テムエ学 ナて後ルる イれのギま システムキッチン system kitchen 台 テわ壇 , 始 ス覆祭リ 所用の工業化部品を現場にあわせて組み合わ シでてッ礼 せ、一体的に作り付ける型の台所。従来のよう に既製品の流し台やガス台を横につなぐのでは その抽象性のゆえに、システムそのものは発生する問題を解決するときの、意思決定を助 体」をさす。ギリシア語 systema に由来す なく、三種類の部品 ( ①収納機器をもっキャビ る。古来、人間の客体認知カテゴリーの一つ個々の具体的領域に応じて、①その単位 ( 要ける一つの方法。正しくはシステムズ・アプロ ネット類、②その上に置く一枚続きの作業台、 ーチ systems approach とい , つ。一般的には、 、複数の要素からなる「ある全体」を指示す素 ) の決定において、②それらが形成する関係 の種類の確定において、多様なバリエーション対象とするシステムの目標を規定するすべての③加熱、洗浄、貯蔵などのための設備機器類 ) る概念があったと思われるが、それらは個々の を示す。たとえば、力学的客体の相互引力関係要因を抽出し、これらの相互作用の分析・検討のなかから適当なものを選び、それらを組み合 対象の性質に応じて、群、集合、全体、グルー によって、要因とその効果との関連を明らかにわせて一体化する。すきまや突出部がなく、清 「ノステムという概としての太陽系から、個々の役割の機能的相互 プ、系などとよばれてきた。、、 念は、こうしたさまざまな類似概念の間にある補完関係によって成立している社会集団に至るしようとするので、システム・アプローチは分潔で機能的である。各部品とも寸法、材質、意 までその適用範囲は広い。こうした考え方 ( 概析的、部分的、全体的、目的的、機能的、効率匠、色彩などが豊富で、家庭により異なる食生 共通の構造 ( アイソモルフィズム ) に注目し て、近年、意図的にその理論的洗練が推し進め念化 ) を踏まえつつ、種々の領域でのシステム的という特質をもっている。各種の手法がある活や暮らし方の多様な要求にこたえるととも が、マーケティング・ネットワーク理論、シミ に、室内装飾としての美しさを兼ね備えてい られたものであり、・ヘルタランフィなどによっ分析、システムエ学が可能となったのである。 〈中野秀一郎〉 ュレーション理論が重要である。 る。ヨーロッパ製品の直輸入から始まったシス ↓システムエ学↓システム論 て、 T) (General Systems Theory 般システム理論 ) として体系化されるようにな・バックレイ著、新睦人・中野秀一郎訳〔システムの意味〕ある事象について、①構成テムキッチンは、当初は非常に高価であった 要素の間に相互規定関係が存在し、秩序ある全し、シンク ( 流し台の深さ ) の大きさ、作業台 『一般社会システム論』 ( 一九〈 0 ・誠信書房 ) った。その意味で、システム概念はきわめて抽 ▽新睦人・中野秀一郎著『社会システムの考体をなしていること、②単一または複数の目的の耐熱性・耐汚染性など、かならすしも日本の 象的なレベルに位置し、システムが、これを構 をもっこと、③入力 input があること、④出食生活に適合しない点があったが、豊富な収納 え方』 ( 一九八一・有斐閣 ) 成する個々の要素には還元不可能なある種の 機能と高いインテリア性が注目を集め、日本の システム・アプローチ自然現象や社会カ output の一部分を入力へ還元するフィー 「創発的特性」 emergent property をもっとい 現象をはじめとする多くの複雑な事象のなかでドバック feedback 機能をもっことが明らか台所事情を考慮した比較的安価な国産品の開発 う主張を基礎にしている。 : 、御価■は コヨ第 : 7 を
じくつぎ 仕ロ 〔図 A 〕鉄骨造の柱と梁の 仕ロ ( 剛接合 ) 添え板 高カボルト はめ、ポルトで締め寄せたものである。軸径の わせによって、いろいろな仕口が形づくられ、化をねらった素朴単純なものであったが、のちため、その権限も幕府に帰した。その賦課・割 ごろ 深い軒の出を支えたり、風や地震によって生じ には語呂合せと同じく、一つの文句が語勢で他当ては「打つ」といわれ、道路に面した家屋の大きいものにはフランジ継手が用いられる。も らくちゅう 間ロや洛中田畠の面積を測って地ロ帳を作成っともよく用いられるもので、鋳鉄製のフラン る力を巧みに吸収、分散させたりしてきた。こ の文句と通い合うものをもいった。「両替屋」 わたがけ いちぶちちぶ しやくべったん・ヘっ ジ ( つば ) を軸の端にキーで止め、数個のポル れには、材を交差させてあわせるだけの渡し掛という題に「一分 ( 秩父 ) の庄司重忠」とつけ し、尺別・段別に賦課額が決定された。摂関 ついたち 仕ロ ( 図と、材を緊結できるように組み合るような地口付けに始まり、「九月朔日命はお家、門跡、東寺など有力社寺支配下の商工業者トでフランジを締め寄せて結合する。船の推進 わせてつくる組立て仕ロ ( 図 0) がある。現在しし ( ふぐは食いたし命は惜しし ) 」「いなか に対する地ロ銭は、免除されることもしばしば軸のように径の大きい軸を結合するときには、 くぎ 〈佐々木銀弥〉鍛造のときフランジを軸と一体につくりだし、 は、複雑な木組みを簡略化するかわりに、釘、 ざむらい茶みせにあぐら ( 死なざ止むまい三味であった。 ポルトでフランジ部を締めて結合する。一体で じくちゅうコケ植物の蒴の中にある ポルト、かすがいなどの金物によって仕口を補 線まくら ) 」のように、一文句全体として一貫 軸柱 せん - 」うふん 強する工法が、一般に用いられている ( 図 2)0 した意味のある語句が、他の意義の文句のロ吻組織の一つで、胞子に囲まれた柱状体。蘚類おあるためフランジ部は径は小さく、しかも軽く なお、家具における接合技法の総称をさすこ にそのまま似ているものに変化した。地ロ遊戯よびッノゴケ類の蒴にはみられるが、苔類の蒴てすむ。 なぞ ともある。 〈井上浩〉 〔可動軸継手〕二軸の中心線を正しく一致させ 〈鈴木有〉の流行は、絵と関連させた絵地ロや謎地ロの流 じくつぎて二つの軸を直接連結し回るのが困難であるとき、この軸を結合するのに 回『建築学大辞典』 ( 一九七六・彰国社 ) ▽日本建行を生み、明治まで及んだ。 〈神保五彌〉軸継手 築学会編『建築学便覧Ⅱ構造』 ( 一九七七・丸地ロ銭しぐちせんおもに南北朝 ~ 戦国時代転や動力を伝えるようにする機械部品。カップ使用されるもの。また温度の変化により、二軸 善 ) ▽同編『構造用教材』 ( 一九会・丸善 ) 、室町幕府が京都など都市居住の商工業者の リング coupling ともいう。二軸の連結を半永を固定してしまっては困るようなときにも使用 でんばた せ される。フランジ継手のポルトの部分に皮ある ▽飯塚五郎蔵著『住宅デザインと木構造』屋敷地や田畠などに賦課した臨時の課税。伊勢久的に固定してしまうものを固定軸継手とい だいじんぐうだいり だいじよう いはゴムのような弾性体を介在させ、軸が多少 ( 一九全・丸善 ) 二軸の間にある程度の移動ができるように 大神宮・内裏・大社寺の造営や修理費、大嘗 ねんしゆっ たわんでもよいようにしてあり、たわみ継手と したものを可動軸継手という。 地ロしぐち江戸の一一 = 〕語遊戯の一種。庶民会のための経費などを捻出するため臨時的に 〔固定軸継手〕一一軸を突き合わせその継ぎ合わもいう。 の口頭戯としての秀句の一種で、上方でいう賦課したが、のちには恒常化の傾向を示してい くちあ きようほう 〔自在継手〕二軸が同一平面上にあって、その 「ロ合い」と同じである。享保 ( 一七一六 ~ 三六 ) のる。その賦課・免除の権限は本来公家政権が握せ部に筒形の金物をかぶせ、それぞれの軸にキ 中心線がある角度で交わるときに用いられるも ーを打って止めたもので、一般に軸径の小さい 中ごろから流行した。初めは文句中の二重語義っていたが、のちに室町幕府が徴収にあたった の。二軸の端を二またとし、それらを十字形の ときに用いられ、スリープ継手という。スリ し 物差 ピンで連結した構造をもっている。二軸のなす プ継手の特別なものとしてセラー継手というも 金胴 のがある。スリープの内側が両口からわずかの角は変えることができる。しかし、一方の軸が 一定速度で回転しているとき、他方の軸は一定 傾斜をつけたテーパ ーとなり、これに外側がテ ーとなっている内スリープを向き合わせて速度では回転しない欠点がある。二軸の回転速 手 皮軸 ラ セ た可 ム ゴ はり 〔図 B 〕木造の渡し掛仕ロの例 ( 渡りあご ) 、王 4 000000 ・ 000000 柱・梁仕ロ 梁 梁 梁継手 溶接 かみがた 〔図 D 〕木造の柱と梁の仕ロ ( 傾ぎ大入れ柄差し羽子板ポルト締め ) 通し柱 おお はそ・ 〔図 C 〕木造の組立て仕ロの例 ( 大入れ柄差し ) 羽子板ポルト たんざくかなもの こみせん 込栓 イ - 床 軸継手 / おもな種類 ポルト スリープ スリープ継手 十字形金具 ク ョ 自在継手 665
ドには幅の広いギャップのものが使われる。な 方程式体系を誘導形に解いた ( 内生変数につい っ て解いた ) とき、その誘導形パラメータから各 お、磁性材料としては。ハーマロイ、フェライ 構造方程式の。ハラメータが単一のものとして定 ト、センダスト、アルバームなどが使用されて キ、キ端 まるかという問題に翻訳される。この問題を検 〈金木利之〉 しきべつもんだい identification 討することによって導かれる一つの識別可能性 識別問題 の条件は、次のようなものである。 e 本の構造 problem 計量経済学において、相互依存の 方程式からなる経済モデルにおいて、そのなか 関係にある経済変数間の変動のようすを一連の テ のある構造方程式が識別可能であるためには、 方程式体系として数量的に表現し、実際のデー ッ 他の方程式のいずれかには採用されていてその タを観測することによってそれらを生み出す具 セ 方程式には採用されていない変数の数がマイ カ 体的な構造を推定しようとする際、想定された ナス 1 以上でなければならない。一般に、その 各方程式が観測データの背後にある正しい構造 構 数がマイナス 1 より少ない場合は「過小識 を表すものとしてみいだすことができるかどう プ 別」とよばれ、識別不能である。マイナス 1 かの問題。アイデンティフイケーションの問 ャ 題 ス ケ に等しい場合は「適度識別」、マイナス 1 よ 英ギ題、認定問題ともよばれる。 ッ フ 石タ へ り多い場合は「過剰識別」といわれる。この判 レ 〔識別可能性〕いま、ある商品について、その甥 気 下おトノ 別条件は「次数条件」とよばれる一つの必要条 価格カと需要量クに関して何か年かにわたるデ 高ス 件であり、識別可能なための必要十分条件とし ータを調べたところ、価格の低下 ( あるいは需 カーク図表上で移動させる要因となる。これにては、別に「階位条件」とよばれるものが一般 や機雷の探知にも使われるが、磁探の主力は潜要量の増大 ) につれて需要量が増大 ( あるいは 水艦の探知用のもので、これには海底に固定す価格が低下 ) してきたとしよう。このようすを対しては供給者側の条件変動を表すものであ的な形で求められている。↓経済変数↓計量 ( 力、ク ) の点としてグラフ上に描くと、点のり、生産設備量とか生産量などの要因が考えら経済学↓計量経済モデル↓構造方程式↓モ る (magnetic indicator 一 00P ) と航空 デル・ビルディング↓誘導形 〈高島忠〉 機の尾部に搭載する (magnetic anoma- 動き方は右下がりとなる。したがって、この観れる。そのような要因が変化することによっ しきばう båton de commendment 測データは、この製品に関する消費者の需要行て、供給曲線はカー図表上で、、 & 、 ly detector) があり、艦艇用のものはあまり 指揮棒 ・ : と変位するわけである。 ヨーロツ。ハ、後期旧石器時代特有の角製 実用化されていない。は海底に細長いル動を表すものとして、これから需要関数を導く じゅじゅっ 品。古くから、呪術的な儀礼の際に用いられ いま、ズの係数のが 0 であり、需要曲線を変 ープ状にケープルを設置して電流を通し、一定ことができるように思われるが、実はそうでは る指揮棒であると解釈され、一般にこう呼び習 ない。なぜならば、市場において実際に観測さ位させる要因が存在しなかったとするならば、 の磁場を構成する装置。磁性体が通るとコイル 需要曲線はカー図表上でのままであるかわされている。 内に電圧が誘起されるので検知できる。れた各点 ( 力、をは取引価格カと取引数量ク 、しレっ・つい トナカイの角を材料にしてつくられた棒に、 は海上自衛隊の主力機対潜哨戒機も装との関係を示すのであって、クは需要量を示すら、供給曲線の変位に伴って観測点は線の 一か所ないし複数の孔を穿ったもので、一端 備している。有効探知距離をよくするため海面とともに供給量をも示すものだからである。す上に並ぶ。すなわち、この場合には、観測デー 寺、じよう に、枝角の叉状部を留めるように切断して、こ 低く飛行する。捜索コイルは磁場の方向に安定なわち、観測された各点は、各観測時におけるタの集合から需要曲線は判明するが、供給曲線 このような状況にあると こに孔を開ける。このために、多くの場合 >* 字 されており、直下の磁性体の存在を地磁場のゆ需要曲線と供給曲線との交点を表すものではみいだしえない。 き、需要に関する構造方程式①は「識別 ( 認状の形状を呈する。シカなどの動物や幾何学的 がみとそれに応じた誘起電圧の変化により探知あって、真の需要曲線 ( および供給曲線 ) は、 する。海面下二〇〇程度まで探知が可能であ図のように観測値の背後に存在するのである。定 ) 可能」であるが、供給に関する構造方程式な文様によって飾られていることがある。長さ る。 二〇 ~ 三〇ほどのものが多い。 〈大谷内一夫〉したがって、需要関数をカ、 4 の関係式 ( たと ⑦は「識別 ( 認定 ) 不能」であるといわれる。 需要曲線のかわりに供給曲線を変位させる要因 一方、エスキモーは、同様の道具を、棒状の えば q Ⅱ + ) として表し、以上の観測デー magnetic head テ 磁気へッドじきー ープレコーダーやビデオテープレコーダーにおタに基づいてその式を推定 ( 象日の値を定めが存在しない場合には逆の結果となる。ま骨製品のゆがみを矯正するために用いていた。 やり いて、磁気テープに接触させる磁性体の部分をる ) しても、それは一般には、真の需要関数をた、との両要因が存在し、これらが同じ要これにヒントを得て、投げ槍の柄などをまっす この商品市場の動きを因であるか、互いに関連をもって動くような場 くに仕上げるための道具であると解釈する立場 いう。磁気テープに、電気信号を磁気信号とし示すものとはならない。 合には、両構造方程式とも識別不能となるのに も有力である。その証拠として、孔の周縁部 て記録させるもの、記録されている磁気信号を一つの方程式体系 ( モデル ) によって示すと、 対して、とが個々に独立に動く要因 ( 外生に、加工作業の際に生じた摩耗痕がしばしば認 電気信号に変換するもの、および磁気信号を消次のようになる。 変数とよばれる ) の場合には、両構造方程式とめられるという。この場合は角製有孔棒とよば ( 1 ) Ⅱ十忌十義 去するものがあり、目的に応じて記録ヘッド、 〈鈴木忠司〉 も識別可能となる。その理由は、前者の場合にれることが多い ( 2 ) Ⅱ bo 十 b1P 十 b2Y 再生へッド、消去ヘッドとよばれている。一つ ( 3 ) Ⅱ参 は両構造が観測データの背後にまったく隠されシキミ〔樒〕、ミ、ミミミミミ L. シ のヘッドで記録・再生の両機能を兼ねたものも 第一式は需要関数、第二式は供給関数であてしまうのに対して、後者の場合には一方の構キミ科の常緑高本。高さ二 ~ 一五。葉は互生 あり、とくにカセットテープレコーダーのよう 造の外的要因が動かない間に他方の構造の外的し、全縁で葉脈は見えにくい。三 ~ 四月、薄黄 に重量・寸法などに制限がある場合に使用されり、第三式は、各時点での両関数による曲線の らせん 要因が変動することが可能だからである。 白色の花を開く。花弁、雄しべは多数が螺旋状 交点として取引量が決定されることを示してい る。ヘッドの構造は記録用、再生用ともにリン 〔識別可能条件〕識別可能性の問題を一般的に に配列し、雌しべは八本ほどが輪生する。果実 る。は所得水準や消費者の嗜好などを表し、 グ状コアの一部に狭いギャップを設けてあり、 : のよ , つに 考察する場合、それは、経済モデルである連立は袋果で、おのおの一個の種子がある。本州か これは、需要曲線を、、 コアの一部にコイルが巻かれている。消去ヘッ コイ丿レ ガードコア ア 7 〃 1 SI D2 〃 3 S3 わ 4 S4 〃 5 、 S3 あな
はヘテロの状態になって、互いに一方の親からのが所務雑掌、在京して荘園の訴訟事務を行う ざっしゆきようせい hybrid vigor 合は、属間および種間交雑が行われる。これら雑種強勢 彼らは荘園において ものを沙汰雑掌といった。 , の雑種の多くは不妊であるため、一代雑種しか遺伝的に異なる両親の間に生じた雑種に現れきた不利な劣性遺伝子の表現を、他方の有利な とくぶん 一定の雑掌給という得分を得、本所・領家側の 得られない。属間雑種の例としては、台湾で肉る、生育、生存力、繁殖力などの優れた性質を優性対立遺伝子が覆い隠してしまう確率が高く トウホアンアー なる。そのようにして生じたは、両親のいす利害を代表した。江戸時代には公家の家司を雑 用アヒルとして飼育されている土蕃鴨があり、 へテローシス heterosis ともよばれる。 ツアイアー これは在来のアヒルである菜鴨の雌とバリケ自殖劣性の逆の現象である。すべての雑種に現れよりも有利になるという説明で、優性遺伝子掌といい、維新政府の成立後、一八七二年 ( 明 ンの雄との一代雑種で、早熟早肥で肉質は親にれる現象ではなく、両親の組合せによってその連鎖説といわれる。それと対立する別の説明治五 ) から八六年まで宮内省に置かれた職掌に 雑掌があり、宮中の雑務をとった。〈奥野中彦〉 勝る。種間雑種には、雌ウマと雄ロバの一代雑程度が異なる。一般に同一種内の遠縁のもののは、超優性説である。一つの遺伝子座につい 種であるラバがある。強健で耐久力があり、粗 間の組合せはど雑種強勢が強く現れるが、あまて、ヘテロ接合型が両親のいすれのホモ接合型回赤松俊秀著『古代中世社会経済史研究』 ( 一九 七三・平楽寺書店 ) ▽泉谷康夫著『律令制度 食の点はロバに劣らず、体の大きさとカの強さ り遠縁のものはかえって生育の不良な雑種弱勢よりも優れている現象を超優性という。両親の 崩壊過程の研究』 ( 一九七三・鳴鳳社 ) はウマに劣らない を示すことがある。 交雑によって、その間で異なる遺伝子がヘテロ 家畜では、一般的に品種間交雑が雑種強勢に 雑種強勢は、雑種性の程度と深く関係してお接合型となって雑種強勢が現れるという説であ 札沼線さっしようせん北海道西部を走る日 そうえんしんとつがわ 利用され、品種間雑種を単に交雑種または雑種り、雑種第一代 ( ) にもっとも著しく現れ、る。実際にはおそらくこれらの両方の現象がお本国有鉄道の線路名称。桑園ー新十津川間七 こっているものと思われる。↓雑種〈井山審也〉六・五キ。、全線単線。石狩川右岸を走り、札幌 とよぶ。これらの雑種は繁殖力をもっため、新以下、雑種世代が進むにしたがってしだいに強 品種の作出にも利用される。イギリスの在来馬勢の程度が減少する。 サッシュベルト sash belt 飾り帯のこ市 ( 桑園 ) と沼田町 ( 石狩沼田駅 ) を結ぶ鉄道 として一九二七年 ( 昭和一 D 着工、札沼北線、 の雌と東洋種の雄との雑種から徹底的に改良さ と。装飾的な幅広の、柔らかい材質でできた、 〔雑種強勢の現象〕ドイツの植物学者ケルロイ 札沼南線として工事を進めて三一 ~ 三五年開業 れてできたサラ。フレッドや、ヒッジの毛用種メ ター J. G. Kölreuter のタバコを用いた広範締め金具を使わない腰帯をサッシュ sash とい し、全通とともに札沼線となった。しかし、第 リノーの雌とイギリスの長毛種の雄の雑種のう 日本ではこれをサッシュベルトとよんでい な雑種研究で一七六〇年代に発見されたが、 とうべっ 二次世界大戦中の四三 ~ 四四年に石狩当別ー石 ち優れたものどうしの交雑を続けてできた毛肉これが農業生産に実用化されたのは、一九〇る。サッシュには、このような飾り腰帯や肩に かけるスカーフの類と、軍人などが肩から斜め狩沼田間が休止、四六 ~ 五六年 ( 昭和二一 ~ 兼用種のコリデールはその例である。とくに品〇年代初めのアメリカの研究者へイズ H. K. けんたい にかける肩帯や肩章などの意味がある。中世ま一 ) に復活したものの、七二年にふたたび新十 種間交雑による雑種強勢の効果は、肉生産のた Hayes 、イースト E. M. East 、シャル G. かきん H. Shull らのトウモロコシの雑種強勢の研究では肩帯だけを意味し、今日のような飾り腰帯津川ー石狩沼田間が廃止されてバスに転換され めの家畜や家禽の雑種にみられる。 た。列車はすべて函館本線に乗り入れて札幌駅 が登場するのは一四世紀になってからである。 さらに近縁な交雑種として、系統間雑種、近に始まる。アメリカのトウモロコシの生産は、 に直通運転される。近年は札幌郊外の宅地化が 交系間雑種があるが、実験用の小動物を除き、 一代雑種の利用によって飛躍的に増大した。日サッシュの名で服装に取り入れられたのは一六 生産用の家畜では近交系の作出と維持に要する本でも、一九一四年 ( 大正三 ) にすでにカイコ世紀以降のことで、部屋着の装飾ベルトとして進み、札幌ー石狩当別間は通勤・通学鉄道の機 ばくだい 〈青木栄一〉 能が強くなっている。 費用が莫大なため、近交系雑種利用は世界的に の一代雑種品種の利用が蚕糸試験場で開発さ男女ともに流行した。階級を示す肩章も騎士な ざっしよくどうぶつ動物性の食物 もごく少数の育種組織でニワトリに対して行われ、その後、急速に全国に普及した。雑種強勢どに盛んに用いられた。一八世紀以降、女性の雑食動物 れているにすぎない の利用は、異なる両親の間の交雑を必要とする正装にも登場し、今日ではおもに女性用装飾帯と植物性の食物をあわせて摂取する動物をさ となっている。男性用としてタキシードに着けす。このような食性を雑食性という。この食性 品種や系統間の交雑において、二系統の交雑ので、交雑種子の得られやすい他殖性の作物に ハンド cummerband があり、日本の の動物は食物の選択範囲も広いことが多く、食 によって得られるものを単交雑種または二元雑広く適用されてきたが、最近は遺伝的に花粉なるカマー ふねん 種とよび、この型の交雑はあらゆる家畜で広くどの受精能力を不能にする細胞質雄性不稔の利兵児帯、スペインのフアハ faja やフィリピン物条件の変化が大きい環境に生息しやすいと考 利用されている。三系統および四系統の交雑種用などによって、イネなどの自殖性の作物にものタピス tapis など民族服には を三元雑種および四元雑種とよぶ。二品種以上応用されるようになった。現在では、ほとんどサッシュの類が多い。〈田中俊子〉 を逐次循環させて交雑する循環交雑または輪番のニワトリ、カイコなどの動物、トウモロコ雑掌ざっしよう古代・中世 こくがしようえん シ、トマト、タマネギ、モロコシ ( 自殖性作 に国衙・荘園、貴族などに属し 交雑という方法があり、一般に循環交雑によっ て十分なへテロ性を与えられた雌に優れた雄の物 ) など植物の品種が一代雑種品種となり、まて雑事務をとった役人。元来、四 りつりよう どのつかい 度使 ( 律令時代に毎年、国司が 純粋種を交配させる : フタではとくに品種間雑た多くの野菜類、花、林木、家畜などの生産に 利用されている。 政治の成績を中央政府に上申する 種が主流であり、一代雑種、三元雑種、さらに 四元雑種、循環雑種がつくられている。肉牛も〔雑種強勢の原因〕生存に有利な遺伝子が、不ために派遣した四種の使 ) の従者 ・一うちょうし ちょうしゅうし 利な遺伝子に対して優性であって、そのようなで、貢調使雑掌・朝集使雑掌な 畜産先進国ではほとんどすべて品種間交雑種に 移行し、アメリカでは品種間の循環雑種の作出遺伝子の数が多いと、一方の親にそのような有どと称したが、平安時代に入って 利な遺伝子をすべてホモの状態で集めることは四度使の制度が崩れ、国衙の雑事 が肉牛にも普及してゆく傾向にある。これに対 とくに遺伝子の数が多い 務をとるものを某国雑掌と称する し卵用鶏では、雑種強勢を利用した品種間雑種非常にむずかしい。 と、限られた数の染色体上にそれらが連鎖してようになった。またこれに倣って は少なく、系統間雑種の利用へと移行し、ほと ほんじよりよ・つけ よ いる可能性が高いので、有利な遺伝子だけを一莊園領主である本所・領家はその んどが白色レグホンの系統間の二元・三元・四 し 元雑種で占められている。また乳牛において方の遺伝子型に集めることはさらにむずかし荘園の管理にあたるものを荘園雑 っ 。このような、有利な遺伝子も不利な遺伝子掌といった。鎌倉時代以降、在地 も、泌乳能力に雑種強勢効果はみられず、系統 〈西田恂子〉ももっている両親の間の交雑を行ったとき、 して年貢・公事の徴収にあたるも 六、門の循環交雑が行われている。 はこだて サ - ッシュべノレト 〔左〕 17 ~ 18 世紀 , 貴族の問て , 肩帯は勲章や紋章とは限らす 装飾用サッシュベルトとして , また腰帯も装飾ベルトとして 流行した。フランスペルサイユ宮殿 〔右〕ルーマニアの民族衣装にみられるサッシュベルト 165
さんぎよ ことになる。こうした視点から産業廃棄物の規 6 の有無、新規企業の参入の可能性、市場の成長る ( ただし財源難のため一九八一年度以降は一 性などに求められる。市場行動の面では、企業般会計からの受入れは停止され、逆に本会計か定を再考する必要がある。 関連して、行政サイドでも種々な廃棄物の処 間の結託の有無、協調的行動の有無などが目安ら一般会計に繰り入れている ) 。産業投資のお とされる。市場成果の面では、規模の経済、操もな対象は、公営企業金融公庫、北海道東北開理計画が策定されている。政府は、一九八〇年 業度、広告費比率、技術進歩の有無などが基準発公庫、沖縄振興開発金融公庫、日本輸出入銀代に入り、首都圏、近畿圏といった大都市圏域 となり、価格の伸縮性の有無も重要な目安とな行、金属鉱業事業団などになっており、いずれで発生する廃棄物のための広域最終処理区域と 〈林正寿〉して大規模海面理立地を検討している。東京 も出資金の形をとっている。 る。これらを、環境保全、製品安全性確保など 湾、大阪湾に廃棄物の最終処理地域を造成しょ の社会的条件と両立させつつ、有効に実現させ産業廃棄物さんぎようはいきぶつ industri ・ うとするフェニックス計画がそれである。だ 〈宮沢健一〉 al waste 産業活動の結果、排出されてくる 要 ることが課題である。 概 回宮沢健一著『産業の経済学』 ( 一九七五・東洋経廃棄物。産業活動と関連した有害廃棄物の排出が、この計画には、市民団体から、廃棄物の発 の 済新報社 ) ▽今井賢一著『現代産業組織』や多量の廃棄物の発生は、先進工業国において生そのものの抜本的な規制をせずしての大規模 方 え 関よ ( 一九七六・岩波書店 ) ▽植草益著『産業組織大きな社会問題を引き起こしてきた。日本でも処理場建設であり、海域の環境を破壊するのみ 考 一九六〇年代の急速な産業再編成の進展とともでなく、大量の廃棄物の発生を倍加するもので 論』 ( 一九公一・筑摩書房 ) ▽・・べイン 規策 政 に公害問題が深刻化している。こうしたなかあるといった反対声明が提出されている。この 論 著、宮沢健一監訳『産業組織論』上下 ( 一九 響共 造 織 で、一九七〇年 ( 昭和四五 ) には「廃棄物の処ように産業廃棄物の処理には、困難な問題が少 影公 七 0 ・丸善 ) デいぎ 組 なくない。環境容量を尊重し、発生源での徹底 三業地さんぎようち妓屋、待合、料理店理及び清掃に関する法律」が制定されている。 業 産 この法律においては、一般廃棄物と区別しての的な処理を実行させながら、産業廃棄物の大量 からなる三業組合 ( 同業組合の一種 ) が組織さ れている区域。これらの営業は、警察署の認め産業廃棄物の内容、およびその処理の義務者を発生過程そのものの根本的な再検討が課題とな るであろう。 〈大西勝明〉 利潤の存否、価格伸縮性の程度に現れる資源のる指定地に限られたため ( 現在は公安委員会の明確化すると同時に、廃棄物の処分方法につい ひょうじゅんさんぎよう さんぎようぶんるい 0 標準産業 配分効率いかんである。さらに長期・動態面か監督下で営業地は制限される ) 、三業の営業許ての規制をしている。すなわち、排ガス、排水産業分類 らは、技術革新力や研究開発力の存否、製品の可地であることを示す称呼となった。一般名称を除いた固形状または液状の燃えがら、汚泥、分類 として使うほか、地域名を冠して〇〇三業地と廃油、廃プラスチック、ゴムくず、金属くずな産業別組△口さんぎようべつくみあい industri ・ 品質や安全性、資源保全の程度などが重要な判 いう。三業組合は、明治初年に遊廓で貸座敷、どが産業廃棄物とされている。また廃棄物の処 al union 職種や熟練度の違いにかかわりな 断基準となる。 しようぎ く、同一産業に従事する全労働者を一つの労働 引手茶屋、娼妓の三者が結成したのが先で、京理については、都道府県の役割は補完的で、排 〔有効競争の条件〕市場構造が競争型に近い ばんと と、企業間で有効な競争行動がとられ、社会的都先斗町では芸妓、小方を加えて五業組合をつ出事業者が全責任を負うことになっている。通組合に組織するものであり、一産業一組合がモ 常、廃棄物による被害を阻止するために、焼却デルである。特定の職業や職種の熟練労働者を くったこともあったが、遊廓と花柳界の勢力交 に望ましい成果が期待できるが、市場構造が非 競争型・寡占型となると、競争は実質的に排除替により、三業地は花柳街をさすことになっ炉等を使用しての焼却、破砕、圧縮、脱水、プ中心に組織される職業別労働組合 ( クラフト・ ラスチック類に対する溶融加工、中和等の処置ュニオン ) に対する組織である。 されやすくなる。もちろん、寡占型の市場でった。なお、右のうち待合を除く二業組合の土地 〈原島陽一〉 があり、さらに最終的には埋立て処分、海洋投 産業別組合は資本主義の独占段階に対応して ねに競争が阻害されるというわけではない。大を二業地という。↓花柳界 成立・発展した。すなわち、生産過程の機械化 企業間で経済成長下などで激しい市場確保の競産業投資特別会計さんぎようとうしとくべっ入処分等が試みられている。 こうした法律や諸処置にもかかわらす、産業を中心とする大量生産方式の発展に伴い、旧型 特別会計の一つであり、民間から集 争がなされる状況が生ずる場合もある ( 競争的 寡占 ) 。しかし、しばしば各企業が互いに価格めた資金や一般会計からの出資金などをもとに廃棄物問題は解消しておらず、持続的な大量の職種や熟練の解体が進行し、大量の半熟練・不 しっそう困難な問題さえ投げ熟練労働者が生産過程に導入された。一方で巨 融資活動を行うために設けられている融資特別廃棄物の発生は、、 競争をやめて、共存共栄を図ろうとする状況が かけている。産業廃棄物のなかには、現在のと大企業内で分立する職業別組合は弱体化し、こ 会計として分類されている。産業投資特別会計 支配的となることも多い ( 協調的寡占 ) 。そう ころその危険性を除去することが不可能なもの こに、同一産業における労働条件や作業環境の したとき、これら産業では高価格・高利潤方式は、経済の再建、産業の開発、貿易の振興を目 がとられがちであり、資源の社会的に必要な移的として、国の財政資金をもって投資 ( 出資おさえある。一方、土壌や海といった自然界の希共通性を基礎とし、職種や熟練度の違いを越え よび貸付 ) を行うために、一九五三年 ( 昭和一一釈能力には限界があり、産業廃棄物の続発、固て一つの組合に組織する産業別組合という組織 動が制限されるという、いわゆる独占の弊害が 八 ) に設置された。その前身は一九四九年に創定化、山積み等は、大気汚染や水質汚濁問題を形態が必要かっ有効なものとなった。イギリス 生じる。これを規制するための制度設計が「独 占禁止法」による政策運営である。独占禁止政設された米国対日援助見返資金特別会計であ深刻化させている。事実、廃棄物の海洋投入処では一九一三年設立の全国鉄道労働組合がもっ とも早かった。アメリカでは一九二〇年代から 策のねらいは、まったく自由で完全な競争を求り、これからの承継資産の二二九四億円と一般分等は、国際的な問題となっている。 三〇年代にかけて、職業別組合主義にたつアメ 廃棄物の資源化、廃棄物の有効利用が、工学 会計からの承継資産の一一八七億円を資本とし めることにあるのではない。大企業を多数の小 リカ労働総同盟 (<t==) の一部を改組し、広 企業に分割することは実際的ではないし、規模て、産業投資特別会計は発足をみたが、その研究を基礎に追究されている。ただこの場合 の経済性や組織の経済性を失わせるマイナス効後、経済援助資金特別会計などの資産も承継も、特定の資源のリサイクルが定着するかど , っ範な不熟練労働者の組織化を図る連動が高ま り、使用者側の弾圧に抗しつつ、三八年に産業 果を生むからである。目標は、有効競争を実現し、これらの資金からの収入金 ( 運用金回収、かは、その推進が当該企業にとり採算にあうか 日本開発銀行および日本輸出入銀行からの国庫どうかにより支配されている。企業の採算にあ別組合会議 (0*0) が結成された ( 五五年に して、価格機能の働きを取り戻し、柔軟性ある 産業組織を維持することにある。有効競争の基納付金など ) や一般会計からの受入れおよび外うかどうかが、資源の有効利用を阻んでおり、合同して・ O*O となる )。産業別組合 ひいてはそのことが廃棄物の範囲をも規制するは独占段階の組合組織として今日支配的地位を 準は、市場構造の面では、企業数、価格支配カ貨債の発行収入などをあわせて資金源としてい ・企業への 公共政策 市場成果 performance 市場行動 conduct 〔有効競争〕 成果判定 の基準 ぶんるい
しっせい ような性質をもった数列は収束することを主張列を考え、この列そのものが一つの数を定めるなることから、こうよばれる。メ 41 ) 42 ) タン以外の重質炭化水素は一括し した。これを出発点として厳密に公理的に構成と考える。二つの基本列 0 に対して、 したならば、現代的な意味での実数概念に接近 て Z »-2 (natural gas liquid) したであろうが、コーシーは単にこれを主張し とよばれることがある。石油の産 = m ( ー ) Ⅱ 0 ↓ 8 出に伴って油田から随伴してくる たにとどまった。ポルツアーノも一八五一年の書 物のなかで実数の認識に関する議論を展開してであるとき、この二つの基本列は同じ数を定め天然ガスは湿性ガスであることが舌 るものとすれば、このように基本列で定められ多く、中東やアフリカで産出して 、つ【 いる天然ガスはほとんど随伴ガス 〔実数概念の確立〕デーデキントは一八七二年る数のうち異なったものの全体によって、実数 覆 、有理数から出発して実数をつくりあげる議の体系がつくられる、とするのである。この考である。↓天然ガス〈富田彰〉を し。せいかん 0 コンス空 論を展開した。彼は、直線上の点と数との間の え方は適用の範囲が広く、数学のいろいろな分執政官 ーレ 対応に注目し、直線は、それをどの点で切って野で完備化として知られる。 の も同じ状態 ( いずれか一方の半直線は端点をも 立ロ ヒルベルトは一八九九年、幾何学基礎論を研生植物し。せいしよくぶつ 地下水位が高く、停滞水に覆われ南 ち他方にはない ) になるので、それが実数の本究した際、実数の体系の公理的構成を考えた。 線前 質だと考えた。そして有理数だけでは、それをそれは四則演算に関する一般的性質、大小に関たり、一時的に冠水したりする湿 本舌舌滞 晶乾等停 潤地に限って生育する植物。池や日 あるところで切断するとき、同じ状態にならなする一般的な性質と、アルキメデスの公理 ( 任 いので、むしろこの切断自体を実数の本質と把意の正の数象日をとるとき、を次々と加え沼の岸にみられるアシ、ガマ、マ 握するのが妥当であるとした。詳しく述べるとていくといっかは日より大きくなる ) をあげ、 コモなどがもっとも代表的な種で 次のようである。 このような体系のうちで、それ以上大きくできあるが、カヤツリグサ科のスゲ じっせんきろく教師が自らの行っ いま、有理数の全体を、次のような二つのないものが実数の体系だとした。この、これ以属、ホタルイ属、ハリイ属、アヤメ科、イグサ実践記録 科などにも湿生植物が多い。湿潤地は緊密な土た教育実践の過程を振り返り、自己の指導とか 集合、召に分割する。①ス、召は共通な要素上大きくできないという性質を完全性という かわらせて子供の変化・発達の様態を事実に即 をもたない。そして両方をあわせると全体に が、これは、たとえば、①切断はつねに下組に壌構造と停滞水のため通気が悪いので植物の根 してリアルに書きつづったものをいう。 なる。②に属する数象に属する数わをと最大数があるか、上組に最小数があるかであの発達は一般に貧弱であるが、なかには通気組 実践記録には、い教師の指導とかかわらせて ると、いつでも△ b である。このとき、このる。②基本列はかならす取束する。③上に有界織が発達している植物もある。また枯死体は分 たいせき 子供の生活や生きる姿の変化、発達をリアル な集合は、かならす最小の上界、すなわち上限解が遅く、堆積して陸化が進みやすい 、召の組みを一つの有理数の切断といし に描き出した、生活記録的な手法によるもの 湿生植物の植生は生育地の栄養塩類の含有量 れをト ) で表す。そして、をこの切断のをもつ、などと同値である。そして、このよう にして実数を公理論的な立場でとらえうる、とや水質に大きく左右される。低地の富栄養湖で ( 『山びこ学校』一九五一年など ) 、⑦学校の教 下組、を上組という。このとき次の三つのケ したのである。 はアシ、ヒメガマ、マコモ、フトイ、ミクリ、 育の全体を、授業改造を軸にしながら変える努 ースがおこる。 新しい教育 シロネなど高茎の草本植物が優占し、密生した力を記した学校単位の実践記録、 ) ヒルベルトは、数学の体系の厳格な基礎づけ 1 に最大の数があり、おには最小の数がない。 を目標として数学基礎論を創始したが、その大低層湿原を形成する。またカサスゲ、アゼス内容・教材の指導体系づくりや新しい教育方法 には最大の数がなく、おに最小の数がある。 きな目標の一つは、実数の体系に対して明確なゲ、サワギキョウ、クサレダマなども混生すの導入とその実証を中心とした教科ごとの実践 ③スには最大の数がなく、召には最小の数がな 己録、 ) い自己の教育実践の向上を願って苦闘を 基礎を与えることであった。これはまだ将来のる。一方、貧養立地の高層湿原や中間湿原には 第一、第二のケースでは、の最大数、ある大きな問題として残されている。集合論を創始ホロムイスゲ、ヌマガヤ、ミカヅキグサなどの続けた記録としてのものなど、さまざまある。 実践記録は、記録する教師にとって、日常の いはの最小数がこの切断に対応するとすれしたカントルは、基数の大きさの順序として、草本植物やャチャナギなどの低木が生育し、一 〈奥田重俊〉教育実践を点検・反省するのに役だつばかりで ば、これは一つの有理数を表しているものとみ可算基数ド ( アレフ・ゼロと読む ) の次の大き般に疎生群落を形成する。 とうりようせいふ なく、これを読む他の教師に、充実した教育実 さの基数は、実数の基数であろうと考えた。こ ることができる。第三のケースは、これがちょ 執政政府しっせいせいふ 0 統領政府 れを連続体仮説という。これはカントル以来、 うど無理数に対応しているものと考えられる。 舌しつぜっ天気図のある面で湿った大践への意欲を沸き立たせ、同質の教育実践をそ デーデキントは、このように切断の全体を考大きな問題であったが、近年、この連続体仮説気が、ある方向に舌状に伸びている部分。通の読者の教室につくりだすことを可能にする。 え、その間に演算を定めることによって、これは従来の集合論の公理系とは独立なものである常、等高度面または等圧面についていう。湿舌また、実践の事実に忠実な客観的な記録は、教 〈竹之内脩〉 は、混合比、比湿、露点温度、相当温位、気育実践を分析し、一般的な原理や法則をみいだ ことが知られた。↓複素数 を実数の体系として把握することができるとし していくための資料ともなる。実践記録の書き 回竹之内脩著『集合・位相』 ( 一九七 0 ・筑摩書房 ) 温、露点差など、大気中の水蒸気量または湿潤 たのである。 ▽高木貞治著『数の概念』 ( 一九四九・岩波書店 ) 状態を示す物理量の等値線を引くと、それが舌方は、なんのために書くかによって異なるが、 メレーは一八六九年に著した書物のなかで、 しっせい 、、ヾール、七〇〇、 根底には、優れた教育実践を生み出そうとする wet gas 可燃性天状となって現れる。八五 O' リ カントルは一八七二年の論文で、コーシーの立 湿性ガス バール面天気図上で湿舌が検出され、その方向志気がみなぎっていなければならない。また、 場を継承した実数論を展開した。すなわち、数然ガスのうち、主成分のメタンのほかに、エタ に流れる下層ジェット気流を伴うときは、その教育実践を正しく深くとらえる目も重要であ ・は、既述のコーシーのいう性質ン、プロバン、。フタン、ペンタン、ヘキサンな 万・ . ご 02 ) どの比較的重い炭化水素をかなり含有するもの近傍で集中豪雨が降りやすい。なお、乾燥したる。実践記録は、読者に深くとらえられること をもっとき、基本列あるいはコーシー列とい によって、いっそう生きてくるのであり、その う。有理数の範囲で考えると、基本列は収束すをいう。乾性ガスに対比される語で湿性天然ガ舌状の部分を、湿舌に対して乾舌ということが 〈大槻和夫〉 〈倉嶋厚〉読み方もまた重要である。 るとは限らない。そこで、有理数からなる基本スともいう。常温・常圧でも重いものは液体とある。 0 ( し 0 982 年 ( 昭和 57 ) 7 月 24 日 21 時現在 , 長崎および西 日本豪雨のときの 850mb 大気図による ( し 894
さばてん 野る売前と属菓 類により持ち運ばれたものである。属のレベルである。もちろん温床などの場合、夜間覆いを す外で手ガスけ 畑に郊市左ナタ瞶市 でみると南北両アメリカ大陸でそれそれに対応かけることが必要である。種類によっては一般 スク糖コ の用コの の家庭で冬季だけ住居内に取り入れて越冬させ ン食コ内ナビカ砂シするものがあり、種の段階でみるとかなり広い テをス市一③ノのキ 分布域をもっ種も存在するが、南北両大陸に同ることも可能である。日本では温暖な地域であ ポ茎テラッキオメ サ新 , マる , 工ワ じ種や属が分布しているのではなく、明らかにれば、周年戸外に置いても枯死しない耐寒性の ンワてコテい中るイ 央 テチしシアてのれ種 地域性が認められるのが通例である。たとえば種類もある。結氷温度以下の低温にさらすとき 中 」ホウとキグれ籠は一 には、体内の水分が少なくなるよう、給水を控 サ①菜メ②らのよの子大形のハシラサポテン亜科ではべンケイチュウ もみがら える必要がある。鉢植えの培養土は砂に椒殻炭 C ミミをは北アメリカ、パキセレウス属 Pa- などと粗い腐食質を少量混ぜたものが無難であ chycerez 、 s 、レマイレオセレウス属ト e き、き , る。すなわち、排水のよい培養土を用いること 、、ミ、 s は中央アメリカ、セレウス属 Ce 、、 eus 、 トリコセレウス属 T 、 ~ c ぎ ce 、 s 、ネオライモがたいせつである。しかし種類が多く特性も異 ンディア属 ~ ききぎ。こは南アメリカ産でなるので、それそれの種類により栽培法をくふ け洋」ー ) 4 っ うする必要がある。クジャクサポテンの仲間は あり、毛柱類としてはセファロセレウス C おきなまる 普通の鉢土でもよく育つ。またクリスマスカク ミ oce 、 eus ( 翁丸 ) 、ピロソセレウス P 0S0 き、、 e ・ はるごろも タスはミズゴケ植えもよい。石灰分を好む種類 ~ 、 s ( 春衣 ) は中央アメリカ、エスポストア ) 。 おいらく が多いので、そのような種類の大株の栽培にあ を s 、を ( 老楽 ) は南アメリカが分布域である。 せいせつかい サポテン科植物を日本では熱帯植物と考えてたっては石灰岩の細石か、生石灰を風化させ、 〇茎 と固まったものを細かく割り培養土に混ぜるとよ いる人が多いが、緯度からみた熱帯圏では、。 」いー ) ゅ サポテンは乾燥地に自生するが、種子はイ つきりわかる形をしている。この類の種数は七ようになって存在する。雄しべ、胚珠の数は多ちらかといえば標高の高い地帯に自生してお 。また、一般の植物では茎や幹や枝に相当すり、気温のうえで熱帯とみなされる地域に自生ネ科植物の株間や小低木の間で発芽し、幼苗時 属約三六〇種とみなされている。 からふと ひご よ、つえき はそれら植物の庇護のもとに成長する。したが ③ハシラサポテン亜科 cereoideae この亜科るものと葉腋にあたる部分に刺および毛が密生する種類はわずかである。そして樺太 ( サハ って幼苗の育成にあたっては、空中湿度が十分 ン ) の北端にあたる北緯五六度のカナダのアル の植物は形状が一般植物とはもっとも違っておする。これらの特徴はコノハサポテン亜科でも ータ州にはオプンチア・ポリアカンサ ( ウチ保持できるような環境が必要である。また、か り、形状がとくに特殊化した種類が含まれてい 備えており、ウチワサポテン亜科、およびハシ なり高温のほうが成長が速い。鉢植え栽培の場 ワサポテン亜科 ) があり、南緯五四度のバタゴ る。茎や幹は多肉化し、柱状や長円形、球状の ラサポテン亜科ではさらに明瞭となる。サポテ ニア南端のマゼラン海峡付近にはプテロカクタ合は株の大きさにあわせて鉢を選ぶが、どちら ンの刺は、一般には葉が変化したものと記述さ ものなど多様で、一般植物の通常の葉にあたる 器官が成長の初期にもみられず、発達した刺がれているが、通常の葉は退化し、刺は別に発達ス・アウストラーリス ( ウチワサポテン亜科 ) かといえば小さめの鉢を用い、年に一度新しい りよう 培養土に植え換えをする。植え換えに際しては しているとみなすべきであろう。しかし「サポが自生しており、アリゾナなどの山缶地帯で雪 あるのが普通である。茎には突出した稜または かんすい こぶがある。花は、稜をもっ種類は刺点に形成テンの刺は葉の変形」といわれてきたのを、刺の中で開花するマミラリア ( ハシラサポテン亜古い細い根は取り除き、植え換え後は灌水をし ないで、新しい根が出始めたころから水を与え され、こぶをもつものはこぶの先端に刺点があ座が葉腋部にあり、そこに短縮枝があり、短縮科 ) の種類があるほどである。一般的にみると サポテン科植物の大形種は、雨期と乾期の区別る。この点が他の植物と著しく異なるところで るが、花はこぶとこぶの谷間につく。クジャク枝に相当するものが刺であると解釈するとか、 サポテン類、カニバサポテン類、リプサリス属花弁も葉の変形したものとみなすように、発生のはっきりした貿易風地帯の、あまり密生しなある。繁殖は子株や枝をとって挿木するのがも そうりん っとも簡単である。その場合切り口がよく乾く い叢林の中に生育することが多い。小形種は、 には稜が二つか三つで、茎が葉のようにみえ的には葉に相当する部分が変形したものとする ならば、「刺は葉の変形」という説もいちおう雨が少ないが山岳性または沿岸性の霧の多発すまで、数日間日陰に放置したのちに行うように る。このような種類の茎は葉状茎と称されてい はしゅ ひも る。このほか、茎が細い紐状になるものや、植うなずけることになる。また、木質化しないサる地帯にとくに多い。雨の多い森林の発達するする。播種にはよく洗った砂を用い、腰水など ポテン科植物では、代謝の結果として生ずるセ地帯にも自生する種類もあるが、それらの多くで砂の表面が乾かないような水管理を行うこと 物体の大部分が地中に埋もれ皿を伏せたように へんべい が望ましい。すこし大きくなったら腐葉土など ルロースを形成する物質が、刺として形成されは岩盤や岩崖、樹幹上に着生するなどの限定さ 扁平な頭部だけが地表に現れているものなどが ある。子葉は前記二亜科に比べるとかなり多肉ているという解釈もできる。サポテン科植物のれた種類である。サポテン科植物は一般に乾燥を混ぜた培養土を用い、平鉢にピンセットなど に耐える能力が非常に強いが、これは通常の葉で移植する。この場合、砂をつけたままていね もう一つの特徴は、茎幹に葉緑体を有し同化作 化が進んでおり、子葉としての形状を明らかに いに行い、根を傷めないようにすることが重要 を有していないことや、表皮細胞のクチクラ層 備えたものはきわめて少なく、ほとんどの種類用を営むことである。 はやっと子葉とわかる程度の突起となり、芽生〔分布〕南・北アメリカ大陸およびそれに付随が厚く、気孔が表面から落ち込んだところに形である。成長の遅いものや栽培のむずかしい種 え全体が球状をしている。この亜科は種数がもする島々の、どちらかといえば乾燥した地域に成されていることによる。そして抜き上げたも類は、他のじようぶなサポテン類に接本すると よい。台木はモクキリン属、ウチワサポテン のや切った枝を室内に半年から一年以上放置し 自生している。例外的に、森林内に着生するリ っとも多く、約一八〇〇種はある。 りんべん がくへん 属、ハシラサポテン類のいずれの種類でもよ 〔特徴〕花は萼片と花弁の別がなく、鱗片状かプサリス属のわずかな種だけが、中央アフリカてもなお枯死しない種類もあるほどである。 かひ 〔栽培〕日本での本格的な栽培は、ガラス室や はかの植物の場合に比し技術もやさしい らしだいに花弁状にまで移行する独自の花被の森林を経てマダガスカル、モーリシャス、ス 〔利用〕日本では観賞用として用いるのがはと リランカにまで分布している。アメリカ大陸以温床などの施設をつくり行う。このような施設 ( 一般植物の包葉または高出葉にあたる ) から かたく の中ならば、秋口から給水を控えておけば、冬んどであるが、原産地では食用のほか、利用面 なっている。また花托がよく発達し、その縁辺外の地域にも野生の状態で繁茂しているウチワ が伸びて筒状となる。子房は花托内に埋もれたサポテンなどがみられるが、それらはすべて人季にも加温しないで越冬させうる種類が大部分の多い植物である。よく栽培されるクリスマス ②。 つぎき
さんすて は置くが黒海からエーゲ海に及三世さんぜ仏教の術語。サンスクリット は大陸性で、高度の高い所は寒冷である。年平炻 語では一般にトラヨードウバーナハ trayo'dh- 均気温は一二 ~ 二〇度 0 で、年較差が大きい ぶプルガリア公国の新設、およ びセルビア、モンテネグロ、ル vänah という。過去・現在・末来の三を意味年降水量は四〇〇 ~ 六〇〇ミリで、北西ほど乾燥 - 一んとう ぜんせげんぜらいせ し、また已・今・当とも前世・現世・来世 ( 後 している。住民の大部分が漢族であり、そのほ ーマニアの自国からの完全独 立、また黒海沿岸トルコ領の一世 ) ともいわれる。インドの宗教・哲学は一般か回族、モンゴル族、満州族などが居住する。 だいどうようせんちょうち りんね に行為 ( 業 ) により三世に輪廻するという思想省都は太原市で、そのほか大同、陽泉、長治の 部のロシアへの割譲、アルメニ 省直轄市と七地区があり、それらの中に六市九 ア地方におけるロシアの保護権を有していたのでいずれも三世を重視したが、 せついっさいうぶ せつ 六県を含む。 などを承認させられた。この条とくに部派仏教中の説一切有部は法の実有と刹 厳しい自然条件のため農業の発展は制約され 約はロシアの主張を露骨に反映那滅の考えに基づいて三世の概念を明確にし かん れしていたため、これを脅威とみた。これによると、法 ( もの ) がまだ作用をおている。太原盆地や大同盆地は平地も多く、灌 上 の こさないときが末来、作用をおこした一瞬が現漑も発達して、とくに前者では米や綿花も広く 望なしたイギリス、オーストリア ス 在、作用を終わったときが過去である。この規つくられているが、一般には小麦、コウリヤ が強く反対した。しかしイギリ テ の離スはその後ロシアとの密議でキ定によれば、過去・現在・未来という時間は実ン、アワ、トウモロコシなどが主要作物であ 殳の り、北部は牧畜を主とする。解放後は山地に 体のないもので、ものの作用の有無によってか 式プロス ( トルコ領 ) の領有を認 ふ・一う ていでん りに名づけられたものにすぎない。唐代の普光段々畑 ( 梯田 ) を築くなど、耕地の拡大を図っ ムコめさせた。イギリス、ロシア間 せきようだいさい が「時無 = 別体一、依レ法而立」といったのはこているが、昔陽県大寨人民公社の例に示される の了解成立でドイツ・オースト ンロ ポな ように、安定した開発に至るには問題が多い リア・ロシア三帝同盟 ( 天七三 ) の意味である。これに対してインド哲学中のバ ・カ イシェーシカ学派やニャーヤ学派などは時間を穀物を主とする農業が振るわないため、古くか 年やに亀裂が生じるのを恐れたドイ 一華 ~ でツのビスマルクは、この問題の世界運行のための基本的実体とみなした。三世ら副業が発達し、果樹栽培、牧畜が盛んであっ そくすい ばんのう 調停を呼びかけ、同年六月、べは部派仏教以後、業思想、煩悩の分類、修行のた。とくに汾河中流域のブドウ、沫水流域のカ ふんようきようか フェンチウ ルリンにロシア、トルコ、イギ方法などの複雑な仏教教理を形成せしめる基礎キなどは有名。また汾陽県杏花村の汾酒をはじ 〈加藤純章〉めとする名酒の醸造でも知られる。鉱産資源の 丿ス、オーストリア、フラン的概念の一つとなった。 シ ス、イタリアの各首相を招いて三聖さんせい三人の聖人。世界の三聖と開発も古くから進み、石炭と鉄鉱は省内のほと しやか ン して孔子、釈迦、キリストを数えるが、中国でんど全域で採掘され、山西鉄器は全国に広まっ いわゆる「ベルリン会議」を催 サ た。現在でも石炭の埋蔵量は全国一といわれ、 した。この会議ではサン・ステは古来、老子、孔子、釈迦をあげるほか、孔 しんすい 沁水炭田、霍西炭田などが大きい。鉄鉱は太行 フアノ条約が大幅に修正され、ロシアの主張が子、老子、顔回や文王、武王、周公の三人、 センのフリードリヒ大王の建てた離宮。東ドイ るしゃなぶつ せいろく ぎようしゅんう 山脈の西麓、陽泉や長治の周辺に集中してい しし、仏教では、盧遮那仏、 ツ、ポッダム郊外のサンスーシ公園内にある。縮小される一方、イギリス、オーストリアの要堯、舜、禹などを、 あみだぶつ うんじようかいち もんじゅばさっふげん る。このほか運城県解池は古くから塩の産地 建築家クノーベルスドルフ ( 一六究ー一七五三 ) を相求が認められた。またロシア・トルコ戦争の原文珠菩薩、普賢菩薩を華厳の三聖、阿弥陀仏、 かんぜおん 談役にして王自身が設計を行ったといわれてお因であるバルカン民族の要求は無視されたた観世音菩薩、勢至菩薩を弥陀の三聖とよび、古として有名であるが、現在も化学工業の原料と して開発が進められている。山西省ではこのよ め、後の紛争の原因をつくりだす結果となっ代ギリシアでは、ソクラテス、プラトン、アリ り、一七四五年に起工、四七年に完成した。六 〈藤村瞬一〉 ストテレスの三人の哲人をさす。このほか、そうな資源や産業をもとに商業が発達し、これら 段のテラスをなす広大な止陵上に建てられた平た。↓ベルリン会議 かきのもとのひとま しい、和歌では柿本人麻の産物を流通させる山西商人の名は全国に知ら さんすのかわ死後七日目に冥土の の道に秀でた三人を、 屋の建物で、中央部は半月形に張り出してい 三途の川 、ごっまう ろやまべのあかひとそとおりひめ えんま 呂、山部赤人、衣通姫、書道では空海 ( 弘法れ、巨額の富を築いて大都市に金融資本として る。内部は大王のフランス趣味を示す優雅で調閻魔庁へ行く途中で渡るとされる川。この川に あらきだ すがわらのみちぎわおののとうふう は三つの渡しがあり、生前の行いによって渡る大師 ) 、菅原道真、小野道風、俳諧では荒木田進出する者も多かった。しかし近代的交通の末 和のとれたロココ様式の装飾で飾られており、 おそうぎ もりたけ そうかん ところが異なることから、三途の川といわれ守武、山崎宗鑑、飯尾宗祇をいう。〈田所義行〉発達と、海岸の都市地域から離れていることか 大王の間、ポルテールの間、図書館、ギャラリ みっせ そうずか ーなどが名高い。大王は、サンスーシ sans る。三瀬川、わたり川、葬頭河ともいう。川岸山西 ( 省 ) さんせい / シャンシー中国北部のら産業の近代化は後れ、今後の開発が期待され - スりよう だっえば たい′一う には衣領樹という大木があり、脱衣婆がいて亡省。地名のとおり太行山脈の西に位置し、東はている。 souci ( フランス語で「憂いなし」の意 ) と命 けんえおう 古代においては、汾河流域は、黄河下流域に 名したこの宮殿をとくに愛し、治世の大半をこ者の着衣をはぎ、それを懸衣翁が大本にかけ河北省に接し、北は万里の長城で内モンゴル自 こで過ごしており、ポルテールなど多くの文る。生前の罪の軽重によって枝の垂れ方が違う治区に、西と南は黄河で陜西省と河南省に接発達した文明の影響を受け、春秋戦国時代にも しんちょう 人、芸術家を招いて楽しみ、またここで死を迎ので、それを見て、緩急三つの瀬に分けて亡者し、黄河の東にあるところから河東とも称す列強の一つである晋や趙の所在地であった。北 そう る。面積一五万六〇〇〇平方キ。、人口二五二九部は文明の発達は後れたが、北方異民族の影響 〈篠塚二三男〉を渡らせるという。この説明は、中国宋代、ま えた。 ドレよ , つやノ、 が強く、南北朝時代には北朝の地方中心とな たは日本の平安時代につくられたといわれる万一三八七 ( 一九公 D 。大部分を太行山脈をはじ サン・ステフアノ条約 ろりよう ぎきよう じぞうばさつはっしんいんねんじゅうおうきよう り、その時代の文化遺物が残っている。しかし ロシア・トルコ戦争 ( 天七七 ~ 七 0 でトルコが敗『地蔵菩薩発心因縁十王経』という偽経のなめ、直山、五台山、呂梁山、中条山などの山地 ふんが が占める。南西部は汾河など黄河の支流の流域社会経済の中心が南方に移ってからは、全体と かで詳しく述べられるが、仏教本来の説ではな れ、一八七八年三月、サン・ステフアノ San そうけん えんしやくぎん 日本では中世以降にこの俗信が広まり、今であるが、北東部は海河の上流である桑乾河、して孤立した地域となり、近代に軍閥閻錫山 Stefano ( イスタンプール近郊の寒村。現在名い。 わたしせん はイエスイルキョイ ) で調印された講和条約。日でもなお棺の中に渡銭を入れるなどの風習潭沱河の流域である。標高二〇〇〇以上の太の拠点となったのも、その孤立性に基づくもの 〈松本史朗〉 〈秋山元秀〉 がみられる。↓賽の河原 行山脈によって海洋と隔絶されているため気候であった。 この条約によってトルコは、自国の宗主権下に ー当当。第ー当ド半に亟を篁第第ス = 齷を退朝 : ドな きれつ せ なめつ ごう け・こん せんせい ん ~ / 、社一い
ニュートンの第三法則が質量を定義していると 襯は定数ではなく、きⅡき、、 ~ 、、 1 ー ( ミ c ) ~ と物 としている。そして、作者の意図は、「われ永名を世界的に広めた『若く逝きし者』 ( 一九三 D しえ おもい 遠の摂理を説き / 人々に神の慮の正しきを明ら は、農家の若い病弱な末娘が、薄幸な人生の果考える。すなわち、第三法則を「二つの物体を体の速さによって変化することが明らかにさ かにせん」という第一巻の初めに吐露されたこてにありながらも微笑を浮かべて迎える死と、 作用させたとき、二つの物体の加速度はつねにれた。ここで、むは光の速さ、は静止系での とばに一小されている。 いいかえれば、人間が原大自然の美しさを描き、リアリズムのなかにメ逆向きで、その大きさの比は二つの物体に固有質量を表す静止質量である。もし 2 がに比べ ひと 罪を犯したにもかかわらず、神は独り子イエ ーテルリンク風の神秘主義が漂う。貧しい農民な量になる」と解釈し、この法則から、基準のてずっと小さければ、質量はその変化を無視で しよくギ一い おんちょう ス・キリストの血による贖罪という愛と恩寵の宿命的な人生を自然主義風に描いた一連の作物体を決めれば、その他の物体の質量がその何きるので定数として扱ってよい。また、エネル ギーが E Ⅱき第という式で質量と関係づけ の行為を人間に一小すことによって人間を救おう 品群によって三九年ノーベル文学賞を受賞し倍という形で定められる。 としていることを、ミルトンは読者と自身に向オ こ。ほかに『男の道』 ( 一九三一 I) 、『白夜の人々』 ところで、日常生活においては、質量を計るられることも、特殊相対性理論によって明らか 2 裕り にされた。この式はエネルギーと質量が等価で 〈高橋静男〉のにこのような方法をとらず秤を使うのが普通 かって明らかにしようとした。楽園における人 ( 一九三四 ) など。 セイタン あるという驚くべき事実を表しており、その換 である。これは、質量の関係する法則がニュー 間に向かって、下から、悪魔と「罪」と「死」回桑木務訳『聖貧』 ( 『ノーベル賞文学全集 7 さんみ といういわば反三位一体の力が作用し、上から ノ、バック、シランペー』所収・一九トンの法則以外にもいろいろあり、それが有効算係数が非常に大きいということは、質量を ば′、だい に使われているためである。秤は、重さが質量エネルギーに直すと莫大なエネルギーが得られ は、神と子と聖霊という三位一体の力が作用し 七一・主婦の友社 ) ▽阿部知二訳『若く逝き ることを示している。たとえば、一第の質量を てゆく。人間 ( アダムとイ。フ ) は下からの力に しもの』 ( 一九五三・筑摩書房 ) に比例するという事実、もっと一般的にいえば アリストテレス万有引力の法則を利用して質量を計る装置であエネルギーに換算すると次のようになる。 屈するが、上からの摂理によってやがて救われ質料しつりよう hyle る。それでしばしば、運動の法則で定義される 1 g=9 x 19 。 erg 北 2P000 , 000 , 000 kcal ることを信じて、楽園を去ってゆく。 の基本用語の一つ。↓アリストテレス 無限の空間と時間を背景に、あるいは地獄の質量しつりよう mass 物体に力を作用さ質量を慣性質量、万有引力の法則を使って定義〔質量の単位と大きさ〕質量の大きさを決める せいさん される質量を重力質量とよんで区別する。これ標準物体としては、メートル条約に基づいて製 凄惨な様相が、あるいは天国の光輝と調和に満せたとき、容易にその運動状態を変えるもの はニュートンカ学においては、運動の法則と万造され、一八八九年の国際度量衡総会で指定さ ちた姿が描かれ、そしてその二つの極が指向すと、変えないものがある。運動状態の変えにく る、地球上の一角にある楽園の緑の世界が鮮やさの度合い、すなわち慣性の大きさを表す物理有引力の法則が独立な法則だからである。しかれたキログラム原器 ( 材料は白金九〇 % 、イリ ジウム一〇 % ) が用いられ、この原器の質量を 量を質量という。 しさいわいなことに、実験によれば慣性質量と かに浮かび上がる。すでに失明していたミルト ンは、独特の心象と音楽的効果を駆使し、読者〔慣性質量と重力質量〕質量 mass というこ重力質量は非常によい精度で比例する ( 単位を一キ。グラムと決めている。 秤を使って計れないような非常に大きな物体 の想像力と心情と信仰に、強烈に訴えてくるのとばは一七世紀初頭から使われるようになった適当にとれば数値を一致させることができる ) 。 である。 ^ 平井正穂〉が、その語源はラテン語で「かたまり」を意味これを実験的に確かめたのが、一八九六年に行や非常に小さな物質の質量を計るには、特別の くふうが必要である。たとえば、太陽の場合に 回繁野天来訳『失楽園』 ( 全二巻・一九哭・大泉する massa である。質量という力学的概念がわれたエートペシュの実験で、現在ではいの精 書店 / 全三冊・新潮文庫 ) ▽藤井武訳『楽形成されるためには、慣性という概念が確立度まで確かめられている。慣性質量と重力質量はケプラーの法則が使われ、原子の世界では質 の一致はアインシュタインによって注目され、量分析計や質量分析器が使われる。物質の構成 園喪失』全三冊 ( 岩波文庫 ) し、それが「物質固有の量」と結び付けられ、 さらに質量と重さの違いがはっきりと認識され一般相対性理論の出発点になったことは有名で要素である素粒子、とくに陽子や電子の質量 Frans EemiI SiIlanpää シッランバ ノノノ は、物理学における重要な物理定数の一つであ ー一九六四 ) フィンランドの小説家。南西部ることが必要であった。これらはガリレイ、ケある。 〔質量の起源〕ニュートンの功績の一つは、宇る。素粒子の質量を理論的に説明することも、 の寒村ハメーンキュロの貧農の家に生まれる。プラー、デカルトらによって漸進的に行われ、 苦学してヘルシンキ大学で生物学、植物学を五ニュートンによってさらに明確化されて、質量宙の現象をなにもかも絡み合った統一体として物理学の今後の課題の一つといえる。↓慣性 ↓重力 〈高木秀男〉 年間学んだ。しかし、単位を取得せす、メーテは力学体系の基本的概念の一つに位置づけられ理解しようとした従来の考え方を改め、個々ば ルリンク、ノルウェーの作家ハムスン、ロシアることになった。そして、ニュートン以後の物らばらに局所的な法則で運動を記述することに回富山小太郎著『現代物理学の論理』 ( 一九五六・ 岩波書店 ) ▽瀬川洋著『質量』 ( 一九七九・共立 文学などに親しんだり、ヘルシンキ近郊のトウ理学の進歩によって、質量はさらに内容豊富な成功した点にある。これが可能になったのは、 出版 ) ▽ャンマー著、大槻義彦他訳『質量 物質の存在には無関係で、絶対的に静止し、等 ースラで活動していた芸術家グループに参加概念へと発展していった。 の概念』 ( 一九七七・講談社 ) ▽マッハ著、伏見 ニュートン自身は著書『プリンキ。ヒア』 ( 一六方的で一様な絶対空間という概念を導入して運 し、作曲家シベリウス、画家ハロネンはか、こ そ動を記述したからである。しかし、マッハは、 譲訳『マッハ力学』 ( 一九六九・講談社 ) 全 ) のなかで、質量を「物質の量」といい、》 の国のエリートや芸術家に接して刺激を受け、 しつりようけっそん / 個の陽子と 一九一三年帰郷し、文筆活動に入った。処女作れを密度と体積の積で定義している。現在な 慣性が宇宙の全物質の相互作用の結果生ずると質量欠損 Ⅳ個の中性子とからなる原子核の質量を測定す 『人生と太陽』 ( 一九一六 ) は、若者の熱く激しい愛ら、密度を質量と体積で定義するので、これで主張し、物質に無関係な絶対空間の導入を鋭く と限りなく単調な農村生活を、生物学的人間観は定義になっていないという非難を受けるであ批判した。マッハの考えに従えば、局所的な法ると、それは、陽子質量の / 倍と中性子質量の Ⅳ倍の和よりも軽くなっている。この軽くなっ ろう。そこで普通は、マッハの流儀に従って、 則も宇宙の全物質と見えない糸で結び付いてい にたって印象的、叙清的に描いて注目された。 た分の質量を質量欠損という。核子数の非常に ることになる。このような考えはマッハ原理と 独立宣一一 = ロ後の一八年に起きた白・赤軍による内 量 よばれている。マッハ原理の検証は非常にむず少ない原子核は別として、質量欠損は原子核の 戦に触発されて、赤軍に身を投じた無知な一農 質 の かしいが、もしマッハ原理が正しければ、物質全質量の一 % 弱である。質量欠損の原因は、核 民の死を描いた長編小説『聖惨』 ( 一九一九。邦訳 質 X X 0 量れ 固有の量と考えられている質量も、結局は宇宙子を結び付けている強いカ ( 核カ ) にある。原 よ名『聖貧』 ) が彼の出世作となった。不名誉と すべ 量質量 な量 1 量料質川 子核をばらばらの核子に引き離すために必要な の構造に依存していることになる。 り・屈辱的な死に至るほかになす術のなかった主人 ろ質質 % の質 4 質 9 の x 〔相対論的質量〕古典力学では質量を定数としエネルギー ( 結合エネルギー ) と質量欠損とは っ公に、自然科学研究に影響された宿命論がみ量ろ子子性球陽河 ~ ノッランバーの質い電陽中地太銀 て取り扱うが、特殊相対性理論によって、質量等価である。大きい質量欠損は強い結合を意味 9 しえ、作品は賛否両論を生んだ。、、 とこ