んだという。プラジル・サッカー連盟 ( 0 ) と O のスポンサーであるナイキが、 ロナウドの出場を要請したという説も流れ、ナイキは決勝の翌日に、この情報を否定す る亠尸明を出さざるを得なくなった。 ロナウドの出来はひどいものだったが、ザガロ監督がハ ーフタイムに交代させたのは、 ロナウドではなく、出来のよかったレオナルドだった。レオナルドの代わりにデニウソ ンが登場した。デニウソンはドリプルのテクニックの上手い選手で人気も高いが、チー ル ム。フレーはできず、勝手に敵の守備網の中にドリプルで突っ込んでつぶされてしまうこ x とが多い。勝っている時ならともかく、これからどうしても追いっかなくてはならない 場面で登場させたのは疑問だ。それとも、コンビネーションプレーは諦めて、あとは個 人技で勝負するしかなかったとでも言うのだろうか。右からべベト、ロナウド、デニウ ソンのスリートップ。そのトップ下にリバウドというメンバーで、プラジルは攻めに出 てきた。 引分、さっそくデニウソンが左から中央にドリプルで突っ込むが、フランスの守備網 にストップされる。その直後、右サイドでドウンガとのワンツーで抜け出したカフーが け人れたクロスがコーナーキックとなる。べベトが蹴ったポールは左サイドのリバウドに 渡り、リバウドが引っかけられて倒れるが、ゴールキックという判定になる。療分、左 月 のロベルト・カルロスのクロスが反対側のロナウドへ。ロナウドのシュート : , カノノ スの正面に飛ぶ。分、デニウソンがドリブルから左のロベルト・カルロスにうまいス
焦って前線に長い。ハスを人れるばかりだったこと。そこをスコットランドやノルウェ にきちんと守られたのだ。 チリ戦の前半で目立ったのは、フィールドの幅いつばいを使ったサイドチェンジの横 。ハス。これでチリのディフェンスがすっかり振り回されてしまった。 後半は、サイドチェンジが減って、ちょっと中だるみとなり、チリに反撃されたが、 すかさずデニウソンを投人。デニウソンとロナウドのスピード・ドリプルがチリ守備陣 を切り裂いた。相手がしつかり守っている時は、その守備網の中に突っ込んでいってし まうデニウソンのドリプルは役には立たないが、相手の守備が弱ってさえいれば効果的 ということなのだろう。 分に、ベガが上げたポールをサモラーノがキー 。ハーのタファレルと競りながらへデ イング。タファレルに当たってこぼれたポールをサモラーノの後ろから走り込んだサラ スが決めて、チリが一点を返すと、すかさずプラジルはデニウソンの長いドリプルから の。ハスを受けたロナウドが決めて、 4 ー 1 と突き放す。ロナウドは、分にも左サイド でドウンガ、デニウソン、ロベルト・カルロスと渡ったポールをゴール正面で受けてシ ュートしたが、このシュートは。ハーに当たって、ハットトリックはならなかった。プ一フ ジル代表で、ワールドカップでハットトリックを達成した選手は四十年前のスウェーデ ン大会準決勝でペレが記録して以来、一人もいない。 過去の優勝チームの例を見ると、一次リーグから決勝まで好調を維持し続けて突っ走
プラジル タファレル① カフー② アウダイール③ 1 次リーグ 6 月 1 0 日サン・ドゥニ 2 1 ( 勝点 3 ) GK 296 A グループ スタッド・ド・フランス GK ジュニオール・ノヾイアーノ④ ロベルト・カルロス⑥ セザール・サンバイオ⑤ ジオバンニ⑦ ( 46 分レオナルド⑩ ) ドウンガ⑧ リバウド⑩ ロナウド⑨ ペベト⑩ ( 70 分デニウソン⑩ ) マリオ・ザガロ セザール・サンバイオ ( 4 分 ) 0 ・ G ( 72 分 ) セザール・サンバイオ① アウタイール① : 1 ( 勝点の ( 79 分 ( 85 分 スコットランド レイトン① ポイド③ カルダーウッド④ ヘンドリー⑤ バーリー⑧ コリンズ⑩ ランバート⑩ ディリー@ トッシュ・マッキンレー⑥ ) ビリー 監督 監督 ギャラハー⑦ デューリー⑨ ジャクソン⑩ ・マッキンレー⑩ ) クレイグ・プラウン コリンズ ( 38 分 ) ジャクソン① 彳等点 退場 ファウル CK シュート 主審 ホセ・マヌエル・ガルシア・アランダ ( スペイン )
3 1 次リーグ A グループ 6 月 23 日マルセイユヴェロドローム 前 0 前 0 1 1 プラジ ) レ ( 勝点 5 ) タファレル① カフー② ンユニオール・バイアーノ④ ロベルト・カルロス⑥ ゴンサウベス⑩ ドウンガ⑧ リバウド⑩ レオナルド⑩ デニウソン⑩ ロナウド⑨ ペベト⑩ ノルウェー グローダス① ョンセン③ ベルグ④ ビヨルンビー⑤ 工ッゲン⑩ レオナルドセン⑧ レクダル⑩ ストランドリ 2 ( 46 分ミエクラン⑦ ) ー⑨ トーレ・アンドレ・フロ ハヴァード・フロー⑩ ( 68 分ソルスケア リセット④ ( 78 分ヨースタイン・フロー⑩ ) 工ギル・オルセン ー ( 83 分 ) トーレ・アンドレ・フロ レクダル ( 88 分 ) レオナルドセン① ミエクラン① 20 4 ( 勝点 6 ) GK GK 監督 監督 マリオ・ザガロ ペベト ( 78 分 ) 点告場 得警退 ファウル CK シュート 主審 工スファンディアー・ / ヾ / 、マー スト ( アメリカ )
361 六十四試合全記録・決勝トーナメント 決勝戦 7 月 1 2 日サン・ドゥニ スタッド・ド・フランス 前 2 前 0 後 00 プラジル タファレル① カフー② アウタイール③ ジュニオール・バイアーノ④ ロベルト・カルロス⑥ セザール・サンバイオ⑤ ( 74 分 エジムンド ) ドウンガ⑧ リバウド⑩ レオナルド⑩ デニウソン⑩ ) ( 46 分 ロナウド⑨ ペベト⑩ マリオ・ザガロ 3 後 フランス / ヾ丿レテス⑩ ) リザラズ③ デサイー⑧ テュラム⑩ ルプーフ⑩ ジョ丿レカエフ⑥ ( 75 分ヴィエイラ④ ) テ、シャン⑦ ) ジダヌ⑩ プティ⑩ カランプー⑩ ン⑩ ) ( 57 分ボゴシア ギノヾ丿レシュ⑨ ( 66 分デュガリー④ ) エメ・ジャッケ ジダヌ ( 27 分 ) ジダヌ ( 45 分 ) プティ ( 92 分 ) デシャン① ( 累積 2 ) デサイー 2 ( 退場 ) カランプー① GK GK 監督 監督 警告 退場 ーノ① ジュニオー丿レ・ / ヾイア ファウル CK シュート -0 6 ? 4 1 れ 0 1 主審 サイード・ベルコラ ( モロッコ )
準々決勝戦 7 月 3 日ナントラ・ポジョワール アウダイール③ カフー② タファレル① プラジル 3 に 後 1 2 前 1 GK 監督 GK 監督 354 デンマーク シュマイケル① リーバー③ ヒョイ④ ハインツェ⑤ ヘルヴェーク⑥ ジュニオール・バイアーノ④ ロベルト・カルロス⑥ セザール・サンバイオ⑤ ドウンガ⑧ リバウド⑩ ( 87 分ゼ・ロベルト⑩ ) レオナルド⑩ ( 72 分エメルソン⑩ ) ロナウド⑨ ペベト⑩ ( 64 分デニウソン⑩ ) マリオ・ザガロ ペベト ( Ⅱ分 ) リバウド ( 27 分 ) リバウド ( 60 分 ) ロベルト・カルロス工 アウダイール① カフー① ( 累積 2 ) ( 87 分ショーンペリ② ) コー丿レディンク・ ( 朝 ールセン ( の ( 46 分トフティング⑩ ) ミカエル・ラウドルップ⑩ ヨルゲンセン@ プライアン・ラウドルップ⑩ トフティンク・① コー丿レ・ディンク物 ] ヘルヴェーク① プライアン・ラウドルップ ( 50 分 ) ヨルゲンセン ( 2 分 ) ポー・ヨ / 、ンソン ( 67 分サンド⑩ ) メラー⑩ 3 主審 退場 ファウル CK シュート ガマル・ガンドゥール ( エジプト )
347 六十四試合全記録・決勝トーナメント 決勝トーナメント 1 回戦 6 月 27 日パリバルク・デ・プランス 4 プラジ ) レ タファレル① カフー② アウダイール③ ( 77 分ゴンサウベス⑩ ) ジュニオール・ノヾイアーノ④ ロベルト・カルロス⑥ セザール・サンバイオ⑤ ドウンガ⑧ リバウド⑩ レオナルド⑩ ロナウド⑨ ペベト⑩ ( 65 分デニウソン⑩ ) マリオ・サガロ セザール・サンバイオ ( Ⅱ分 ) セザール・サンバイオ ( 27 分 ) ロナウド ( 45 分 ) ロナウド ( 70 分 ) レオナルトⅡ ] カフー① チリ タビア① フェンテス③ マルガス⑤ レイエス⑥ ミゲル・ラミレス⑩ ( 46 分ェスタイ⑩ ) アロス 0 ⑥ アクーニャ⑧ ( 80 分ムスリ⑩ ) シ . 工 . ラ ( ◎ ( 46 分ベガ⑩ ) コルネホ⑩ サモラーノ⑨ サラス⑩ ネルソン・アコスタ サラス ( 68 分 ) GK GK 監督 監督 得点 告場 警退 フェンテス① タヒ。ア① ファウル CK シュート 1 っ 0 9 1 主審 マノ・バタ ( フランス )
358 準決勝戦 7 月 7 日マルセイユヴェロドローム 延前 0 前 0 1 オランダ 延後 0 PK 2 ファンデルサール① レイツイハー② ( 56 分ヴィンター⑩ ) スタム③ フランク・デブーノレ④ コクー⑩ ョンク⑥ (l Ⅱ分シードルフ⑩ ) ロナルド・デブール⑦ ゼンデン⑩ ( 74 分ファンホーイディンク⑩ ) ダーヴィッツ⑩ ベルカンプ⑧ クライファート⑨ フース・ヒディンク クライファート ( 86 分 ) レイツイハー① ダーヴィッツ① ファンホーイディンク① シードルフ① 前 0 延前 0 延後 0 PK 4 プラジル 1 後 タファレル① アウタイール③ ジュニオール・ノヾイアーノ④ ロベルト・カルロス⑥ ゼ・カルロス⑩ セザール・サンバイオ⑤ ドウンガ⑧ リバウド⑩ レオナルド⑩ ( 84 分エメルソン⑩ ) ロナウド⑨ ペベト⑩ ( 70 分デニウソン⑩ ) マリオ・ザガロ ロナウド ( 46 分 ) ゼ・カルロス① セザール・サンノヾイオ① GK GK 監督 監督 得点 退場 ファウル CK シュート 主審 アリ・モハメド・プイサイム ( アラブ首長国連邦 ) 1 5 1
場内は圧倒的にノルウェーの応援の声が大きい。プラジル人も大勢いることはいるの だが、やはり声の大きさではノルウェーはプラジルより大きいし、プラジルのサポータ ーの多くが、団体ツアーで来た金持ちの観光客なのに対して、ノルウェーの方は本当の サポーターだからだ。 その圧倒的な応援に乗って、ノルウェーは、体の大きさという最大の武器を生かし切 って、見事にプラジルの攻撃を防ぎ、そして逆転勝ちした。なるほど、去年もこういう 一ふうにして、プラジルに勝ったのだろう。 トップには長身のトーレ・アンドレ・フローが一人で残って、残りの九人で二重のデ ル ) イフェンスラインをしく。最終ラインには四人のディフェンダーが横一列に並び、その ル 前に中盤の五人がやはり横一線に並んでいるのだ。そして、最終一フィンを。へナルティ 1 プエリアのライン付近に、中盤の五人のラインをゴールラインから三十メートルのあたり に設定し、プラジルが。ハスを回しても当たりには行かずに、前に立ちはだかって。ハスコ セ ースを消していく。しかたなく、プラジルの選手がドリプルで突っかけると、二人の選 手が、プラジルの選手を両側から挟みつけるようにしてドリプルを止めるのだ。 プラジル側から見れば、。ハスを回していても、相手がアタックしてこないのでなかな 6 か突破できず、かと言ってドリプルを仕掛けても、二人がかりで止められてしまうのだ。 おまけに、プラジルはこの試合で、ドリプルが得意のデニウソンを先発させていた。
四 9 六十四試合全記録・ 1 次リーグ 1 次リーグ A グループ 6 月 1 6 日ナント ラ・ポジョワール 前 2 前 0 ( 勝点 6 ) 3 後 プラジル タファレル① カフー② アウタイール③ ジュニオール・バイアーノ④ ロベルト・カ丿レロス⑥ セザール・サンバイオ⑤ ( 68 分ドリバ⑩ ) ドウンガ⑧ リバウド⑩ ( 87 分デニウソン⑩ ) レオナルド⑩ ロナウド⑨ ペベト⑩ ( 72 分エジムンド④ ) マリオ・ザガロ ロナウド ( 9 分 ) リバウド ( 45 分 ) ペベト ( 50 分 ) セザール・サンバイオ① ( 累積 2 ) ジュニオール・バイアーノ① 後 0 0 モロッコ ペンゼクリ⑩ サベル② ( 76 分アプラミ⑩ ) 工ル・ハドリウイ③ ロッシ ( 4 ) ナイベト⑥ ノ、ツジ ( ) シ・ノヾ ( ⑧ ) ( 76 分 アムジネ⑩ ) シッポ⑩ ラクレジ⑩ ハッダ⑨ ( 88 分 工ル・ハタビ⑩ ) ノヾシー丿レ⑩ ) アンリ・ミシェ丿レ ( 勝点 1 ) GK GK 監督監督 点告場 得警退 ノ、ツタ 11 ] ファウル CK シュート シノヾ① ( 累積 2 ) 3 7 主審 ニコライ・レフニコフ ( ロシア )