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検索対象: 精神道入門 : こんな私も修行したい!
169件見つかりました。

1. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

CHAPfER 断食 「とりあえず、しまっとく。後で食べられるかも知れないし」早速中へ人る。ここの病院 はいつも道場への入門者を診断しているらしく、「断食です」と言えばべリースムースに 上に通されます。そしてまず最初に看護婦さんがにつこりと一一一 = ロ。「尿検査しますので、 これにとってきてくださいね」 ええ つ。さっきワタクシ、駅でトイレに行ってしまいました。こんな展開があ : といって ろうとは。言ってよ 5 そんなすごく切羽つまってるわけじゃなかったのに 5 もまさに後の祭り。杏子ちゃんが心配そうに私を見ている。「いや、頑張ってみるよ」と 答えるオレ。果たして。大丈夫でした。検査分くらいは。よかった : 無事に大事なものを提出し終え、廊下のべンチで問診を待っていると、若い女の子がコ ンビニの袋を提げてやってきて私たちの隣に座った。どうやら彼女も入門者らしい と杏子ちゃんと話し合う。 常連 ? 「しかし何人くらいやってるんだろうねえ : ・ : ・ 普通はコースとして日数が決まっているのだが、ここの道場は自分で自由に日数を決め られるのだそうだ。 1 カ月いる人はそういないだろうけど。 私たちの問診が始まった。簡単な問診票に答えを書き、一人ずっ先生に診てもらう。 杏子ちゃんが先に受けたのだが、声が丸聞こえ。しかもそれは、「うちは神奈川ですか : どういう路線で来たの ? って、なんで来たルートを聞きたい 「えーっと、 *•-æで : : : 横浜に出て、それから : のか。しかしほかには何事もなく彼女が終わり、私の番。かなりおじいちゃんの先生であ る。先生は問診票の住所を見て「ふうん、今ここに住んでるの。その前はどこに住んでた

2. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

しし で念る足と離れた移 : って妄想Ⅱかかヒ いた呈さを 右た 6 が念 〕た体重移こに O こ カかと難た重 コチ 生の よろあく〈 のにカ 、うる災池足集中 おの こみ雑一裟く歩けない団見、 へつ 、 ) るをこと、えてるぞ一 ) 与足の

3. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

CHAPfER 、座禅の体勢に入る。もう秋だったので、やはり寒い。一 枚着てこなかったら私はもう死んでいた。着てこれてよかっ それにしても夜のお寺の境内は神秘的で、お堂の前で自然 を感じながら座禅を組むのは素晴らしい体験だった。特に杏 子ちゃんと私はお堂のほば正面に座っており、中央が開けて いて、とても気分がいい 風景を気にしている時点でまだ未熟者なのかも知れないけ ど、堂内でやるより雑念を流せたような気がする。自分が自 然とともにあるのを感じて、そこにとけこめそうな感じがし ていた。 : それはいいけど、リーターとナンバー 2 か遅い 来たら私の隣に座るはずなのに、全然来る気配がない ひょっとして角を曲がったところでやってるのかな ? 横 目で時々見てみるのだが、角の向こうまでは見えないからよ くわからない。おかしいな : : と思い始めたが、ここは上の 者に従わなければ動けない道場。リ 1 ダ 1 が「終了」と言う までやめてはいけないのだから絶対来るはず。自然を感じっ つ、リーダーを待つ。 さむけ しかし来ない。だんだん忍び寄る寒気。時折吹く風が猛烈 0 ー

4. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

重リ ユ 下ワ く大 るき の過 阜 *< 物重くだぎ て ちフのいて、 ' 大守な差で、す 午後 1 時 最寄駅に戻る しかし もう続けて 歩けない : 駅構内のカフェで休憩 しばらくして電車に乗り違う方へ入ってしまい 2 時に次の駅へ到着 高低のある道を 番郷照寺へ 行ったりきたり 苦労する 0 こ迎造標ド まりない。 コイ、一 Q ウカーに人マく医 お小フたにと ~ しつ ~ い 3 帰りによーく 見てみると 俺小が正しいきを 7 ジつ査日いとい べへんゝ

5. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

AII 111fR_ODVCTi011 FOR SPiRjfVAL AUJAKEniIIG 少ないわけではないらしい。男性は二人とも代半ばといっ た感じ。机を挟んで、先生と参加者 3 人が向かい合った。 さて先生の第一声。「皆さん、よくいらっしゃいました。 これから行う〃内観法〃は私がよりよいものを求めて作りだ した、 , 従来とは違う〃内観法〃です。これを受けられる機会 があって皆さんは本当によかったですね : : : 」あれ ? 今の 自慢かな ? 「今、病院などでやっている〃内観法〃は十分ではないんで す。何度受けても〃わからない〃 とい一つ人がいる。一つちに・米 て初めて〃やっとわかった〃と喜んでくださる人は大勢いる し、その価値は第三者にも認められていて、実用新案をとっ てるものもあるんですよ」 んんん ? 明らかに自慢 : : : 。「内観」を初めてここで受 ける私にはあんまり関係ないんだけどなあ。 「小栗さんは初めてなんですか。非常に珍しいですね , ここ はあまり募集告知などを一般に向けて出してないのだそうだ。 たまたま私はインターネットで期間や電話番号を見たのだけ いぶか ど。先生は「どこにも出してないのに一体どこで」と訝しん でいた。本当にネットだってば。 フ。りント つ人車な

6. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

男たちの次に 常連らしい あばさんたち あばさんが 出てきてみると : ・ スケスケー ! ! 0 し あばさんたちのは 真白でべラベラの 」气ホリエステルっぱいもの ( 一んく「フの乙 古、きやす〕のに し rJ いみのむ ( 一す、」く スケてる よねロ 杏子ちゃんの 不安爆発 でも多分 素材が違うから O) ホント レ見十府 ( つらと ず《な』なみ 0 、人 D さていよいよ女子の番にⅡ・ も、フ 待ってるより やった方かい、 " 早速いくよ

7. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

AII InfRODvcTiOfI FOR SPiRjfVAL AUJAKEIIiIIG 修行って、的状況 ? だんだんだん、断食道場。 そんな音を立ててやってきそうな道場だ。 すうこ , っ 「断食」 : : : なんとなく崇高そうな行為。だって人間は食べ たい生き物だもの。人間だもの。いや私、行ってみたいなあ と思ってはいたのです。前に知り合いが行ったことがあり、 その感想が「最後の方は″気〃みたいなものを感じてた。見 えないのに、廊下の向こうから人がこっちに来るのとかわか るの。音がする前に」という感じだったから。 うーん、すご い。だけど、その経験をするまでに何日メシ を抜かなければいけないのか。それを考えると宇宙空間に放 り出されるような孤独を感じてしまう。 今、私のご飯状況は「一日二食」。朝方寝て、お昼近くに 起きるので「昼食ーと「タ食」しか食べない。間食をそれほ どする方でもないし、スナック菓子やケーキもそれほど好き ではない ( ストレスがたまると食べるけど ) 。あまり動かな いうえに胃下垂なので、食べる量は普通か、ちょっと少ない くらいだと思う。でも食べること自体は好き。なので一食も ( フのとご 、分は 」気い奩

8. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

ATI lIIfRODvcfi0f1 FOR SPiRjfVAL AUJAKE11iIIG でも座りは目が閉じられるだけに、歩くより集中できそう である。といっても眠くなっちゃうのかな。 答え〕なります。余裕で、なります。 じゃあせめて、眠くなる前に集中はできたのか。 答え〕できません。 詳しく一一一一口うと、集中はしやすいんだけど、相変わらず雑念 入道雲は私の青空よりも大きく盛り上がってしまうので、サ テイしまくっているうちに、その激しい戦いから逃げるかの ようにあっという間におねむがきてしまうのです。 眠気がきたら「眠気」とサティを入れろ。これ鉄則です。 そしたら眠気が吹っ飛ぶことも多いらしいです。よーしー ちぢ : はつ、眠気」点々のとこ、 「眠気、膨らみ : 意識不明です。全然だめじゃないかー そうだ、先生はこうも言っていた、「目を閉じると眠くな りやすいので、薄く開けて、自分の足よりちょっと先を見る ともなしに見るのがよい」。レツットライ、レツツ半眼ー う 1 ん、やつばり前に座っている人が視界の隅にはいるな あ。でもしばらくやってみよう : : はつ、眠気。 思うにこの薄目、「寝る直前の人の目」にそっくりである。

9. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

CHAPfER 内観 「過去に内観 3 回」の流浪の人は、先生が初日に宣言した通 り「やっとわかってきました」と大納得している様子だった。 それは本当によかったなあ。 男性二人はどちらも優しそうな感じで、先生の自慢話にも 「ほーう、すごいですねえ」といつも鼈いたりうなずいたり していた。私がヤな奴なだけなのか。すみません。 けんさん しかし、人間っていろんな研鑽を積んでも「自己顕示欲」 はなくすのが大変なんだなあと実感した。それが「生きる意 味」「自己肯定」につながるからなのかな ? 「他人に認め られる」ということは重要だろうけど、自分で言うより、行 動で表した方が何倍も尊敬されるんではないかと思うんだけ まあこれも言うのは簡単、やってみると歯がゆくて「えー 見て見て私のすごいとこ ! 」とべローンとしたくなるの かも知れない。先生はすぐに機嫌を直してまた元通りになっ たので、最後に握手して解散した。 あ 長かった。これでやっと自由だ ! 檻を出た私は 周りへの感謝を抱えつつ、夕暮れの中、家に向かった。 ヾ 0 ? 19

10. 精神道入門 : こんな私も修行したい!

ATI lIIfR_ODVCTi011 FOR SPiRjfVAL AWAKETIiIIG りな、 2 泊 3 日コ 1 スでございます。 といっても 3 日めは朝解散なんで、実質 2 日ってところで しようか : : : へタレております。それでも、食べることが好 きな女二人。大きな不安を抱えつつ、我々は遠くのお寺まで 出かけたのであった : 摩訶不思議な健康診断 」こよ医師の診断を受けなけれ 実はこの道場、断食をやる前。。 はいけない。朝川時半、お寺の近くの病院を指定されたので、 まずはそこへ向かう。 その道すがら、杏子ちゃんは「実は私、朝ご飯食べてなく て、おにぎり買ってきたの」とおにぎりを取り出した。「え つ、それじゃあ今朝から断食になっちゃうね。早く食べてお きなよ。私しつかり食べてきたよー」 「ほんとー ? 」 そう言いながら食べるのだが、杏子ちゃんは食べるのが早 くないうえ、地図を見たり人に道を聞いたりしているので、 なかなか口に人っていかない。おにぎりが半分終わったくら いのところで、病院に着いてしまった。 いミ k 8