ゲーテ - みる会図書館


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1. 集英社ギャラリー「世界の文学」 月報

それていて、ゲーテと音楽というとりあわせには何となく違和感、 て、もっとはるかに大きくて自由なものだからてある。それは「文 学」についても同じことだろ - フ。 とまてはゆかなくても、どこかしつくりとゆかないものを感じてい る方が多いのてはないだろうか。 ゲーテはメタスタージオより少しおそく生れたが、それは彼を中 理由はいろいろあるだろうが、以前からよくいわれたべ ートーヴ途半端な近代人にしたのてはなくて、時代をこえた詩人にした。私 エンとの関係、ゲーテがこの後輩の大音楽家を正しく評価しなかっ 共がもっている窮屈な音楽のイメージ、音楽の自律性の理念の上に たという話などが意外に影響していることは間違いない。ゲーテは立った「音楽的な詩人」という一一一口葉て彼を律するのはもともと理 、ズごの ( 合ム間しごけよい . ん 耳の人てはなく眼の人だったというのも、 なのてある。 ない力もしれない。 「ゲーテとオペラ」という命題も同じことてある。一番有名なグノ しかし、この大詩人と音楽を結ぶ糸は実は極めて太いものてある。 ーの「ファウスト」は十九世紀な旧オペラの桀作だが、同時にフラ 十九世紀ロマン派のリードがどれほど彼の御世話になっているかは ンスのオペラがバロック的な折衷性をぬけだして、音楽として自律 いうまてもないが、それはある意味ては音楽家の側の片思いの生んした最初の例てもある。ゲーテとの折合いは良いはずはない。ドイ た果実といえなくもないとして、ゲーテ自身がはっきりと音楽のこ ツ人がこのオペラを「マルガレーテ」と呼んだ気持ちはよくわかる。 ( 音楽評論家 ) とを考えて作品を書いている例は意外に多い。「ファウスト」の例を 見ても、劇の大切なさわりの部分て「うた」があらわれるのはよく 知られたことてある。晩年のゲーテは、確かに音楽の力を認め、そ れを文学 ( 幼児体験が生み出すもの のみならず、彼にはいわゆるジングシュビール ドイツの民衆 的な歌芝居ーーー・・として書いた作品もあり、そのほかにも、音楽との 協働をめざした創作のこころみは少なくない。音楽のための詩 アラン・シリトーだったと思うが、人間は一一十歳まての体験て四 Poesia per musica—のこころみは、ゲーテの大きな関心事だっ十歳まて文筆て食べてゆけるという趣旨の発言をしたことがあった。 私はこの一一一口葉を小説家だけてなく他の職業の人々の場合にあてはめ それていて、ゲーテを音楽的な詩人と呼ぶのがためらわれるのは、 てみてもおおむね当たっていると思うのだが、いわゆる社会科学者 彼のもつ「音楽」のイメージが、われわれ近代人のそれとはちがつの理論や学説にもそのような考え方て説明てきるものが多いのては 阿部謹也 世界の文学・月報 2

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る。 メタスタージオは、それに較べればーー特に我が国てはーー精々 遠山一行モーツアルトのオペラの台本作家として知られるくらいだ、、、、 ゲーテと音楽 十八世紀のイタリアやウィーンなどては甚だ高名な詩人てあり劇作 家だった。その主なものは確かにオペラの台本だが、当時はそれは 昔から有名なグローヴ音楽大辞典の新版のゲーテの項の最後にこ第一級の文学的業績として評価されたのてある。彼の人気がどれほ う書かれている。 ど大きかったかは、一つの台本て六十以上のオペラが書かれたこと ベトラルカとメタスタージオの先伊同様、ゲーテは音楽家のてもわかるだろう。作曲家にとっては「計測器」といわれても仕方 才能をはかる計測器てある 、刀オし ベトラルカは、い うまてもなくタンテとならぶイタリア・ルネサ ゲーテも、作品が数多く音楽化されていることては人後に落ちな ンスの大詩人だが、彼の橘詩はその時代をはるかにこえて、長ら 。この一一百年間にどれだけの音楽が残されたかは、一寸見当がっ くヨーロッパの音楽家たちの創造の源泉になった。シューベルトや い程てある。同じ作品がくりかえしとり上げられている点てー 報 リストの例てよく知られているが、一一十世紀に入ってもシェーンべもベトラルカ、メタスタージオにひけをとらない。 彼もまた計測器明 ルクなど沢山の家が彼のソネットを素材にして作品を書いてい の資格充分なのてある。 世 ドイツ I 集英社ギャラリー [ 世界の文学 ] 10 報 月 集英社 第 19 回配本第 10 巻 1991 年 5 月

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報 イすることがてきればそこから新たな視野が開かれるかも知れない のはあまり多くないようてある。 のてある。自分の基礎理論が幼年期の決定的な体験によって規定さ ーキー以降になると、ゲーテに拠る拠らないにかかわらず、フ和 世 れていることに気づいた時、壮年期にあるものはそこから新たな一 アウストをそのまま映画に仕立てることはめったになくなり、その 歩を踏み出すきっかけをつかむことがてきるかもしれない。それは代わりに現代化したファウスト物語がときどき作られるようになっ まだほとんどの人が経験していない新しい領域てはないだろうか ( 西洋中世史 ) 一九四一年のアメリカ映画『亜の金』は、スティーヴン・ベネ ットの小説『亜とダニエル・ウエプスター』の映画化てある。ニ ハンプシャーの小村の純朴な農夫ストーン ( ウォルター・ヒュ ーストン ) が金に困っているとスカラッチなる怪人物があらわれ、 七年間の契約て魂を売れば、金持ちにしてやるという。ストーンが 筈見有弘 いわれるとおりにすると、たちまち金持ちになったものの性格はす つかり変わり、妻をかえりみす女には入れあげるし、異常な行動も 映画になった『ファウスト』のうちて最も有名なのは一九一一六年みせはじめる。 にドイツの・・ムルナウが演出した作品といわれているが、残貧農救済を唱える上院議員ウエプスター ( エドワード・アーノル 念ながらばくはこれを見ていない。『最後の人』てカメラを縦横に移 ド ) がスカラッチを亜と見破って対決、ストーンを魘の手から 動させる演出を試みたムルナウはここても大仕掛けな移動撮影によ救 うという内容。この監督ウィリアム・デイターレは一九一一六年の る大胆な映像表現をみせ、またスウェーデン出身のイエスタ・エク 『ファウスト』に出演していた俳優出身の演出家てあり、ファウスト マンをファウスト役に、ドイツのエミール・ヤニングスをメフィス 伝説への思い入れがあったのかもしれない。 ト役に配置した名優の顔合せも魅力だったようだ。 やはりアメリカの『夜霧の誘惑』 ( 四八年 ) ては亜 ( レイ・ミラ これはゲーテの作品にクリストファー・マーロウの『フォースタンド ) は暗黒街の粛清に力を入れている地事 ( トマス・ミッチ ス博士』、さらにファウスト伝説そのものも取り入れての映画化とい エル ) のもとへ姿をあらわす。検事に不法な証拠を手渡したり、賄 うことだ。『ファウスト』と名乗る映画はその他にも、特にサイレン賂を受け取らせたりする代償 , - 」して亜が手に入れようとするのは ト時代にいくつか作られているが、純粋にゲーテの原作に拠ったも賭博などの黙認てある。 連載■世界の文学・映画ノート⑩

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監督トマス・ケルファー 者紹介》 主演ルツツ・ウェイドリッヒ、サニー・メレス 柴田翔一九三五年生れ。泉大教授。作家。独文 ホフマン 学。主要著訳書「されどわれらが日々」「贈 る = = 「葉」、ゲーテ「ファウスト」ほか ・「ホフマン物語」 ( オッペンバックのオ。ヘラに基づく 井上正蔵一九一三年生れ。八九年没。独文学。主要 バレエ映画 ) 英・五一年① 著訳書「ドイツ近代文学研究」、ハイネ「ハ 監督マイケル・バウエル、エメリック・プレスパーガー ィネ全詩集」、ゲーテ「西東詩集」ほか。 主演モイラ・シアラー、ロバート・ランスヴィル 神子博昭一九五ニ年生れ。福島大助教独文学。 ・「悪魘の靉」 ( 日・杢不公開 ) 西独・七六年 。、レンアーー 種村季弘一九三三年生れ。国学院大教独文学。 監督マンフレット・ 主要著書「怪物の解剖学」「種村季弘のラビ 主演デイター・ラサー、シルヴィア・マナス リントス」「書物漫遊記」「吸血鬼幻想」ほか。 グリム兄弟 池内紀一九四〇年生れ。鑒泉大教授。独文学。主 要著書「諷刺の文学」「ウィーンの世紀末」 ・「白雪姫」 ( アニメーション ) 米・三七年 「闇にひとっ炬火あり」「伝綺肖像館」ほか。 制作ウォルト・ディズニー 川村ニ郎一九ニ八年生れ。文芸評論家。独文学。主 ・「親指トム」米・五八年① 要著訳書「限界の文学」「幻視と変奏」、プロ 監督ジョージ・バル ッホ「ウエルギリウスの死」ほか 主演ラス・タンプリン、ビーター・セラーズ ・「不思議な世界の物語」 ( 伝記映画 ) 米・六一年 9 中田美喜一九三一年生れ。九〇年没。独文学。主要 ・レヴィン 訳寰ッヴァイク「三人の自伝作家」 ( 共訳 ) 監督ヘンリ 主演カール・ペーム、ローレンス・ハーヴェイ 手塚富雄一九〇三年生れ。八三年没。独文学。主要 クライスト 著訳書「手塚羅著作集ー 58 」、ゲーテ「フ アウスト」ほか ・「こわれがめ」独・三六年 原水恒雄一九五〇年生れ。明治大教授。独文学。主 監督グスタフ・ウチッキー 要著訳書「指揮者とオーケストラの問」「モ 主演エミール・ヤニングス、アンジェラ・サローカー ーツアルトのペースレ書簡を読む」ほか。 ビューヒナー 藤川芳朗一九四四年生れ。横浜市立大助教授。独文 学。主要訳寰ヴァルター・ペンヤミン「モ ・「レンツ」 ( 日杢不公開 ) 西独・七〇年 監督ゲォルグ・ムールセ スクワの夂、」ほか 主演ミハエル・ケニグ、ルイス・ウォルドン ■好評既刊 / ①古典文学集 / 文学の源流を生 9 翡新の集成 ②イギリス— / 人と運命のさまざまなかたち ③イギリスⅡ / 運命の力が明らめる人間の輪郭 ④イギリスⅢ / / 意識の流れに人間の内面を探る ⑤イギリスⅣ / 正統と異端、そして反逆への渇望 ⑥フランス— / 心理小説の開偵美しき恋愛の華 ⑦フランスⅡ / 人間心理をリアリズムが描きだす ⑧フランスⅢ / 錯綜した時代文学の新たな視角 ⑨フランスⅣ / 不条理をえぐり出す極限の精神 ⑩ドイツⅡ / 精神の深淵を極める独文学の真髄 ⑩ド↓ⅲ・中欧・東欧・リア /. 第小説世界 ⑩ロシア— / 世紀ロシアの哀歓溢れる名作群 ⑩ロシアⅡ / 存在の重みを語る人と愛の物語 ⑩ロシアⅢ / 世紀ロシアが叫ぶ自由への希求 ⑩アメリカ— / 新大陸に誕生した米文学の原点 ⑩アメリカⅡ / 失われた世代とそれに続く群像 ⑩アメリカⅢ / 病めるアメリカ茯る三人の巨人 ⑩ラテンアメリカ / / 欧米に衝激を与えた傑作群 ■最終配本翁年 6 月加日 ) ⑩中国・アジア・アフリカ / 鮮烈な文学の新領土 朝鮮短編集 金東仁「明文』 / 玄鎭健「火ン蘿稲香永車』 / 崔曙海『脱出記』ほか 魯迅『狂人日 /. 』「阿正伝』ほか 巴金「寒い夜』「憩園』 茅盾『子夜』 ・・クツツェー ( 南ア ) 『夷狄を待ちながら』 ・・ナーラーヤン ( インド ) 「マルグディに来た虎』 ・イドリース ( エジプト ) 『黒い警官』ほか マハフーズ ( エジプト ) 『花婿』ほか 世界の文学・月報 8

5. 集英社ギャラリー「世界の文学」 月報

っ爆位を の 分の 身 う世 て、 あ がな 兵す る が結 と わ研 、ぶ も 暗 さ せ た 若 ' を優 き フ演 へ瞬 ウ ス 鷓て ト 彳殳 . 男 ス をす タ の 。あ 利 用 さ れ 大一 た だ劇 八語 て、 年直 あ の接 た と を 怺イ る ま て、 の 物 て、 あ る メ フ イ 在 - フ ア ス ト と メ フ イ ス ト の 役奇 さ せ フ ア ウ ト 国派ス オよ り 国 立 糸念 っ督 の 地 イ立 を 知手 入 も の の 結 局 第 の 作 ロロ て、、 と い フ よ い シ 、工、 ノレ シ モ ン 現 マ リ プ フ ウ ン 監ダ呼 ウ ア が く れ . 、の た識 る と な 親 ナ 帝チ け た ク レ ル の 風 刺 が の ぞ け 々 か ら メ フ ィ ト と ば れ て い た ド て 出 豕 フ ウ の よ な 器 も ふ く ま れ て お り そ ん と を る そ の 子 の 中 は の一代 し フ ア ウ ス ト と フ ァ ス ト は の り 争破の 悪壊科 学 と フ ア ウ ス ト の 物 を っ か っ て い る わ ト フ ェ レ ス あ ら は の す た を 見 た し、 て せ さ く し 糸勺 契 る を。 結 人あ係 る 第 次 ス戦九 の メ イ ス 演 ツ技 よ て 時 ~ 代 ク築 き る び原地 る の が フ西あ 豸虫 ノ、 ン ガ、 リ っ筰て ムけ メ フ イ ト 、て、関 は な い が 冫木 も 疋 か は し、 売 プし 室 閉 じ る フ ゥ ス ト 2 へ メ フ ィ ス シ フ ノレ フ ィ ツ て、 あ り ス ア イ ン・ グ の よ さ 作 ロロ を ドイツ I ・「若きウェルテルのみイケ山う訳岩波文庫 / 高橋義孝 訳新朝文車 / / 前田敬イ尺 . 人、文書院 ・「ファウスト」相良守峯訳岩波文庫 / 高橋義孝訳新潮文 庫 ・「ヘルマンとドロテーア」佐藤通次訳岩波文庫 / ・国松孝ニ 訳新朝文車 ・「イタリア紀行 ( 3 冊 ) 」相良守峯訳岩波文葷 ・「親和力」実吉捷郎訳岩波丈葷 ・「ゲーテ詩集」「ゲーテ格言集」高楓建ニ編訳新潮文庫 ・くゲーテ全集い 2 巻 ) 〉山口・生野他訳 . 人、文書院 ヘルダーリン レダーリン全集 ( 4 巻 ) 〉手塚富雄他訳河出書房新ネ土 ・「黄金の壺神品芳夫訳岩波文庫 ・「牡猫ムルの人生観第火山六郎兵衛訳岩波文車 ・「くるみわり人形ょ植田敏郎訳エム・ナマエ絵集囎土こど ものための世界名作童言刮 0 ・「プランビラ王女第動寸季弘訳ちくま文庫 ・「ホフマン短篇集」池内紀騙訳岩波文車 ・「ホフマン」「ホフマン II 」前川・鈴本他訳国書刊行会ドイ ツ・ロマンラ爪全集 3 ・ロ ・くホフマン全集 ()0 巻 ) 〉深田甫訳創土社 アイヒェンドルフ ・「愛の四季ーアイヒェンドルフ言寺集 . 石丸静雄訳弖書房 ・「アイヒェンドルフ」渡辺・平野訳国書刊行会ドイツ・ロマ ン派全集 6 グリム兄弟 ・「白雪姫」「ヘンゼルとグレーテル」「プレーメンの音楽師第直 田敏郎訳新朝文庫 ・「完訳グリム童話集 ( 5 冊 ) 」金田鬼ー訳岩波文葷 / / 高橋健 ニ訳 A ・ウッペローデ他絵小学館 ・「グリム童話集」矢崎・大畑他訳偕成社文庫 ( 5 冊 ) / 池田 香代子訳講談社青い鳥文庫 ( 4 冊 ) / 池内糸尺 A ・ラッカ ム絵新書館ペーバームーン叢書 ( 3 冊 ) シュティフター ・「水晶」手塚富雄訳岩波文車 ・「森の / 」軽」山室静訳沖欖舎 シュトルム ・「三色すみれ」中山知子訳岩崎書店世界少女名作全集 3 ・「シュトルム詩集」藤原定訳角川書店 / 白凰社 ・「シュトルム全集 .. 田斎訳オ嚇公書館 ・みずうみ」高橋義孝訳新朝文庫 / 関泰祐訳岩波文庫 世界文学・月報 6 翻訳書一覧

6. 集英社ギャラリー「世界の文学」 月報

風土がどちらかというと精神日し的傾向を好み、アウトサイダー的生 き方を求めるのに対し、私は現実に身を寄せ市民的に生きることを 詩的生成力について『アンナ・カレー = ナ』を読んだ頃辻邦生 願ったのは、そのためだった。 トルストイの読み方にもマンの影響があって、たとえば彼が「ト ふとう ルストイの退屈に対する不撓な意思」などと書くと、『戦争と平和』 トーマス・マンは初期の傑作「ブッデンプローク家の人々』を書の描写などは、面白さや劇的構成などを無視して、退屈ても何ても いていた当時、ひたすらトルストイにのめり込み、机の上にその肖 トルストイはただ書いた、というふうに感じていた。事実、当時の 像写直 ( を飾っていたという。のちに『ゲーテとトルストイ』を聿〕き、 私にはトルストイの作品はその程度にしか読めなかったのてある。 し」ら この一一人を、生への肯定的な態度を貫く作家として捉え、シラーと 私がこうしたマンの影響を脱して読んだトルストイの作品ては『ア カイストキント ドストエフスキーという自意識的な作家を精神児と規定したのに対 ンナ・カレーニナ』が最初だろう。というより、『アンナ・カレーニ ナトウールキント し、自然児という概念てその特質を示した。 ナ』を読んて、はじめてトルストイの小説の凄さを感じ、その直接 自然児は長命てあったし、内面的苦難は多々あったにもかかわら 的感動を手がかりにトルストイを自分の眼て見直していった、とい ず、一貫して素朴な度を失わず、生を信じ、人間主義的に生きた。 うのが実清だった。 ころ たんどく 報 私は旧制高校の頃マンを耽読し、マンに導かれて早い時期に『ゲー 『アンナ・カレーニナ』を読んだのは、「見代における小説の不可能 テとトルストイ』を読み、自然児の生き方に共鳴した。日本の文学性」という問題て散々悩まされていた最中だった。トルストイは『戦 世 ロシアⅡ 集英社ギャラリー L 世界の文的、 ー 14 報 月 集英社 第 7 回配本第 14 巻 1990 年 5 月

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ストと呼ばれ、人生てもメフィスト的な役を演じているつもりてあした小説の映画化だが、主人公のモデルになっているのはグスタフ・ ったが、じつは魂を売り飛ばしたファウストなのてはなかったかとグリュンドゲンスという実在の俳優・演出家てある。戦後も舞台の いうところにイシュトヴァン・サポー監督の皮肉の眼が光る。 『ファウスト』の演出、主演て名が高く、一九六〇年にはその舞台が これはトーマス・マンの息子クラウス・マンが一九三六年に発表映画になっているが、日本ては公開されていない。 ( 映画評型豕 ) 監督スタニスラフ・フラヴサ ・「くたばれ / ャンキース」 ( 「ファウスト」を現代化 ・「ファウスト」 ( 日本未公開、サイレント ) 仏・ニ三年したミュージカルの舞台からの映画 ) 米・五八年⑨ 監督ジョルジュ・プルジョワ ー・ドーネン 監督スタンリ ・「ファウスト」 ( サイレント ) 独・ニ六年 主演タブ・ハンター、グエン・ヴァードン 監督・・ムルナウ ・「ファウスト」 ( 日本十不公開 ) 独・六〇年 ⑨はビデオ化作品主演エミール・ヤニングス、イエスタ・エクマン 監督ペーター・ゴルスキ ト・フ ・「悪魘の金」 ( スティーヴン・ベネットの小説による主演グスタフ・グリュンドゲンス、エリザベー ゲーテ 「ファウスト」の現代版 ) 米・四一年 リッケンシュルト ( ファウスト伝説に取材した映画も付記 ) 監督ウィリアム・デイターレ ・「ファウスト xx 」 ( 日本 ~ 不公開、「ファウスト」の現 ・「ファウストとマルグリート」 ( 日本未公開、サイレ主演ウォルター・ヒューストン、エドワード・ アーノ代版 ) ルーマニア・六六年 ント ) 仏・一八九七年 監督イオン・ポベスコ・ゴポ 監督ジョルジュ・メリエス ・「夜霧の誘惑」 ( 「ファウスト」の現代版 ) 米・四八年・「ファウスト / 悪のたのしみ」 ( クリストファー ・「ファウスト」 ( 日・杢不公開、サイレント ) 英・一八監督ジョン・ファロウ ーロウの戯曲の映画化 ) 英・六七年 九七年 主演レイ・ミランド、トマス・ミッチェル 監督リチャード・ 〔督・ < ・スミス ・「ファウスト」 ( グノーのオ。ヘラの映画化 ) 伊・四九年主演リチャード・ ートン、エリザベス・テイラー ・「地獄のファウスト」 ( 日本禾公開、サイレント ) 仏・監督カルミネ・ガローネ ・「悪いことしましョ /. 」 ( 「ファウスト」の現代版 ) 英・ 〇三年 主演イタロ・ターヨ、ジーノ・マッテラ 六七年 監督ジョルジュ・メリエス ー・ドーネン ・「悪魘の美しさ」 ( 「ファウスト」の現代版 ) 仏・四九監督スタンリ ・「ファウスト」 ( 日本禾公開、サイレント ) 伊・一〇年年① 主凍ヒーター・クック、ダドリー 監督エンリコ・ガッツオーニ 監督ルネ・クレール ・「ハマースミスは外出」 ( 日本 ~ 不公開、「ファウスト」 ・「小さなファウスト」 ( 日本禾公開、サイレント、ア主演ミシェル・シモン、ジェラール・フィリップ の現代版 ) 英・七ニ年 ニメーション ) 仏・一一年 ・「夜のマルグリット」 ( 日本未公開、「ファウスト」の監督ビーター・ユスティノフ 報 月 監督エミール・コール 現代版 ) 仏・五五年 主演リチャード・ ートン、エリザベス・テイラー ・「ファウスト」 ( 日本未公開、サイレント ) チェコス監督クロード・オータンⅡララ ・「情熱の人」 ( 日本禾公開、原作「若きヴェルテルの ロヴァキア・一ニ年 主演ミシェール・モンタン、イヴ・モンタン 悩みし西独・八一年 世 ドイツ

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監督ハンス・イエルゲンメポーランド 主演ヘルムート・ シドニー・ローム ペーター・プラント ・「プリキの太鼓」西独・七九年 監督フォルカー・シュレンドルフ ・「聖なる酔っぱらいの伝説」伊・仏・八八年 主ターフィト・ペンネント、アンゲラ・ヴィンクラ監督エルマノ・オルミ ⑨はビデオ化作品 アンソニー・クエイル 、ダニエル・オルプリフスキ 19 主演ルドガー ハウア ・「プデンプローク家の人々」三部作、日・不公開 ) 《訳者紹介》 西独・五九年 ・「アナトール」 ( サイレント ) 米・ニニ年 川村ニ郎一九ニ八年生れ。文芸評論家。独文学。主 監督アルフレッド・ヴェイデンマン 監督セシル・・デミル 要著訳書「幻視と変奏」、ムージル「三人の ・リード、グロリア・スワンスン 主演リゼロッテ・プルファー、ナジャ・テイラー 主演ウオレス 女」、プロッホ「ウエルギリウスの死」ほか。 ンスイヨルグ・フェルミー ・「恋愛三昧」独・三ニ年 高橋英夫一九三〇年生れ。文芸評論家。独文学。主 ・「トーニオ・クレーガー」 ( 日本未公開 ) 西独・六四年監督マックス・オフュールス 要著訳書「批評の精神」「原初への渇望」、ホ 鞏督ロルフ・ティーレ 主演マグダ・シュナイダー、ウォルフガング・ イジンガ「ホモ・ルーデンス」ほか。 ライナー 主演ジャンⅱクロード・プリアリ、ナジャ・テイラー 圓子修平一九三一年生れ。都立大教独文学。主 ヴェルナー・ヒンツ ・「輪舞」仏・五〇年 要訳書、トーマス・マン「ファウスト博士」、 監督マックス・オフュールス ・「ペニスに死す」伊・七一年 ムージル「夢想家たち」ほか 監督ルキノ・ヴィスコンティ 主演ジェラール・フィリップ、ダニエル・ダリュー 井上正蔵一九一三生れ。八九年没。独文学。主要著 主ターク・ポガード、シルヴァーナ・マンガーノ⑨シモーヌ・シニョレ⑨ 訳書「ドイツ近代文学研究」、ハイネ「ハイ ・「魔の山」 ( 日本未公開 ) 西独・仏・伊・八一年 ネ全詩集」、ゲーテ「ファウスト」ほか。 ・「恋ひとすじに」 ( 原作「恋愛三昧し西独・五八年 監督ハンス・・ゲイフェンドルファー 監督ビエール・ガスパル日ュイ 高本研一一九ニ六年生れ。独文学。主要訳書、・ ・シュナイダー 主演クリストフ・アイシュホルン、ロッド・スタテガ主演アラン・ドロン、ロミー グラス「猫と鼠」「蝸牛の日記から」「自明の Ⅱフランス・ビジェ ・「女と男のある限り」 ( 「輪舞」の現代版 ) 西独・六三年 ことについて」ほか 監督アルフレット・ワイデンマン 岩淵達治一九ニ七年生れ。学習院大教授。独文学。 主演リ ・バルマー、ヒルデガルト・クネフ、ペー 主要著訳書「現代音楽ー音とポエジー」、プ ター・ファン・アイク ・「荒野のおおかみ」 ( 日本未公開 ) 米・七四年 ーレーズ「音楽論」 ( 共訳 ) ほか。 監督フレッド・ヘインズ 渡辺健一九三三年生れ。泉大教授。独文学。主 ・「輪舞」仏・六四年 ドミニク・サンダ、 主演マックス・フォン・シドー 監督ロジェ・ヴァデイム 要訳書、・マン「コーベス」、アドルノ「新 ビエール・クレマンティ 主演アンナ・カリーナ、ジャンクロード・プリアー 音楽の析子 . 「ワルター「音楽と演奏」ほか。 報 ジェーン・フォンダ⑨ 小栗浩一九ニ〇年生れ。独文学。主要訳書、ゲー明 グラス ・「輪舞」 ( 日本未公開 ) 西独・七三年 テ「文学論・美術論」、・マン「アンリ四 ・「猫と鼠」 ( 日本未公開 ) 西独・六六年 監督オットー・シェンク 世の青春」ほか。 世 連載■世界の文学・フィルムライプラリー⑩ ドイツⅡ ベルゲル、マリア ・シュナイダー

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報 ・「マクベス」英・七一年① ・「ハムレット」英・九〇年 《訳者紹介》 月 監督ロマン・ボランスキー 監督フランコ・ゼフィレツリ 平井正穂一九一一年生れ。泉大名誉教授。学士院 主演ジョン・フィンチ、フランチェスカ・アニス 主演メル・ギブスン、グレン・クローズ 会員。「イギリス文学試論集」「ミルトン」、 世 ・「アントニーとクレオバトラ」英・七ニ年① ミルトン「失楽園」ほか多数 デフォー 監督チャールトン・ヘストン 小津次郎一九ニ〇年生れ。八八年没。英文学者。 主演チャールトン・ヘストン、ヒルデガード・ニール・「ロビンソン・クルーソー」 ( 現代版 ) 米・三八年 9 「現代イギリス詩劇」 ( 編著 ) 、シェイクスビ ・「から騒ぎ」 ( 日本未公開 ) ソヴィエト・七三年 監督エドワード・サザーランド ア「十ニ夜」「マクベス」ほか 監督サムソン・サムソーノフ 主タグラス・フェアバンクス 高橋康也一九三ニ年生れ。東京大教授。「エクスタ ・「テンベスト」英・七九年① ・「ロビンソン漂流記」メキシコ・五六年 シーの系譜」「サミュエル・ペケット」「ノン 監督デレク・ジャーマン 監督ルイス・プニュエル センス大全」「道化の文学」ほか 主演ヒースコート・ウィリアムズ、カール・ジョンスン 主タン・オハリヒー、ジェイムズ・フェルナンデス永川玲ニ一九ニ八年生れ。英文学者。「ことばの政 ・「テンベスト」 ( 日・杢不公開、現代版 ) 米・八ニ年①・「火星着陸第一号」 ( 原題「火星のロビンソン・クル 治学」、シリトー「土曜の夜と日曜の朝」、ジ 監督ポール・マザースキー ーソーし米・六四年 ョイス「ユリシーズ」 ( 共訳 ) ほか 主演ジョン・カサヴェティス、ジーナ・ローランズ 監督バイロン・ハスキン 工藤昭雄一九三〇年生れ。学習院大教授。「破減の 主演ポール・マンティ、ヴィック・ランディン ・夐の夜の夢」英・八三年① 証言」、ルイス「芸術をもたぬ人々」、ポー 監督セレスティ・コロナード ・「モール・フランダースの愛の冒険」 ( 原作「モル・ 「ポー詩論集」、・エリオット「ロモラ」 主演リンゼイ・ケンプ フランダーズし英・六五年 高松雄一一九ニ九年生れ。英文学者。ジョイス「ユリ ・「リア王」 ( 舞台のテレビ録画版 ) 英・八三年⑨ 監督テレンス・ヤング シーズ」 ( 共訳 ) 、—J ・ダレル「ジュスティー 監督マイケル・エリオット 主演キム・ノヴァク、リチャード・ジョンスン ヌ」「マウントオリーヴ」「クレア」ほか 主演ローレンス・オリヴィエ、ジョン・、 ・「マン・フライディ」 ( 日本禾公開、原作「ロビンソ中野好夫一九〇三年生れ。八五年没。英文学者、評 ・「乱」 ( 原作「リア王し日本・八五年① ン・クルーソーし英・七六年 論家。「シェイクスビアの面白さ」「スウィ 監督黒澤明 監督ジャック・ゴールド フト考」、モーム「月と六べンス」ほか 、王宀内ヒーター・オトウーレ、リチャード・ラウンドリー 主演仲代達矢、寺尾聡 ・「オテロ」 ( オペラ版 ) 伊・八六年① スウイフト 監督フランコ・ゼフィレツリ 主宀フ . ラチド・ドミンゴ、カティア・リチアレツリ ・「ガリヴァー旅行記」米・三六年① ・「リア王」 ( 日本未公開、現代版 ) 米・スイス・八七年フライシャー兄弟によるアニメーション ⅱリュック・コダール 監督ジャン ・「ガリヴァーの三つの世界」 ( 日本未公開 ) 英・六〇年 ー・丿ングウォルド 主演ビーター・セラーズ、モリ 監督ジャック・シャー ・「ヘンリー五世」英・八九年 主演カーウイン・マシューズ、ジョー・モロー 監督ケネス・プレナー 主演ケネス・プレナー、デレク・ジャコビ ・次回配本 ( 九一年五月ニ十日刊行 ) ⑩ ) ドイツ— ゲーテ「若きヴェルテルの悩み』『ファウスト』 / へ ルターリン『ヒュペーリオン』 ( 新訳 ) / ホフマンラ ランビラ王女』『砂男』『蚤の親方』 / アイヒエンド ルフ「のらくら者日記』 / グリム兄弟『グリム童話 集』 / 十九世紀ドイツ短編集

10. 集英社ギャラリー「世界の文学」 月報

報 ・ウインタース 月 《訳者紹介》 子 ・好評既刊 / ・「かもめ」 ( 日本未公開 ) 英・六八年 監督シドニー・ルメット 木村浩一九ニ五年生れ。静岡県立大教授。「ロシ①古典文学集 / 文学の源流を生 9 非劇の集成和 主演ジェームズ・メイスン、ヴァネッサ・レッドグレ アの美的世界」、ソルジェニーツイン「イ③イギリスⅡ / / 運命の力が明らめる人間の輪郭世 ーヴ、シモーヌ・シニョレ ワン・デニーソヴィチの一日」ほか。 ④イギリスⅢ / 意識の流れに人間の内面を探る ・「三人姉妹」 ( 日本未公開 ) 英・七〇年① 川崎隆司一九三〇年生れ。新潟大教詩集「存⑤イギリスⅣ / 正統と異端、そして反逆への渇望 監督ローレンス・オリヴィエ、ジョン・シッケル 在への自由な出入り」らコーゴリの文体と⑥フランス— / 心理小説の開化美しき恋愛の華 主演ローレンス・オリヴィエ、ジョーン・プロウライ 思想の悲劇について」ほか。 ⑦フランスⅡ / 人間心理をリアリズムが描きだす ト、アラン・ペイツ 原卓也一九三〇年生れ。鑒泉外語大学長。「ドス⑧フランスⅢ / 錯綜した時代文学の新たな視角 ・「ワーニヤ伯父さん」ソビエト・七一年① トエフスキー」、トルストイ「戦争と平和」、⑨フランスⅣ / 不条理をえぐり出す極限の精神 監督アンドレイ・ミハルコフ・コンチャロフスキー ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」⑩ドイツⅡ / 精神の深淵を極める独文学の真髄 主演インノケンティ・スモクトウノフスキー、イリー 江川卓一九ニ七年生れ。土泉大教授。「謎とき「罪⑩ドイツⅢ・中欧・東欧・妥リア / 小説世界 ナ・クプチェンコ、セルゲイ・ポンダルチュク と罰」」、ドストエフスキー「亜皿」、バステ⑩ロシアⅡ / 存在の重みを語る人と愛の物語 ルナーク「ドクトル・ジハコ」ほか ・「かもめ」ソビエト・七一年 ⑩ロシアⅢ / 世紀ロシアが叫ぶ自由への希求 ・カラシク 監督ュー 中村喜和一九三ニ年生れ。一橋大教「聖なるロ⑩アメリカ— / 新大陸に誕生した米文学の原点 ・ヤコヴ 主病リュドミ一フ・サヴェーリエワ、ユー シアを求めて」、ゴーゴリ「デカーニカ近⑩アメリカⅡ / 失われた世代とそれに続く群像 レフ 郊夜話」、レールモントフ「現代の英雄」⑩アメリカⅢ / 病めるアメリカる一一一人の巨人 ・「機械じかけのビアノのための未完成の戯曲」 ( ラ一フ工藤精一郎一九ニニ年生れ。関西大教授。「ロシア文⑩ラテンアメリカ / 欧米に衝激を与えた傑作群 学つら話」、トルストイ「戦争と平和」、ドス ・待望の続刊 / トーノフ」他数編の短編 ) ソビエト・七七年 トエフスキー「罪と罰」ほか。 監督ニキータ・ミハルコフ ⑩ドイツ / / 文学運動 , こ社会運動の激しい交錯 ゲーテ / 若きヴェルテルの悩み / ファウスト 主演アントニーナ・シュラーノワ、イエレーナ・ソロ ヴェイ ヘルダーリン / ヒュペーリオン ホフマン / プランビラ王女 / 砂男 / 蚤の親方 ・「黒い瞳」 ( 「大を連れた奥さん」他三つの短編 ) 伊・ アイヒエンドルフ / のらくら者日記 八七年① グリム兄弟 / グリム童話集他 監督ニキータ・ミハルコフ 主演マルチェロ・マストロヤンニ、エレナ・ソフォー ⑩中国・アジア・アフリカ / 鮮烈た支学の新領土 魯迅 / 阿正伝 / 狂人日記他 ノフ、シルヴァーナ・マンガーノ 巴金 / / 寒い夜 / 憩園 ・「三人姉妹」 ( 現代イタリアに置去えての映画化 ) 伊・ 朝鮮短編集 / 金東仁・明文他 西独・八八年① ・・コツェー ( 南ア ) / 夷狄を待ちながら 監督マルガレーテ・フォン・トロッタ ・・ナラーヤン ( 印 ) / マルグディに来た虎他 主演ファニー・アルダン、グレタ・スカッキ、ヴァレ リア・コリーーノ ・次回配本 ( 九一年四月十九日刊行 ) ②イギリス— 笑いと涙、人間心理劇場の開幕 シェイクスピア戯曲集 / ロミオとジューリエ ヴェニスの商人 / / 夏の夜の夢 / ハムレット / オセ ロー / リア↓ / マクベス / あらし シェイクスピア詩集 / / ソネット集 デフォー / ロビンソン・クルーソー スウイフト / - ガリヴァ旅行記