年金額をシミュレ 1 ションしてみる ・老後資金プランを立てる 損害保険会社のほうが低リスク 公的年金だけに頼らない 第三者の意見を聞く 第 3 章女の人生に役立つお金の知識 ・貯蓄の習慣をつける叫 独身時代の貯蓄は大切 貯蓄は収入の二割を目安に ・る老後の資金も考える 財形貯蓄の上手な利用法 趣味と貯蓄のバランスをよくする 106
104 16 貯蓄の習慣をつける イ主宅ローン MEMO ンを組んだほうが有利。 金利の今は、長期の固定金利型のロー できる銀行などの民間融資がある。低 動金利型と固定金利型をある程度選択 公庫や年金融資などの公的融資と、変 ンの形態には、固定金利型の住宅金融 常は購入した物件を担保にする。ロー 家を買うときにお金を借りること。通
しかも、一一〇〇三年のボ 1 ナスからは、厚生年金と健康保険の保険料が一気に一 〇倍以上に上がってしまうので、支給額が同じだとしても、ポーナスの手取り額は 大幅に減少してしまうでしよう。 こうした収入減に合わせて、家計サイズも少しずつスリムにできなければ、やっ る ばりお金は貯まりません。 め 貯住宅ローンなど、決まった支出はしかたがないものの、それ以外でも負担に感じ る費用があるのではないでしようか ? たとえば、「子どもにお金がかかる」とい 引う悩みをよく聞きます。教育費は、子どもの年齢が上がるとともに増えていくもの すなのですが、子どもが理由で貯蓄できないとしたら、子どもの服を買いすぎると か、分不相応な習い事をしているとか、子どもへのお金のかけ方が問題かもしれま ん せん。 章 夫や妻の小遣いはどうでしよう ? 妻の分は家計の予算に計上していないことが 第 多いので、貯まらない原因の意外な盲点かもしれません。夫の小遣いも、「今でさ え足りないのに ! 」と主張されても、家計全体が苦しいときは、協力してもらって
一万円からでもできる 運用をするときに利用する投資には、「株式投資」、国債や社債などに投資する 「債券投資」、株式や債券などを複数組み合わせた「投資信託」、外国の通貨に換え てお金を預ける「外貨投資」などがあります。 投資というと、大きなお金を動かすイメージがあるかもしれませんが、投資信託 は一万円からでもできますし、株も数万円から買えます。ですから、絶対に無理は しないこと。たとえソンをしても勉強代と思えるくらいの金額から始めましよう。 投資商品の特徴は、つねに価格が変動していること。この変動を察知して安いと きに買い、高くなったところで売却して利益を得ることが、上手なやり方です。 しかし、この変動を正確に予測するのはプロでも難しいので、あくまでも慎重に 対処することです。軽はずみに証券会社のすすめに応じたり、一度に大金を投じた りして後毎することがないように注意しましよう。
113 第 3 章女の人生に役立つお金の知識 18 出産前後の手当は しつかりもらう MEMO 公的医療保険に加入していれば、子ど も一人につき、最低 30 万円もらえるし くみ。組合や共済によっては、上乗せ して支給されることも。 自治体によって制度の内容は異なる が、乳幼児の医療費を補助してくれ る。 3 歳になるまで医療費が免除され ることが多い。 公的年金に加入している人は、子ども が小学校に上がるまで月 50 囲円 ( 3 人 目以降一万円 ) 支給される。 出産育児一時金 乳幼児の医療費助成 児童手当な第
実際にライフプランを立てているときも、育児休暇を取って復職する人 ( つまり 出産しても仕事は辞めない人 ) の家計では、ライフプランが安定します。老後も一一 人分の退職金 ( これについては断言できませんが ) や年金がもらえることで、それ ほど綿密に老後資金の準備をしなくても、それなりに生活が成り立つからです。 「小さいうちは、子どものそばにいてあげるのが母親の役目」という人もいるでし 識 知 の ようし、会社の事情で育児休暇が取れないこともあるでしよう。 おですが、お金の面から考えると、共働きでいることは、いちばん確実なライフプ 立ランが立てられ、リスクに強い家計になることは間違いないのです。 こ 生 ノやりたいことをする強い意志を持っ 章 共働きを続けていれば、やりくりのできない私でも何とか暮らせる予定ですし、 将来のことをそれほど悲観もしなくてすみます。そう思えるのも、長女が一歳のと きに思いきって大学院で学んだからだと思っています。
があり、そのためには、自分がもらえる公的年金額を知ることが大切です。 といっても、三〇代の人が社会保険事務所に足を運んでも、年金額を計算しても らうことはできません。そこで、社会保険庁のホ 1 ムページなどにある公的年金の シミュレ 1 ション機北を利用してみることをおすすめします。 し公的年金額がある程度わかると、老後資金の不足額、つまり自分で貯めておかな や 増くてはいけない金額を見積もることができます。無料で利用できる年金のシミュレ 淦ーションサイト、たとえば社会保険庁や読売新聞の@ マネーというサイトに載って ついる年金シミュレーションなどもおすすめです。 合 貯めておくべき金額は、ひと月分の不足額に二〇年をかけます。二〇というの 代 時は、女性の平均寿命である八五歳から年金の支給が開始される六五歳を引いた年数 今 です。夫と年齢差がある場合は、その年齢差の分も上乗せしてください。 章 たとえば月々の生活費が五万円不足し、一一〇年分必要だとすると、六五歳からの 第 寸算こなります。公的年金が 生活費分として、一一一〇〇万円を準備しておナよ ) ゝ 支給されるまでの五年間の生活費一〇〇〇万円と合わせると、合計で一三〇〇万円
しかし、年をとらない人はいません。定年を迎えたときに、年金支給までの期間 の生活をどう支えるかといえば、やはり貯蓄以外にはないと思います。 たとえば六〇歳で退職したあと、一年間に二〇〇万円の生活費がかかるとすれ ば、五年分で一〇〇〇万円を「公的年金が出ない時期の生活費」として確保する必 要があります。定年退職後の一五〇日間分については失業給付がもらえますが、最 近はひんばんに支給日数が減らされていますので、この失業給付は無視して、五年 分の生活費の確保を考えておいたほうがいいでしよう。 したがって貯蓄を始めるのは早ければ早いほどよいのです。老後に向けて今から でも貯蓄をすることにしましよう。 年金額をシミュレーションしてみる 定年退職から公的年金が支給されるまでの五年分の生活費を確保しても、まだ万 全とはいえません。公的年金だけでは足りない生活費についても検討しておく必要
巧 4 万円以下であれば税金の負担は免除されます。しかしそれには、妻名義の口座から 保険金が引き落とされていることが条件になります。 結婚後は、夫の口座からの引き落としにしている人は、すぐに自分々我の口座を つくって、そこから引き落とすようにしてください。なぜなら、たとえ妻名義で も、夫が支払っているとみなされて、受け取る段階で、妻自身に贈与税が請求され る可能性があるからです。とくに個人年金の場合は、年金開始時点に贈与税がかか り、毎年の年金にも税金がかかる、ダブル課税になってしまう可能性があります。 マイホームは共有名義に マイホーム購入の際にも、名義には注意しましよう。念願のマイホームを手に入 れるときに、離婚のことを考えるのはどうかという意見もあるでしようが、そのヘ んはきっちりとしておくべきだと思います。 頭金も、月々の支払いもすべて夫の負担なら、妻のロ出すところではありません
がもらえるものと、六〇歳から一一〇年間、年金がもらえるものの一一本に加入しまし た。個人年金保険というと、生命保険会社のものが有名ですが、老後まで続く資産 の運用リスクは損害保険会社のほうが低いと思ったので、わが家ではこちらを選び ました。 方 し とはいえ、その頃はまだ、保険会社の経営破綻が起こっていなかったので、「損 増害保険会社の保険は一年単位のものが多いから、時代の変化に対応しやすいだろ う」といった程度の認識でした。実際に、保険会社の経営破綻が問題となっている 現在、当時の選択は間違っていなかったと思っています。 ただ、失敗したこともあります。それは、夫の年金払積立傷害保険は、一つの保 代 時険会社に老後資金が集中するリスクを考えて一一社に分けて加入したにもかかわら ず、その一一社が合併してしまったことです。今のところ、経営面は安定している会 章 阯なので不安は感じていませんが、どんなに慎重に対応したつもりでも、時代が変 想像を超える変化が起こるものだということを学びました。