ボディ - みる会図書館


検索対象: CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号
74件見つかりました。

1. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

MiTS し誘H籘 ; 第いドーミなニ イな ①リアに積まれる三菱 50 ) 空冷 4 サイクル直列 2 気筒工ンジン。クランクシャフトは、シャシーに対して直角にレイアウトされて おり、トランスミッションとファイナル・ドライヴの各シャフトは平行となる。これによりエンジン・ケース、ミッション、デフ のすべてがコンバクトにまとめることか可能となり、エンジン・ルームは、このようにガランとしたものになっている。素 なダッシュ・ポード。ゲージ類はスビード・メーター一個しか無く、その左側にライト、ワイバーのスイッチが、また、その右側 にはシフト・バターンを表示したプレートカイ寸く。シフトは、横 H バターン。ステアリング・コラムの右下には予ー斗タンクの コックカ附く。尚、ステアリングは、写真では天地逆となっているのでもま①薄手のシート。シート・バックは、前方にペタン と倒れる。 0 フロント・グリルを開けるとスペア・ホイールが姿をあらわす。バックリと口を開けたところはなかなか可愛いらし いが、このクルマのグリルは、デラックス・モデルのものカ附けられている。スタンダードでは、本来、完全に取り外すことが出 来るのである。⑨ドアの内貼りを見る。ドアはスパル 36 ) ように後ろヒンジてく。乗り降りは非常に楽だが、フロント・シート は半固定式のため、長身のドライヴァやバセンジャーは、足がボディにひっかかってしまうこともある。⑥三菱 50 ) サイド・ビュ ー。今形テのレトロ・デザインのような日像を受けるが、こちらは本物。しかしながら、このツルンとしたボディ・スタイルは実 に潔く、辛羊である。ボディ・サイド・モール、三角窓、フロントとリアのフラッシャー等は、デラックス・モデルカ、ら備わる。 フロント・リッドに付くオーナメントは、実にガソリンタンクのキャップ。①ボディ・サイドの B ビラーに付くフラッシャー レンズはアンバーである。⑨ 5.2 ーに一 2 PR のタイヤ十ホイール ( 5 穴ポルト ) 。⑩ボディ左サイドに付くエア。インテーク。 アイ 0 最ス / ク お詫びと正・前号ホンダ LM70W ) 記事中、ビックアップトラックを LP700 ( LP800 ) と記したが、これは P700 ( P800 ) か正しく、また、ホディ・カラーはサマセット・カし・ - か阯 . しいと岐阜県の有莽 $ 彦氏より担 当者の不凭蛍をコ旨摘し、ただいた。読者の皆さんにお詫びして訂正するとともに、有本氏には厚くお礼申しあげたい。

2. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

第いトを YMO 51 ド 上はフル・チューニングされた YMO 引 F のタ見で、オーヴァ・フェンダーの内側には 5.5 」ミニライトを装備する。足まわりも硬めらアンダー・ガードも取りつけられる。ヘッドランプはシビエ製ダブル反射 プリミティフな A シリーズが 時代を越えて語ってくれる 工ンジンチューニンクの妙味 と言われるもので、確かにボディ各所にはワークス / ラリー用のモディファイを受けていた。当時、アビン ドンでワークス仕様へとモディファイを受けた そしてクーノヾー S の数は 200 台にも達したと言われてい る。たとえば MG - B のワークス仕本栄か彳麦其月の MG ー C G T を合わせても 15 台しか作られす、しかもこの台数で モンテ・カノレロ・ラリーからノレ・マン 24 時間までを戦 ったことを考えれば、ミニの 200 台がいかに多く、また、 力が入れられていたのかが分かろうというものだ。そ して、これら多くのワークス・ ニは、役目を終える とすぐに各地のワークショップやプライヴェート・オ ーナーの許に引き取られていったということであるが、 YM051F もそうした中の 1 台と考えることかて、きる。 ただしボディのヤレ具合から見て ( 全面的な補修を行 ったとして ) も、スペア・カーの 1 台であったことは 想像に難くない。 ますはボディ各部のモディファイから見てゆこう。 新しいロール・オーヴァ・ノヾーて囲まれた室内には、 ラリー用の補強が入れられている。 ニの場合、前後 のサプ・フレームは比較的頑丈で、タワー・トップと 各フレームのつけ根を三角板などで補強する以外は、 ボディの床部分を強化し、ボディのねしれを防ぐ必要 か、あった。このため、 YM051F ではシート後方のクロ ス・メンノヾーとリア・サプ・フレーム間に新たな補強 材が入れられている。また、ボディ下を通るフューエ ル、プレーキの 2 つのラインは室内フロアに移され、 下まわりのダメージを未然に防いでいる。 このほか室内にはノヾケット・シートとプリタックス 製 3 点式シート・ベルトが装備されているが、注目す べきはプラック・アウトされた / ヾネルで被れたダッシ ュまわりと、いたるところに付いたクラッシュ・ノヾッ ドである。そのダッシュ・ノヾネルには 10000r. p. m まで のスミス製レヴ・カウンターと、」式ウインドー ウォッシャーが装備される。ノヾッセンジャーの足元に は ( 工ンジン・チューニングで彳予き場を失った ) プレ ーキ・サーヴォか顔を虱肋、せ、まさにコクピットはや ていた。ちょっと見ただけでも、ヒーター・ラインを ェンジン・ルームにも充分なチューニングか施され る気充分のものだ。 れた BMC A シリーズとスカットルの間て : 光を放って さて、そのスプリット・ウェーノヾーは、横置きにさ までアップしているとのことであった。 れ、更にヘッド不幵磨によりコンプレッションは 12 : 1 ラッチ、そしてストレート・カットのキ、アカ絲且み込ま 変えられているが、目に見えないところでは、強化ク れたプレーキ・システムなど、興味深いパーツに置き 大容量のオルタネーター、そして、タンデムに変えら 直接工ンジン・ヘッドの中を通すドライ・デッキ加工、 ター・チューニングを行う際には、口径のひとまわり いる。通常ミニをはしめとする A シリーズのキャプレ 大きな SU に交換する。たとえばミニ 850 / 1000 では、 クーパー用の 1 % ツイン ( 850 の場合、 1 % シングルも使 われた ) 、クーノヾーには 1 % ツインという 1 具合だ。また、 それ以 -- ヒの効果を狙うには、 SU のジェット、ダンノヾ ・スプリングを変えるか、効率の良いデロルト、あ るいは思い切ってツイン・チョーク・ウェーノヾーが用 いられた。 むろんウェーバーは 38 、 40 、 45 と、他のチュ ニングの度合いに応して取り付けられたが、問題が ひとつあった。それはツイン・チョーク・ウェーノヾー ク ) スロット ・ノヾレノレの間隔が狭く、 A シリーズ・エン ジンのインレットに取り付ける際には、八の字型に開 いたマニフォールドが , 要となり、高回転では燃料の 片寄りか起きてしまうのだった。つまり、 6500r. p. m ( か、 それ以上の ) トップ・エンドでは外側の 1 番と 4 番シ リンダーに気化ガソリンが多く流れ込み、逆に内側の クー / ヾーロ 00S 。 してミ口されたレヴ・カウンターと定石どおりのモディファイド・ を履く。室内は、バケット・シート、ロール・オーヴァ・バー、そ ポンネット・ストラップカイ寸けられている。ホイールはミニライト 組み込まれている。外覦のモディファイは殆どないが、 YM05 旧司様 には排気量を 9 c までアップレ、強イレヾルプ、ハイ・カムなどが D のボディと各部 , ダウントン・ヘッド十 SUI % キャプレター、さら 上と右べージは、ダウントン・コンヴァーションを組み込んだ HM0820

3. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

を O, ) , 朝 先に述べたようにイタリアン・エキゾ ティック・カーの中でも、言わば玄人好 みのマセラティは、スーノヾーカー・プー ムの渦中にあっていささカ寸末な存在だ ったカゞ、ランポノレキ、一 ・ウラッコ、フ ェラーリ・ディーノ 308GT4 に対・抗する モテフレカゞ、このマセラティ - 最 / トのメラク であった。 ェクステリアを一見しただけではマセ ラティ・ポーラとの区別はつけにくいカま それもそのはすメラクは、ポーラに搭載 されていた V 8 ェンジンを同社で開発を 行ったシトロエン S M 用 90 。 V 6 、 D O H C 工ンジンに積み換えた事実上 . の兄弟車 である。工ンジンを小型化したことによ り生したスペースには、リアの十 2 シー トが置かれたほか、ジウジアーロ・デザ 基本的にシャシー、ボディがポーラと共通のメラ インのボディには僅かに手かカロえられて クのミドには、 V 8 工ンジンに換えて V 6 工ンジ いる。 ンと十 2 シートが置かれる。メラク S S は、圧縮 今回登場原頁ったマセラティ・メラク S 比を高め、ひとまわり口径の大きなウ工ーバー 44 DCNF を 3 連装したシリーズ最走モデル。 S は、スーパーカー・プームの初期にあ たる 1975 年のジョネーヴ・ショーでデビ ・ 79 / マセラティ・メラク S S ・全長、全幅、 全高 : 4335 x ロ 68 X Ⅱ 34mm ・ホイールペー ューした高性能版で、圧縮比を高め、キ ス : 2600mm ・車重 : ロ 50kg ・エンジン形式 : ャプレターの口径を拡大したことにより、 水冷 v 型 6 気筒 DOHC ・総排気量 : 2965CC ・ シリーズ最高のノヾワーと、マキシマム・ 最高出力 : 220HP / 6500 「 . p. m ・最大トルク : 27.5kg ー m / 4500 「 . p. m ・最高速度 : 250km/h スピード 248km / h を得た。しかし、耳年 ・価格 : 田 80 万円 ( 発売当時 ) 増となりつつあった少年達は、 リアにガラスの入ったポーラは : 一本にオ 細いデーターには驚くはど詳しく、たと ットリとした印象を見る者に与えるが、 えばメラクとメラク S S 、そしてポーラ のノヾワーの差、ボディ・テ。ザインの違い ピラーだけのメラクは工ッジか第力いて戦 闘的なイメージを持つ。このボディの中 などを実によく嗅ぎ分け、お気に入りの に 2 十 2 のシート ( もちろん決して広く スーパーカーを追求していた。 取材当日は実際にポーラと並べて、そ はないカ { ) か納まっているとは、俄には のデサインの差を見ることが出来たが、 信しられない程、そのスタイルはきれい にまとめられている。 2 十 2 モデル中最 一見似て見える両者も、斜め後方から見 も魅力的だと考えるのは僕だけだろうか。 ると大きく異なった印象を持っている。 今日の目で見ても充分に魅力的なテサインのボテ ィには、プラス 2 名分の座席カする。走りと 実用性を兼ね備えた 2 十 2 の中では、最もスタイ リッシュで魅力的なかこのメラクだった。

4. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

冬の陽ざしの中に佇む、赤と黒の Ca ト L00k 。 どちらも甦後 3 以上を経たヴィンティッジ VW だが、 ひとたびそのこ、臓に火か入れば、暴力的なロードコイン グ・レーサーと化す。実に、これか Ca の魅力。 こ、なヴィンティッジ派からプーイングを受けてしまいそう な円引年式スプリット・ウインドーの ca ししかし、ボディ・ サイド・モールカされる、また、 Semapho 「 e カ乍動するな ど、オリジナルび刄わいカたれている点は Ca ト Look のニュ ・ウェイプだと言ってもいい。ダッシュ・ポードも、いく つカゲージカ S 自加されている乃ト、オリジナルを良く保っ ている。オリジナルの速度計の左側にはレヴ・カウンターが、 また、時計の下の 3 連ゲージは、左から度計、レヴ・カウ ンター、 : 曲 / オイル・プレッシャーである。 工ンジン・キャパシティは、田 3 co キャプレターは、ウェ ( 4 (F) のツインだ。このクルマも前べージ のオーヴァル同様第アーリー・ボディ・オン・レイト・シャ シーの公式に乗っとっており ( オーヴァルは円 67 年式 ) い 9 引 年式のシャシーを持つ。オーナーは、千葉県在住の ca ト Looke 「 小泉士氏である。 取材協力 / BOLT ー ON Phone : 0474 ー 74 ー 09 円

5. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

fLflT THE ULTIMATE CAL この Ca ト L00 く日本に紹イ「されてから、 早いものて・既に田年不呈が過ぎた。フレア ー・フェンダーにワイド・タイヤ。カス タム・フードにメタリック・ペイントを 組み合わせた改造ワーゲンカ e- 一斉に姿を 消し、 Ca ト Look 一色に染まったことを懐 かしく思い出すが、一から田まですべて が Ca ⅱ forni ) 物真似であった当 ) 状況 . を思うと、本場 C 引 fornia の雰囲気を上手 く取り入れ、そこにオーナーのセンスを 不呈良くミックスさせて質の高い Ca ト Look が次々に作られている現状は、少々オー ヴァーな表現をするならばまるで夢の ような〃といったところ。 紹介する 2 台は、ヴィ さて ンティッジ・ボディをベースとした、正 に究極とも言える Ca ト Look である。ます、 黒のスプリットを見てみよう。このクル マは、つい最近アメリカより輸入された もので、彼の地の最辛充行が良く分かる 一台だ。ボディは円 57 年式のオーヴァル がペースで、これに円引年式スプリット のリア・ウインドー部分、ダッシュ・ノヾ ネル、そしてフロント・クウォーター バネルを移植した、金努力作′なので ある。これまでの Ca ト Look はボディ・サ イド・モールをすべて取り去っていたも のだカく、最近ではヴィンティッジな雰囲 気を出すために残す、のが流行っている とのことだ。シャシーは円引年式 , ミッ ションは年式不明だが、クロース・タイ プが取り付けられている。 次に、赤のオーヴァルである。オーナ ーは・千葉県でエンジンのリビルト & チュ ニング・ショップを営む宅島誠氏。宅 島氏はこれまでに、この円 55 年式オーヴ アルで数多くのレースやイヴェントに出 場してウイナーとなっており、こ・存知の 方もいらっしやるのではないかと思う。 円 58 年式ビート丿レカくはじまりだったと 言う宅島氏だが、これは皮でのレース でクラッシュさせてしまう。次に手に入 れたのが円 53 年式オーヴァルで、しばら く楽しんだ後に手放してしまう。そして 6 年不呈前に手に入れたのが、この円 55 年 式というわけ。名実共に、日本の Ca ト Look の白眉的であることが充分にお分か りいただけるのではないだろうか。 好き嫌いは別として、オーナー自らが 手を汚して楽しめるロードゴーイング・ レーサー Ca ト Look こそ、日本のフォルク スワーゲン・シーンの旦爆斉」だと、この 2 台の取材を終えて痛感した。 彩やかなポルシェ・レッドに塗られた円 55 年式オ ーヴァルの Ca しそのダッシュ・ポードは、一旦埋 こであえて説明するまでもないが、 由な感性を発揮して行うものだ。しかし、 Easy" 感覚でビートルとつき合うことが めた後、改めてゲージカ且み込まれる。左から速 California-L00ksB 卩ち CaI-Look とは、その ボデイタト観、インテリア、足まわり、工 大切だという Californian たちの走る美 度計、レヴ・カウンター ( 実にポルシェ 9 Ⅱの ) 、 名の通り、アメリカ西ラ毎岸あたりのビー ンジンのそれぞれに施すべき膨要最低限 学″が、 Ca ト L00 に一時期の爆発的な盛 燃料 / オイル・プレッシャー。更にその右側には、 田 000r. p. m までのレヴ・カウンターカ寸けられて トル・フリークが始めたカスタマイジン のカスタマイジング ( チューニンクつ・ り上がりはおさまったものの、イ衣然、ア もいる。工ンジン・キヤノヾシティはロ 7 c 。キャ グ VW の総称である。 メニュー″のようなものが法則として存 メリカ西海岸フォルクスワーゲン・スタ プレターはウェーバー ( 40 ほ S ) のツイン。ボディ カスタムイヒは主にビートルを対象とし 在する。けれど、これとて絶対的なもの イルの主流であることは問違いない。 と同色に塗られたファン・ハウジングがいい。 て行われるもので、タイプ 2 、タイプ 3 、 ではなく、彼の地では、その時どきの流 そしてカノレマン・ギアも Ca ト Looker の格女子 行によって Ca ト Look のスタイ丿レカ放如 ) に の素材となっているが、改造の面白味が 変わるという。どちらかと言えばヴィン 無いためか ? 、タイプ 4 ( V W 4 Ⅱ、 V W ティッジ・カラーのような渋いボディ 4 貶 ) の Ca ト Look というのは殆ど例を見な カラーが主流になることもあれば、赤や オレンジやプルーといった派手な色のビ さて、この Ca ト Look にはこうしなけ トルカくカー・ショーのウイナーになる ればならない〃というセオリーは存在し ことだってある。 ないから、改浩はオーナーそれぞれが自 堅苦しいことは抜きにして *Take は lst Annual ・ 1951 VW Sprit Window / 01955 VW Ov Window " 1 えー つを、

6. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

0 第引ロロ ロ新ロ かのロード・リアクションや振動が、いかにももう少し大きな車 のようにシットリしている点である。これは、トヨタがクラウ ンなど上級車と並行して大衆車 ( この呼ひ方はよくない、なぜ ならば、日本車はその文化性やティストの総体からするとみな 大衆的だから ) というよりも正確には小型大量生産車であるカ ローラにも同しような質感向上の方法をとることで、サニーは もとより欧米でのライヴァルたちとの差異化を計ろうとしてい る証拠であろう。つまり、ボデイやステアリングの剛性を上げ ることで、既存のクラスを超える質感を実現しようとするもの で、実際にもそれはある程度効を奏しているといってよい。思 えば、これだけ大きくなったボディ ( 4195X1655X136 m ) は、 もはや当初のミニマム・サイズの国際的小型車カローラとは別 格の感があるどころか、当時のプルーノヾード / コロナを上回る 押し出しにも拘らすこれはど軽央に走るのだから、まさしく技 術は長足の進歩を遂げた訳だ。 3 回りも大きくなったボディに 対し、エンジンは気筒容不責こそたったの 400CC アップだ力、、、ノヾワ ーの方はネットで 85PS と 2 倍弱に増強されている。したがって、 加速にしても仲々良く、体感による想像では 2 人乗車で 0 ~ 400 m を 1 少台ぐらいだろう。そして、 120km / h でも静かで 140km / h でもステアリングがピタッとしているところは、かってこのて の車ではなかった事だ。 130km / h を超えるとエンジンの唸り音が はっきりと高まるのが分かるが、その原因はエンジンの騒音の 問題とするよりはボディの風切音の少なさゆえとすべきだろう。 このところ慢性渋滞の環 8 とようやくのことて谷原から別れ、 関越高速に入る。驚くはど空いている高速道を一踏みすると、 すぐさまチャイムか聞こえだす。さらにグンと踏み込みフラッ ト・アウトのまま走り続けても、一昔前のこのクラスの小型車 というよりも日本車のように、ステアリングが急激に軽くなり、 曇をつかむような感覚が増大し始めイ可となく気持がザワザワ、 ドイツ車のようなソリッドでステデ ドキドキすることもなく、 ィーな感しこそないものの女定性は高いといってさしつかえな ところカゞ、 DOHC 工ンジンとはいえ、この新設計のレーザ ー 5 A 16 ヴァノレヴ・エンジンは、スポーティというよりは明ら かに扱い易さと滑かさ、効率の高さに重点を置いた生活 / 日常 型で、トップエンドを引き上げるための逸脱型ではないため、最 高速の方は、 4 、 5 速がともに 0.969 , 0.815 ( ファイナルは 3. 722 ) とオーヴァオールのギア比か高い省エネ・静粛志向のせい か意外に伸びない。メーター上は 170km / h ちかくに達するが、実 際は 160km / h 前後ではないだろうか。普段でもメーターで 150km / h ぐらいは、運よく空いたストレートが長かったり、下り勾配を かりれば出るが、それとて法定最高速度の 1.5 倍だからアウトロ ーには違いないから要注意だ。つまり新カローラは、善き社会 人としていつなんどきも、例え意味かい法でも遵守する限り において、完璧に安全で軽く静かで楽チンな極めて出来の良い 小型車である。 しかし、まさに問題はそこにある。新カローラのそうしたハ ードウェアの良さからくるクラスを超えた質感の高さや、それ なりの 1 産さは誰もか認めるであろう。例えば、メルセデス W 124 のそれに学んだ、ゴム材をもってボディとドアの隙間を埋め る手法にしても、本来は空力的にシビアになった時の最後の詰 めで初めて生きることだから、いってみればこの不呈度の車には オーヴァ・クオリティといってもよいほどだ。確かに、それが この車の風切り音の低さに貢献していることは認めるが、それ だったらその分、高回転時の唸り音 ( 決して不愉快なはどでは ないか ) を軽減する方に心を配ってほしいと願うのは筆者だけ だろうか。 それだけではない。そんなことをする余裕があるのだったら、

7. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

TOYOTA CO RO NA 4d r/SF ・細音贓を図り、上質なファミリー・サルーンに変身 ・カソリン・エンジン車は全てツインカム 4 ノヾルフを搭載 N E W C 0 M E R ・に月田日発表 . / / イ各 : 4 ドア田 4.6 ~ 幻 2.4 万円 S 臼 47.9 ~ 2 円 . 6 万円 ・ EX サルー ン TOYOTA CORONA. CORONA 基本的にはキープ・コンセプトながら、全体的 に丸味をおびたフォルムとなった新型コロナ 4 ドア・サルーン。リア・コンビネーション・ラ ンプはクラウンやカムリ / ビスタ同様の上下 2 冓えタイプのものが与えらオ廿ニまたコ 6VALVE C ′のデカールは、 4S-F i 型ユニット搭載庫 の証でリア・ウインドーに貼られる。 トヨタ自動車の小型ファミリー・サ ルーン、コロナの 4 ドアと 5 ドアカく、 に月田日にフル・モデルチェンジを受 けた。 新型コロナは、ネ最高のファミリー カーを造る″ことをテーマとして開発 されており、宿命のライ / ヾル、日産プ ルーバードがアテーサにハイテクを満 載していることに対して、細部の熟成 に総力を挙げて造り上げられた、極く オーソドックスで - と質なサルーンに仕 上げられている。なお、・今回より 5 ド アには S F ( センセーショナ丿レ・フィ ール ) のネーミングが与えられており、 また 2 ドア・クーべについては、デビ ューが ' 85 年 8 月と比較的新しいモデル であるため、モデ丿レ・チェンジは見送 られた。 ボディ・スタイルは基本的には前モ デルのラインを踏襲しているが、フロ ント・ノーズがより低く、リアが高く、 そしてピラーの傾きがより大きくなっ たデザインとされており、また前後を 下段左は新開発のハイメカ・ツインカム・ユニット、 4S-F i 型工ンジン。低速トルク重視型で、また燃費にも優れるという。中段右およひ下段右は、 絞り込み、ボディの角という角の総て E X サルーンの避云 . 席まわりで、シートにはベルペット風の布地カ漲られる。またメーター類は全体的に大型化された。 に丸味が持たされ、フラッシュ・サー フェス化も図られた空力的なものとな 大型リア・コンビネーション・ランプ カく 96 田 55kg 力、ら一 070 Ⅱ 70kg へ 4440X 90X ロ 7 師 m で、 5 ドアはそれ が採用されている。また S F は、 6 ラ と、それぞれ 40 ~ Ⅱ 5kg 、Ⅱ 0 ~ 115kg っている。フロント・マスク周りでは、 ぞれ十 8 広十 2 師広十 5 mm の、 4440X ほど増加している。 横バー基調のグリルや工ア・インテー C ヒ。ラー 田 90X ロ 7 m となっている。また高張 イト・ウインドー リア・ 室内デザインは、豪華に見せるため クが配された / ヾンノヾーなどで中鼠広感を ウインドーに曲面処理が施されている カ嚇反の採用、骨格や結合部の補強な の余分な虚飾を極力廃し、商性と機 リア・ビューでは どにより、従来型よりもボディ剛性が 強調するとともに のが特徴で、また上級グレードにはリ 約 30 % アップしているという。なお、 肯性を重視したものとなった。インノヾ 腰高感を解消するために、グラフィカ ア・スポイラーが言殳定されている。 車輛重量は、 4 ドアが前モデルの ネまわりではメーター類やインジケー ルな処王里の施された、クラウンやビス ボディ・サイズは 4 ドアが前モデル ター類の視認性を高めるべく、メータ タ / カムリと同様の、上下 2 冓えの より 7 m 長く、 2 m 広く、一 m 高い、 930 ~ 35kg から 97 1150kg 、 5 ドア 134

8. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

、 ~ イ 4 、いツ られる気になるプレーキである。 っている。使用しない時は隠れ、オリジナルのエレガ トによって、既存のモデル・ラインから一歩抜きん出 さて最後にボディ内外についてであるが、さすがに ントなボディ・ラインを壊さないようにする配慮が、 た存在になっている。そしてまた、パワー・ユニット 、イ・クオリティ、ハイ・パフォーマンスを目指すサ いかにもランチアらしい大人っぱいやり方である。大 の 2 面性を生かし、高生能サルーン 8 ・ 32 は、街中でも ルーンだけに、それなりの内容を充分に持つ。 人はその能力を必 , 要以、 - トにひけらかしてはいけない。 充分にアシとしても使えるのである。スポイラーを出 ボデイタ見では、フェラーリを主張するかのような インテリアはやはり今までのテーマより確実にひと し、高速道路を飛ばして根をひと巡りしてきた後、 格子莫様のグリルと控え目なサイド・スカート、 5 本 クラス上という感じだ。シート及びダッシュ、ドアの ファッショナプルな都会の一当に置いて見るテーマは、 スポークのスヒ。ードライン製 15 インチ・アロイ・ホイ 内張りなどには本革カ当吏用され、ルーフにはスエード エレガ、ントて頼もしく、こちらがかしすいてしまいた ールが 8 ・ 32 の特徴である。そして忘れてはいけないも によく似たアフカンタラが張られる。さらにメーター くなるような大人の魅力で迫ってくる美形のレディで うひとつの演出、トランク・リッドに付いた格納式工 パネルはウォルナットで高級感を高めている。 このイ あった。 (Text : 安東俊晶 / Ph 。 to : 鶴田孝介 ) アロフォイル・スポイラーがこのクルマの素姓を物語 ンテリア、とくに革の部分は殆ど手作りということで、 、イ・クオリティ・サルー ンに相応しい仕上げとなっ ている。冷たく機能的に過 ぎない、かといって陳腐な ほどゴージャスなりすぎな い、イタリアのセンスはあ 訴えかける何かを持ってい る。それを再認識させてく れる 8 ・ 32 のインテリアに見 習うべきところは極めて多 第ー・ : イし ランチア・テーマ 8 ・ 32 は、 その新しく与えられたフェ ラーリ製のノヾワー・ユニッ 103

9. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

・気 ; ふす 4 ミ、↓ニ、一ヤ 0 0 0 0 0 ・ しく大パワーの L P500 志向があり、御多 ・ ' 77 / ランポルギー ・カウンタック L P 400 ・全長、全幅、全高 : 引 40X 田 90X 田 70mm ・ 分に漏れす、このクルマにもフロントば ホイールペース : 2450mm ・車重 : ロ 00kg ・エ かりでなくリアにも V 字型の LP500 用ウ ンジン形式 : 水冷 v 型に気筒 DOHC ・総排気 イングが付いていた。現在のオーナーは、 量 : 3929CC ・最高出力 : 375HP / 8000r. p. m ・ 最大トルク : 36.8kg ー m / 5500r. p. m ・最高速 LP400 はそれに相応しいオリジナル・ス 度 : 300km / h ・価格 : 2300 万円 ( 発売当時 ) タイルか好きで、リアのウイングは外し てしまったという。 アクロバットを演して収まったコクピ ットからの眺めは、まさに通常の感覚の クルマとは異次元の世界で、広く平たい ウインド・シールドの前方は直ぐ路面で そのウインドーの一ヒ家は / ヾッセンジャー の額のすぐ上に攻っている。コクピット は外から想像するとおり、低く横幅が広 カウンタックのスーバーカーたるひとつの要因は く、ドアと肩の間には大きな余裕がある。 ボディ各部の未の効いたアレンジであった インテリアはボディ・カラーに合わせた 純白の革で覆われ、苦労して乗り込んだ トリプル・チョーク・ウェーノヾー 4 連 人間をさらに成圧する。 装の V 12 ュニットの調子も良く、タイプ オーナーは、現在 30 代半ばで、やはり 1 と日乎ばれるエグゾーストから元気な咆 ーカー・プームにはすでにクルマ 哮を聞かせてくれた。 に対して特別な感情を持っており、その 撮影のために、われわれの前を何度と 日制弋の日本のスポーツ・カー、例えばス なく往復してもらったが、中央分離帯に カイライン G T ー R 、トヨタ 2000G T など 植えられた生け垣よりも低く、まさに地 も好きで、同時に所有している。そのな を這うように走る姿を見ていると、漫画 かで今カウンタックにも愛情を注ぐのは、 の世界で、擬音とともに登場する絵でし その時代に目の当たりにしたスーパーカ か見れなかったものが、この迫力で迫っ 4 9 ' ー ー j 土から受けたショックにはかなり大き てきたとしたら、スーノヾーカー少年達な なものカ { あったからに違いない。このよ らすとも、現在のわれわれですら感動を うにして、愛されるオーナーのもとに収 覚えられすにはいられなかった。 左べージはカウンタックのミドシップに縦置きに押し込まれた まったカウンタックは幸せ者で、磨き込 V 12 サウンドを撤き散らしながら走り 4 ーの V に 4 カム・ユニット。 4 連装のトリプル・チョーク・ウ まれた白いボディ、手入れの行きとどい 去る純白のランポルギーー ・カウンタッ ェーバーが誇らし気に 375HP を語っている。上は、 L P 400 のコ たエンジン・ルームなどが、それを如実 ク LP400 、これは、紛れもなくスーパー クヒ。ット。タ見に比べると上交的まともだが、額に迫るウイン ド・シールドと純白の内装、低い着座イ立置に圧倒される。 に牛妬吾っていた。 スターであった。 1

10. CAR MAGAZINE(カー・マガジン) 1988年2月号

チューニンクのない S' なんて・・・・・・とい猷のために。 ニニ・クーノ← 1300S に見る 3 種のチューニング SPRIT-WEBER/DOWNTON/ALEXANDER TUNING / た〃レ 0 襯″ T ス K. / / 犲員 ( 瀧澤広 ) カん 0 : 〃乞虎〃 0 T ス KA ( 田中秀宣 ) ト、ラリーをはしめとするスポーツ・イベントに出場 ラリーたちは、排気量カ音以上もあるクルマを追いか する機会か増えるにつれて、 A シリーズ・ユニットを けまわし、時としてコーナーであっさりとその大きな 専門に扱うチューニング・ショップも活発な動きを開 マシーンを抜き去ってしまうミニから目か放せなくな り、遂にはサルーン・カー・レース自体にも積極的に 始した。、ニが登場する前年の 1958 年にデビューした ヒーレー・スプライト用のエンジン・チュ ニング・ 喝采を送るように変わっていったのである。もちろん ノヾーツは、そのままのスタイノレでミニ用に販売され、 1960 年代に入り、サルーン・カー・レースの最盛期を ッションなどのチューニング・ノヾーツは 迎えた背景には、良きライノヾル、フォード・アングリ 足まわり、 ひと足遅れて製品化されていったが、 1960 年イ弋中盤に は空前とも口澱ヾるミニのチューニング・プーム ( そし てアクセサリー・パーツ・プーム ) を巻き起こした とはよく知られるところだ。 さて、前置きが長くなってしまったが、今回は、チ ニング・ミニの中でも代表的な 3 台、しかもミ ー 1300S Mk- I のチューニングを紹介しようと 思う。蛇足だが、 MG ミジェットで紹介したショーロ ック製スーパーチャージャー ( 1986 年 8 月号 ) 、ヒーレ ・スプライト Mk ー I のスピードウェノレ・コンノヾーシ ニング ( 1987 年 12 月号 ) も当時の代表的 ョン・チュ な BMC A シリーズ・エンジンのチューニングである。 ・床のある向きは、是非これらも参照されたい。 スプリット・ウ工ーバー 今回紹介する 3 台の中て最も高いチューニングカ されているのが、、、 YM051 ドである。この 1967 年式 ー 1300S は、ワークス仕様 のモーリス・ 0 ) 今さら触れるまでもなく、アレック ・イシコたニスーー 流のアイディアを小さなボディの隅々にまで詰め込み、 オースチン・ ・シリーズ 1959 年にデビューした ・マイナーは、僅か 3 m >< 1 . セヴン、モーリス・ 4m のボディに無理なく 4 人の大人か乗れる画期的な小 型大衆車として登場した。横置き工ンジン ( しかもギ ア・ポックスをエンジンの真下に収め、スペースを切 りつめた ) による前輪駆動、安価でコンノヾクトなラバ ・スプリングを使った四輪独立懸架のサスペンショ ン、そして室内スペースを確保するために、小さな 10 インチ・ホイールはボディ四隅に配されるなど、まさ にェポック・メイキングなミニが、その後に続く小型 ファミリー・カーに与えた影響は多大なものがあった と言えるだろう。 しかし、実はミニカ也に及ばした景彡響はそればかり ではなかった。オースチン A35 / / A40 ファリーナ、ラ ツイン・チョーク・ウ工ーバーを 2 基使ったスプリット・ウ工ーバ イレー 1.5 、サンビーム・レイヒ。ア、ジュリア T I 、ポ 片バレルを使い、真直ぐなインテーク・マニフォールド 2 本で、 ノレポ 122 、メノレセデス・べンツ 220 、ジャガー Mk ー 2 ・・ インレットとつなぐ。 ・インプなどがレー ヒノレマン・ラリ - ー など 50 年代の、、ハコ〃で競われていたそれまでのサル ア・スーノヾー スに参戦し、テール・トウ・ノーズの文字通り激しい ーン・カー・レースは、どちらかと言えば本格的なレ ーシング・マシーンによるレースの前座的な意味あい デッド・ヒートをコース上で繰り広げていったことが ニがその火付け 大きな要因だったかも知れないが、 カ { 強いものであった。カ { 、プロフェッショナル、アマチ 役となっていたのは紛れもない事実である。 ュアを問わす、レーシング・ ニがサーキットに登場 ニがこうしたサーキッ すると同時に、事態は一 -- ・変していった。つまり、ギャ また、当然のことながら、