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検索対象: アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす
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1. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

に、受け入れてもらおうとするのはやめましよう。 相手に言葉やカがないのに、自分さえハードルを越えてなんとかすれば、ほめ言葉がも らえ、認められ、受け入れられると思いこんで必死になって努力しても、なにも返ってき ません。 自分が欲しいから、ただがむしやらに求めるのではなく、相手が包容力があるかどう か、人間性ができているかどうか、ほめ一言葉を与える心の準備ができているかどうか、よ く確かめてから、適当に求めていきましよう。 4 きれいに拒否される 拒否のされ方を学んでいますか。人生に拒否はっきものです。どんなにがんばっても拒 否されるときはあるものです。ほしかったものが手に入らなかったとき、愛してほしい人 に拒絶されたとき、行きたい学校に受け入れてもらえなかったとき、訪ねたい相手に都合 が悪いと言われたとき、仲間はずれにされたとき、職につけなかったとき、昇進ができな : などなど。 かったとき : 自分はダメだとがつくりして、うつに落ちこみ動きがとれなくなってしまいますか。拒 否した相手を恨み、怒りをぶつけますか。自分をみじめに思いますか。自分を責めて、虐

2. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

もが成長していくかに対して責任感をもち、ベストをつくすことが大切です。 子どもが、健全な人間として育っていくことは、自分の成功であるぐらいに思って親業 に取り組んでほしいものです。 とはいっても、自分の幸福や生活を犠牲にして、子どものためだけに生きなさいといっ ているわけではありません。むしろ反対で、自分が幸せで自分を愛し、受け入れ、大切に できない親は、自分の子どもにこれらを与えることはできないし、健全なモデルとはなり 得ません。 自分のできなかったことや、自分の期待を子どもに託して、子どもを通して生きるよう なことはやめましよう。自分の癒しと自分の幸せに責任をとって、子どもは別個な人間で あるという考えをもって接しましよう。 子どもが失敗したときに、自分は親として失格だとか、自分を責めたりする必要はあり ません。自分がベストをつくしたのであれば自分を許し、問題に対処していけばいいこと なのですから。 子どもは自分の持ち物でもないし、自分のためにいるわけではないので、子どもが自分 の思い通りにならなかったとき、「親に恥をかかせた」「おまえはバカだ」などと、人格を 卑下するようなことは言わないで、自分の要求が果たして子どもの気質や個性や能力を尊 194

3. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

に出会いましよう。 共依存の人は自己の確立ができていない すべての共依存的な行動様式はここからはじまっています。自分がいったい誰である か、自分の人生の目的はなにか、自分はどういう人間になりたいか、自分は人生になにを 求めているのかなどはっきりしないと、確信をもって自分の中心からものを考えたり、行 動したりすることができません。他人の一一 = ロうなりになってしまいます。この地球を去る前 に自分はなにをしたいのか、自分の使命はなんなのか、じっくり探求しましよう。 結婚相手、友人を選ぶときは、「この人といると自分を失うような気がする」かどうか 確かめてみましよう。他人に幸せにしてもらいたいと思わず、自分で自分を幸せにするカ をつけていきましよう。 し 癒 自分を大切にし、自分を肯定し受け入れ、自己主張を適当にし、自己のアイデンティテ 存イ 1 が他人によって定義されることのないよう努力しましよう。自分が尊重できると、他 共人も尊重できるようになります。 自分のことをよく知るために、自分がどのように育ってきたか、どんな影響を両親、兄 章 第弟、姉妹、親類、先生、友人から受けてきたか調べてみましよう。どんな家庭環境でした 179

4. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

ではここで、機能する家族をつくるうえで、親としてどのように子どもに接していった らいいのか、二、 三、ポイントを押さえておきましよう。 コミットメント ここでいうコミットメントとは、親としての自覚をもち、真剣に子育てに取り組むと ) う姿勢のことです。子育ては母親だけにまかせておかないで、父親も責任をもって自分の 子どもの人間形成に貢献していく必要があります。 「この子どもは、私たちの息子なんです」「私たちの娘なんですーと、自分の子どもであ ること自体に価値があることを自覚することです。子どもにとって、自分に安全な居場所 があるという所属意識は、なくてはならないものなのです。親に無条件に認められ、愛さ とれ、受け入れられているという感じを抱くことは、健全な人間性をつくりあげていくため 家の基本的な条件です。 る す 「男の子だったらよかったのに」などという一一 = ロ葉が自分の口から出て、子どもをあるがま 匕ヒ ム月 機まに受け入れられない自分を見つけたら、もう一度自分の子どもに対するコミットメント 章を考え直して見てください。 第 自分にとってこの子どもは自分の大きな課題であるという心がまえと、どのように子ど 193

5. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

本当に幸せ」「加代子って名前にしよう。大切に育てるからね」などと言ってもらい、抱 いてもらいました。 まわりのみんなからも「おめでとう」「加代子って名前とってもいいね」「大きくなるの が楽しみね」などと励ましの言葉をかけてもらい、本当に望まれ、待たれて生まれてきたこ と、みんなに自分の誕生が受け入れられた実感を、加代子はここではじめて味わいました。 自分にとって重要な人から受け入れられ認められるという経験は、自分が自分を受け入 れることができるようになるための前提条件です。自分の癒しに少しずつ自信がついてき た加代子は、次の回で、子どもたちに対して自分が行ってきた虐待を心からあやまるリプ ロセスを行いました。 「正夫ちゃん。小夜子ちゃん。本当にお母さんが悪かった。お母さんがあなたたちのおじ いちゃんからぶたれたように、お母さんも正夫ちゃんと小夜子ちゃんをぶっちゃったの よ。あんなにおじいちゃんのようにはなりたくないと思っていたのに : : : 本当にごめんな ス セ ロ さい。あなたたちをぶったのは、あなたたちが悪かったからじゃないのよ。お母さんの責 プ 任なの。お母さんはこれからも自分の癒しに努力して、自分を愛して、子育てを勉強し 章て、おまえたちをうんとうんと愛せるようになるからね」 と、子どもたちに語りかけ、子どもたちから、 第 141

6. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

心を癒す仕事 私のところへ相談にくる人たちは、弁護士、警察官や医者から、カウンセラー、主婦、 作家、自営業者まで、ありとあらゆる職種の人々です。年齢も三歳から八五歳までと幅広 く、日本人も含めて、さまざまな人種の人たちがやってきますし、彼らの出身国は数え切 れません。 相談にくる問題では、圧倒的に多いのが人間関係や家族の問題です。各種の精神的な病 い、たとえばうつ病、不安症、アルコールや薬物依存症、摂食障害などで治療にやってく る人たちも、よく家族関係を調べてみると、子どものときに家族から心の傷を受けて育 ち、それがいまでも影響していたり、そのために現在の人間関係がうまくいっていない場 合がかなりあります。 彼らに対して私が行っているような精神療法 ( サイコセラピー ) やカウンセリングは、ア メリカではその効果が認められ、一般的に広く受け入れられており、健康保険もききま す。 サイコセラピストの訓練された耳で聞いてもらうのは、友だちや家族に話を聞いてもら うのとはまったく違います。サイコセラピストは、どんな相談でも受け入れてくれ、その

7. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

第 5 章リプロセス・リトリー たとえば、愛情のある言葉をかけてもらわずに育った人は、どのように愛情の言葉を自 分の子どもにかけたり、まわりの人にかけたりしたらよいかわからず、よほど意識的に 努力しないと自然には出てきません。リプロセスで実際に愛の言葉を大事な親から与え られる経験をすることによって、愛情を身をもって感じ、親子のかかわり方についての 選択肢が増え、その結果、自分の子どもにも愛の言葉がかけられるようになる可能性が あります。 9 自分にとって重要な、安全で健全な人の役をする人から、「愛」と「受け入れられ」 る言葉、肯定的な言葉をかけられるという経験は、感動的で、強力な癒しが起こりま す。また、自尊心が高まります。 川ハグやタッチなど安全なふれあいによって癒されていきます。赤ん坊が抱かれなかっ たり、からだにふれられずに放っておかれると、発達が遅れたり、悪影響があること 。いろいろな研究でわかっています。それほど安全なハグやタッチは、人間の成長にと って大切なものですが、日本では、子どもが少し大きくなると抱いてやることはやめてし まいます。大人になって性的な抱き合い以外は中立で安全なタッチはまずありません。 暖かい支えになるハグは本当に心をやすらかにし、受け入れられているという気持ちを 与え、癒しにつながります。私のリプロセス・リトリートに参加したことのある人たち 149

8. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

第 4 章アダルト・チルドレンの癒し トラウマを受けて育ったアダルト・チルドレンの癒しには、大きなポイントがいくつか あります。 1 まず、トラウマがあったことを事実として認めること。 安全な場を確保すること。 いままで心の奥底に押しこんでいた秘密や思い出を、言葉、アート、からだ、文章 などで表現すること。 子どもであった自分のせいではなかったことを自覚すること。 5 肯定的な意味づけを、害のあった経験に与えていくこと。 怒り、悲しみ、そのほかの感情に直面し、嘆きの作業をすること。 いままでできなかったこと、やりたかったこと、言いたかったことをなんらかの方 法で表現し、人生のやり直しをすること。 8 インナーチャイルドをいたわり、育てる作業をすること。 機能不全な家族で学んだ不全な思考、行動、人間関係、コミュニケーションの仕方 に注目して調べ、どんな影響があったかを分析すること。 自分を受け入れ、許し、トラウマの経験を許し、トラウマを与えた相手をできるだ け許すこと。 1 17

9. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

6 現実や事実の否定、否認をする 相手との問題やものごとをありのままに受け入れず、あまりたいしたことでもないよう に思いこんだり、真実を隠して、表面的にはなにも問題がないように振る舞ったりする。 なにかいやなことが起こると、無意識のうちに、心の奥深くに押しこんでしまう。 7 コミュニケーションの技術に欠ける 相手に自分の言いたいことをはっきり表現したり、自分に必要なものを要求したりでき ない。なにかを頼まれると「ノー」と断りたくても、つい「イエス」と言ってしまう。ま た、相手や他人の話が中心になり、自分を主体にする話し方ができない。 相手と自分との八ウンダリー ( 境界線 ) がはっきりしていない ゝゝこも一人りこ 相手からの心的、性的、身体的な侵入を許したり、相手の問題におせつ力し。 んだりする。相手が落ちこんでいるのを見ると、自分も滅入ってしまったり、または、そ の人の気分を変えようと必死になったりする。

10. アダルト・チルドレンと癒し : 本当の自分を取りもどす

と思わないでください。誰でも生まれながらにしてもっているものですから、光が出せる ような環境をつくってみましよう。 2 自分の世話をする 自分の世話をしていますか。他人の世話ばかりする癖がついていると、自分の世話がお ざなりになりがちです。まれに、自分の世話をしているときに、他人から「利己的だ」と か「自分勝手だ」「わがままだ」とか言われると、心にぐさりとナイフを刺されたように し感じて、罪悪感にさいなまれてしまいます。 癒 の 他人にそのようなことを言われたら、「いま、自分は自分の世話をすることが必要なの ン レ です」と、何度もロポットのように繰り返して言いましよう。自分の世話がしつかりでき てはじめて、人にも適切な世話ができるようになるということを思い出してください。 チ 堂々と自分の世話をしましよう。 レ ダ ア 3 ほめ言葉がない人に、ほめ言葉を求めない 章 ほめ言葉のない人に、ほめ言葉を求めるのはやめましよう。他人を認める力のない人か 第ら、認められようとするのはやめましよう。他人をあるがままに受け入れる余裕のない人