気に入らなんだら出てったれ、と。 が、勤続四十八年という「ばあや」の言葉に、はっとする。 「この家の人たちは何を考えてるのか、ちゃんとロで言いますから」「バラと同じです。ト ゲがちゃんと目で見えるんです」 タイトルとなっている「薔薇」のモチーフが、まずここで出る。たしかに、ばあやの言 うとおり。思い描いていた家族のイメージからはハズれるが、人間がひとりひとり違うよ うに、家族もさまざま。祖母とずっとふたりで生きてきて、家族に関してはビギナーのゆ りは、ともかくもここで暮らしていこうと、決意する。 さて、冒頭の「性格のいいプスか、性格の悪い美人か」の論争だが、読者の期待どおり、 前者に軍配が上がりそうである。ロの悪い菫も葵も、ゆりにはしだいに心を開き、愛情が 育ち始めるきざし、なきにしもあらず。例えれば、ゆりは、庭に咲くばらに対する野ばら。 見た目はちょっと劣るけど、可憐で控えめで、そして野ばらがいなければ、どんなきれい なばらも、あり得なかった。 しかししかし、かたや兄、かたや弟、禁断の恋なのだ。そこへ出生の秘密がからんだ、 すったもんだがあったりし : : : その先は、読んでのお楽しみだが。 気の早い読者は思うかも知れない。 「プスか美人かの論争に答えが出たなら、物語はもう終わりにしていいんじゃない ? 」 333

ふ葵は 《女に見えるけど 、まんとは 0 ノ / / 親 そんで スミレと葵は 父親は違うけど 実の兄弟・ : きんしんそうかん

この家の人たちは 何を考えてるのか ちゃんとロで 言いますから ありません そ、フ : 誤解があっても その場で 言い返すチャンスが あるってこと ですから 谷ン / 0 0 ハ一フ」 同じです トゲがちゃんと 目で 見えるんです 0 0 0

あんなのが 今でもすてきに 見えてたら 悲惨だわよ 芙蓉さん : ・ 人生の無駄遣い せずにすんで よかったじゃない まあ あなたと あの彼女並べて あ - っちとる あの男の気持ちも わからなくは よいけトねー 227

り 切 スミレさん さっきは ありがとう マの 7.. あれでしょ 高校時代の 彼って 全身 - 丸ごとバカ しかしあなたも 男を見る目が ないわねえ そりゃあなた 運がよかったって こ AJ よ : 昔はもっと すてきに見えた はずなんだけど : へ ? 彡第 ・い第ナ / をン /

何その顔 ためよそれ よけいプスに 見えるわよ イ三 じゃ うちの母親 ソフォよる のよ お母さんて い、フのは 優しくて あったかくて 子供を 愛してる。◎ ) ' 。 もんで 0 恋人できる たんびに 子供おつほり 出して 離婚再婚の 繰り返し 母親らしいこと なんにもしないで 自分の人生 やりたい放題よ 幻 2

ーや、それだけでは「めでたしめでたし」とするわナこま ) 、 。。。し力ない後者にも救いか なくては。 前者のゆりと対照的に、性格プスな美人の代表格は、ゆりの母。自分のトゲで、愛する 人をも自分をも、血だらけにしてしまう。 芙蓉からどんなに鋭い言葉を投げつけられても、心を閉ざしたままの母。トゲを制する ものはたぶん、トゲではないのだろう。 ゆりが野ばらなら、母は遅咲きのばらである。自らのトゲをおそれ、固い蕾のままでい る。この物語のもうひとりの主人公は、母なのだ。 すべてのばらが花を咲かせ、花屋敷家の館が、りと香りで満ちるとき、冒頭の論争に ようやく終止符が打たれて、物語もジ・エンドとなるだろう。 岸本葉子一九六一年六月一一六日、神奈川県生まれ。血液型は <0 。 O—J を経 て、中国北京に留学後、エッセイストに。著書は「 30 前後、やや 美人」「恋もいいけど本も好き」「マンション買って部屋づくり」「私 の居場所はここにある」「旅はお肌の曲がり角」「異国の見える旅」 など多数。 33 イ

あ田さんは 仕事でまた 東京に行って しまった この次帰って くるのは いつになるのか わからない 聞きたいことは まだどっさり あったのに : 空が あんなに 低けりや 頭がっかえて 迷惑するつ てんだよー 秋だなあ : ・

0 大急ぎで ワンビース あんたのばーちゃん ケチだからね ・ : あたし 今日会えるの すごく楽しみに してたんだよね 美容院 行って うん えー今 気づいたの 3 時間かかったん だよ 3 時尸 生まれて初めて ハーマかけて 一アハートの・ 化粧品売り場の 0 おネーサンに 一の顔つくって もらって : あそういや 髪型違う 日 それなの ふられた 理由って なんなの ?