気持ち、
なんて気持ちが いいんだ ちくしょあああ これじゃ。、・ あんまり かわいそう . あののの 惚れるやっ 惚れるやっ そ - った スミレご どいつもこいつも 血がつながって やガって 3 〃
そりゃあたしは 、いかげんよ でも枕野が 「萌子との子だ」って ゆりを抱いてきたときの あたしの気持ちなんて あんたなんかには わかんないわよ , まあ わかんないことに しておくけど 問題は 母さんのお腹 子供が できちゃった ってことよね 葵よ 草薙さんとの 子供でしょ ?
篦ってほんとは 0 こいつのことが 好きなん だろうガ・ : ? 0 0 現に 抱いてると 気持ちガいい 0 0 0 0 夜で 寒くて こいつが妙に あったかい から : ・ 冗談じゃ 俺ガ 好きなのは スミレだ ! ・ : なんで こいっこんな あったかいん だ ? もしゃ : ・ 熱だ ! 熱があり やがる ! 2 ◎◎
最初から正直に そう言やいいのよ かっかり・ , レよ - っ」 ホッし J ー ) , っ髪 J 本音は本音 かっかーり したでしょ ? 悪いことじゃ ないわ ・ : うん でもそれを ご 6 か , て - っ髪 J するのは よこし土 6 よ 見透かされたく ないみたいな 気持ちが 」っ . かに あったみたい : : ほんとだ 確かにあたし ホッとしたはず なのに
何が悲しくて あんなプスに 惚れられたいっ てんだよ 俺は今 モーレツに 血圧が上がってる ぞ よくもそれだけ 嘘八百を 並べやがったな たカ、ら 愡れてない じゃん スミレと 寝たときの 彼女と あんたと寝たときの 彼女は 土 6 るつ tJ り・違 , っ もの 4 あたしの言うことが 嘘だと思うなら 今度あの子を 抱きしめてごらん あんたのこと 男として 意識して ないのよ 自分の気持ちに 気づくから
芙蓉さん : ・ あたしこのまま 未経験ばばあに なってもいいよ も - っちょっとで キ : キスなんて 気持ち悪い 何か されたの ? あのおっさんじゃあ しょ , つか′よいけど 相当ショックだった みたいねえ ばか野郎 , それじゃ嫁に 行けなくなっ ちま - ったろ 1 でもまあ あなたがそれで いいんなら ゆりー ちょっと 向け , 行かず後家 シスターズか てめえらは , お嫁には 行かないから え ? 2 0 〃 9
いう、おっとりした性格の、ゆりと非常によく似た女のコだった。この O ちゃんは平和主 いつもにこにこ、のどかで明るかった。顔はお世辞にも 義者で、闘争心はほとんどゼロ。 綺麗とか可愛いとかいうタイプではなかった。髪はややくせつ毛、そばかすも少し。背は 低く、体はやや太めで、名字の最後につい「プー」をつけられ男子にからかわれてしまう ほどぶつくりとしていた。しかし気持ちが優しくて、側にいるだけで幸せな気持ちにさせ てくれる彼女だったので、女のコはみんな O ちゃんが好きだった。男子も O ちゃんのこと は好きだったけど、その「好き」は恋愛の対象としての好きとはまた別のものだった。 しかしそんなある日、小学校四年だったか、私たちのクラスに生まれてこの方見たこと もない、貴公子のように品のいい超美形の転校生がやってきた。当然、クラス中の女子は ざわめきたつ。誰もが彼の登場に息を飲んだ。その転校生は、明らかにうちのクラスの男 子とは違う人種だった。大人で品があって、女子にも優しく、言葉じりが温和で、頭がよ く、スポーツが出来て、脚が長くて、それこそまんがの世界にしかいないような王子さま だった。その王子さまが、卒業間近になって、爆弾発言をすることになる。それまで自分 の好きなコを絶対明かさなかったシャイな彼だったが、なんとその彼が、自分の好きなコ は O ちゃんであると、発言したのだ。当然、クラス中の女子は大ショックを受けるが、あ る意味、感動してしまった。だって本物の王子さまは、上っ面の美しさには惑わされない、 本物を見抜く目を持っているのかと、子供ながらに教えてもらったからだ。あつばれとい 326
ない。笑った顔、歪めた唇、怒って吊り上げた眉、すべてに命が吹き込まれている。それ はもう完全に芸術の域に達している。こういうことができるまんが家は本当に少ない。 吉村氏の台詞回しは、圧巻である。世の中の誰もがわかっているようで、実はまったく わかっていない真実が、ところどころに隠されている。それはある種の哲学と酷似してい る。そういう深い意味の言葉をなにげなく会話に挟めるテクニックは、真似しようったっ て真似できるものではない。 これは生まれながらの才なのだ。 吉村氏は、原稿を上げるのが遅くて、いつも担当さんを冷や冷やさせている、とご自分 のコミックスの中で書かれていたが、当たり前だと思う。あれだけの内容、あれだけの絵 をたった一月の中で描いて ( 書いて ) しまうなんて神業なのだ。一月が四〇日あったって 足りないだろう。しかしそれをやってのけて『薔薇のために』を通算六四話、コミックス にして一六巻も描いて下さったことを読者はきっと感謝している。かくいう私も今回、改 めて通しで読ませて頂いて、ものすごいパワーとインスピレーションを頂いてしまった。 久しぶりに大作にめぐりあったという感動だ。それはまんがを読んでいるというよりも、 上質の純文学を読むような、あるいは素晴らしい絵画を鑑賞するような、極上の時間を過 ごした幸福感と似ていた。お会いしたことはないが、今、全巻を読み終えて、吉村氏に感 謝の気持ちでいつばいだ。 ところで、この物語を読んで、私は小学校時代の同級生を思い出していた。 o ちゃんと ひとっき 325
両親とあたしと 下全部 弟なのかよー うちなんて ーーー団地の 2 に 1 人よおー スミレくんちって お金持ち なんだね 1 人 ? ′ィーケー 双子が 2 組 やっかましい わよー お遊今 いび度 この兄ちゃん 目ん玉 ナ - ナ . し お客さん