あリ " かと - っ 白鶴お正月セット 白鶴吟釀・生一本セット 超特撰一級純金箔入純米酒 超特撰一級白鶴吟臨 ^ 1 ・ 8 を詰〉 1 本 典雅ゴールド ^ 1 ・ 8 ー詰〉 1 本 一級灘の生一本〈 1 ・ 8 ー詰》 1 本 一級本臨造 ^ 1 ・ 8 ~ 詰》寿ラベル 1 本 5 、 000 円 5 、 000 円 - マ。。お歳暮は晴れの酒、白鶴。 ずいうん 瑞雲白鶴 1 ・詰 2 本入セット 超特撰一級純米吟臨酒 瑞震白鶴 ^ 1 ・ 8 ま詰〉 2 本 10 、 000 円 ※ 1 本入 5 、 000 円もあります。 角樽セット 一級角梶寿 ^ 1 ・ 8 ー詰〉 1 個 飾り台、朱盃、飾り各 1 個 5 、 000 円 典雅・ゴールド 7202 詰 2 本入セット 超特撰一級純金箔入純米酒 典雅ゴールド〈 720 詰〉 2 本 3 、 000 円 ※表示価格は消費税を含む標準小売価格です。 《特撰》あまからセット 特撰一級 ^ 1 ・ 8 ー詰》 1 本 特撰一級辛口〈 1 ・ 8 ~ 詰〉 1 本 塗枡 2 個 4 、 500 円 ※〈一級》あまからセット 4 、 000 円もあります。 てんが に一
る料理が重宝されたのである。その原則と条件は今日も変らない。オートマ 押しつぶした喉からしばり出すような粗野な声だ。 クローズ チック食品。セルフ・サ 1 ビス。アメリカの食にまつわるこの一一大要素はこ 「閉鎖ということかな」 の国のどのような片田舎に行っても共通して見られる。また食品が安直に流「そうだ」 れるもう一つの要素として、この国が車社会であることが上げられるのでは 「困ったな、何とかならないかな、ひと晩だけなんだけど」 ないかと思う。広い大陸を日々走りつづけながら車のスピードが生活のスピ しばらくの間を置いて男は一一一一口う。 1 ドになってくると、じっくり味わいながら摂る食事よりも、いきおい手つ 「・・・・ : どこから来た」 取り早い食事が好まれるようになるものなのだ。私自身数カ月大陸を走りつ 「ロスアンゼルス」 づける中で、無意識のうちに食の鬟はそのように変化して行った。そして 男は少し驚いた様子でモ 1 タ 1 ホ 1 ムの前方に歩み寄り、ナンバ 1 ・プレ この国の食生活に課せられる諸条件を満たす一つの典型としてあのハンバ 1 トに懐中電灯の光を当てる。 ガーは君臨している。私の経験内においてさらに極論するなら、ハンバーガ 「ほー、ロング・ウェイだな」 ーとは車が生んだ食品である。つまり、あれは走りながら摂れる完全食品な しばしの沈黙があって、男は再び電灯の光を私の顔に当てる。 のだ。 「ウチのモ 1 ターホ 1 ム・ 1 クは規則にややかましいんだが。 右手にハンドル、左手にオール・イン・ワンのハンバ 1 ガ 1 。このアメリ ・ : まあ、しようがないな。ダンピング ( 排水 ) はできるが、電気、水道、 力の淋しい食の風景の一端に加わりながら、食事が常に家族の風景であった自則でやってくれるならひと晩だけってことで、何とかしよう。場所は休み インドや中近東の旅のことがしばしば思い出されたものだ。 でガラ空きだから勝手に自分で選んでくれ。 料金十一一ドルは明日のチェック・アウト時に」 午後七時。 車に乗り込んでエンジンをかけると男は大きな声で言った。 ニュ 1 ヨークまで一一百八十マイルを残し、今日宿泊の個人経営のモ 1 タ 1 「アンタ、明日どこへ行く」 ホーム・ 1 クを捜す。住所録に不備があり、フリーウェイから四マイルの ニュ 1 ヨークだと言うと男はヘッドライトの前に歩み出て来て車を制し 表示は見事に裏切られ、ペンシルバニア州東部の深き山中、紆余路を四た。 十マイル、一時間余りさまよう。やっとのことで樹木の鬱蒼と生い茂る山道 ライトに浮び上る男は白髪まじりの初老で体全体が熊みたいにずんぐりし のわきに「」と書いた標識を見つけ、標識わきのている。 小径に進入。しかし暗闇を照らすヘッドライトに浮び上るものは葉を落して 「アンタ、ニューヨークに住んでるのか」 一原筏たる怪しい木々の重なりのみである。 男の声に敵意を感じた。私はオリジナル・ジャパニ 1 ズで、ロスアンゼル ライトを消し、エンジンを切ると森の静寂があり、わずかに水のせせらぐスを出てアメリカを一周するところだ。ニュ 1 ョ 1 クは旅の半ばで立ち寄る 音が聞こえる。闇の遠くに一点の灯を見つけ、クラクションを一一度鳴らす。 一つの訪問地にすぎないということを告げる。 しばらく息を殺して待っていると、暗闇のむこうに懐中電灯の光が現れ、こ 「そ一つかい」 ちらに近づいてくる。地面に積る枯葉を踏みしだく足音が次第に近づき、私 男はヘッドライトの中でわずかに笑みを見せながら一一 = ロう。 の二メ 1 トルほど手前でピタリと止まる。強力な懐中電灯の光がまともに私「じゃ、行きな」 の顔に向けられている。光のフレア 1 で相手の姿は見えない。 「わたしがニューヨークの人間だったらどうなんだろう」 「ピクニックの季節は、もうとっくに終ったせ」 車を動かしながらドアの窓越しに尋ねる。 251
「ここにや入れねえ」 彼女は日本人を生まれてはじめて見た。 「ほう、それはまたなぜなんだ」 「今日は素晴しい日だわ。帰ったらパパとママにあなたのことくわしく報告 男は、眉間と鼻すじに敵を威嚇する熊みたいなシワを寄せて吐き捨てるよするの」 うに一一 = ロった。 世界の汚泥から完璧に隔離された無垢で純真で、健康な笑顔だ。ロスアン 「やつらはル 1 ルを知らん。自由を守るためのル 1 ルをな。 ゼルス・ディズニーランドのショ 1 タイムで歌う少女たちの底抜けの明るさ 1 ク内の制限速度を平気で破るわ、大声を出すわ、それに夜の夜中まで に接したとき、明るさは体に毒だと思ったが、ワイオミングの少女に出合っ 酒の臭い振りまいて女のケツを追う。中にやドラッグやって釣り用の池に飛たとき、明るさは薬だと思った。生きつづける望みを与えてくれると言えば び込んだりするのもいてな。確かにここはニュ 1 ョ 1 クから半日で来ること大袈裟になるが、長い旅のこれからを勇気づけてくれた。この歳になってあ の出来る素晴しいピクニックエリアだが、ワシはこのパークを開いて三年目んな人間になりたいとも思った。 で、ニュ 1 ョ 1 ク野郎は全部閉め出すことに決めたんだ。 ここはな。よく聞いておいてくれ。 「あの小型トラック、鹿のハンティング用に使っていたと書いてるけど、こ ファミリ 1 のものなんだ」 のあたりも鹿がずいぶんいるみたいですね」 十一一月三日 彼女は私の目を見ず、商品のシールを貼りながら抑揚のない声でひとこと 寒渡に車が凍てつき、準備に手間どり、出発は十一時となる。 そう答える。 一時間走って、山間の道脇にひっそりとたたずむ小さな雑貨店に立ち寄 長居は彼女のためにも私のためにも無用だろうと思った。外に出ようと、 る。紫色のセ 1 ターを着た三十代半ばの白人女性が一人。マルポロをワンカドアの方に向って歩みはじめるそのとき、部屋にもう一人人間がいることに 1 トン買い、店の前に売りに出ている五十年代型の害小型トラックについ 気づいた。ショ 1 ケースのむこうに古を隠すように私を見つめている。 て問う。 「すごくチャ 1 ミングな車だけど、こんなもので一体いくらくらいするのか 誰にも気づかれない静かな子供。 な」 無表情な目。 女はわずかに口を動かしたようだが声が小さくて聞きとれない じっと動かない 多分、 " そこ 4 とひとこと言って壁の一点を指さした。貼紙があり、車に 手を差し出す。 関する詳細がタイプされている。委託販売のものらしい 動かない。 貼紙を読みながら女の無愛想が気になっていた。 内陸のアメリカ人、特に都市から外れた田舎のアメリカ人には異人種に対 まるで " 物 4 を見ているように、感情のないのみがただ私の体にまと いついている。 する差別感情が薄い。この数カ月の間に差別とは主に都市的人間行為である ことを知った。田舎の小さなマーケットにとっぜん訪れた見知らぬ黄色人種 頭をなで、ドアを開けた。 はむしろ歓迎されるのが常だった。 木枯しが吹いていた。 またか。そう思った。 ワイオミング州のロッキー山中の小さな街のスー 1 でバタ 1 いため用の マスを買ったときの若く美しい女店員の笑顔はいまだ目に焼きついている。 子供の目は正直だ。すべてを語っている。多分、あの子供には父親がいな 、 0 252
。母親は別れた夫を憎んでいる。引きとった子供を愛していない。 そして、感情を失った子供。 当り前のことだが、それは″家族みと訳す。しかし、奇妙なことに、日本 前に一度出合ったケ 1 スだ。 で使われる″家族という言葉と、アメリカで使われる″ファミリーみとい う言葉の内に潜むもの、そしてそのニュアンスには隔りがあるのだ。 この英語には何か独特の暗い響きがある。この地にやって来る前、アメリ 1 クの主が″ここはファミリ 1 のものなんだみと語気を強調して言い残 力では一一組か三組に一組は離婚していると聞かされた。それはよくある無責したとき、私たちは、そのファミリ 1 という言葉の前に襟を正さねばならな 任な誇張だろうと思っていた。しかし、この流一一 = ロは、旅行の中で不幸にも実 い気分に襲われる。 証された。家族持ちと同じくらい離墅旧と出合った。会話の中でそれが知れ て気まずい思いを何度もした。幾度も出合ううちに漂う気配でいくらか読め つまりこのアメリカにおいてファミリ 1 は、その社会におけるいかなる人 ファミリー るようになった。そしていつも男よりも女、女よりも子供の方がその傷口を間や人間集団にも増して最良の人間単位なのだ。″家族みは、たとえばこの 人の前にあからさまに曝していた。 国のトッブマン、大統領よりも偉いということを私たちは知っているだろ う。女性問題を起した者がただちに大から外される場面を何度も私 「店にのこのこ顔出すんじゃないわよ ! 」 たちは県した。彼らが大糖を降りなければならなかったのは、単に ドアを開けるときに、トゲのある女の冷たい声が子供に飛んだのが耳に突モラルに反したからということを越えて、アメリカにおける人間の贇の単 也 き刺さっている。 位「ファミリ 1 」という枢軸を危うくしたからに他ならない。そして良いフ : 人はどんな離婚物語だ。 アミリ 1 をすることができる人間である、という大になるための最 原再び車を走らせながら、しばし思」をめぐらす。 低の条件をクリアし、選挙にも勝ち、映えてトッブマンになった彼は、その 就任期間中、″私は聲のファミリ 1 をしているということをなく 国民の前にアピールする必要がある。 大就任式の壇上に家族を呼び寄せ、国民の前に披露するような、変っ 時速七十マイルのスピ 1 ドで標識が後方に迺き去る。 た儀式を行う国は多分古今東西アメリカのみである。私たちはド・ゴールや ・ : 彼女はニュ 1 ョ 1 クにいたのかも知れないな。ふと、そう思った。 ナセルやジスカ 1 ル・デスタンやサッチャ 1 の、そして時には日本の篇の かりに離婚のダメ 1 ジがそうさせていたとしても、あの疲れ、すさんだ顔、 同伴者の顔は知らないが、アメリカの大の顔と同じように大夫人の 客へのもの腰には都活者の雰囲気が漂っている。 顔のことはよく知っている。ということはつまり、この国のトッブマンは常 ペンシルバニア州はいいところだ。この山と草原と田園と水の州の街や村に私たち夫婦は強いきずなで結ばれている ( 堅牢なファミリ 1 をしてい にはアメリカの古典的な生活がいまだにひっそりと息づいている。つまり、 る ) ということを国民の前に示すために、機会あるごとに笑顔で夫人同伴と それはあの″ファミリーという言葉が名実ともに生きながらえているとい いうスタイルでマスメディアに登場するからである。日本の篇も最近夫人 うことに他ならない。 , 彼女はあきらかにそれから浮いている。昨日の夜のパ を同伴して海外に行くようになったが、それはアメリカのように民族的必然 1 クの主の吐いた最後の言葉がいまだ耳にこびりついている。 から生まれた儀式ではなく、単なるものまねにすぎない。それではそのアメ リカの必然とは何なのだろう。 ここはな。よく聞いておいてくれ。ファミリ 1 のものなんだ」 おそらく、それは、アメリカが多民族の結合によって、ある時過去との連 253
このアメリカンサイズの大型車というのは、よく言われるように彼らの体のるいは今日互いに知り合った家族の子らなのかも知れない サイズに合わせて設計されたのではなく、アメリカの人間集団の黄金律、家 しかしこの「フリージア物語」は、まるでアメリカ大陸のようにとっても 族のサイズに合わせて設計されたのではないか。もしそうであるなら、ロス広かったので、人が現れてもすぐに消え去り、それはおおむね無人の孤島の アンゼルスやサンフランシスコなどの都会で一人大型車に乗っている人間のようだった。 まわりのシ 1 トは、そこにポッカリ空いた空洞ということになる。そして空 何か胸がしめつけられるような淋しい、冷たい幸福感があった。 のシ 1 トは全米いたるところで増殖している。 私は四 x 五のカメラと三脚を車から下し、撮影をはじめた。 何度か一一一脚を個定し、シャッタ 1 を押しているとき、私の気分はなぜかモ ルべ砂漠で写真を撮っていたときの気分にオ 1 バ 1 ラップした。 半時間ほど歩きまわり、映画のセットのような家の前に三脚を立てた。フ 東の都市がさらに近づいたとき、一つの風景が頭に浮ぶ。 アインダ 1 をのぞいていると、逆さまになった青い空の下の家のドアが開い なぜかそれが大陸横断の過去の思い出であったように。 た。そして一人の大柄な白人の婦人が出て来た。 まだ暖かかった季節に、走ると方々がきしむ古びた大型のオ 1 プンカ 1 に 私は少し困った。 乗ってロスアンゼルスから南へドライプした。 家はまだ未入居で無人だと思っていたのだ。 さわやかな初秋の風を受けながらサンディエゴに近づいたとき、フリ 1 ウ 写真家の嗅覚をあざむくほど、その家には人の匂いがなかった。 也 婦人は私に近づき、少し険しい顔で言った。 万カエイの左手の木々の繁みの間に、ほんの一瞬、極楽のような風景のよぎるの 立木リ を見たような気がした。 原 私は次ので下り、その場所を捜した。 「なぜ、あなたは私の家を撮ってるの」 ストーリー 「フリージア物巴 私は運よく、間を置かず、答えることができた。 そんな変わった各則の広大な建売新興住宅地帯だった。 「なぜって、ビュ 1 ティフルだから。 青い空。 五月に咲くべき花が住宅地一面に延々と咲き乱れている。あるいはその花 はフリ 1 ジアではなかったのかも知れない。 咲き乱れる花。 巨大なホースでいっきょに種子を蒔いて咲かせた人工的な花々は、昆虫を 新しい家。 呼び寄せるように、カリフォルニア州やネバダ州のあちこちから生まれも素 人はみな美しく新しいものにあこがれますよ」 姓も異った様々な人々を呼び寄せた。 まるでそれが小さなアメリカ国家でもあるかのように。 フリ 1 ジア・スト 1 リ 1 のように気のいいシンプルなアメリカ婦人の頬が すでに数十組の家族がコンクリートの可塑剤の匂う家々に新しい巣をかまわずかにゆるんだ。気をつけて、ぞんぶんに撮ってちょうだい。 えていた。 そう言い残して婦人が消え、再び無人となった家をファインダーでのぞき 南の太陽の降りそそぐ花園の遠くに、銀輪を光らせながらときおり数台のながら、私は彼女にいましがたウソをついたのかどうかを考えていた。 バギー自転車を連ねて走りまわる子供たち。彼らはひょっとしたら昨日、あ 確かな答えを導き出せぬままシャッターを切る。 ファミ 257
続性を断って出来上った国家であることに由来していると思われる。つまり法を書物や実地で学ぶのだ。野性の欲望をおさえ、主人の言動に従順なペッ 夫婦というものが「他者との結合」の上に成り立つ人間集団の最小基本単位トを人前で見せることの出来る人物は統率の能力と合わせてセルフ・コント ファミリー ロールの能力の備った人物であることを暗に証していることになる。逆に人 であり、その他者との混血のもとに生まれた子孫を加えてそれを″家族″と ファミリー 呼ぶとき、アメリカにおける " 家族とはアメリカの社会と歴史そのものの前で奔放な振舞いをするような穰の悪いペットを所有していることはファ 雛形であり形なのである。このような民族的性を背景にした国の最ミリ 1 の恥であり、人格すら問われかねない ファミリア 高男者であり象徴である大が家族的でないことは、この国の体制その そういったことを念頭に置いて新任のブッシュ大が並居る報道陣の前 ものの否定となる。彼は聲のファミリーをしている良いハバであらねで最初にやってみせたパフォーマンスの一つ、ホワイト・ハウスの前庭での ばならないのだ。 ポール投げはちょっとした見ものだ。あのときパパ・ブッシュのペットは芝生 私たちはアメリカの新しいパパ、ブッシュが大官邸にペットを持ち込の上を跳ねるポールめがけて一気にダッシュした。なかなかするどい出足だ んだ光景を E-+ や雑誌で見せられたし、前大のレ 1 ガン・ナンシー夫妻った。犬はポールをくわえる。ここまではどんな犬でもやることなのでさし の身辺にしばしば黒いポメラニアンが飛び跳ねていたことを記憶している。 たる感嘆の声は上らない。ゲ 1 ムの後半に笑い声が出るか賞賛の声が上る この光景はそのような彼の立場を考える上で大変意味のある光景だ。バハ・ か、余裕の笑顔のパパの内心はその姿ほどには平静なものではない。 ペット ブッシュが公邸にペットを持ち込むシーンは私たち日丈が感じるように、 犬はポ 1 ルをくわえ、少し躊躇した。パパはロ笛を吹き手信号を送らねば ・ヘット ただのどかでほほえましいシ 1 ンだけなのではない。彼がペットとの同居をならなかった。マイナス十点だ。犬はパパに向って一直線に走らず、少し寄 べット 様々な報道機関を動員してアピ 1 ルしたのは、アメリカの聲のファミリ 1 道をした。再びマイナス十点。犬はパパの足もとにやって来たが座らなかっ た。マイナス五点。犬は自ら進んでくわえたポ 1 ルを離さなかった。マイナ と考えられているファミリ 1 風景のかたわらにはペットがいつも主人の投げ ペット るテニスポールを待っているという普通のアメリカ人たちの心に描かれる家ス五点。パパはやゝひきつった余裕の笑みを湛えながら、それとなく犬のロ 族観を彼がよく知っているからだ。つまり家族の一員として、大にかしからかなりのカでポールをもぎ取った。この減点は少々大きく十五点。 ずくそのペットの存在にはこの民族にアピ 1 ルする一一つの暗喩がある。 上で映し出されたパパの統率の能力は、私自身の採点によれば五十五 一つには、彼の家族には、他の動物にまで食物と愛を分け与えることので点とかろうじて及棗を取ったかっこうである。 きるほどの愛に満ち溢れ、財政上の余裕があること。 一一つには、彼は家族 ( 国家 ) ばかりか異民族をも統率する能力を有してい その一が雄弁に物語るように、「ファミリ 1 」の場を他のどの国にも増 ること。 して至上の人間生活の目的に位置づけつづけたこのアメリカという国が最も この一一つ目の暗喩を理解するにはアメリカのファミリーと日本の家族の意ファミリ 1 の崩壊に直面しているというこの現実はなかなか皮肉ではある。 味するところが異るように、アメリカのペットと日本のペットの意味すると今日、アメリカの都市部においてファミリ 1 な風景を目撃することはむつか ころのをまず理解しておかねばならない。日本の家族内のペットは家族しい。きわめて希にレストランの卓を囲む祖父や祖母の混る家族の風景に出 ファミリー の一員でありお友達だが、アメリカの家族のペットは主人にかしずく従者な くわしたとき、その風景をに思い、はじめて長らく家族の風景に出くわ のである。 していなかったことをはたと自覚するのだ。 これは動物をも階級の中に組み込んでしまうイギリスからの受け継ぎだと 内陸におけるモルモン教徒の街、ソルトレイク・シティに着いたときは、 思われるが、アメリカン・ファミリ 1 におけるべットは驚くほどよく訓練さ逆に時間軸が過去に遡ったような気がした。例のペットも加えた家族一同が れており、主人に従順である。彼らの多くはペットを飼うと同時に調教の方乗った大型車と幾度もすれ違ったのだ。ファミリアな五〇年代に出来上った ファミ ・ヘット 256
絵◆横尾忠則 ( 構宅忠則の日から ) ボタンひと押しで測れるテルモの ou センサー血圧計。 テルモの血圧計は〈オシロメトリック法と コロトコフ法〉を併用。こ家庭でも正しい測定が しやすい、全自動の Ou センサー方式です。 1989 October 8 国 Sunday 囲 1- W ・を k 和 加山 0 0 ′新ⅲⅣ ) first ル笋 父婦、蠍て 1 、国 - は 1 ) 、みで ~ を当 ) 11 : ー とーみ引人、第・わ . 人そヂ驀れ、いの” - し一ヂスを、・ . ー ~ つ島 ` をト叩 1 ・、広、 - ま》 -. ~ えもい、外巳た、心ス 0 ーうま い第、・ヨぃ ) ー 1 物 , てト . 一 ! 文つみ、”物 ) 、、籌こ 4- 大 12 夕、 内毳裏 0 。す下「洋と市外 . 曦・武 11 ドい大デ 1 、 ? ィツを場やて 1 、 のてす。 私は、松田聖子が日本のアーティス 彼女を批判しながらも、彼女のネー トとして世界の舞ム ( 活躍することを ムバリューを利用して読者を引きつけ応援したい。こんな状況たからこそ、 るやリ方は、菘田聖子という文字を っカンバレ」と彼女にエールを送リた 俥 4 は、発行部数が仲ひる 4 という女いと思います。 性週刊誌のとるスタイルと同してす。 高木麻子 ( 富山・歳 ) すドなわ工 - 咽れみえ み↑う今町 . ーー亠ー . ? ソ久今・ - マ . ヤス イ ~ レタビ、イ↓り デスい 5 洋 ~ 生 04 第 へ朝ゞ . スリ物 ・ , ルを物社第 0 ル - ・幻を第 . をな スー式を、ルネ、、ウら : -. ハ yv. で -- 0 ルみ 3. ィつ、レつ , ーで ? 、 - , カ . ンのアレ立第乂、》 4 平 . ーろれー 1 ー灯 . く . ー 1 みゑート 、当 . ネ」 - も . ぶ筆を位を一 - 工〒ルマ、ーを月、ふ望生 . ー物嶂か・ つ一 ? Ⅳ - で一 ! ぬ -- - 上をを敷を確小 1 , 玄で . ー島金号 M す W T ド・ SIM す W T ド・ SIM T W T 第・ SIM す W T ド・・ IM T w ド・ SIM す 1 2 ー 3 4 5 6 7 8 0 10 11 12 13 14 15 出 1 フ 18 1 ・加 21 四 25 訂引 0 0 きなようにやって下さい」 いまこそ " 若者 と、全く異人種を見るように知らん を叱れる大人。ぷ畧するオトナたち。そのくせ、心 の中ては「世も末だ」と嘆き続けてい に、なるべきだ る。そんなオトナたちこそ、本当は一 月号の″異論番手に負えなくて、恐ろしいものなの アンコーナーの高橋章子かもしれない。 さんのおっしやる「大人の つい最近も、朝の通勤電車の中て、 が若者たちをダメ ヘッドホンステレオの音曇か大きすき にしている」に同感てす。 ると若者に注意した人が、逆になくら 世の中には、旧人類とれて負傷するという事件があリまし か、新人類などという分類た。電車に乗リ合わせたまわリの人た を抜きにして、人問としてちは誰一人として止めようとせず、見 守るべきモラルとか礼儀っ てみぬふリをしていたそうてす。こん てあると思うのてす。 な時こそ、世のオトナたちは若者を叱 それらを宀四へキに無視し るべきてはないてしようか。 て生きている若者をおかし とにかく、新人類も、旧人類も、同 いと感しるなら、当然オジ し社会て暮らしている人間なのだか サンたちは腹をたてるべき ら、叱る時は叱リ、お互いにもっとす だと思います。よく、今の てきな関係てあリたいものてす。 オトナたちは「昔は、間違 熊谷千鶴子 ( 佐賀・四き ったことを子供たちがする と、叱ってくれる大人が町 ■の皆様からの 内に何人かはいたもんだ : ・ ) 第見をお待ちしています ・ : 」と言います。そんな世の中の風潮 お手紙、お葉書に住所・氏名・年齢・職 が子供たちに良い影響を与えていたと 業・電話誉万を明記の上、左記までお便 思うのなら、いまこそ〃若者たちを叱 りをお寄せください。 る大人″に自分自身がなるべきてす。 泉都文京区音羽 2 ーに 講 7荻社 O<>-C.D 編集 「新人類は、すごいねー。やつばリ君 部「 L.LOEZZ 」係まで たちの感覚にはついていけないよ。す デレモの センサー 血圧計 テルモ電子血圧計 / 型式 ES-PI 00 標準価格判 4.800 ( 消費税抜き ) お問い合わせ ( フリーダイヤル ) 0120-00- 田 78 ・薬局・薬店、デ←ト、スーノ←でお求めくだ、。 テルモ電温計ワキ下型標準価格¥ 2 価 0 ( 消費税抜き )
1 REMY JAPON トヨ、ト : 第一、 f: ト、、いト P リ T S しミー・シ 1 , ポン株式会社 ~ 平のときを生きる。ク一スフレ、、 REMY MARTIN CLUB SPE CIAL VIEILLE FINE CHAMPAGNE COGNAC お酒は 20 才を過ぎてから ・標準小売価格 15 、 000 円 愛さんかな、愛さんかな、 われら急ぎて この短き時を楽しまむ、 人には港なく、時には岸辺なし、 かくて時は過き、われらは去る / ( アルフォンス・ド・ラマルチーヌ、西蕀八十訳 ) REMY MARTIN CLUB SPECIAL VIEILLE FINE CHAMPAGNE COGNAC
製造計画 今年 9 月、ウ一 ~ ノ 4 キロを 貶億円でアメリカに売ろ、つ とした男女が逮捕された。 このウ一 ~ ノは旧日本軍から流れ たものだと彼らは供述した。 その真偽はともかく、事件は 「唯一の被爆国」で守 霰害者日本な ニ第三 ・。秘密裏に原爆を製造しようと していた事実査歴史の闇から 再び掘り起こす - になった。 そして原爆を作ることに成功し ていたら、日本がそれを使用し な PJ も、疑う余地はない。 大事故の危機をは、ながら、 大鬯なった日本。家国 の原子力の原点、隠さ日本 黶製造計画を暴きだす 一爆のた 被本れ前 1 , の日さ醗 一隠原
術の茉は連想てつなぐこと。経験友寄氏が教えてくれた記憶の極意 豊かて物事をたくさん知っているほ は 3 秒くらいの長さのものを繰り返 ど面白い連想を作れる。面白いこと し覚えること。忘れかけてはま ほど記憶しやすいというわけだ。 た覚え、てある。ソニーの 円周率は桁を 1 単位にした、。 コリビーターという 3 秒型語 ロ合わせて覚えたそうだ。たとえば赱子習機器は、友寄氏の 忻間桁ごとの 8 番目なのて記憶術の極意を製品化し 08 、伯母と読む。これをキーワー たものてある。 ドに、伯母の「腹 ( 86 ) には ( 28 ) 記憶するときは、歩く 憶諟麋 お産しわ ( 0348 ) 双子 ( 25 ) 」手の指を動かすなど、か と記憶を引き出す。双子を産んて腹らだを動かしながらがいい 」一 54 の に大きなしわのある伯母さん、とい 脳のあちこちが働て記憶 11 ごロ カ一 . フよフなストーリ ーて記憶する。 しやすい状態になるそうだ。 周 ストーリーは面白いほどい、、、 : 脳もからだの一部。鍛えれば必ず 「に」が「 2 」というだけては単調にな丈夫になる。たからチャレンジが大 円 る。そこて「ら」と「 6 」が対応す切だ。それが友寄氏の持論てある。 るように自分てルールを作り、五十 ひと息の長さの文にする 音すべてを数字と対応させておく とに定着しやすい こうして川桁単位て覚えるから、 1 円周率は、実用的に 3 ・ 14 と覚 050 ロても 3 万 2530 恒ロて も、自在にい出すことが可能だ えられているが、割り切れない無理 また間桁て 1 つのゴロ合わせを作 数てあることはご存じのとおり。そ の無限に続く小数点以下の暗唱桁数ると 3 秒くらいの文章になる。だい 人ドのひと呼吸が 3 秒。ひと呼 て友は世界記録保持者としてたい 吸の長さの文章は非常に覚えやすく キネスブックに載ったことがある。 4 万桁という数字はもちろんのこ記憶として定着しやすい。ドイツ人 と、それ以上に世界新記録を達成し研究者がおもな民族の古い詩を調査 たのカ歳のときだったというからしたところによると、 1 センテンス 驚く。年をとると記憶力が衰えると カほとんど 2 ・ 7 ー 3 ・ 7 秒の長さ。 いう常識を覆しての快挙てある。 文字のないころロ伝て子孫に受け継 こよ、記憶しやす・いよ - フに 「記憶術は年をとるほど有利にながれた詩 ( ー という配慮があったと考えられる。 る」と友寄氏は言う。友罠の記憶 印字された 4 万桁を持つ友寄英哲比「「 3 秒集中」 記憶術」 ( 光文社カッパブックス ) という著書がある テスト③ 判勧 を鍛える 加藤修介東京銀行為替資金部・部長代理 突発状況に対応 できるよう イメージ訓練を ー・記憶力のテスト。まず ; の図を見ながら一度、 紙に描く。をおいてから思い出して同じ図を描 く。 ( 答えは P223 に ) カー、 イ 毎日、一日の行動を振り返要があります。また、毎日の小さな るを持つのが大切 ! 揺れに対しても事前に予想して行動 を考えておくことも大切てすね」 来示銀行は外国為替の取り扱いてディーラーは誰ても自分の〃シナ 知られるインターナショナルバンク。リオみを持って勝負している。〃シ したがって為替レートの変動を利用ナリオ〃が崩れかかった時を相疋し した取り引きは、この銀行のもっとてあらゆるイメージトレーニングを も中心的な業務てあるといえる。 しておくのだ、と加藤さんは言う。 ここてへドル・ E> 相場を担当する また、相場にはいわゆる″だましみ 加藤修介さん ( 訂 ) は、若くして業界という目先の変動があり、これに振 にその名を知られた優秀なディーラり回されないためにも「正しい分析 ーの一 < ロンドン駐在時に、金融市力」と「判断力」が必要てあるという。 場の本場〃シティを「やり手」と呼ば こうした能力は、為替ディーラーば れる存在になつな期待されて帰国かりに問われるものてはないだろう。 し、歳の若さてチーフディーラーに。 ては、どうしたらこのような能力 彼が毎日扱っている金額はなんとが身につくのか ? 数十億ドル。日本円に換算すれば数 し 当 千億円という膨大なものだ。 日一 を 「ディーラーにはそれぞれ自分が担 ンう 当する手持ちの予算が決められてい まして、僕の場合は 1 意ドルくら、 イた てすか。これを売ったり買ったりす るわけてすから、扱う額面はもっと を ぎ大きくなってしまう。えツ、利益て すか ? 1 日に数億円儲かる日もあ シな れば、もちろん損をする日だってあ は多 ります。トータルていくら稼いてい るかは企業秘密てすよ : : ・・ ( 笑 ) 」 為替ディーラーにとってもっとも 必要な能力は「分析力」と「判断力」だ。 「まず、毎日きまった時間に一日の 「相場を、年、 1 年、 1 カ月、 1 週間 行動を振り返る習慣を持っことてし 1 日、 1 時間・・ : : など、、 しろいろなタよう。さらに時間があればメモを残 ームてじっくり見ていくと、そこかしておきましよう。同時に前任者の ら将来の動きが読めてくるんてす。行動の記録などがあれば、それをじ 人間の心理や行動の。ハターンはそんつくり研究してみることてす」 た 6 に変、わ、らないし J い - フこ , こ′しー ) よ - フか」 まな自分の頭のなかて考えるこ だから、過去の動きを「分析」すとには限界があるのていろいろな人 ることは需安てあるという。そしてと話をする、本を読む、テレビを見る 「将来の動きは過去の集積てある」 などして自分のイメージのパターン とまて加藤さんは言い切るのだ。 を増やしていくこと。契切だと一一 = 〕う。飯 ては、「判断力」のほうはどうか そして、最後に一一一 = ロ。 「これはね、突発的な状況の変化に ~ も、やつばり健康管理が一番て 対応する能力のことてす。たとえばすよ。よく食べて、よく眠ることてす」 地震とか政変とかを想定して、たえ華麗な「脳力」を支える原点は、し ずイメージトレーニングしておく必ごく当然な人間の生理にありそうだ。幻 1