ップログラムに使用するウインドウやダイアログボックスの形を作る Form1 ■フォームウインドウ ームウインドウ 27 フォ フォームウインドウには、ツールポックスを使って、コントロールを配置します。 ームそのものの色や形を変えることもできます。 フォームウインドウは、作成するプログラムの見た目や操作性、ユーザーインターフェ ースを司る部分です。フォームウインドウは、フォームの数だけ存在します。 フォームに含まれるコードウインドウはイベントに対する処理 ( プロシージャ ) を実行す コードウインドウ ・プログラムの処理を記述するためのコードウインドウ るコードを記述します。 F0「m1. frm Load Form End Sub Sub Fo 「 m-Load ( )
66 第一部 びプログラムの実行過程を追う ントロールごと、また用意したフォームごとに記述します。 フォームで見た目を作った後は、プログラムを動作させるためのコードを、配置したコ 実行過程を追う プロクラムの 7 イベント単位でコードを記述する コードを記述する手順は次のようになります。 0 コードを記述するフォームのフォームウインドウをアクテイプにします。 がアクテイプになります。 3 ダブルクリックしたコントロールに対する、コードを記述するためのコードウインドウ てもプログラムには何の変化も現れません。 トにだけコードを記述します。何のコードも記述されていないイベントは、それが発生し イベントすべてにコードを記述する必要はありません。何らかの処理を行いたいイベン プロシージャがいくつも存在することになります。 いに独立した存在です。フォームをいくつも使用する場合には、さらにそれごとに Sub ャというプロックに分かれているので、影響を与え合うようにとくに設計しない限り、互 Visual Basic では、それぞれのコントロールのそれぞれのイベントは、 Sub プロシージ コードの記述は、どのコントロールに対するものからはじめてもかまいません。 2 コードウインドウにコードを記述します。 ます。 どのコントロールを実行したときの処理を記述するのか決め、それをダブルクリックし
イプログラムの行う主な処理と、対応するコード 213 ビューモードとエディットモードを兼用するフォームです。大きい方のテキストボック スの内容が常に画面に表示され、小さな方はプログラム実行時には表示されません。小さ な方のテキストボックスは、モード切替時にテキストを一時待避させるためのものです。 メニューバーに機能を集めているのは、このフォームをプログラム実行時に可変できる 場合に使用します。これもプログラム実行時には非表示となります。 コモンダイアログは、テキストファイルを開いたり、保存したり、また印刷したりする 第行桁■新 5. 3.2 ラベノレ スピンボタン ー改行桁の設定を行うための桁フォーム 桁設定フォーム ( fO 「 m ket. f 「 m) を維持するのが難しくなります。 ようにするからです。表示されるボタンなどのコントロールがいくつもあっては、見た目 3D チェックポックス ー音引きを行頭にしない 中止 3D コマンドボタン テキスト整形美男の主機能である指定桁改行の設定を行うためのフォームです。 フォームのメニューバーの「設定 ( T ) 」を選択することで画面に表示されます。 5. 4 プログラムの行う主な処理と、対応するコード テキスト整形美男で行われる主な処理と、そのためのコードを解説します。 5.4. 1 メイン screen. MouseP()inter Sub kinsoku ( ) に作った Sub プロシージャです。 のコントロールのイベントとして記述されているものではありません。コードモジュール 冒頭の「 Sub kinsoku ( ) 」を見て何かお気付きでしようか ? そう、このコードは、何か
第一部 3 プログラムを組み立てる プロクラムを 組み立てる Visual Basic によるプログラミングは、 MS ー DOS 用の従来のものとは大きく異なりま す。これは何度も述べているとおりです。 その理由は、 Visual Basic が動作する、また Visual Basic で作ったプログラムが動作 する Windows にあります。 Windows 用のアプリケーションをいくつか利用していると、その操作性が酷似してい ることがわかります。確かに内容や、アイコンのデザイン、画面のようすなどは異なりま すが、メニューバーからの機能の選択や、何かの処理を行うときの選択もしくはクリック という動作、見た目も良く似ているダイアログボックス、 MS-DOS 用のアプリケーショ ンが各社まちまちに見えることを考えると、異なるメーカーが作っているとは信じられな いほどです。 これが Windows の世界です。 Windows をパソコンにセットアップしたときのことを思い出してください。 MS- DOS をセットアップしたときに比べると、その数値を疑いたくなるほどのディスク容量 を必要としたはすです。 Windows は、 MS-DOS とは異なり、基本的な処理を行う力をあらかじめ備えていま す。印刷はもとより、ウインドウやダイアログボックスに対してまで、基本的なことはア プリケーションが共通で利用しています。 Visual Basic は、そうした Windows 用のアプリケーションを作るためのアプリケー ションです。当然、他のアプリケーションと同じように、そうした Windows の作法に従 うことになります。 このことが、プログラミングの方法や考え方を大きく変えました。基本的な処理は Windows にまかせなくてはなりません。 Visual Basic によるプログラミングは、それを 前提とした上で行うことになります。
2 イプログラムの行う主な処理と、対応するコード 15 わかってもらうために使用しています。いずれかを選択し、設定ボタンをクリックする と、その設定内容を変更することになります。追加も削除も行えません。 定刻フォーム ( fo 「 m tei . f 「 m) 持っています。 時計の表示位置を移動するためだけに使用するフォームです。時計とほば同じ大きさを 3D コマンドボタン ・ 0 樛動銭■可 ・時計の移動用フォーム 移動フォーム ( fo 「 m ido.f 「 m) 定時刻アラムの設定 3D フレーム 3D オプションボタン ■定刻アラームの設定を行うフォーム 3D コマンドボタン 国日新川可 ヰ - 毎月毎毎日毎いに ラベノレ スピンボタン一 テキストボックス 3D パネル 定期設定フレーム内の 3 D オプションボタンと 3 D パネルが連動し、 3 D パネルとスピ ンボタンが連動します。 3 D オプションボタンを選択することにより操作可能な 3 D パネ ルとスピンボタンが決定し、スピンボタンで 3 D パネルの値を変えます。 2. 4 プログラムの行う主な処理と、対応するコード アラーム時計で行われる主な処理を、コードと一緒に解説します。完璧に理解できなく てもかまいません。プログラミングにはどうしても作者の個性が出てしまいます。雰囲気 を感し取り、自身のプログラムに生かしてください。
X 111 ] . 3. 2 ] . 3. 3 目 家フォーム ( fo 「 m hom . f 「 m) 124 設定フォーム ( fO 「 m set. f 「 m) 125 既存ティレクトリ選択フォームげ 0 「 m alr. f 「 m) ] 26 未収集フォーム ( fo 「 m mis . 〒「 m) 127 7. 6 プログラムの行う主な処理と、対応するコード ] . 4 ] ゴミ置場ティレクトリにゴミ ( 不要ファイル ) を出す 128 ] .42 指定された時間に、ゴミ置き場ティレクトリのゴミ ( 不要ファイル ) を削除 する 132 ゴミ収集車の使い方 はじめて起動したときに行うこと ] 4 ロ ] . 5. 2 ゴミ置場送りにする不要ファイルの指定 142 ] . 5. 3 リサイクルと絶対削除 143 ] . 5. 4 ゴミ収集車の終了 144 カスタムコントロールを使っていないゴミ収集車 2 ( gabage2 ) 128 140 144 アラーム時計 使用したコントロール 1 45 1 49 2.2. 2 カップラーメンやパスタなどの調理 ( ? ) にも利用したい 2.2. ] コン八クトな時計を作りたいけれど・・・ アラーム時計のプログラミングをするときに考えたこと・ 2. ] . 3 プロクラムて使う主な変数 ] 46 巳 ] . 2 主なプログラミング技法 1 45 1 45 145 ・・・ 147 使用するフォームとコントロール 2.3. ] メインフォーム ( fo 「 mmain . f 「 m ) 149 2. 3. 2 設定フォーム ( fo 「 m set. 〒「 m) 15 ロ 巳 3. 3 移動フォーム ( fo 「 m に 0 . f 「 m ) 151 2. 3.4 定刻フォーム ( fO 「 m tei . 〒「 m) 15 ] プログラムの行う主な処理と、対応するコード 現在の日時と時刻を表示する 152 2. 4 ] 2.4 2 時計を移動する 155 2. 4 3 タイマーアラームを嗚らす 158 アラーム時計の使い方 149 1 62 2. 5. ] 2. 5. 2 巳 5. 3 2. 5. 4 アラーム時計を移動する 162 タイマーアラームを鳴らす 163 定刻アラームを嗚らす 164 時計を終了する ] 65
Vi 、 II 十 V 翡ー プロクラミンク入門 MICROS()FT Windows 版 入 I S B N 4 ー 2 7 4 ー 0 6 0 6 8 ー 5 C 5 0 5 5 P 2 6 0 0 E オーム社開発局 、サンプルプロクラム FD 付き TM Windows 版 プロクラミン円 9 7 8 4 2 7 4 0 6 0 6 8 7 好評 ! 関連書籍 1 9 1 5 0 5 5 0 2 6 0 0 2 0 定価 2600 円 ( 本体 2524 円・税 76 円 ) マイクロソフトオフィシャルサポートブック Wlndows3 1 —Word,Excel 対応ー マイクロソフト ( 株 ) 監修田中亘著 B5 変形判 8 頁定価 238 円 Windows ユーサを強力にサポート サンプルプログラム FD 付き Turbo C + + でエデイタをつくる TC/W で WINDOWS プログラミング 岡﨑俊彦著 B5 変形判 256 頁定価 188 円 Windows 入門書の決定版 スーパービギナーシリーズ Wndows 3.1 入門 茅野昌明著 B5 変形判 28 頁定価 238 円 システム管理者必携 コンピュータウイルス事典 渡部章著判 4 頁定価 328 円 城井田勝仁 * 著 ベストセラーエデイタを使いこなす MlFESVer. 5 ポルティジアップブック 城井田勝仁著判 224 頁定価ー ) 円 サンプルプログラム FD 付き DOS5 でハードディスク運用 ハードティスクオペレーションガイド with DOS5.0 戸内順一著 B5 変形判頁定価 228 円 城井田勝仁 - * 著』 = = = = 一 三 llll = 一 = 6 定価は消費税込みです . また定価は都合により変動する場合があ ります . 品切れの際はご容赦ください . : 林川裕幸 ( イメージクエスト ) カバーデザイン : 壮光舎 ・カバー印刷 Oh msha
ツんよファイルの実行に必要なこと プログラムに使用したカスタムコントロール ( VBX ファイル ) ているのであれば、配布しなくてもプログラムは正常に動作します。 には、それを配布することはできませんが、相手が同しバージョンの Windows を利用し Windows システムの一部として存在する DLL ファイルをプログラムに使用した場合 ないファイルを他人に渡すことは著作権の侵害になるので、十分な注意が必要です。 ければ正常には動作しないので、配布しても何の意味もありません。配布を認められてい 正確にはプログラムを配布することは可能ですが、コードに記述した DLL ファイルがな 一部として使用した場合には、残念ながらそのプログラムを配布することはできません。 万が一にも、配布を認められていない DLL ファイルをコードに記述し、プログラムの ば、プログラムと共に扱います。 宣言セクションなどに記述した DLL ファイルは、配布を認められているものであれ プログラムのコードに記述した DLL ファイル リにコピーするかは、そのプログラムの仕様によります。 そうしたファイルもプログラムファイルと一緒に扱う必要があります。どのディレクト は、コンパイルしてもプログラムとは別に存在することになります。 イルなどは、プロジェクトに含まれていません。プロジェクトに含まれていないファイル プログラムが実行中に参照するファイル、たとえば設定内容などが記述されているファ プログラムか参照する一般のファイル セットアップされた以外の VBX ファイルは、開くことができません。 た VBX ファイルは、プログラミングに使用してはいけません。プログラミングのために えてプログラムと共に配布しなければ、そのプログラムは正常に動作しません。配布され と同じように、 Windows ディレクトリのサプディレクトリ「 system 」にコピーする旨を伝 グラムに使用したものに限って他のユーザーに配布することができます。 vbrjp 200. dll Visual Control Pack および Professional Edition の VBX ファイルは、作成したプロ は VBX ファイルが利用されます。 は含まれません。あくまでも独立したファイルの形をとっていて、プログラムの実行時に カスタムコントロールは、プロジェクトに含まれますが、コンパイルしたプログラムに ディレクトリ「 system 」内にあります。 Visual Control Pack などのカスタムコントロールは、 Windows ディレクトリのサプ 3
30 第一部 3 プログラムを組み立てる ないだけです。ですから、イベントが多く用意されていても、臆する必要はありません。 必要なイベントを必要なだけ選んで記述すれば良いのです。 このようにイベント単位で処理を記述するために、プログラムがほとんど完成していな くても、即座にその処理の出来栄えをイベント単位でチェックできます。それぞれのイベ ントは、通常、互いに影響を受けることがないからです。もちろん、必要があれば、それ ぞれのイベントを連鎖的に発生させていくことも可能です。たとえば、キャンセルボタン をクリックするとそのダイアログボックスが閉じるような処理を記述したとします。その プログラムは、それだけしかプログラムしていなくても実行することができます。キャン セルボタンしか表示されないダイアログボックスですが、それだけですでに一つのプログ ラムになっているのです。 こうして簡単に動作確認を行えれば、容易に完成度の高いプログラムを作り出すことが できます。しかし、それだけではありません。これは実際に行ってみなければ実感できな いかもしれませんが、プログラムがだんだん形になっていくさまを目の当たりにできるの で、どんどんプログラミングが楽しくなっていきます。 3. 5 ー通り完成したところで、 EXE ファイルにする プログラムは、通常、コンパイルという処理を経て、言語から独立した EXE プログラ ムの形になります。これは、 VisuaI Basic の場合も同じです。 プログラムの大きさと Windows Basic 言語で作られたプログラムは、一般的にそのファイルサイズが大きくなって しまう傾向があります。それは、プログラムしなくてはならないことが多いからで す。 しかし、 VisuaI Basic の場合には、これがあてはまりません。 Basic 言語の一種で あるにもかかわらず、それほどファイルサイズは大きくなりません。これには、 Windows という動作環境に秘密があります。 Windows では、アプリケーションに共通な部分を一カ所にまとめて効率的に利用 できるようにしています。 Visual Basic で作ったプログラムは、そうした Windows の特性を利用します。多くの処理を Windows が行ってくれるので、あらためてプロ グラムしなおす必要がないため、ファイルサイズが小さくなるのです。
Ⅳ 本書の内容と添付ディスクの使い方 本書の内容と添付ティスクの使い方 1 本書の内容 ◇本書は、 Microsoft Visual Basic for Windows Version 2.0 日本語版 ( 以下、 Visual Basic ) を対象にしています。 ◇本書の添付ディスクには Visual Basic 本体は含まれていません。別途ご用意くださ ◇本書は、実践的なサンプルプログラムを使い VisuaI Basic を説明しています。 ◇プログラムリスト中の→は、前行から続いていることを示します。 ◇第一部では、第二部を理解するうえで、必要なポイントを説明しています。第二部で は、サンプルプログラムを要点を押さえて説明しています。また、第二部では EXE フ ァイルにしていないプロジェクト ( 以下、ソース ) を画面に表示させ、適宜ウインドウを 切り替えながらプログラムの流れを追うことをお勧めします。 ◇添付ディスクにはサンプルプログラムを実行するために必要な VBX ファイルはじめ としたデータに関しても収録してあります。 ◇添付ディスクのソースは、一部を除いて VisuaI ContoroI pack を導入した VisuaI Basic または Professional Edition の Visual Basic でなければ開くことができません。 ◇サンプルプログラムは、 Visual Basic を習得しやすいように独自に考案したもので す。画面にプログラムを表示させ、本書と対比しつつ少しずっプログラムを作り変えな がら、プログラミングのコツをつかんでください。 ◇サンプルプログラムの著作権は、著者城井田勝仁氏にあります。本書の性格上、サン プルプログラムの改変・削除は自由ですが、配布・転載はご遠慮願います。 ◇サンプルプログラムを実行したことによる、直接あるいは間接的な損害に関しては、 一切の責任を負いかねますのでご了承ください。 添付ティスクに収録されている サンプルプログラムの利用方法 それぞれのプログラムは、それぞれ次のような実行ファイルに圧縮してあります。「圧 縮ファイル名」で示されるファイルをハードディスクの適当なディレクトリにコピーし、 実行してください。するとそのディレクトリに、全ファイルが解凍されます。ファイルマ ネージャでディレクトリを作り、該当ファイルをコピー後、ダブルクリックして実行する ことをお勧めします。 2