手塚プロダクション - みる会図書館


検索対象: ブラック・ジャック 13
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1. ブラック・ジャック 13

手塚治虫全史す 生町年記念出版 超豪華『手塚治虫完全本』〃 その素顔と業績 づし代のお 生誕閥周年 記出版 巨星 学塚治史圓 亮全 不滅の業績と その素顔を 総力で解明 金て取物 絶賛発売中 / ◆最寄りの書店てお求めください 4 ペ = ジラ 1 色啌 手塚プロダクション / 秋田書店共同編集 ・ ( 内容の一部》・ ・未発表作品やデヒュー作「マアチャンの日記帳」か ら遺作までを、詳細な解説と図版で全て収録ツ ・自ら語った「漫画とは、アニメとは、人間とは」 などの工ッセーや対談を 24 ページにわたり掲載〃 ・歴代手塚担当編集者か、先生の素頭を検証〃 同時に懐かしの先生の写真も掲載。 ・日本のアニメのバイオニア・手塚治虫〃 実験アニメから劇場用アニメまで、先生のアニメ への執着ぶりを監修・片山雅博で大特集。 ・イラスト、ボスター、マスコットキャラ、年賀状、 色紙など、先生が描いた作品を全てカラーで掲載〃 ・手塚研究家の第一人者・竹内オサムか「 21 世紀へ 一手塚治虫が遺したもの一」の表題で偉業を解説〃 ・巻末は、先生の全作品の初出年月日、単行本リス ト等、詳細なテータを完全収録〃 秋田書店・発行 し 0

2. ブラック・ジャック 13

読者の皆様へ この手塚治虫作品には、黒人をはしめ、多くの外国人が登場します。それらの一部が、未 開発時代の姿であったり、過去の時代を誇張した描き方になっていたりして、現在の状況と は大きく違うところがあります。 最近、このような描き方は黒人や一部の外国人に対する人種差別につながるとの指摘がな されております。そのような絵の入った作品を発表した当時、作者には差別意識はなかった と思いますが、今日、こうした描写を差別と感しる人がいる以上、その声には真剣に耳をか たむけねはなりません。 もちろん私たちは、あらゆる差別に反対し、差別がなくなるよう努めてまいります。しか しながら、作者がすでに故人で、第三者が作品に手を加え改訂することは、著作者の人格権 上の問題ともなりかねないと同時に、この問題を考えていくうえでの適切な処置ではないと 思います。 私たちが今、手塚作品を原作のまま出版いたしますのは、作品の根底に流れる「人間愛」 「生命の尊さ」等のテーマを広く社会に訴えることに意義を認めるからです。 読者の皆様にも、この作品に接するのを契機に、差別に対する認識の過去と現状の違いを 把握され、かつまた、この問題に対する理解をより深めていただけれはと考えております。 手塚プロダクション / 秋田書店

3. ブラック・ジャック 13

手塚治虫 Akita Bunko BLACISJACK IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII 9 7 8 4 2 5 ろ 1 6 9 9 ろ 6 1 9 2 01 7 9 0 0 5 6 2 2 工 S B N 4 - 2 5 ろー 1 6 9 9 5 - 7 C 0 1 7 9 \ 5 6 2 E ( 1 ) 。片 K ま K 秋田書店 定価・一 手塚治虫 ( てづかおさむ ) 本名 , 治。 1928 年 ( 昭和ろ年 ) 11 月 5 日、 大阪府豊中市に生まれ、 兵庫県宝塚市で育つ。 大阪大学医学専門部卒業。医学博士。 1946 年「マアチャンの日記帳」でデビュー。 1947 年「新宝島」が大ヒット。 以来、日本のストーリー漫画の確立に尽力。 またアニメーションの世界でも大きな業績を残す。 1989 年 2 月 9 日没。 代表作品「プラック・ジャッグ「鉄腕アトム」 「火の鳥」「ブッダ「アドルフに告など多数。 BLACKJACK 手塚治虫 \ 562 秋田文庫 AkitaBunko

4. ブラック・ジャック 13

説 解 ことのできた作家は、ほんのひと握りしか存在していないというのが、残酷な真実です。し かし、わたしたち読者が愛してやまなかった手塚先生と手塚ワールドは、まぎれもなくその 勝利者のなかにあります。そしてその筆頭となる作品が、人間にとって普遍のテーマである 「生と死」を掲げたこの『プラック・ジャック』でありましよ、つ。 この文庫版で初めて『プラック・ジャック』に出会う年少の読者の皆さんは、とても幸せ な方たちだと羨ましく思いますが、本書を始めとする一連の作品を手にとるとき、これを世 に生み出した作家はもう亡くなってしまっているのだということを、どうぞ思い出してはし いとお願いいたします。これはどの才能を持っ語り部にも、これはど温かな心を持つ人にも、 「死」は手加減せすに襲い来るのだ、神だか運命だか知らないけれど、この世を統べている 何ものかは、それほどに無慈悲で非情なものなのだと、感じてほしいと田 5 います。 でも、それだからこそ「生」は素晴らしい 「命」は尊いのです。『プラック・ジャック』 の、時に厳しく時に暗くもあるエピソードの底流に力強く流れているのは、ただひとつ、そ のことです。そういう意味で、しんでも惜しみきれない早すぎた死をさえも、手塚先生は、 わたしたち読者への伝言に変えて残してくれました。ここでもやはり、作家・手塚治虫は 「年月」に対して勝利をおさめているのです。それも、ゆるぎのない勝利を。 ( 作家 ) 293

5. ブラック・ジャック 13

があることを気づかせる これだけなら、多くの「優秀な」作家がなし得る仕事だからで す。ジャンルや媒体を問わす、ほかにもたくさん、そういうレベルのカのある作品は存在し ているからです。 作家・手塚治虫が 、え、ここはやはり、と、つと、つ遠くからでもお目にかかることもで きなければわたしはもちろん弟子でもないけれど、読者のひとりとして、やはり手塚先生と 呼はせていただきましようーーー手塚先生が偉大なのは、「大人になってしまった」読者に、 そうした空き部屋を抱えていることに気づかせるだけでなく、そのうえで、 そういう空き部屋かあるからこそ理解することができる、慰められたり温められたりするこ とのできる部分をも、同時に内包している作品を創りあげたからなのです。それはつまり まだ詩人が居候している心にも、かって詩人がいたはずの空き部屋を抱えた心にも、同し強 さ鮮やかさで、まったく種類の違う感動や感銘を与えることができる作品を生みだしたとい うことでしよう。そんなことは、ただの「優秀な」作家にはできません。そして、そんなこ とのできる作家こそが、真の「偉大」という言葉に値するのだと、わたしは田 5 います。だか らこそ、何を今さら分かり切ったことをと自分で自分に苦笑しながらも、手塚先生は偉大だ と呟かずにはいられませんでした。 できるだけ長く語り継がれ読み継がれることを望んで筆をとる作家にとって、最大最強の 敵は「年月」です。かくも長い文字や物語の歴史のなかにも、これに挑んで勝利をおさめる 292

6. ブラック・ジャック 13

この解説の執筆依頼を受けたあと、半月ほどのあいだに、既刊の文庫版『プラック・ジャ ソク』十二冊を買い集め、あらためて読み直してしまいました。至福のひと時でありました。 少年チャンピオン誌上で『プラック・ジャック』が連載されていた当時、わたしは中学生 でした。同じ時期に大人気を博していた『ドカべン』と、『プラック・ジャック』のページが 本当に楽しみで楽しみで、毎週発売日になると、書店に走って行ったものです。それぞれの ページだけきれいに切り抜いてファイルし、自前の単行本にして、本物の単行本が出版され るまで、本棚に保管しておいたりしたことも懐かしく思い出されました。 けれども、そういう甘酸つばいような苦いような想いは別として、全編を通読したあと、ま っさきに頭に浮かんだのは、なんとも平凡きわまりなく陳腐な言葉できまり悪いのですが、 やはり、手塚治虫という作家がどれほど偉大であるか ということでありました。ああ、 この方がもうこの世にはいないのだと思うと海しいやら悲しいやらで、深夜にひとり、憮殃 呆然としたものです。 解説 宮部みゆき 290

7. ブラック・ジャック 13

プラック・ジャック BLACK JACK 平成 7 年 6 月 10 日初版発行 平成 13 年 8 月 30 日 48 版発行 著者 てづかおさむ 手塚治虫 発行者 秋田貞美 発行所 株式会社秋田書店 〒 102 ー 8101 東京都千代田区飯田橋 2 ー 10 ー 8 編集容 03 ( 3265 ) 7374 販売谷 03 ( 3264 ) 7248 振替 00130 ー 0 ー 99353 印刷所 三報社印刷株式会社 装画・裝幀 西口司郎・多田和博 造本には十分注意しておりますが、落丁・乱丁 ( 本のべ ージの抜け落ちゃ順序の間違い ) の場合は、購入され た書店名を記入の上、「販売部」宛にお送りください。 送料小社負担にてお取り替えいたします。但し、古書 店で購入したものはお取り替えできません。 ( 禁 / 無断転載・放送・上映・上演・複写 ) Printed in Japan OTezuka Production 1995 旧 BN4 ー 253 ー 993 ー 7

8. ブラック・ジャック 13

現在のわたしは、『プラック・ジャック』の一編一編に泣いたり笑ったり怒ったり震えたり していた中学生のわたしよりも、ざっと二十年ばかり歳をとり、それだけ頭も心も硬くなり ました。悲しいかな、昔のあの柔軟な感性は、身体のどこを探しても残されてはおりません。 人生の一時期、特に十代の半ばから終わりごろまでのあいだ、人は誰でも、心のなかにひと りの詩人を居候させています。そしてこの詩人は、あるとき家主に断りもなく出ていってし まって、ふつつりと消息を絶ち、一一度と戻ってはこないのです。もともと居候のことですか ら、家主の方は、詩人がいなくなったことにさはどの痛痒も感しず、ケロリとしてそのまま 成人するわけです。 ところが、数十年後のある日、そういう人が何かのきっかけで、唐突に、それこそ身震い の出るような深い喪失感と共に、あの居候はいったいどこにいるのだろう・、どうして出てい ってしまったのだろうと思い起こすことがあります。『プラック・ジャック』を再読したと きの、わたしがまさにそれでした。物語を紡ぐ作家が素晴らしい仕事をしたとき、そこで生 み出された作品は、こうして、 しい加減すれてしまった大人にも、その心のなかに、昔は誰 かいたはすなのに今は空っぽになっている部屋があるー・・ーということを思い出させることが できるのです。 説 けれども、だからわたしは今さらのように「作家・手塚治虫はなんと偉大なのだろう」と 解実感したのですーーーと言いたいのではありません。なせなら、大人の読者の心に、空き部屋 291