人たちとっきあうようにしましよう。 良い人間関係をつくる要素の一つは、何ごと 自助グループや、サポート・グループなども愛をもって接することです。 は、安全で、お互いに愛を持って接することの もし、憎しみや恨みつらみが強くて、愛がも できる絶好の場所です。 てない場合は、相手にしがみついていないで、 離してあげましよう。 その人はほかの場所で、愛が得られるかもし れません。 素直に愛情を伝えよう とくに相手を批判するときは、本当に愛情を 自分は生きるのに、あたいする人問です。 もってその人に言っているのか、本当に建設的 自分は、自分のままでいいのです。 な批判なのかどうか、自分の心の動きをチェッ 自分は愛するに、あたいする人間です。 クしてみましよう。 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 相手を変えようとしたり、コントロールしょ 自分を、うんと好きになります。 うとして言っているのではありませんか。 健全な人間関係について学びましよう。 日本では、愛の言葉を口にするのはテレくさ 子どものころ、心に傷を与えるような機能不 いとか、言わなくてもわかっているとか言っ 全な人間関係を見聞きして育ったので、良くなて、なかなか相手に愛情を伝えません。 い人間関係は身についていますが、どういうも「あなたのことを、心から思っていますよ」 のが健全な人間関係なのかがわかりません。 「あなたは大切な人ですよ」 1 月日 うら
自分には、まちがってもよい権利がありま す。 いつも正しくありたいと思って、まちがいを 恐れ、ビクビクして暮らしていると心が縮んでできないことがあってもいいのです しまいます。人間がギクシャクして、とりつき 自分は生きるのに、あたいする人問です。 にくくなってしまいます。 自分は、自分のままでいいのです。 自分のまちがいを許せないと、他人にも完璧 自分は愛するに、あたいする人間です。 を期待してしまいます。まちがってはならない 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 と強迫的になると、神経質になって、余計にま 自分を、うんと好きになります。 ちがいをしてしまう可能性があります。そうす ると、なおさら自分にムチをうち責めてしまい 自分には、できなくてもいい権利がありま ます。 す。 まちがってはいけないと思い込んでいると、 できないときには「できない」と、自分の中 新しいことに挑戦することも恐ろしくなってしで認め、相手に伝えましよう。 まいます。 できないことがあったとき、自分はだめだと 自分は、まちがってもよいと許可を与える思い込んでしまうクセがついていると、自分を と、まちがったとき、自己評価を落とす必要が好きになれません。 ありません。まちがったら、直せばいいのです 自分の力を無視してがむしやらに「できるよ から。 9 月粍日
つきりさせることも重要です。 感盾は、それがたとえ自分の感情であって も、直接的にコントロールするのはむずかしい 他人と自分の感情の境界 ということを学びましよう。 自分は生きるのに、あたいする人問です。 「こんなふうに感じちゃだめだ」と思っても、 自分は、自分のままでいいのです。 止められないことは多いものです。自分の感情 自分は愛するに、あたいする人間です。 さえコントロールできないのですから、まして 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 や他人の感情をコントロ 1 ルすることは、とて 自分を、うんと好きになります。 もできません。 感情と行動の関係について学びましよう。 直接的に感情を変化させることはむずかしい たとえば感青はそれ自体、良くも悪くもあり けれども、行動によって間接的に影響を与える ません。批判しないで、あるがままに受け入れことはできます。 ることが大切です。 たとえば気分が沈んでいるとき、起き上がっ いろいろな感情が出てきたら、それぞれの感て散歩をすると、気分が晴れてくることがあり 情が自分に伝えようとするメッセージに注目ます。 し、根本にある問題を解決することを学びまし どんなにイヤな感じがしても、他人に害にな よ一フ。 るようなことを一言ったり、行動したりしてはい また他人の感情と、自分の感情との境界をは けません。 1 月ⅱ日
月 理由もなしに恐れていませんか ? 自分は生きるのに、あたいする人間です。 無一言の期待をしないで、はっきり相手に伝えま 自分は、自分のままでいいのです。 しょ一つ。ム叩ムしたり、おしきせにしないように 自分は愛するに、あたいする人問です。 しましよう。 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 相手が自分の要求にこたえないのはその人の 自分を、うんと好きになります。 自由であり、自分が強制できることではありま せん。 「恐れ」に面と向かって対処していますか。理 相手が喜んで与えてくれるものこそ尊いので由もないのに、恐れているようなことはありま す。 せんか。 相手に、どのくらい期待したらよいかは、過「恐れ」と「愛」とは、正反対のものです。恐 去の経験から学ぶことができます。 れに振り回されていると、愛を受け人れる機会 相手に不可能なことを「普通だったら、こうを失ってしまいます。 するのに」「自分だったら、ああできるのに」 子どものときの恐れは、多くの場合、事実に と、無理に強制するような期待をするのはやめ裏づけられたものでした。 ましよう。 体の大きな親から脅かされたり、たたかれた り、怒鳴られたりしたとき、小さな子どもの体 や、心理状態では、とてもたちうちできません でした。 親から捨てられる、守ってもらえないという 1 月日
346 いたくもないお世辞を言ったりします。 言われたことをやらないと、ひどい目にあっ たり、村八分にされたりしたせいで、他人の言 いなりになる習慣がついたのかもしれません。 自分は必要とされているという思いを感じる イヤなときには、はっきり「ノー」と ために、他人が望むこと、頼むことをやってい 自分は生きるのに、あたいする人間です。 たのかもしれません。 自分は、自分のままでいいのです。 他人の気持ちを傷つけたくないとか、相手と 自分は愛するに、あたいする人間です。 の葛藤を避けるための行動かもしれません。 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 自分の希望、要求には「ノー」を言っている 自分を、うんと好きになります。 のに、他人には「いえ、いまはできません」と 私たちの多くは、他人から何か頼まれると、 はっきり一言えません。 自動的に「イエスーと言って引き受けてしまい 時には自分がイヤなことでも、相手のために ます。 何かをすることは必要ですが、これが習慣にな 内心「イヤ」なのに「はい、 大丈夫です」な ってしまっていないか調べてみましよう。 どと言って、頼まれたことをやってあげたり、 もう少し、まわりの人に、イヤなときにはや 行きたくないところへ行ったり、 いらないものさしく「ノ 1 」と言い、自分に「イエス」と一言 を買ったり、食べたくないものを食べたり、言う練習をしましよう。 健全な「与えられる人ーになる練習をしまし よ一つ。 肥月日
たら「これは、敏感な点なので、少しやさしく自分の世話に努力してきました。 自分にやさしく、自分に必要なものをリクエ してください」と言ってみたり、「心の傷が深 すぎるので、心の準備ができてきたら話しあい ストする技術もだんだん身についてきました。 たいと思います」などと言って、ムダな傷つけ自分を犠牲にすることだけが美徳ではないこと あいのロげんかにストップをかけましよう。 もわかってきました。 しばり出しすぎて何も自分の中に残ってい ず、空つばになっているのに、他人に与えよう とするのは不可能であることも、身にしみて感 「与える人」から「与えられる人」に じるようになりました。 自分は生きるのに、あたいする人問です。 健全な与え方と、不健全な与え方の違いも少 自分は、自分のままでいいのです。 しずつ、見分けがついてきました。 自分は愛するに、あたいする人問です。 健全な与え方をしたときは、心が晴ればれと 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 し、被害者意識にさいなまれるようなことはあ 自分を、うんと好きになります。 りません。 長い間、自分のことはあとまわしにして、他「あんなにやってあげたのに、お返しがこなか ったーと思うようなことはありません。 明人の世話をしたり、機嫌をとったりと「与える 人ーの役をやってきました。 与えたいから与えるのであって、憐みや罪の 4 ー それがわかってからはバランスをとるよう、意識、義務感から与えるのではありません。 粍月粍日 あわれ
他人の情緒や自分の情緒に繊細になり、しか も、たやすく心が傷つかなくなります。 相手に同じことを伝えるにも、思いやりのこ もった言い方ができるようになります。自分や 他人を、さげすむようなことはしなくなりま自分はどんな人と恋愛するのだろう す。 自分は生きるのに、あたいする人間です。 芯が強くて、しかも繊細な人は、ものをはっ 自分は、自分のままでいいのです。 きり見極めることができ、自己評価も高く、他 自分は愛するに、あたいする人間です。 人に親切につきあいます。 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 自分がどういう言い方をして接すると、相手 自分を、うんと好きになります。 にどんな影響を与えるかということを考え、洗 恋に落ちた経験は誰にでもあるでしよう。 練に洗練を重ねていきます。 それがたとえ片思いであっても、体の中に流 相手が洗練されておらず、ひどい言葉や態度 れるアドレナリンの効果は顕著です。 を返してきても反射的に行動しないで、じっく り現実を見極め、相手に対する尊敬心を失わ胸がドキドキして、一時的に自己価値観も上 がります。 月ず、しかも自己を失わないで対処していきま ホルモンのおかげで相手の欠点など見えなく す。 なり、「この人を愛している」「この人に愛して もちろん、これができる人はまれですが、こ ういう方向へと向かうよう、改善の努力をしま 1 ) よ一つ 0 6 月日 けんちょ
3 ラ 3 12 月 愛してしまいます。 さしく養育していますか。 一」一つい一つ夂は、ゝ しくら時間を費やしても、努自分に栄養を与え、育てていくことは、利己 力をしても、お金をつかっても、満足のいくよ的でも自分本位なことでもありません。 うな愛は戻ってきません。 自分に愛を与えることは、わがままでも、道 愛の返ってこない人を愛するのは、もうやめ楽でもありません。 ましょ一つ。 自分を真に愛することができると、他人も本 あなたは愛されるのにあたいする人間なので当に愛することができるようになることを忘れ すから。 ないようにしましよう。 病気になったとき、けがをしたとき、まわり の人に助けてもらい、栄養を与えてもらいま す。 自分にやさしく、自分に愛を 心の傷も同じように、まわりの人に栄養をも 自分は生きるのに、あたいする人間です。 らって癒していきます。安全な、信頼できる人 自分は、自分のままでいいのです。 に助けてもらって、栄養をもらいましよう。 自分は愛するに、あたいする人間です。 自分も、お返しができるときがきますから、 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 重荷になるのを心配せず、癒しに専念しましょ 自分を、うんと好きになります。 自分に心の栄養を与えていますか。自分をや疲れたときは、お風呂に入ったり、睡眠を十 1 月囲日
えないのかと、声をいくら高くしても、少しも わかってもらえない・ というような人間関係、男女関係に入ってい 期待を裏切られる人間関係はやめる ませんか。 自分は生きるのに、あたいする人間です。 何度も何度も期待を裏切られたり、何も返っ 自分は、自分のままでいいのです。 てこない人間関係は、よく見直してみる必要が 自分は愛するに、あたいする人間です。 あります。 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 相手にできないことを要求したり、頼むのは 自分を、うんと好きになります。 やめましよう。自分にとって、何かを得るのが 自分の必要とする基本的なものを与えること大切な場合は、それができる人、与えることが ができない相手に、与えることを要求するのはできる人を選びましよう。 やめましよう。 同じ人に同じ要求をして、同じ満足できない 自分はこんなに相手のためにやってあげてい 行動が返ってくる場合は、自分を変えるか、違 るのに、少しも戻ってこない。何度も何度も相 う人を選びましよう。 手にこうしてほしい、 ああしてほしいと頼むの 月こ、ゝ っこうにしてもらえない 自分が相手だったら当然こうするのに、相手 どうしてわかってもら はまったく何もしない、 1 月 2 日
いつも比べられたり、あれこれコントロールされ批判されたり、期待が大きすぎて、何を やっても期待にそえなかったり、お人形やプロジェクトとして育てられたり、お金、 会社、いい学校だけが重視されたり、他人の目を気にして外面だけ良かったり、あまりに も多く秘密があったり、何を言っても聞いてもらえなかったり、受け入れてもらえなかっ たり、親の不満やグチをいつも聞かされたり、みにくい離婚があったり、家族の誰かがい つも病気がちだったり、親が不在だったり、いつも裁判ごとや刑事事件が起こっていた 親が外の人には優しいのに、家族にはつつけんどんだったり、身体や顔かたちについ できあい てからかわれたり、親と子の関係が逆になっていたり、窒息するほど溺愛されたり、見棄 てられ不安にかられたり、愛のない、冷たい安全性のない家族などです。 家族の中で受けた心の傷 ( トラウマ ) は、自分が子どもであったため、力もなく家を出 ることもできず、親に頼らなければならない弱い立場にあったため、一度ではなく、何度 も、また長い間受け続けなければなりませんでした。 自分の親たちも、たぶん機能不全な家族の中に育っており、無意識のうちに習ったこと を自分に伝えてしまったのかもしれません。 親自身の欲求が満たされないで、知らないうちに子どもの自分に向けられてしまったの