いつものお茶 井上祐美子 谷村志穂乱紅の琵琶伝 いつもと違う猫 神林長平 辻仁成言壺 五女夏音 保坂和志 ポルノグラフィカ島村洋子 季節の記憶 プレゼント プレーンソング保坂和志 若竹七海 アン ( ッビードッグズ近藤史恵 草の上の朝食保坂和志 愛してるなんて 角田光代 —つぐみ吉本ばなな いうわけないだろ ( チ公の最後の恋人吉本ばなな林檎の木の道樋口有介 ぎようも舗道に ハネムーン 吉本ばなな 佐々木譲 すれちがう サ・スコット・フィッ 今野敏 村上春樹触発 ッジェラルド・・フック 中国行きの ト改版村上春樹三十一文字のパレット俵万智 スロウ・・ホ 文・村上春樹 使いみちのない風景 写真・稲越功一 マンガ日本の古典 1 石ノ森章太郎 物語が、始まる川上弘美 古事記 マンガ日本の古典 2 川上弘美 花村えい子 落窪物語 マリー・アントワネット マンガ日本の古典 355 の生涯藤本ひとみ 源氏物語 ( 上中下 ) 長谷川法世 マンガ日本の古典 6 いがらしゆみこ 柳絮 ( りゅうじよ ) 井上祐美子 和泉式部日記 マンガ日本の古典 7 井上祐美子 坂田靖子 桃花源奇譚陣 堤中納言物語 マンガ日本の古典 8 9 桃花源奇譚風雲 井上祐美子 水木しげる 江南行 今昔物語 ( 上下 ) マンガ日本の古典川、貶 井上祐美子 横山光輝 桃花源奇譚翻楼 平家物語 ( 上中下 ) マンガ日本の古典 いがらしゆみこ 井上祐美子 桃花源奇譚夢 とはずがたり マンガ日本の古典凵 5 井上祐美子 竹宮惠子 長安異神伝 吾妻鏡 ( 上中下 ) マンガ日本の古典 徒然草 マンガ日本の古典 太平記上中下 マンガ日本の古典幻 御伽草子 マンガ日本の古典 信長公記 マンガ日本の古典 三河物語 マンガ日本の古典 好色五人女 マンガ日本の古典為 奥の細道 マンガ日本の古典 マンガ日本の古典 心中天の網島 マンガ日本の古典 雨月物語 マンガ日本の占典四 東海道中篠栗毛 マンガ日本の古典 浮世床 マンガ日本の古典引 春色梅児誉美 てのひら絵本 ぶう 伊勢英子 マキちゃんの絵につき伊勢英子 ダヤンのおかしな国の文・絵池田あきこ お菓子の本 レシビ佐藤かずよ ダヤンの 池田あきこ カントリーダイアリ 塩野米松 ダヤンの 池田あきこ 、ステリークッキング ハロン吉元 さいとう・たかを やまだ紫 小島剛タ 安彦良和 牧美也子 矢ロ高雄 黒鉄ヒロシ 里中満智子 木原敏江 土田よし子 古谷三敏 酒井美羽

9 7 8 41 2 2 01 8 8 5 9 吉本ばなな著 ( 中公文庫 ) ハチ公の最後の恋人 ハネムーン 病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と育った 海辺の小さな町へ帰省した夏、まだ淡い夜の はじまりに、つぐみと私は、ふるさとの最後 のひと夏をともにする少年に出会った 少女から大人へと移りゆく季節の、二度とか えらないきらめきを描く、切なく透明な物語 第ニ回山本周五郎賞受賞 0 w 十 2 7 円 2 4 1 \ 4 5 本 Z 9 m 1 1 T U G U M I つぐみ 吉本ばなな 川の物 s 川 0 ん 著者紹介 よしもと 吉本ばなな 1 9 2 1 1 9 ろ 0 0 4 5 7 8 一九六四年七月、東京生まれ。詩人・思想家の吉本隆明 の次女。日本大学芸術学部文芸学科卒業。八七年「キッ チン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。以後、八八 年「キッチこで泉鏡花文学賞、同年「キッチこ「う たかた / サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、 八九年で山本周五郎賞を受賞、ミリオ ンセラーを連発する。海外での評価も高く、九一年には イタリアで「キッチン」がベストセラーとなり、九三年 スカンノ文学賞、九六年フェンディッシメ文学賞「アン ダー肪」、九九年マスケラ・ダルジェント賞を受賞。他の 著作に「哀しい予感』「白河夜船』「 z ・「とかげ』 『アムリタ』「ハチ公の最後の恋人」「ハ イルド / ハードラック』「不倫と南米』などがある。 ・山本容子 457

二〇〇一年一一月 中公文庫既刊より 環状線に消えた女西村京太郎 戦場の生存術柘植久慶 日本文学 隼別王子の叛乱改版田辺聖子「のと恋路号」殺意の旅西村京太郎名将たちの決断柘植久慶 田辺聖子木曾街道殺意の旅西村京太郎実戦孫子の兵法柘植久慶 薔薇の雨 ほととぎすを待ちながら ・東京殺人ルート 西村京太郎 逆撃関ヶ原 ( 上下 ) 柘植久慶 田辺聖子 好きな本とのめぐりあい こうすれば 日本の合戦 柘植久慶 週末の鬱金香田辺聖子恋の十和田、死の猪苗代西村京太郎 勝てた 大阪弁 田辺聖子越後湯沢殺人事件西村京太郎逆撃川中島合戦柘植久慶 ちゃらん・ほらん改版 道頓堀の雨に別れて ワイドビ「南紀殺人事件西村京太郎 逆撃三方ヶ原合戦柘植久慶 田辺聖子 以来なり上中下 津村節子寝台特急「紀伊」殺人行西村京太郎逆撃長篠合戦柘植久慶 花がたみ 逆撃ダンケルク電撃戦柘植久慶 髙樹のぶ子伊勢・志摩に消えた女西村京太郎 霧の子午線 イスタンプールの闇高樹のぶ子札幌着時分西村京太郎指揮官の人心統率術柘植久慶 逆撃イングランド 柘植久慶 さようなら、婚約者藤堂志津子十津川警部雪と戦う西村京太郎 上陸戦 幻想と死の信越本線西村京太郎逆撃モスクワを 柘植久慶 白い屋根の家藤堂志津子 占領せよ 柘植久慶 われら冷たき闇に藤堂志津子特急「白鳥」十四時間西村京太郎逆撃レ = ングラード 日本の古戦場柘植久慶 ある女のプロフィール藤堂志津子「雪国」殺人事件西村京太郎 冬休みの誘拐、 ッ = ッペリン飛行船柘植久慶 西村京太郎 民法おもしろ事典和久峻三 夏休みの殺人 特急北アルプス殺人事件西村京太郎逆撃 憲法おもしろ事典和久峻三 アレクサンドリア進攻柘植久慶 西伊豆美しき殺意柘植久慶逆撃スターリン 柘植久慶 商法おもしろ事典和久峻三 グラード制圧戦 刑法おもしろ事典新版和久峻三戦場の指揮官柘植久慶逆撃ヒトラー奪還作戦柘植久慶

川ただの、何でもかんでもすぐに怒ってしまう。私は、確かにちょっと違うかもしれな 怒りはやってきた一瞬の後に、波がひいてゆくように砂地に吸いこまれてしまう。 ・ : 多分、私が田舎育ちでのどかだからなのよね、と勝手に納得していたけれど、先 日、 1 分遅れでいやな教授がレポートを受け取ってくれず、怒り狂った帰り道に、タ 焼けを見つめてふと、気づいた。 ″つぐみのせい いや、おかげだわ〃 人はだれも、 1 日 1 回くらいはむかっと腹立っことがある。そんな時私はいつも、 いつの間にか心の奥底で「つぐみに比べたらこのくらいーとまるで念仏のように唱え ていることに気づいた。別に怒っても、その果てに何かあるわけじゃないし、みたい なことを私はつぐみといるうちに実感として悟ってしまったらしいのだった。それに、 とオレンジに光って暮れゆく空を見つめたまま私はちょっと泣きたくなった。 愛情はいくらだって注げる、まるで日本国の水道のように、 いくら出しっ放しにし てもきっとっきない、そんな気がするものね。と何でだかふと思ってしまったのだ。 この物語は私が、少女時代をすごした海辺の町に最後の帰省をした時の夏の思い出

だ。登場する山本屋旅館の人々は、今はもう別の土地に引っ越してしまい、多分 2 度 と私はあの人たちと共に生活することはないと思う。だから私の心のかえるところは、 あの頃つぐみのいた日々のうちだけに、ある。 つぐみは生まれた時から体がむちゃくちゃ弱くて、あちこちの機能がこわれていた。 医者は短命宣言をしたし、家族も覚悟した。そこでまわり中が彼女をちやほやと甘や かし、母親は労を惜しまず日本中の病院に付き添い、少しでもつぐみの寿命を延ばそ うと力をつくした。そうしてそろそろ歩くように成長した結果、彼女は思い切り開き 直った性格になってしまった。なまじ普通に生活できる程度には丈夫なのがそれに拍 車をかけた。つぐみは意地悪で粗野でロが悪く、わがままで甘ったれでずる賢い。人 のいちばんいやがることを絶妙のタイミングと的確な描写でずけずけ言う時の勝ち誇 ス ポった様は、まるで悪魔のようだった。 け 私と母は、つぐみの家である山本屋旅館の離れに 2 人で住んでいた。 お 私の父親は東京で、長く別居していた妻との離婚を成立させて私の母と正式に結婚 するために苦労していた。そんなわけで、あっちこっちをやたら行ったり来たりして

244 「優しさーを書いていないとは、どういうことですか。 吉本登場人物はみんな冷淡だし、人間というものを一つも描いていませんから。 それでは、ばななさんは、必すしも人生について肯定的ではないんだ。 吉本ええ、むしろ否定的です。あまりにも否定しているので、せめて小説ではそれ を救うようなものを書きたいと思っているんです。否定的な人間が否定的なことを書 いてもしようがないですから。子供の頃から読後感の悪いものってあまり好きじゃな かったので、自分もそういう意味では、ある種のハッビーエンドを絶対書くと決めて いるんです。 それでは、ばななさんの考えている「優しさーとは何ですか。 吉本やつばり「献身」みたいなことだと思います。 「カルチャー ・スクラップ」 ( 水声社 ) 所収 『』に限らず、これまで書かれた吉本ばななの小説はすべて、内容も文 体も「優しさ」に覆われているようなところがあり、・ほくも含めてその点が好きなフ アンが多いように思うし、また、否定的な読者はそのことを指して「甘い」と指摘し

逆撃クルスク戦車決戦柘植久慶眩人改版松本清張女ひとり人形の殺人斎藤栄 斎藤栄 松本清張殺人忠臣蔵 真砂屋お峰 有吉佐和子渇いた配色 邪馬台国殺人旅情斎藤栄 傷ついた葦 曽野綾子野盗伝奇改版松本清張 切りとられた時間曽野綾子影の車改版松本清張奥日光愛の殺人旅行斎藤栄 城ヶ島殺人旅情斎藤栄 希望 曽野綾子殺人の債権 森村誠一 伊豆天城幻の殺人旅行斎藤栄 森村誠一 燃えさかる薪曽野綾子凄愴圏 奥飛騨恋の殺人旅行斎藤栄 女の気持改版 ( 上下 ) 平岩弓枝カリスマの宴上下森村誠一 花天女 五稜郭殺人旅情斎藤栄 平岩弓枝異常の太陽森村誠一 年目の幸福殺人斎藤栄 旅路の旅 森村誠一 平岩弓枝挫折のエリト 人生うろうろ清水義範 白い序章 森村誠一 平岩弓枝白昼の死線 平岩弓枝文 日本ジジ・ハバ列伝清水義範 南総里見八犬伝 棟居刑事の殺人の人脈森村誠一 佐多芳郎画 平城京殺人事件深谷忠記 内なる辺境安部公房棟居刑事の殺人交差路森村誠一 白夜彷徨の章渡辺淳一 森村誠一 榎本武揚改版安部公房太陽黒点 五木寛之宝塚市殺人事件斎藤栄白夜朝霧の章渡辺淳一 蓮如淵よりー 五木寛之 哲学に何ができるか ファウスト殺人事件斎藤栄白夜青芝の章渡辺淳一 廣松渉 混沌からの出発五木寛之 斎藤栄白夜緑陰の章渡辺淳一 殺人太平記 五十四万石の嘘改版松本清張殺人本線日本海斎藤栄白夜野分の章渡辺淳一 渡辺淳一 突風 松本清張課長補佐殺人事件斎藤栄阿寒に果っ 渡辺淳一 ミステリーの系譜松本清張河童殺人事件斎藤栄脳は語らず 渡辺淳一 中央流沙改版松本清張赤富士殺人事件斎藤栄別れぬ理由

解説 ほくが吉本ばなな ( 本名真秀子 ) に出会ったのは一九六八年、彼女が四歳の頃だっ た。なぜそんなことを覚えているかと言えば、・ハ八年とは吉本隆明に初めて原稿を依 頼した記念すべき年だからだ。その当時の吉本一家は文京区千駄木に住んでおり、わ れわれ編集者は二階の書斎に通されることが多かったが、時には一階の狭いキッチン で、夫人も交えて歓談することもあった。そんなある日、たまたまキッチンに真秀子 が現われたので、バカな大人が子供にする典型的な陳腐な質問「マホちゃんは、大き くなったら何になるの」みたいなことを聞くと、彼女は低い声で言下に「作家 ! ーと 答えた。おそらく小学校低学年の頃だったと思う。それ以来、顔を合わせるたびに、 説 「小説、書いてる ? 」と声をかけると、「ええ、まあーとか言って照れ臭そうに笑って 解 いた。普通は、こうした子供は二十歳過ぎれば「ただの人」のケースが圧倒的に多く、 彼女の小説の好みを聞くと、ホラーや co やファンタジーというので、・ほくの 安原顯

イズアローン伝説①、⑧竹宮惠子長屋王残照記①②里中満智子本に読まれて須賀敦子 竹宮惠子 変奏曲①② 原作増山のりえあした輝く全 3 巻里中満智子雄と雌の数をめぐる不思議長谷川眞理子 ストランド 永井豪怪奇短篇集①②永井豪 北回帰線①—⑥里中満智子犬の人生 村上春樹訳 トルムラ ドロロンえん魔くん①②永井豪愛ひとっ晶子①②庄司陽子犬の行動学 渡辺格訳 ・ハイオレンスジャック ・・ロス 死、それは 全巻永井豪天下御免 ! ① 5 ⑤庄司陽子 成長の最終段階 鈴木品訳 ジョン・レノン ビッグ錠 ーくいしん坊①② はだしのゲン全 7 巻中沢啓治 池澤夏樹訳 ラスト・インタビュ 原案牛次郎 ダライ・ラマ チベットわが祖国 ハトよ天まで①②手塚治虫 ル。ハン三世①、⑧モンキ ! ・ ( ンチ 木村肥佐夫訳 クラウゼヴィッツ 新ルバン三世①・、⑩モンキー・パンチ 村上もとか傑作選①③村上もとか戦争論上 清水多吉訳 アンナ・カレーニナいがらしゆみこ 古事記巻之一①、・④安彦良和寂しさの極みの地曽野綾子 : ンジえ①、③いがらしゆみこ 町田三郎訳 古事記巻之一一①・、④安彦良和孫子 いがらしゆみこ 読売新聞加世紀 世紀 士・ンディ D 皐キンディ① 5 ⑥ クルドの星①②安彦良和 水木杳子原作 取材班編 ・ケネディ いがらしゆみこ ジョージイ /. ①—③ ヴィナス戦記① , 、④安彦良和 日日炉 井沢満原作 毎日新聞社訳 いがらしゆみこ チェ・ゲ・ハラ ハロスの剣①② 虹色のトロッキー全 8 巻安彦良和ゲバラ日記 栗本薫原作 真木嘉徳訳 いがらしゆみこ マンガ日本の古典 テイム D テイム D サーカス テネシ つのだじろう ー・ワルツ①②吉田まゆみ 水木杏子原作 ポヴァリー夫人いがらしゆみこ ロコモーション①②吉田まゆみ マドンナ①—⑦くじらいいく子 島剛タ 料理人①② 原作昂すまる 水滸伝全 3 巻 さいとう・たかを残響 保坂和志 里中満智子作品集①・、③里中満智子プルースカイ・ドリーム田中芳樹 里中満智子 浅葱色の風 昭南島に蘭ありや佐々木譲 新刊

TUGUMI 吉本ばなな 中央公論新社