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検索対象: しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話
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1. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

あし もとめていつも旅をします。だから、なかまからはなれて いて、おいてけばりになるバイソンもたまにいます。 とんなになかまたち けれども、つのがないバイソンは、・ からはなれていても、おいてけばりになることはありませ んでした。なぜなら、つのがないバイソンはめちゃくちゃ 足がはやかったからです。 〈おや ? なかまのすがたが見えないな。〉 とおもっても、はやい足であちこちさがしまわると、かな らずなかまはみつかりました。 むれには、おとなの男のバイソンだけで、百頭くらいい たび おとこ あし ひやくと、つ

2. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

えものをみつけたトラは、ぬき足さし足しのび足、あい こっそりちかづくのです。です てに気づかれないように、 は、ら から、だだっぴろくて、見はらしのいい原つばなんかでは、 トラはあまり狩りをしません。あっちにしげみがあったり、 こっちに林があったりするところがいいのです。 はやし そういうしげみや林にかくれながら、トラはそっとえも のにちかよります。そして、ここまでくれば、あとは一か ジャンプするだけでえものにとびつけるところまでいき、 いっきにおそいかかって、ガプリ これが、トラの狩りのしかたです。 はやし あし あし あし

3. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

ノ、サっノ、、も いとおもえば、黒雲は高くとんだのです。 / 、ろノも 黒雲は、足のあるヘビがゆっくりとびた いとおもえば、ゆっくりとび、はやくとび たいとおもえば、どんな鳥よりもはやくと びました。 ぬま とぶのにあきて、足のあるヘビが沼のほ ′ろ / 、も とりでおりると、黒雲はどこへともなくと んでいってしまいました。けれども、足の そら あるヘビが空をとびたいとおもうと、いっ ′、ラっ第、も でも黒雲があらわれ、いきたいところにつ あし あし とり・ あし

4. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

そうげん ジャングルのはずれに草原があります。しまのないトラ はそこまでいって、とおくに目をやりました。 はるかかなたに、ガゼルのむれがいます。 しまのないトラは、・ とれくらい足がはやくなっているの か、ためしてみることにしました。 ) つ そうげんあし しまのないトラは一歩、草原に足をふみいれました。 ずいぶんはなれているのに、ガゼルたちは、しまのない と、つ トラがあらわれたのに気づいたようです。なん頭ものガゼ / 、さ ルか、はやくもにげだしていきました。でも、おいしい草 と、つ をもっとたべたいとおもったガゼルもなん頭かいました。 あし 117

5. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

あたま 自分がバイソンだとおもっていたんだ。それで、頭につの かなくて、みんなにばかにされていた。だけど、おとうさ あたま んになかったのは、頭のつのだけじゃなくて、バイソンた ゅ、つき ちのむれからはなれ、ひとりで生きていく勇気だった。ウ あし マにとってだいじなことは足のはやさだが、それだけじゃ ない。ウマだろうがバイソンだろうが、いちばんだいじな ゅ、つき のは勇気なんだよ。 じぶん

6. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

たか 高いところにえものをおいつめれば、えものをつかまえ やすいし、がけの上でまっていて、下をとおるえものにと びかかるという方法もあります。 しまのないトラは、いろいろくふうをして、狩りをしま はやし けれども、しげみや林にかくれて、えものをとるという じぶん ことは、けっしてしませんでした。自分にはしまがないこ とは、いやというほどわかっているし、そんなことをしな くても、じゅうぶんに狩りができたからです。 ほ、つほ、つ 、つ、ん した 125

7. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

あるきながら、ニ頭のトラはなにかはなしているようで こ、ん した。あとからきたトラの声はきこえませんでしたが、も こ、え う一頭のトラの声はきこえました。それは、 「グガッ ? えつ、ほんとかよ。そんなに足がはやいの か ? 」 とか 「ガオッ ? なんだって。でかいえものをしとめたのも見 たって ? 」 こ、ん とかいう声でした。 たぶん、あとからきたトラは、どこかでしまのないトラ いっと、つ にと、つ あし 130

8. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

けました。 ちょっとのあいだ、ジャングルですれちがったトラは、 おいかけてきましたが、やがて、息をきらせたようです。 。おおい、し、しまなし。そ、そんなに、 「グハ え、えものなんて 走ったって、グハ こ、ん という声がきこえたのがさいごで、おいかけてこなくなり ました。 き しばらく走ったあとで、しまのないトラは気づきました。 しまのないトラは、まえよりずっと足がはやくなってい たのですー あし 116

9. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

なかがへっているのもあたっていました。 はやし しまのないトラは、しげみや林にうまくかくれることか できません。そっとえものにちかづいても、すぐにかんづ かれてしまいます。ですから、ねばうをしてぐっすりねむ りこんでいるえものくらいしか、つかまえることかできな いのです。 そんなわけで、しまのないトラはトラなかまたちにいっ もばかにされていて、ともだちもいません。ともだちどこ ろか、えもののどうぶったちにすら、なめきられています。 ジャングルで、「しまなしどらのえもの」といえば、そ

10. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

「だから、なんだ。しつほがみじかいのには、わけが ある ! 」 林のなかで、一びきのマングースにであいました。そのマ ングースは、しつほのみじかいマングースのおしりを見て、 さっそくこういったのです。 「おや ? マングースだとおもったら、やけにしつばがみ じかいな。ずいぶん、ぶかっこうなやつだな、おまえ。 しつほのみじかいマングースは、コプラのしゃれこうべ におしえてもらったとおり、むねをはって、いいはなちま はやし