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検索対象: しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話
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1. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

あめ そんなふうにして月日がたっていき、ある年、長い日で りがつづきました。 そこ ぬまみず 昭の水はすくなくなり、底まで見えるようになりました。 雨がまったくふらず、ジャングルの木はかれていきました。 ハナナやマンゴーやバイナップルや木の実をたべていたど うぶったちのかずもへっていきました。トラたちのえもの はどんどんすくなくなっていきます。 けれども、しまのないトラは足もはやかったし、それま でいろいろとくふうをして狩りをしていたので、えものに こまることはありませんでした。 つきひ あし としながひ 134

2. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

けれども、しまのないトラは、走る練習をやめませんで した。おなかかいつばいになるとふとってくるし、 ふとれ あし ば、足がおそくなることがわかっていたからです。 、つん、ど、つ つばいたべて、いつばい運動をすればどうなるで しよ、つ ? ・ しまのないトラは、足腰にたっ おお とまわり大きくなりました。 おか ただ走るだけではなく、丘をかけあがったり、 かけおり たか たり、高いところにジャンプしたり、 またそのはんたいに、 れんしゅう とびおりたりする練習もしました。 あしこし はしれんしゅう きんに / 、 からだ ぶり筋肉がっき、体もひ 124

3. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

などという、しつれいななかまばかりです。 み 「ちゃんとあるだろ。見えないのかよ。」 といいかえし、おしりをつきだしてみせると、からかった マングースは、 「あ、そうか。それがしつほだったのか。やけに長いしり だとおもったぜ。」 といって、ゲラゲラわらったりします。 しつばのみじかいマングースは、しつばがみじかいこと をなさけなくもおもいましたが、また、そういうことをか らかうやつらのことがだいきらいでした。 なが

4. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

グ、ググガーツ 「ガオーツー ごえ と、トラたちのさけび声や、うなり声がきこえていました。 けいきはどうだい。たらふく、くってるか。」 「ガオーツー もちろんさ。もう、はらがいつばいで、は 「グガーツー ちきれそうだ。」 「グオーツ ! おれもだ。くいものなんて、しばらく見る のもいやだね。」 にと、つ ぬま いまもニ頭のトラが、沼のほとりでであい、そんな話を しています。 ジャングルには、バナナやらマンゴーやらバイナップル はなし

5. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

なが そんなマングースのなかに、一びき、しつばのみじかい マングースがいました。マングースといえば、からだとお なじくらい長いしつほがあるものですが、そのマングース のしつほは、ほかのマングースのはんぶんくらいしかな かったのです。けれども、だからといって、ふべんなこと はありませんでした。たべものをさがすのに、どうしても 長いしつほがいるわけではないからです。 とはいっても、マングースの世界では、長いしつほが かっこいいとされています。しつほが長いと、じまんでき るのです。 なが せかい なが なが

6. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

しつほが長いことより、もっとじまんできるのは、コプ ラをやつつけることくらいしかありません。でも、コプラ とたたかったことのあるマングースなんて、めったにいま ばなし せん。だから、マングースのじまん話といえば、やはり なが しつほの長さがほとんどなのです。 そんなわけで、しつほのみじかいマングースはかたみの せまいおもいをしていました。もちろん、ほかのマングー スにからかわれたりもします。ぜんぜんしつばがないわけ ではないのに、おしりを見て、 「おまえ、どこにしつほがあるの ? 」 なが

7. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

かお もりあがっている大きなちゃいろいウシで、顔から背なか のまんなかあたりまで、もじゃもじゃの長い毛でおおわれ ています。 ハイソンは、むれをつくってくらしています。むれのな おとこ 力には、男もいれば女もいるし、おとなもいれば、こども っと、つ もいます。そのむれに、一頭だけちょっとかわったバイソ おとこ ンがいました。そのバイソンは男でしたが、つのがなく、 かお カた たカ 肩も高くもりあがっていませんでした。しかも、顔の毛は カた みじかくて、長い毛といったら、首すじから肩まではえて いるくらいのものでした。 なが おお おんな なが

8. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

それほど、しつほのみじかいマングースは、しつほのこ とで、ほかのマングースたちに、とやかくいわれるのがい やだったのです。 うまいぐあいに、木につる草かからまっていました。そ , ししました。 れを見て、しつほのみじかいマングースま、、 「コプラのがいこっさん。あなたをもっていくのはたいへ んだから、目と目のあいだにつる草をとおし、ばくの首か らぶらさげていいんだったら、 っしょに旅をしてもいい けど。」 「よし、きまった。さっそくそうしてもらおうか / 、さ たび

9. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

えものをみつけたトラは、ぬき足さし足しのび足、あい こっそりちかづくのです。です てに気づかれないように、 は、ら から、だだっぴろくて、見はらしのいい原つばなんかでは、 トラはあまり狩りをしません。あっちにしげみがあったり、 こっちに林があったりするところがいいのです。 はやし そういうしげみや林にかくれながら、トラはそっとえも のにちかよります。そして、ここまでくれば、あとは一か ジャンプするだけでえものにとびつけるところまでいき、 いっきにおそいかかって、ガプリ これが、トラの狩りのしかたです。 はやし あし あし あし

10. しまのないトラ : なかまとちがってもなんとかうまく生きていったどうぶつたちの話

ぬまみず 日でりがつづき、沼の水がかれかかったときなど、 〈雨がふればいいのになあ : : : 。〉 、ゝり・こす とおもっただけで、いきなり雨がザーザー ぬまみず のです。そして、あんまり りすぎて、沼の水があ ふれそうになったとき、 〈そろそろ、雨がやむといいなあ : : : 。〉 あおぞら とおもうと、とっぜん雨がやみ、青空がひろがるの です。 月日がたつうちに、足のあるヘビはだんだん大き くなっていきました。 ひ あめ つきひ あめ あめ あし あめ おお