[ 制作スタッフ ] プロデュース : 森遊机☆、古徳稔☆ 企画・編集 : 森晴路☆ デザイン : 山田マリエ 制作進行 : 蔵本琢也◎ 吉村春光、野口文雄 プリンティング・ディレクター : 大場道行◎ 監修 : 手塚プロダクション SPECIAL THANKS to 秋田書店 小野純二、熊本純三 協力 ( 資料提供 ) : 五十嵐正克、安藤正巳、及川弘二 協力 : 田崎陽大☆、新見秀和☆ ☆ = ジェネオンエンタティンメント株式会社 ☆ = 株式会社手塚プロダクション ◎ = 大日本印刷株式会社 ばくのそんごくう 2006 年 8 月 25 日発行 オールカラ ー版 著者 発行者 発行 印刷 手塚治虫 気賀純夫 大日本印刷株式会社 03 -57 幻 -9876 http: 〃 www. geneon-ent. co. jp/ 〒 150-8506 東京都渋谷区恵比寿南 1-20 -6 ジェネオンエンタティンメント株式会社 ◎ 2006 手塚プロダクション Printed in Japan 本書の無断複写転載を禁じます 落丁本・乱丁本はお取り替えいたします 〇読者の皆様へ 手塚作品には、様々な人種、民族、国籍、立場の人々が登場します が、その中の黒人の描かれ方などが差別につながる表現であるとの 指摘が一部にあります。しかしながら、執筆当時、作者に差別を助 長する意図のなかったことは、作品全体を見れば明らかです。作者 はすでに故人であり、また作品を尊重する上でも、本書では極力そ のままの形で収録することにいたしました。これを機会に、差別問 題についての御理解を深めていたたけましたら幸いです。 手塚プロダクション / ジェネオンエンタティンメント
にオールカラー版』 手塚治虫 手塚治虫 Geneon 定価 [ 6 : 825 円 ] ( 本体 6.500 円 + 税 ) 発売 : ジェネオンエンタティンメント
にオールカラー版』 手塚治虫・著 ヨエネオコ工コつライコメコト株式会社
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1 版ということもあり ( 付録 3 冊の本文は単色 ) 、泣く泣く割愛させてい 森晴路 ロ解説 ただいた。講談社の『手塚治虫漫画全集』では本誌連載分は 4 段から 3 段に 「ばくのそんごくう」は、同じ秋田書店発行の『冒険王』に比べると低学組み替えられて収録されているが、これらの付録はそういうことはなくその まま収録されているし、また全集は原稿を使用しているので印刷が圧倒的に 年向きの少年雑誌『漫画王』に、創刊第一一号の年 2 月号より年 3 月号ま 鮮明であることも割愛の理由のひとつである。 で、全新回、足かけ 8 年間連載された。休載は一回もない。基本的に全ペー 「ばくのそんごくう」の単行本は 3 つのバージョンがある。最初は年 9 四色は指定着色だったから、残っている原稿はみんな一色 ジ四色だったが、 月から秋田書店より発行された角判のもの 3 巻で、単行本化にともない「ば である。手塚プロに色指定 ( 参照 ) が何枚か残っていたが、当時はコピ きょずり くの孫悟空」と改題された。当時の雑誌連載は 4 段 3 列の計肥コマが基本だ ー機がないので " 清刷。という原稿の複製がつくられ、それに色鉛筆でじっ に細かく指定がなされているのがわかる。なぜ四色だったかというと、四色ったが、角判は 3 段 3 列の計 9 コマが基本である。そのため描き下ろしを含 のものは〆切が早いので、原稿をいち早く獲得するためにそうしたそうであめ原稿の切り貼りがなされた。年 8 月に「ばくのそんごくう」を原作とし た東映動画の劇場用長編アニメ「西遊記」が公開されたのにともない、「西 る。連載開始当時、手塚治虫は『少年』に「アトム大使」、「漫画少年』に 「ジャングル大帝」、『冒険王」に「冒険狎時代」、『少年画報』に「サポテン遊記」と改題され、当時刊行中だった光文社『手塚治虫漫画全集』の中で 3 君」、『おもしろブック」に「ピピちゃん」、『四年の学習』に「地球トンネル」巻発行された。判型が角判から判に変わったので、内容は同じながら 3 を連載していた。描き下ろし単行本の時代を過ぎ、月刊誌にやつぎばやに新段 2 列計 6 コマを基本に切り貼りされた。切り貼りでは原稿を使用している 連載が始まった時期で、さらに年 7 月号より『少年クラブ』に「ロック冒から、色指定用の清刷は 1 枚しかっくられていなかったのだろう。連載当時 険記」、年 1 月号より『少女クラブ』に「リポンの騎士」という連載が加のものをそのまま縮小した感じで単行本がつくられれば原稿が切り刻まれる ことはなかったのだが、 このような事情ですいぶん形が変わってしまったわ わる。月刊誌は発売日が同じだから〆切日も同じで、各出版社間ですさまじ けである。 3 つ目は行年 6 月から発行された判の講談社「手塚治虫漫画 い原稿獲得合戦がくりひろげられたのである 「ほくのそんごくう」はほとんどが本誌連載だったが、別冊付録も 4 冊っ全集』全 8 巻で、初めて完結している。 いた。「そんごくう珍道中火焔山のたたかい」 ( 年 5 月号判 ) 、 のハガキは、懸賞の賞品である。年 6 月号に懸賞の五等としてエハ 「そんごくう珍道中霊感大王のまき」 ( 浦年 1 月号判 ) 、「九つガキが紹介されているが、このエハガキは描き下ろしで、これを是非収録し たかったが、今回実物を手に入れることができなかった。 頭のしし魔神」 ( 年 1 月号判団 ) 、「平妖殿の七ふしぎ」 ( 年 1 本書はファンによる復刻の要望がもっとも多かった作品である。指定着色 月号判 (æ) の 4 冊で、「九つ頭のしし魔神」をのぞき、読み切りで 独立している。付録がついたときでも、本誌には別のエピソードが進行してならではの原色に近い色合いが独特な雰囲気をかもしだしており、熱狂的フ いた。「火焔山のたたかい」は本書の後、バケネコ金銀公女の巻の途中アンもいるようだが、『漫画王』はあまり売れた部類の雑誌ではないようで現 に、「霊感大王のまき」は川の小天竺の巻の後、邪変渓の巻の前に、「平妖存する数が少なく、また連載期間は「鉄腕アトム」に次いで長く、揃いで持っ ているという人はきわめてまれであろう。今回もこの本をつくるにあたり、 殿の七ふしぎ」は物の月兎姫の巻の後、ヒャリ仙人の巻の前に位置する ただ残念なことに、本誌の小天竺の巻と月兎姫の巻は代筆になっている。今入手困難な貴重な切り抜きを大勢の方たちに貸していただいた。それゆえ、 この本がまとまったことで多くのファンに喜んでいただければ幸いである 回付録 3 冊分は、ページ数が多いということや、刊行の趣旨が " オールカラ 0 5 万
土刀り・ いでたるは このあたりを 1- あらす 一ダースの : じゃない 十ニ人ぐみの どろほ、フで ある おかしらっ へんなほうず と三人の とおります 忙人詛の新、 手塚冶雲 ! をお人としばえど どと寺じいうらうそ うつかちでさいもれ でたらにすん すらおしか 金なてら ほ - フ亠 9 なんか ト 6 - フは やろう 、リ」も おそえ
ふろく 手塚虫 平妖殿の七ふしぎ 表紙 ( 上 ) 表ニ ( 下 ) ' 58 年 1 月号「漫画王』付録 イヨオ みなさんおめでとうー まんがおう ばくも漫画王におめみえしてから 七年めをむかえましたえ ? ちっとも年をとってないしゃ まんが ないかって ? そりゃあ漫画の 魔術ですよいかに 【神通力があったって こればかりはネ : 作のかってですよ しんつうりき
ま人にんの 一万人目の ばうすたっ 国のおきてに よりそのばうす ~ のいのちは 、しらった このかたは ば、つ丁レしゃ つまり はけてるんだ です はげてる おとこが ころもなんか 、るかっ はかっ 0 。 54 手塚 . 治 こ、つなりや 手あたり ー ) たいなぎ、 ~ たおし いろめ サしだ ゴちつ ョ人 なんとかこま かしてやる けを「まん品、 でフッと う大 : ばささ りゃうああ こっちのは えん ( よ、 十円上とう のは一一十 さあいらは 267
おさ 「か 手塚治虫 せ ^ : フ 戦争ちゅうのことてしたか ばくは「西遊記」という長編 まんが映画をみて、このたな中国文学のほんとうのおも しようせつ しろ。か、 はじめて、わかったよ - フなきがしましたそれま・てにもこの小説を よんたことはあったのてすがそのきいのきさ、おしえのふかさ、はなしのお もー ) ろ - に、 心からひきず・りこまれたのは、これがはじめて、てした。 ー、 . しト・かん ふるはや それからというものは、図書館や古本屋て「そんごくう」の名」則のついた本 ー、、っせご さっ をみつけては、 かたつばしからよみあさりました。終戦後も何十冊 んみ : ) て、、 んごくう」の本がてましたそれらはどれも、原信によく : ( た、幻想的な、奇 ・ぐ・ ) てん 0 い 相天外なおとぎばなしてした。それてばくは、それらとはかわった見方をした 「西遊記」の発化ものを、自分てかいてみたくなってきました。 いま雑耋「認画王」にれんさい中のこの盞は、ぶた、 ( こそむかしの中国て すが、ててくる人枷は、みんないまの世の中にくらしている人たちと、すこし もちがったところはありません。「そんごく - フ」はカじまんなたけ て、せつかち てわからずやの、未翩皮なさるてすし、「三ぞう法師」も、この謐のては、お わ力もの はっ ばっちゃんそだちの、わがままな若者てす。また「八か も「サ・、ゴ一ンヨウ」 も、みんなばくたちのみぢかにすんている、ふつうの人々とか わりません。しかしこれをよんてくたさるみなさんは、そんな にむすかしくをプえずに、 たたゲラゲラとわらって・こ ~ 、ナさ、れ・は、 さくー - や それて作者のばくはまんぞくてす 手塚治虫先生 作者のことば 0 から ひとびと て ちょ・つへれ 作者のことば・ 53 年 9 月 30 日秋田書店発行「ぼくの孫悟空 1 」掲載 7