: よって、①が適切。 ①・ : おりまして② : ・ございません③・ : いたします④・ : そちら⑤・ : なって 問 4 解答 あるといえよう。このような場面では、適切に尊敬語や謙譲語—を使うと同時に、謙譲語Ⅱの「おる」「いた す」や丁寧語「ございます」を使うようにするとよい。さらに、くだけた言い方を避け、できるだけ改まった 言い方を使う必要もある。 ①「混雑している、の「いる」の部分に謙譲語Ⅱの「おる」を使って、「混雑しておりまして、と言うほうがよ り丁重になる。 ②「ありませんでしようか」を「ございませんでしようか」と、丁寧語「ございます」を使ってより丁重に言う ことができる。 ③「お呼びいたします」と、謙譲語Ⅱ「いたす」を使うことでより丁重な言い方にすることができる。 ④「そこ」の改まった言い方である「そちら」を使うことができる。 ⑤尊敬語「おかけになる」に尊敬の助動詞「れる」を重ねた二重敬語となっており不適切。 一 : ・③ニ : ・②三 : ・①四 : ・②五・ : ③ 問 5 解答 詞 ( 「来る ( くる ) 」 ) に可能の助動詞を付ける場合は、本来「られる」を付けるべきであるが、そこへ「れる」 検定問題 解答のポイント 解答のホイント 三ロ 41 0 検定問題の解答と解説
問 9 解答一 : ・③ニ・ : ②三・ : ①四 : ・③五 : ・④ を表すようになった表現である。慣用句の意味は、それを構成する個々の語の意味からだけでは推測できない ものが多い それぞれの慣用句の意味は次のとおりである。 一不興を買う・ : 主君や目上の者の機嫌をそこなう。なお、「かこっ」は「 ( 自分の境遇等を ) 恨み嘆く」といっ た意味を表し、「身の不遇をかこっ」などと使われる。 でばな ニ出端を折る : ・相手が何かを始めようとした最初のところで妨害する。何かをしようとする相手の意気込みを 最初の段階でなくさせる。「出端を挫く」ともいう。 三まんじりともしない ( まんじりともせず ) ・ : 少しも眠らない。一睡もしない ひぶた 四火蓋を切る・ : 戦いや競争を始める。しばしば「火蓋を切って落とす」という表現が見られるが、これは「火 蓋を切る」と「幕を切って落とすーの混同から起きた誤りである。 五血道を上げる : ・異性や道楽などに夢中になる。のばせあがる。なお、「心血を注ぐ」は全力を尽くすこと。 ③・⑤・⑦ 解答 し , と「づ」等の使い分けについて問う問題である。現代仮名遣いの基準としたものは昭和引年の内閣告示・内閣 訓令「現代仮名遣い」である。 解答のポイント 解答のポイント 模擬問題②
①・④・⑧ 解答 し , し 王イ と「づ」等の使い分けについて問う問題である。現代仮名遣いの基準としたものは昭和年の内閣告示・内閣答 訓令「現代仮名遣い」である。 ①「あいづ」は「図」がもともと「ず」という音読みを持つので「あいず , が正しい。④「おうらかな」は 歴史的仮名遣いが「おほらかな」なので「おおらかな」が正しい。⑧「やむおえない」の「お」は助詞「を」 に由来するので「やむをえない」が正しい。ちなみに、②「いまわ」の「わ、は助詞「はに由来する ( 「今 は」 ) が、語源意識が薄いと考えられるので「いまわ」が正しい表記である。③「うらづけ」、⑤「心づくし」、 ⑥「悪ぢえ」、⑦「ちぢ ( 千々 ) 」、⑨「道づれーの「ぢ」「づ」は、 : しすれも連濁によって生じた「ぢ」「づ」 わら で正しい。⑩「藁をもーの「をーは助詞「をーで正しい 解答 ずである。間違った意味で覚えていないか確認しておくこと。 一「ロを糊する」は、「何とか食べていく、貧しいがどうにか生活を送る」といった意味。同じ意味で「糊口を 凌ぐ」ともいう。①は「ロ裏を合わせる」、②は「ロを閉ざす」などと言うべきところ。 ニ「役不足」は、もともと歌舞伎などの演劇の世界の言葉で、ある役がそれを演じる役者の実力に対して不相 解答のポイント 解答のポイント しの のり
解答一 : ・②ニ・ : ①三 : ・① などは、使い方を誤ると失礼になってしまうので、注意が必要である。 一「枯れ木も山の賑わい」は、「つまらないものであっても、数に入れておけばないよりはましである」という 意味で使う。①は、目上の人に面と向かって言っており、明らかに失礼である。③は、お年寄りを「枯れ木。 にたとえているわけで、やはり失礼で不適切である。 ニ「檄ーは、昔の中国で、人を呼び集めたり人を諭したりすることを目的として書かれた文書のことであり、 木の札に書いたという。「檄を飛ばす」の本来の意味は、「 ( 檄を書くことによって ) 考えを広く世間に知らせ て同意を求め、決起を促すなど、積極的な行動をとるよう訴える」といった意味である。②のような使い方を、 全くの誤りとしている辞書がある一方で、新たに「元気のない者を励ます」といった語釈を掲げている辞書も 出てきている。本来的な意味は①のとおりなので、②は正答とはしない。 三「柳眉ーは、「柳の葉のように、細くて美しい ( 美人の ) 眉ーのことであり、「柳眉を逆立てる」は「美人が 怒る様子」の形容である。したがって、①が適切な使い方であり、②③は不適切である。 解答一・ : ②ニ・ : ①三・ : ①四・ : ② 一「姑息」は、根本的に解決するための手立てを講ずるのではなく、その場しのぎをするという意味である。 解答のポイント 解答のポイント 検定問題 49 0 検定問題の解答と解説
解答一 : ・②ニ・ : ①三・ : ② し , し ( ずである。間違った意味で覚えていないか確認しておくこと。 ③の「いちぢく」は歴史的仮名遣いにならって「いちじく」とするのが正しい。⑤の「どうりーの「う」は 歴史的仮名遣いが「ほ」なので「おり」が正しい。⑦の「落とすは、「するは」のような並列の表現の「は」 0 説 は、助詞「はに由来するが、語源意識が薄いので「落とすわ」「するわーとするのが正しい。①「外づら」、 解 と ④「おじけづく」の「づく」、⑥「ばかぢから」は連濁によって生じた「ぢ。「づ」なのでそのように書く。② 答 「つづ 0 た」の「づ」は「 ? の後に続く「づ、なのでそのように書く。⑧「おおむね」、⑩「ほうる」はオ段 長音の表記の問題だが、 歴史的仮名遣いではそれぞれ「おほむね、「はふる。なので「お , 「う」と書き分ける。② ⑨「願わくは」の「は」は助詞「はーなのでそのように書く。 擬 模 解答 一・ : 費やしニ・ : 抱い三・ : 戯れる四・ : 結わえ五・ : 強いる ( 日 イ ( - 示・内閣訓令「送り仮名の付け方」 ( 昭和年に一部改正 ) である。 一「費やす」は名詞「費え」に合わせて「やす」を送り仮名にする。ニ「抱く」、三「戯れる」、五「強い る」は原則どおり活用語尾を送り仮名にする。四「結わえる」は「結う」に合わせて「わえる」を送り仮名に する。 解答のポイント 解答のポイント
模擬問題①の解答と解説 問 1 解答一・ : ②ニ・ : ④三・ : ③ 0 説 ロ 154 の敬語に関する問題では、これまで一般に用いられてきた尊敬語・謙譲語・丁寧語の解 三分類ではなく、平成年の文化審議会答申「敬語の指針」に基づき、謙譲語を謙譲語—・謙譲語Ⅱに、丁寧答 語を丁寧語と美化語に分類した五分類に従って解説する。敬語の三分類と五分類の対応関係については巻末のの 題 「敬語の種類と働き」ページ ) を参照。 名詞の敬語について、適切なものが選択できるか問う問題である。 擬 一名詞に付いて敬語を作る接頭語の代表的なものに「おー「ごーがある。このうち「お」は和語の名詞に、「ご は漢語の名詞に付くのが原則である。「旅行」は漢語であるから原則に従い「ご旅行」が適切。 ニ「お」は和語の名詞に、「ご」は漢語の名詞に付くのが原則とはいえ、一部には例外もある。「電話」はその 例外となるもので、漢語であるが「お」を付けた「お電話」が適切。 三漢語の熟語の中に、敬語の働きを持つものがある。尊敬語は「貴」「高」「令」などが付き、謙譲語Ⅱは、 「拙」「弊」などが付く。尊敬語は、②の「ご高察」「ご高配」のように「ご」とともに用いられるものも多い。 漢字の組み合わせは熟語として決まっているので、覚えておく必要がある。「令」を使った尊敬語には「令兄」 . れい十・い 「令夫人 ( 令閨・令室 ) ー「令母ーなどがあるが、「令父」とはいわない。「 ( ご ) 尊父ーという。「母」の尊敬語 には「 ( ご ) 母堂」もある。 ①・ : 存じ②・ : 申し上げ③・ : いただけ④・ : 承っ⑤・ : おり ⑥ : ・お目にかかっ⑦・ : おいでになり⑧・ : 伺わ 一三ロ 問 2 一解答 解答のポイント 解答のポイント 0
を表すようになった表現である。慣用句の意味は、それを構成する個々の語の意味からだけでは推測できない ものが多い それぞれの慣用句の意味は次のとおりである。 一泡を食う・ : 驚きあわてる。 ま : ことさら議論するまでもない。一一一口、つまでもない。 ニ論を俟たない・ ま 4 なじり 三眦を決する・ : 目を大きく見開く。怒ったり決意したりするさま。なお、「眦を裂くと言う場合はあるが、 「眦を引き裂くとい、つ言い方はしない ほづら 四吠え面をかく・ : 泣き顔になる。困って泣く。 五得心が行く・ : じゅうぶんに納得する。 00 ・ L.O 解答 イ ( 説 解 示・内閣訓令「送り仮名の付け方」 ( 昭和年に一部改正 ) である。 A 」 解 の ①の「味った」は名詞「味 , に合わせて「味わった」とするのが正しい。②の「装おい , は動詞「装う」が 活用語尾「う」を送り仮名にするのに合わせて「装い , とするのが正しい。④の「辺たり」は「辺り」が正し題 擬 0 9- ロ 解答のポイント 模擬問題① 0
・合点・ : ガッテンガテン ・昆布・ : コンプコプ ・紺屋・ : コンやコウや ・詩歌 : ・シカシイカ ・七日・ : なのかなぬか ・法主・ : ホッスホウシュホッシュ ・情緒 : ・ジョウチョジョウショ ・人数・ : ニンズニンズウ ※両者の意味や使われる場面が完全に同じであるとは限らない。例えば「合点」は、「合点が行かない」の場合 は「ガテン」と読むことが多く、「合点、承知だ」の場合は「ガッテン」と読むことが多い 一ア・ : ②イ・ : ①ウ・②ニア・ : ①イ・ : ①ウ・② 解答 三ア・ : ②イ・ : ①ウ・ : ② 解 レ」 漢字部会昭和年第回国語審議会配布資料 ) に示されている用例を掲げる。 答 解 の 題 一①技・ : 柔道の技。技を磨く。 ※「技」は、技術や方法、また武道や相撲などに用いることが多い 検 ②業・ : 至難の業。離れ業。軽業。業師。 0 ニ①暖 : ・暖かい心。暖かな毛布。暖まった空気。室内を暖める。 解答のポイント 検定問題 ニ = ロ
はとらない。 ①⑥⑦⑧⑨⑩⑩⑩ ( 〔〔 , 解答 = = ロ である。パソコンのワープロソフトによる入力、変換の際につい見落としてしまうような例も含まれている 送り仮名については、「常用漢字表」 ( 昭和年内閣告示 ) および「送り仮名の付け方」 ( 昭和年内閣告示 ) を基準 としている。 ①「諦結」 : ・正しくは「締結」。「諦」は、あきらかにする、あきらめるという意味を表す漢字。 ⑥「補償」・ : 正しくは「保障」で、相手の立場や権利などを守ること、また、障害がなく安全であることを請け 負うこと。「補償」は、与えた損害などを償うという意味の言葉。 ⑦「減失」・ : 正しくは「滅失」。「滅失」は、価値のあるものが滅んでなくなったり壊れたりすること。 ⑧「漏曳 , : ・正しくは「漏洩」。「曳」は、ひく、ひつばるという意味の漢字で、「曳航」「曳光弾」などと使う。 ⑨「従がう」・ : 正しくは「従う」。活用語尾を送るという原則が当てはまる。 ⑩「移動」 : ・正しくは「異動」。地位や勤務が変わることを意味し、「人事異動」のように使われる。 ⑩「携さわらない」・ : 正しくは「携わらない」。 ⑩「複制」 : ・正しくは「複製」。 解答のポイント 検定問題 470 検定問題の解答と解説
応に軽いことをいう。したがってこの言葉は、他人に仕事を頼む際などに、その人の実力にそぐわないつまら けんそん 、といった気持ちを込めて用いるべきものである。今日、謙遜するつもりで ない役目をお願いして済まない 本来の意味で用いられているのは②である。 「私には役不足ですーなどと言うことがあるが、これは間違い。 かゆ かっかそ , つよ・つ 三「隔靴掻痒」は文字どおり「靴を隔てて痒いところを掻く」ことから、思うようにならすもどかしいさまを 表すのに使う。したがって②が正答である。 一 : ・①ニ・ : ②三 : ・①四・ : ①五・ : ② 解答 0 「、尸日 意味と使い方を押さえておくこと。 「つとには漢字では「夙に」と書き、「早くから」という意味。実際の使われ方としては「すっと前から」 という場合、「幼いころから」という場合、「早朝から、という場合がある。①は「ずっと前から」という意味 が当てはまる。②の用例は「つとに」ではなく、「とみに」 ( 頓に ) などが適する。「とみに」は「急に」「にわ 説 解 かに」といった意味。 A 」 は「愛想がよい」「気が利くーといった意味で、「如才がない」ともいう。したがって②が正答答 の である。①は「才」「才能」などの語が当てはまりそうだが、「如才」にはそういう意味はない。漢字からは意 ① 題 味が想像しにくいので注意。 しょ・つゆ 三「かもす」は漢字では「醸す」と書き、もともと酒や醤油を醸造すること。そこから比喩的に「物議を醸す」 などと使われるようになった。①は本来の意味の「かもす」が当てはまるので、正答である。②のように「若「 葉をかもすーなどとはいわない。 この場合「きざす ( 兆す・萌す ) ーなどが適する。 ニ「如才ないー 解答のポイント 模擬問題①