段 段 上 種 動詞活用表 活用形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形 活用形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形 類 マス言い切るトキ マス言い切るトキ 行基本形続」方レ 命今で種 行基本形続き方レル 命で種 ト タ タ 言い切る ラレル 言い切る ラレル ウ - ョウ ウ・ヨウ 、ろ変 ガ過きるすぎ ぎぎるギ、るぎれ ぎよカ じろ し しじるしるじれ しすすせせ一ザ閉じると そ びろ変 っ ってて 延びるのびびびるびるびれ びよサ 、んろ ええるえるえれ ぬぬねね ア教えるおしえ えよ まみ むむめめ カ受けるう けけるけるけれ ・ら せろ るるれれ サ乗せるの せせせるせるせれ せよ てろ わ 、つ え え タ建てるた てててるてるてれ てよ ねろ ぐ、・け・け ナ重ねるかさねねねるねるねれ ねよ ばび へろ ペ ペ 経る へ へへるヘるヘれ へよ めろ いろ下 マ止めるとめめめるめるめれ めよ きろ れろ ラ流れるながれれれるれるれれ 、よ れよ ちろ ガ曲げるま げげるげるげれ ちょ ぜろ サ混せるまぜぜぜるぜるぜれ ぜよ てろ みろ ダ出る ( で ) てててるてるてれ てよ みよ べんり べろ 便利です てしょてしてす ( てす ) 〇 0 食べるたペ べるべるべれ * 「単語の分類」「用言活用表」は中学校国語科用教科書『新編新しい国語 1 』 ( 東京書籍 ) による。 カ書く サ話す タ立っ ナ死ぬ マ読む ラ走る ワ 言う ア ガ防ぐ ア用いるもち いるいるいれ カ起きるおき き、る、るきれ タ落ちるおちちちるちるちれ ナ似る マ見る ( み ) みみみるみるみれ リるりるリれ ラ借りるか ふせ はな はし か よした と 、つ 段 上 語幹 べ 語幹 くるくるくれこ カ来る ( くる ) こ ーレ する ( する ) せしするするすれ し 勉強する勉強せしするするすれ 形容詞活用表 活用形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形 タ 基本形 言い切るトキ ウ コト 「ツイマス 楽しい たのし 形容動詞活用表 活用形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形 主な タ 基本形 言い切るトキ 続き方 ゴザイマス たろてた 活用形未然形連用形終止形連体形仮定形命令形 主なナイ マス言い切るトキ 命令で 行基本形続き方レル タ 言い切る ラレル カラノ ウ・ヨウ サ 便利た さむ 主な 統き方 、つ けれ〇 なら 0 せしミせし よろい 151 0 用言活用表
-6 問 5 解答一・ : ①ニ : ・①三・ : ③四 : ・②五・ : ① 説 詞・他動詞がある場合など、紛らわしい例があるので注意が必要である。適切な可能の形については、巻末の社 解 「動詞の。可能の形。の作り方」 ( ページ ) を参照。 の ② 題 一「お越しになる」の可能の形は、五段活用の動詞「なる」を可能動詞「なれる」にするのと同様、「お越しに 擬 なれる」とすればよい。したがって問題文は適切な表現であり、正答は①である。敬語の形のもととなる動詞模 ( この場合は「来る」 ) や別の尊敬の形を考える必要はない。②「お越しになられる」は、「れる」が尊敬の意 味に取られて二重敬語と見なされるおそれがある。③は明らかに不適切な語形である。敬語の形としても可能 の形としても正しいものを作ることができるようにしておく必要がある。 ニ五段活用の動詞である「聞くーの可能の形は「聞けるー ( 可能動詞 ) であるから、問題文中の「聞けます」 は適切な表現である。したがって正答は①となる。「聞くーには自動詞の形として「聞こえる」があり、これ も可能の意味を表す。②「聞こえれます」はこれをさらに「ら抜き言葉ーにしたもので誤り。③「聞かれま す」は「聞く」に助動詞「れる」を付けた形だが、五段活用の動詞では可能を表す形としてはほとんど使われ す、受身や尊敬の形として使われる。 三問題文の「読ませれない」は「ら抜き言葉ーであり不適切な表現である。「読むーに使役の助動詞「せる」 が付いた「読ませるーは、下一段型の活用をする。したがって、可能の形は③「読ませられるー ( 「読ませーに 助動詞「られる」が付いたもの ) となる。②「読まさせられなし 、は「さ入れ言葉」の可能の形。 四問題文の「よけれるーは「ら抜き言葉ーであり不適切な表現である。「よけるーは下一段活用の動詞である から、可能の形は②「よけられるー ( 「よける」の未然形「よけ」に助動詞「られるーが付いたもの ) となる。 解答のポイント 0 三ロ
る。②の「信ぜれ」はやはり「ら抜き言葉」であり、不適切。 五五段活用の動詞である「写す、の可能の形は可能動詞「写せる」であるから、問題文は適切な表現である。 ②「写される」は「写す」に助動詞「れる」を付けた形だが、五段活用の動詞では可能を表す形としてはほと んど使われず、受身や尊敬の形として使われる。③の「写れる」は「写す」に対応する自動詞である「写る」 の可能の形 ( 可能動詞 ) で、可能の言い方としては正しいが、この文の意味に合わない。 問 6 っ解答一 : ・②ニ・ : ①三・ : ②四 : ・②五 : ・① 末の「動詞の。使役の形。の作り方」ページ ) を参照。 一「勝たさせて , は「さ入れ言葉 , であり、誤用である。五段活用の動詞「勝っ , の使役の形は、未然形「勝 た」に使役の助動詞「せる」が付いた「勝たせる」が正しい。したがって②が正答である。③は可能動詞の形 「勝てる」の使役形になっていて、ここでは不適切。 ニ五段活用の動詞「聞く」の使役の形は、未然形「聞か」に使役の助動詞「せる」が付いた「聞かせる。が正解 しいから、適切な表現である。②「聞かさせて」は「さ入れ言葉」。③の「聞かせさせて」は、「聞かせる」に答 「聞かせるーという動詞があるので「聞かせさせの さらに使役の助動詞「させるーが付いたものであり、誤り。 る」という形もあり得ないわけではないか、この場合には意味が違うので当てはまらない。 三「読まさせて」は「さ入れ言葉。であり、誤用である。五段活用の動詞「読む」の使役の形は、未然形「読 ま」に使役の助動詞「せる」が付いた「読ませる」が正しい。③は「さ入れ言葉」がさらに俗語的な言い方に 0 なったもので、誤りである。 解答のポイント 模擬問題①
③「よけれれる」は「れーが余分に入った誤用。 五五段活用の動詞である「壊す , の可能の形は「壊せる」 ( 可能動詞 ) であり、問題文中の「壊せる」は適切 な表現である。②「壊される」は「壊す」に助動詞「れる」を付けた形だが、五段活用の動詞では可能を表す 形としてはほとんど使われず、受身や尊敬の形として使われる。③「壊せれる」は可能動詞に「れ」が余分に 加わった形の誤用で「れ足す一言葉」といわれるもの。 問 6 厂解答一 : ・②ニ・ : ③三・ : ①四 : ・①五 : ・② 「動詞の。使役の形。の作り方」ページ ) を参照。 一「打たさせる」は「さ入れ言葉ーであり、誤用である。五段活用の動詞である「打つ」の使役形であるから、 未然形「打た」に使役の助動詞「せる」が付いた②「打たせる」が正しい。③は可能動詞の形「打てる」の使 説 役形になっている ニ「言わさせる」は「さ入れ言葉」であり、誤用である。五段活用の動詞「言う」の使役の形は、未然形「言と わ、に使役の助動詞「せる」が付いた「言わせる」が正しい。②「言わして、は使役の意味を持っ動詞「言わ解 の す」で俗語的な表現である。 ② 題 三「見させるーは上一段活用の動詞「見る」の未然形「見ーに使役の助動詞「させるーが付いた正しい使役の 形であり、適切な表現である。動詞「見せる」が同じような場合に使えるが、意味に若干違いがある。②「見擬 せさせて」はこの「見せる」にさらに使役の助動詞を付けたもので、ここでは不適切。③「見えさせて」は 0 「見る」に対応する自動詞「見える」に使役の助動詞「させる」が付いた形で、これもここでは不適切である。 模擬問題② 解答のホイント 0 0
8 問 5 解答 一 : ・①ニ : ・①三・ : ②四・ : ③五・ : ① 説 = = ロ三 詞・他動詞がある場合など、紛らわしい例があるので注意が必要である。適切な可能の形については、巻末の答 の 「動詞の。可能の形。の作り方」 ( ページ ) を参照 ① 題 「ご覧になる」の可能の形は、五段活用の動詞「なる、を可能動詞「なれる」にするのと同様、「ご覧になれ攤 るーとすればよい。もととなる動詞 ( この場合は「見る」 ) や別の尊敬の形を考える必要はない。②「ご覧で きる」は、敬語として不適切な形。③も同様である。敬語の形としても可能の形としても正しいものを作るこ とができるようにしておく必要がある ニ上一段活用の動詞である「見る」の可能の形は「見られる」 ( 「見る」の未然形「見」に助動詞「られる」が 付いたもの ) である。②の「見れる」はいわゆる「ら抜き言葉ーであり、標準語としては誤用とされる。口頭 語では広く用いられているが、正式な場や、書き一言葉では用いるべきではない。③「見えれる」は動詞「見え る」に「れ」が入った不適切な形。したがって、正答は①となる。 三カ行変格活用の動詞である「来る」の可能の形は「来られる」 ( 「来る」の未然形「来 ( こ ) ーに助動詞「ら れる」が付いたもの ) である。傍線部「来れる」はいわゆる「ら抜き言葉ーであり、標準語としては誤用とさ れる。「来る」は活用が特殊であるうえに、漢字で書いた場合読み方が複数あるので注意する必要がある。 四「信じる」は上一段活用の動詞である。サ行変格活用の動詞「信ずる」から変化した形であるが、「信ずる」 のほうも現代語で使われるので、活用に注意する必要がある。上一段活用の動詞である「信じる」の可能の形 は「信じられる、 ( 「信じる」の未然形「信じ」に助動詞「られる」が付いたもの ) である。傍線部「信じれ る、は「ら抜き言葉ーであり、不適切。サ変動詞「信ずる」に助動詞「られる」が付くと「信ぜられる」にな 解答のポイント 0 0 0 = = ロ
を付けてしまうのが、いわゆる「ら抜き言葉」である。将来、この形が認められることもありうるが、現在は なお規範的でない。五段活用の動詞については、「書ける」のように、可能動詞を用いるのが普通である。な お、五の「くる」は補助動詞で、一般に平仮名で表記される。 一「応じる」は上一段活用の動詞なので、未然形「応じ、に可能の助動詞「られる、を付けた③が適切。①の 「応じれる」は、「れる」を付けた、ら抜き一言葉。②「応じれられる」は、ら抜き言葉「応じれる」の未然形に、 定 さらに「られる」を足した言い方。 ニ「収める」は下一段活用の動詞であるから、「収める」の未然形「収め」に「られる」を付けた②「収められ る」が適切。①は「れる」を付けた、ら抜き言葉。③「収めれれる」は、ら抜き言葉「収めれる、の未然形に、 さらに「れる」を足した言い方。 三「続ける」は下一段活用の動詞であるから、未然形「続け」に「られる」を付けて、①「続けられる」と言 うのが適切である。②「続けれれる」は、ら抜き言葉「続けれる」の未然形に助動詞「れる」を足した形であ る。③「続けれる」は、ら抜き言葉。 四「迎える。も下一段活用の動詞であるから、未然形「迎え」に「られる」を付けた②「迎えられる」が適切。 ①「迎えれる」は、ら抜き言葉。③「迎えれれる」は、「続けれれる」と同様、ら抜き言葉「迎えれる」に 「れる」を足した形。 五この「くる」は補助動詞として使われているが、「来る」と同様、可能の形は助動詞「られる」を用い「こ られる」とするのが適切である。この用例の場合は、接続助詞「ば」へつながるので、助動詞「られる、は 仮定形「られれ」になる。したがって、③「こられれ ( ば ) 」が正しい形である。②は「れ」が脱落している。 ①は、ら抜き一一口葉。
動詞の→み使役の形行の作り方 サ行変格活用の動詞 助動詞「せる」 朝する 勉強する 発見する 「する」を「させる」に変える させる 勉強させる 発見させる 助動詞「せる」 ル又 未然形 ( 「ない」が後ろに付く ときの形 ) + 「せる」 読ませる 書かせる 走らせる むくる 読書走 読まさせる 書かさせる 走らさせる 助動詞「させる」 祠司 - = - ロ 動動 のの 用用活 活活、 上下 未然形 ( 「ない」が後ろに付く ときの形 ) + 「させる」 着させる起きさせる 寝させる考えさせる 来させる るる MJ 、ん 起考 るるる 、着寝来 ・五段活用の動詞の場合、「読ます」「書かす」のように、使役の意味を持っ 動詞を作ることがあるが、俗語的であり、適切な形とは言いがたい。 だし「飛ばす」「転ばす」など、他動詞として適切な形もある。 ) ・サ行変格活用の動詞のうち、「決する」のように漢字一字に「する」が付 いたものでは、使役の形が「決せさせる」のようになるものがある。 動詞の使役の形ヾの作り方・ 156
動詞の、可能の形の作り方 ( ~ ) できる IH 「する」を「できる」に変える できる 勉強できる 発見できる 朝する 勉強する 発見する 可能動詞 五段活用の動詞 下一段に活用させる 読める 書ける 走れる むくる 読書走 未然形 ( 「ない」が後ろに付く ときの形 ) + 「られる」 着られる起きられる 寝られる考えられる 来られる 着れる起きれる 寝れる考えれる 来れる 助動詞「られる」 上一段活用の動詞 下一段活用の動詞 力行変格活用の動詞 るる きえ 起考 るるる 着寝来 ・「読まれる」のような五段活用の動 詞に助動詞「れる」の付いた形は、 可能の意味ではほとんど使われず、 受身や尊敬の意味で使われる。その ため、この形を可能の意味で用いる と、場合によっては受身や尊敬の意味に誤解されるおそれがある。 ・「読めれる」「書けれる」のように、可能動詞に「れ」を余分に追加した形が使 われることがあるが、適切な形ではない。これは「れ足す言葉」と呼ばれる。 ・サ行変格活用の動詞のうち、「決する」のように漢字一字に「する」が付 いたものには、「できる」に置き換えられず、可能の形が「決せられる」 のようになるものがある。 155 ・動詞の可能の形ヾの作り方
8 四「流させる」は五段活用の動詞「流すーの未然形「流さ」に使役の助動詞「せるーが付いた正しい使役の形 であり、適切な表現である。「させる , という形が出てくるが問題ない。②「流せて」は「流す」の可能動詞 0 「流せる」でここでは不適切。③「流せさせて、はこの可能動詞を使役の形にしたもので、ここでは不適切な既 形である。 答 五「発表しさせる」は不適切な語形である。使役の形にするのであれば、サ行変格活用の動詞「発表する」の解 未然形「発表さ」に使役の助動詞「せる」を付けた「発表させる」とする必要がある。サ行変格活用の未然形② には「 ( 5 ) せす」というときの「 ( 5 ) せ」という形、「 ( 5 ) しない」というときの「 ( 5 ) し」という形も 擬 あるが、「せる」に続くときは「 ( 5 ) さ」の形をとる。 問 7 解答一 : ・①ニ・ : ③三 : ・① = = ロ おかしくなっていないか、文中の副詞が述語と適切に呼応しているかなどに着目して文法的な誤りを見極める 一「あたかも」は後に「ようだ」「ごとし」などを伴って比喩表現に用いられる。①がこれに当てはまる表現で ある。②は隠喩であって、「ようだーなどを伴わないので不適切。③の「さながらーも「あたかも」と同じよ うに使われる言葉だが、③のように両方を一文の中で使うのは不適切である。 ニ「審議会」は「答申」を出すのが役割だが、①の「答申が出たーでは「審議会が : ・答申が・ : 出た」となり、 主語が二重となって述語と照応しない。②「議論が出された」も同じく格関係がおかしくなる。③の「結論を 出した」だけが問題ない表現になる。 解答のポイント 0 0
四「とばさせて」は「さ入れ言葉」であり、誤用である。五段活用の動詞「とぶーの使役の形は、未然形「と ば」に使役の助動詞「せる」が付いた「とばせる。が正しい。③「とばして」は「とぶ」に対応する他動詞 0 「とばす」に接続助詞「て」が付いた形であるが、意味が合わない。また、「とばして」は「とばせてーの俗語解 的な形でもあるが、標準的な言い方ではない。 五「演奏させる」はサ行変格活用の動詞「演奏する」の未然形「演奏さ」に使役の助動詞「せる」が付いた正の しい使役の形であり、適切な表現である。②の「演奏さして」は使役表現由来の俗語的な五段活用の動詞「演題 奏さす」に接続助詞「て」が付いた形で、標準的な言い方ではない。③の「演奏せさせて」は「演奏する」の 未然形「演奏せーに使役の助動詞「させる」が付いた現代語としては文法的に誤った形である。 問 7 。解答一 : ・②ニ・ : ③三・ : ② 一三ロ おかしくなっていないか、文中の副詞が述語と適切に呼応しているかなどに着目して文法的な誤りを見極めよ 一副詞「もしや」は、下に疑問の表現を伴わなければならないので、疑問を含む②「ではないですか」が正答 である。①「であるはすだ」のような確かな推量や、③「でしたねーのような断定的な表現には呼応しない ニ「切断する」という動詞は他動詞であるから、「 5 を切断する」という形か、その受身の「 5 が切断される という形でなければおかしい。選択肢の中でこの関係が正しいのは、③だけである。 三「さぞ」 ( 漢字で「嘸」と書く ) という副詞は、人の気持ちを想像して共感する気持ちを表すのに用いる表現 で、下に推量を表す語を伴わなければならない。①「お寂しいですね」は断定の表現なので不可。③「お寂し 解答のホイント