七厚顔無恥 : ・こうがんむち。あっかましく、恥を恥とも思わすに平然としている様子。 八本末転倒 : ・ほんまってんとう。根本的で重要な事柄と、根本から外れたささいな事柄を取り違えること。 九朝令暮改・ : ちょうれいばかい。 ( 朝に出された政令がタ方には改められるという意から ) 命令や法令等が絶 えす変更されてあてにならないこと。「朝改暮変」ともいう。 十自縄自縛・ : じじようじばく。 ( 自分の縄で自分を縛るという意から ) 自分の言動のせいで自分自身の動きが とれなくなり、苦しむこと。 模擬問題② 145 ・模擬問題②の解答と解説
解答のポイント 四「やわらぐ」の活用語尾は「ぐ」ですが、この言葉は例外的に「和らぐ」と書くことになっています。 解答 し ( , し尸尸日 ものは昭和引年の内閣告示・内閣訓令「現代仮名遣い」です。 一「は」と「わ」の使い分けについて問う問題です。④の「ひときはーは「ひときわ」と書きます。ほかの① ②③はみな、助詞の「は」がもとになっている語です。 ニオの音をのばすときの「お」と「う」の使い分けについて問う問題です。③の「とおぜん」は「とうぜん」 と書きます。 三「じーと「ぢ」の使い分けについて問う問題です。①の「それぢゃあーは「それじゃあーと書きます。ほか の②③④はそれぞれ「ちから ( カ ) 」「ちか ( 近 ) 、「ちやわん ( 茶碗 ) ーが濁ったもので、「ぢ」と書きます。 四「す」と「づーの使い分けについて問う問題です。②の「かたずける」は「かた ( 片 ) ーに「つける」が付い てできた語で、「つけるーが濁ったものですから「かたづける」と書きます。 解答一・ : ③ニ・ : ②三・ : ③四・ : ②五・ : ② し ( えられるはずです。間違った意味で覚えていないか確認しましよう。 1 ロ 解答のポイント 模擬問題①の解答と解説 0 90
解答一・ : ③ニ・ : ①三・ : ③四・ : ② し ( , ものは昭和引年の内閣告示・内閣訓令「現代仮名遣い」です 一「は」と「わ」の使い分けについて問う問題です。③の「とわいえ」の「わ」は助詞「はーが元になってい るので、「とはいえ」と書きます。 ニオの音をのばすときの「おーと「う」の使い分けについて問う問題です。①の「とどこうる」は「とどこお る」と書きます。 三「じ」と「ぢーの使い分けについて問う問題です。③の「身じか、は「身ーに「ちか ( 近 ) 」が付いてできた 言葉で、「ちか ( 近 ) 」が濁ったものですから、「身ぢか」と書きます。 四「す」と「づ」の使い分けについて問う問題です。②の「おこずかい」は「こ」 に「つかい」が付いてでき た言葉で、「つかい」が濁ったものですから、「おこづかい」と書きます。 説 解 解答一・ : ①ニ・ : ③三・ : ②四・ : ①五・ : ① C 答 解 の し , し ( ② 題 はずです。間違った意味で覚えていないか確認しましよう。 擬 ひそ 一①の「手を回す」は「 ( 密かに ) 必要な手はずを整えておく」ことです。②の「手を下す。は「直接実行す 0 る」こと、③の「手を広げる」は「扱う範囲を広くする」ことです。したがって、問題文にふさわしいのは① 模擬問題② 解答のポイント 解答のポイント
「腕を振るう」は、手腕を発揮することや腕前を表すこと。「腕を試す」は、「腕試し」という言葉があるよう に、腕力や腕前を試すことです。「自慢のーとあることから、②「腕を振るう」が当てはまります。 問解答一 : ・②ニ : ・②三 : ・①四・ : ①五 : ・① は、受け方に一定の決まりがあり、呼応の副詞ともいいます。 一「全然」・ : 今日では、後に打ち消しの言い方や否定的な意味の語を伴うのが普通です。最近は、「思っていた のとまるで違ってー「あなたが一一一一口うのとは全く違って」という語感をこめて、「全然おいしいよ」「全然平気だ よ」と使うことがありますが、まだ広く認められた言い方とはいえません。「元気がなかった」と受けている ②が適切です。 ニ「よもや」・ : 「ないだろう」「まい」など、打ち消しの推量の言い方を伴って、「まさか・いくらなんでも・ 万が一にも」という意味を表します。ここでは、「なるまいーと受けている②が適切です。 三「なまじ」・ : できそうもないこと、すべきでないこと、気の進まないことなどを無理してするさま、また、 中途半端なさまを表します。「なまじロ出ししたのがいけなかった」「なまじ金があったからだまされた」のよ うに、多くはその結果がよくない場合に用います。「反抗する、と否定的な内容につながっている①が適切で す。 四「とうてい」 : ・これも、後に打ち消しの言い方や否定的な意味の内容を伴って用いられるのが普通です。「間 に合わないーとつながっている①が適切です。 五「どうか」・ : 依頼や嘆願、願望の意味を表す言葉なので、後にはその意味を受けた「ください・お願いしま 解答のホイント 検定問題の解答と解説・ 50
リカン」 ( の体 ) の一部であるという関係です。 しいくらか、少しの意を表しますので、ほば同じ意味の言葉の組み合わせとい 五「若干」と「多少」はともこ、 うことになります。③「既往」と「過去」はともに、過ぎ去った時、昔の意味を表しますので、互いにほば同 じ意味の言葉ということになり、これが正答となります。①「早ロ」は言葉の言い方、しゃべり方が早いこと、 「多弁」はロ数が多いこと、よくしゃべることを表し、ともにものを一言うこと、話すことに関する言葉である という共通点はありますが、似た意味を表しているとはいえません。②「洪水」は「大雨」や雪解け等によっ はんらん て河川の水量が増大することや氾濫することですから、両者は互いに関連のある言葉とはいえますが、似た 意味を表す言葉とはいえません。④「投球」は球を投げること、「捕球」は球を受けること、とらえることで、 両者は対になる動作とはいえますが、似た意味を表す言葉とはいえません。 一 : ・②一一 : ・③三 : ・①四・ : ⑤五 : ・④ 問 8 解答 説 ての問題です。① 5 ⑤の言葉はそれぞれ一回ずっしか使えないという条件も大きなヒントになります。 解 A 」 一「営業の許可」を求めるということですが、さまざまな営業の許可はふつう国や役所などに求めるものです解 の から、「国や公的機関に対してなんらかの行為を求める」という意味を表す②「申請する」が正答となります。 ② 題 ニ「第一志望の大学」に入学することを願い出るということですから、「願い出ること、願書を提出すること 擬 の意味を表す③「出願する」が正答です。 三「相手先への伝言」を頼むということですから、「人に何かをしてくれるように頼む」という意味を表す①・ 「依頼するーが正答です。なお、④「委託する」は「人に頼んで自分の代わりに何かをしてもらう」という意 解答のポイント 模擬問題②
作を表す言葉 ( 「統一する」といえる ) で、後者は状態を表す一言葉 ( 「斉一する」とはいえない ) ですので、そ もそも同列に並ぶような関係にはありません。したがって、似た意味の言葉であるとはいえません。 ニ「甲板」とは「船舶」の上部にある木や鉄板を張り詰めた広く平らな床のことで、デッキともいいます。っ まり「船舶」の一部が「甲板」であるという関係になっています。④「屋根は「家屋」の一部ですからこ れが正答となります。①「鉱山」は鉱物の「採掘、を行う場所です。②「懐中電灯」は多くの場合「電池」を 電源として利用しますが、「電池」は「懐中電灯」本体の付属品とはいえても、それ自体の一部であるとはい えません。③現在の「車」 ( 自動車 ) には必ず「ハンドル」が付いていますから、「ハンドル」は「車」の一部 であるといえます。ただし、これは④とは前後の順序が逆になっています。仮に【車ーハンドル】であれば正 答となるところです。 三「本棚ーは、「家具」の一種であるといえます。①「ニス」は塗った部分に透明な膜を作る「塗料」のこと ですから、「ニスーは「塗料」の一種であるといえます。したがって、これが正答です。②「革」は「かばん」 の材料の一つです。③「ミミズ」は環形動物であって、「昆虫」の一種ではありません。④「フルート」は管 楽器の一つですから、「楽器」の一種といえます。しかし、①とは前後の順序が逆になっています。仮に【フ ルートー楽器】であれば正答となるところです。 説 四「過剰」は適当な分量や程度を超えていること、多すぎることを表し、「不足」は必要な量に足りないことを解 表しますから、両者は反対の意味の関係にあるといえます。②「保守」は古くからの制度や考え方、伝統など答 を変えすに保存しようとすること、「革新」はそれらを変えて新しくしようとすることですから、両者は反対の の意味の関係にあるといえます。よって、これが正答となります。①「狂言」は「芸能」の中の一種類という題 関係です。③「基盤」と「根本 , は、どちらも物事の土台、おおもとの意味を表しますので、似た意味を表す攤 言葉です。④「拝啓」は手紙の最初に書く言葉、「敬具」は手紙の最後に書く言葉です。それぞれの書かれる 0 場所が手紙の最初と最後という対の関係になってはいますが、互いの意味が反対であるわけではありません。 模擬問題①
間違いなく確認しておきましよう。 一①「儀ーは「手本、作法」という意味、②「犠ーは「いけにえ」という意味、③「議」は「話し合う」とい う意味、④「義」は「道理・意味」という意味です。すべて「ギ」と読みます。「威 ( ) 」の ( ) に入って 熟語となるのは①「儀ーだけです。「威儀」とは、「作法にのっとった重々しい動作」を意味します。「儀」は ほかに「儀式・礼儀」等の熟語を作ります。「犠」は「犠牲」等、「議」は「議論・会議」等、「義」は「義理・ 意義」等の熟語を作ります。 ニ①「衛」は「まもる」という意味、②「衝」は「ぶつかる」という意味、③「街」は「まち」という意味、 ④「衡」は「てんびんではかる、つり合う」という意味です。①は「エイ」、②は「ショウ」、③は「ガイ」、 ④は「コウーと読みます。「緩 ( ) 」の ( ) に入って熟語となるのは②「衝ーだけです。「緩衝」とは「衝 突の衝撃を和らげること」で、「緩衝器」とよヾイ ( ( ハーなどのこと、「緩衝地帯」は対立する国の間に置かれる 中立地帯を言います。「衝」はほかに「衝動・折衝・要衝」等の熟語を作ります。「衛」は「衛星・護衛」等、 「街」は「街路・市街」等、「衡」は「均衡・平衡ー等の熟語を作ります。 三①「賠」は「つぐなう」という意味、②「倍」は「二ばい」という意味、③「培」は「草木を育てる、つ説 ちかう」という意味、④「陪」は「そばにつきそう」という意味です。すべて「バイ」と読みます。「 ( ) 審と 員 , の ( ) に入って熟語となるのは④「陪」だけです。「陪審員、は「裁判官につきそって審理をする人」解 の の意味を表します。「陪」はほかに「陪臣・陪席ー等の熟語を作ります。「賠」は「賠償」等、「倍」は「倍加・ ② 題 倍増ー等、「培」は「栽培・培養」等の熟語を作ります。 四①「捕」は「とらえる、つかまえる」という意味、②「浦」は「 ( 海の ) うら」という意味、③「舗」は擬 「敷く」という意味、④「補」は「おぎなう」という意味です。すべて「ホ。と読みます。「 ( ) 導ーの ( ) ・ に入って熟語となるのは④「補」だけです。「補導」は ( もとは「輔導」と書いた ) 、「青少年を助け導く」の胼 模擬問題②