文法の解説 単語の分類 単語 単独て文節を作れる 単独て文節を作れない ・自立語 ・付属語 活用する 活用しない 活用する 活用しない 述語になる・用一言 主語になる・体言 修飾語になる 接続語になる 独立語になる 言い切リがウ段 言い切りが「い 言い切りが「た」 ( 「てす」 ) 連体修飾語になる 主に連用修飾語になる ・動詞 ( 話す・論ずる ) ・ 0 形容詞 ( 高い・美しい ) 0 形容動詞 ( きれいだ ) 0 名詞 ( 人・流れ・これ ) 0 連体詞 ( この・我が ) ( すぐ・全く ) ・副詞 0 接続詞 ( そこて・また ) ・ 0 感動詞 ( ああ・ 0 助動詞 ( だ・ます・た、 ・・助詞 ( が・の・から・ね ) -6 4 0 類 分 の 五ロ 二一一口 単
動詞の、使役の形行の作り方 助動詞「せる」 「する」を「させる」に変える させる 勉強させる 発見させる 朝する 勉強する 発見する 助動詞「せる」 五段活用の動詞 未然形 ( 「ない」が後ろに付く ときの形 ) + 「せる」 読ませる 書かせる 走らせる むくる 読書走 読まさせる 書かさせる 走らさせる 助動詞「させる」 上一段活用の動詞 下一段活用の動詞 力行変格活用の動詞 未然形 ( 「ない」が後ろに付く ときの形 ) + 「させる」 着させる起きさせる 寝させる考えさせる 来させる るる きえ , 起考 るるる 、着寝来 ・五段活用の動詞の場合、「読ます」「書かす」のように、使役の意味を持っ 動詞を作ることがあるが、俗語的であり、適切な形とは言いがたい。 だし「飛ばす」「転ばす」など、他動詞として適切な形もある。 ) ・サ行変格活用の動詞のうち、「決する」のように漢字一字に「する」が付 いたものでは、使役の形が「決せさせる」のようになるものがある。 動詞の使役の形ヾの作り方 0 152
る」が適切です。問題文の「着れる」は、未然形「着 ( き ) 」に助動詞「れる」を付けた、ら抜き言葉。③は、 ら抜き言葉「着れる」に「れる」を足した言い方。 ニ「遊ぶ」は五段活用の動詞なので、問題文のように可能動詞「遊べる」を用いるのが普通です。②「遊べれ る」は、可能動詞「遊べる」の未然形に、さらに可能の助動詞「れる」を付けた形で、「れ足す言葉」と呼ば れるものです。③「遊べられる」は、可能動詞「遊べる」に助動詞「られる」を付けた形です。 三「逃げ切る」は五段活用の動詞なので、③のように「逃げ切れる、と言うのが普通です。問題文の「逃げ切 れれる」は、可能動詞「逃げ切れる」の未然形に、さらに可能の助動詞「れる」を付けた形で、れ足す言葉で す。②「逃げ切れられる」は、可能動詞「逃げ切れる」に助動詞「られる」を付けた形です。 四「寝る」は下一段活用の動詞なので、未然形「寝 ( ね ) 」に「られる」を付けた問題文の「寝られる」が適切 です。②「寝れる , は、「れる」を付けていますから、ら抜き言葉です。③「寝れれる、は、ら抜き言葉「寝 れる」に助動詞「れるーを足した形。 五「来る」は力行変格活用の動詞ですから、未然形「来 ( こ ) 」に助動詞「られる」を付けた③「来られる」が 適切です。問題文の「来れる」は、ら抜き言葉。②は、ら抜き言葉「来れる」に「れる」を足した形。 問 6 解答一・ : 〇ニ・ : x 三・ : 〇四・ : x 五 : ・ x 卩使役の助動詞「せる」「させる」を動詞に付けるとき、サ行変格活用の動詞 ( 「する」 ) と五段解 活用の動詞、 ( 「書く」など ) には「せる」を用い、それ以外の動詞 ( 上一段活用の動詞、下一段活用の動詞、題 力行変格活用の動詞 = 「来る」 ) には「させる」を用います。問題にも記されているように「さ入れ言葉」と は、「書く」のような五段活用の動詞に「させる」を付けてしまった言い方のことをいいます。 検定問題
一 : ・②ニ : ・①三 : ・①四 : ・②五・ : ② 問 5 解答 切な形を選ぶ問題です。「ら抜き言葉」に間違えられる、可能の意味を表す形については巻末の「動詞の。可 能の形。の作り方」ページ ) で確認してください。また、「動詞の活用の種類の見分け方」 ( ページ ) で 活用の種類について確認してください 一「育てれ ( ない ) 、は「ら抜き言葉」です。「育てる」は下一段活用の動詞ですから、可能の形は、未然形 「育て」に助動詞「られる」を付けて作ります。したがって正答は②の「育てられ ( ない ) 」になります。③の 「育たれ ( ない ) 」は、「育てる」に対応する自動詞「育っ」に助動詞「れる、を付けた形ですが、意味が通じ ませんし、ふつう使う形でもありません。 ニ「食べる」は下一段活用の動詞ですから、可能の形は、未然形「食べ」に助動詞「られる」を付けて作りま す。したがって、「食べられ ( ない ) 。は適切な表現です。②の「食べら ( ない ) 」という言い方は誤用、③の 「食べれ ( ない ) 」という言い方は「ら抜き言葉」です。 三「のばれ ( ない ) 」は「のばる」に可能の意味が加わった可能動詞に「ないーを付けた形であり、適切な形でと す。「のばる」は五段活用の動詞ですから、可能の形は、これを下一段に活用させた「のばれる」になります。解 ②の「のばられ ( ない ) 」という形は「のばる」に助動詞「れる」を付けたものですが、この形は五段活用の 動詞では可能を表す形としてはほとんど使われず、受身や尊敬の形として使われます。③の「のばら ( ない ) 」 は可能の意味がない普通の動詞に「ない」が付いたものです。 四「生きれ ( ない ) 」は「ら抜き言葉」です。「生きる」は上一段活用の動詞ですから、可能の形は、未然形 「生き」に助動詞「られる」を付けて作ります。したがって正答は②の「生きられ ( ない ) 」になります。③の 解答のポイント 模擬問題②
動詞の活用の種類の見分け方 活用の種類を見分けようとする その動詞は 力行変格活用 「来る」 ? それ以外 ? サ行変格活用 朝する 朝来る ( 一語のみ ) 勉強する、発見するなど 可能の形は「 ~ できる」 を「ら抜き言葉」に注意 動詞の後に打消の助動詞「ない」を付 けると、「ない」の前の音は、 る 起 考える 読む 二 1 い きよい 五段活用 上一段活用 下一段活用 朝読む、書く、走る、飛ぶ 朝見る、着る、起きる 朝寝る、考える、出る など数が多い など など 住可能の形は可能動詞。 住可能の形は「られる」 を可能の形は「られる」 「さ入れ言葉」に注意。 を付ける。 を付ける。 「ら抜き言葉」に注意。 「ら抜き言葉」に注意。 ・五段活用の動詞であるかどうかは、助動詞「よう」を付けられるかどうか でも簡単に判別できる。 ( 他の活用では「食べよう」「見よう」となるが、五段活用では「よう」で はなく「う」が付いて「読もう」になる ) 「読む」に助動詞「ない」を付けた形が「読まない」か「読めない」か 分からなくなってしまう場合には、この方法を使うことができる。 動詞の活用の種類の見分け方・ 150
解答のポイント 一「話すーは、「話さ ( ない ) ・話し ( て ) ・話す・話す ( とき ) ・話せ ( ば ) ・話せーと活用する五段活用の動詞 です。したがって、使役の助動詞は「せる、を用い、「話す」の未然形「話さ、に「せる」を付けて「話させ・ るーになるので、問題文のままで適切ということになります。 ニ「加わる」は、「加わら ( ない ) ・加わり ( ます ) / 加わっ ( て ) ・加わる・加わる ( とき ) ・加われ ( ば ) ・ 加われ」と活用する五段活用の動詞です。したがって、使役の助動詞は「せるーを用い、「加わる」の未然形の 「加わらーに「せるーを付けた「加わらせるーが適切です。「加わらさせる」は「させる」を付けた、さ入れ一言 葉です。 三「閉めるーは、「閉め ( ない ) ・閉め ( て ) ・閉める・閉める ( とき ) ・閉めれ ( ば ) ・閉めろ」と活用する下 一段活用の動詞です。したがって、使役の助動詞は「させるーを用い、未然形「閉め」に「させる」を付けた 「閉めさせる」が適切です。問題文のままでよいことになります。 四「持つ」は、「持た ( ない ) ・持ち ( ます ) / 持っ ( て ) ・持っ・持っ ( とき ) ・持て ( ば ) ・持て」と活用する 五段活用の動詞です。したがって、使役の助動詞は「せるーを用い、「持つ」の未然形「持た」に「せる」を 付けた「持たせる」が適切です。「持たさせる」は「させる」を付けた、さ入れ言葉です。 五「張り切るーは、「張り切ら ( ない ) ・張り切り ( ます ) / 張り切っ ( て ) ・張り切る・張り切る ( とき ) ・張 り切れ ( ば ) ・張り切れ」と活用する五段活用の動詞です。「せるーを用いた「張り切らせるーが適切で、「張 り切らさせる」は「させる」を付けた、さ入れ言葉です。 問 7 、解答一・ : ③ニ・ : ②三・ : ③四・ : ④五・ : ① 女し 係にある言葉、ニは同義関係にある言葉、三はもののやりとりをそれぞれの立場から言い表す言葉、四はひと
2 、つに、事実を端的に言、つのが適切です。③は使役と受身の助動詞を連ねた言い方で、役目が迷惑だったという ・ 4 0 語感が生まれてしまいます。④は「お 5 になる」という尊敬語の形を使っており、不適切です。 説 ウ : : : 「 ( 立派な成績を ) 残している」のは相手側のことですから、尊敬語を使った言い方にすべきところです。解 したがって、「残す」に尊敬の助動詞「れる」を付けた④が適切です。問題文は謙譲語で、①はその謙譲語に答 尊敬の助動詞「れる、を付けた言い方。②は普通の言い方。③は尊敬語ですが、南高校のサッカー部が、自分の のために好成績を残してくれているわけではないので、不適切です。 定 ・「お 5 する」という謙譲語の形を使った問題文の言い方が適切です。①②③はともに普通の言い方で、謙検 譲語になっていません。④は尊敬語です。 オ : : : 目上から恩恵を受けることは「 5 ていただくーの形で表現します。③「許可していただく」が適切です。 題文の「許可してもらう」、①「許可してくれる」、②「許可してもらえる」には敬語が使われていません。④「ご 許可する」は、「許可する」の謙譲語ですが、「もらう ( いただく ) 」の意味が表されておらす、文章に合いません。 問 5 「解答一・ : ②ニ・ : ①三・ : ③四・ : ①五・ : ③ 三ロ ( 「来る」 ) に可能の助動詞を付ける際、本来「られる」を付けるべきなのですが、そこへ「れる」を付けてし まうのが、いわゆる「ら抜き言葉」といわれるものです。将来、この形が一般的になることも考えられますが、 現在のところ、広く認められてはいません。なお、五段活用の動詞については、「遊べる」のように、可能動 詞を用いるのが普通です。 一「着る」は上一段活用の動詞ですから、未然形「着 ( き ) 」に可能の助動詞「られる」を付けた、②「着られ 解答のポイント
問 6 解答一・ : x ニ・ : x 三・ : 〇四・ : x 五 : ・〇 入れ言葉」に間違えられる、使役の意味を表す形については巻末の「動詞の。使役の形。の作り方」 ( ペー ジ ) で確認してください。また、動詞の活用の種類については、「動詞の活用の種類の見分け方」 ( ページ ) で確認してください 一「飲まさせるーは「さ入れ言葉」であり、不適切な言い方です。「飲む」は五段活用の動詞なので、未然形 「飲まーに「せる」を付けた「飲ませる」が正しい形になります。 ニ「やらさせるーは「さ入れ言葉ーであり、不適切な言い方です。「やるーは五段活用の動詞なので、未然形 「やら」に「せる」を付けた「やらせるーが正しい形になります。 三「まわさせる」は適切な言い方です。「まわす」は五段活用の動詞なので、未然形「まわさーに「せる」を付 けた「まわさせる」が正しい形になります。「まわす」はサ行に活用するので結果として「させる」という部 分が含まれますが、問題ありません。 四「読まさせる」は「さ入れ言葉ーであり、不適切な言い方です。「読む」は五段活用の動詞なので、未然形 「生きら ( ない ) 」は誤用です。 五「並べれ ( ない ) 」は「ら抜き言葉」です。「並べる」は下一段活用の動詞ですから、可能の形は、未然形・ 「並べ」に助動詞「られる」を付けて作ります。したがって正答は②の「並べられ ( ない ) 」になります。③ 「並ばれ ( ない ) ーは「並べる」に対応する自動詞「並ぶ」に助動詞「れる」を付けた形ですが、意味が通じま せんし、ふつう使う形でもありません。 解答のホイント
ですから、可能の形は、これを下一段に活用させた「書ける」になります。②の「書かれる」は「書く」に助 動詞「れる」を付けた形ですが、五段活用の動詞では可能を表す形としてはほとんど使われず、受身や尊敬の 形として使われます。③の「書けれる」は「れ」が余分に入った形なので「れ足す言葉」と呼ばれることがあ ります。 四「走る」は五段活用の動詞ですから、可能の形は、これを下一段に活用させた「走れる」になります。打ち 消しの助動詞「ない」が付いている「走れ ( ない ) 」はその未然形なので、適切な形です。②の「走ら ( ない ) 」 は可能 ( 不可能 ) の意味が加わっていないので違う意味の文になってしまいます。③の「走られ ( ない )- は 「走る、に助動詞「れる」を付けた形ですが、五段活用の動詞では可能を表す形としてはほとんど使われませ 五「見れる」は「ら抜き言葉」です。上一段活用の動詞「見る」の正しい可能の形は「見られる」です。「見れ る」という形は話し言葉の中では非常によく使われますが、改まった場や書き言葉などではまだ適切な言葉遣 いであるとはいえません。③の「見られれる」という言い方は誤用です。 問 6 解答一・ : 〇ニ・ : 〇三・ : x 四・ : x 五 : ・〇 入れ言葉」に間違えられる、使役の意味を表す形については巻末の「動詞の。使役の形。の作り方」 ( ペー ジ ) で確認してください。また、動詞の活用の種類については、「動詞の活用の種類の見分け方」 ( ページ ) 題 で確認してください 一「紹介させる」は適切な言い方です。「紹介する」はサ行変格活用の動詞なので、「する」を「させる」にかえ 模擬問題① 解答のポイント
解答一・ : ①ニ : ・①三・ : ①四・ : ②五・ : ① 説 答 ついて、意味と使われ方を確認しておきましよう。 解 の 一「やおら」は、ゆっくりと動作を始めるときに使います。②は急に雨が降り出したのですから、ゆっくりで題 もなく動作でもないので「やおら」は使えません。急にという意味では「やにわに」という言葉があります。 ニ「あたかも」は、後に助動詞「ようだ」や「ごとし」を伴って、ほかの似ている物事にたとえるときに使う 表現です。①はこの条件に合っています。②は後に「ようだ」などがなく、何かにたとえているわけでもない ので使えません。 三「いたたまれない は「その場にじっとしていられない」という意味ですが、特に恥すかしさや、気の毒に 思う強い感情によって、そのままでいるのが耐えがたいことをいうのに用います。したがって正しいのは①で す。②の文には「はかりしれないなどが当てはまります。 四「中傷ーは「根拠のない悪口を言って人を傷つけること。です。ここでの漢字の「傷」は「やぶる、ぶちあ たってきすをつける」という意味で、けがのことではありません。 五「抽象的」は「具体的」の反対で、「はっきりとした形をもっておらず、個々の事物によらないこと」、「概念 的・一般的であることーを意味します。分かりにくいけれども重要な言葉なので、「抽象ー「具体」を対にして ぜひ覚えておきましよう。 解答のポイント