ニュース - みる会図書館

371 ー - ダのニュースリ設定、ニュースリーダは、ユーザがニュース記事を読んだり書いたり保存したりするために使うプログラムです。数種類のニュースリーダが Linux に移植されています。以下では、 tin 、 trn 、 nn というもっとも人気のある 3 つのニュースリーダについて、基本的な設定法を解説します。もっとも強烈なニュースリーダの例を示してみましよう。 $ find /var/spool/news -name ・ [ 0 ー 9 ] * ・ -exec cat { } \ : ー more 頑固な UNIX 信者の読み方です。しかし、ほとんどのニュースリーダはこれよりもずっと洗練されています。それらは通常、ユーザが購読しているニュースグループー覧、各グループ内のすべての記事の概要、個々の記事といった、いくつかの表示レベルを持ったフルスクリーンのインタフェースが付いてます。ニュースグループ内の概要表示レベルでは、ほとんどのニュースリーダがサプジェクト ( 題名 ) と著者を示した記事の一覧を表示します。大きなニュースグループでは、ューザが互いに関連した記事をたどるのは困難ですが、前の記事に対するフォローアップ ( 続報・応報 ) をみつけることは可能です。

2. LINUXネットワーク管理

332 ・ 16 章ネットニュース先を (Distribution: ヘッダフィールドに ) 指定することです。これは、特定のサイト群に配布を限定したいときに使用されます。他方、どのニュースグループをやりとりするかについては、送信側と受信側のシステムの両方が制限をつけることができます。あるサイトへ転送されることになったニュースグループと配布先のセットは、通常 sys ファイルに書かれます。しかし、記事があまりに多いので、上の方式を改善する必要があります。 UUCP ネットワークで普通に行われているのは、ある一定の時間、記事を集め、それらを 1 つのファイルに結合し、それを圧縮してリモートサイトに送ることです。これは、バッチ方式と呼ばれています。もう 1 つの手法は、 ihave/sendme プロトコルです。これは、重複した記事が転送されるのを事前に防ぎ、それによって正味の帯域幅を節約しようとするものです。バッチファイルにすべての記事を入れて送る代わりに、記事のメッセージ ID だけを大きな ihave メッセージの中に詰めて、リモートサイトに送ります。リモートサイトは、このメッセージを読んで、それをヒストリーファイルと比較し、送ってほしい記事のリストを sendme メッセージに入れて返します。すると、これらの記事だけが送られてくるというわけです。もちろん、 ihave/sendme は、複数の異なる供給源からニュースを受け取っている 2 つの大きなサイトが、ニュースを効率的に流すために互いに何度もやり取りするような場合にしか効果はありません。インターネット上のサイトは、一般に NNTP(Network News Trans- fer protocol) を使用する TCP/IP べースのソフトウェアを利用します。 RFC 977 それはフィード間でニュースを転送したり、リモートホスト上のシングルューザに Usenet アクセスを供給したりします。 NNTP は、 3 つの異なる方法でニュースを転送します。 1 番目は、 ihave/sendme のリアルタイムバージョンで、ブッシング (pushing) ニュースとも呼ばれているものです。二番目の手法は、プリング (pulling) ニュースと呼ばれているものです。クライアントは、指定した日付以降にサーバのサイトに到着した所定のニュースグルヒストリーファイルの中にす。あなたやニュースリーダは、指定したニュースグループから記事を読めるだけでないものを選択します。三番目のモードは、対話方式でニュースを読むためのものでープまたは階層の中にある記事のリストをリクエストし、

3. LINUXネットワーク管理

330 ・ 16 章ネットニュース Usenet サイトの間で交換されます。 2 つのサイトがニュースを交換することで合意したら、どれでも好きなニュースグループを交換できますし、自分のローカルなニュース階層を追加することもできます。たとえば、 groucho.edu は、主要なニュースフィード ( 供給源 ) である barnyard.edu へのニュースリンクを持っています。また groucho.edu は、自分がニュースを供給しているマイナーサイトへのいくつかのこで、 Barnyard 大学はすべての Usenet グループを受けリンクを持っています。取っていますが、 GMU (Groucho Marx 大学 ) は sci 、 comp 、 rec など、主要な階層だけを持ちたいとします。下流のサイトのいくつか、たとえば brewhq という名前の UUCP サイトは、ネットワークやハードウェアリソースが乏しいため、もっと少ないグループしか持てません。他方、 brewhq は GMU が持っていない fj 階層からニュースグループを受け取りたいとしましよう。そのため、 brewhq はすべての fj グループを受け取っている gargleblaster.com とも別の配送経路も維持しています。この場合のニュースの流れを示したのが、図 16 ー 1 です。 brewhq から出ている矢印の上のラベルについては、少し説明が要るかもしれませれ流のスュるを大 0 0 図 garglebaster.com barnyard.edu 。 comp, SCI, rec graucho.edu zcomp. OS, comp. periphs

4. LINUXネットワーク管理

そもそも Usenet とは何カ・ 329 16.2 16.2 そもそも lJsenet とは何か Usenet のもっとも驚くべき事実の 1 つは、それがいかなる組織にも属さず、いかなる中心的な管理機構も持っていないことです。実際、技術的文献目録い 7 〕な記述を除けば、それが何であるかを定義できないというのが Usenet の実態です。ただ、それが何でないのかを言うことだけができるのです。馬鹿かと言われてしまいそうですが、 Usenet は、 Usenet ニュースを交換する個々のサイトの共同作業であると定義できるかもしれません。 Usenet サイトになるには、別の Usenet サイトをみつけて、その所有者と保守担当者にニュースをやりとりしてくれるよう頼むだけです。別のサイトにニュースを供給するのは「フィードする」とこから Usenet 哲学のもう 1 つの共通原理「フィードを受ければ、 Usenet いわれ、仲間」が生まれます。 Usenet ニュースの基本単位は記事です。これは、ユーザが書いて、そのネットに投稿したメッセージです。ニュースシステムで扱えるようにするため、先頭には管理情報 ( いわゆる、記事へッダ ) が付けられます。れは、インターネットメール規格 RFC 822 に規定されたメールヘッダ形式と非常によく似ています。記事へッダはいくつかのテキスト行からなっており、各行はコロンで終わるフィールド名で始まり、その後にフィールドの値が続きます注 1 。己事は、 1 つ以上のニュースグループに発送されます。ニュースグループというのニュースグルは、共通の話題に関連した記事を集めた集会所と考えてよいでしよう。ープは階層構造をなしており、各グループの名前がその階層構造における位置を表しています。それを見るだけで、あるグループの性格が簡単にわかることがあります。たとえば、 comp. os. linux. announce というニュースグループ名を見れば、それが Linux という名前のコンピュータオペレーティングシステムに関する広報であることは誰にでもわかるでしよう。これらの記事は、そのグループのニュースを配信したいと思っているすべての RFC 822 一三ロ注 1 Usenet ニュースメッセージの形式は、 RFC 1036 「 USENET メッセージの交換に関する規格」の中に規定されています。

5. LINUXネットワーク管理

17.2 インストール・ 339 すべてのニュースグループのリスト。それぞれのグループの目的について、一行の・ newsgroups 説明がついています。ニュースリーダはあなたが購読しているニュこれらの記述をしばしば使用します。・ mailname ストを表示するとき、ースグループのリあなたのサイトのメール名、たとえば、 vbrew. como ・ whoami ニュース用のあなたのサイト名。 UUCP サイト名が使用されることが多いです。たとえば、 vbrew など。・ explist ィレクトリとサプディレクトリを作成します。最後に、着信ニュースおよび発信ニュースのために使用されるニューススプールデ OOOOOI で置換されます。です。この呼び出しによって、数字の 2 つの文字列が文字列 000800000 と文字列 2 番目のコマンドは、私の大好きな UNIX コマンドの 1 つである sed の呼び出し # rm active. 01d # sed 's/ [ 0 ー 9 ] * [ 0 ー 9 ] * / 0000000000 00001 / ・ active. 01d > active # cp active active. 01d にあるすべての記事番号を書き換えます。次に、以下のコマンドを使用して、 active ファイルの 2 番目と 3 番目のフィールドに使用されますが、 ihave/sendme を使わない場合にも作成しなければいけません。 trol を追加します。 to. * グループは通常 ihave/sendme メッセージを交換するためすべての to. * グループを削除し、 tO. my-site と t0. feed-site および junk と con- ールし、所有者を news 、ファイルモードを 644 に設定します。 active ファイルからイルと newsgroups ファイルを入手して、それらを /usr/lib/news の中にインストニュースグループの階層を新しく作成するには、フィードサイトから active ファうがいいでしよう。その際には、ディスク容量が重要な決め手となります。このファイルを編集して、特別なニュースグループに対する購読期限を指定したほ

6. LINUXネットワーク管理

336 ・ C News 17.1 ニュースを配信する記事を C News に供給するには、いくつかのやり方があります。ローカルューザが記事を投稿したとき、通常ニュースリーダはそれを inews コマンドに渡し、ヘッダ情報を完全なものにします。リモートサイトからのニュースは、単一の記事でも、ひとまとまりのバッチでも、 rnews コマンドに渡されます。 rnews は、それを /var /spool/news/in. coming ディレクトリの中に格納します。そして、あとで newsrun がそこからニュースを取り出します。しかし、これら 2 つの手法のどちらにおいても、記事は最終的に relaynews コマンドに渡されます。各記事に対して、 relaynews コマンドは、まず history ファイルの中のメッセージ ID を調べて、その記事がこのローカルサイトにすでにあるかどうかをチェックしこで、重複した記事は捨てられます。次に、 relaynews は Newsgroups : ます。ヘッダ行を見て、このローカルサイトがそれらのグループから記事をリクエストしているかどうかを検査します。リクエストしていて、そのニュースグループが active ファイルの中にリストされている場合、 relaynews はニューススプール領域の対応するディレクトリの中にその記事を格納しようとします。もしそのディレクトリが存在しなければ、作成されます。そして、その記事のメッセージ ID は、 history ファイルに記録されます。そうでない場合、 relaynews はその記事を捨てます。投稿されたグループが act ⅳ e ファイルにリストされていないため、 relaynews が着信記事を格納しなかった場合、その記事は junk グループに移されます注 1 。また re- laynews は、古いか日付の間違った記事もチェックして、拒絶します。そのほかの理由で失敗した着信バッチは、 /var/spool/news/in. coming/bad に移され、エラーメッセージが記録されます。このあと記事は、これらのグループからニュースをリクエストしているすべてのサ注 1 あなたのサイトに存在するグループとあなたのサイトが受け取りたいグループとが異なっているかもしれません。たとえば、予約購読リストには、 comp 以下のすべてのニュースグループを意味する comp. all が指定されているが、あなたのサイトで、多くの comp グループが active ファイルにリストされていないような場合があります。それらのグループに投稿された記事は、 junk グループに移されるでしよう。

7. LINUXネットワーク管理

16.3 U senet がニュースを処理する方法・ 333 なく、ヘッダ情報を完全に書かなくても記事を投稿することができます。各サイトでは、ニュースはディレクトリ階層 / var / SP001 / news の中に保存されます。各ニュースグループごとに別々のディレクトリが作られ、各記事は別々のファイルに格納されます。そのディレクトリ名は、ニュースグループ名から作られます。パスの構成要素がそのままディレクトリの構成要素になります。たとえば、 comp. os. linux. misc という記事は /var/spool/news/comp/os/linux/misc に格納されます。ニュースグループ中の記事には、それらが到着した順に番号が割り当てられます。この番号がファイル名の代わりをします。現在オンラインになっている記事の番号は、 active という名前のファイルの中に格納されます。これは同時に、現在あなたのサイトで知られているニュースグループのリストの役目を果たします。ディスク容量は有限なので注 3 、しばらくしたら記事を捨て始めなければいけません。これは、ェクスパイア (expireing) と呼ばれています。通常あるグループや階層からの記事は、それらが到着してから一定の日数がたっと捨てられます。これは、投稿者が記事へッダの Expires : フィールドに期限切れ日付を指定した場合は変更され Usenet はモデムとハードディスクメーカによる陰謀だと主張する人もいます。注 3 ます。

8. LINUXネットワーク管理

18 章 NNTP について・ 365 置いておけば、 ( おそらく口一カルな ) ネットワーク上のすべてのユーザは、 NNTP べースのクライアントプログラムを使用してニュースを読んだり投稿したりすることができます。これは、「 17 章 C News 」の中で解説した、 NFS を介してのニュースディレクトリのェクスポートに代わる方法です。 NNTP の問題は、それに精通している人なら、にせの送信者名でニュースストリームに記事を挿入することができてしまうという点にあります。れは、ニュースの偽造 (faking) と呼ばれています注 2 。 NNTP の拡張機能では、部のコマンドに対してユーザ認証を要求することができます。 NNTP パッケージはたくさん出まわっています。比較的有名なのが NNTP デーモンで、これは参考インプリメンテーション (reference im- plementation) とも呼ばれています。もともとこれは、 RFC 977 を忠実に実現するために、 Stan Barber 氏と Phil Lapsley 氏によって書かれたものです。最新バージョンは nntpd ー 1.5.11 で、これについてはあとで解説します。ソースを入手して、自分でコンパイルするか、あるいは Fred van Kempen 氏の net-std バイナリバッケージに入っている nntpd を使用してもかまいません。さまざまなサイト特有の値をコンパイルしなければならないので、 nntpd の出来合いのバイナリは供給されていません。 nntpd パッケージは、サーバとプリングニュース、ブッシングニュース用の 2 っのクライアント、および inews とからなっています。それらは B News 環境で動くようになっていますが、少し手を加えれば C News でも動くでしよう。しかし、 NNTP でニュースリーダにニュースサーバへのアクセス以上の機能を提供したいなら、この参考インプリメンテーションは実は使えません。そのため、こでは、 nntpd パッケージに含まれている NNTP デーモンだけを解説し、クライアントプログラムについては除外します。ほかにも、 Rich Sa レ氏によって書かれた INN (InterNet News) と呼ばれるパッケージがあります。これは、 NNTP と UUCP の両方のニュース転送をサポートし、大きめのニュースハプ ( 中継サイト ) に適したものです。 NNTP を使用したニュース転送の場合、 INN は確実に nntpd よりも優れています。注 2 同じ問題は、 SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) にもあります。 0 RFC 977

9. LINUXネットワーク管理

356 ・ C News って認識されます。そのフィールドに、実行すべき制御操作の名前が含まれています。これには何種類かあって、すべて / usr / lib / news / ctl の中にあるシェルスクリプトによって処理されます。これらのほとんどは、記事が C News によって処理される時点で自動的に動作し、とくにニュースマスターには通知されません。デフォルトでは、 checkgroups メッセージだけがニュースマスターに渡されますが、スクリプトを編集すれば、それは変更できます。 17.8.1 cancelßッセージもっともよく知られているメッセージは cancel です。これを使用すれば、ユーザは自分が前に送った記事をキャンセルすることができます。もしスプールディレクトリにその記事が存在すれば、それは実質的に削除されます。 cancel メッセージは、その記事がすでに見られたかどうかに関係なく、影響を受けるグループからニュースを受け取るすべてのサイトにフォワードされます。これは、元の記事が cancel メッセージよりも遅れた場合を考慮してのことです。ニュースシステムによってはユーザが他人のメッセージをキャンセルすることができてしまいます。もちろん、これは絶対にやってはいけないことです。 17.8.2 newgroup と rmgroup メッセージニュースグループの作成または削除を行う 2 つのメッセージが、 newgroup と rmgroup です。「普通の階層」の下にあるニュースグループは、 Usenet 購読者の間で議論と投票が行われてから作成されます。しかし、 alt 階層の場合は、無政府状態に近いものがあります。詳細は、 news. announce. newusers および news. announce. newgroups に定期的に投稿される記事を見てください。はっきりと許可された場合を除き、 newgroup や rmgroup メッセージを決して勝手に送らないようにしてください。 17.8.3 checkgroups メッセージ checkgroups メッセージは、ネットワーク内の全サイトで active ファイルにニュース管理者が送ります。たとえば、商用の Usenet の現状を反映させるために

10. LINUXネットワーク管理

1.3 TCP / 旧ネットワーク・ 5 ニュースを指すのが一般的となってきました。 Usenet は 12 万ものサイトが参加するもっとも有名なニュース交換ネットワークです。 Usenet の起源は 1979 年にさかのばります。 UNIX V7 と UUCP がリリースされたあとに、 3 人の大学院生が UNIX コミュニティのための情報交換のアイデアを思いっきました。彼らがまとめたいくつかのスクリプトが、最初のネットニュースシステムになりました。 1980 年には、このネットワークはノースカロライナ州の 2 つの大学にある、、 duke' 、、 unc' 、 'phs' の 3 ' からしだいに Usenet が成長しました。このようつのサイトを結んでいましたにニュースは UUCP べースのネットワークから始まりましたが、今では単一のタイプのネットワークに限られたものではありません。ニュースの情報の基本単位は「記事」で、特定の話題のために用意された階層構造の「ニュースグループ」に投稿されます。ほとんどのサイトでは一部のニュースグループだけを選んで受信しており、 1 日の記事の受信量は平均 60MB 程です。一般に、 UUCP の世界では、いくつかのグループのニュース記事を集めた、「パッチ」として UUCP リンク経由で送られます。受信サイトに送られると、 rnews にわたされ、バッチが解かれ、さらに処理されます。さらに、 UUCP は誰でもアクセスできるダイヤルアップ・アーカイプサイトに接続するためによく使用されています。通常、 UUCP でダイヤルアップでゲストユーザとしてログインし、アクセスできます。そして、公共に提供されているアーカイプ領域からファイルをダウンロードできます。これらのゲストアカウントのログイン名とパスワードは、多くの場合 uucp / nuucp かそれと似たものです。 1.3 TCP / 旧ネットワーク UUCP は、安価なダイヤルアップネットワーク接続に適しています。が、たとえばローカル・エリア・ネットワーク (LAN) などでは、貯めておいてから転送するという方法は柔軟性に欠けます。通常、 LAN は同じ建物内やフロア内にあるマシンで構成され、均質な作業環境を提供するために相互接続されています。これらのホスト間でのファイルの共有や分散型アプリケーションの実行が、 LAN の典型的な目的これらの業務には、まったくちがった方式のネットワークが必要です。ジョブの指