36 彩色に つし、て 戸どÄⅣレ盻 第釼 0 革はとっても染まりやすいので、染料でも顔料でも サインペンでもすぐ彩色できます。上の写真のような 明るくカラフルな作品か絵を描くように簡単にできま す。色の配合も基本的には絵の具とはとんど同し要領 です。 ( 左ページ参照 ) 革の種類や、なめしによって多 少発色の違いがありますが、使い方は同しです。端革 でテストして、好みの色を作りましよう。 注濃い色をはしめに塗らないで、最初は薄い色を塗 って、何度も重わてから濃い色を塗ると、きれいに着 色できます。根気よく塗ります。 手法もロウケッ染めや絞り染めなどいろいろ応用し てみましよう。 染料の場合は薄い溶液で何回も重ねる 凸面だけ染めたり、ばかす場合には綿 革は染料で染める前に、必す水で湿り と色むらができすにきれいに染めつき 気を与えます。 やポロ布でふき染めをします。

72 革の種類と性質 1 皮革の種類 厚さい 大きさ (DS) 小 牛 生後半年内のもの。柔らかく、 キメが細かいが無駄な部分が多 高級な袋物、衣服、ベルト、 0 . 8 ~ 1 . 3 - く、割高になる。 靴。 80 ~ 120 DS 成 牛 1 枚の大きさが畳 2 畳ぐらいあり、背中で半分にして半裁とい もっとも用途が多い。渋なめ 1 . 5 ~ 6.0 う。厚く緻密で、丈夫でしつかりしている。 しのものはクラフトに最適。 200 ~ 250 羊 キメが細かくしなやかで軽いが、やや弱い。無駄な部分が比較 手袋、衣服、帯締め、本の装 0 . 7 ~ 1 . 2 ( ャンピ ) 的少ない。柔らかく、大きさも手頃。 丁など。手芸用として便利。 50 ~ 90 山羊 羊革と同し。子山羊の革 ( キ キメは荒いが表面にツヤがあり、丈夫で耐久力がある。もむと 0 . 7 ~ 1 . 2 ( ゴード ) ット ) は高級品に使用。 美しいシポ ( シワ ) ができる。 40 ~ 90 三つの深い毛穴があり、表皮は摩擦に強い。腰の部分は特に緻 用途は広く、欧米では珍重さ 0 . 6 ~ 1 . 5 ( ピッグ ) 密で厚く固い。 80 ~ 150 れている。 特 ( カーフ ) 豚 はつれない 丈夫で耐久力がある。 磨くと光る。 立体加工ができる。 染めつきがよい。 温かい感触、保温がある。 吸冫甬気性あり。 柔軟性、順応性がある。 表面が美しい。 気候で変化しにくい。 乾燥すると縮む。 湿気をすうと伸びる。 かびやすい ぬれた時熱に弱い。 アルカリに弱い。 均一でなくキズなどがある。 革の売買は面積で行なわれます。 10 角 を 1 D S ( デシ ) といい、手足も全部入っ た 1 枚の革の全面積が何 D S あるかを計量 器で計ります。 1 枚の革の D S 数に 1 D S 当たりの単価を掛けたものがその革の価格 になります。 革の性質 牛革半裁 革の単位 羊革 豚革 革の求め方と裁断 革は種類、産地、時期、なめしにより 1 匹 すっ性質も形も異なるので、経験と信用ある 専門店で買うのが安全です。目的に合う革を 求め、型紙をあてます。腰の部分から大切な ところを、肩は、肌は荒いが厚いので、手ひも などを、腹は柔らかく、また脇は伸びるので 附属や裏張り用に、裁断は縦横斜め大体自由 です。 キズや染めむらが気になる時は工具等で模 様にしてください 革は自然の素材で、完全無欠均一なものは なく、欧米ではキズなど平気で、むしろ利用 している位です。大切なのは本質的な革の良 さを生かすことで、それには革の長所短所を よく知って上手に応用してください。 牛は背骨の上 ~ 分に切ったる 背部 0 ヨルタつ 腹部 ( べリー ) 品質良部分 ( ハ、ツト ) セ》イの方向には神びにくい ーセ ) イが太度があらく弱目 垂直の方向にはびや鼓】 センイか太く強目 腰部 ーセンイか畑 ( 策ら / 、 ( 弱臼 腹部

3 2 仕上げ方法による種類 方 ギ ン 革の表面は 0.3 、リまで薄くスイて利用できる。 この表皮だけをギンという。 床 ギンをとったあとの表皮のついてない部分をいう。 用 主に 0.3 - リの羊皮が利用され、裏ばり、手帖表紙、 レースなど。 価格が安いので一般に羊床は袋物の裏や芯に、牛床 は厚さもあり、芯以外に手芸用としていろいろ利用 できる。 しつかりして美しいので、袋物に使う。クラフトで アメ豚 渋なめしの豚革の表面を摩擦してッヤを出し、主にア はバッグなどの裏ばりとして最適。 メ色に仕上げたもの ( アメ豚床は豚床で作ったもので 安 : い ) 。 三リくらいの厚さで、 スエード 革の裏面をこすって起毛したもの。柔らかなクローム 衣服、袋物、靴など。 0 . 5 柔らかく、簡単に縫えて便利 ( 小牛、中牛、羊、山 なめしで着色され、市販されている。表面が光らす上 羊、豚など ) 。 ロロ 0 価格が安く、ラフな感し。袋物、ヤング向きの衣服 牛革または豚革の床だけ ( 高級品は表皮がついている ) べロア に使う。手芸素材としてもよい をスエード調に仕上げたもの。 ( トコ ) スエード べロア アメ豚 床 ン 3 なめし方法 なめし法 特 適した革の種類と用途 渋なめし 色は薄い茶褐色で陽にやけて次第に濃くなる。吸水性がよく塩基性、 牛革、山羊革 ( ゴード ) 、羊革 植物タンニン ( ャンピ ) アルコール、植物染料によく染まる。表面が美しく、しっとりした風 なめし 合いで可塑性に富み、細工しやすく、磨くと光るなど革手芸に適す。 革手芸、靴底、カバン、馬具 などに使用。 白なめし 純白で染めつきがよく、淡色も鮮明に染まる。渋なめしより伸縮性が 牛、山羊革 ( ゴード ) 、豚 合成タンニン 少なく細工がしにくいが、耐光 1 生がよく、変色しにくいのでロウケッ 革手芸、ロウケッ染めなどに なめし 染めに適す。 使用。 クロームなめし 色は青味がかったグレー。柔軟で弾性に富み、摩擦に強く耐久力があ 牛革、山羊革 ( ゴード ) 、羊革 クローム塩に る。可塑性が少なく、吸水、染着力も少なくクラフトには適さない。 ( ャンピ ) 、豚 よるなめし 靴の甲、ハンドバッグなどに 使用。 2 種以上のなめし剤の特徴を生かし、用途に応しる性質になめしたも 牛革、山羊革 ( ゴード ) 、羊革 の。例としてクラフト用には、渋なめしの表面を合成タンニンで白く ( ャンピ ) 、豚 なめしたものも使う。 運動用具、革手芸などに使用。 混合なめし 渋なめし 白なめし クロームなめし

39 彩色材料と仕上剤 1 染 * 斗☆同種類の染料は、自由に混色できます。 種 ( ペースト・ 1 1 色 ) ダイ アンティック ( 粉末・ 14 色 ) アルコール染料 ( 粉末・ 10 色 ) 塩基性染料 ( 粉末・ 14 色 ) レサー染料 ( 液体・ 12 色 ) w & A 染料 ( 液体・ 24 色 ) クラフト染料 特 クな風合いを出す、さび入れ用染料。 つけ、一般染料とは異なったアンティッ 彫刻した凹部に濃く染めついて陰影を ちついた色合いの輸入酸性含金染料。 く染めつき、耐光性のきわめて強い、落 天然皮革はもとより、合成皮革にもよ の染料。最も経済的。 染めつきがよく、鮮明で美しい色合い つ製品を厳選した塩基性染料。 純度、鮮明な色合い、耐光性に強さをも 輸入革染用染料のなかで、特に優れた にうすめられる。合成皮革にも使用できる。 抜群に強い。水でもアルコールでも自由 特殊な革染用染料から選び、耐光性は 性に優れた塩基性系統の最高品質の染料。 色は鮮明で美しく、染めつきよく、耐光 2 彦頁 * 斗☆革の表面にだけをつける着色剤 アクリルカラー リキテックス メタルカラー ( 液体・ 4 色 ) 顔料とアクリル樹脂の混合物。水溶性 であるが、乾燥後は革によく密着しては く離しないので、多様な表現ができる。 ゴーノレド、シノレノヾー、プロンズ、プラ ウンカラーのメタリック仕上着色剤。 3 仕上剤・接着剤☆色止め艶出し、保護、 パインター ラッカー レサースプレー レサーコート トコカラー ( 4 色 ) コバコート ( 3 色 ) ポンド G 1 7 サイビノール コムのり レサーラッカーの下塗り剤。革の荒れ を充てんし、革と密着してやわらかな被 膜をつくり、レザーラッカーにも密着し て、油分が革に吸収されるのを防ぐ。 色止め、防水、艶出しの効果がある最 もポピュラーな仕上剤。ェアゾール式の レザースプレーは、手軽に均一に仕上る。 濃色や赤系で染色した革への刷毛塗りは 色流れを生しるので、スプレーが最適。 ノヾインダーと同じ水溶性アクリル樹脂 溶液。べタつかないので、他に何も加え ないで最終仕上げできる。手軽で安全な 仕上剤。 革の裏面 ( 床 = とこ ) のケバ立ちをおさ え、自然な着色と仕上げができる。 筆、刷毛無用。容器からそのまま塗れ 系接着剤。 とんどすべてのものに接着する合成ゴム 接着力が強く、速乾性である。革とほ は余り固くならす、乾燥後は透明になる。 革と革、革と布の接着に適する。接着面 貼り用に最適。 接着、乾燥後も固くならないので、裏 るダイレクトタイプのコバ用着色仕上剤。 4 「方染斉」☆染色したくない部分をガードする ソメノン ヒ。ング、カービング後の部分染にも便利。 簡単な防染剤。かすれ染、型染、スタン このまま塗り、染色後はがすだけの安全 火気の必要なロウケッ染などにくらべ 方 ビンをよく振って、キャップをはすし、先端をコバ などでよくみがく。 布または刷毛ですりこむように塗った後、カ、、ラス板 てもよい。 使用できる。この上からさらにレサーラッカーを塗っ 上げはもとより、アンティックタ。イなどの仕上げにも よく振って、布などで平均に塗る。一般の染色の仕 20 ~ 30cm 離して吹きつける。 シンナーを使用。スプレーは、作品を平らに置き、 ーで 2 ~ 3 倍にうすめて使用する。刷毛洗いもレザー 濃縮タイプ ( レザーラッカーコンク ) は、レザーシンナ レザーバインタ、、一を下塗り、乾燥後、刷毛塗りする。 ッカーのひび割れを防ぐ理想的な仕上がりとなる。 ーを上塗りすれば、光沢ある丈夫な、しかもレザーラ ( 防水、艶出し ) になるが、完全に乾かした後、ラッカ 布または刷毛で、革の表面に塗っただけでも仕上げ コパ・床面の始末 せたメタルカラーを刷毛か端布で塗る。 他の染料で染色した革に、少量のレザーコートを混 ュームを、艶消しにはマットメジュームを加える。 いて使う。さらに、艶を出したいときにはポリマメジ そのままを利用することもあるか、一般には水で溶 り、乾燥後よくからきし、レザーコートで仕上げる。 める。別な布で、革の表面の余分のペーストをふきと やわらかな布やプラシで、すリこむように塗って染 用 ) を少量加えて練った後にうすめる。 す。溶けにくい粉末は、先に溶解剤 ( アルコール染料 粉末 1 ~ 2g を、うすめ液 ( アルコール染料用 ) で溶か レザー染料と同し。 量加えて練り、熱湯約 100cc でとかして使用する。 粉末 1 ~ 2 g に、とかし液 ( 塩基・レザー染料用 ) を少 うすめ液のみでうすめる。 染料用 ) を使用するが、合成皮革を染色するときは、 うすめたいときは、水またはうすめ液 ( アルコール 染料用 ) を使用する。 うすめたいときは、水またはうすめ液 ( アルコール てから両面を合せ、上から強く押さえつける。 にうすく均一に塗る。指にベトつかない程度に乾かし 接着する両面の汚れを落し、よく乾かした後、両面 る。 竹べラで、片面だけに塗って手早く延ばし、接着す でしわをのばす。 半乾きの状態になったら接着し、ガラス板やローラー 接着する両面に、接着用プラシでうすく均一に塗リ にすりつけるようにして着色する。コバ = 革の切り口。 けで、簡単にはがれる。合成皮革にも使用できる。 すめる。乾燥後染色し、染料が乾いたら指でこするだ する。ペンや筆で塗るときには、水で 2 倍くらいにう ソメノン筆、ヨウジ、指などで塗ったり、筒描きに

53 P703 B ワ 02 F 9 の 70 7 手鏡と鏡の図案実物大 7 パッキング法 ヾッキング法とは、革の裏側に つめものをしたり、土台になるも のの上に図柄を切って置き、上か ら革をかぶせて、浮き上がらせる 方法です。つめものに使うものは、 くす革、ひも、木、プラスチック、綿、石膏、紙など。 手鏡の材料と作り方 くす革ギン紙ひもプロモデラセメダインゴムノリ ます図のようにくす革と紙ひもを切って鏡の上に接着します。 乾いたらギンを湿らせて上にのせて、手で押えて模様を浮き上 がらせ、次にプロモデラで、輪郭にそってなぞってはっきりし た線を出し、外回りをモデラできれいに始末してでき上がり。

大型バッグも仕立ては簡単 ノ・ ノ / ら 厚めの革でしつかり 仕立てましよう・・ 図案 45 ページ 材料と用具渋牛 ( いミリ ) アメ豚 ファスナーカシメハトメ目打 ち革レース 切 9 込みイ立置 ま 図位置 前・套ろ側 2 教 3 0 c 95C 特ち手 引 c 3 乙 c

積木を作ろう ③裏とへりにふのりをつけてみがき、 へりみがきでならします。 ②いろいろな大きさのハトメで穴を あけます。 おもちやは子供の創造力を伸ばすようなものであってほしいものです。 革の積木と革ひもを与えるだけで、遊び方は各自にまかせましよう。 ① 2.5 ミリの牛革をそれぞれの形に切り 湿らせてレースと一緒に着色します。 厚めの革を 15 まンの四角、丸、三角、長 方形などに切り、穴をあけた積木。