72 革の種類と性質 1 皮革の種類 厚さい 大きさ (DS) 小 牛 生後半年内のもの。柔らかく、 キメが細かいが無駄な部分が多 高級な袋物、衣服、ベルト、 0 . 8 ~ 1 . 3 - く、割高になる。 靴。 80 ~ 120 DS 成 牛 1 枚の大きさが畳 2 畳ぐらいあり、背中で半分にして半裁とい もっとも用途が多い。渋なめ 1 . 5 ~ 6.0 う。厚く緻密で、丈夫でしつかりしている。 しのものはクラフトに最適。 200 ~ 250 羊 キメが細かくしなやかで軽いが、やや弱い。無駄な部分が比較 手袋、衣服、帯締め、本の装 0 . 7 ~ 1 . 2 ( ャンピ ) 的少ない。柔らかく、大きさも手頃。 丁など。手芸用として便利。 50 ~ 90 山羊 羊革と同し。子山羊の革 ( キ キメは荒いが表面にツヤがあり、丈夫で耐久力がある。もむと 0 . 7 ~ 1 . 2 ( ゴード ) ット ) は高級品に使用。 美しいシポ ( シワ ) ができる。 40 ~ 90 三つの深い毛穴があり、表皮は摩擦に強い。腰の部分は特に緻 用途は広く、欧米では珍重さ 0 . 6 ~ 1 . 5 ( ピッグ ) 密で厚く固い。 80 ~ 150 れている。 特 ( カーフ ) 豚 はつれない 丈夫で耐久力がある。 磨くと光る。 立体加工ができる。 染めつきがよい。 温かい感触、保温がある。 吸冫甬気性あり。 柔軟性、順応性がある。 表面が美しい。 気候で変化しにくい。 乾燥すると縮む。 湿気をすうと伸びる。 かびやすい ぬれた時熱に弱い。 アルカリに弱い。 均一でなくキズなどがある。 革の売買は面積で行なわれます。 10 角 を 1 D S ( デシ ) といい、手足も全部入っ た 1 枚の革の全面積が何 D S あるかを計量 器で計ります。 1 枚の革の D S 数に 1 D S 当たりの単価を掛けたものがその革の価格 になります。 革の性質 牛革半裁 革の単位 羊革 豚革 革の求め方と裁断 革は種類、産地、時期、なめしにより 1 匹 すっ性質も形も異なるので、経験と信用ある 専門店で買うのが安全です。目的に合う革を 求め、型紙をあてます。腰の部分から大切な ところを、肩は、肌は荒いが厚いので、手ひも などを、腹は柔らかく、また脇は伸びるので 附属や裏張り用に、裁断は縦横斜め大体自由 です。 キズや染めむらが気になる時は工具等で模 様にしてください 革は自然の素材で、完全無欠均一なものは なく、欧米ではキズなど平気で、むしろ利用 している位です。大切なのは本質的な革の良 さを生かすことで、それには革の長所短所を よく知って上手に応用してください。 牛は背骨の上 ~ 分に切ったる 背部 0 ヨルタつ 腹部 ( べリー ) 品質良部分 ( ハ、ツト ) セ》イの方向には神びにくい ーセ ) イが太度があらく弱目 垂直の方向にはびや鼓】 センイか太く強目 腰部 ーセンイか畑 ( 策ら / 、 ( 弱臼 腹部

79 カービング法工程 5 べへフ No. B 200 ⑤べべラ NOB200 でカットした部分を 浮き上がらせます。花や葉のどこが 上になる部分かをよく見て、工具の 厚味のあるはうをカットした線にピ ッタリそわせて、続けて打つように し、なめらかな線を作ります。 注裁ちくすなどを使って練習して みましよう。 べンナー No. V 407 ⑥べンナー No. V407 を使って、葉脈の 部分を打ちます。 No ℃ 431 の葉脈の反 対側を斜面にそって工具の片側をや や上げ気味にして打ちます。流れに そってリズミカルに

47 トさいスポンジを ます。 らラッカー仕上げをします。 クラフトかできたら着色しす。ゴム底より 5 スリツ。、 はります。かかとの部分は二枚重ねま 靴べら着色したら表裏をしつかりはウォールポケット裏に床皮をはって ラッカー仕上げをします。甲の部分は クロスステッチでゆったりとかかります。回りをシングルステッチでかかり り合わせ、回りをふのりでみかいてか回りをかかり、中心に穴をあけます。 ロ 200 4 引あ 6 70 229 デ 203 0 208 Z フ・ カ 実物大の 0 ①ウォールポケットの後ろ側と②スリッパ アイ色は①ウォールポケットアカ色は②スリッパの底クロは②スリッパの甲側 V な 07 u770 P27 ヨ 5722 4 0 B 28 ①ウォールポケットの表 C の 7 使用革渋牛 ( 428 203 208 4 2 c ← 25C → テコラティ / 、・カ、ソト 5.5c 36C ◇ ◇ ( ◇ ハト目定 F890 0705 0722 ら ③靴べら

0 ロ 00 00 ロ 37 染料の配合について ・原色の配合によって新しい色ができます。 ←両端から黄色と青を塗ってみました。絵の具の場合と同 しように、混ざった部分が緑になっているのがわかります。 茶 ( 当 ) 黄田 0 % 染 料 の 白なめしの革 の場合はこの 通りの色にな ります 黄 ( を ) 青田 0 % 青 ( 当 ) ↓茶 0 % ^ 染めた革の色〉 皮の のも な染 ^ 染めた革の色〉 〈染料の配合〉

21 ④表革と裏革に 札入れの仕上げ方 ・だれでも簡単にできます・ 三本目打ちでヘりから 3 ミリ入った所に穴を あけます表と裏は合印をつけて穴の数を合わせてください。 ⑤表革と裏革を合わせます。 ⑥回りを革レースでかがります。 木槌でたたいてなじませます。 かがり終わったらレースを ③広い部分は綿か柔らかい布で色をすり込みます。染料が乾 ワックスなど塗ると艶が出て汚れ止 いたら皮革用ラッカー めになります。

ンをの F ソ カービング法工程 7 No. S 705 ⑦シーダー NOS705 で花芯を打ちます。 すき間なくしかも重ならないように 注意します。 注あまり強く打っと穴があく場合 もありますからカを加減して花芯ら ( 0 ' バックグランド No. A 104 0 、 1 ⑧バックグランド No. A104 でバックの 部分を埋めます。全体の凹凸が平均 になるように打ちます。 注水気が多すぎると革が伸びます。 工具の方向を合わせて流れをそろえる。 ⑨最後に仕上げのデコラテイプカッ トをします。リズミカルな線を表現 することによってでき上がりが違っ てきます。このカットは少し湿り気 を与えてするはうがきれいにできます。

①クッションの裏 フリルの染め方 田田 第翩第ー 第を一房当新 をョを 史物大の一 ②傘立て /. 4c 直径 2.5c ①クッション図案を写し、カッターで切 ったところをベべラで打って線をはっ きり出し、部分的に他の工具を打って模様 を浮き立たせます。 ②傘立て着色した牛床を、順々にレース でかがって仕立て上げます。 3.7c 38C 図イ立置 40C l.5c 17c 10c 08C 3c 10c ー→ 円 5c 3.3c 32C c 阯 6.5 じ l.5c 4

ハンド・ハック渋牛ミリで裁断します。 図のように花柄をクラフトします。穴 はまちと数を合わせること、角の部分 は一つの穴にレースを二度くぐらせて きれいに仕立て上げましよう。 ぞうり実物大型紙は革の材料店へお 問い合わせください。 ネクタイ渋ゴードで裁ちます。スタ ンピングをして着色したら上前分と下 前分を、リそいで接着し、ラッカーで 仕上げます。 08 c 図案位置 図案位置 2 1.3 c 3 比 ①ブックカバー製図 ←ブックカバー表図案 渋牛凵ミリで裁ちます。図 ブックカバ のようにクラフトをし、見返し分を合わ せてシングルステッチでかがります。 花びん市販のプラスチックの筒に、 ジのバッキング法の手法を使った作 ロ 0 田 98 P206 ①ブックカバー裏図案実物大の %

78 カービング法工程 3 ~ 4 カモフラー ンユ No. C 431 ③次はスタンピングをします。 No ℃ 431 を使って、花弁、茎、葉脈を 打ちます。線の流れにそって等間隔 に打っていきます。 打ち方一左手の小指を革の上にあて て、他の 4 本の指で工具を革に垂直 に立てて持ちます。右手で木槌の中 心が工具に垂直にあたるように叩き ます。 ( 木槌は柄か胸に平行になるよ うにし、槌に近いところを軽くにぎ るとねらいがはすれません ) ーダー ペ工アシェ No. P206 ④ペェアシェーダー No. P206 を使い 全体にふくらみと陰影をつけます。 カットした線から少し離して打っと、 打った部分の色が少し濃くなります。 色が変わらないのは、湿り気不足か 打ち方が弱い場合です。 注時々水分を与えながら作業を続 けます。

カービングの仕方 モテラ と。裏が湿っていて表が少し乾き 常におしは、りタオル程度に保っこ 注 2 革は全体によく水気を与え、 から爪のあとなどに気をつけまし 注 1 一度ついた印は消えません 図案の写し忘れがないか調べます。 あてて線を引きます。終わったら で写します。直線の部分は定規を て、図案をモデラ ( または鉄筆 ) 次に革を平らなものの上に置い せます。 ませ、軽く絞って革の表面を湿ら 写しとります。スポンジに水を含 ①トレーシングペーパーに図案を 加減が最上。 / にい一 スーベルカッター ( 角度調整をご使用下さい ) 角度に気をつけて砥ぎます。 注 1 カッターが切れなくなったら ないように気をつけます。 切ります。線の接点はぶつかり合わ 曲線はカッターを回転させながら さにカットします。 ルカッターで革の厚さの ~ みの深 に革を置いて、図案の線上をスーベ ②大理石 ( または合成ゴム板 ) の上 カービング法工程 1 実物大札入れ