学校 - みる会図書館


検索対象: 大地(四)
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1. 大地(四)

あるのだとたすねたい凝問が越るのだが、元は、その疑問をおさえつけなければならなかった。 2 彼は自分に言いきかせた、将来自由を得るにちがいないのだと。また、こうも思った。父にした がえば自由がないのはきまっているし、すでに同志とともに運命の賽を投けた以上、ほかに進む べき道はないのだと。 それで近頃は指令されたとおり自分の義務をはたした。行進の日は旗の用意をした。彼の字は 明瞭で、ほかのものより上手だったので、学校になにか要求するときには要求書を書いた。そし て学校当局が要求を入れないというので同盟休校をするような場合には、彼も学校を休んだ。し かし、学課におくれないようにと、ひそかに勉強した。また彼は労働者の家を訪ねては。 ( ンフレ ットをくばって歩いた。それには、彼らがいかに酷使されているか、賃銀がいかにすくないか、 彼らのおかけで経営者がいかに肥えふとっているかといったような、みんながすでに知っている ことが書いてあった。こうした男女は字が読めないので、元が読んでやるのだが、彼らはよろこ んでそれをきいて、自分たちが思っていたより酷使されていることを知り、おたがいにびつくり して眼を見あわせ、口々に叫ぶのだった。 「うん、まったくだ。おれたち腹いつばい食ったこと がねえんだからなー・・・ー」「うん、わしらは夜も昼もなしに働いて、それでも餓鬼にろくすつぼ食わ せられねえんだ。・ - 。ー」「わしらのようなものには楽しみはないよ。今日も明日も、いつまでたっ いかに自分たちが酷使 ても同じことだ。毎日、稼ぐだけ食っちまうんだからな」そして彼らは、 されているかを発見し、血に飢えたような絶望的な根を見合わせるのであった。 冫ししかなかった。彼らがっ 彼らの姿を見、彼らの言葉をきくと、元は気の毒と思わないわけこよ、 ねに酷使され、子供たちは栄養不良で顔色がわるく、紡績工場や外国人経営の機械工場で毎日長

2. 大地(四)

なかったけれど、彼の自覚していない多くの点で、彼の行くべき道はさだまっていたのである。 もし誰かが、「これからの人生を生きてゆく準備が、どんなふうにできたというのかね ? 」とた すねたら、彼は本心から、つぎのように答えたであろう。「ぼくは立派な西洋の大学を卒業しま した、しかもその国に生れた連中よりも優秀な成績で」いかにも誇らしげにこう言ったであろう が、その外国人の大学生たちのなかに、つぎのように彼のことを悪く言っていたものがあったと いう思い出については、きっと何も言わなかったであろうーー・「それは、誰だって、糞勉強ばか りして、ほかのことは何も考えなければ、優等の成績はとれるさ。しかし、大学というものは、 それだけのものじゃない。学校には学校の生活がある。ところが、あの男ときたら、本にかじり ついているばかりで、何もしないのだからねーーー学生生活にはいっさいかかわりをもたないのだ からね いったい、みんながあんなふうだったら、大学のフットボールやポートレースは、ど うなると田 5 う ? 」 元はそれらの、いつも仲間同士で活動することの好きな、ほがらかなこの国の青年たちが、自 分のことをこんなふうに言っているのを知らぬではなかった。彼らのほうでも、べつにかげでこ そこそいうのではなく、講堂あたりでしゃべっていたのである。だが元は平気で胸を張って歩い ていた。教授たちの賞讚や、幾度かの授賞式のときにいわれた言葉によって、彼は引け目を感じ ずにいられた。授賞式で彼の名が一番に呼ばれたことも珍しくなく、そのたびに賞を授与する人 の口から、「国語のちがう国で学んでいるにもかかわらす、他のものをしのぐ好成績をあげた」 ういうやりかたが仲間からきらわれるのも承知 という言葉をきかされたのである。それゆえ、そ の上で、元は誇りを失わすに勉強をつづけてきたのであった。彼は自分の属する民族の能力を発

3. 大地(四)

ればならないことのような気がして、いつも心をかきたてられはしたが、なぜ祖国は救われねば ならない状態にあるのか、たとい救うにしても、何から救うのか、またこの衵国という言葉の意 味はどんなものかということさえはっきりわからなかったので、カの持って行きようがなかった。 父の家にいた子供の頃、家庭教師がそう教えたときも、彼はこの救国という衝動をおぼえながら も、やはり当惑を感じ、なにかをしたいとは思ったが、なにをしていいかわからなかった。軍官 学校では、外敵によって祖国に加えられている害悪について、耳にたこができるほどきかされた が、父もまた敵だというので、やはりはっきりとは理解ができなかった。 この都会の学校でも同じことであった。彼は孟が同じことを、いかに祖国が救われねばならな い状態にあるかという、ことを語るのを、しばしばきいた。なぜなら、孟は主義のことを語らない ときは、救国のことばかり語っていたからである。彼はこの頃すっと秘密の会合で忙しくて、ほ とんど学業など見向きもしなかった。そして、彼やその同志たちは、いつも学校や市当局に抗議 文をつきつけたり、外敵、不平等条約、市政府や学校の取締り規則など、彼らの希望にあわない ものには片端から反対を叫び、旗をかついで市内を行進した。 , 彼らは多くのものに、たといその 人たちの意志に反してでも、この行進に参加することを強制した。孟は軍閥の頭目にも劣らない ようなすごい顔をして参加を強制し、ぐすぐすしている学生をどなりつけた。「諸君はそれで愛 国者といえるか。外国人の走狗ではないかーーわれらの祖国が外敵によっていまや破減させられ ようとしているときに、諸君はダンスをしたり遊んだりしているのかー ある日、元が忙しくて、そんな行進に参加するひまがないというと、孟は元に向ってさえ、ど なりつけたものだった。盛なら、孟が寄ってきて、たけりたったことを言ったところで、例の愉

4. 大地(四)

この新しい都会で、元は自分の生活と仕事とを見出した。彼は本類を入れた箱を開ぎ、書棚を 買ってきて本をならべた。また、彼がアメリカで実らせた植物の種子も幾種類かあった。新類別 に袋に入れてあるその子を見ながら、この黒い重い土に蒔いて、はたして育つだろうかと不安 になった。彼は一つの袋をやぶって、種子を手のひらへのせて見た。彼の手に握られているのは、・ 大きな金色の、土におろされるのを待っている小麦の粒であった。これを試作する土地をます手 にいれなければならないと思った。 いまや彼は、つぎつぎと迎えては送る日と週と月の車の回転にまきこまれた。彼は毎日学校で 日を送った。朝になると学校へ行く。校舎には新しいのもあれば古いのもあった。新しい校舎は セメントと貧弱な鉄筋の急ごしらえの西洋式の殺風景な灰色の建物で、壁はすでにはげおちてい た。しかし元の教室は古い校舎のほうにあって、建物が古いので、学校の当局者は、こわれた窓 さえ修繕しようとしなかった。秋の日ざしは、あたたかく黄金色に奥のほうまでさしこんできた。 はじめのうちは元も、なんとも言わなかった。 ドアが古くなってこわれて役に立たなかったが、 @ しかし、冬が近づくとともに秋もきびしくなり、十一月が、北西の沙漠から吹いてくる強風の翼 地にのって哮しながら訪れ、こまかい黄砂が、あらゆる隙間から吹きこんできた。元は、外套に くるまってふるえている学生のまえに立ち、まちがいだらけの英作文をなおしたり、砂をまじえ 大 た風に髪を吹かれながら黒板に作詩の法則を書いたりした。しかし、いくら教えても、ほとんど 効果はなかった。学生の心は服のなかでからだをちちこめることだけに向けられていたからであ る。しかも、多くの学生は、服が薄いので、いかにちちこまっても、寒さが防げなかった。

5. 大地(四)

じじっ美齢はおどろいていた。茶椀と箸をそ . っとおき、なんと答えてよいかわからず、じっと 老夫人を見つめていた。しかし、すぐにひくい蚊のなくような声で、「わたし、どうしても承知し しいえ、そんなことはありません , と夫人はま なければならないのでしようか ? 」と言った。 じめな顔になって答えた。「いやなら承知する必要はありません」 「では、おことわりします」と美齢は安心したように顔をかがやかせながら、うれしそうに答 えた。それから言葉をつづけた。「同級生にも結婚させられた人がいて、みんな学校をやめたく ないと言って泣いています。それで、わたしもびつくりしたのです。ありがとうございます、お 母さま , そういうと美齢は、いつも静かでひかえめなのに、いそいで立ちあがると、感謝をあら わす昔からのしきたりどおり、夫人のまえに身を投け出して、おじぎをした。しかし夫人は彼女 をたすけおこし、片手をからだにまわして抱きよせた。 それから夫人が元のほうを見ると、彼は顔から血の気がうせて蒼白になり、泣くまいとして歯 でかみしめているくちびるまでが蒼白だった。夫人は彼が気の毒になり、娘のほうを見て、やさ しく言った。「こんなことがあっても、あなたは元がきらいにならないでしようね」 g すると彼女は、いそいで答えた。「もちろんですわ、お母さま。元はわたしの兄さんなんです 地もの。好きですけど、結婚したくないだけです。わたしは誰とも結婚したくありません。学校を 卒業して医者になりたいのです。いくらでも勉強したいのです。女はみな結婚します。でも、わ 大 たしは、ただ家や子供の世話をするだけのような結婚はしたくありません。わたし医者になる決 9 心をしています ! 」 美齢がこう言ったとき、夫人は勝ちほこったように元のほうを見た。元もこの二人の女を見た

6. 大地(四)

師も、ひそかに言っていた。 「いっかわれわれは政権を得し、新しい国家をつくらねばなりま せんーーー・」そして軍官学校でも同じことをきかされたし、いまも同じことをきかされたのである。 しかも、それは多くの人にとって新しい叫びであった。商人の子、教師の子、静かに暮している 普通の人の子、退屈な平凡な生活を送っているこうした息子たちにとって、これほど大きな叫び は、いままでになかった。新国家の創造を語り、国家の新しい興隆を見、外国人に戦いを宣する ことは、あらゆる平凡な青年に大きな夢をあたえ、支配者、政治家、将軍としての自分を空想さ せた。 しかし元にとっては、その叫びはそう珍しいものではなかったので、ほかの人たちと声をあわ せて高らかに叫ぶことがでぎなかった。だから彼は、「どういう方法で実行するのですか」とか 「学校に行かず、ただ示威行進にばかり時間をつぶして、どうして国が救えるのですか . とたす ねて、しばしば彼らを困らせた。 しかし、しばらくすると、彼は沈黙をまもることをお・ほえた。なぜならば、ほかの連中はこう した話をひどくいやがるからである。また彼がほかの同志と同じ行動をとらないと、孟ゃあの女 酌の立場が苦しくなるからである。孟は二人きりのとき、彼に言ったことがあった。「上部からく る指令に疑間を持っ権利は、きみにはないんだよ。われわれは服従しなければならないのだ。そ 地 うすることによってのみ、きたるべき偉大な日のための準備ができるのだからだ。・ほかの同志に 冫。しかないよ。いとこだからえこひいきしをし 大も許さないのだから、きみにも質間を許すわけこよ、 ていると言われるからね」 そんなふうで、自分に理解できないことでも服従しなければならないとすると、どこに自由が

7. 大地(四)

して、そのあとに学校をつくる計画を立てている。この新しい時代には、民衆は神社仏閣を必要 : ばくは陸軍大尉で将軍の副官をしているが、 としないからだ。そのかわりに科学を教えるのだ : 将軍は軍官学校時代にきみを知っているそうだ。そして、『ここには彼に働いてもらいたい場所 があると元に伝えてくれ』との話であった。そして、それは事実なのだ。将軍が最 ~ 咼首脳部の勢 力のある人に話してあるから、きみは、ここの大学で、なにか気の向いた講義をしてくれればい 。そうすれば、きみもここに住んで、この都市の建設に協力してもらえるというものだ」 こ・の意気天をつくような手紙を読むと、元は、 ( これがあのお尋ね者だった孟の手紙なのだ しかも彼は、こんなにえらくなっている ! ) と思って非常にうれしかった。また、祖国が早くも 元に地位を提供してくれたこともうれしかった。彼は、この問題を心のなかで一、二度考えてみ た : : : 自分はほんとに若い人たちに教えたいと思っているだろうか。国民に奉仕するには、おそ らくそれが一番の早道かもしれない。しかし、帰国早々で、まだすまさなければならない義務が あるので、それをすましてから、よく考えて決定することにした。 義務というのは、ます第一に伯父や伯父一家のものに挨拶に行かなければならないし、三日後 纒には愛蘭の結婚式があるし、それから父にも会いに行かねばならなかったからである。帰国して 地みると、父から手紙が二通きていた。 一、二枚の紙に書いた、老人らしい大きな読みにくい、お ぼっかなけな筆蹟を見ると、彼はなっかしい気持が動いて、かっては父を恐れ憎んでいたことな ワン・ホウ ど忘れてしまった。というのが、この新しい時代では、王虎将軍もまた忘れさられた舞台上の老 と 優のように影が薄く思われたからであった。そうだ、ぜひ帰って父に会わなくてはいけない、 彼は思った。

8. 大地(四)

するに、わが国も現代のほかの国と同じようなものだ。どうしてあんなに心配したのだろう ) と 考えて、ほっと安心した。 事実、彼には、そんなふうに思われたのだ。建物や道路や民衆が貧しく見すぼらしく見えやし ないかと、内心ひそかに心配していたのであるが、そうでもないことを知って満足した。彼の外 遊中、老夫人は、それまで住んでいた小さな家から、洋風のすばらしい大きな家に移っていたの で、彼のその気持は、なおさら、うそではなかった。最初の一日、一緒にその家へ帰ったとき、 老夫人は元に向って言った。「愛蘭のために引越したのです。前の家では、お友達をお招きする にも、狭くて見す・ほらしいって愛蘭がいうものですからね。それに、わたしのほうでも前からそ うしたいと言っていたとおりにしたのですよ。そうです、美齢を引き取ったのです : : : 元、わた しはあの娘が自分の子のような気がするのです。わたしの父と同じに、あの娘が医者になること は、あなたに知らせましたかしら。わたしが父から教わったことは、すっかり教えてしまったの で、いまでは外国人経営の医学校へ行っています。学校があと二年ありますが、卒業しても、も う何年かは外国人の病院で修業しなければなりません。内科のほうなら、わたしたちの医学のほ うが適しているということを忘れてはいけないと、わたしはあの娘に言っています。それでも、 切開したり縫ったりする外科のほうは、外国のほうが上手であることは否定できません。美齢に は内科も外科も勉強させています。そのほか、美齢は捨児の世話も手伝ってくれます。相変らず 街には捨児がありましてねーー・革命があってから、若い男女が自由にふるまうことをおぼえたの で、このごろでは捨児がふえたのですよ」 ・ほくが留学するころは、ほ 元は驚いて言った。「美齢はもっと子供だと思っていましたよ

9. 大地(四)

266 彼女の手紙を手にしたまま、いままで自分がこのことに思いおよばなかったことを、元はふし ぎに思った。冬は乾燥していて晴れた日が多かったからである。それ以来、彼は二つの建物をか こんでいる煉瓦塀の隅に陽のあたるところを見つけて、そこで授業することにした。通りがかり の人が笑っても、彼は勝手に笑わせておいた。とにかく陽の光はあたたかかっ・たからである。美 齢が、新しい校舎ができるまでのつなぎの、ほんのちょっとした思いっきを、こんなにすぐに考 えだしたことで、彼は、なおさら彼女を愛せずにはいられなくなった。こんなにすぐに返事がき たことが、彼に一つのことを教えた。彼が自分ではどうしてよいかわからないことをたずねてや ると、いつも彼女からは、すぐに返事がきた。そこで彼もずるくなって、困ったことがおきると、 いっさい彼女に相談した。恋愛めいたことには彼女は決して返事をよこさないが、処置に困るよ うなことを相談すると、熱心に意見を書いてよこした。それで、やがて二人のあいだには、秋風 に吹かれる木の葉のように、しげしげと手紙がとりかわされるようになった。 初冬のこのごろの寒さに対抗して血をあたたかくする方法を彼は、ほかにも発見した。それは 学生たちに畑で労働させて、外国種の小麦の種子を植えさせるという方法である。学校では、生 徒の数に比較して教師がすくないので、元は、いろいろのことを教えなくてはならなかった。い たるところに大きな新しい学校が、これまで教えられていなかったあらゆる新しい外国の学術を 教えるために開設され、青年たちは、あらそって入学したが、新時代の知識にあこがれる学生の すべてに教えるためには教授の数が足りなかった。それゆえ、外国に留学していたというので、 元は、かなり名誉ある待遇を受け、知っていることは何でも教えるようにと言われ、こうして

10. 大地(四)

最初、元はこのことについて学長に書面で報告した。学長は七週間のうち五週間は海岸の大都 % 会へ行っていて、そんな手紙には一顧もあたえなかった。それというのが、彼は多くの官職をも っていて、そのおもな仕事は給料を集めることだったからである。そこで元は憤慨し、直接に教 育の最高首脳部に会って、窓ガラスがわれていることや、床板に裂け目ができているので足のあ いだからはげしい風が吹きこんでくることや、ドアがしまらないことなど、学生の窮状を訴えた。 しかし、教育関係ばかりでなく他にもたくさんの職務をもっているその要人は、うるさそうに 言った。「しばらくの辛抱だーー - 、しばらくの辛抱だよ。あるだけの金は新築のほうにまわさなけ ればならないのだーー古いむだなものの修繕には使えないのだ ! 」これは、この新 ~ 目府のいたる ところで耳にする言葉であった。 元は、その言葉ももっともだと考えた。そして、新しい校舎や、寒さがはいる隙間もない、暖 房装置の教室を近い将来に想像することはできたが、さて眼前の事実としては、冬が深まるにつ れて寒さは日一日と強くなって行った。できるものなら、元は自分の給料をさき「・大工をやとっ て、一つだけでも寒風の吹きこまぬ教室をつくりたかった。なぜなら、しばらくするうちに、彼 は現在の仕事が好きになり、教えている青年たちに愛情を感じてきたからである。ここの学生は、 あまり金持の子弟はいなかった。というのは、金持連中は、外国人教師がたくさんいて、教室に は暖房装置があり、食事のせいたくな外国人経営の私立学校へ子弟をやるからであった。しかし、 新政府によって開かれたこの国立の学校は、すべて官費なので、小商人の息子だの、貧乏教師の 息子だの、土地にしがみついている父親よりも出世しようと思って入学してくる田舎出の秀才な どが多かった。みんな若く、服装も貧しくて、栄養もわるいが、元は、彼が教えることを理解し