完全装備で一歩ずっロープを渡るテスト生。重くバラ ンスをとりがたい軍装を付けての渡行テストだ。テスト 生はそろそろと下方を見ながら進む。谷問の向こう側に 立つ軍服姿の人が採点や注意をうながす教官だ。 マ MG 射撃ポイント。ニ人一組のテスト生は , このポイ ントで一人が射手 , 一人が弾薬手として作業 , 次いで交 代し , それぞれが一般火器の取り扱い法を採点される。 写真は弾薬手が弾薬箱から取り出した弾帯を MG3 に装 境し , 発射の用意をしているところだ。 ーを マ MG3 の空包射撃。地上部隊はグリーンのプラスチッ ク製薬莢を持つ空包を使っているが , 山岳部隊の空包は すべて真鍮製だ。これは恐らく雪中窈氏温での発火性 , 破損 , 銃身内への張り付きなどがプラスチック製に比べ て優れているからだと考えられる。 物 △テストを終わったテスト生達。重いへルメットをぬぎ , 日なたて充の手入れを 行なう姿はきびしいテスト後のホッとした表情だ く対戦車火器カール・グスタフ無反動砲 ( グランツェ ) の照準 , 射撃訓練。カー ル・グスタフを構えるテスト生の右側にいるのが採点官だ。カール・グスタフの 照準器スコープは訓練用の特殊なもので横 90 。に補助スコープがあり , ハーフ・ ミラーでテスト生の照準精度を右側の教官も見ることができる。 曇・ :. 3 ッ 1981 年 9 月号 67
山岳歩兵大隊のテスト 完全装備のテスト生背面。 完全装備のテスト生側面。 、一み . 第イル 入隊後 6 か月を過ぎ ると , 各種の訓練の成 果をみるためのテスト が行なわれる。テスト はあらかしめ決められ たルートを完全装備の 2 人一組で行動し , 決 められた各ポイントで 銃の発射 , 分解作業 , MG の射撃 , 雪中行軍 , ロープによる谷渡り , 対戦車無反動砲カール ・グスタフの照準等を 行ない , 教官の採点を 受ける。各ポイントに はいうまでもなく教官 カゞ待っている。 く出発前に隊員の一人に頼 んで , 持ち運ぶ装備を全部 広げてもらった。 G3A4 や 弾倉入れを始め , シャベル , 水筒 , 飯こ・う , ガス・マスク から着替えまで , これらす べてを身に付けて雪中を走 燾、第。たり移動する。 Gun
マ次のポイントは , 谷間に渡されたロープを伝って , 反対側へ移動するテストだ。 山間の作戦では , 谷間に橋を渡すことなどできない場合が多い。そこで体に安 マ射撃ポイントでの空包射撃。このテストでは照準姿 全のためロープで作られたハーネストを裝着し , このハーネストの一部フックを 勢の良否 , 身体の隠蔽法等が採点の対象になる。 谷間に渡したロープにかけ , 万一の落下事故に備える。 射撃ポイントで空 包の射撃を行なった 後に , G3 の分解 , 手入れ , 再組み立て をする。戦場での故 障排除を想定したこ のテストでは , 銃に 泥や雪を付けすに分 解作業 , 手入れを , し、かに素早く行なう かで採点される。 1981 年 9 月号 くテストは完全装備を付けての全力走行から始められる。このテストは , スキー は用いずもつばら 2 本の足を使う。そのため靴の上から防湿のためのレギング ( き やはん ) を装着する。 マ銃を組み立てた後 , 雪中をほふく前進する。銃に雪をあまり付けないように注 意される。時として銃ロ部に多量に侵入した雪は , 思わぬ作動不良や故障の原 因となるからだ。
テストを兼ねたこの スキー偵察演習は , シ ・マイスタ ー・シャフトと呼は・れ , より実戦に向いたノヾイ アスロン競技と考えれ は、良い。約 5 km のコー スをスキーをはき , 分 隊 ( 6 人 ) 単位で参加す る。背のう加重は銃を 含め llkg 以上と定めら れ , 各自この背のうを 背負ってコースを回る。 コースの各競技点では , 手榴弾投げ , 小銃の狭 窄射撃を行ない , 分隊 ごとの成績を争うグル ープ競技だ。 く出発前の選手。ライフル の G3A4 は銃床を縮めて短 くし , 背負った背のうにペ ルトで固定する。ライフル は実弾を撃っため , 通常の フラッシュ・ハイダーが装 着され , プランク・アダブ ターは外されている。フラ ッシュ・ハイダーには雪よ けのマズル・カノヾーが装 着されている。 Gun
山岳部隊の教官を育成するヴィンターカンプ・シューレ ( 冬期戦闘学校 ) 他 , ロック・クライミングやその他の特殊戦闘技術を習 このヴィンター・カンプ・シューレは一般の山岳戦訓 練を終えた普通隊員の中から選ばれた兵士により , 高度 得し , 最終テストにパスすればヒーレスペルグ・フュ の訓練と技術を習得させる。今回のルポルタージュでは , ーラー " ( 陸軍山岳指揮官 ) の技能章が与えられる。 特にヘリコプターを用いた救助訓練をとりあげた。 , △ヴィンター・カンプ・シューレを始め , 山岳部隊の足になるべル 205 ヘリコプター。ベル 205 ヘリコプターはアメリカがオリジナルだが , 西ドイツで UH ー ID の名称でライセンス生産され , 現在 406 機を保有している。乗員 2 名の他 , に名を輸送し , 最大行動半径 520km の 性能を持つ。 くヴィンター・カンプ・ 連絡 , 偵察用に用いら れる S. E. 3 田 B ヘリコプ シューレ隊員。このヘリ には兵士をロープで降下 , ターと乗員。ヘリコプタ 吊り上げることのできる ーの乗員は全員 , 大型の 機構が組み込まれている。 ショルダー・ホルスター 隊員もけん引用のハーネ に P 1 ( ワルサー P 38 ) を ストを体に装着し , 赤色 装備している。 S. E. 引 8 の特殊ヘルメットを被っ B ヘリコプターはフラン スのオリジナルで , 乗員 ている。 5 名を行動範囲 565km で移動できる。 Gun 72
キをなくヴるためガ , フラスチッワ板ガ組み込まれてい ガコンハワトになり , 18 連のマカジンを入れてもワリッ フに乙リガないわけだ。 なるほど , 何ら複雑なメカもなく , シンフル・フロー フレー乙右の内イ則には , アイスコネ・ワターを兼ねたト リカー・ハーガ通っていて , タフル・アワションてはハ ハッワのサフマシンカンのようだ。シンフルっいてに ンマーを , シンクル・アつションてはシアを引くように エジェワターもエキストラワターもイ寸いていない。 マカジンの角度は垂自に近く , フィーティンクのトラ なっている。 何ともシンフルなメカ二ス乙てはないガ / カハメン フルもなさそうだ。まあ ~ 何とガ 9 ミリ・ハラのハワー に耐えられそうだ。ひとつの心配を除けは・・・ 。その トのようにメイン・スフリンクガクリッフ ( ハッワ・ス トラップ ) の内イ則へきていないのて , グリップ・サイス ミ一 し = 三ニ △ディスコネクターを兼ね たトリガー・パースライ ドに当たる部分が大分減っ てきている。あまり減ると ディスコネクターの役目を しなくなり , フル・オート になる可能性がある。 、セフティを止めているピ / 。このビンを抜くには , ますリア・サイトを取って から外側へ抜く ( 内側へ抜 けるクセをつけないため ) 。 テスト中 , このビンが内側 の友けてきて , ハンマー メカニズムのところのプラ スチック・インサートに引 っかかり , スライドが動か なくなったことが一度あっ 、エキストラクターもエジ ェクターもない。 △ハンマー・メカニズム部の 両側にもプラスチックが埋め 込まれている。スプリングは シア用もハンマー用もコイル ・スプリングだ。 マガジン・リップの形に問 題はなく , マガジンからチェ ン / く一へのタマのフィーディ ングはスムーズだ。 Gun 86
ワ・エンフォーサー・アカテミーとしては , とにガくチ ャレンジヴるのだ。と , いろんなスタイルて , たらまら もはやこれまて。ショッワ・ハッファーは , 500 発く ハミ出している。最後端の 2 枚のスチール板ガ割れてい 案の定 , フラスチッワの部分ガガなり傷んて , 一部ガ ーガとうなっているガ気になる。 こて , 一度分解してみないと , ショッワ・ハッファ ガ救いといえる。といっている内に , 500 発を撃らっく ガないようだ。そして , トリカー・フルの軽いことだけ P18 は 1 発中より , 3 発中のタマ数て勝負ヴるし 再びマルファンワションの可能性ガ大きくなる。 こともてきない。スライドを締めてカタをなくヴれは , ガなり問題ガある。カタカタのスライドては , どうヴる 300 発を撃つ。なガなガ決調てある。精度 ( サイトの ) は しガし , 車用にも , この P18 は何の目的て作られをのだるう ? ロー・エンフォースメント用にも , ター・ブッ らい撃ったひに交換ガ要のようだ。 92 00 ト用にも失格だ。ギャンク・スターだって相手にしてく れないよ。ても , 何とガまともなものにしてやりたいも の。ショッワ・ハッファー , リコイル・スフリンク , マカジン・キャッチ , スライドのカタッキ等の改良によ り , 使いものになると思うの。 アメリカのカン雑誌「 GUNS & AMMO 」のテスト・レ ホートては , レホーターガ頭にきて , P18 を投けつけた そうだ。まったく , このままてはタタキつけられてもし ガたガないような P 18 なのをよ。 金とひまガあれは , 見らガえるようにインフルーフて きそうガ , そのどららもないのて , コミ稽へ捨てるこ と ( こヴる。 何ガウージーのメカだ / 何ガ元頁丈 , ガつ長持らだ / ふさけるな / といって , P18 を地べたにたたきつけた レホーターの気持らも分ガる。 ストレート・プローパックの発射パレルは 5 % インチと 少々長めだカ前方の重量が軽いため , マズル・ジャンプ はかなり大きい。 カートリッジ群 く P18 と今回のレポートてイ吏用した Gun
0 を M629 は今のとこる非常に入手困難て , 持ってる人も なガなガ売りたガらないのだガ , 運良 < 私にもチャンス ガあって , モーセル・ た。サーテ , どんなテストをしようガと思案している時 , F B ーエージェントのためのファイア・アー乙ス・トレ 二ンワガあるガら SWAT こっこはガりやってないてを まにはこつらにも米ないガという誘いガあった。そうい えは , この頃の私は , 秋を倒ヴ手段としては G UN より も毒薬ガフービー・トラッフの方ガ良さそうだと考える ようになり , そっらの方に凝っていて , T 日 C には 3 ガ 月以上も御無沙していた。こんなことを書 < と , 『イ チローはとこまてフッソーな人間になるつもりだ ? 』と 思う読者もいるだろうガ , いったんコンハットというも のを習い始めたガらには , そのくらいまて深入りしなく ては一人前になれないし , G IJN を使ってしガ戦えない というのては , あまりにも単細胞てワラシッワにヴきる というものてヴ。 このハナシは長くなるのてこれくらいにして , まあ , そんなわけて , ひとつ今ロは 9 ーティー・ハリーよろし く , 44 マクナ乙て T RC のコースても走ってみようとい うことになった。もともと , 44 マワナ乙というカートリ ッジはコンハット用てはなく , イノシシくらいのサイス の動物を撃つ猟用のタマなのてあって , 人体に対しては そのワン・ランワ下の 357 マワナ乙てさえ強ヴきるの。 それは , 何に対してもパワーガあるに越しことはない ガ , ハワーガ上ガるとリコイルも強くなり , リコイルガ 強くなると GIJN のハネ上ガりガひとくなるため , 連射 のコントロールガ悪くなる。なら , ターケットに対し てきりきり奮効なところまてハワーを下けて , そのガわ り連射性能を上け , いわゆるファイア・ハワーを発揮さ せようというのガ現代ハンドカン・コンハットの考え方 △固い大木に撃ち込むと , ホロー・ポイントは侵入する前にはじ けるので , このように表皮を吹き飛ばす。 なの。 マ 4 なせか F B ーの連中が好きなコアーズのビール。シックス・パッ クに 1 発撃ち込んだら , 1 本が重傷て残りの 5 本は即死した。 44 マグナ ムならてはの破壊力だ。 Gun 20
が用いられる。他に変わったところとして , いわゆる山 山岳部隊の訓練 岳帽が制帽として残され , 雪中の白色カムフラージュ服 山岳部隊は , 山岳地帯における特殊作戦に従事するた が支給される等の特色がある。 大型の兵器として , 移送用のベル 205 型ヘリコプター め , スキーやロック・クライミング , ヘリコプター降下 連絡業務用 S. E. 318B ヘリコプター , 雪上車等を用いて 等 , 他の地上部隊にはない特別な訓練が多い。 いる。この他 , VW ジープや各種トラックは地上軍と同 今回のルポルタージュでは , 特に雪中訓練をとりあげ しだ。火砲で特別のものは , イタリア原案の 1 ()5mm M 56 山岳榴弾砲だ。迫撃砲も分解して運搬でき , 火砲の代用 フォト・ルボでは山岳歩兵第 232 大隊の基本訓練と , となるところから 81mm, 107mm , 120mm 等の各種が用 山岳歩兵第 221 大隊の入隊 6 か月後の 2 人一組の行動テ スト , さらに山岳歩兵第 221 大隊の分隊によるスキー偵 いられている。 軽便な対戦車兵器も重要な武器で , カール・グスタフ 察演習、、シーシュペー・マイスター・シャフト ' ' , そして 無反動砲 ( グランツェ ) とミラン対戦車ミサイルが数多く プロフェッショナルの山岳兵を育成するヴィンター・カ ンプ・シューレ ( 冬期戦闘学校 ) のヘリコプターを用いた 配備されている。 作戦演習を取材した。 第 1 山岳兵師団の 3 つの旅団の内のひとつのパンツア これらの訓練やテストは , 山岳地帯に雪が残っている ・グレナディア旅団は , 他の地上軍のパンツアー・グ レナディア旅団と同し編成と装備だ。マーダー兵員輸送 間に行なわれるもので , 残雪が消えるとロック・クライ ミングや山地行軍訓練が夏期のスケジュールとして始め 車を始め , レオパルト戦車 , ゲパルト対空戦車等によっ て武装を行なっている。 られる。 山岳歩兵大隊礎訓練 スキーによる移動は , 最も基本的な訓練だ。 ; 山地スキーのため , スキーの裏面にはシール ( 逆行止めのためのアザラシの毛皮 ) が装着される。 戦闘服の上には白色のカムフラージュつなぎを着用する。 いン一ト ゝー
00 = 00000 、をえ・ツ 0 、 0 はッキク・ボターを押しながら・ メタみ′ 方向に回転させる、イ 当曲げる 本誌て、も , H K ・ M P 5 シリーズについては数回レポー トしているのて、 , 読者も御存知のことと思う。国産小火 器第 1 号となったウージー S M G が , 建国なったばかり のイスラエルに与えた誇りと自信は計りしれない いざ 戦争となれば , 武器の供給を勝手に断たれるイスラエル にとっての自給自足は , 非常に重要な課題なのだ。それ は今や , タンク , 戦闘機にまて及んて、いる。 国産小火器第 2 号ともいうべく Galil アサルト・ライフル も国産され , 第 1 線部隊により使われている。 A K 47 の 影響を受けたアサルト・ライフルて , 現在米国にも入り つつある。 近い将来ぜひテスト・レポートしたいと考えている。 読者の多くから , 日本の 64 式はどうしたというリクエス トが多いのてすが , こればかりは米国て、もお目にかから ずどうしようもないわけてす。武器輸出禁止法がある限 り , 日本国内て、のレポート以外実現しないて、しよう。 量 : 約 3.6kg ( メタル・ストック付き ) : プローノヾックセミ / フノレ 9 mm >< 19 ( 9 mm ルガー・ノヾラベラム ) ウージー SMG テクニカル・テータ 作動方式 口径 重 全 約 4.12kg ( 25 発入りマガジン付き ) 約 3.5kg ( ウッド・ストック付き ) 約 4 kg ( 25 発入りマガジン付き ) 長 : 約 650mm ( メタル・ストックを伸ばして ) 約 470mm ( メタル・ストックをたたんて、 ) 約 635mm ( ウッド・ストック ) 銃身長 : 260mm 4 本右 254mm / 1 回転 発射速度 : 650 発 / 分実用最大発射速度 128 発 / 分 : スタンダード 25 発 , 32 発 , 64 発 照準線長 : 309mm 、マ・カ・二ジン サイト : リアーー L 型 100m , フロントー - テーノヾ ※輸入総代理店 : アクション・アームズ社 ー付きポスト ( 上下左右調整可 ) 200m 2 段切り換え Gun