そんごくう - みる会図書館


検索対象: 西遊記(上)
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1. 西遊記(上)

じび へいか ふく 伏させることはできず、かえって軍を労します。それより陛下がお慈悲を持ちまして、あれに斉 ろくな あた 天大聖の名のみの官を与え、『官有りて禄無し』にするがよろしいでしよう」 ろくな 「『官有りて禄無し』とはどういうことか」 ほうぎゅうあた 「名は斉天大聖ですが、仕事もさせず、俸給も与えず、天上において、ただやしないおいたなら じゃしんおさ ば、その邪心も収まろうかと存じます」 しようち ぎよくてい 玉帝は、さっそく承知され、金星を使者として花果山へつかわした。悟空は、金星が勅使と聞 でむか き、さいさきよしと、隊列を整えて出迎えた。 かんしよく 「大聖に申す。さきには官のいやしきをいとわれたが、『官職は、低きところより、しだいに昇 たいせい るもの』。聞けば、大聖には、斉天大聖の位を望まれている由。かれこれ反対はあったが、それ たいせい ぎよくてい がし大聖のためにとりはからい、玉帝にねがい出て、大聖をおまねきに参った」 なんてんもん これを聞くと悟空はおおいに喜び、いっしょに雲に乗って南天門にやって来た。 そんごくう せいてんたいせい さず 「よくぞ参った孫悟空。いまよりなんじに、斉天大聖の位を授ける。はなはだ高き位である故、 ゅめおろそかにいたすでないぞ」 ばんとうえん ぎよくてい せいてんたいせいふ 玉帝はこう言って、蟠桃園のそばに、あらたに斉天大聖府という役所をつくらせた。そこには ぎよくてい ごとせいかんごくう 役人がいて身の回りの世話をすることになっている。玉帝はその上五斗星官に悟空を送らせ、仙 しゅ そくじつにん 酒ふたがめ、金花十枝をくだして悟空の心をなごませた。悟空も喜び、さっそく即日任につくと、 てんたいせい たいせい せいてんたいせい きんかじっし ぞん せいてんたいせい きんせい かかざん たいせい ひく ・こくう きんせい ちよくし ゆえ せん のぼ 5

2. 西遊記(上)

ぎんかく 一んかく 金角はさかずきになみなみと酒をつぎ、両手で銀角に差し出し、 くうごそん さごじよう とうみ - う 「賢弟、おまえは先に唐僧、八戒、沙悟浄をつかまえ、いままた孫悟空と空悟孫をとりこにした。 これは大手柄だ」 、き ぎんかく 銀角は葫蘆を持っていたが、片手でそのさかずきを受けるわけにはいかない。そこでそばの倚 ごくうけしん きかいりゅう 海竜に葫蘆をあずけ、もろ手でさかずきを受けた。その倚海竜こそ悟空の化身であるとは知るよ ぎんかく しもない。見よ、かれはなにくわぬ顔で、かしこまり奉侍しているではないか。銀角はさかずき きんかく をほすと、また一杯を金角に返した。 おれ へんばい 「いや返杯にはおよばぬ。俺はここにあるのでお相手をしよう」 ′」くう と二人はたがいにゆずりあう。悟空は葫蘆をいただき、まばたきもせず二人のやりとりを見守 そでかく っていたが、すきをみて葫蘆を袖に隠し、毛を抜いてそっくりのにせものをつくり、ていちょう に捧げ持っていた。 銀角はさかずきのやりとりがすむと、真仮も見定めずその宝物を受け取り、おのおの席につい たからえ て飲みつづけた。悟空はそっと抜け出し、宝を得て心中ひそかに喜び、 おおとくい ころけつきよくそん 「魔物がいかに腕がたとうと、葫蘆は結局孫さんにもどったではないか」と大得意。 さて、これからどのような方法を用いて師匠を助け、魔物を滅ばすでありましようか。次回を 力いりゅうころ けんてい ぎんかく ささ まもの おおてがら ころ いつばい ころ はつかい かたて しんか ころ ししよう ほうじ まものほろ たからもの そんどくう 5 基ノ

3. 西遊記(上)

ひつうさけ る。さらにすすみ、いくたの衙門 ( 役所 ) の前を通ったが、どこもかしこも、悲痛な叫びが耳を きかい すがた ふるわせ、奇怪な姿が心を驚かす。 たいそう 太宗はまた聞いた。 「ここはどこか」 はんがん 判官は答えて、 ひかげやま 「ここは背陰山の後ろの、十八層地獄です」 「十八層とは何か」 「ではお聞きのほどを。 はくひ・こく そうじどく かこうごくしたぬ ばっっごく 十八層の地獄というは、火坑に落とし ( 火坑獄 ) 、舌を抜き ( 抜舌獄 ) 、皮を剥いだり ( 剥皮獄 ) 、 ちゅうちょうごくあぶらなべや かんびようごくちょうひ たいとうごく 碓で搗いたり ( 碓搗獄 ) 、あるいは氷中に凍らせ ( 寒氷獄 ) 、腸を抽き出し ( 抽腸獄 ) 、油鍋で焼 ちょうぎん′」く とうざんごく けっちごく ゆか・こく き ( 油鍋獄 ) 、刀の山を歩かせ ( 刀山獄 ) 、血の池に突き落とす ( 血池獄 ) 。そのほか、吊筋獄、 こくあんごくあびごくひょうかんごく ゅうおうごくほうとごくまがいごくしやほうごく だっかくごく 幽枉獄、鄧都獄、磨挂獄、車崩獄、脱殻獄、黒暗獄、阿鼻獄、秤杆獄などがあり、生前犯した罪 くさり により、それぞれの地獄に落ちてなわでしばられ、鎖でつながれ、鬼どもにおどされながら、顔 おう さけ まさに人 をしかめ、血をしたたらせ、天に叫び、地に叫びつつ助けを呼べど応ずる者なし。 しんき んあくむく あざむ と生まれたからには、心を欺くことなかれ。神鬼には何もかも明らかであり、善悪の報いは、お そかれはやかれいっかは来るもの」 おどろ がもん そうじどく こお さけ よ おに おか つみ プ 69

4. 西遊記(上)

ぬす ようしぎよくじようへ 羊脂玉の浄瓶か放「た光である。悟空は心中喜び、ひそかに盗み取ると、師匠も救わず急ぎ身を おうぎ キ一んかく ほうけん ひるがえして洞外へ駆け出した。門を出たとたん、金角が宝剣をさげ扇を持って、南からやって きんかく 来たのにぶつか「た。避けるまもなく、金角にま「こうから一太刀あびせかけられたが、急ぎ劬 とうん 斗雲を飛ばして空中に飛び上がり、雲をかすみと行くえをくらました。 さて金角が洞門に来てみると、屍がるいるいとして地をおお 0 ている。それがみなおのれの手 どうもん ひとかげ しかばね 下の屍なので、天を仰いで嘆息し、声を放「て慟哭した。泣く泣く洞門に入ると、人影もなく静 いしづくえ どうちゅうざ ひつう まりかえって、悲痛の思いいやますばかり。ひとり洞中に座し、石机によりかかっていたが、や こんこんねむ がて昏々と眠りに落ちていった。 どうもん きんとうん さて悟空の方は、劬斗雲をもどし、師匠を救うべく洞に来てうかがうと、洞門は開いたまま森 いしづくえきんかく せんにゆう 閑として音もない。そこでこ 0 そり潜入してみると、石机に金角がもたれてすやすや眠「ており、 せんす しちせいけんつくえ 芭蕉扇がなかば肩から抜け出し、七星剣は机に立てかけたままだ。悟空はそ 0 と歩み寄「て扇子 かみ を抜き取り、くるりと身を返して、ば「と駆け出そうとした。ところが扇の柄が、金角の髪の毛 ごくうぬす きんかく にひっかかったものだから、金角はっと目を覚まし、頭をもたげてみると、悟空が盗んで行くと せんすこし けん ころなので、あわてて剣を取って追っかけた。悟空は早くも門を跳び出し、扇子を腰に差し、両 ぎんかく てつぼうふ 手で鉄棒振り回して金角とわたりあった。 ばしようせん かん きんかくどうもん ) - つがし ヾし、 あお たんそく しかばね ししようすく どうこ ~ 、 どう ひとたち と おうぎえ ししよう すく きんかく ねむ よ きん しん 553

5. 西遊記(上)

こわだかよ 「さあさあ、わしといっしょに入ろう」と言って、天門に近づき、声高に呼ばわった。 てんもんてんしよう カナ せんにん 「天門の天将、ならびに吏応の方々、道を開かれよ。この方は下界の仙人。わたくしが玉帝の聖 し ぞうちょうてんのう 旨を奉じてお連れしたものです」と一言うと、増長天王らはさっと道をあけた。 きんせい これを見て悟空はなるほどと金星の言ったことを信じ、ともに肩をならべてゆうゆうと人って れいしようでん ぎよくていどぜん はいれい 行ったのである。金星は悟空を連れて霊霄殿に行くと、玉帝の御前にすすんで拝礼した。悟空は きんせい ことば そばでつっ立ったままお辞儀もせず、金星の言葉に、。 ひんと聞き耳を立てている。 ぎよくていみす 「仰せをかしこみ、妖仙を連れて参りました」と、金星が申し上げると、玉帝は御簾の中から、 ようせん 「して、その妖仙とはどれか」と言われた。 悟空は、ちょっと身をかがめて、 「この孫さんが、そうなんで : : : 」 ぎよくてい 玉帝のおそばの者たちはびつくりして、 ごぜんはいれい しし , 、癶」 ぶれいもの 「山猿めが、御前で拝礼もせず、第さんがそうなんでとは、なんたる言草だ。無礼者め」と、 ぎよくてい ろめきたつのを、玉帝が、 そんごくう じんしんえ 「孫悟空とやらは、下界の妖仙、はじめて人身を得たので、天上の礼を知らぬのであろう。まあ、 ゆる 許してやれ」と言われたので、おそばの者たちは、いっせいに、 「ありがとうございます」とお礼を申し上げた。悟空は、玉帝に向かって、このときはじめて最 ・こくう やまざる おお そん ・こくう きんせい ようせん りへ ようせん カナカナ そ きんせい てんもん ぎよくてい ぎよくていせし 6

6. 西遊記(上)

うらなづっ こいつ、占い筒みたいな音がする。そんなら師匠をいっ救い出せるか、占ってやろうか。 と、手でゆさぶりながらロの中で、 きこくし しゅうえきぶんのうこうしせいじんとうかじよ 「周易文王、孔子聖人、桃花女先生、鬼谷子先生 : : : 」 どうない と、むにやむにややっていると、洞内の手下どもがこれを見て、 そんごくうぎんかくだいおう うらな 「大王様、大変です。孫悟空が銀角大王を葫蘆に人れ、占いをしております : : : 」 こんばくひさん きんこっ 金角ははっと驚き、魂魄飛散し、筋骨はなえて、どっとばかり地にまろび、 「弟よ、俺とおまえとは天上界をはなれ、この界に来て、ながく山洞の主としてともに栄華を おしよう 楽しもうと望んでいたのに、こんな和尚などのためにおまえが命を落とし、兄弟の情を断ち切ら れようとは」 どうこく と声をあげて慟哭すれば、満洞の妖怪たちもいっせいに泣きむせんだ。 はつかい こうけい 梁につるされていた八戒、この光景を見てこらえきれずに声をかけた。 「これ、化け物よ、そう泣くな。死んじまったんだからしようがない。それより、はやいとこ鍋 かまあら お おれ じゅせいぎよう 釜を洗って、精進料理を作り、俺たちを降ろしてふるまってくれ。弟御のために『受生経』を 唱えてあげよう」 ぎんかく 金角これを聞くや、心中おおいに「て、 きんかく り 0 おれ しようじんりようり おどろ まんどうようかい ころ く ししよう すく さんどう おとうと′」 きようだい うらな えいが なべ 5 9

7. 西遊記(上)

だめだ。音はしても、この直輟が汚れてしまう。そうだ、つばをためておいて、ゆすったらびち やびちややってごまかしてやれ。 ごくうじゅんびかんりよう 悟空は準備を完了したが、魔物は酒に夢中でいっこうにゆすろうとしない。そこで悟空、ひと とっ妊ん つだましてゆすらせてやれと、突然大声で、 「大変だ、足がとけ出したあ」 ・こ′、う さけ まもの と叫んだ、それでも魔物はそしらぬ顔。悟空はまたも、 こしほね 「助けてくれえ、腰の骨までとけてきたあ」 ぎんかく と、どなると、金角が、 「腰までとければ、みなとけつくすはずだ。お札をはがしてみよう」 ′こ ~ 、う 悟空はこれを聞くと、一本の毛を抜き、「変われ」と言って半分とけた悟空を作って中におき、 ころ ぎんかくふだ 自分は小虫に化けて葫蘆のロのそばにとまっていた。銀角が札をはがして中をのぞいたすきに、 、かいりゅう はやくも悟空は飛び出し、くるりととんばをきって手下の倚海竜に化け、そばにひかえている。 きんかく かわって金角が中をのぞくと、半分とけた体が動いているのであわて、 「兄弟、ふたをしろ、まだとけつくしてはいない」 え 銀角が封をすると、悟空はそばでほくそ笑み、 そん ぞん うふふ、孫さんがここにいるのをご存じないな。 ぎんかくふう きようだい じぎとつよ・こ まもの むちゅう ・こくう 5 0

8. 西遊記(上)

・こじようほうじようふ の人をさらおうとした。あわてた悟浄、宝杖振るい手向かうと、魔物は大手をびろげてむずと わぎ さんぞう つかまえ、左脇にはさみ、右手で三蔵をつかみ、荷物もついでに、とがった足の先にひっかけ、 れんげどう 大口あけて馬をもくわえ、「人さらいの法」で一陣の風に乗り、蓮花洞へと飛び帰った。 あにきぼうず 「兄貴、坊主をのこらずつかまえて来たぞう」 と、声はり上げると、金角は喜んで出て来たが、 「弟、こりや、ちがうぞ」 とう、う 「だって、唐僧をつかまえろと、言ったろう」 そんごくう 手ごわい孫悟空をつかまえなければ、安心して唐僧を喰うこともで 「うん、たしかに唐僧だが、 きんのだ」 ぎんかくわら 銀角は笑って、 「孫悟空なら、三つの山で押さえつけておいたから、手下をやって、あの宝物の中へ吸い込ませ て来ればよかろう」 ようしぎよくじようへいわた せいさいきれいりちゅう と言うので、精細鬼と伶俐虫の二人の手下を呼びつけ、紫金紅葫蘆と、羊脂玉浄瓶を渡して、 そんごくう 「よいか、これを持って山にのばり、『孫悟空』と呼ぶんだ。奴は山の下につぶされているが、 『おう』と答えれば、この中に吸い込まれるからな」 手下どもは「へい」とお辞儀をして、さっそく出かけて行った。 そんごくう とうそ - う・ ぎんかく す よ いちじん よ しぎんこうころ やっ まもの たからもの A う、う 570

9. 西遊記(上)

とっん えに出ていた。そこへ突然波間から悟空が躍り出たが、体には一滴の水もついていず、金色さん わた ぜんたる姿で橋を渡って来る。驚いた猿ども、 いっせいにひざまずく。 「大王様、これはこれはごりつばな」と、 ・こくう てつぼう とくい 悟空は満面に得意の色を浮かべて、みなの面前に鉄棒をでんとおっ立てた。猿たちがよってた かって、それを動かそうとしたが、びくともしない。 、いったいどうして持って来たのです」 「大王様、こんな重いものを いちぶしじゅう そこで悟空は、これまでの一部始終を語って聞かせ、「小さくなれ、小さくなれ」と言って、 じようあま 鉄棒を針ほどにしたり、「大きくなれ」と言って太さ一斗ますほど、長さ二丈余りにもして見せ じんつう た。さらに神通を用いて、腰をかがめ、「長くなれつ」と叫ぶと、棒は見る見るのびて、上は天 じ′、 もうじゅうかいふつ までとどき、下は地獄までとどいたので、全山の猛獣怪物、七十二洞の妖王は、すべて恐れ伏し、 ごくうによいぼう せんせんきようきよう 戦々兢々として魂も消し飛ぶ思いである。悟空は如意棒をししゅう針ほどにして耳の中にしま どう うと、恫に入って王座に着いた。 さんが えんかい あわてた各洞の妖王たちは、みな参賀に集まって来て、盛大な宴会が行なわれた。 ひきおいざるけんしよう ひきてなが ひきあかじりげんすい 悟空はあの四匹の老猿を健将の役につけ、二匹の赤尻馬猴を元帥、二匹の手長猿を将軍とした。 けんしよう しゅびきようれんしようばっ そして守備、教練、賞罰などもろもろのことは、すべて四健将にまかせてしまった。自分は気が けしき ぶげい 楽になると、毎日雲を飛ばし霧に乗って、四海を遊び回って景色を楽しんだ。また武芸にはげん てつぼうはり すがた かくどうようおう たましい おうざ こし きり おどろ ごくうおど さる と さけ せいだい いってき どうようおう ばり さる しようぐん こんじぎ お 6 5

10. 西遊記(上)

銀角は悟空の下心を知らずまに受けて語り出した。 ころ こんとん てんちかいびやく 「わが葫蘆こそは、混沌初めて分かれ、天地開闢のおりしも、太上老君が女という女神に化し こんろんざん ひとかふせんとう たまい、石を煉って天を補っていたとき、崑崙山のふもとに一株の仙藤があり、そこにこの紫金 ろうくん ゆいしょ こんにち 紅の葫蘆がなっているのを見つけられたのだ。つまり老君から今日まで伝えられた由緒あるもの なのだ」 悟空はさっそくまねをして、 「じつは、俺のもそういうわけだ」 「どうしてわかる」 せいだく 「清濁はじめて開け、天は西北に欠け、地は東南に満たぬおり、太上老君が女蝸と化し、天の欠 おぎな こんろんざん けたるを補って崑崙山のふもとに至ると、一株の仙藤があり、つるに二つの葫蘆がなっていたの だ。俺が手に入れたのは雄で、おまえのは雌だ」 いい。ただ人を吸い込むことができてこそ、宝物と言うべきなのだ」 「雌雄などどうでも 「うん、おまえの言うのはもっともだ。ではそっちから先にやらせてやろう」 ぎんかく 銀角は喜んで空中に躍り上がり、葫蘆を手にとって叫んオ 「悟空孫」 ・こ′、う 悟空はすぐさま、たてつづけに七、八回返事をしたが、どうしても吸い込むことができない。 こう しゅう ぎんかくごくう ごくうそん ころ おれ おれ ね おど おぎな おす す ひとかふせんとう めす さけ 、よ ) 0 たいじようろうくん * じよか たいじようろうくんじよか たからもの す った めがみ しきん 5 7