ー H70 榴弾砲公称仕様 口径 155m , 砲身長 6.022 川 ( 38.85 口径 ) , 最大初速 827 / 秒 , ガス圧力 4400 バ ール , 薬室容量 18 , 845dm2 , 最大射角時プレーキカ 392 , 700 ニュートン , 最大反動時 フ・レーキカ 278 , 800 ニ トン , 最大後座長 1400 , 最小後座長 1000E 諸元最大重量 9300 ん 9 , 砲架重量 2980 塚補助動力 部重量 1890 ん 9 , エレベーシ ョン部重量 4150 ん 9 , 全長 988E ( 輸送時 ) 12 , 430E 装填作業中の砲側員。いちばん手前の兵士の左手の向うに砲弾トレイがみえる ( 発射時 ) , 輸送全高 2450 mm, トレッド 2192E F H70 は , 西ドイツが 214 門 , イキリスが 184 門 , イ 性能最大射角 1250 ミル ( 約 70 。 ) , 最大俯角ー 90 タリアが 56 門をすでに発注ずみである。 FH 7 広とい ミル ( 約 5 。 ) , 最大射程 24 ( 標準砲弾 ) 30 + ( 延 う名前を飛び越し , 80 年代の代表的な野砲としての地位 長射程砲弾 ) , 最小間接射撃射程 2.5 通常発射速度 を一歩ずっ固めているといえよう。 6 発 / 分 , パースト発射速度 3 発 / 13 秒 , フリック・ ラム装時発射速度 3 発 / 8 秒 , 持続発射速度 2 発 / 分 ( 1 時間 ) , 渡渉水深 1.5 ( 牽引時 ) 0.75 ( 補 助動力使用時 ) みネプグイ・ 示ンル ま定ツン ジ指一一示示 っ固ャリ 節ドキ節ド一トジネ向タケ表表 鏡調ッ剤調ッ部サ一ネ整方パス儀儀 遠衡パ燥度。ハ眼一ユ台定調作準離準準 @ 望平額乾視額接レニ架固徼操照距視水 ①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩@@⑩@@⑩⑩ 望遠照準器 ・ノブ 3 9 1 Ⅲ旧 85
を持たせてある。 最大速度は 100 / h , 最大 障害物乗越し高さは 40 , 最 大登坂傾斜度は 65 % , 側方傾 斜角度は 27 。 , 最大航続距離は 約 600 を。 E E25 には 4 x 4 と 6 x 6 の 2 種類があり , 6 x 6 のも のは , フ・一メラングとよばれ る。基本的には EE15 の大型 版で , ェンジンはべンツの 0 M352 という直列 6 気筒 5675 cc のものを装備し , のちに述 べる 3 車軸の装甲車と足まわ りを共通にしている。 65 % , 側方傾斜角度は 30 。 , 最大障害物乗越し高さは 40 E E 3 ャララカ装甲車。ェンゲサ社の名前がアラビア語て書かれている ! E E25 は , ペイロードは 2500 ん 9 から 5000 ん 9 と E E15 の 2 倍あり , 最大重量は 6 x 6 が 11 , 8 開た 9 , 4 x 4 が 10 , 4 00 た 9 。 最大速度 100 を / h , 航続距離 68 , 最大登坂傾斜度は 望に応じてオプションをたくさん用意し , 軍用と民間の 型は 6 x 6 で 11 車種 , 4 x 4 で 13 車種あり , 顧客の要 C 加 0 E E 1 1 ウルツ。全長 6 ・ 0 町全幅 2.5 町高さ 2.7 第 刊 3 ャララカ偵察装甲車 両方の型があるのは E E 15 と同じである。 それにもかかわらず , 3 人の乗員を保護するための装 てすむ。 け多くしている。このため , 補用品や整備の費用も安く 品を共通化し , 商業車市場で入手できる部品をでぎるだ とり入れている反面 , コストを下げるためトラックと部 輛技術が用いられ , 世界の偵察車や装甲車の流行、を 4 x 4 の軽偵察装甲車を発表したが , これには最新の車 ェンゲサは , 最近になって E E 3 ャララカとよばれる 甲板はパイメタリック , つまり 2 枚の金属を貼り合わせ たものを特別に開発してとりつけてあり , この種の車輛 のうちでは最も乗員の安全度が高いといわれている。 機動力はすぐれているし , 武装は 12.7n 機銃から 60E 迫撃砲 , ミラン対戦車ミサイルにいたるまで幅広く選択 できるので , 非常に魅力的な装甲車である。 ェンジンは , べンツ製の水冷直列 4 気筒デ ィーゼルで , 出力は 102 田。 12.7 機銃装備 のときの車輛重量は約 508 ん 9 で , これで最大 速度 110 を / h , 航続距離 600 である。 3 名の乗員は , 上部の 3 コのハッチと側面 の 2 コのハッチを使って短時間に出入りがで き , 操縦手には偵察時に防弾で折畳み式の大 型風房を前に立て , 戦闘時には右に折畳んだ ハッチをかぶせられるようになっている。 ただ , EE3 はまだ原型のテストがおわっ たばかりなので , 実用性能や売れゆきについ てはなんともいえないが , プラジルがこのよ うな車を自力開発できるということには大いに注目した E 9 カスカベル装甲車 い 77 ェンジンは車体の後部にあり , デトロイト・ディーゼ はソフトな材質を使っている。 車体は特殊鋼板を熔接して造られ , 外部は固いが内部 用いていて , 確かに魅力がある。 で , 装甲は EE3 と同様に , くイメタル式の立派なものを や構造を簡易化しているので値段が安い。整備も容易 けられ , それでいて商業車と同じ部品を使ったり , 機構 同軸機銃のほか , レーザー測遠機つきの照準器がとりつ われているもので , 大型ターレットには 90E 砲と 7.62E これは , 装甲車として世界のトップレベルにあるとい
パノラマ望還照準鏡① ② ② 33 @ ⑨ 3 @ ⑩ 3 ⑩ @ @ ⑨⑩ 0 N 【 0 ⑤ 0 0 0 R を興リ R 9 0 ⑧ ⑨ 0 チ ッ イ タ チス窓 まタ ッ換示 ュ っポ イ切表 チン / チスス値 向向ル向示トチッ灯灯タッ換ナ正 方方一ル方表ツップイ示示ボ . イ切イ訂 縦横鏡ケ一縦値セイ / ス指指・タス値マ値 ( 準スケ ( 差リス整認向向ト一・正・差 儀儀照角ス部儀定プ灯調確方方ッデン訂ス定 準準略位角眼準角離明度カ右下セ撃イ角ラ角 水水概方高接水射距照輝入左上リ射メ射プ射 み っ 7 プ向 チ日ッ方 計ャ横 イ尺キ ( ス照剤儀 続尺遠燥準 接照望乾水 ⑥⑦⑧⑨@ ①パノラマ望遠鏡対物部 ②フィルター ③フィルター開閉ノブ ④パノラマ望遠鏡 PER ト印 3 ⑤サーポ連結端末 F H70 の左右の旋回範囲は 478 ミル ( 約 29 。 ) なので , て , 開発段階では装薬 8 、というのを用いると , 普通 それを外れた目標へ射撃をするときは補助動力装置を始 の装薬 1 、では初速 213 / 秒であるものが , 実に 827 川 / ・ 動し , コントロール装置を操作して , 脚の車輪を下げ 秒という値を出している。また , 最初の段階では対戦車 - ( これで脚端の駐鋤が自動的に持上げられる ) , さらに 砲弾の開発も考えられたが , 現在では中止になってい 尾輪は 90 。外側に回転して脚を閉じ , 新しい位置に移動 る。 させる。 これらを考えると , FH70 は今後開発が進めば , さら に射程や用途を拡大していくボテンシャルを秘めている 砲弾 ということができる。 HE 弾 , つまり高性能炸薬の榴弾は , 破片効果を最大に FH70 には , 前述のように , 砲弾も最初から開発され するためにいうなれば卵のように側壁を薄くしてある。 た。生産は , 西ドイツが発煙弾と照明弾に加えて 2 番装 発煙弾は 8 コの発煙キャニスターをおさめ , 発射後 1 薬を , イギリスが H E 弾と 1 , 2 番装薬 , イタリーが上 分以内に発煙量が最大に達する。ただし , 発煙時間はま : 記 3 種の砲弾と 2 , 3 番装薬を受持つ。 だ仕様が決定しないのか公表されていない。 このほか装薬を追加して射程を延ばした砲弾や , ター ミナル誘導式砲弾の開発も進められていて , 誘導砲弾に 照明弾はパラシュートを内蔵していて , 従来のものよ : り大幅に性能が向上しているといわれる。 はアメリカのマーチン・マリエッタ社が開発したカッパ ーヘッド ( C L G P) 弾を採用するという噂もある。 装薬システムは , 弾道的に / くランスがとれ燃焼もク屮 F H70 は , 普通の砲弾を用いると最大射程は 24 をであ ーンで , 第 1 と 2 , 第 3 ~ 7 , 第 8 の 3 種に分けられる。 る。これが延長射程砲弾を用いると 30 以上 , 適当な口 点火は撃発点火チューフ・を用いて行われる。 ケット推進弾を用いると 45 をにも達するといわれてい 84
テムに分かれる。揺架は砲本体をスライドの上に載せ , 駐退復座機構を持っている。 エレベーション機構部と補助動力装置は軽量な砲架の 上に載せられているが , その砲架はサドル , 本体 , 展開 式脚部 , 主輪と尾輪 , 自動食込み式駐鋤を持つ。尾輪は 油圧で昇降でき , 主車輪は動力で駆動できるうえに油圧 サスペンションと油圧プレーキを持ち , フ・レーキは牽引 . 車からでも補助動力装置の運転手からでも操作できる。 砲尾システムは , 半自動式のくさび型鎖栓 , 自動式点 火チューフ・装填機 , チュープ排出機 , 非常点火装置から なり , 主点火装置は機械式である。 装填装置は半自動式で , 砲身の上下 , 左右の角度いか んにかかわらず完全に作動する。砲尾のうしろには装填 トレイが位置している。 FH70 の砲身は , 前述のように一体プロック構造で , 口径は 155 , 砲身長は 6022E ( 38.85 口径 ) あり , 一般 には 155E / 39 口径とよばれている。 砲身は上下にそれそれ 1250 ミル ( 約 70 。 ) と 90 ミル ( 約 5 。 ) , 左右にそれそれ 478 ミル ( 約 29 。 ) 動かすことがで きる。砲身の設計耐圧力は 4400 バール , 最大反動時のフ・ レーキ力は 278 , 000 ニュートンだ。砲ロ制退器は 2 重ア クション式で , 砲身を最大射角にしたときの最大制動力 射撃姿勢の F Ⅱ 70 は 392 , 78 ニュートンもある。 輸送中は , 砲身が 180 。回転して砲尾の近くにあるクラ ンプで止められるが , これで全長は 9.80 川と短くなり , C ー 130 クラスの中型輸送機に積めるようになる。 照準器は直接照準と間接照準の 2 種類あり , 西ドイツ のライツ・ウェッツラーが製作している。 射撃と移動の操作 FH70 の射撃は , まず手で砲尾を開いて初弾と装薬を 薬室に装填し , 第 2 弾を装填トレイに載せることからは じまる。そして砲尾を閉じ , 点火チューフ・がマガジンか ら自動的に装填されて発射準備が整う。 発射 , 、ンドルが引かれると , 砲弾が発射される。発射 時の砲の反動力は , 砲身の両側に設けられた油圧ショッ で構成されている駐退機構とマズル・ ク・アフソーハー プレーキ ( 砲ロ制退器 ) で受止められる。このとき砲身 は最大 1400E も揺架にそって後退し , この後退の最後の 位置で砲尾がカムで自動的に開き , 使用ずみのチュープ が放出され , 砲身が再び元の位置にもどる間に第 2 弾が トレイの上に移ると砲尾に持上げられて砲尾までスライ ドして行く。このあと , この第 2 弾は初弾と同様に人力 でガッチリと押込まれ , 発射態勢となる。 0 0 83
型オーートマティック・トランスミッションおよび F M C のステアリ . ング・クラッチつき D S 200 型コントロール・ デファレンシャルで構成されている。 動力装置は車体右前部に配置され , 操縦室 , 戦闘室お よび兵員室とバルクへッドで区別されている。走行性能 は最大速度 61.2 / h , 水上航行速度 6.3 / h , 行動距離 は 41 の携行燃料で 490 , 操向方式は緩旋回および信 地旋回が可能である。 M113A 1 p I の武装は , 口径 50 機関銃および 20E 機 関砲 M139 に続いて , 第 3 次試作型ではエリコン KBA 25E 機関砲が 1 名用砲塔に搭載されている。この 25E 砲 は最大初速 1300 川 / s , 有効射程 2000 川 , 最大発射速度 600rpm, 携行弾数は 315 発 ( 165 発は装填装置に ) であ また , 副武装には砲塔室側に FN 社の MAG58 型ロ径 プ 塔を搭載したタイ / 3 に積まれた砲 体に , 後に X M 2 XM723 の改造車 用式である ) およびヒューズ・ヘリコフ。ター社製 25E 機 リコン社製 KBA20mm 砲のアメリカでの改造型でガス利 用 ) , ラインメタル Rh202 20E 機関砲 , 25E 機関砲 ( ェ 関銃 , 20E 機関砲 , KBA25mm 機関砲 ( オランダ陸軍 で , 暫定的に I FV に改造する計画のもとに , 口径 50 機 I F v) と呼称され , M I C V または I F V の制式化ま この M113A 1 p I は , その後 , 改良型戦闘兵車 (I 白色光投光器が装着されている。 鏡 , 対空用直接照準具 , 主砲と同調する 150W の赤外線 / フィリッフ。ス製の倍率 2 倍 ~ 6 倍の昼夜間兼用型照準眼 らに砲塔には , 砲手の照準装置として視察潜望鏡 M27 , 高低角は一 10 。 ~ + 55 。 , 俯仰速度は毎秒 60 。である。さ オン・システム電気・油圧式安定装置が装備され , 主砲の 度は毎秒 45 。であり , キャデイラック製造部の 3 軸アド・ 7.62E 機関銃が装備され , 砲塔は電気・油圧式 , 旋回速 関砲 x M242 ( チェーン・ガンとも呼ばれ , 電動式であ る ) などから , さらに 40E 擲弾発射機の搭載が計画され た。また副式装として , 同軸機銃以外に車体産側にリモ ト・コントローール式の 7.62m 機関銃の搭載も考慮さ れ , KBA2()rm 砲の砲塔と異なる型式も開発が行われ た。 この砲塔は 20 / 25E 機関砲の搭載が可能で , 旋回速度 は毎秒 45 。 , 高低角は一 15 ~ + 60 。 , 照準具として , 昼間 用の照準潜望鏡 M34 , 夜間用の微光暗視照準潜望鏡 M36 および 4 コの視察潜望鏡 M27 が装備されている。 M113A1 P I は騎兵戦闘車 (ACCV) および騎兵 用 T O W ミサイル車 (A C T v) にも改良され , 1977 年 ~ 78 年の間 , 機甲騎兵小隊の編成を想定してテストされ た。テストは陸軍教義司令部と第 1 騎兵師団で 2 輛の A C T V, 3 輛の A C C V および 5 輛の M551 シェリダン 0 23 トタイフ。 , 12 輛の技術開発型 , および 4 輛の先行生産型 C v のプロトタイプを引渡し , さらに 1 裲の第 2 次フ。ロ FMC 兵器技術部門は , まず 1973 年 8 月に 2 輛の M I プロトタイフ。を試作することであった。 の契約の条件は , 技術試験および能力試験のため 17 輛の 軍当局は FMC と新型 MI CV の開発契約を行った。こ ク・カー & ファンドリー社のそれまでの経験をもとに 1972 年 11 月 , F M C , クライスラーおよびパシフィッ ☆ XM723 キャンセルされた。 ではこれ以上の性能向上は無理と判断され , 試作段階で その対戦車能力と比較して不充分で , かっ M113 の車体 開発中の I F v および c F v はソ連の同系の戦闘兵車と で行われた。だが , 陸軍当局は M113A 1 P I を含めて
円 79 年春、東富士における富士教導団の 74 式自走榴弾砲コ 05mm 砲と砲塔は日本製鋼、車体は小松製作所で製作さ れ、エンジンは三菱空冷 2 サイクル 4 気筒ディーセ・ルで、出力は 75 式より田 ops 低い 300PS 、最大速度は 50km / h 。 乗員は 75 式より一名少ない 5 名となっている。砲塔横の 4 つの突起は工具箱の取付具。 Type 7 イ SPG produced 20 machines in 7 9 / 5-76 , 6 厄「 production were cance 〃 ed by 「 e050n5 0f the tactic 制 and the budget. 75 式自走 m 榴弾砲。 74 式との比較のために掲げたが、砲はもちろん、車体、砲塔ともひとまわり大きい。重量は 74 式 の . 3 t に対して 25 . 3 t 、 5 1 砲は M 田 9 の M に 6 より少し長砲身で、使用弾薬は同じなのでわすかだが射程も長い。当 分は主力砲車として生産される予定。 Type / 5 7 55- mm. SPG, the newer and powerful SPG of JGSDF
ノイ - ノン な設備を要するものは採用し ていない。 装備している主砲は 105E 砲で , 砲弾の装填はセミ・オ ートマチック式。射撃統制装 置は機械式と電気式のいずれ かを選べる。 ほかに , 同軸式 7.62E 機銃 1 挺と発煙榴弾 4 コを装備す る。 E 17 スクリ。全長 6.3 も全幅 2.6 鷹 , 高さ 2.8 宿 また , 要求によっては , 7.62 対空機銃 , レーザー式照準器 , 夜間視察装置 , 無線や 能で安いとなれば , もうどこに出しても恥かしくない インターコム装置などを積むことができる。 輸出商品となる。 ちなみに , 105m 主砲は毎分 8 発を発射でき , 砲弾は とりわけ , 他の武器輸出国のように , 政治的な立場に HE 弾 , 発煙弾 , 訓練弾など合計 23 発をターレット内に ついてとやかく文句をつけないとなると , 、死の商人 積み , 必要に応じては車室内にさらに 20 発を積むことが としての資格はじゅうぶんだ。 できる。 だいぶ , ぶっそうな話にはなるが , 世界各地の紛争地 車長は , ターレットのいちばん上にある 8 コのビジョ 域にエンゲサの軍用車輛がちよくちよく顔を出すような ン・ゾロックっきキューボラを使って 360 。の視界が得ら 事態も起こりかねない。いや , すでにプラジルは武器輪 れる。 出国の第 3 勢力として , 1978 年の調べでは , 輸出額で南 最大速度は 110 / h で , 航続距離は 600 もある。 アフリカに次ぐ世界で第 12 番目の地位を占めるまでにな っているのである。 こうしてエンゲサ社の車輛をみてくると , どれも品 - 質が高く , しかしコストは非常に安くできるように考 . えられているのがわかる。もちろんこれは , 第 1 にフ・ラ ジル陸軍の要求にそってできあがったものだが , 高性 0 〇 0 0 カスカベル装甲車。砲は最新型の 部新で , 上にはレーザー・レンジ ファインダーの籀が乗っている
ラックを造ることが国家的な要請であったこ とが響いている。 それに , プラジルは昔からの縁でポルトガ ルとの関係が深く ( いまでも国語はポルトガ ル語である ) , ポルトガルの左派政権化のお かげでプラジルへ逃避したポルトガルの資本 や技術者が , 仕事をはじめるにも好都合だっ たという政治的な条件もある。 E E 1 5 と E 25 トラック ェンゲサのトラック・ファミリーには , E E 15 と E E25 の 2 つのシリーズがある。 E E 3 ャララカ。全長 3.9 宿 , 全幅 2.0 認 , 高さ 1 . 28 E E 15 は , コンパクトな 1.5 トン級 , ポン い」というまわりくどい表現になっているが , もしこれ ネット型のオン・ロードとオフ・ロードの両方に使用で が事実だとすると , カスカベルのリビアへの輸出は少く きる車で , ェンジンはべンツ製直列 6 気筒水冷の 0M352 ともソ連に優秀な対戦車砲製造のノウ・ハウを教えてし という 56958 のディーゼルである。 まった可能性がきわめて高い これに , 同じべンツ製 G40 という 5 速変速器が組合わ また , カスカベルかその類似車輛が , 将来ソ連で生産 され , サスペンションは前後とも半楕円リーフ・スプリ される可能性もあるのだ。 ングにデュアル・アクション式ショック・アフ・ソーバー いずれにしても , NATO 加盟国の戦略商品が間 がつく。 接的にせよ敵洋の手に渡ったことについては , さまざ 車重は 4100 ん 9 , 最大重量は道路上で 6600 , オフ・ロ まな憶測が流れているが , とりあえずここではこれを追 ードで 5350 ん 9 , ペイロードは道路状況によって変り , 12 ん 9 から 2500 と幅を持たせている。 わない。 ただ , プラジルという国が軍事物資を第 3 国へ売るこ つまり , E E 15 はオーソドックスで頑丈なトラックを とに対しては , きわめておおらかなことが改めて確認さ 狙って造られた 4 X4 車というわけで , 用途も一般の輪 れた。ェンゲサ製のトラックは各国が輸出をひかえてい 送のほか , 消防 , 給水 , 燃料輸送 , 救急 , 指揮 , 通信に および , 民間用では一般作業や冷凍車から , 囚人の護送 る南アフリカへも輸出されている。 などにも使える。 ライセンス生産から出発 このため , E E15 には 10 車種が用意され , 変速器はア ェンゲサ社の車輛市場への参入は , トラックからはじ リソン A T 540 という自動変速器 , ェンジンはパーキン スのディーゼルやシポレーのガソリン・エンジンなども まった。 まず , ェンジンやトランス ミッションのような複雑なも のは外国のものをライセンス 生産か輪入し , シャシーやポ ディを自力で開発して売り出 し , その成績を確かめたうえ で装甲車輛にも進出した。 装甲車輛もトラックと同様 に , 最初のうちは高い技術力 を要するところはライセンス 生産するか輪入した。 トラックから手をつけたの は , 工業力の遅れたフ・ラジル で , できるだけ外国に依存す る度合を低めたいことと , ア マゾンを含めて未開の道路が 多いこの国に , 最も適するト E 25 6 x 6 。軍民両用のトラックで , 工ンゲサ社の下地を造った 76
ル製の水冷直列 6 気筒ディー ゼルで 212 Ⅳを出す。 ターレットは , 鋼板を熔接 して造ってあり , 外形は戦車 なみにスロープをつけて造ら れていて , このなかに , 最初 に話題にしたベルギーのクッ ケリル社の 90E 砲が搭載され ている。ェンゲサがこの砲を ライセンス生産しているのは 最初に書いたとおりだ。この 砲は , 砲弾の装填は手動で , 射撃は手動でも電動でもでぎ る。砲弾は H E , H E A T ( 対 E E 17 スクリはフランス製の 105 砲塔を持ち , 戦車には強敵 戦車 ) , HESH, 発煙 , 訓 練などの各種があり , 状況によってはこれより大口径の る。 砲を装備した戦車とも対決できる能力があるし , 命中精 それでいて , 6 x 6 の駆動系はプーメラングと共通 , 度や信頼性の高さでは世界のトッフ。・クラスだという。 デトロイト・ディーゼル製 6 V53 N 水冷 6 気筒ェンジン カスカベルの駆動系は前述の 6 x 6 トラック , フ・一メ は , カスカベルと同じなので , コストや信頼性のうえで ラングと同じで , セルフロッキング式のデフを持ち , 最 非常に有利である。 大速度は 100 を / h も出せる。 水上走行には , 後部にあるダクトっきの 2 コのスクリ そして , 一般には知られていないが , すでにフ・ラジル ーを使い , 折畳み式の舵 2 コでステアリングを行う。 陸軍のほか , リビアやカタールへ輸出され , トルコやイ キャビンには車長と運転手を含めて兵員 15 名を収容で ラクから引合いを受けているといわれ , 数年前にリビア き , これで戦闘重量は 13 , 000 ん 9 と軽く , 最大速度は 95 軍がエジプト軍と交戦したとき , エジフ。ト軍の戦車と砲 / h も出る ( 水上では 8 / h ) 。 火を交えたと伝えられている。 武装は , リングに装着する 12.7n 機銃 , 20E 砲装備の ターレット , 60E 迫撃砲 , 90m 対戦車砲っきのフランス E 11 ウルツ水陸両用車 製ターレット , 20E 対空砲 2 門っきのターレットなどか これは本格的な水陸両用車で , 装甲もじゅうぶんなう ら自由に選べる。 え , 特別装備をつければ , 海上でも走行できるというか すでに , フ・ラジルとリビア両国の陸軍に配備されてい ら , アメリカ海兵隊の L V T P 7 の小型版といったとこ て , その後も受注が続いている。 ろである。 E17 スクリ戦車洋 しかも , この車は単に APC , つまり兵員を輸送する ために使うという単純な考えで造られているのではなく カスカベルとウルツの経験を生かして , ェンゲサが新 指揮車や治安維持用の車としてはもちろんのこと , 対空 たに設計した装輪式の戦車がこの EE17 スクリであ 自走砲や装甲救急車などにも使えるように設計されてい 戦車というと , すぐ装軌車を思い浮 かべるが , この戦車は , コストダウン も兼ねて車輪を使い , ターレットはフ ランス製の揺動式 ( AMX13 と同 じ ) 洋のものを買ってとりつけ , 足ま わりはプーメラングと共用である。 そのうえ , ェンジンは同様にデトロ イト・ディーゼル製 53T という水冷 6 気筒 ( 5250CC ) で , スーパーチ ャーをつけて 2800rPm で 300 Ⅳを出す。 車体は , ウルツなどと同様に鋼板を 熔接して造られ , 鍛造のような大規模 冊 9 カスカベル。全長 6.2 第 , 全幅 2.5 町 高さ 2.3 78
遮薮されない人体に対し 808 ラド以上の被曝となり , 兵 員は直ちに戦闘能力を失い , 1 ~ 2 日後に死亡する。半 径 98 では被曝線量は 3000 ラド , 半径 1200 でも 650 ラドで , 大半の人間は死亡する。被曝した約半数が死亡 するとされる 450 ラドを受けるのは , 半径 1300 以内だ。 半径 1500 では中性子線は軽い放射線傷害を起こす 150 ラドに低下 , 半径 20000 川ではほぼ影響を無視できる 50 ラドになり , これが一応安全圏とみてよいだろう。 中性子は軽い元素で散乱されるので , 中性子線に対す る遮蔽材としては鉄よりも土 ( 水分を含んでいるので ) の方が有効だ。それでも厚さ 100E の装甲は中性子線を 約に減少させ , 20 ~ 30E でもにする効果がある。だ から 20 ~ 30E 以上の装甲で守られた戦車の乗員が半数致 死線量の 450 ラドを受けるのは GZ より半径千百数十川 ていどになり , 一応の安全範囲である 50 ラドの半径は 1500 川ていどと推定される。 このことからもわかるように , E R 弾頭は決してアメ リカなどが宣伝しているような , 対戦車兵器 , 対機甲部 隊兵器ではない。 ER 弾頭が最も効果を発揮するのは爆 露された人体 ( もちろん一般の市民も含む ) であり , た だ従来の核兵器ではあまり効果のなかった戦車に対して も比較的有効だということにすぎない。 これに対抗する手段は分散と機動により使用のチャン スそのものをなくさせることだが , これは正に核兵器一 般への対抗手段と同じだ。だから NATO に ER 弾頭を 配置することは , ワルシャワ条約機構軍の侵攻に対する 抑止力を高めることにはならない。 一方 ER 弾頭も核兵器の一種であるからには , その使 用は「核の敷居」を超えることであり , やはり核報復 , 0 0 核兵器は多くの矛盾をともなっている。その最大のも ェスカレーションの危険がある。 対抗する。しか 0 軍は核兵器で 突進に , NAT ソ連機甲部隊の のは核兵器が実際には使用しないための兵器であること だ。すなわち核兵器は戦場で勝利をおさめるためではな く , 相手の侵略を抑止するための , むしろ政治的な意味 合いの強い兵器だ。その点では , 核兵器の効果がきわ立 って悲惨なこと , その使用が全面戦争にエスカレートす る危険が常に存在することは , 核兵器の抑止力をむしろ 強めるともいえる。 ところがこの抑止の面をあまり強調しすぎると相手に 足元をみられ , 「どうせ核兵器は使われないのだ」と通 常兵器による侵略を考えさせる結果になる。だから核兵 器は常に使える状態にしなければならず , またあたかも 核兵器が簡単に使えるものであるかのような ( 実際はそ うはならない ) 態度をみせなければならない。 その結果が , 例えば「わが方はいつでも核戦争を戦か える態勢にある」というポーズのひとつである戦車 , A FV の NBC 防禦であり , また別の例が小型核兵器や E R 弾頭の開発である。 NB C 防禦はその意味では戦車の 戦闘力にとって本質的でない , 政治的アクセサリーとも いえよう。 決して使われない兵器とそのための装備ーー核兵器に まつわる矛盾は , 実は軍備そのものの矛盾といえるだろ う。孫子流のいい方をすれば , 軍備は戦争で敗れるよう なものが下 , 戦争で勝つようなものが中であり , 上の軍 備とは決して行使されなかったもののことなのだから。 資料 〔 1 〕核兵器 , 倉田英世 , 教育社入門新書 〔 2 〕原爆は誰でも作れる , ジョン・マックフィー 隅黎訳 ) , 文化放送出版部 ハワード・モーランド , 朝 〔 3 〕水爆の秘密をあばく , 日ジャーナル 1979 年 11 月 16 日号 〔 4 〕 Nuclear survivability Of military equipment' J. P. Munnery, lnternational Defence Review 7 / 1979