XM723 の写真をもとに作られ た F V S , X M- 2 のモックア ップ。砲塔の大型化が目立つ 射撃ができる。 行の走行装置も改良する必要が起こった。 動力装置は出力 450 Ⅳ / 2600rPm のカミンズ VTA903 一方において陸軍は , 11 名編成の機械化歩兵分隊を x 型液冷ディ - ーゼル・エンジン , G E H M P T 500 型トラ M723 に合わせて 9 名編成に改編する教義変更のテスト を 1977 年から第 1 騎兵師団で行い , また 1977 年に 55 輛の ンスミッション , ハイドロスタティック式ステアリング 先行生産型を , さらに 1982 年までに 1187 輛 ( 陸軍の要求 ・システムを搭載し , 出力・重量比 23.1 : 1 , 最大速度 72.4 / h , 水上航行速度 6 ~ 9 km/h, 行動距離は 7464 の は 2410 輛 , 300 輛目から 25E フ・ツシュマスター機関砲 , 携行燃料で 483 , 操向方式は信地旋回または超信地旋 改良火器システムの導入が成功できれば 3162 輛 ) 量産す 回が可能である。また , 走行装置の型式は M113A 1 P る計画であったが , その後のコストの大幅な上昇 , 重量 I と同じであるが , サポート・ローラーがとりつけられ の増加などによって XM723 の開発は最終的に放棄され ている。 0 砲塔は後方開放のシングル・ヒ。ス型ハッチカーっ ☆ XM 2 きで , ハッチの周囲には 6 コの視察潜望鏡と微光暗視照 準潜望鏡 M36 E 2 ( 視察距離 1500 川以上 ) が , また , 電 アメリカ陸軍当局は XM723 の開発が進んでいた 1976 年 10 月 , 装甲車輛の製作メーカーに対して将来の歩兵戦 気・油圧式安定システムが装着され , プロトタイフ。には 闘車の開発計画のアウトラインを再び堤示した。これは 20E 機関砲 M139 と 7.62E 機関銃 , 技術開発型には KB ある意味で , 当時の M I Cv に対する用兵・技術の両面 A 改良型 25E 機関砲または 25E 機関砲 XM242 ( チェーー において開発作業が混乱状態にあったことを物語ってい ンガン ) および 7.62E 機関銃 M60E 2 が装備される計画 であった。 そして , 用兵思想の明確化と性能とコストのバランス 1975 年にはプロトタイプに続いて , 開発試験第 2 段階 を整理し直して新しく提示されたのが以下の要求であっ のための 11 輛の技術開発型が陸軍に引渡され , テストが 行われたが , このテスト中に懸架装置とトランスミッシ た。 ( 1 ) 機械化歩兵と機械化騎兵部隊に共通する装甲戦闘 ョンにトラフ・ルが発生し , 開発計画は 8 ヶ月にわたって 中断された。 車輛を開発する。 ( 2 ) 共通の車輛には主武装に 25E 機関砲装備の 2 名用 1976 年 10 月 1 日 , FMC は陸軍がテストを再開する前 に , 社内で最終技術試験を完了したが , の T B A T Ⅱ型砲塔を搭載する。 トランスミッシ ( 3 ) 副武装には同軸用として 7.62E 機関銃 , M151 型 ョンはまだ若干の問題があり , アリソンの X 300 型トラ 対戦車ミサイル T OW および発煙弾発射筒を搭載する。 ンスミッションが代替として検討が行われた ( 4 ) TOW 対戦車ミサイルは 2 連装で , 車外装備とす 1977 年 5 月 , テスト再開時に今度は MI CV の主武装 と砲塔の改良が問題になり , 25E 機関砲と T OW 対戦車 る。 ミサイルを搭載する 2 名用の TBAT 型砲塔を導入する ( 5 ) 射撃孔と視察潜望鏡を装備する。 ことになった。その結果 , 2948 ん 9 の火器関係の重量増加 ( 6 ) 水上航行に必要なパリアー式航行装置は過重な戦 闘重量でも浮航できる安全性を備える。 によって戦闘重量は 23 , 000 ん 9 以上になると判断され , 現 26
パノラマ望還照準鏡① ② ② 33 @ ⑨ 3 @ ⑩ 3 ⑩ @ @ ⑨⑩ 0 N 【 0 ⑤ 0 0 0 R を興リ R 9 0 ⑧ ⑨ 0 チ ッ イ タ チス窓 まタ ッ換示 ュ っポ イ切表 チン / チスス値 向向ル向示トチッ灯灯タッ換ナ正 方方一ル方表ツップイ示示ボ . イ切イ訂 縦横鏡ケ一縦値セイ / ス指指・タス値マ値 ( 準スケ ( 差リス整認向向ト一・正・差 儀儀照角ス部儀定プ灯調確方方ッデン訂ス定 準準略位角眼準角離明度カ右下セ撃イ角ラ角 水水概方高接水射距照輝入左上リ射メ射プ射 み っ 7 プ向 チ日ッ方 計ャ横 イ尺キ ( ス照剤儀 続尺遠燥準 接照望乾水 ⑥⑦⑧⑨@ ①パノラマ望遠鏡対物部 ②フィルター ③フィルター開閉ノブ ④パノラマ望遠鏡 PER ト印 3 ⑤サーポ連結端末 F H70 の左右の旋回範囲は 478 ミル ( 約 29 。 ) なので , て , 開発段階では装薬 8 、というのを用いると , 普通 それを外れた目標へ射撃をするときは補助動力装置を始 の装薬 1 、では初速 213 / 秒であるものが , 実に 827 川 / ・ 動し , コントロール装置を操作して , 脚の車輪を下げ 秒という値を出している。また , 最初の段階では対戦車 - ( これで脚端の駐鋤が自動的に持上げられる ) , さらに 砲弾の開発も考えられたが , 現在では中止になってい 尾輪は 90 。外側に回転して脚を閉じ , 新しい位置に移動 る。 させる。 これらを考えると , FH70 は今後開発が進めば , さら に射程や用途を拡大していくボテンシャルを秘めている 砲弾 ということができる。 HE 弾 , つまり高性能炸薬の榴弾は , 破片効果を最大に FH70 には , 前述のように , 砲弾も最初から開発され するためにいうなれば卵のように側壁を薄くしてある。 た。生産は , 西ドイツが発煙弾と照明弾に加えて 2 番装 発煙弾は 8 コの発煙キャニスターをおさめ , 発射後 1 薬を , イギリスが H E 弾と 1 , 2 番装薬 , イタリーが上 分以内に発煙量が最大に達する。ただし , 発煙時間はま : 記 3 種の砲弾と 2 , 3 番装薬を受持つ。 だ仕様が決定しないのか公表されていない。 このほか装薬を追加して射程を延ばした砲弾や , ター ミナル誘導式砲弾の開発も進められていて , 誘導砲弾に 照明弾はパラシュートを内蔵していて , 従来のものよ : り大幅に性能が向上しているといわれる。 はアメリカのマーチン・マリエッタ社が開発したカッパ ーヘッド ( C L G P) 弾を採用するという噂もある。 装薬システムは , 弾道的に / くランスがとれ燃焼もク屮 F H70 は , 普通の砲弾を用いると最大射程は 24 をであ ーンで , 第 1 と 2 , 第 3 ~ 7 , 第 8 の 3 種に分けられる。 る。これが延長射程砲弾を用いると 30 以上 , 適当な口 点火は撃発点火チューフ・を用いて行われる。 ケット推進弾を用いると 45 をにも達するといわれてい 84
MICV OF U. S ・、イいこ午亠・ アメリカの M ー CV その開発と現在までの変化 川井幸雄
ョーロッパ 3 国が共同開発した 155 。野砲 70 星野誠一 年のことである。 ビッカース , 0 T 0 メララ、とい ラインメタル洋 , う名前は , それを聞いただけでもするどい砲煙の臭いを この年 , 西ドイツとイギリス両国政府は , 新世代の全 感じさせるほどの迫力を持っている。この 3 つの会社は , 般支援・直接支援野砲の要求仕様で合意に達し , 155 明 いずれも世界にその名を知られた優秀な兵器メーカーで の牽引榴弾砲の開発がはじまった。 この新型砲は , 連射ができるうえに発射速度が高く , ある。 機動力が大きく , 移動状態から射撃姿勢への展開も素早 その 3 社が協力して , 西ドイツ , イギリス , イタリー くできるという画期的なもので , 牽引から外されると自 3 軍用の新型榴弾砲 FH70 の開発をはじめたのは , 1968 分の補助駆動装置を使って自 走でき , ュニークなメカニズ 補助動力装置 ムを使って短時間のうちに射 撃開始や徹収ができる。 1970 年にはイタリーも参加 し原型 19 門が 3 国でそれそれ 徹底的なテストを受けた。量 産は 1977 年からはじまってい る。そして , 実戦配備が開始 されたのは , つい 2 年ほど前 の 1978 年春であった。 命中率 , 発射速度 , 移動 FH70 の特筆に値する特徴 は 2 つある。 これまでの野戦砲より発射 速度が非常に高いことと , 命 中率が驚異的によいというこ とである。 この 2 つが抜群によいとい うことは , FH70 が今後当分 の間 , 新鋭兵器としての地位 を不動のものにしたというこ . レ ル一ルキ ロトンレト チチ ツツ容トンハプ一 イイ一収ンコ整・シ 灯ススパ輪コ輪調ド員 電火火接助輪助斜ン作 充点灯断補主補傾ハ操 ⑩@⑩⑩ 3 ⑩⑩@⑩ 3 ル人 ^ ンチキルタ離報キ ジツ一セポ計距計警一 ンラレク動転行料圧レ ェクプア始回走燃油プ ①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩ ⑦ 0 0 ⑨ ① ④ ② 80
陸軍によって審査されていた頃の XM723 。銃塔が小さく 1 人用のため , 車長の 情報能力が低くなリ , これもこの車輛を行きすまらせた原因のひとっとなった を製作する予定であった。 XM723 の装甲は , 車体前部 , 側部 , 後部は 7039A 1 FMC は , 1976 年までに将来の 1 FV に必要な技術事 アルミ合金 , 上部と下部は 5083 アルミ合金で , すべて熔 項を広範囲な試験を行って決定したが , この I FV の基 接構造であり , また , 車体前部には M113A 1 P I と同 本構想は , 乗員 12 名 ( 車長 , 操縦手 , 砲手 , 9 名の小銃 様な 2 重構造の波切り板がとりつけられ , 側部と後部の 兵 ) , 戦闘重量 17 , 500 ん 9 , 走行間でも車内からの射撃を 増加装甲鋼板は取り外し可能で , 車幅を 3150E から 2870 可能にする 6 コの射撃孔と視察潜望鏡 , 1 名用砲塔には に縮少ができる。 20m 機関砲を搭載するが , 近い将来 25E ~ 30m のフ・ツシ 装甲は , 軽量化と浮航時の浮力をあたえるためアルミ ュマスターが開発された後はこれに換装する。副武装と 合金 , 鋼板およびポリウレタン・フォームが組合わせら しては 7.62 機関銃を搭載する。主武装と副武装はとも れ , また , 内部は冬季の服装を考慮して兵員室のシート に走行射撃を可能にする。このための砲塔安定装置はナ は 75E ~ 100E 広くしてあり , 底部も地雷の爆風を最小 ショナル・ウォーター・リフト社の開発したシステムを , 限にするように設計されていた。 照準装置は C F E 社の昼夜間兼用型を導入する。 戦闘重量 19 , 505 ん 9 , 車体重量 17 , 690 ん 9 , 空輸重量 15 , 8 車体の装甲は 5083 と 7039A1 アルミ合金装甲板と , F 76 た 9 , 全長 6350 簡 x 全幅 3150E x 全高 2768E , 乗員は 11 M C が開発したスペースド・ラミネート・アーマーで増 ~ 12 名 , 車内は車体前部の左側に操縦手室 , 右側に動力 強する。 室 , 中央は戦闘室で砲塔と車長用天蓋がとりつけられ , 動力装置はカミンズ社の出力 45 可 P の VT903 型液冷デ 後部は兵員室である。 ィーゼル・エンジンと G E 社の HM P T500 型トランス 操縦手室にはシングル・ヒ。ース型ハッチカ / く一がっき ッション / ハイドロスタティック式ステアリング , 懸 に開放され , ハッチ周辺には 4 コの視察潜望鏡 M27 架装置は軽量チタン鋼のトーションノく ・チュープ方式 があり , 1 コは夜間操縦用の微光暗視潜望鏡に交換でき でというものであった。 る。車長用天蓋も同様であるが , 視察用潜望鏡の 1 コは さらに この I F V のシャシーを流用して , 自走迫撃 微光暗視潜望鏡 M36 に交換できる。夜間の視察距離は約 砲 , 装甲指揮車 , 荷物運搬車 , 自走 T ow 対戦車ミサイ 1500 川 , その右側には ] 名用砲塔が搭載されている。 ル , 自走 , くルカン対空機関砲 , 自走チャパラル対空ミサ 後部の兵員室は , 頂部にシングル・ビース型 , 、ツチ・ イル , 自走ランスミサイル , 自走機動橋および自走ドー カノく一と換気装置がとりつけられ , 内部には 8 名または ザーなどのファミリー車も開発する計画であった。 9 名の小銃兵が配列され , 2 名は砲塔後方の左側のシー 1973 年 12 月 , XM723MI Cv と呼称される 2 輛のテ トに , 6 名は両側に配置された各 3 コのシートに位置す スト用フ。ロトタイフ。が陸軍評価・試験司令部に引渡さ る。兵員室の両側面には 3 コの射撃孔と視察プロック , れ , 74 年 7 月には最初の技術開発型が , 10 月までにはさ 後部のランプにも 2 コの射撃孔と視察プロックがある。 らに 11 輛が製作された。 また , 兵員室上部の・ , 、ツチカスーを開いて対戦車兵器の 24
物ー川 器 M72 A 2 および 5 基の対戦車ミサイル・ドラゴン M47 が搭載されている。 25E 機関砲 M242 はチェ - ーン・ガンと呼ばれ , ヒュ - 一 ズ・ヘリコプター社が開発した A H 64 対戦車攻撃へリコ プターの主武装である 30m 機関砲 XM230 を改造したも ので , 砲身長は 81.3 口径 , 全重煢 104 ん 9 , 固定弾を使用 して地上の目標および限定対空射撃が可能な火器であ る。空冷式で連続射撃または単発射撃のいずれでも可能 で , 発射操作は手動または自動的に行うことができ , ま たこの砲は外動力式 ( 電動式 ) で , 2 重給弾機構により 単連射で 100 発 ~ 200rpm , 速射で 550 発が発射可能であ り , 使用弾はエリコン K B A 弾シリーズをアメリカで生 産した x M790 シリーズを使用し , 弾種は A P D S , A P H E , H E I がある。初速は A p D s で 1463 川 , / s, ソ 連の BMPI の射程外から発射してこれを撃破できる。 対戦車ミサイル T 0 W を発射する X M 2 。 砲塔上にはその誘導装置もみている その装甲貫徹力は , 1000 川の射程で直角に弾着の場合は 最大 66E , 俯角は一 10 。 ~ + 60 。 , 携行弾数は 300 発 ( 給 軽対戦車兵器 M72A 2 は対戦車小銃擲弾および M20 弾状態 ) + 1200 発 ( 収納 ) の計 1500 発である。 89E ロケット・ランチャーに代わるものとして開発され また対戦車ミサイル T OW は , 地上射撃 , 車上射撃お た兵器で , ロケット弾およびランチャ - ーで 1 ュニットが よびヘリコフ。ターから射撃が可能で , 直径 152E , 全長 構成され , ロケット弾発射後 , ランチャーは捨ててもよ 1170E , 3.6 ん 9 の成型弾頭 , 射程 65 ~ 3750 川 , 初速 275 川 い。最大射程は 1()0() 川 , 有効射程は 200 川であり , 重量 /s, 目標捕捉 , 追随は光学装置 / 誘導用コンヒ。ュ は 2 ん 9 で , 歩兵の近距離対戦車兵器である。 によって行われ , XM2 に搭載された TOW は混成戦闘 X M 2 には T OWZ ドラゴンは 7 発 ( 2 発はランチャ 群の防禦戦闘で , 対戦車中隊の I TV と XMI の火力ギ ー内 , 5 発は収納 ) , M240 機銃弾は 2200 発 , M60 の機銃 ャッフ。をうめるものである。 弾は 2200 発 , XM231 小銃弾は 4000 発 , M16A 1 小銃弾 対戦車ミサイル・ドラゴンは , 陸軍・海兵隊のために 2160 発および M72A2HEAT3 発である。 開発された携行型で , ミサイル , 赤外線追随装置 , およ 火器統制装置 びランチャーで構成され , 目視有線誘導で装甲車輛 , 陣 25 砲 , TOW 用ランチャーおよび M240 機銃の火力 地および兵員に対する攻撃に使用し , 混成戦闘群の 1000 機動 , すなわち , 旋回 , 俯仰角ー 10 。 ~ + 60 。 (TOW は 川以内の防禦戦闘で使用される。 ー 20 。 ~ + 30 。 ) を制禦するために , 電気式安定装置 , 照 XM ー 2 / 3 の砲塔の武装 ( 7 ) 装甲防禦力は現行の MI cv と同ていど以上であ ること。 ( 8 ) 将来 , 機械化歩兵大隊は 41 輛 , 中隊は 13 輛 , 小隊 は 3 輛を装備する。 上記の要求に対しては , FMC は XM723 に代わる X M 2 を , また , 共通化の C F v である x M 3 の開発に着 手し , この両型式は機甲および機械化師団の戦闘の中核ーここ一一一 ( ー である混成戦闘群 (Combined Arms Team, 諸兵種連 合部隊とも呼ばれ , 通常 , 戦車・野戦 / 高射砲兵および 戦闘工兵などからなる戦闘部隊で , その中核は機械化歩 兵大隊および戦車大隊である ) に必要な機動力 , 火力 , 防護カ ( NBC 防禦を含む ) をあたえ , 機甲打撃力の主 力である x M 1 戦車とともに戦闘任務を遂行することに あった。 この結果 , x M 2 は次のような特徴を備えている。 (a) 外部動力式 ( 電動式チェーン ) の 25m 機関砲 , 2 基の対戦車ミサイル用 T O W ランチャーおよび 7.62 M240 型 ()A G58 ) 連動機関銃装備の 2 名用 T B A T Ⅱ型砲塔。 (b) 砲および砲塔制御用に安定化全電気式砲塔駆動装 置。 可能である。 (c) 安定化昼夜間兼用照準具。 武装は砲塔に 25E 機関砲 1 門 , 同軸に 7.62m 機関銃 , (d) 360 。旋回可能な車長用視察および照準具。 2 基の対戦車ミサイル・ランチャー , (e) 装甲はスペースド・ラミネート・アーマー 4 チュープ方式の 発煙弾発射機などが装備されている。 (f) 動力源は出力 500 Ⅳの過給機っきディーゼル・エ 車体内部は操縦手室 , 動力室 , 戦闘室 , 兵員室の 4 っ ンジン 0 に別れている。操縦手室は車体前部の左側に位置し , す (g) オートマティック・油圧・機械式トランスミッシ べての操縦装置および計器類が備えられ , 操縦手ハッチ ョン 0 は後方開放のシングル・ビース型で , 周囲には 5 コの視 (h) ロード・ホイルの許容垂直動程が 356E の改良 型走行装置。 察潜望鏡 , また , その内の 1 コは夜間操縦用に A N / v v S 2 型微光暗視潜望鏡に交換が可能。 全般的な特徴 XM2 は混成戦闘群の装備車輛として , 地球上のあら 車体中央部は砲塔とともに戦闘室を構成し , 砲塔はバ ゆる気象条件下においても行動できるもので , 2946E と スケット・タイフ。で , 車体中心線から右にオフセットさ ロシルエット , 21 , 319 ん 9 の戦闘重量で比較的軽量に設 れて , 戦闘室車体上のポール・べアリングっきのレース 計されているので , ロッキード C 5 A ギャラクシーまた 上に搭載されている。砲塔頂部には車長用天蓋 ( 右側 ) と砲手用ハッチ ( 左側 ) があり , はロッキド C 141 スターリフターなどにおける空輪が ハッチ・カバーを閉し X M 2 ( 上 ) と騎兵戦闘車 ( 下 ) の乗員配置 0 0 0 導装置 TOW 照準・ : 0 射位置 発発 TO W 連装ランチャー 25 フッシュマスター関を ( つ 力が写る歩 火力るのみ進 の能か来らの 2 向わ従か段 指く。格 のよ真とた 。 0 。 0 。 0 0 0 教ど笋 8 29 27
型オーートマティック・トランスミッションおよび F M C のステアリ . ング・クラッチつき D S 200 型コントロール・ デファレンシャルで構成されている。 動力装置は車体右前部に配置され , 操縦室 , 戦闘室お よび兵員室とバルクへッドで区別されている。走行性能 は最大速度 61.2 / h , 水上航行速度 6.3 / h , 行動距離 は 41 の携行燃料で 490 , 操向方式は緩旋回および信 地旋回が可能である。 M113A 1 p I の武装は , 口径 50 機関銃および 20E 機 関砲 M139 に続いて , 第 3 次試作型ではエリコン KBA 25E 機関砲が 1 名用砲塔に搭載されている。この 25E 砲 は最大初速 1300 川 / s , 有効射程 2000 川 , 最大発射速度 600rpm, 携行弾数は 315 発 ( 165 発は装填装置に ) であ また , 副武装には砲塔室側に FN 社の MAG58 型ロ径 プ 塔を搭載したタイ / 3 に積まれた砲 体に , 後に X M 2 XM723 の改造車 用式である ) およびヒューズ・ヘリコフ。ター社製 25E 機 リコン社製 KBA20mm 砲のアメリカでの改造型でガス利 用 ) , ラインメタル Rh202 20E 機関砲 , 25E 機関砲 ( ェ 関銃 , 20E 機関砲 , KBA25mm 機関砲 ( オランダ陸軍 で , 暫定的に I FV に改造する計画のもとに , 口径 50 機 I F v) と呼称され , M I C V または I F V の制式化ま この M113A 1 p I は , その後 , 改良型戦闘兵車 (I 白色光投光器が装着されている。 鏡 , 対空用直接照準具 , 主砲と同調する 150W の赤外線 / フィリッフ。ス製の倍率 2 倍 ~ 6 倍の昼夜間兼用型照準眼 らに砲塔には , 砲手の照準装置として視察潜望鏡 M27 , 高低角は一 10 。 ~ + 55 。 , 俯仰速度は毎秒 60 。である。さ オン・システム電気・油圧式安定装置が装備され , 主砲の 度は毎秒 45 。であり , キャデイラック製造部の 3 軸アド・ 7.62E 機関銃が装備され , 砲塔は電気・油圧式 , 旋回速 関砲 x M242 ( チェーン・ガンとも呼ばれ , 電動式であ る ) などから , さらに 40E 擲弾発射機の搭載が計画され た。また副式装として , 同軸機銃以外に車体産側にリモ ト・コントローール式の 7.62m 機関銃の搭載も考慮さ れ , KBA2()rm 砲の砲塔と異なる型式も開発が行われ た。 この砲塔は 20 / 25E 機関砲の搭載が可能で , 旋回速度 は毎秒 45 。 , 高低角は一 15 ~ + 60 。 , 照準具として , 昼間 用の照準潜望鏡 M34 , 夜間用の微光暗視照準潜望鏡 M36 および 4 コの視察潜望鏡 M27 が装備されている。 M113A1 P I は騎兵戦闘車 (ACCV) および騎兵 用 T O W ミサイル車 (A C T v) にも改良され , 1977 年 ~ 78 年の間 , 機甲騎兵小隊の編成を想定してテストされ た。テストは陸軍教義司令部と第 1 騎兵師団で 2 輛の A C T V, 3 輛の A C C V および 5 輛の M551 シェリダン 0 23 トタイフ。 , 12 輛の技術開発型 , および 4 輛の先行生産型 C v のプロトタイプを引渡し , さらに 1 裲の第 2 次フ。ロ FMC 兵器技術部門は , まず 1973 年 8 月に 2 輛の M I プロトタイフ。を試作することであった。 の契約の条件は , 技術試験および能力試験のため 17 輛の 軍当局は FMC と新型 MI CV の開発契約を行った。こ ク・カー & ファンドリー社のそれまでの経験をもとに 1972 年 11 月 , F M C , クライスラーおよびパシフィッ ☆ XM723 キャンセルされた。 ではこれ以上の性能向上は無理と判断され , 試作段階で その対戦車能力と比較して不充分で , かっ M113 の車体 開発中の I F v および c F v はソ連の同系の戦闘兵車と で行われた。だが , 陸軍当局は M113A 1 P I を含めて
射機などを備えることができ , 警察 や軍の治安維持用に好適である。ェ ンジンや機械部品については公表さ れていないが , 同社がスペイン陸軍 にリアェンジン式の軍用トラックを 納入しているので , これと同じか , 共 用部品が非常に多いと考えられる。 ◆ XM 1 戦車の最新の開発状況 去年はさんざん物議をかもしたア メリカの XMI 戦車の改修評価テス トが , いまフォート・ノックスで昼 夜兼行で続行されている。テストに 使われている X M 1 は 3 輛で , それ それの戦車に 2 組のチームが交代で テストを行い , 整備や修理は原則と して夜間に行われている。 試験中の x 1 A 2 プロトタイプ。砲塔はカスカベル装甲車と同じものを積む 改修前には , 68 , 500 マイルのテス トで 47 カ所の欠陥が報告された X ◆プラジルの新型国産戦車 新作車が造られている。これら 2 輛 1 だったが , 今度のテストでは , 最 これまで , 名前は知られていなが の試作車は国防装備局の手でテスト 初の 6482 マイルで , 締め方がまずか ら , 実体がほとんど明らかになって 中で , 今年中には陸軍機甲戦闘学校 いなかったプラジルの国産軽戦車 , ったポルトが外れてエンジンに吸い に移されてさらにテストが行われる X 1 A 2 が , 最近報導関係者に公表 予定である。 込まれ , 1 段目のコンフ。レッサーを 破損しただけ。その後 , 去年 8 月中 この他にも , 車体を前後に分離し された。 旬には 2 回目の故障を起こしたが , はじめて確認された XIA2 の重 てジョイントで結合した画期的な戦 秋には 3 輛とも 680 マイルを走行し 車 ( 砲とミサイル装備 ) なども検討 量は 20t で , 90E 砲を主砲としてい 対象になっているようだ。現在の計 る。 1 月号の「戦車世界地図」にも ている。 画では次期 MBT の本格開発は 1983 陸軍は , これで最初は 145 マイル あるように , フ・ラジル陸軍は他に M 年にはじめられる予定だ。 (N) だった MMB F ( 破損平均走行マイ 4 , M3 A 1 , M41 を持つだけだか ル ) を 272 マイルに上げ , ゆくゆく ◆スペインの新装甲車 M A C Ⅱ ら , 軽量とはいえ X 1 A 2 はプラジ は 320 マイルまで持って行きたい考 クライスラー・スペイン社は , ア ル陸軍のなかでは最も強力な戦車と メリカの V 150 コマンドと外観が非 なる。その他のデータは最大速度 60 えである。 陸軍の XM 1 調達計画は 7050 輛だ 常によく似た装輪装甲車の生産を間 川 , 航続距離 600 登坂カ 60 % が , 目下のところは 1980 会計年度で もなく開始する予定である。 となっており , これを信ずる限り , 110 輛の生産が認められたにすぎず , じゅうぶん水準に達しているといえ この車は , 車体の前後左右に厚い 81 年度も 352 輛またはそれ以下にと る。乗員は 3 名で , 外形はかなりコ 防弾ガラスを張って視界を良く , 車 どまる見とおしで , 量産と実戦配備 内から射撃がでぎるように数コのス ンパクトだ。 リットを持ち , ゲリラ鎮圧用に拡声 は計画より大幅に遅れている。 ◆スエーデンの新戦車開発 スエーデンでは S 戦車の後継とな る M B T について , 少くとも 3 種類 の案を検討中で , すでに一部はテス トに移っている。 びとつの案は S 戦車の発達型で , 乗員配置を変更し , 自動装填機構を 改良した試作車が製作されている。 もうひとつの案は S 戦車の 105E 砲 と自動装填機構を揺動式砲塔 ( ただ し AMX13 のものとは全く形式が異 る ) に移したもので , 新形式の砲塔 をマルダー MI CV の上に搭載した ロ ロ 0 クライスラー・スペインが発表した M A C Ⅱ装甲車 1 1 0
ラックを造ることが国家的な要請であったこ とが響いている。 それに , プラジルは昔からの縁でポルトガ ルとの関係が深く ( いまでも国語はポルトガ ル語である ) , ポルトガルの左派政権化のお かげでプラジルへ逃避したポルトガルの資本 や技術者が , 仕事をはじめるにも好都合だっ たという政治的な条件もある。 E E 1 5 と E 25 トラック ェンゲサのトラック・ファミリーには , E E 15 と E E25 の 2 つのシリーズがある。 E E 3 ャララカ。全長 3.9 宿 , 全幅 2.0 認 , 高さ 1 . 28 E E 15 は , コンパクトな 1.5 トン級 , ポン い」というまわりくどい表現になっているが , もしこれ ネット型のオン・ロードとオフ・ロードの両方に使用で が事実だとすると , カスカベルのリビアへの輸出は少く きる車で , ェンジンはべンツ製直列 6 気筒水冷の 0M352 ともソ連に優秀な対戦車砲製造のノウ・ハウを教えてし という 56958 のディーゼルである。 まった可能性がきわめて高い これに , 同じべンツ製 G40 という 5 速変速器が組合わ また , カスカベルかその類似車輛が , 将来ソ連で生産 され , サスペンションは前後とも半楕円リーフ・スプリ される可能性もあるのだ。 ングにデュアル・アクション式ショック・アフ・ソーバー いずれにしても , NATO 加盟国の戦略商品が間 がつく。 接的にせよ敵洋の手に渡ったことについては , さまざ 車重は 4100 ん 9 , 最大重量は道路上で 6600 , オフ・ロ まな憶測が流れているが , とりあえずここではこれを追 ードで 5350 ん 9 , ペイロードは道路状況によって変り , 12 ん 9 から 2500 と幅を持たせている。 わない。 ただ , プラジルという国が軍事物資を第 3 国へ売るこ つまり , E E 15 はオーソドックスで頑丈なトラックを とに対しては , きわめておおらかなことが改めて確認さ 狙って造られた 4 X4 車というわけで , 用途も一般の輪 れた。ェンゲサ製のトラックは各国が輸出をひかえてい 送のほか , 消防 , 給水 , 燃料輸送 , 救急 , 指揮 , 通信に および , 民間用では一般作業や冷凍車から , 囚人の護送 る南アフリカへも輸出されている。 などにも使える。 ライセンス生産から出発 このため , E E15 には 10 車種が用意され , 変速器はア ェンゲサ社の車輛市場への参入は , トラックからはじ リソン A T 540 という自動変速器 , ェンジンはパーキン スのディーゼルやシポレーのガソリン・エンジンなども まった。 まず , ェンジンやトランス ミッションのような複雑なも のは外国のものをライセンス 生産か輪入し , シャシーやポ ディを自力で開発して売り出 し , その成績を確かめたうえ で装甲車輛にも進出した。 装甲車輛もトラックと同様 に , 最初のうちは高い技術力 を要するところはライセンス 生産するか輪入した。 トラックから手をつけたの は , 工業力の遅れたフ・ラジル で , できるだけ外国に依存す る度合を低めたいことと , ア マゾンを含めて未開の道路が 多いこの国に , 最も適するト E 25 6 x 6 。軍民両用のトラックで , 工ンゲサ社の下地を造った 76
◆ M901 自走 T O W ミサイル ヨーロッパに配備開始 アメリカ陸軍は , 700 輛以上の M 901 自走 T OW ( I T V) をョーロ ッパに配備することになり , 去年秋 に最初の 7 輛を船積みした。 7 輛の うち 5 輛は西ドイツにある第 7 軍統 合武器訓練センターに送られる。 M901 は 1975 年 12 月に計画が承認 され , 3 年半後の 1979 年 6 月には引 渡しがはじまったもので , この種の 兵器としては開発期間が記録的に短 戦車とともに , タンク・キラー Mi ー 24 ハインドの増強も目立っワルシャワ軍 用上差支えないようにするなど , 信 衝撃的な報告が , 去年の秋 , アメリ アメリカ陸軍としては , 装甲で完 全に保護された場所から操作できる 頼性や整備性がかなり向上する。 カ下院軍事委員会の席上 , C I A 高 改修は , 実戦部隊の手で現地で行 最初の対戦車兵器システムで , 陸軍 官によって行われて物議をかもして のタンク・オートモティフ・研究開発 われる。 司令部が開発し , 訓練には特別のチ この報告は極秘に行われたものだ ◆ワルシャワ条約機構軍の ームを編成して , 急速な実戦化を計 が , ある新聞にスッパぬかれ , アメ 増強が急ヒ。ッチ ワルシャワ条約機構軍の地上戦闘 っている。これは , 増大するワルシ リカやヨーロッパの政府筋や産業界 ャワ条約機構軍の戦車に対抗するた 力が , こ 1 ~ 2 年の間に大幅に増 では知らない者はないくらいの、事 実になってしまった。 めの緊急処置のひとつである。 強されたといわれる。 すでに中部ョーロッパだけで , S ◆ M110A2 自走榴弾砲の改良計画 これは , ソ連がカマ河畔のナベレ 現有の M110A2 に 11 カ所の改良 S ー 20 地対地ミサイルのランチャー ツニエ・チェルニイ工場を建設する を施す計画が実行に移され , アメリ が 100 基以上も配備されているが , にあたって , 総資金の 30 % にあたる カ陸軍のロック・アイランドエ廠で このほか数種類の新型地対地ミサイ 5 億ドルの工場設備を , ビジネス・ ルが戦域核部隊に配備されたし , 自 マシン社 , シンドウェル・ドレスラ 走砲や新型対戦車ミサイルの配備も ー社 , インガンル・ランド社が供給 急ヒ。ッチで進められている。 したというもの。 C I A の報告によ ると , すでに生産された 5 万基のデ 第ト第 対空ミサイルでは , 歩兵が操作す ィーゼル・エンジンは軍用車に搭載 る S A- 7 を除いても , 4 種類ほど されたし , 工場が 100 % 完成すると の新型が東ドイツ , チェコスロ / くキ 生産能力は年間ェンジン 25 万 , トラ ア , ポーランドに配備され , その数 ック 15 万という膨大なもので , 第 1 は中部ョーロッパでは N A T 0 軍の 昼夜兼行て改良テスト中の XMI 戦闘機と偵察機を合わせた総数の 4 期工事が 1976 年に完成して間もな く , 計画の年産トラック 7 万台の規 倍に達するという。 敏修キットが 1981 年 1 月から 12 月ま また , 攻撃へリがここ 1 年でほぼ 模に達したという。 でに生産されることになった。 アメリカは , 最近対ソ禁輸物資の 50 % も増強されたので , 固定翼機は 改良は実戦部隊からの要請を入れ 制限を緩和していて , 産業界もそれ その分だけ NATO 軍の後方攻撃な ・たものが多く , 射手が照準器を操作 を歓迎してきたが , 今回の事件、 どに転用する余裕ができるようにな しやすく , また疲労を少くするため で当分は規制が緩みそうもなくなっ った。さらに E CM 装置では妨害装 シートを調整式にしたり , ェンジ 置の数で NATO 軍の 13 倍という圧 た。 ン , 変速器 , ラジェーターの圧力や この新エ場がフル生産 倒的な数になるという。 ちなみに ー温度を操縦手が外へ出ていても車体 に入れば , 軍用トラックの生産台数 以上は , 中部ョーロッパ連合軍 : 外部からわかるようにしたり , 油圧 ではアメリカを追いぬくといわれて (A A F C E) 司令官パウリー将軍 フィルターの破損を警告する指示器 いるだけに , 軍部にも , 「わざわざ 、をとりつけたり , 射撃中に故障する の最近の発言から引用したもの。 ◆ソ連の軍用トラックが 敵に塩をやることはない」という強 ことを防ぐためパーキング・フ・レー 硬な意見が強いらしい。 = キを再設計したりしている。 アメリカの設備で生産 ? 「アメリカの設備と資金がソ連の軍 そのほか , ショック・アフ・ソーパ ーを改良して , 1 コが故障しても実 用車輛生産に役立っている」という