Chapter 9 Linux で真剣に遊ぶ (JG) 271 このバージョンはデフォルトを tty でコンパイルしています。 X で起動するに は、環境変数 NETHACKOPTIONS を設定するか ~/. jnethackrc の設定をしてくだ さい。 また、日本語版の作者である沼田さんのご厚意で、参考文献として「猿でもで きる JNetHack ( 通称 " サルネト " ) Ver 2.1.1 』を JG/sources/saruneto . txt に 収録しました。簡単に jnethack の概要を理解したい人はこちらをご覧ください。 X と tty の切り替えはその遊びたいほうを次のように選択します。 % setenv NETHACKOPTIONS windowtype : X11 % setenv NETHACKOPTIONS windowtype : tty % jnethack X Windows System 版で遊ぶ場合 tty 版で遊ぶ場合 で起動すると、設定された環境変数によって、 tty と X の指定したほうで遊ぶこ とができます。 また ~/. jnethackrc による設定は、片山俊明さん作の "JNetHack Linux イン ストールキット " を JG/sources/jnethack-I . 0.1.4. linux. patch. tgz として 収録してあるので、こちらをチェックしてください。 ■ slot 読んで字のごとくスロットマシンゲームです。 100 枚のメダルを増やしていっ てください。 CSTART] のところでマウスクリックすると、自動的にメダルが 3 枚賭けられ ます。それで、任意のタイミングでマウスを 3 回クリックして、ドラムの回転を 止めてください。 ドラムの並びかたによって、役と配当の判定が行われます。 CQUIT] でゲー 終了です。作者は " あひるくん " と同じ、石田芳輝さんです。 ■ keiba ム 運動会仮装竸争 1 等当てゲームです。 4 人の参加者が仮装競争をするので、誰 が 1 等になるかを予想します。みごと 1 等が当たったら配当が返ってきます。作 者は " あひるくん " や・・スロットマシーン 2 " と同じ、石田芳輝さんです。
Chapter 8 ネットワークで情報収集 幻 5 なお、両者の IP アドレスは pppd 同士の話し合い ( ネゴシェーション ) によっ て決定することができます。接続相手がプロバイダなどでとくに指定がない 場合にはこのオプションを指定しないほうがいいでしよう。また、その場合 には次の "noipdefault" を指定してください。 ・ noipdefault サーバーマシンおよびあなたのマシンの IP アドレスを pppd 同士の話し合い ( ネゴシェーション ) によって決定します。 ・ debug pppd の動作のトレース情報を syslogd というプログラムによって記録しま す。必要に応じて設定に加えたり外したりしてください。 この中で一般的に指定しなければならないオプションは先の例でも指定してい defaultroute" あたりだと思われますが、 る " modem lock crtscts 環境によって異なりますから適宜オプションの追加または削除を行ってください。 ■ /etc/ppp/pap-secrets ファイルの設定 方式の場合にはもう少し設定することが残っています。 さあ、あとは実際に接続してみるばかり一一ではありません。認証方式が PAP 8.2.4 PAP 方式のための追加設定 クライアント名接続相手の名前バスワード ファイルの書式は次のとおりです。 PAP 方式のために /etc/ppp/pap-secrets というファイルを使用します。この 始時にそのファイルを見て適宜認証手続きを行ってくれるわけです。標準的には PPP をつかさどる pppd は認証方式として PAP 方式を指定されると、接続開 き込んでおくのです。 場合には PPP 接続のためのアカウント名とパスワードをある特定のファイルに書 いました。それでどうやって接続相手に自動接続するのかというと、 PAP 方式の ドを埋め込んでいましたが、 PAP 方式ではその部分を記述しないでくださいとい UNIX ログイン方式の場合にはチャットスクリプト中にアカウント名とパスワー
印字見本 印字見本 Appendix A の印字環境 図 A-2 Windows 付属の TrueType フォント A. 3 フォントのカスタマイズ 295 漢字のフォントには、 ZEIT のフォント倶楽部形式のものを使用していると述 べました。これは VFIib という、べクトルフォントを展開するライプラリを利用 して実現しています。 VFIib はフォント倶楽部形式以外にも、 ZEIT の JG フォン ト、 SONY NWF-605 フォント、 TrueType フォントをサポートしています。で すから、簡単に TrueType を利用できるように変更できるわけです。 VFIib は、 xdvi ( プレビューア ) と Ghostscript ( PostScript 互換インタープリ タ ) が利用していますので、両ツールで TrueType フォントを使用できます。 TrueType フォントを使用するには、 VFlib の設定と、 Ghostscript で VFlib を 使用するように指示をする設定の、 2 種類が必要になります。まず、 VFIib の設定 ・ /etc/vfontcap ファイルの設定 イルの作成があります。 VFIib の設定には、 /etc/vfontcap ファイルの設定と、補助インデックスファ A. 3 ユ VFlib の設定 方法を述べたあとで、各ツールの設定について述べます。 指定です。ここでは、 DOS パーティション上の Windows95 の TrueType フォ プレートにリンクを張り直します。もう 1 つはフォントの位置 ( フォントパス ) の 2 か所あります。 1 つは、このファイルはリンクなのですが、 TrueType 用のテン VFlib で使用するフォントは、 /etc/vfontcap ファイルで設定します。設定は
Chapter 4 ■他機種との互換性 UNIX の基礎知識 121 他のマシンで書き込んだテープが読めない場合があります。これはテーブドラ イプのプロックサイズが異なるためです ( tar コマンドのプロックサイズとは違 います ) 。 プロックサイズは、可変と固定の 2 種類があります。デフォルトは固定なので、 プロックサイズが異なると読めないわけです。 プロックサイズの切り替えは、前述の BSD 版の mt コマンドを使用します。プ ロックサイズを可変にするか、書き込んだ機械と同一にすれば読むことができ ます。 ・プロックサイズを可変に設定 # mt setblk 0 ・プロックサイズをく size > に設定 # mt setblk く size>
142 ・ Keyboard キーポードの LED 制御、キーリピート間隔などが設定できます。 ・ Pointer マウスの設定を行います。プロトコル、デバイス、 3 ボタンのエミュレート などを設定します。 ・ Monitor 場合に、 XF86Config ファイルのどこを修正すればいいかを簡単に説明します。 いこともあります。また、マウスがうまく動かないこともあります。そういった S3 のチップを使ったものなど、部品構成の多いビデオカードでは、うまくいかな カードであれば、ほとんどの場合 xf86c 。 nfig コマンドで作成すれば OK ですが、 1 チップに RAMDAC やクロックジェネレータまで含まれているようなビデオ 6.2.5 XF86Config ファイルの修正 XF86-SVGA では svga を探し、 XF86_S3 では accell を探します。 X サーバーの種類により、どの D て iver を探すか決まってきます。たとえば、 ます。 す。 subsection は、色数、実際に使用する解像度、仮想画面サイズを設定し itor section は、すでに記述されている ldentifier( 識別名 ) を指定しま itor Section 、そして Subsection を設定します。 Device Section と Mon X サーバーがサーチする Driver( 識別名 ) 、使用する Device Section 、 Mon ・ Screen 名、 RAMDAC 名、オプションを設定します。 ネレータがない場合は、使用可能クロックのリスト、クロックジェネレータ ビデオカードの設定を行います。識別名、メーカー名、機種名、クロックジェ ・ Device ので、 xf86config コマンドが生成したデータをそのまま使うのが簡単です。 垂直同期範囲、解像度のリストを設定します。解像度の設定は、かなり面倒な モニターの設定を行います。識別名称、メーカー名、機種名、水平同期範囲、
7.6.4 起動と終了 180 こで注意するのは、最後の 2 つのように大文字と小文字を区別する場合があ ることです。また、〔 : 0 〕を spc と表します。この表記は、 Mule(Emacs) 関連 書籍で同様に使用されていますので、覚えておいて損はありません。 7.6.3 フォントの設定 MuIe で使用するフォントを指定しておきます。英数字のフォントを指定するだ けでもいいのですが、起動するのに非常に時間がかかってしまいます。ですから、 必ず指定するようにしましよう。この設定は X で Mule のウインドウを開く場合 に有効です。 フォントの指定は X のリソースで行い、次の 2 つのファイルに追加するといい でしよう。 ・ ~/ . Xresources ファイル フォントリスト名を指定します。フォントリスト名とは、英数字、半角カ ナ、漢字の 3 つ ( 場合によっては、さらに中国語なども含められます ) をまと めて名前をつけたものです。 MuIe から、このフォントリスト名を指定しま す。こでは、 14 、 16 、 24 の 3 種類のフォントリスト名を設定しています。 MuIe を起動するには、次のようにします。 い場合は新しく ~/ . xresources ファイルを作成します。 ~/ . xresources ファイルがすでに存在する場合は最後部に挿入し、存在しな リスト 7 ー 4 ~/. Xresources ファイルの記述例 Emacs*FontSetList : 14 , 16 , 24 Emacs*FontSet-14: —*—fixed Emacs*FontSet-16: —*-fixed- Emacs*FontSet-24: -*-fixed medium—r—normal ー —medium¯r—normal— medium—r—normal— medium¯r¯normal— —medium—r—normal— medi ・ um—r—normal— —medium—r—normal— —*—fixed- —*-fixed- —*—fixed —*—fixed— —*-fixed —*-fixed— —medium—r—normal——24— medium—r—normaI——24— ー * ー iS08859 ー 1 , \ ー * ー jisx0208.1983 ー —*-jisx0201.1976 * ー iS08859 ー 1 , \ —*-jisx0208.1983 ー —*-j iSX0201.1976 * ー iS08859 ー 1 , \ * ー jisx0208.1983 ー * , \ -*—j iSX0201.1976 ー ー 24 ー 16 ー 16 ー 16 ー ー 14 ー 14 ー 14
200 ・ ifconfig コマンド ifconfig コマンドはネットワークインターフェイス ( いわばケープルが出てい るロ ) を ON/OFF したり、インターフェイスのオプションを確認 / 設定したり するためのコマンドです。 ifconf ig コマンドにはいくっかのオプションを指定できますが、ネットワーク の設定を見るためには " ー a " オプションを使えばいいでしよう。 # /sbin/ifconfig —a 10 ethO Link encap : Loca1 Loopback inet addr : 127.0.0. 1 Bcast : 127.255.255.255 Mask : 255.0.0.0 UP BROADCAST LOOPBACK RUNNING MTU: 3584 Metric : 1 RX packets : 294 errors : 0 dropped: 0 overruns : 0 TX packets : 294 errors : 0 dropped: 0 overruns : 0 Link encap: 10Mbps Ethernet HWaddr 00 : 00 : B4 : 70 : E2 :E5 inet addr: 192. 168. 10. 10 Bcast:192. 168. 10.255 Mask : 255 .255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU: 1500 Metric : 1 RX packets : 25032 errors : 0 dropped: 0 overruns : 0 TX packets : 21461 errors : 0 dropped: 0 overruns : 0 lnterrupt : 12 Base address : 0X320 この出力結果は上からループバック、イーサネットの各インターフェイスの設定 内容を表しており、おのおのの 2 行目には IP アドレス、プロードキャストアドレ ス、ネットマスクのそれぞれが、 3 行目の部分にはインターフェイスの現在の状態 が表示されています。たとえばイーサネット ( et 0 ) を例にとると "UP BROADCAST RUNNING" の部分が現在の状態で、このような状態でかっ IP アドレスなどが期待 したとおりになっていれば設定はひとまず OK です。 ■ ping コマンド ping コマンドは指定したホストに接続できるかどうか、接続できるとしたら自 ホストからそのホストに到達するまでにどの位の時間がかかるかを計るためのコ マンドです。 p g コマンドの引数は接続先のホスト名です。次の例の 3 行目以降のような表 示がされれば引数で指定したホストに接続可能ということで、出力の中の ime = の部分が接続のために要した時間になっています。
Chapter 3 SIackware のインストール 1 2 7 ←最後に確認する DOS 12—bit FAT XENIX root 3 XENIX usr 4 DOS 16—bit 5 Extended 6 DOS 16—bit OS / 2 HPFS く 32M 51 > = 32 AIX bootable a OS / 2 Boot Manag 81 40 Venix 80286 Nove11? Microport 63 GNU HURD 64 Nove11 9 52 80 82 83 a5 BSD/386 94 Amoeba BBT 93 Amoeba Linux native Linux swap Linux/MINIX 01d MINIX Hex code (type L to list codes) : 82 〔う噎己 Changed system type of partition 3 to 82 Command (m for help) : p ー上 ] Units = cylinders of 4032 * 512 bytes Disk /dev/hda: 64 heads, 63 sectors, 621 (Linux swap) Device Boot Begin /dev/hdal /dev/hda2 /dev/hda3 1 408 604 St art 1 408 604 End 407 603 621 cylinders B10cks 36288 395136 820480 + ld 82 83 6 b8 BSDI swap Syr inx db CP/M DOS access e3 DOS R/O f2 DOS secondary BBT f f e 1 c7 System Linux swap Linux native DOS 16—bit > = 32M Command (m for help) : 響〔亟巨己 ←設定して fdisk を終了する 以上でパーティションの設定は完了ですが、 ます。 ・ 1 シリンダあたりの容量を計算しておく この中で注意する点をあげておき 例を見ればわかりますが、パーティションのサイズは指定したシリンダから、 どれだけの容量を取るか指定します。 + xxxM のように xxxM バイト指定する こともできますが、残りがいまひとっ不鮮明です。そこで大ざっぱに 1 シリンダあたりの容量 = 全容量 + 全シリンダ数 を計算しておくと便利です。 また、ディスクがあり余っているのであれば、ルートパーティションのサイズ を若干小さくして、残りはスワップパーティションとしてもいいでしよう。 w コマンドで終了する前なら、まちがえても d コマンドで消してやり直せます。 •ID を設定する 通常Ⅱコマンドで設定すると、 Linux native になります。ルートパーティショ ンなど通常はこのままでかまいませんが、スワップパーティションは 82 にし ます。これはあとでインストーラーが自動認識するために必要になります。
46 こは、通常〔新司の入力で OK です。自動的に I / O ポートのアドレスや IRQ を読み取ってくれます。 しかし、インターフェイスカードの設定が既定値と異なる場合や、 BIOS を搭 載していない SCSI インターフェイス (AHA-151x や SoundBlaster16SCSI など。 場合によっては AHA ー 152X も必要 ) では、明示的にオプションを入力する必要が あります。 ・ ATA CD ー ROM ドライプがうまく認識できない場合 boot : ramdisk hd=serialize 目己 ・ ATAPI CD-ROM ドライブの強制指定 boot: ramdisk hd?=cdrom Enter " ? " にはドライプによって、 a から d が入ります。 IDE インターフェイスのプ ライマリーのマスター / スレープが a/b 、セカンダリーのマスター / スレー プが c/d となっています。 ・ MITSUMI 製の CD-ROM インターフェイスの I/O アドレスを Ox320 * 4 に 旧 Q を 10 にする boot : ramdisk mcd=Ox320 , 10 〔〕 ・ SoundBlasterI 6 SCSI で I/O ポートアドレスが 0X340 、旧 Q が 10 、 SCSI-ID * 4 が 7 、リコネクトが 1 の場合 boot : ramdisk aha152x = 0X340 , 10 , 7 , 1 〔 ] 16 進数の 320 です
Chapter 8 ネットワークで情報収集 213 "/dev/ttySO" というのがその部分で、この例では DOS でいうところの COMI ポートにモデムが接続されている場合の設定になります。モデムが COM2 ポート に接続されている場合、デバイス名の部分をフ dev / ttyS1 " に変更しておきます。 ところで、 ppp-on スクリプトの中の "/usr/sbin/pppd" というのが PPP 接続 を行うためのプログラムです。一般的な書式は次のようになります。 pppd [ デバイス ] [ スピード ] [ オプション ] " デバイス " にはモデムが接続されているスペシャルファイル名を記述し、指定 したデバイスに設定するスピードを " スピード " に bps ( ビット / 秒 ) で記述しま # setserial /dev/ttyS1 spd—vhi る場合があります。 PPP 接続前に次のようなおまじないをしておくと、通信速度が向上す setserial コマンド す。リスト 8 ー 3 の例では 38 , 400bps を指定していることになります。 ジを参照してください。 ておくとよいでしよう。詳しくは setserial コマンドのマニュアルペー るようなら、 /etc/rc . d/rc. serial スクリプトなどにその記述を加え いう意味 ) としなければなりません * 20 。うまく spd ー vhi などを指定でき ください。それでもだめなら残念ですが spd ー n 。 rmal ( 何も指定しないと うまくいかないようであれば、 spd_vhi の代わりに spd_hi としてみて 環境において有効というわけではありません。もしも spd ーⅶ土で通信が ただし、この操作はシリアルチップに強く依存しますので、すべての ることができる場合があります。 どにはモデムでの圧縮がより有効に働いて、かなりの通信速度を確保す に速くすることができます。特に非圧縮のファイルを送受信するときな この操作によってシリアルデバイスを読み書きする際の速度を内部的