甘 - みる会図書館


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1. R.princess vol.3

すこ ほんとう つづ 「日・プリンセス」は本当に、もう少し続けるべきだっ たのだ。 く′」と だが、もう繰り言は = きつべきではあるまい れんさい すく 少なくとも、この「日・プリンセス」を連載したことに しんぽ まんがか いちだんかい にだんかい あんざいのぶゆき より、安西信行という漫画家は一段階も一一段階も進歩し、 じぶんみ 新しい自分を見つけたであろうから。 ちぶさ せいかくへんか それは、乳房とともに性格も変化していったように : なかまだいす ただのやんちやで、おとぼけな娘から、仲間が大好きで かんごだいす おも むすめ 甘悟が大好きな思いやりのある娘になった : ・ 小姫の成 長であったのかもしれない。 さいしゅうかい ほんとう しゅやく こひめよ 最終回で本当の意味での主役であった甘悟は小姫と夜 と ぞらむ あ あんざいのぶゆき しようねんまんが 空に向かって飛び上がる。それは安西信行の少年漫画と どくしゃ かん その読者への強い強いメッセージに感じられてならない。 かんご りよううでかか こひめみ 「さーて ! 」甘悟、両腕に抱えた小姫を見る。 こひめ 「いくせつ小姫ー」 おと よぞらあおじろお ギャンンツ音をたてた小小姫は、夜空に青白く尾を のぼ 引いて登ってゆく。 たか たか 高く。高く。 あたら ひ 口をット つよっよ み ここひめ こひめせい シュ・ : ンその時、ロケットが停止した。 やみす 「厚】」闇に吸い込まれてゆく一一人。 お ふたり 堕ちてゆく一一人。 さけかん′」 「おおおおおおおー日」叫ぶ甘悟。 臣の体を離さない。 はな 「たとえどんなことになったてもう離さねえー」 まえ一はな たす 「ここでお前を離して助かったって少っしもうれしか ねえⅡ」 かん」 すこほほえ 甘悟、ほんの少し微笑む。 まえ 「これ以上お前に」 め 「負い目つくれねえからな。」 ふたり 一一人は、どうなっただろう ? たか ふたり らからぶそく さらなる高みをめざした一一人は、力不足で堕ちてたおれ たろうか ? こた あんざいのぶゆきえが その答えこそが、安西信行の描きたかったものであり しんさくえが ほんとう さらに、新作で描いてゆくであろう、本当のテーマなの である。 こひめからだはな お とき ふたり お

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にかん づ ・二巻 : もっとも、こ、つめちゃん尽くしのこの弁当は、甘悟にはえら さんわ ゅうにのときうでこし ばめんみ ふひ みのが い坏哥だった。 はじ べんとう 三話。『井訊を飲む時、腕 ~ 一やる美甘』 , 翦が現れが、 これこそ様式美といえよう。」牛乳やコーヒー牛乳を飲む時、特に諷嘸論、船木爺の『酢った峅当亡純見謎してはならない。 呂上がりならばなおさらの事、このポーズでなければならない。温気の邵さ物はい黠局譖齬にお弁当を手渡す事はできなかったが ふなき かいお湯で血行がよくなり、筋肉がはぐれたところで、やや上体をそれを作る過程の描が微笑ましいのだ。 船木 反らし背筋を伸はして飲み下す牛孔。喉奥から伝わっていく冷えた 左手の脂す・〈に巻かれた絆創膏、あれはハンパではない。 こひめ 分のよさ = = = そこには美意識すら感しる。マンガ家・叫に伝の海は、外見に咽哈わすとてもそそ「かしいなのであろう。 こだわりを見て取れる一コマだ。 くわ はなし し しひと あおとりけん とうじ」ちちま・ しかも霾五話での、古村策謀による海の想 : : : 姫にいた 加えてこの話では知る人ぞ知る、「青鳥軒のラーノッ」跏嶝。超られる甘悟の図。こいつは礙すぎる。特に『下着姿で甘悟に甯を ピッグサイズのどんぶりに用意されラーメンを、制限時間内に橆ま、ブドウをくわる小姫』。どこをどうしたら、こんな胱景が ・龍・帝の三人組には恐れ入るが、ここで一番頁に浮かのだろう。考えようによっては、帝の想像よりも遥かに もなく平らげた甘齬 , : おさ 凄は、一人で全部胃装に収めた古村であろう。 でぶっ飛読で諸うみ あま ト姫は「わたしコウメ以外たびらんないのオ」などと、甘った にこ、鍬は完に海ファンにされてしまった。 れ噸で冖る。 私は常日頃から人間のおもしろさは『ギャップ』にあると思って たものほう 四話。船休海初磴場このエピソードは、喰パ物の方もオンバレ いる」綱えば、クザ風の見るからに怖そうな男が猫好きだったり : とにかく、些 ードなので重要な話の一つだ。冒頭で述べた真夏の『ナベヤキウド とき さよう ン』。『あつつういコーシ = 静かなお嬢様が骼「」目第なか「たり = ・ 」。ツも . この時の「左様でゴ細な部分でいいから固定観「 0 を打ち皸るような『ズレ』を見せられ ザイマスカ ~ とトボけるト姫の表情が襁にかわいい。 みごと 」塒←たちまちそのキャラクタョに好撼を覚えてしまう。 ねっち しかも、小姫はスイカを食べるよりも手刀で割るのに熱中してい 安西信行の「登場人物を生き生きと立たせる」手腕は、見事とし も ぎわく ふうりんおと しへん いの、」 か信いようがない。 こひめふつうにんげん いしばしけ き 石橋家の周辺には、まだ螢が註き戳ってる % 叱い。風鈴の音が九話。とうと朝小姫普通の人間ないと、疑惑を持たれてし こえてきそうな夏の夜に、小姫の父は、娘が甘悟の事を「恋人のまう。それが確信へと変わるのは、彼女の食べる『こうめちゃん』 いからだ。 様に思ってるんしゃないでしようか ? 」とつぶやくのだ。むう びりぶっしつ がくえんきかいやろうたかやま だまふく こた いね。ロマン話ックにオ。 おも ワメ玉に含まれてい量の物質 : : : 学械野瑯の高山にすら はたして小姫は、甘悟をどう思っているのだろうか。答えはすぐ解明できなかったその物質は、少なくとも人間が摂取するものでは で なかったらしい こひめ たかやまみずか しまノめい せいさく 出くる。 小姫がサイボーグるを証明すべく、高山は自らが製作した 「詼の子しくできねい」そう甘悟に言われた小姫は、徹夜 きへし で特製の弁当を作って翌日学校に行くのだ。 機兵『べクトル』を彼女に仕向ける。 はたる かんご みかん てつや こひめ べんとう かん 1 」 お

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めだまや いしばしけちょうしよく 。、「、一い号いよオ % 、、わ主い ~ つれ、ち ) いね当 , 物 一」話において、石橋家朝食には「。 ( ン、目玉焼き、コー北ー』 第叫にガ 0 心は母蝕卓の風 城池勝幸が登場している。しか↓続く三話では、甘悟が『ごはん』をべて るところから、この家庭はトースト党でもごはん党でもない事がわ おに 「鬼のように熱いナベヤキウドンいかあスか ? おいちいよオ。わーかる。 がくえんいちあば ぼう かんご いうれちいね」 こひめめい ちなみに学園一の暴れん坊たる甘悟が、食後の「プリン』を叱 みにしているらしいの力いい 二巻の四話のに出てくる小姫の名セリフである。 なかしよくじばめん 。れを邨姫に食われてしまい、男泣 どうにも性分というのか、私は小説やマッガ初中の食事の昜面がきするところなどま、ついつい好感を持ってしまうではないそ すごく愾になってしまう性質なのだ。雑誌鼬載中このコマを見た畤し「プリン』を墸いと言、 ラストで『こうめちゃん切お弁当』 真夏の暑い盛りだったにもからず、無性にナベヤキウドンを食を流し込むように食べる小姫 : : : これが意外にも後々の伏線になっ ているので要チェックだ。 へたスな 9 しまったのを思い出す。 ろくわ おくじ の こむらせんり 食事初場面などは些細なようでいて、その実キャラクターの個性六話。デ。 こわ ハートの屋上で古村阡里が飲んでいるのは『イカジ、ー ・し子′し がよく表れているものだ。 か わたしす こむら どような味のジ、ースなのか、想象すると怖 す外てというわけではないが、私の好きな『おもしろいものを書 古村がにつよ不気鰊ものを飲んでいるのは一、悪礦のよ ( 描く ) 作家たち」はこういうシーンを決しておろそかにしていよコンピ ( 甘悟・小姫 ) に追い回され ( ? ) 、自我が崩壊を起こす寸 おも あじ ないよ、つに田 5 、える。 蔔だったからだろうか。味がわからなくなっただらうとはいえ、 なぜか ? す きょこうせかい できる事なら飲み吮いジ、ースだ。これは私の推測だが、この それは虚構の世界であっても、そこに住み暮らしている者たちはイカジースは当時流行った『ナタデココ』をイメージしていたの みなにんげ 階人間あるか妬。人間を韜くからには、そ叺物が舸に喜び・ではないだろうか ? それなら少し安心できるのだが : : : でも : : : あ た こひめくち 怒り・哀しみ・笑む表観ルなければ、作品譱鉢が死んルはまみないぞ。 ゞ、、臣ま口を う。少なくとも私は、生身の部分を感しられない人物などに感情移隣席で甘悟たちが「ハンバーガー』を食べているカ女 , に ちゅうもく ぶぶんじつうまえが 入するできない。 つけていな、のにも註目しておいてましい。 こひめ しい作家というのは、こういう『生きた』部分を実に上手く描し 七話。古村が大地帝に嵯し咄した写真には、小姫が『ソフトクリ てくれるものだ。 かロケットプリンセスりやく ーム』を。ハ汐 9 いている姿が写っている。どうやら小姫は『こうめ さて、では『ロケット・プリンセス ( 以下・と略す ) 』においちゃん』以外食 ( られないというわけではなさそうだ。しかしあま てはど、つだろ、つか : た もの ちゅうしん めいばめんいちぶしる りいしそうな顔をしていないから、もしかするとソフトクリーム 「食べ物』シーンを中心に、名場面の一部を記していごう。 も苦かったのかもしれない : あ で じっ しろいけかっゆき もの こせい いっかん たの

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しよくはっ こうそうね っていることに、触発されて構想を練ったらしい。つま おんなきら り、「ネコの耳をした女が嫌いな人間にいやがらせをする」 じぶんすべ ことが嬉しい安西が、自分の全てをぶつけたのが、この くち まえ わたしあんざい さくひん 作品である。しかも私は安西の前で、うつかり口をすべ らせてしまった。 「だいたい、たいていのネコ耳女は″に ゃあ″って言うのがいやなんだよな」 おもちやで の遊んでる ず図だけだよな 小姫 ? うれ を私がネコになった日々 よ こひめ みみ 0 みみおんな ▽図の 8 ひけいい % よく′」 ″私がネコになった日掲載直後に届いた lx < x 。 か だいたい安西の描く私のカオが気にくわん。 ひと 人のカミの毛はほっとけよ " きょクげん したぎどろぼう りくかいくう 〔追ー・陸海空」では下着泥棒を狂言まわしに使 さんにんむすめせいかく い、ダイナミックな絵を駆使しつつ、三人の娘の性格、 まんがようご せい、」う みりよくえが 魅力を描くことに成功した。 ( これを漫画用語でキャラク おもしろまんが ターをたてるという。面白い漫画ならば、キャラクター が立っているものだ。 ) あんざい わたしせつか 私は切に考える。安西のこのエスカレートしてゆくノ すこみ リをもう少し見ていたかった。 わたし とど つか

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R. PRINCESSO タんお ダメ : てみう 電流で 小姫さんを 助けられ あんな能力 つけなきや よかったですね。 こひめ ・ - っしょ - っ・ 知ってるか ? にんげんからだ 人間の体にも すこ 少しだけど でんきなが 電気流れてん たせ。 ミ 1 ( ・」おまえ・ >C>.' 何のつもりだ。 やめろお 甘悟っつ かん ) 」 甘悟 ! 石橋君。 いー ) 2 し・、・ル まさか : やめろ : ・

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R. PRINCESSO でもね 甘ちゃんが 一番大好き。 よ緒ーっ うにと かん いちばんだい お、おめ 何いってん さむ

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さくしやしんさくれつかほのお きたい 作者の新非餮火の炎」〈に待しつつ、今はまだもう少し : : : 楽 しかった『・の余韻に浸っていよう。 それまで『こうめちや読』しか食べようとしなかった小姫が、こ こた こ終めて『普食・ ( 物』を口にする。 こひめ 、ト臣はこう答えるのだ。 緊張しながら見守る周囲の人間たちに 「うんっすつごくおいしい う おも えがお こひめせお 田 5 いっきり浮かべた笑顔は、それまで小姫の背負っていたある種 げんき の、哀しさを元愾よく吹き飛ばしてくれた。 た 誌上では示唆的に語られラ訃、にの揄き足しによ「てより わかりやく一毓者に安心基と満足感を与えている。 「そ叱て人間になった君に」 0 甘語と小姫 : 、ーノビ しず た争 しゅじんこう ここひめすがた あんざいのぶゆきかんしゃ じかんわたし すてきさくひん 静かに佇むもうひとつの主人公・小小姫の姿とともに、『・』素敵な作品とともに過ごす時間を私にくれた、安西信行に感謝す は幕を閉した。 へいせいしちわれに 平城年二四日 にんじゃしたぎろ , う ( 忍者下着泥棒とは別人だぞ ) ・プロフィール・ くらいに、讎の「恥ずかしいな」を っている小書き井。しかし、こちらの みも握られているのて概ちだ。に 『うしおととら』がある。 かな た すこ こひめ ロケットプリンセス たの しゅ る。

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ゅ・め じすない・ おめー ト臣だよな ? ・ こひめ こひめ 0 0 あーっ かん 甘ちゃん カオくしゃ くしやだあ。 おとこまえ 男前か だいなし生きてる。气气。 ) よ , フ 私は今 わたし

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そして再び 人になった 君に きみ 3 5 いしばしかん 石橋甘悟 ( 16 ) 8 月 18 目笙獅子蓙 く口ケットプリンセス〉 おおぞら ひめ 黌大空小姫 ( 16 ) 12 月 8 自笙射手蓙目地

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オレは ー - たイ′ 1 ろはう 下着泥棒を 生業とする にんじゃ 忍者である。 ついさきほども いつものように がっこう ある学校に 伏した。 今日その学校で お・、すい 温水プール大会が 催されるという 情をんした からだった。 駅■ るめ着ぎ が追こと い跡り のてす だいせいこう 大成功と 思われた 思わぬ 娯算があった !