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検索対象: 自分を変えれば未来が変わる
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1. 自分を変えれば未来が変わる

いくら言われても直らない移り気をどうするか ? ところが、文科系の人はだいたい、そこに至る前に行き詰まる。私もそうだったけれ ど、このタイプの人は、非常にムラ気で、移り気で、何でも嫌気がさす。持続的精神の 集中がないのだ。私も学生時代、学校の先生から、 「君、持続的精神の集中が足りないんだよ」 とよく言われたものだ。 そんなことはわかっているんだけれど、なかなか直せるもんじゃない。それに比べる と、理科系の人はムラ気がないし、移り気ではない。 予備校の理科を担当している先生も、昔、学校の先生が私に言ったようなことを言っ ているので、面白いものだなと思った。この場合、先生自身が理科系でムラ気なし、移 え 変り気なしなものだから、文科系の生徒がなせムラ気なのか、なせ集中力がないのか、わ を 格 からないのである。 性 私はしかし、そういう生徒さんを見ていても、 章 第 「そうだろう。そうだろう。君の気持ちはよくわかる。しかし、君はまだ偉い。私はも四

2. 自分を変えれば未来が変わる

しかし、持続的精神の集中も、マイナスに作用すると頑固、偏屈、ワンパターンにな る。これは「単純ーと言ってもいい。 一つのこと、一つの考え方に集中できはするが、 「これは絶対だ」、「私はやり通した」という思いがあるから、やり遂げられない人の気 持ちにはなれない。なぜできないのか、それがわからない。ムラ気、移り気、嫌気の気 持ちが理解できないのである。 ところが、成績が真ん中以下の子どもは、ムラ気、移り気の激しいタイプだ。成績が 中ぐらいというのは、優秀すぎす、悪すぎす、ほどほどということだが、悪く一言えばい い加減、中途半端。だが、これを善意に解釈すれば、中庸の徳を存しているということ になる。 もちろん本人の努力が必要だが、中途半端を克服できた元移り気の人は中庸の徳を得 ることができる。そうすると、ムラ気、移り気の人たちに対しては、とてもいい教師に え 変なることはできる。文科系の人は、努力すればそうなれるのである。ただし、その手前 格 で、「集中力をつけたい、でもっかない」と悩んでいるだけでは、時間がカラ回りする 性 章た。オ 第

3. 自分を変えれば未来が変わる

まず、自分のムラ気な性格を肯定して考えよ′ 「性格を変えたいんですけれどと、私のところに相談に来る人は、だいたい今言って きたようなムラ気、移り気の文科系のタイプだ。しかし、そういう人でも、まったく精 神の集中がないかと言うと、案外そうではない。たとえば、御飯を食べたり、恋人とデ 1 トするにはどこが最適かと、一生懸命、公園の本で調べたりとか、こういうときには 持続的精神の集中がある。人間なんてだいたいそういうようなもので、何か得意なとこ ろ、大好きな分野、楽しいことは誰でも集中できる。集中するなと言っても集中するも のである。 しかし、意義あることをするときは、すぐに飽きて、あちこちに気を散らす。別にデ ートに意義がないとは言わないが、勉強や仕事などやらなければならないことになると、 ムラ気がむくむくと頭をもたげてくるのが、文科系タイプの特色である。 これはやり方を変えたらいい。ムラ気はいいんだ、移り気はいいんだ、嫌気がさすの ( いいことなんだと、思い込んでしまうことだ。私は文科系特有の妙なる美徳を持って いるから、やりようによっては多芸多才で万能になれる、多面的人格を持っているんだ、

4. 自分を変えれば未来が変わる

やり直さなければ : 今度は、学校まで何歩で行けるのか、これがやたらと気になり始める。学校までだい たい一キロぐらいあるのだが、 果たして何歩で歩けるのだろうか。一〇〇〇歩なんだろ うか、一万歩なんだろうか。計ってみると一五〇〇歩ぐらいだった。正確なところは覚 えていないが、多分そんなものだったと思う。 すると今度は、きっかり一五〇〇歩で歩けないと気が済まなくなる。なぜ、今日は一 五〇三歩だったんだろう。なぜ今日は一四九七歩だったんだろう。わずか二、三歩の違 いが気になって、授業が始まってからもそのことが頭を離れなかった。 何歩で歩こうが歩くまいが、そんなことどうでも、 しいことである。それが気になるな んて、やはりどこか変わっていた。いや、目茶苦茶変わった子どもだったと言っていい。 法 相手が上なら弱気になる : : : これ当然 克 中学時代も学校で一番小さかった。それでもまだよかった。勉強の成績が学校で一、 章 第二番だったからだ。 127

5. 自分を変えれば未来が変わる

私の知り合いの方にも、玄米食に凝っている人がいる。玄米を食べている限り病気に ならない、ガンにもならないと公言してはばからないのだから、凝っていると言うより、 玄米食主義と言ったほうがいいかもしれない。、 しや、玄米食教の信者と言うべきだろう。 あまてらすおおみかみ 天照大御神、守護神、守護霊、産土神を信仰する代わりに、玄米食を信仰しているよ 、つなものだ。 法 る 玄米食に関して言えば、私の観察したところ、玄米食に凝っている人のほとんどが非 め 覚 頑固で人の言葉に耳を貸そ 常に頑固だ。無論、すべてがすべてというわけではないが、一 目 己うとしない人が多いのは事実である。その人はすでにして、昔の私と同様、「酸性嫌 自 る い / アルカリ大好き / 」という霊界にいる。ものごとを極端に極端に気にするので、 「食べ物を気にする」という霊界ができているのだ。 新 て 「気にする霊界」にいることがなせますいかと一言うと、こういう人は気にするあまり、 っ 破亡くなったご先祖様とか霊と感応するのである。霊層の高いご先祖様ならいいが、現世 を の肉体を持った人間に働きかけるのは、だいたいが霊層の低い霊と相場が決まっている。 章そんな霊と感応していたら、決していいことはない。 第 そんなことにならないためにも、食べ物なんかで気分が左右されることのない、微動 うぶすな 107

6. 自分を変えれば未来が変わる

あとから振り返れば、ただの晩熟性で、発育が遅かったというだけのことだが、弱々 しい自分に深く悩んでいたのである。 なぜそれほどまでに意志が弱く、軟弱だったのか。それはおそらく、身長が低かった ことに加え、小さいことが気になってならない、神経過敏な体質と深い関係があったか らではないかと思う。 たとえば、家の近くにタバコ屋さんがあったのだが、そのタバコ屋さんから家まで何 歩で歩けるのか、それが一時期、気になって気になってどうにもならなかったことがあ る。 五〇歩か六〇歩か。五〇歩で歩くとしたら、歩幅はどれくらいにしなきゃいけないの か。それを確かめるために、何度も家とタバコ屋さんの間を往復するのだが、それを見 ていた友達は、 「お前、何やっているんだ」 と、怪訝そうな顔をして言、つ。 「別に。何でもないよ 私は無視して、計測に夢中になる。しまった、四十九歩になってしまった。もう一回

7. 自分を変えれば未来が変わる

っと移り気で、ひどかったぞ。君は私よりよほど集中力があるんだから と思ってしまう。でも実際、そうやって中学生や高校生の時に、ひとつのことに集中 できるからと言って、そういう人がみんな、日本や世界を動かすような人になるかとい うと、そうとは限らない。さりとて、集中力がなければ、ただの移り気で浅い人間にし かなれない。だからこそ、多くの人が、「性格を変えたい。集中力を身につけたい。意 と考えるのである。 志の強い人間になりたいー ムラ気・移り気の人は、多芸・多才の人になりうる / 繰り返しになるが、このなかなかやっかいな悩みを克服するには、自分のムラ気、移 り気を、「ああダメだ、ダメだ。何とか理科系タイプにならなくちゃ」と悩むだけでは だめなのだ。 私もよく学校の先生から、 「君ねえ、その飽きつほい性格、もうちょっと直したらどうなの」 と注意されるほど集中力がなかったが、今は立派にと言ったらおかしいが、誰よりも

8. 自分を変えれば未来が変わる

これは、私が発見した真理だが、どうしたら合格するかと言うと、勉強の絶対量が多 かったら合格するのだ。英単語を覚えるとか、やりこなした絶対量。それによって合否 が決まるのであって、精神が集中していたかどうかではない。英単語をどれだけ覚えた かという量、問題集を何冊こなしたのかという量、数学を何題解いたのかという量、英 文もどれだけ読みこなしたのかという量。その量が多かったら合格するし、少なかった ら失敗する、というだけのことだ。 そもそも、いくらムラ気で、移り気で、嫌気がさす人でも、「始め / 」と号令で試験 問題に取り組んだら、途中で、「あしたのおかすは : : : 」なんて考える人はいない。ム ラ気とか、移り気と言ったって、試験場へ入って「始め、となったら集中するわけだか ら、勝ち負けは集中力にはないことがわかる。 問題は、試験に臨むまでにやりこなさなければならない勉強の絶対量を、いかに一年、 あるいは二年でこなすのか、ということだけだ。だから移り気の人、ムラ気の人、嫌気 のさす人は、その自分の性格に合ったように勉強の絶対量を増やせばいいわけである。 簡単なことなのだが、なかなか気づかないことである。

9. 自分を変えれば未来が変わる

悟った私は牛丼もステ 1 キも平気に それから、ヨーシと思って、ます吉野家へ牛丼を食べに行った。牛丼をパクパク食べ ると、やつばり血液が即、酸性になるのを感じる。長い間の習慣で、体質的にすぐ反応 するようになっているのだろう。食べた途端にドロッときた。だが、そんなことはもは や気にならない。即座に、 「本来無一物だ、いすれのところにかグリコ 1 ゲンを惹かんや。乳酸を惹かんや」 と念する。すると、不思議なことに、ス 1 ッと離れていくのである。とは言え、肉を いつばい食べたら、やつばり翌日、獣のような声になる。しかし、それももはや気にな らない 「獣のような声でも植物のような声でも、本来無一物の声だ、いずれのところにか獣声 を惹かんや」と念ずると、声もすぐに元にもどった。自分が気にしすぎていただけだっ たのである。 それからは、連日のように牛丼を食べた。牛丼屋に行く前に「本来無一物、いすれの ところに惹かんや」と、これを一〇〇回ぐらい唱える。そうやって牛丼屋に行けば、何 102

10. 自分を変えれば未来が変わる

集中力のない人はこうして勉強しよう その点、前にも書いているように、私のムラ気は半端ではなかった。その半端ではな かったことが私にとって幸いだったのだろう、私は自分の性格を変えようと思わずに、 自分の性格に合った勉強法を見つけることを考えたのである。 それで、私は何をしたかというと、ムラ気で、移り気で、嫌気がすぐさすので、勉強 の絶対量を増やすために、勉強の場所を変えたのだ。つまり環境を変えたわけである。 次に、意識を変えた。集中力がないことを嘆かないことにしたのである。集中力があ る人とは理科系だ、私は文科系だからこれでいいんだと、意識的に意識を変えたのだ。 環境を変える、というやり方から、ます説明しよう。みなさんもこのやり方なら、性 格を変えなくとも勉強量を増やせるはすだ。 え ムラ気で移り気な人はだいたい、勉強を始めるとすぐにトイレに行き 私もそうだが、 を 格 たくなる。帰って来ると、一度は机に向かっても、すぐ横になりたくなる。みなさん、 性 心当たりがあるだろう。 章 第 そこで私は、トイレには英単語帳を置いておき、トイレに行ったらそのたびごとに、