えるのと同じ。それぞれ体質、環境が違うのだから、使い分けができるように主 体的に仏様を使いこなさなくてはいけない。仏様も健康食品も同じことである。 『神社で奇跡の開運』を読んだ人には復習になるが、三宝荒神は、につちもさっ ちもいかなくなったときに行くのが一番いい。そのうえ定期的にお参りしておけ ば、難が避けられて、台所が非常にうまくいくだろう。そのときどきのニ 1 ズに 合った神様や仏様があることも、合わせて知っておいていただきたい。 繁栄する経営鉄則①よかれよかれの思い この章のはじめに書いた言葉をもう一度見てみよう。 「人よかれの思い。物よかれの思い。世に役立っことを為さんの思い。すべて神 仏に愛でらるる企業の元なり。精進はそのためになせ。その精進に倍する幸せと ろく 恵みと福と祿を与えるのが荒神なり。ひときわ目立っことをなすべし。ひときわ 特色あるものを持て。ひときわ極めた日々を送れ。これ繁栄のこつなり。真は心
真心と愛と住吉大神 住吉の神様を思い浮かべて、祝詞を何回かあげて、 「住吉の神様、真心で書かせたまえ」 と、そこに神様がいらっしやると思って、顧客に対する「真心と愛」に徹しき って書く。自分では書かずに業者に頼む場合も、業者が来る前にきちんとお祈り しておくことが大切である。 さらに、業者と話して、業者が帰った後には、 「あの業者さん、ドジしませんように、ドジしそうになったら住吉の神様がおか かりになって、ドジへマしませんように」 と祈る。祈ってもドジへマはするものである。ただ、印刷屋をどうチェックし、 注意したらいいかが、ふっとひらめいてくる。色使い、文字の配列、つまりレイ アウトもひらめいてくる。 そういうものを、みんな住吉の神様が開いていく。 世の荒波を乗り越えていく知恵と言葉と息吹。その荒波を乗り越えて、ただ行 ノ 72
もちろん生活できるほどの売上もないときては、無手勝流ならぬ無手負流である。 世のため人のためという気持ちも大切。しかし、そのことはイコ 1 信心はいい。 ル仕事ではない。 これが、神様ごとをする人間のひとつの落とし穴なのである。 「世のため人のために役に立ちたい」という気持ちはいいのだが、だからといっ て「公害防止に役立っ世のため人のためにいい商品」だとか「脳波がよくなる商 品」「体にい、 し水ー「自然食ー「菜食主義の商品」、そういう仕事に手を出すと絶対 つまり、世のため人のためにするから、神様ごとでやるからといって に危ない 必ずうまくいくわけではないのである。 私がこういうことを書くと変に思われるかもしれないが、要するに霊的な、神 がかった要素がある仕事は、きちんとした経営基盤を持ったうえで始めることで ある。そして、それが収益の上がる分野であり、それだけのマ 1 ケットがあると 確認できて、初めてビジネスとして成り立つのだということを、肝に銘じておか なくてはならない
「お 1 、はいつ」 「あ、そんな馬鹿なことを」と考えているのだが、手だけは勝手に上がっている のだ。今にして思えば、守護霊様のお働きだったのであろう。腹の奥で言ってる ことと、実際に口をついて出た言葉とがバラバラ。そのときは、いったいどうな ってしまったのかと思った。 結局、高一で行事委員長をやることになった。 その高校では、一年に一回の文化祭のときに、ファイヤ 1 ラリ 1 というのをや ることになっていた。ところか、いつも時間や運営やタイミングがバラバラで、 うまくいかなかった。二千人ほどの生徒をまとめきれなかったのだ。 それが前年からは、うまくいくようになった。成功した理由は、前々年から計 画書をきちんと書き始めたこと。中心はこれ、音楽係はこれ、材料係はこれ、生 徒誘導係はこれ、門番はこれ、火を灯す人はこれ、道具係はこれと、何十項目と いうスケジュ 1 ルを一枚の紙にして、秒単位で細かく計画書を作ったのだ。 その計画書を残しておけば、次の年にはそれをヒントに、進行を改善すること ができる。それまでは先輩達が記録を残さなかったために、手順が継承されなか
していろいろ書いたら、それかいいと、いい生徒ばかり来た。 い生徒というのは、大したことを教えてなくても、どんどん成績がよくなっ ていき、最後に「ありがと、つございました」と一一一一口、つ。よくない生徒とい、つのは、 やってもやっても伸びない。そしてプ 1 プ 1 文句を一言う。学校をやめるときにも、 他の生徒に文句ばかり言って去っていく。 来てくれなきや困るしなあ、来て欲しいなあなんて、欲心だとか、心配だとか、 惑いとか、そういうものが頭や心の中にあるときに書いた葉書は、本当にだめだ った。文面がどろどろしていたり、もやもやしていたり、何かこう暗かったりす イるのだ。 汜力い、優しい感じがする、そういうものはやはり人の胸を打つ。 後で本を書くようになったり、チラシを出したり、 ハンフレットを出したりす ジ ネるようになっても、そのときに勉強したことがやはり活きてきた。 運 「人が見てとにかく喜んでいただけますように、幸せになっていただけますよう に」と、ただそれだけを思って書いた文章、チラシ、葉書、案内というのは、旧皿 章 第 かみがある。優しい温かみがある。そしてそれは胸を打つものであり、人の心が ノ 09
「勅撰和歌集に残るような歌を詠ましめたまえ」 と祈って、歌詠み人がご守護いただいていたならば、 「私の葉書を読んだ人が、ああ、この予備校に行ってみたいなあと思うような葉 書を書かしめたまえ」 という祈りも効くはすだ。私はそう考えた。 もちろん祈るだけではない。努力しなくてはだめである。どういう気持ちにな ったときに、そういう葉書を書くことができて、どういう言葉使いをしたらいい のかといった細かい注意項目は、自分の知恵に出てくるのだから、努力する方向 性と、努力するプロセスの中で神様から知恵をいただく。つまり、自分の「創意 工夫の努力の方向」を導いていただく。「あ、こういうレイアウトをしなきゃい けないんだ。こ、ついうふうに宛名を書いたほうがいいな」といった知恵を授かる。 あなたが銀行の融資係だったら、融資申し込みを断るときに、 「住吉さん、相手が喜ばないまでも、どうぞ相手を傷つけないで、それなりにち ゃんと事業もいきますように」 というお願いをする。
「『論語』、どうだった ? 」 「『論語』はですね、ああでこうで」 それがことごとくボイントがずれている。 「おい待て。他の人の前でそんなこと一一一口うんじゃないよ。一番後ろに解説がある だろう ? あれをまず読みなさい。解説を読んで、なるほどそうなのかとわかっ 君が読んだところで、解説 たような気分になって、それから本文を読めばいい。 に書いてある以上に理解できるはずがない。論語を読んでどうだったかと人に聞 かれたら、解説のところに書いてあったようなことを答えればいいんだ」 「はい」 それが何冊も何冊も続いた。ところが十数冊になってくると、 「 Z 君、どうだった ? 」 「あ、今度はこ、つい、つところかいいと思います 「お、なかなかいいこと一一一口うじゃないか なんてことになってきた。さらに四年、五年とそれを続けていくうちに、次第 に文章が書けるようになり、ものの理解力ができてきた。その昔に比べれば、顔 ノ 28
みんな住吉の神様が教えて下さる。船の操船は世の中の荒波を越えていくことと 似ている。 会社の経営に関して、私はそういうふうに住吉の神様に導かれてきたのである。 住吉大社を参拝したときに、住吉の神様がこうおっしやった。 ししというものではない。どうすれば神と人とがうまくつき合 「祈りさえすれば、、 えるのか、みなに教えてやれ」 と。それで私は、こうした著作を書いているのだ。 なお、ここにご紹介した住吉大社や鹿島神宮などの、もっと詳しい説明は、 『神社で奇跡の開運』『全国の開運神社案内』 ( いすれもたちばな出版刊 ) を参考 にしていただきたい。 778
よく売れている雑誌で、その中で一番人気のあるのが「あなたがもう一回、会社 をゼロからやるとしたら、いったい何をやりたいか」というコ 1 ナ 1 である。非 常に面白くて、読者がうなるような話がたくさん載っている。 例えばある社長は「子ども靴専門店をやりたい . と答えている。 「いろんな靴屋に行ってみたが、どの店も子ども靴が少ない。アイテム数も決ま っていて、親は苦労する。だから、そこへ行けばありとあらゆる子ども靴が揃っ ていて、好きな靴を選べるという子ども靴専門店をやってみたい」などという具 合である。 これは日本でも事業のヒントになる。『社長ジャ 1 ナル』は、そういう内容の 雑誌である。その中に、私のコ 1 ナーもあるし、経営者のリレ 1 執筆コ 1 ナ 1 も ある。有名な人ばかりではなく、無名の経営者にも登場願えば本音の部分を聞く ことかできる。 しち面倒くさいことを言わなし言 、。売まれない記事は初めから作らない。わかり やすい言葉で書く。薄くする。それさえ読んでおけば、取引先でもどこでも話が できるような面白い話を載せる。そういう方針で編まれた雑誌である。 7 / 8
銀行は税務署とは違う。税務署というのは、税金を納めていない相手には隠し てるんじゃないかと疑い、納め過ぎても、もっと隠してるんじゃないかと疑う。 性悪説で仕事をするところである。銀行というのはそこまではいかない。結局、 ししところには貸したいと思っている。 一定の要件さえ満たせば、、、 さて、その要件は何かというと、事業計画書である。 もちろん、計画書どおりにいく事業なんてない。しかしながら、少なくとも経 営者のビジョンを出さなくては信用してくれない。これくらいの資金、これくら いの規模でやれば初年度はこれくらいの上がりで、これくらいの利益が出るとい う事業計画書を出さないと、無計画にロで言うだけでは信用してもらえない。そ もそも、事業計画書さえ出せないような経営者に融資したら、回収に不安を感じ てしまうだろう。だから事業計画書だけは、ピシッと書いたほうかいし ところが中小企業経営者というのは、ほとんどの場合、大学で経営の勉強をし たわけではない。 よしんば大学を出たとしても、大半は大学で遊んでいた人だろ う。事業計画書なんてどう書いていいのかわからない だから銀行に提出するもっともらしい事業計画書を、すぐに作ってくれる事業 ノ 00