山路来て風生庵の夏座敷 114
土間凉し記帳の筆のなめらか 山中湖風生庵三句 紫陽花の径へ庵の
上司だった松井草一路先生からすすめられて俳句をはじめたのは 昭和二十四年の事だったので、その後、仕事にかまけての長い中断 の期間があったとはいえ、ざっと、三十年近く俳句にいそしんでき たことになる。 この間、景山筍吉、清崎敏郎、有働亨、轡田進、伊藤肇各先生の ご指導をいただき、又、芙蓉会、航空クラブ俳句同好会、春郊、群 青句会、草樹会、ははき木会、散心会等の皆さんともよき俳縁に恵 まれ、お世話になってきた。 あとか」 199
多くの先輩、友人、知人の皆様からいただいたご懇情の一つ一つが 脳裡に去来し、改めて、感謝の念を深めているところである 末筆になったが、 わが戦友 ( 海軍主計短現九期同期生 ) でもあり、 又、その戦友の仲間で励んできた群青句会の指導者でもあった、有 働亨先生からは、上梓について色々と貴重なアドバイスを頂戴し感 謝に堪えず、厚く御礼を申し上げる次第である 平成十八年九月 中根敬逸 202